JP2010244131A - 印刷装置及び印刷プログラム - Google Patents

印刷装置及び印刷プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010244131A
JP2010244131A JP2009089342A JP2009089342A JP2010244131A JP 2010244131 A JP2010244131 A JP 2010244131A JP 2009089342 A JP2009089342 A JP 2009089342A JP 2009089342 A JP2009089342 A JP 2009089342A JP 2010244131 A JP2010244131 A JP 2010244131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
format
character
data
document
text
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009089342A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryo Yanagawa
亮 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009089342A priority Critical patent/JP2010244131A/ja
Publication of JP2010244131A publication Critical patent/JP2010244131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】原稿における誤記修正等の編集作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
【解決手段】多機能機1は、スキャナ部25により、文字列を含む原稿に基づいた生成文書データ50を取得する。CPU11は、生成文書データ50内に存在する文字列を、各文字の書式情報に基づいて、テキストブロック51に分割する(S4)。CPU11は、生成文書データ内の文字について、再変換による修正又は文字の追加・削除による修正を、ユーザの操作に基づいて実行し、修正結果に適した書式を適用する(S6)。CPU11は、ユーザにより書式取得範囲71、書式適用範囲72が設定されると、書式取得範囲71に係る書式情報を、書式適用範囲72を構成する文字の書式として適用する(S7)。CPU11は、ユーザの操作に基づいて、生成文書データ50に基づく印刷物を出力する(S13)。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿から取得された画像データに基づく文書データを印刷する際に、ユーザ所望の態様に適宜調整可能な印刷装置及び印刷プログラムに関する。
従来、文書データを印刷した結果、当該印刷物に、誤記等が含まれている事態も生じ得る。このような場合、所望の印刷物を得るためには、ユーザは、種々の煩雑な作業を行う必要がある。
例えば、修正液等により印刷物自体を手作業で修正する場合、ユーザは、更に煩雑な作業を行わなければならない。そして、手作業で修正した場合、印刷物における修正箇所が明確になってしまい、当該印刷物の見栄えが悪化する。又、ユーザは、パーソナルコンピュータ等の端末まで戻り、基となる文書データを編集・修正した後、再度印刷する必要がある。この場合、基となる文書データが消去されていると、ユーザは、再度データを作成しなければならない。
ここで、印刷物をスキャンした画像データから文書データを取得する方法として、光学文字認識機能(所謂、OCR機能)を用いた方法がある。例えば、特許文献1には、光学文字認識機能を用いた文書読取装置に関する発明の一例が開示されている。当該特許文献1記載の文書読取装置は、光学文字認識機能を用いて、原稿(印刷物)と同一のレイアウトの文書データを取得し得る。
特開2003−58824号公報
当該特許文献1記載の文書読取装置は、原稿出力時における文書内容、レイアウトを再現することはできるが、原稿を印刷出力した後では、原稿中の誤記の修正・削除、不足文字の追加には対応できない。又、当該文書読取装置は、当該原稿における文字の書式変更に対応することもできない。本明細書は、印刷物における誤記等を適宜修正可能とし、ユーザにとって利便性の高い印刷装置及び印刷プログラムを提供する。
本発明の請求項1に係る印刷装置は、読取手段と、文書取得手段と、ブロック生成手段と、操作手段と、表示手段と、指定手段と、文字編集手段と、書式取得手段と、書式適用手段と、印刷手段と、を備える。読取手段は、文字を含む原稿から画像データを取得する。文書取得手段は、読み取られた画像データから、文書データを取得する。当該文書データは、文字データと、書式情報とを含む。ブロック生成手段は、書式情報に基づいて、同一の書式が対応付けられた連続する文字データを判別し、当該文字データからなるテキストブロックを生成する。表示手段は、文書データに基づいて、当該文書データの内容を表示する。指定手段は、操作手段の操作に基づいて、文書データにおける編集位置を指定する。文字編集手段は、指定手段により指定されて編集位置において、文書データを構成する文字に関する編集を行う。書式取得手段は、編集位置が或る一のテキストブロック内に位置する場合に、当該テキストブロックに対応付けられた書式情報を取得する。書式適用手段は、文字編集手段により編集された文字データに、書式取得手段により取得された書式情報を適用する。印刷手段は、文書データを用紙に印刷する。
当該印刷装置は、文書データにおける誤記修正等の編集作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
そして、請求項2記載の印刷装置において、書式取得手段は、第1のテキストブロックと、第2のテキストブロックの間に位置する境界位置に、前記編集位置が位置する場合、前記第1のテキストブロックの文字データに対応する書式情報を取得する。そして、書式適用手段は、文字編集手段により編集された文字データに対して、第1のテキストブロックに係る書式情報を適用する。
当該印刷装置は、第1テキストブロックを構成する文字列の末尾に、文字編集手段により文字を追加する場合においても、文書データにおける誤記修正等の編集作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
又、請求項3記載の印刷装置は、文字列指定手段と、適用候補生成手段と、適用候補表示手段と、適用候補選択手段と、を備える。文字列指定手段は、文書における文字列に対応し、当該文字列を構成する各文字の文字データを含む文字列データを指定する。適用候補生成手段は、文字列データを構成する文字データに対応する書式情報に基づいて、書式適用候補を生成する。適用候補表示手段は、適用候補生成手段により生成された書式適用候補を表示する。適用候補選択手段は、操作手段の操作に基づいて、適用候補表示手段に表示されている書式適用候補から、一の書式適用候補を選択する。そして、書式適用手段は、適用候補選択手段により選択された書式適用候補が示す態様に基づいて、前記文字列を構成する各文字データに対して、書式情報を適用する。
当該印刷装置は、文書データにおける任意の文字列について、妥当な書式適用候補を列挙し、ユーザの選択に基づいて、ユーザ所望の態様で書式を設定し得るので、ユーザの作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
そして、請求項4記載の印刷装置は、取得範囲設定手段と、第1書式取得制御手段と、適用範囲設定手段と、第1書式適用制御手段と、を備える。取得範囲設定手段は、操作手段の操作に基づいて、取得範囲を設定する。取得範囲は、文書データにおける一のテキストブロックに含まれ、文字単位で構成される。第1書式取得制御手段は、設定された取得範囲に含まれる文字データに対応付けられた書式情報を、書式取得手段を制御することで取得する。適用範囲設定手段は、操作手段の操作に基づいて、文書データにおける文字単位で構成される適用範囲を設定する。第1書式適用制御手段は、書式適用手段を制御することで、取得範囲から取得した書式情報を、設定された適用範囲に属する文字データに適用する。
当該印刷装置は、文書データ中に存在するユーザ所望の書式を、文書データ中における他の文字に適用させ得るので、ユーザの作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
更に、請求項5記載の印刷装置は、変換対象設定手段と、第2書式取得制御手段と、辞書記憶手段と、変換基準取得手段と、文字変換手段と、第2書式適用制御手段と、を備える。変換対象設定手段は、操作手段の操作に基づいて、文書データに含まれる文字データを変換対象に設定する。ここで、この場合の文書データは、日本語によって記述された文字を含む原稿から、取得手段により取得された画像データに基づいて、文書取得手段によって取得された文書データである。第2書式取得制御手段は、変換対象に設定された文字データに基づいて、当該文字データに対応付けられた書式情報を、書式取得手段を制御することで取得する。辞書記憶手段は、日本語における漢字と、当該漢字の読みを示すかな文字との対応関係を記憶する。変換基準取得手段は、辞書記憶手段の記憶内容に基づいて、変換基準データを取得する。変換基準データは、変換対象設定手段により変換対象に設定された文字データと読みが同一であり、かな文字で構成されるデータである。文字変換手段は、辞書記憶手段の記憶内容と、変換基準データに基づいて、変換対象に設定された文字データを変換する。即ち、変換対象に設定された文字データは、同一の読みを有し、異なる文字で構成される文字データに変換される。第2書式適用制御手段は、書式適用手段を制御することで、文字変換手段により変換された文字データに対して、第2書式取得制御手段により取得された書式情報を適用する。
当該印刷装置は、変換ミスによる誤記が日本語で記述された原稿に含まれている場合であっても、ユーザ所望の内容に変換された出力結果を、ユーザに提供し得る。更に、当該印刷装置は、文字の変換により誤記を修正した場合であっても、変換前の書式を保つ。従って、当該印刷装置は、ユーザの作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
そして、請求項6記載の印刷プログラムは、コンピュータを、請求項1記載の印刷装置と同様に機能させる。即ち、当該印刷プログラムは、コンピュータと協働することにより、読取手段と、文書取得手段と、ブロック生成手段と、操作手段と、表示手段と、指定手段と、文字編集手段と、書式取得手段と、書式適用手段と、印刷手段として機能する。
当該印刷プログラムは、コンピュータと協働することにより、請求項1記載の印刷装置と同様の効果を奏する。即ち、当該印刷プログラムは、文書データにおける誤記修正等の編集作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
本実施形態に係る多機能機の構成を示す説明図である。 本発明に係る制御プログラムのフローチャートである。 テキストブロックの割振り処理に関するプログラムのフローチャートである。 テキストブロックの割振りに関する説明図である。 テキスト修正処理プログラムのフローチャートである。 修正範囲指定時のテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 修正方法選択時のテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 再変換修正処理プログラムのフローチャートである。 テキスト変換候補リストを含むテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 第1属性変更候補、第2属性変更候補に関する説明図である。 属性変更候補リストを含むテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 テキスト属性変更処理プログラムのフローチャートである。 テキスト属性変更時におけるテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 テキスト属性変更後におけるテキスト修正画面の一例を示す説明図である。 ブロック位置調整処理に関する説明図である。
以下、本発明に係る印刷装置を、多機能機1に具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、多機能機1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、多機能機1は、制御部10を有している。制御部10は、CPU11、ROM12、RAM13により構成される。CPU11は、多機能機1の制御の中枢を担う中央演算装置である。ROM12は、多機能機1の制御に要するデータやプログラムを記憶している。そして、RAM13は、CPU11によるプログラムの演算結果等を一時的に記憶する。
又、多機能機1は、HDD15(Hard Disk Drive)を備えている。HDD15は、OCR機能プログラム16、テキスト解析プログラム17、文字変換プログラム18、辞書データ記憶領域19等を含む各種プログラムを記憶している。
OCR機能プログラム16は、スキャナ部25で取得したスキャンデータに対するOCR(Optical Character Reader)機能を担い、スキャンデータに対する文字及び書式を認識し、生成文書データ50を生成する際に実行される。
テキスト解析プログラム17は、生成文書データ50に含まれる文字、画像を解析し、後述するテキストブロック51の割振りを担う。
文字変換プログラム18は、後述する再変換修正処理(S44)による文字を編集する際に実行される。具体的には、文字変換プログラム18は、再変換の対象となる文字の読み(例えば、ひらがなによる表現)を特定し、特定された読みに対応する変換候補を、辞書データ記憶領域19から抽出する。辞書データ記憶領域19は、文字変換プログラム18による文字変換時に参照される辞書データを記憶している。辞書データは、文字の読みと、漢字等の関係を示すデータを含む。
そして、多機能機1は、キーパッド21、タッチパネル22、ディスプレイ23を有している。キーパッド21は、複数のキーにより構成され、ユーザによる種々の操作に用いられる。タッチパネル22は、ディスプレイ23表面に配設されており、ユーザによる種々の操作に用いられる。ディスプレイ23は、制御部10の制御により、種々の画像(例えば、テキスト編集画面40等)を表示し得る。
更に、多機能機1は、スキャナ部25、印刷部26、ファックス部27を備えている。スキャナ部25は、セットされた原稿に基づく画像データを、スキャンデータとして取得する際に用いられる。図1における多機能機1の外観図からわかるように、スキャナ部25は、フラットベットと、キャリッジと、を有している。
フラットベットは、光透過可能な材質(例えば、ガラス)で構成されている。当該フラットベットには、原稿が載置される。フラットベットのサイズは、A3サイズ等の用紙を載置可能なサイズである。従って、ユーザは、一度に複数枚の原稿を、フラットベットに載置することができる。
キャリッジは、フラットベット上の原稿に光を照射する光源を有している。キャリッジから照射された光は、フラットベット上の原稿により反射され、撮像装置による原稿画像の撮像に用いられる。撮像装置は、複数の撮像素子(例えば、CCD)を有しており、スキャナ部25を構成する。
印刷部26は、制御部10の制御に基づいて、入力された印刷データを用紙へ印刷出力する。
ファックス部27は、制御部10の制御に基づいて、所定の相手先装置に対して、ファクシミリ送信を行う。即ち、ファックス部27は、入力されたファックス送信データを、公衆交換電話網等を介して、相手先装置にデータ出力する。ファックス部27の詳細な構成は、既に公知であるためその説明を省略する。
又、多機能機1は、PSTN I/F28と、ネットワークI/F29と、を備えている。そして、PSTN I/F28は、公衆交換電話網を介した通話時に用いられる。ネットワークI/F29は、外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)との間におけるデータの送受信に用いられる。
次に、本実施形態に係る多機能機1のCPU11で実行される制御プログラムについて、図2を参照しつつ詳細に説明する。
尚、以下の説明において、多機能機1のスキャナ部25には、文字や画像を含む原稿がセットされているものとする。当該原稿の内容は、誤字の修正やレイアウト変更の対象となる。
S1においては、「Repair Copyキー」の入力があったか否かを判断する。「Repair Copyキー」は、キーパッド21を構成するキーの一つであり、文字の編集やレイアウト変更を行う際に操作される。「Repair Copyキー」の入力があった場合(S1:YES)、S2に処理を移行する。そうでない場合(S1:NO)、「Repair Copyキー」の入力があるまで、処理を待機する。
S2に移行すると、スキャナ部25を制御することによって、セットされている原稿をスキャンし、当該原稿に基づくスキャンデータを取得する。そして、取得したスキャンデータをRAM13に格納する。
S3では、取得したスキャンデータを構成する画像の解析・文字認識を行い、当該スキャンデータに基づく生成文書データ50(図4参照)を生成する。具体的に説明すると、先ず、スキャンデータを対象として、OCR機能プログラム16を実行し、文字認識処理を行う。原稿に基づく文書を有する生成文書データ50は、当該文字認識処理の処理結果に基づいて生成される。
尚、原稿中の文書における書式情報は、この文字認識処理の際に取得される。当該書式情報は、生成文書データ50を構成する文字毎に付与され、文字のサイズ、フォント、カラーの情報を含む。又、この時、スキャンデータに含まれる画像(原稿中の画像に基づくもの)を判別し、当該画像を生成文書データ50における画像ブロック52として登録する(図4参照)。
そして、生成文書データ50を対象として、テキスト解析プログラム17を実行する。テキスト解析プログラム17を実行することで、生成文書データ50に含まれるテキストデータを、大ブロックに分割する。この時、一行分のテキスト列を構成する文字数や行間の大きさ等の情報に基づいて、大ブロックに分割する(図4参照)。
S4においては、テキストブロックの割振りに関する処理を行う。この時、CPU11は、図3に示すテキストブロック割振り処理プログラムを実行する。
ここで、テキストブロックの割振り処理プログラムについて、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。図3は、テキストブロックの割振り処理プログラムのフローチャートである。
S4に移行すると、まず、生成文書データ50から対象テキスト列を読み出す。対象テキスト列は、テキストブロック割振り処理の処理対象を意味し、生成文書データ50における一行分のテキスト列である。
S22では、対象テキスト列を構成する各文字の書式情報に基づいて、対象テキスト列に、フォントが相違する文字(以下、フォント相違文字という)が存在するか否かを判断する。即ち、対象テキスト列が単一種類のフォントに係る文字で構成されているか否かを判断する。フォント相違文字が存在する場合(S22:YES)、S23に処理を移行する。そうでない場合(S22:NO)、S24に処理を移行する。
S23においては、フォント相違文字の前後で、対象テキスト列を、複数のテキストブロック51に分割する。従って、テキストブロック51は、単一種類のフォントの文字により構成される。
S24に移行すると、対象テキスト列を構成する各文字の書式情報に基づいて、対象テキスト列に、カラーの相違する文字(以下、カラー相違文字という)が存在するか否かを判断する。即ち、対象テキスト列が単一色の文字で構成されているか否かを判断する。カラー相違文字が存在する場合(S24:YES)、S25に処理を移行する。そうでない場合(S24:NO)、S26に処理を移行する。
S25では、カラー相違文字の前後で、対象テキスト列を、複数のテキストブロック51に分割する。従って、テキストブロック51は、単一色の文字により構成される。
S26においては、対象テキスト列を構成する各文字の書式情報に基づいて、対象テキスト列に、サイズが相違する文字(以下、サイズ相違文字という)が存在するか否かを判断する。即ち、対象テキスト列が単一サイズの文字で構成されているか否かを判断する。サイズ相違文字が存在する場合(S26:YES)、S27に処理を移行する。そうでない場合(S26:NO)、S28に処理を移行する。
S27に移行すると、サイズ相違文字の前後で、対象テキスト列を、複数のテキストブロック51に分割する。従って、テキストブロック51は、同一サイズの文字により構成される。
図4に示す例に従って具体的に説明する。例えば、対象テキスト列が図4における「AAA〜だろう。」の一行である場合、「AAA」、「BBB」は、対象テキスト列を構成する他の文字と比較して、異なる文字サイズを有している。従って、S27の処理により、当該対象テキスト列は、「AAA」「と、元王者」「BBB」「だろう。」の4つのテキストブロック51に分割される。
S28では、対象テキスト列に相違文字が存在するか否かを判断する。即ち、対象テキスト列が、フォント、カラー、サイズの全てが同一の文字により構成されているか否かを判断する。相違文字とは、上述したフォント相違文字、カラー相違文字、サイズ相違文字を総括する概念である。相違文字が存在する場合(S28:YES)、S29に処理を移行する。そうでない場合(S28:NO)、S32に処理を移行する。
S29においては、RAM13に形成されているテンポラリブロック記憶領域に現在記憶されているテンポラリブロックを、テキストブロック51として確定し、RAM13に登録する。テンポラリブロックは、既に対象テキスト列として処理対象となった文字列であり、フォント、カラー、サイズが同一の文字で構成された文字列のブロックである。
上述した対象テキスト列が、図4における「AAA〜だろう。」の一行である場合、「今回注目となるのは、やはりランク1位の」という文字列が、テンポラリブロックとして、テンポラリブロック記憶領域に記憶されている。S29では、当該「今回注目〜1位の」のテンポラリブロックが、テキストブロック51として、RAM13に登録される(図4参照)。
S30に移行すると、S29でテキストブロック51として登録したテンポラリブロックを、前記テンポラリブロック記憶領域から消去し、テンポラリブロック記憶領域を初期化する。
S31では、対象テキスト列の分割によって生成された各テキストブロック51を、夫々、独立したテキストブロック51として、RAM13に登録する。
図4に基づく上述の具体例の場合、S31により、「AAA」「と、元王者」「BBB」「だろう。」が、夫々、独立したテキストブロック51として、RAM13に登録される。
S32においては、テンポラリブロック記憶領域に記憶されているテンポラリブロックを更新する。即ち、現在、テンポラリブロック記憶領域に記憶されているテンポラリブロックに、対象テキスト列を追加する。又、テンポラリブロックがテンポラリブロック記憶領域に記憶されていない場合、対象テキスト列を、テンポラリブロックとして、テンポラリブロック記憶領域に記憶する。
図4に基づく具体例に従って、S32の処理について説明する。テンポラリブロックとして、「しかし、無論容易な道ではない。」の一列が記憶されている場合、対象テキスト列は、「何十人もの強豪がひしめき合う中、誰が」である。この具体例におけるテンポラリブロック、対象テキスト列は、全て同一のフォント、カラー、サイズの文字で構成されている。従って、S32により、テンポラリブロック記憶領域の記憶内容は、「しかし、無論〜ひしめき合う中、誰が」の2行分の文字列を示すテンポラリブロックに更新される。
S33に移行すると、生成文書データ50に含まれる全てのテキストについて、テキストブロックの割振り処理を完了したか否かを判断する。全テキストに対する処理を完了している場合(S33:YES)、S34に処理を移行する。そうでない場合(S33:NO)、S21に処理を戻す。
S34では、全テキストに対する処理を完了した際のテンポラリブロックを、テキストブロック51として、RAM13に登録し、テキストブロックの割振り処理プログラムを終了する。
再び図2に基づいて、上記制御プログラムのS5以後の処理について説明する。S5に移行すると、テキストブロック51の割振りを行った生成文書データ50に基づいて、ディスプレイ23に、簡易プレビュー表示を行う(図5中、上段図参照)。当該簡易プレビュー表示において、生成文書データ50中の画像ブロック52は、簡易画像として表示される。簡易画像は、原稿中の画像の位置、範囲のみを示し、当該画像の内容を省略した画像である。
S6では、テキスト修正処理を実行する。具体的には、CPU11は、テキスト修正処理プログラムを実行する。
ここで、テキスト修正処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、テキスト修正処理(S6)に移行すると、テキスト編集画面40をディスプレイ23に表示する。
先ず、テキスト編集画面40について、図6、図7を参照しつつ詳細に説明する。図6に示すように、テキスト編集画面40は、テキスト内容表示部41を有する。テキスト内容表示部41は、生成文書データ50に基づいて、当該生成文書データに含まれるテキスト及び簡易画像の内容を表示する。尚、図6に示す場合、テキスト内容表示部41は、生成文書データの一部を表示している。この点、タッチパネル22を用いたスクロール操作を行うことにより、テキスト内容表示部41は、生成文書データ50の異なる部分を表示し得る。
修正対象範囲42は、生成文書データ50におけるテキストの内、誤字修正の対象となる文字又は文字列(以下、修正対象テキストという)を示す。修正対象範囲42は、後述するS41でユーザにより設定される。尚、図6等で示す場合においては、修正対象範囲42は、複数の文字を含むように設定されているが、1文字のみである場合や、文字と文字の境界に位置する場合もある。
図7に示すように、テキスト編集画面40は、修正方法選択表示43を含みうる。修正方法選択表示43は、修正対象範囲42が設定された場合に表示される。修正方法選択表示43は、修正対象テキストの修正方法の選択を促すメッセージを含む。
又、修正方法選択表示43は、再変換修正ボタン44と、加減修正ボタン45を有する。再変換修正ボタン44は、修正対象テキストの修正方法として、再変換修正を選択する際に操作される。再変換修正は、修正対象テキストを読みベースで変換することにより修正することを意味する。加減修正ボタン45は、修正対象テキストの修正方法として、加減修正を選択する際に操作される。加減修正は、修正対象テキストに対して、文字の追加又は文字の削除を行うことにより修正することを意味する。
テキスト修正処理プログラム(図5参照)の実行を開始すると、まず、修正範囲の指定が行われたか否かを判断する(S41)。即ち、ユーザによるタッチパネル22の操作に基づいて、修正対象テキストが指定されたか否かを判断する。修正範囲が指定された場合(S41:YES)、S42に処理を移行する。この時、指定された修正範囲に基づき修正対象テキストを特定し、当該修正対象テキスト部分に修正対象範囲42を表示する。そうでない場合(S41:NO)、テキスト修正処理プログラムを終了し、S7に処理を移行する。
S42においては、修正方法受付処理を実行する。具体的には、まず、修正方法選択表示43を表示し(図7参照)、再変換修正ボタン44又は加減修正ボタン45に対する選択操作を受け付ける。
S43では、修正対象テキストの修正方法として、再変換修正が選択されたか否かを判断する。即ち、再変換修正ボタン44に対する操作が行われたか否かを判断する。再変換修正ボタン44が操作された場合(S43:YES)、S44に処理を移行する。そうでない場合(S43:NO)、S45に処理を移行する。
S44に移行すると、再変換修正処理を実行する。具体的には、CPU11は、再変換修正処理プログラムを実行する。
ここで、再変換修正処理プログラムについて、図8等を参照しつつ詳細に説明する。先ず、再変換修正処理(S44)に移行すると、修正対象テキストを構成する各文字の書式情報を取得し、RAM13に格納する。(S51)。
S52では、修正対象テキストを対象に、文字変換プログラム18を実行することにより、テキスト変換候補リスト表示60をディスプレイ23に表示する。具体的には、先ず、修正対象テキストの文字情報に基づいて、当該修正対象テキストの読みを特定する。そして、文字変換プログラム18を実行することにより、辞書データ記憶領域19から、当該読みに対応する読みを有するテキスト変換候補を特定する。その後、特定されたテキスト変換候補に基づいて、テキスト変換候補リスト表示60を表示する。
図9に基づいて、S52について説明すると、まず、修正対象テキスト「再冗談」に係る読み「さいじょうだん」を特定する。そして、当該「さいじょうだん」という読みを有するテキスト変換候補(例えば、「再上段」「最上段」等)を特定する。テキスト変換候補リスト表示60は、こうして特定されたテキスト変換候補を列挙して表示する(図9参照)。
S53に移行すると、テキスト変換候補選択処理を実行する。具体的には、ユーザのタッチパネル22等による選択操作に基づいて、テキスト変換候補リスト表示60に列挙されたテキスト変換候補から、修正対象テキストに関する一の変換結果を決定する。タッチパネル22等の選択操作によって選択された一のテキスト変換候補は、変換内容決定ボタン61(図9参照)の操作により、変換結果として決定される。
S54においては、修正対象テキストにおける読みと漢字の対応関係が、修正対象テキストの変換により、変更されたか否かを判断する。読みと漢字の対応関係が変更された場合(S54:YES)、S55に処理を移行する。そうでない場合(S54:NO)、S57に処理を移行する。
例えば、図10に示す場合、修正対象テキスト「火と影」は、「ひ」「と」「かげ」に対応している。ここでS52、S53の処理を実行し、変換結果を「火蜥蜴」に決定した場合、変換結果「火蜥蜴」は、「ひ」「とかげ」という態様で対応する。従って、この場合は、読みと漢字の対応関係が変更されていることになる。
S55では、修正対象テキストの書式情報に基づいて、第1書式変更候補を生成し、RAM13に格納する。具体的には、先ず、漢字と読みの対応関係が変更された部分(以下、対応変更部分という。)の最も前方に位置する文字を、対象文字Tに特定する。そして、対象文字Tに係る書式情報を取得し、変換結果における対応変更部分の全体に対して、当該対象文字Tの書式情報を適用する。第1書式変更候補は、修正対象テキストにおける対応変更部分の最も前方に位置する文字の書式情報を、変換結果における対応変更部分全体に適用したものである。尚、変換結果における対応変更部分に該当しない部分については、修正対象テキストにおける対応部分と同一の書式が適用される。
具体的に図10に示す例に基づいて説明する。上述したように、この具体例の場合、「とかげ」の読みを有する部分が、対応変更部分に該当する。従って、対象文字Tは、修正対象テキスト「火と影」における「と」の文字に特定される。この場合、第1書式変更候補は、修正対象テキストと同一の書式で表現された「火」の文字と、修正対象テキストの「と」と同一の書式で表現された「蜥蜴」の文字により構成される。
S56に移行すると、修正対象テキストの書式情報に基づいて、第2書式変更候補を生成し、RAM13に格納する。具体的には、先ず、対応変更部分の最も後方に位置する文字を、対象文字Tに特定する。そして、対象文字Tに係る書式情報を取得し、変換結果における対応変更部分の全体に対して、当該対象文字Tの書式情報を適用する。第2書式変更候補は、修正対象テキストにおける対応変更部分の最も後方に位置する文字の書式情報を、変換結果における対応変更部分全体に適用したものである。尚、変換結果における対応変更部分に該当しない部分については、修正対象テキストにおける対応部分と同一の書式が適用される。
具体的に図10に示す例に基づいて説明する。上述したように、この具体例の場合、「とかげ」の読みを有する部分が、対応変更部分に該当する。従って、対象文字Tは、修正対象テキスト「火と影」における「影」の文字に特定される。この場合、第2書式変更候補は、修正対象テキストと同一の書式で表現された「火」の文字と、修正対象テキストの「影」と同一の書式で表現された「蜥蜴」の文字により構成される。
S57においては、修正対象テキストの書式情報に基づいて、標準書式変更候補を生成し、RAM13に格納する。このS57の場合、修正対象テキストと変換結果の間で、読みと漢字の対応関係が変更された部分は存在しない。従って、変換結果を構成する文字は、夫々、修正対象テキストを構成する文字と対応する。標準書式変更候補は、修正対象テキストを構成する文字の書式情報を、夫々、対応する変換結果を構成する文字に適用することで生成される。
S58では、RAM13に格納されている各書式変更候補に関する情報に基づいて、書式変更候補リスト表示65を、ディスプレイ23に表示する。書式変更候補リスト表示65は、S55〜S57により生成された書式変更候補を列挙して表示する(図10参照)。尚、図11においては、上述した図10に示す具体例に基づく第1書式変更候補、第2書式変更候補を表示しているが、標準書式変更候補がRAM13に格納されている場合も、同様に、書式変更候補リスト表示65を表示する。
S59に移行すると、書式変更候補選択処理を実行する。具体的には、ユーザのタッチパネル22等による選択操作に基づいて、書式変更候補リスト表示65に列挙された書式変更候補から、修正対象テキストに関する一の書式変更結果を決定する。タッチパネル22等の選択操作によって選択された一の書式変更候補は、変更内容決定ボタン66(図11参照)の操作により、書式変更結果に決定される。
S60においては、再変換結果確定処理を実行する。具体的には、S59までに決定された変換結果および書式変換結果に基づいて、再変換結果を確定する。従って、再変換結果は、修正対象テキストと同一の読みを有し、ユーザ所望の変換及び書式が設定された文字(文字列)となる。この時、再変換結果における書式情報(例えば、サイズ、カラー、フォント等)に基づいて、再変換結果を構成する文字に係るテキストブロック51の更新処理(例えば、テキストブロック51の再分割)を行う。その後、再変換修正処理プログラム及びテキスト修正処理プログラム(図5参照)を終了し、S7に処理を移行する。
再び図5に基づいて、テキスト修正処理プログラムのS45以後の処理について説明する。S45においては、修正対象テキストの修正方法として、加減修正が選択されたか否かを判断する。即ち、加減修正ボタン45に対する操作が行われたか否かを判断する。加減修正ボタン45が操作された場合(S45:YES)、S46に処理を移行する。そうでない場合(S45:NO)、S42に処理を戻す。この場合にS42では、修正対象範囲42の設定及び修正方法の選択を受け付ける。
S46では、加減修正受付処理を実行する。この加減修正が実行される場合、修正対象範囲42は、生成文書データ50における文字と文字の間に位置するものとする。そして、この場合の修正対象範囲を、編集位置という。加減修正受付処理(S46)においては、タッチパネル22等の操作に基づいて、編集位置に対し、文字の追加・削除を行う。この時、追加する文字を決定する上で、文字変換プログラム18等を実行する場合もある。
S47に移行すると、編集位置がブロック境界に位置しているか否かを判断する。ブロック境界は、隣接する2つのテキストブロック51の境界を意味する。編集位置がブロック境界に位置している場合(S47:YES)、S48に処理を移行する。そうでない場合(S47:NO)、S49に処理を移行する。
S48においては、前方ブロックの書式情報を、加減修正受付処理(S46)で編集された文字に適用する。前方ブロックは、編集位置の前方に位置するテキストブロック51を意味する。その後、テキスト修正処理プログラムを終了し、S7に処理を移行する。
S49では、所属ブロックの書式情報を、加減修正受付処理(S46)で編集された文字に適用する。所属ブロックは、或る一のテキストブロック51を構成する文字と文字の間に編集位置が位置する場合の当該テキストブロック51を意味する。その後、テキスト修正処理プログラムを終了し、S7に処理を移行する。
図2に示すように、テキスト修正処理(S6)を終了すると、テキスト書式変更処理を実行する(S7)。具体的には、CPU11は、テキスト書式変更処理プログラムを実行する。
ここで、テキスト書式変更処理プログラムについて、図12を参照しつつ詳細に説明する。先ず、テキスト書式変更処理(S7)に移行すると、テキストの書式変更を行うか否かを判断する(S61)。具体的には、ユーザによって、タッチパネル22等を用いた書式変更実行操作が行われたか否かを判断する。テキストの書式変更を行う場合(S61:YES)、S62に処理を移行する。そうでない場合(S61:NO)、テキスト書式変更処理プログラムを終了し、S8に処理を移行する。
S62においては、書式取得範囲設定処理を実行する。具体的には、ユーザによるタッチパネル22等の操作に基づいて、書式取得範囲71を設定する。書式取得範囲71は、生成文書データ50を構成する文字の内、少なくとも一文字を含む。そして、書式取得範囲71は、後述する書式適用範囲72に含まれる文字に適用される書式情報が取得される範囲を意味する。そして、書式取得範囲71が設定されると、設定範囲に基づいて、ディスプレイ23上に、書式取得範囲71を表示する(図13参照)。
S63では、書式取得範囲71が複数のテキストブロック51に属するか否かを判断する。即ち、書式取得範囲71に含まれる文字が、全て同一種類の書式情報を有する文字であるか否かを判断する。複数のテキストブロック51に属する場合(S63:YES)、S65に処理を移行する。そうでない場合(S63:NO)、S64に処理を移行する。
S64に移行すると、書式適用範囲設定処理を実行する。具体的には、ユーザによるタッチパネル22等の操作に基づいて、書式適用範囲72を設定する。書式適用範囲72は、生成文書データ50を構成する文字の内、少なくとも一文字を含む。そして、書式適用範囲72は、書式取得範囲71に含まれる文字の書式情報が適用される範囲を意味する。そして、書式適用範囲72が設定されると、設定範囲に基づいて、ディスプレイ23上に、書式適用範囲72を表示する(図13参照)。
S65においては、エラー報知処理を実行する。具体的には、異なる種類に係る書式情報を有する文字が書式取得範囲71に含まれており、書式情報を取得できない旨を、ディスプレイ23に表示する。尚、エラー報知処理の態様は、この態様に限定されることはなく、音声による報知であってもよい。
S66に移行すると、取得書式適用処理を実行する。具体的には、まず、書式取得範囲71に設定されている文字の書式情報を取得する。この時の書式情報は、或る一種類の書式情報に限定される。そして、書式取得範囲71から取得した書式情報を、書式適用範囲72に設定された各文字に対して適用し、書式適用テキスト73をディスプレイ23に表示する(図14参照)。図14に示すように、書式適用テキスト73は、書式適用範囲72に設定された各文字を、書式取得範囲71に設定された各文字と同一の書式で表現したテキストとなる。
S67では、生成文書データ50におけるテキストブロック51が、取得書式適用処理(S66)の結果による影響を受けたか否かを判断する。具体的には、「一のテキストブロック51に異なる書式情報を有する文字が属するか否か」や「隣接する複数のテキストブロック51の書式情報が同一であるか否か」に基づいて、S67の判断を行う。テキストブロック51は取得書式適用処理の影響を受ける場合(S67:YES)、S68に処理を移行する。そうでない場合(S67:NO)、そのままテキスト書式変更処理プログラムを終了し、S8に処理を移行する。
S68に移行すると、テキストブロック更新処理を実行する。具体的には、隣接する二つのテキストブロック51の書式が同一である場合には、2つのテキストブロック51を結合し、一のテキストブロック51に更新する。又、一のテキストブロック51に異なる書式情報を有する文字が属する場合、当該一のテキストブロック51を、異なる書式情報を有する文字の前後で分割する。テキストブロック更新処理を終了すると、そのままテキスト書式変更処理プログラムを終了し、S8に処理を移行する。
図2に示すように、テキスト書式変更処理(S7)を終了し、S8に移行すると、修正済データを、ディスプレイ23に表示する。修正済データは、テキスト修正処理(S6)や、テキスト書式変更処理(S7)により修正された生成文書データを意味する。
S9では、印刷開始ボタンの入力があったか否かを判断する。印刷開始ボタンの入力があった場合(S9:YES)、S10に処理を移行する。そうでない場合(S9:NO)、S6に処理を戻し、テキストの修正、書式の変更を受け付ける。印刷開始ボタンは、ディスプレイ23上に表示され、タッチパネル22を介して操作される。
尚、S8、S9により、修正対象テキスト部分を修正すると、当該修正対象テキストを含むテキストブロック51を構成する文字数や文字サイズが変更される場合がある。この場合、当該テキストブロック51は、増加領域54を有する場合がある(図8、図9参照)。増加領域54は、当該テキストブロック51を構成する文字数の増加や文字サイズの変更等の修正により、修正前から増加した当該テキストブロック51の占有領域を意味する。
S10においては、生成文書データ50中に、重複領域55が発生しているか否かを判断する。重複領域55が発生している場合(S10:YES)、S11に処理を移行する。そうでない場合(S10:NO)、S13に処理を移行する。重複領域55は、生成文書データ50中の或るテキストブロック51の占有領域が、他のテキストブロック51の占有領域と重複している領域を意味する。各テキストブロック51の占有領域は、当該テキストブロック51を構成する各文字の位置、数、サイズにより算出される。
S11に移行すると、ブロック位置調整処理を実行する。ブロック位置調整処理(S11)では、図15に示すように、重複領域55を有する生成文書データ50において、各テキストブロック51の位置を自動的に調整することにより、当該生成文書データ50を重複領域55が存在しない状態に変更する。
S12では、印刷実行ボタンが入力されたか否かを判断する。印刷実行ボタンの入力があった場合(S12:YES)、S13に処理を移行する。そうでない場合(S12:NO)、S8に処理を戻す。印刷実行ボタンは、ブロック位置調整処理の調整結果を表示するディスプレイ23上に表示され、タッチパネル22を介して操作される。
S13においては、生成文書データ50に基づく印刷処理を実行する。具体的には、印刷部26を制御することで、現時点における生成文書データ50の内容を、印刷用紙上に印刷する。従って、当該印刷処理で出力される印刷物は、S6以前の生成文書データ50に誤記や重複領域55が生じていた場合であっても、S6〜S11の処理を行うことにより、ユーザ所望の内容となる。又、当該印刷物は、重複領域55や誤記が存在しないため、判読性の高い印刷物となる。
以上、説明したように、本実施形態に係る多機能機1及び制御プログラム(図2、図3、図5、図8、図12参照)は、原稿に基づいて生成した生成文書データ50において、誤記修正(S6)、書式変更(S7)やレイアウト調整(S11)を行い得る。そして、当該多機能機1は、誤記修正、書式変更やレイアウト調整がなされた生成文書データ50に基づいて、印刷出力を行い得る(S13)。従って、多機能機1及び制御プログラムによれば、ユーザは、多機能機1近傍に位置したまま、生成文書データ50に誤記修正、書式変更及びレイアウト調整を行い、ユーザ所望の印刷結果を取得し得る。
又、当該多機能機1は、再変換による誤記修正を行った場合に、書式変更候補リスト表示65により、変換結果における書式の適用例を報知する(S54〜S58)。従って、ユーザは、より確実に所望の印刷結果を取得し得る。又、変換結果における読みと漢字の関係性が変更されている場合には、書式変更候補リスト表示65に複数の書式の適用例を表示する。これにより、当該多機能機1は、確実にユーザの意図が反映された印刷結果を提供し得る。
そして、当該多機能機1は、文字の追加・削除による加減修正を行った場合、当該加減修正を行った位置に応じて、加減修正の対象部分に対して、適切な書式を適用する(S47〜S49)。従って、当該多機能機1は、ユーザの作業負担を軽減しつつ、確実にユーザ所望の印刷結果を提供し得る。
又、当該多機能機1は、ユーザにより設定された書式取得範囲71から取得した書式情報を書式適用範囲72に適用することにより、書式適用範囲72における文字の態様(書式)をユーザ所望の態様で表現し得る。この結果、当該多機能機1は、ユーザの作業の負担を低減しつつ、ユーザ所望の内容及び書式に従い、且つ、誤記のない文書をユーザに提供し得る。
更に、当該多機能機1は、ブロック位置調整処理(S11)を実行することにより、文字の重複を防止し得る。この結果、当該多機能機1は、文書データにおけるレイアウト修正に関する作業負担を低減しつつ、ユーザ所望のレイアウトに沿った判読性の高い文書をユーザに提供し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、日本語を基準に説明したが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明は、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語等、種々の言語に適用することができる。
又、上記実施形態においては、読みと漢字の対応関係が変更された場合(S54:YES)、多機能機1は、第1書式適用候補、第2書式適用候補の2種類を生成し、書式変更候補リスト表示65上に表示する構成であったが、この態様に限定されるものではない。修正対象範囲42に含まれる文字の書式情報から生成可能な書式適用候補であれば、更に多くの書式適用候補を表示、選択可能としてもよい。
1 多機能機
10 制御部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
15 HDD
16 OCR機能プログラム
17 テキスト解析プログラム
18 文字変換プログラム
19 辞書データ記憶領域
21 キーパッド
22 タッチパネル
23 ディスプレイ
25 スキャナ部
26 印刷部
40 テキスト編集画面
42 修正対象範囲
71 書式取得範囲
72 書式適用範囲

Claims (6)

  1. 文字を含む原稿から画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により取得された画像データに基づいて、前記原稿に含まれる文字に対応する文字データと、当該文字データに対する書式情報と、を含む文書データを取得する文書取得手段と、
    前記書式情報に基づいて、同一の書式が対応付けられた連続する文字データから構成されるテキストブロックを生成するブロック生成手段と、
    ユーザの操作に用いられる操作手段と、
    前記文書データに基づいて、当該文書データの内容を表示する表示手段と、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記文書データにおける編集位置を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された編集位置において、前記文書データを構成する文字データに関する編集を行う文字編集手段と、
    前記文書データを構成する一のテキストブロック内に編集位置が位置する場合に、当該編集位置を含むテキストブロックに対応づけられた書式情報を取得する書式取得手段と、
    前記文字編集手段により編集された文字データに対して、前記書式取得手段により取得された書式情報を適用する書式適用手段と、
    前記文書データを用紙に印刷する印刷手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記書式取得手段は、
    前記文書データを構成する第1のテキストブロックと、前記第1のテキストブロックの直後に位置する第2のテキストブロックの境界位置に、前記編集位置が位置する場合に、前記第1のテキストブロックの文字データに対応する書式情報を取得し、
    前記書式適用手段は、
    前記境界位置において、前記文字編集手段により編集された文字データに対して、前記書式取得手段により取得された第1のテキストブロックに係る書式情報を適用する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記文書における文字列に対応し、当該文字列を構成する各文字の文字データを含む文字列データを指定する文字列指定手段と、
    前記文字列データを構成する文字データに対応する書式情報に基づいて、当該書式情報に係る書式を適用した前記文字列の態様を示す書式適用候補を生成する適用候補生成手段と、
    前記適用候補生成手段により生成された書式適用候補を表示する適用候補表示手段と、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記適用候補表示手段に表示されている書式適用候補から、一の書式適用候補を選択する適用候補選択手段と、を備え、
    前記書式適用手段は、
    前記適用候補選択手段により選択された書式適用候補が示す態様に基づいて、前記文字列を構成する各文字データに対して、前記書式情報を適用する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3記載の印刷装置において、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記文書データにおける一のテキストブロックに含まれ、文字単位で構成される取得範囲を設定する取得範囲設定手段と、
    前記取得範囲設定手段により設定された取得範囲に含まれる文字データに対応する書式情報を、前記書式取得手段を制御することで取得する第1書式取得制御手段と、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記文書データにおける文字単位で構成される適用範囲を設定する適用範囲設定手段と、
    前記書式適用手段を制御することで、第1書式取得制御手段により前記取得範囲から取得した書式情報を、前記適用範囲設定手段により設定された適用範囲に属する文字データに適用する第1書式適用制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記取得手段により、日本語によって記述された文字を含む原稿から取得された画像データに基づいて、前記文書取得手段によって取得された文書データから、前記操作手段の操作に基づいて、当該文書データに含まれる文字データを変換対象に設定する変換対象設定手段と、
    前記変換対象設定手段により変換対象に設定された文字データに基づいて、当該文字データに対応付けられた書式情報を、前記書式取得手段を制御することで取得する第2書式取得制御手段と、
    日本語における漢字と、当該漢字の読みを示すかな文字との対応関係を記憶する辞書記憶手段と、
    前記辞書記憶手段の記憶内容に基づいて、前記変換対象設定手段により変換対象に設定された文字データと読みが同一であり、かな文字で構成される変換基準データを取得する変換基準取得手段と、
    前記辞書記憶手段の記憶内容と、前記変換基準データに基づいて、前記変換対象設定手段により変換対象に設定された文字データを、同一の読みを有し、異なる文字で構成される文字データに変換する文字変換手段と、
    前記書式適用手段を制御することで、前記文字変換手段により変換された文字データに対して、前記第2書式取得制御手段により取得された書式情報を適用する第2書式適用制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. コンピュータを、
    文字を含む原稿から画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により取得された画像データに基づいて、前記原稿に含まれる文字に対応する文字データと、当該文字データに対する書式情報と、を含む文書データを取得する文書取得手段と、
    前記書式情報に基づいて、同一の書式が対応付けられた連続する文字データから構成されるテキストブロックを生成するブロック生成手段と、
    ユーザの操作に用いられる操作手段と、
    前記文書データに基づいて、当該文書データの内容を表示する表示手段と、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記文書データにおける編集位置を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された編集位置において、前記文書データを構成する文字データに関する編集を行う文字編集手段と、
    前記文書データを構成する一のテキストブロック内に編集位置が位置する場合に、当該編集位置を含むテキストブロックに対応する書式情報を取得する書式取得手段と、
    前記文字編集手段により編集された文字データに対して、前記書式取得手段により取得された書式情報を適用する書式適用手段と、
    前記文書データを用紙に印刷する印刷手段と、
    として機能させるための印刷プログラム。
JP2009089342A 2009-04-01 2009-04-01 印刷装置及び印刷プログラム Pending JP2010244131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089342A JP2010244131A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 印刷装置及び印刷プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089342A JP2010244131A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 印刷装置及び印刷プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010244131A true JP2010244131A (ja) 2010-10-28

Family

ID=43097111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009089342A Pending JP2010244131A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 印刷装置及び印刷プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010244131A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141688A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ティアック株式会社 情報処理装置
JP2016091135A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置および画像処理システム
JP2019197321A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141688A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ティアック株式会社 情報処理装置
US10241663B2 (en) 2014-01-30 2019-03-26 Teac Corporation Information processing apparatus capable of being operated by multi-touch
JP2016091135A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置および画像処理システム
JP2019197321A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6953230B2 (ja) スキャン画像にファイル名等を設定するための装置、その制御方法及びプログラム
JP6891073B2 (ja) スキャン画像にファイル名等を設定するための装置、その制御方法及びプログラム
US8861022B2 (en) Image processing apparatus with preview display function, image processing method, and image processing program
JP4757120B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP5014284B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP5672953B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US11323579B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JPH0771187B2 (ja) 画像記録装置
JP2010165019A (ja) ファイル名生成システム
JPH11133816A (ja) 画像形成装置、設定情報入力方法および記憶媒体
JP2010244131A (ja) 印刷装置及び印刷プログラム
JP5894113B2 (ja) 入力装置及び画像処理装置
JP5462557B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP2008269325A (ja) 印刷装置及び印刷システム
JP2010204898A (ja) 印刷装置及び印刷プログラム
JP2008078757A (ja) 画像編集装置、画像編集方法および画像編集プログラム
JP2006338569A (ja) 画像出力システム、画像出力方法、その手順を実行させるためのプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
JP4412211B2 (ja) スキュー補正方法、プログラム、画像処理装置および画像処理システム
JP2005102041A (ja) 画像記録装置
JP7422471B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
JP6729480B2 (ja) 情報処理装置、及びファイル名設定方法
JP6399000B2 (ja) 画像処理装置、及び画像作成プログラム
JP4725663B2 (ja) 画像出力プログラム、画像出力システム及び画像出力装置
JP6690596B2 (ja) 情報処理装置
JP2002044317A (ja) 読み取りパラメータ調整機能を備えた画像入力方法およびそのプログラム記録媒体