JP2010243738A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側より順に、物体側が凸面で正の屈折力を持つ単レンズ(1)の第1群(G1)と、物体側の凹レンズ(2)と像側の凸レンズ(3)とが接合された第2群(G2)とよりなる2群3枚構成で、単レンズ(1)の像側の面(s2)のみが非球面であり、他の面(s1,s3,s4,s5)は球面である。
【効果】レンズが3枚だけで済む。作動距離を従来より長くすることが出来る。各収差は小さい。非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
【選択図】図1
Description
しかし、焦点距離f=4.6mmで、物体までの距離d0=0.7mm程度であり、これを焦点距離f=1mmに換算すると、d0’=0.7/4.6=0.15mmとなり、十分長いとは言えない問題点がある。また、少なくとも2つの面を非球面としているが、非球面の数が増えるほど製造コストが上昇する問題点がある。
そこで、本発明の目的は、作動距離を長くすることが出来ると共に製造コストを低減することが出来る顕微鏡対物レンズを提供することにある。
上記第1の観点による顕微鏡対物レンズでは、レンズが3枚だけで済む。また、単レンズ(1)の像側の面(s2)のみを非球面とすることにより、コマ収差を大きくせずに作動距離を従来より長くすることが出来た。なお、単レンズ(1)の物体側の面(s1)のみを非球面とすると、作動距離を従来より長くすることが出来るものの、コマ収差が大きくなってしまう。また、凹レンズ(2)の物体側の面(s3)のみを非球面とすると、作動距離を従来より長くすることも出来ない。また、凹レンズ(2)と凸レンズ(3)の接合面(s4)を非球面にすると、非球面の数が2面になってしまう。また、凸レンズ(3)の像側の面(s5)のみを非球面とすると、作動距離を従来より長くすることが出来ない。よって、単レンズ(1)の像側の面(s2)のみを非球面とする本発明が最も優れている。そして、非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
c:面の頂点の曲率
K:コーニック係数
A,B,C,D,E,F,G,H:非球面係数
h2=x2+y2
x,y:面上の座標
で定義される偶数次非球面であることを特徴とする顕微鏡対物レンズを提供する。
上式に対する計算手段は既存であるため、それを利用できる。
c:面の頂点の曲率
K:コーニック係数
A,B,C,D,E,F,G,H:非球面係数
h2=x2+y2
x,y:面上の座標
で定義される奇数次非球面であることを特徴とする顕微鏡対物レンズを提供する。
上式に対する計算手段は既存であるため、それを利用できる。
上記第4の観点による顕微鏡対物レンズでは、アッベ数νdが65以上のガラスを選択して凸レンズ(3)に用いることにより、単レンズ(1)の像側の面(s2)のみを非球面とすることとの相乗効果で、球面収差の色による差を小さくすることが出来た。
図1は、実施例1に係る顕微鏡対物レンズ11の構成を示す断面図である。
この顕微鏡対物レンズ11は、物体側より順に、物体側の第1面s1が凸面で正の屈折力を持つ単レンズ1の第1群G1と、物体側の凹レンズ2と像側の凸レンズ3とが接合された第2群G2とよりなる2群3枚構成である。
図2の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、偶数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
実施例2に係る顕微鏡対物レンズの構成は図1と同様である。
図4の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、偶数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
実施例3に係る顕微鏡対物レンズの構成は図1と同様である。
図6の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、偶数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
実施例4に係る顕微鏡対物レンズの構成は図1と同様である。
図8の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、奇数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
実施例5に係る顕微鏡対物レンズの構成は図1と同様である。
図10の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、奇数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
図12は、実施例6に係る顕微鏡対物レンズ12の構成を示す断面図である。
この顕微鏡対物レンズ12は、物体側より順に、物体側の第1面s1が凸面で正の屈折力を持つ単レンズ1の第1群G1と、物体側の凹レンズ2と像側の凸レンズ3とが接合された第2群G2とよりなる2群3枚構成である。
図13の(b)は、第2面s2の非球面を表す式(単位:mm)である。この式は、偶数次非球面の式として知られている。
(1)レンズが3枚だけで済む。
(2)作動距離を従来より長くすることが出来る。
(3)各収差は小さい。
(4)非球面が1面だけなので、製造コストを低減することが出来る。
2 凹レンズ
3 凸レンズ
11,12 顕微鏡対物レンズ
Claims (4)
- 物体側より順に、物体側が凸面で正の屈折力を持つ単レンズ(1)の第1群(G1)と、物体側の凹レンズ(2)と像側の凸レンズ(3)とが接合された第2群(G2)とよりなり、前記単レンズ(1)の像側の面(s2)のみが非球面であり、他の面(s1,s3,s4,s5)は球面であることを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の顕微鏡対物レンズであって、前記凸レンズ(3)のアッベ数νdが、νd≧65であることを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009091646A JP2010243738A (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | 顕微鏡対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009091646A JP2010243738A (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | 顕微鏡対物レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010243738A true JP2010243738A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43096823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009091646A Pending JP2010243738A (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | 顕微鏡対物レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010243738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113039603A (zh) * | 2018-11-30 | 2021-06-25 | 松下知识产权经营株式会社 | 物镜、光学头设备、光学信息设备和光盘系统 |
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JPS62178918A (ja) * | 1986-02-01 | 1987-08-06 | Canon Inc | ガリレオ型実体顕微鏡の対物レンズ |
JPH10133121A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-22 | Nikon Corp | 顕微鏡対物レンズ |
JP2002303803A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-10-18 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置 |
-
2009
- 2009-04-06 JP JP2009091646A patent/JP2010243738A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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CN113039603B (zh) * | 2018-11-30 | 2023-04-07 | 松下知识产权经营株式会社 | 物镜、光学头设备、光学信息设备和光盘系统 |
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