JP2010243953A - 送信器、及び送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】差動多相位相偏移変調器のバイアス電圧を、信号品質劣化を最低限度に抑えた上で精度よく制御する。
【解決手段】RZ用変調器8およびバイアス制御回路30は、CW光源1とDQPSK変調器2との間に介挿される。RZ用変調器8の出力の一部が、第2のモニタカプラ23によってタップされる。第2のモニタ手段24は、光パワーの変動をモニタリングし、第2の低周波発生器21の出力信号と共に第2の同期検波回路25で同期検波し、得られた同期検波結果を元に電圧制御信号を生成し、第4のDC電源10−4にフィードバックする。結果として、バイアス電圧Bias4は、適正なバイアス値に制御される。バイアス電圧Bias3を制御する時点では、既に、光はパルス化が行われており、位相変調時の強度変化が存在しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、光変調器のバイアス自動制御に関するものであり、特に、パルスカーバ(RZ:Return to Zero化)を伴う多値の光差動位相シフトキーイング信号(DMPSK;Differential Multiple Phase-Shift Keying)を送信する送信器、および送信方法に関する。
光伝送システムに用いる伝送符号として、非線形耐力の高いDMPSK方式が広く検討されてきた。特に、DMPSK方式にパルスカーバを組合せ、シンボル間の光強度を「0」とする変調方式が有効である。以下、説明を簡単にするために、4値の多値位相変調である差動四相位相偏移変調(DQPSK;Differential Quadrature Phase Shift Keying)にパルスカーバを組み合わせたRZ−DQPSK(Return to Zero-DQPSK)変調方式に限定して説明を行う。
RZ−DQPSK信号を生成するためには、DQPSK変調器とRZ用変調器を直列に組み合わせる構成が一般的である。典型的な例を図9に示す。図9において、CW(Continuous Wave;連続波)光源1からDQPSK変調器2に入力されたCW光は、第1のカプラ3により2つに分割され、第1の位相変調手段4と第2の位相変調手段5に入力される。これら2つの位相変調器4、5では、各々、2値デジタル信号のDATA1およびDATA2によって変調され、光位相がπだけ変動する2つの位相変調光が生成される。
これら2つの位相変調光は、第2のカプラ7によって合波されるが、このとき、π/2位相調整手段6により、波長の4分の1相当の遅延を加えた上で合波される。第2のカプラ7の出力は、NRZ−DQPSK信号光として、DQPSK変調器2の外部に出力される。NRZ−DQPSK信号光は、RZ用変調器8によって強度変調される。この強度変調の周期は、各データのクロックに同期しており、NRZ−DQPSK信号光のシンボル間の中間遷移状態が消光されるよう調整される。RZ用変調器8の出力は、RZ−DQPSK信号となる。
よく知られているように、光変調器を使用するにあたっては、光路長を微調整するためにバイアス電圧を加える必要がある。バイアス電圧の最適値は、一般に、一定ではなく、光変調器の経時的な変動によりドリフトが生じる。信号品質劣化を抑えるために、バイアス電圧を常に最適値に保つバイアス制御回路が極めて重要となる。図9に示したように、1つのRZ−DQPSK信号を生成するためには、4種のバイアス電圧Bias1〜Bias4が必要であり、これらの全てに対して図示しないバイアス制御回路を必要とする。また、バイアス電圧Bias1〜Bias4のドリフトを検出する手段としては、ディザリングを用いる構成が広く知られている。
図10は、従来技術において、上述したバイアス制御、ドリフト検出を実現するRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。なお、図9に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図10において、バイアス電圧Bias1〜Bias3は、それぞれ第1〜3のDC電源10−1、10−2、10−3により生成される。第1の低周波信号発生器11は、ビットレートよりも十分に低い周波数f1の正弦波を生成し、第1の切替スイッチ12を介して、タイムシェアリングで第1の低周波重畳回路13−1、第2の低周波重畳回路13−2、第3の低周波重畳回路13−3に供給する。
第1の低周波重畳回路13−1、第2の低周波重畳回路13−2、第3の低周波重畳回路13−3では、それぞれで、第1〜3のDC電源10−1〜10−3のそれぞれの出力に周波数f1の正弦波が重畳されることにより、各バイアス電圧Bias1〜Bias3にディザリングがタイムシェアリングで加えられる。第2のカプラ7から出力されるNRZ−DQPSK信号は、上記3種のディザリングにより、周波数f1の変動を受ける。第2のカプラ7の出力の一部は、第1のモニタカプラ14によってタップされ、第1のモニタ手段15に供給される。ここでは、第1のモニタ手段15を低速なフォトデテクタである。
第1のモニタ手段15によって得られた光パワーの変動は、参照用の第1の低周波発生器11の出力信号と共に第1の同期検波回路16で同期検波される。第1の同期検波回路16では、得られた同期検波結果を元に、電圧制御信号が生成され、第2の切替スイッチ17によりタイムシェアリングで第1〜第3のDC電源10−1〜10−3にフィードバックされる。第1の切替スイッチ12と第2の切替スイッチ17は、同期しており、ディザ信号が印加される第1〜第3のDC電源10−1〜10−3に対して電圧制御信号がフィードバックされる。結果として、バイアス電圧Bias1〜Bias3は、適正なバイアス値に制御される。
一方、RZ用変調器8のバイアス電圧Bias4も同様である。すなわち、バイアス電圧Bias4は、第4のDC電源10−4により生成される。第2の低周波信号発生器21は、ビットレートよりも十分に低い周波数f2の正弦波を生成し、第4の低周波重畳回路13−4に供給する。第4の低周波重畳回路13−4では、周波数f2の正弦波が第4のDC電源20の出力に重畳されることにより、バイアス電圧Bias4にディザリングが加えられる。
一方、RZ用変調器8の出力の一部が、第2のモニタカプラ23によってタップされ、第2のモニタ手段24に供給される。第2のモニタ手段24で得られた光パワーの変動は、参照用の第2の低周波発生器21の出力信号と共に第2の同期検波回路25で同期検波され、得られた同期検波結果を元に電圧制御信号が生成され、第4のDC電源10−4にフィードバックされる。結果として、バイアス電圧Bias4は、適正なバイアス値に制御される。
なお、第1のモニタカプラ14や、第1のモニタ手段15をDQPSK変調器内部に組み込む構成が広く行われている。また、図10に示す構成は、バイアス電圧Bias1〜3のフィードバックループと、バイアス電圧Bias4のフィードバックループとが独立しているため、簡易な構成となる。
上述したフィードバックループは、やや複雑になるが、図11に示すような構成も既に提案されている。なお、図10に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図11に示す構成では、図10における第1のモニタカプラ14、および第1のパワーモニタ手段15を廃し、RZ用変調器8の出力であるRZ−DQPSK信号のみをモニタする。第1の低周波発生器11の出力を、バイアス電圧Bias1〜4の全てにタイムシェアリングで重畳し、同期検波によって得られた電圧制御信号もまたタイムシェアリングで第1〜4のDC電源10−1〜10−4にフィードバックされる。なお、第1の同期検波回路16、第2の同期検波回路25も、同期検波回路28の1つに統合している。
特許第2642499号公報
しかしながら、上述した従来技術には、以下に述べる問題点がある。
従来技術において、π/2位相調整手段6に加えられるバイアス電圧Bias3にディザリングを行っても、DQPSK変調器2の出力の光パワーは、ごく僅かにしか変動しない。これは、バイアス電圧Bias3が適正値からずれた時に、光パワーが増大する符号と減少する符号との両者が存在し、影響を打ち消し合うためである。トータルの光パワーは、ごく僅かしか変動せず、同期検波に困難が伴う。ディザリング振幅を大きくすれば、DQPSK変調器2の出力の光パワーの変動量も増大するが、これは、送信信号の品質劣化を招くため、望ましくない。
もう1つの問題は、DQPSK変調器2の出力であるNRZ−DQPSK信号光には、ランダムな強度変化が常に生じているということである。第1および第2の位相変調器4、5においては、位相が切り替わる際に強度変調を伴う。両者が共に位相が変わるか、一方のみが位相が変わるか、あるいは両者共に直前の位相を保持するかによって、信号光は、シンボル間で異なる強度変調を受ける。このため、同期検波の効率が落ちてしまう。
図11に示した構成では、モニタされるのは、RZ−DQPSK信号であり、シンボル間の強度変調は抑圧されているため、この問題は解消される。しかしながら、バイアス電圧Bias1〜3に対するフィードバックと、バイアス電圧Bias4に対するフィードバックとが2重のループを構成し、制御が不安定になりやすい。また、DQPSK変調器2内に内蔵されたモニタカプラ14や、モニタ手段15が活用できないという問題がある。
また、2重ループ構成においては、ディザリングがタイムシェアリングである場合、π/2位相調整部6にディザリングをしている時間帯では、RZ用変調器8には、ディザが加わっていない。しかし、それでも、第4のDC電源10−4の揺らぎや、バイアス電圧Bias4に接続されている導線が拾う外部雑音などによる回路雑音の発生はある程度避けられない。特に、後者は、回路規模が大きくなるほど不利である。
ところで、前述した通り、π/2バイアスのディザリングの検出は、一般に、非常に低感度である。図11に示す構成では、第2のモニタカプラ23とバイアス電圧Bias3(π/2)バイアスの間にRZ用変調器8が介挿さているので、第2のモニタカプラ23が受け取るπ/2のディザリング信号には、前述したバイアス電圧Bias4から来る回路雑音が重畳されてしまうという問題がある。
上記説明は、ディザリングがタイムシェアリングである場合についてであるが、全てのバイアス電圧Bias1〜Bias4を同時にディザリングする場合(これはディザ周波数を違えれば可能であり、既知の技術である)は、図11におけるバイアス電圧Bias4へのディザリングは、バイアス電圧Bias3(π/2)バイアスへのディザリング信号に対する雑音となる。バイアス電圧Bias4とバイアス電圧Bias3とのディザ周波数が異なれば、同期検波で切り分けは可能であるが、π/2バイアスのディザリングの検出は一般に非常に低感度であるため不利となる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、差動多相位相偏移変調器のバイアス電圧を、信号品質劣化を最低限度に抑えた上で精度よく制御することができる送信器、及び送信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、差動多相位相偏移変調をパルスカーブしたRZ−DMPSK信号を出力する信号送信器であって、光源と、前記光源出力を入力するパルス生成用変調器と、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を入力とする差動多相位相偏移変調器と、前記パルス生成用変調器のバイアスをディザリングするパルス生成用変調器ディザリング手段と、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列の光パワーをモニタするパルス光パワーモニタ手段と、前記パルス光パワーモニタ手段の出力と前記パルス生成用変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波によりパルス生成用変調器のバイアスを最適化するパルス生成用変調器バイアス制御手段と、前記差動多相位相偏移変調器の有する複数のバイアス全てにディザリングを行う複数の差動多相位相偏移変調器ディザリング手段と、前記差動多相位相偏移変調器の出力の光パワーをモニタする変調光パワーモニタ手段と、前記変調光パワーモニタ手段の出力と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波により前記差動多相位相偏移変調器の複数のバイアスを各々最適化する差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段と、を備え、前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループと、前記パルス生成用変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループとを独立させることと、前記変調光パワーモニタ手段によってモニタされる光信号はRZ−DMPSK信号であること、を特徴とする送信器である。
本発明は、上記の発明において、前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段は、当該装置立上げ時においてはディザリングの振幅を大きく、当該装置立上げから予め定められた時間が経過した後にはディザリングの振幅を小さくする、ことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列をN分岐する1対N分岐カプラと、前記1対N分岐カプラによりN分岐された各々の光パルスに対して、ボーレートBの相異なる変調を施す第1〜第Nの差動多相位相偏移変調器と、前記第1〜第Nの差動多相位相偏移変調器からの出力を光パルスが相互干渉しないように遅延差を加えて時間多重を行う合波手段とを備え、前記パルス生成用変調器は、1/Bの周期、かつ1/N以下のディーティ比を有する光パルス列を生成し、前記合波手段は、ボーレートB×Nの光差動多相位相偏移信号を出力する、ことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を2分岐する1対2分岐カプラと、前記1対2分岐カプラからの2出力に対し、それぞれ変調を施す第1、および第2の差動多相位相偏移変調器と、前記第1、および第2の差動多相位相偏移変調器からの出力を偏波多重する合波手段と、を更に備えることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記変調光パワーモニタ手段に代えて、前記差動多相位相偏移変調器から出力される変調光の波形をモニタリングする変調光波形モニタ手段と、前記変調光波形モニタ手段によりモニタリングされた変調光の波形からそのピーク値を検出し、かつそのピーク値を、当該送信器の同符号連続時間よりも長い持続時間だけホールドするピークホールド回路と、を備えることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記パルス生成用変調器ディザリング手段と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段とは、受信系の低域遮断周波数以下のディザリング周波数を有する、ことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段は、前記同期検波出力が正または負の極値をとるようフィードバックをかける、π/2バイアスを制御するπ/2バイアス制御手段を備え、前記π/2バイアス制御手段は、現在のバイアス値における同期検波の結果が極値であるか否かを判定し、極値でない場合は現在のバイアス値を増加させるべきか減少させるべきかを判定し、極値である場合は現在のバイアス値を保持する判定を下す極値判定機能を備え、前記極値判定機能は、ディザリングの振幅は一定に保つがディザリングの平均電圧を僅かに変更しつつ同期検波結果の比較参照を行い、その比較参照結果の大小比較をもとにして現在のバイアス値における同期検波の結果が極値か否かを判定し、また、現在のバイアス値における同期検波の結果が極値でない場合は前記比較参照結果を元に、同期検波の結果が極値により近づくようバイアス値の変更量を定める、ことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、当該装置立上げ時において、前記極値判定機能を動作させる前に、予めバイアス電圧を掃引しつつ同期検波を行い、バイアス電圧の変化に対する同期検波結果の変化率を予め測定しておく、ことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、差動多相位相偏移変調をパルスカーブしたRZ−DMPSK信号を出力する信号の送信方法であって、パルス生成用変調器に、光源出力を入力するパルス生成用変調ステップと、差動多相位相偏移変調器が、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を入力とする差動多相位相偏移変調ステップと、パルス生成用変調器ディザリング手段が、前記パルス生成用変調器のバイアスをディザリングするパルス生成用変調器ディザリングステップと、パルス光パワーモニタ手段が、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列の光パワーをモニタするパルス光パワーモニタステップと、パルス生成用変調器バイアス制御手段が、前記パルス光パワーモニタ手段の出力と前記パルス生成用変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波によりパルス生成用変調器のバイアスを最適化するパルス生成用変調器バイアス制御ステップと、複数の差動多相位相偏移変調器ディザリング手段が、前記差動多相位相偏移変調器の有する複数のバイアス全てにディザリングを行う複数の差動多相位相偏移変調器ディザリングステップと、変調光パワーモニタ手段が、前記差動多相位相偏移変調器の出力の光パワーをモニタする変調光パワーモニタステップと、差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段が、前記変調光パワーモニタ手段の出力と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波により前記差動多相位相偏移変調器の複数のバイアスを各々最適化する差動多相位相偏移変調器バイアス制御ステップと、を含み、前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループと、前記パルス生成用変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループとを独立させることと、前記変調光パワーモニタ手段によってモニタされる光信号はRZ−DMPSK信号であること、を特徴とする送信方法である。
この発明によれば、差動多相位相偏移変調器のバイアス電圧を、信号品質劣化を最低限度に抑えた上で精度よく制御することができるという利点が得られる。
本発明の第1実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態と図10に示す従来技術とを比較するために、バイアス電圧Bias3を意図的に変動させた場合の系の変動を示す説明図である。 本第2実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。 本第3実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。 本第3実施形態の動作原理を示す概念図である。 RZ−DQPSK送信器に係り、RZ化用変調器の出力を2分岐し、各出力をDQPSK変調した後に偏波多重する構成を示すブロック図である。 RZ−DQPSK送信器に係り、時間多重する構成を示すブロック図である。 本第4実施形態による、バイアス電圧Bias3の制御方法を説明するための説明図である。 従来技術による典型的なRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。 従来技術においてバイアス制御、ドリフト検出を実現するRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。 従来技術によるRZ−DQPSK送信器の他の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。なお、本第1実施形態は、前述した図10に示す従来技術に対応し、図10に対応する部分には同一の符号を付けている。図において、第1のモニタ手段15としては、低速のフォトデテクタ(PD)とし、光パワーをモニタする。第1のモニタ手段15には、市販のDQPSK変調器に内蔵の低速PDを使用してもよい。本第1実施形態は、図10に示す従来技術における、DQPSK変調器2に対して、RZ用変調器8および付随するバイアス制御回路30の順番を入れ替えたものであり、具体的には、RZ用変調器8および付随するバイアス制御回路30をCW光源1とDQPSK変調器2との間に介挿した構成となっている。
最も制御が困難なバイアスは、前述したように、π/2位相調整を行うバイアス電圧Bias3である。以下に、π/2位相調整手段6のバイアス制御について説明する。
DQPSK変調器2は、2つの光位相変調器、すなわち第1および第2の光位相変調器4、5の一方の出力光を、π/2位相調整手段6により、π/2の光学位相を加えた上で、他方の出力光と干渉させる。具体的には、π/2位相調整手段6において、キャリア波長の1/4に相当する遅延を与える。ここで、光位相変調器4の出力光と、π/2位相調整手段6の出力光との電場を、各々D×exp(iωt)、D×exp(iωt+π/2)と書き表すことにする。ここで、ωはキャリア周波数、tは時間、DおよびDはデータの符号であり、タイムスロットの中央で±1の値に正規化できる。
×exp(iωt)とD×exp(iωt+π/2)とが第2のカプラ7で干渉した後の光強度Iは、
=|D×exp(iωt)+D×exp(iωt+π/2)|
=|D+|D
と表される。タイムスロットの中央においては、DとDは±1であるからIは一定である。
ここで、変調器の光学特性の経時変化によりπ/2位相調整手段6の作る位相差が最適値のπ/2からπ/2+αへと変動したとする。このときのDQPSK変調器2の出力光Iは、
=|D×exp(iωt)+D×exp(iωt+π/2+α)|
=|D+|D+2×D×D×cos(π/2+α)
=|D+|D−2×D×D×sin(α)
となる。
前述したように、π/2位相調整手段6の作る位相差はπ/2が最適値であるから、変調器の経時変化により位相差が変動した場合には、バイアス電圧Bias3を修正してαを0に保つ必要がある。すなわち、α>0の時はこれを減らし、α<0の時はこれを増加させなければならない。しかしsin(α)は奇関数であり、またD×Dはタイムスロットの中央において+1と−1の両者をランダムに取りうるので、理想的な変調器で長時間平均を取ると、I1の大きさはαによらず一定となってしまう。現実には、変調器および変調器ドライバの帯域制限により対象性が僅かに崩れ、αの変化に伴ってI1も僅かに変動するから、I1の変動をモニタしてαの変動を検出することは可能ではある。しかし、前述した従来技術の課題にも記述したとおり、I1の変動は極めて小さいので、これを検出するのは一般に困難である。また、DおよびDはタイムスロットの中央では±1の値をとるが、タイムスロットの境界では不規則な変動を行う。これは前述した従来技術の課題にも記述したとおり、位相変調に伴う強度変化によるもので、この強度変化の大きさは符号の変化および変調器の特性に依存し、αの変化の検出は更に困難になる。
上記のような小さな変動を検出するためには、ディザ法を用いるのが一般的である。π/2位相調整手段6のバイアス電圧Bias3に、振幅の微小な周波数f0の正弦波を重畳させてディザリングさせると、バイアス電圧Bias3は、V0+ΔV×cos(2π・f0×t)で表わされる。バイアス電圧Bias3と位相差との関係は、変調器の構成できまる比例係数kを用いて、k・V0+k・ΔV×cos(2π・f0×t)となるので、ディザ印加時の光強度Idは、
=|D×exp(iωt)+D×exp(iωt+k・V0+k・ΔV×cos(2π・f0×t))|
=|D+|D
+2×D×D×cos(k・V0+k・ΔV×cos(2π・f0×t))
となる。目標とすべき状態は、COSの引数がπ/2の近傍で微小振動する状態であるが、そのためにはディザ振幅ΔVを十分小さくとり、かつ、Idに現れる周期f0の変動成分が最大となるようV0を調整すればよい。前述のようにIdの変動は極めて小さいが、Idから周波数f0の変動成分を選択的に増幅し、前記のディザリング信号との同期検波をとることにより、検出効率を上げることが可能となることが知られている。
本願発明では、DQPSK変調器に光が入射される時点で既に、光はパルス化が行われている。このため、前述のタイムスロット境界近傍での不規則な強度変化が存在せず、周波数f0の変動成分の検出効率があがり、Bias3の制御を精度よく行うことが可能である。
また、図1に示す構成では、図11に示す従来構成と異なり、市販のDQPSK変調器2に内蔵されている低速PDを第1のモニタ手段15として活用することができる。
図2(a)〜(c)は、本第1実施形態と図10に示す従来技術とを比較するために、バイアス電圧Bias3を意図的に変動させた場合の系の変動を示す説明図である。まず、図2(a)は、バイアス電圧Bias3の電圧変化に対する、出力信号のQ値の変化を測定した際の説明図である。バイアス電圧Bias3が1.7Vで最良の出力波形が得られることが分かる。
図2(b)は、図1に示す本第1実施形態の構成で、バイアス電圧Bias3を意図的に変動させた場合の第1の同期検波回路16の出力を測定した際の説明図である。ここでは、バイアス電圧Bias3のドリフト発生の影響を調べることが目的であるので、第3のDC電源10−3へのフィードバックは切断してある。バイアス電圧Bias3が最適値1.7Vであるとき、第1の同期検波回路16の出力は最大となった。
図2(c)は、図2(b)と同じ測定を図10に示す従来技術の構成にて行った結果を示す説明図である。図2(c)に示すように、図10に示す従来技術の構成の場合、ディザリング振幅および周波数を等しく設定してあるにもかかわらず、図2(a)に比べて、第1の同期検波回路16の出力のピークが曖昧になっている。これは、本第1実施形態による構成が、図10に示す従来技術の構成よりも、精度よくバイアス電圧Bias3を制御し得ることを示している。
また、図1に示す構成では、フィードバックループが2重になっておらず、帰還回路が小型化できるためバイアス電圧Bias4からくる回路雑音を低減することができる。さらに、DQPSK変調器2自体が光損失を持っているので、バイアス電圧Bias4由来の回路雑音もまた減衰し、図1の第1のモニタカプラ3が受けるバイアス電圧Bias3(π/2)のディザ信成分の感度を向上させることができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図3は、本第2実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第2実施形態は、図1に示す第1実施形態における、第1のモニタ手段15の出力を2分岐し、その一方を振幅制御装置40に入力し、振幅制御装置40は、第1のモニタ手段15の出力の大きさの変化に基づいて、第1の低周波発生器11の振幅を変更する。第1の低周波発生器11は、出力振幅が大きければ、精度の良い制御が可能になるが、その反面、信号品質が劣化するというトレードオフが生じる。本第2実施形態では、この問題を解消するものである。
図3に示す構成では、当該送信器を立ち上げた直後の不安定な初期状態においては、第1の低周波発生器11の振幅を大きくし、バイアス制御の精度を良くする。そして、当該送信器の立上げ後、しばらく時間が経過し、当該送信器がある程度安定化し始めた後は、第1の低周波発生器11の振幅を小さくして、信号品質劣化を抑える。CW光源1が光を出力すると、第1のモニタ手段15は幾らかの光パワーを受け取るため、第1のモニタ手段15の出力は0でなくなる。振幅制御装置40は、第1のモニタ手段15の出力が0でなくなる時刻を検出して、当該送信器の立上げ時刻とみなす。立上げ時刻からの経過時間Tは、振幅制御装置40内のタイマーで計測される。振幅制御装置40は、経過時間Tが予め定められたある時間tよりも小さければ、第1の低周波発生器11の振幅を大きくとり、経過時間Tが時間tを超えた段階で、第1の低周波発生器11の振幅を小さくする。
上述した第2実施形態によれば、当該送信器の立ち上げ直後の不安定な初期状態においては、振幅制御装置40により、第1の低周波発生器11の振幅を大きくすることで、バイアス制御の精度を良くすることができ、当該送信器安定後においては、振幅制御装置40により、第1の低周波発生器11の振幅を大きくとり、第1の低周波発生器11の振幅を小さくすることで、信号品質の劣化を抑えることができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図4は、本第3実施形態によるRZ−DQPSK送信器の構成を示すブロック図である。なお、図3に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第3実施形態は、図3に示す第2実施形態における、第1のモニタ手段15の出力に代えて、波形測定手段50およびピークホールド回路60を用いたものである。波形測定手段50は、Dataのビットレートと同程度の帯域を持ち、RZ−DQPSK信号の1つ1つの光パルス強度をモニタできるようになっている。ピークホールド回路60は、波形測定手段50によって得られた波形の、ピーク強度をホールドする。ホールドする時間は、伝送信号の持つ最大の同符号連続時間より長いものとする。
図5(a)、(b)は、本第3実施形態の動作原理を示す概念図である。バイアス電圧Bias1〜Bias4の全てが適正であるとき、RZ−DQPSK信号は光パルス列となる。図5(a)には、この様子を、アイパターンの形で示している。次に、バイアス電圧Bias3が適正値からずれたとする。このとき、波形のトレースは、図5(b)に示すように、スプリットし、ピーク値が高くなる光パルスと、ピーク値が低くなる光パルスとが現れる。なお、図5(a),(b)におけるピークの間隔は伝送レートで定まる。この例では21.5Gbit/sのDQPSK信号であるので、ピークの間隔は93psec(横軸の目盛りの間隔は、23.2ps/div)である。
前述した従来技術の課題および第1の実施形態で述べたように、ピーク値が高くなるか低くなるかは、D×D×sin(α)の符号によって定まるためランダムである。ここで、同符号連続が予測される時間より十分長い時間、ピーク値をモニタし、最大のピーク値をホールドしたとする。そのピークホールド値は、バイアス電圧Bias3が最適のときに最小であり、バイアス電圧Bias3が最大のときに最大となる。この結果をバイアス電圧Bias3にフィードバックすることにより、バイアス電圧Bias3を適正な値に保つことができる。
上述した構成では、RZ化用変調器8の出力をただ1つのDQPSK変調器2に接続していた。しかし、RZ化用変調器8の出力をN分割し、N個のDQPSK変調器に並列に接続して変調光を作成した後、光多重によって多重する構成としてもよい。
図6は、RZ−DQPSK送信器に係り、RZ化用変調器の出力を2分岐し、各出力をDQPSK変調した後に偏波多重する構成を示すブロック図である。図において、RZ化用変調器70からの出力は、OC(Optical Coupler)71により2分割され、並列に配置された2個のDQPSK変調器2−1、2−2のそれぞれに入力される。2個のDQPSK変調器2−1、2−2の各々の出力は、PBC(Polarization Beam Combiner)72により結合されて出力される。
上述したように、RZ化用変調器70によるRZ化を、DQPSK変調器2−1、2−2によるDQPSK変調の前に行うことで、RZ化用変調器70およびその駆動アンプ(図示略)は一台だけ用意すればよく、必要な部品数の数を減らすことができるので、小型化と消費電力の低減が可能になるという更なる効果を奏する。
次に、時間多重の場合の構成について説明する。
図7は、RZ−DQPSK送信器に係り、時間多重する構成を示すブロック図である。図において、RZ用変調器80の出力は、OC81によりN(=4)分岐された後、N(=4)個のDQPSK変調器2−1〜2−4で時間多重され、各々の出力が、合波手段82により結合されて出力されるようになっている。個々のDQPSK変調器2−1〜2−4によって生成されるDQPSK信号のボーレートをBとした時、RZ用変調器80の出力パルスの周期は1/Bであるが、光多重によって各光パルスが干渉せぬよう、RZ用変調器80のデューティ比を1/N以下とする。すなわち、光パルスの幅は、1/(NB)となる。また、合波手段82に入力する前のN個の光信号の各々に適当な光遅延を与え、N種の光パルスが重ならないよう時間多重する必要がある。復調用の遅延干渉計のFSR(Free Spectral Range)はB/Nとし、Nビット離れた光パルスの位相差を検出することにより復調を行う。
Nが大きくなると、RZ用変調器80の出力である光パルス幅を細くしなければならないため、RZ用変調器80に要求される帯域は高くなるが、しかし、RZ用変調器80の駆動信号は、ランダム信号ではなく周期的なクロックであるため、低域側まで帯域を要求されない。また、合波後の光信号のボーレートは、B×Nとなるため、各DQPSK変調器2−1〜2−4の動作速度よりも高速な信号を生成することができる。なお、図6に示す偏波多重と図7に示す時間多重を併用することも可能である。
また、上述した構成では、第1の低周波信号発生器11や、第2の低周波信号発生器21の周波数f1、f2に言及していなかった。これらの周波数f1、f2は、ディザリング手段出力の同期検波ができるように、DQPSK変調器2内のバイアス電圧変化の応答速度より遅くしておく必要がある。望ましくは、これらの周波数f1、f2は、受信器内の受信系が有する低域遮断周波数以下に収まる構成がよい。復調用の光電変換素子、あるいは増幅用のアンプ(図示略)は、高速動作させるため、DC近傍では信号を通さない仕様とすることが一般的である。この低域遮断周波数以下の周波数でディザリングをかければ、受信時にディザリングによる変動が主信号に漏れこむことを防ぐことができるので、主信号の品質劣化を抑えることができる。
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
上述した説明では、バイアス電圧Bias1〜Bias4の各々の挙動の違いについては説明しなかった。図2(a)に示したように、バイアス電圧Bias3(π/2バイアス)は、同期検波出力が最大である時にバイアス値が適正となる。しかしながら、バイアス電圧Bias1およびバイアス電圧Bias2(データバイアス群)は、同期検波結果が「0」となるところでバイアス値が適正となる。後者は制御が容易であり、同期検波の符号によって制御方向を判定することが可能である。例えば、同期検波結果が正であれば、バイアス電圧を上げ、同期検波結果が負であれば、バイアス電圧Bias1、Bias2を下げるという判定が可能になる。
これに対して、バイアス電圧Bias3(π/2バイアス)の場合、極値をとっているか否かの判定が困難である。また、極値でないと判定された時、バイアス電圧Bias3を増加させるべきか減少させるべきかの判定が困難である。以下では、この問題を解消するための方法について説明する。
図8(a)、(b)は、本第4実施形態による、バイアス電圧Bias3の制御方法を説明するための説明図である。図8(a)、(b)では、V−、V0、V+の3種類のバイアス電圧においてディザリングを行い、各々の同期検波結果を比較する。これら3種類のバイアス電圧は等間隔であり、V−<V0<V+であるとする。
図8(a)は、V0がバイアス最適値より低い例を示す図である。この場合、V+における同期検波結果とV−における同期検波結果との差分ΔVは正になる。一方、図8(b)は、V0がバイアス最適値より高い例を示す図である。この場合、前述のΔVは負になる。つまり、ΔVが正の時にV0を上昇させ、またΔVが負の時にV0を低減させるというフィードバックをかけることにより、V0をバイアス最適値に収束させることができる。このとき、信号品質への影響を最小限に抑えるため、V−、V0、V+の3値の幅を十分小さくし、かつディザリング振幅を十分小さくする必要がある。
ここで、バイアス電圧Bias3(π/2バイアス)のディザリングに対する光出力の変化は極めて小さいため、同期検波結果は、非常にノイズが多い。このため、雑音による偽のピークへロックする可能性もあり、動作が不安定となってしまうが、本第4実施形態では、送信器の立上げ時において、十分大きなディザリング振幅によって同期検波の精度を上げ、バイアス電圧の平均値を掃引しつつ、同期検波結果の変化を予め測定しておくことによって、対応することができる。送信器の立上げ時は、ディザリング振幅が大きいため、信号品質劣化も大きいが、送信器の立上げ時に限定した処理であるため問題はない。最適なバイアス電圧の予測がついた時点で、V0をその電圧の近傍にセットし、ディザリング振幅を十分小さくしてから、従来技術と同様の手法で、V0を最適値に保つようフィードバックをかける。この構成においても、前述した雑音による偽のピークへロックする可能性はあるが、バイアス最適値の近傍で処理を行うため最適値から大きく逸脱する可能性は極めて小さい。
本第4実施形態では、通常運用の前に予めバイアス電圧に対する同期検波結果の変化を測定してあるため、前述したΔVの符号および絶対値から、バイアス最適値からのV0の乖離量を推測することも可能である。この推測結果を元にフィードバック信号の大きさを決めることにより、より高速、かつ精度良く、バイアス電圧を収束させることが可能となる。
なお、本第4実施形態では、V0、V+、V−の3点で同期検波結果を比較したが、比較点が2以上であれば良く、V0を省略してV−とV+のみとしても良い。この場合には、V−とV+の平均値がバイアス最適値に収束するよう制御する。
1 CW光源
2 DQPSK変調器
3 第1のカプラ
4 第1の位相調整手段
5 第2の位相調整手段
6 π/2位相調整手段
7 第2のカプラ
8 RZ用変調器
10−1〜10−4 第1、第2、第3、第4のDC電源
11 第1の低周波発生器
12 第1の切替スイッチ
13−1〜13−4 第1、第2、第3、第4の低周波重畳回路
14 第1のモニタカプラ
15 第1のモニタ手段
16 第1の同期検波回路
17 第2の切替スイッチ
21 第2の低周波信号発生器
24 第2のモニタ手段
25 第2の同期検波回路
30 バイアス制御回路

Claims (9)

  1. 差動多相位相偏移変調をパルスカーブしたRZ−DMPSK信号を出力する信号送信器であって、
    光源と、
    前記光源出力を入力するパルス生成用変調器と、
    前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を入力とする差動多相位相偏移変調器と、
    前記パルス生成用変調器のバイアスをディザリングするパルス生成用変調器ディザリング手段と、
    前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列の光パワーをモニタするパルス光パワーモニタ手段と、
    前記パルス光パワーモニタ手段の出力と前記パルス生成用変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波によりパルス生成用変調器のバイアスを最適化するパルス生成用変調器バイアス制御手段と、
    前記差動多相位相偏移変調器の有する複数のバイアス全てにディザリングを行う複数の差動多相位相偏移変調器ディザリング手段と、
    前記差動多相位相偏移変調器の出力の光パワーをモニタする変調光パワーモニタ手段と、
    前記変調光パワーモニタ手段の出力と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波により前記差動多相位相偏移変調器の複数のバイアスを各々最適化する差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段と、
    を備え、
    前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループと、前記パルス生成用変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループとを独立させることと、前記変調光パワーモニタ手段によってモニタされる光信号はRZ−DMPSK信号であること、
    を特徴とする送信器。
  2. 前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段は、
    当該装置立上げ時においてはディザリングの振幅を大きく、当該装置立上げから予め定められた時間が経過した後にはディザリングの振幅を小さくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  3. 前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列をN分岐する1対N分岐カプラと、
    前記1対N分岐カプラによりN分岐された各々の光パルスに対して、ボーレートBの相異なる変調を施す第1〜第Nの差動多相位相偏移変調器と、
    前記第1〜第Nの差動多相位相偏移変調器からの出力を光パルスが相互干渉しないように遅延差を加えて時間多重を行う合波手段と
    を備え、
    前記パルス生成用変調器は、
    1/Bの周期、かつ1/N以下のディーティ比を有する光パルス列を生成し、
    前記合波手段は、
    ボーレートB×Nの光差動多相位相偏移信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  4. 前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を2分岐する1対2分岐カプラと、
    前記1対2分岐カプラからの2出力に対し、それぞれ変調を施す第1、および第2の差動多相位相偏移変調器と、
    前記第1、および第2の差動多相位相偏移変調器からの出力を偏波多重する合波手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  5. 前記変調光パワーモニタ手段に代えて、
    前記差動多相位相偏移変調器から出力される変調光の波形をモニタリングする変調光波形モニタ手段と、
    前記変調光波形モニタ手段によりモニタリングされた変調光の波形からそのピーク値を検出し、かつそのピーク値を、当該送信器の同符号連続時間よりも長い持続時間だけホールドするピークホールド回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  6. 前記パルス生成用変調器ディザリング手段と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段とは、
    受信系の低域遮断周波数以下のディザリング周波数を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  7. 前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段は、
    前記同期検波出力が正または負の極値をとるようフィードバックをかける、π/2バイアスを制御するπ/2バイアス制御手段を備え、
    前記π/2バイアス制御手段は、
    現在のバイアス値における同期検波の結果が極値であるか否かを判定し、極値でない場合は現在のバイアス値を増加させるべきか減少させるべきかを判定し、極値である場合は現在のバイアス値を保持する判定を下す極値判定機能を備え、
    前記極値判定機能は、
    ディザリングの振幅は一定に保つがディザリングの平均電圧を僅かに変更しつつ同期検波結果の比較参照を行い、その比較参照結果の大小比較をもとにして現在のバイアス値における同期検波の結果が極値か否かを判定し、また、現在のバイアス値における同期検波の結果が極値でない場合は前記比較参照結果を元に、同期検波の結果が極値により近づくようバイアス値の変更量を定める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  8. 当該装置立上げ時において、前記極値判定機能を動作させる前に、予めバイアス電圧を掃引しつつ同期検波を行い、バイアス電圧の変化に対する同期検波結果の変化率を予め測定しておく、
    ことを特徴とする請求項7に記載の送信器。
  9. 差動多相位相偏移変調をパルスカーブしたRZ−DMPSK信号を出力する信号の送信方法であって、
    パルス生成用変調器に、光源出力を入力するパルス生成用変調ステップと、
    差動多相位相偏移変調器が、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列を入力とする差動多相位相偏移変調ステップと、
    パルス生成用変調器ディザリング手段が、前記パルス生成用変調器のバイアスをディザリングするパルス生成用変調器ディザリングステップと、
    パルス光パワーモニタ手段が、前記パルス生成用変調器から出力される光パルス列の光パワーをモニタするパルス光パワーモニタステップと、
    パルス生成用変調器バイアス制御手段が、前記パルス光パワーモニタ手段の出力と前記パルス生成用変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波によりパルス生成用変調器のバイアスを最適化するパルス生成用変調器バイアス制御ステップと、
    複数の差動多相位相偏移変調器ディザリング手段が、前記差動多相位相偏移変調器の有する複数のバイアス全てにディザリングを行う複数の差動多相位相偏移変調器ディザリングステップと、
    変調光パワーモニタ手段が、前記差動多相位相偏移変調器の出力の光パワーをモニタする変調光パワーモニタステップと、
    差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段が、前記変調光パワーモニタ手段の出力と前記差動多相位相偏移変調器ディザリング手段から出力されるディザリング信号との同期検波により前記差動多相位相偏移変調器の複数のバイアスを各々最適化する差動多相位相偏移変調器バイアス制御ステップと、
    を含み、
    前記差動多相位相偏移変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループと、前記パルス生成用変調器バイアス制御手段の有するフィードバックループとを独立させることと、前記変調光パワーモニタ手段によってモニタされる光信号はRZ−DMPSK信号であること、
    を特徴とする送信方法。
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