JP2010241350A - 車両の荷室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さの変更が可能なフロアボードを有する荷室の有効利用を図れる車両の荷室構造を提供すること。
【解決手段】上段位置HPと下段位置LPとで高さが調整可能なフロアボード20と、リヤサイドトリム16に車両前後方向に沿って延在し上段位置HPに位置したフロアボード20と面一となる段部24と、段部24に設けられて上方および車幅方向内側が開放する凹部26と、該凹部26に着脱可能に装着されるカバー部材28とを備え、カバー部材28が凹部26全体を塞ぐ第1の装着状態と、凹部26の車幅方向内側のみを塞いで上方に開放される収納部50を形成する第2の装着状態とを選択可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の荷室構造に関し、更に詳細には、高さの変更が可能なフロアボードを有する車両の荷室構造に関する。
従来、荷室の床面を仕切るフロアボードを、車両の前方に倒されたシートバック背面と同じ高さとなる上段位置と、この上段位置よりも低い高さの下段位置とに変更できるようにした荷室が種々提案されている。
この種の荷室構造によれば、フロアボードを上段位置にすれば、シートバック背面とフロアボードとにより車両の前後に延在する大きな連続した荷物載置用の面が得られ、長さのある荷物を収納する際に便利となる。また、フロアボードを下段位置にすれば、荷室の上下の高さを大きく確保でき、高さのある種々の荷物を収納する際に便利となる。
特開2008−296874 実開昭61−155248
通常、荷室内の車幅方向両側部には、ホイルハウス部分が荷室内側に張り出しており、このホイルハウス部分がフロアボードの大きさやフロアボードの車幅方向の外側に位置するリヤサイドトリム(内装壁)の形状に影響を及ぼしている。
そのため、フロアボードを上段位置と下段位置との間で上下に移動できるようにした車両では、車幅方向に沿ったフロアボードの幅をホイルハウス間の寸法よりも短い寸法に設定しているものが多い。
そして、このような幅で形成したフロアボードを、上段位置に位置させると、フロアボードの幅方向の両端とリヤサイドトリムとの間に高低差や隙間が生じる場合がある。
そこで、リヤサイドトリム部分にフロアボードに沿って車両の前後方向に延在する段部を設け、ホイルハウス部分との連続性をもたせて見栄えをよくするとともにフロアボードが上段位置に位置した状態で段部の上面部とフロアボードとを同一面上に位置させて高低差や隙間を無くすよう構成したものが考えられている。(特許文献2)
このようにするとフロアボードの上段位置において、フロアボードの幅方向の外側に高低差や隙間が生じることはなく、上段位置に位置させた際の荷室空間を有効利用する上でより好ましくなる。
しかしながら、上記のような構造では、段部は、フロアボードが上段位置に位置した際には、フロアボードと連続する床面の一部として機能するものの、背の高い荷物等を積むためにフロアボードを下段位置にした際には、段部によって荷室空間の車幅方向が規制されてしまい有効に利用できなかった。また、段部の高さを下段位置に合わせた構造とした場合は、フロアボードを下段位置にした際には荷室空間を車幅方向に広く使えるが、上段位置にした際にはフロアボードの車幅方向外側とリヤサイドトリムとに高低差ができてしまい荷物等を置くのに不都合が生じてしまうという問題があった。
このように、従来の構造では、段部は、上段位置か下段位置のいずれかで床面の一部として利用される以外は、他に何ら機能を発揮しないものであり、荷室空間を十分に有効利用できるものとは言えなかった。
したがって、段部に何らかの別の機能を発揮させるようにできれば、荷室の実用的価値を高める上で有利となる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、高さの変更が可能なフロアボードを有する荷室の有効利用を図れる車両の荷室構造を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の車両の荷室構造は、車両の荷室に設けられ、車両前方に倒されたシートバック背面と同じ高さとなるように設定された上段位置と同上段位置よりも低い高さに設定された下段位置とで取り付け高さが調整可能なフロアボードと、前記荷室のサイドトリム部分に車両前後方向に沿って延在し、前記上段位置と同じ高さに位置する上面部と同上面部の車幅方向内側端縁から下方側に延びる側面部とを有し、前記フロアボードが前記上段位置に位置した状態で前記上面部が前記フロアボードの上面と面一となり、前記フロアボードが前記下段位置に位置した状態で前記側面部が前記フロアボードよりも上方に露出するよう形成された段部と、前記段部の前記上面部から前記側面部にわたって上方および車幅方向内側が開放するよう形成されて車両前後方向に延設される凹部と、前記凹部に着脱可能に設けられ、前記上面部と面一に前記凹部を塞ぐ第1の装着状態と、前記凹部の車幅方向内側のみを塞いで上方に開放される収納部を形成する第2の装着状態とを選択可能に構成されたカバー部材とを備えることを特徴とする。
本発明では、カバー部材の第1の装着状態で、凹部が塞がれるので、段部の上面部と上段位置に位置したフロアボードとにより、大きな連続した荷物載置用の面が得られ、大きな荷物を収容する際に便利となる。
また、第1の装着状態から第2の装着状態へとカバー部材の装着状態を変えることで、収納部が形成されることから、段部の一部を小物入れとして利用できるようになり、荷室を使用する上で便利となる。
フロアボードを上段位置HPに位置させた状態の荷室の斜視図である。 フロアボードを下段位置LPに位置させた状態の荷室の斜視図である。 凹部の斜視図である。 カバー部材の斜視図である。 カバー部材が凹部に第1の装着状態で装着された状態の斜視図である。 カバー部材が凹部に第1の装着状態で装着された状態の断面図である。 カバー部材が凹部に第2の装着状態(小容量状態)で装着された状態の斜視図である。 カバー部材が凹部に第2の装着状態(小容量状態)で装着された状態の断面図である。 カバー部材が凹部に第2の装着状態(大容量状態)で装着された状態の斜視図である。 カバー部材が凹部に第2の装着状態(大容量状態)で装着された状態の断面図である。 カバー部材が凹部に第3の装着状態で装着された状態の斜視図である。 カバー部材が凹部に第3の装着状態で装着された状態の断面図である。 荷室の底部を車両の前後方向を通る鉛直面で切断した断面図である。 高さ変更部によるフロアボードの移動の説明図である。 高さ変更部によるフロアボードの移動の説明図である。 高さ変更部によるフロアボードの移動の説明図である。 高さ変更部の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1、図2において、符号12はリヤシートのシートバック、符号14はホイルハウス、符号16はリヤサイドトリム(内装壁)を示しており、起立したシートバック12の後方が荷室18となっている。
本発明の荷室構造は、フロアボード20と、段部24と、凹部26と、カバー部材28と、ガイド部40とを含んで構成されている。
フロアボード20は荷室18の底部を仕切る床面として機能するものである。
車幅方向に沿ったフロアボード20の幅は、ホイルハウス14間の寸法よりも短い寸法で形成されている。すなわち、荷室18の車幅方向の全長よりも短い寸法で形成されている。
フロアボード20は、図1に示すように、フロアボード20の高さを、車両の前方に倒されたシートバック12の背面と同じ高さである上段位置HPと、図2に示すように、上段位置HPよりも低い高さの下段位置LPとに変更可能に構成されている。
フロアボード20の後部には、フロアボード20を上下に移動操作する際に指を掛ける操作用凹部2002が設けられており、操作用凹部2002を操作することでフロアボード20の取り付け高さが調整可能である。
荷室18の車幅方向外側に設けられたリヤサイドトリム16とフロアボード20との間には、段部24がリヤサイドトリム16と一体に形成されている。
段部24は、フロアボード20の幅方向の両側に位置してフロアボード20に沿って車両の前後方向に延在して設けられている。
段部24は、タイヤハウス14の後部から連続して後方に延在している。
したがって、フロアボード20の幅はこの段部24間の寸法よりも僅かに短めの寸法となっており、フロアボード20は、段部24間で上段位置HPと下段位置LPとの間を上下に移動する。
段部24は、上面部2402と、側面部2404とを有している。
上面部2402は、図1に示すように、フロアボード20が上段位置HPに位置した状態でフロアボード20の上面と同じ高さに位置するように(面一になるように)設けられている。
側面部2404は、図2に示すように、車幅方向の内側に位置する上面部2402の端部(車幅方向内側端縁)から下方に延在しフロアボード20が下段位置LPに位置した状態でフロアボード20よりも上方に露出する。
なお、図13に示すように、下段位置LPに位置するフロアボード20の下方には、スペアタイヤTが収納される収納空間30が設けられ、収納空間30は、包囲パネル32により形成され、フロアアンダトレイ34で覆われている。
段部24には、その側面部2404に形成されてフロアボード20を上段位置HPと下段位置LPとに案内するガイド部40が設けられている。
一方、フロアボード20には、車幅方向の両側に一対で突出されてガイド部40に嵌められる第1のピン部材36および第2のピン部材38が設けられている。
第1のピン部材36は、フロアボード20の車両前方側端部寄りに配設され、第2のピン部材38は、第1のピン部材36よりも車両後方側に配設されている。
ガイド部40は、図17に示すように、第1の案内面4002と、第2ピン案内溝4004と、第3の案内面4006と、第1ピン案内溝4008と、第5の案内面4010と、第6の案内面4012とを含んで構成されている。
これらガイド部40の案内面、案内溝に沿って第1、第2のピン部材36、38を移動することで、フロアボード20の取り付け高さを上段位置HPと下段位置LPとに変更できるよう構成されている。
ここでフロアボード20がガイド部40により案内されて上段位置HPと下段位置LPとの間で移動する動きについて説明する。
図13、図14に示すように、フロアボード20が下段位置LPに位置した状態では、第1のピン部材36がフロアアンダトレイ34の前側凸部3402に載置され、フロアボード20の後部の下面がフロアアンダトレイ34の後側凸部3404に載置される。また、フロアボード20の前端は、包囲パネル32の前壁に接触し、フロアボード20の後端は、包囲パネル32の後壁に接触している。
フロアボード20を下段位置LPから上段位置HPに移動させる場合には、使用者が操作用凹部2002を持ち上げる。
すると、フロアボード20は図14に矢印で示すように、その先端を中心にして後部が持ち上げられる。このとき、第2のピン部材38が第1の案内面4002によって案内される。
このような後部が上昇するフロアボード20の揺動が進むと、図14に2点鎖線で示すように、第5の案内面4010に第2のピン部材38が当接し、後部が上昇するフロアボード20の揺動が規制される。
この規制により使用者は揺動動作から車両後方側への移動へとフロアボード20の動きを変更する。
フロアボード20が後方へ移動されると、第2のピン部材38が第5の案内面4010に沿って移動し、その途中で第5の案内面4010に連続する第2ピン案内溝4004へ導入される。
第2のピン部材38が第2ピン案内溝4004の後端に到達すると、図15に2点鎖線で示すように、第2のピン部材38がストッパ面4004Aに当接しフロアボード20の後方への移動が妨げられる。
この状態で、図15に矢印で示すように、フロアボード20はその自重で第2のピン部材38を支点にして後端側を下げる方向へ揺動しようとする。
このとき第3の案内面4006は、第2のピン部材38を支点としたフロアボード20の揺動動作を可能にするように形成されているので、第1のピン部材36の移動を妨げることがなく、第2のピン部材38を支点とするフロアボード20の後部の下方への揺動動作が可能とされる。
第2のピン部材38を支点とするフロアボード20の後部の下方への揺動が進むと、図15に実線で示すように、第1のピン部材36が第6の案内面4012に当接する。そして、第2のピン部材38を支点とするフロアボード20の後部の下方への揺動が規制される。
このとき、第1ピン案内溝4008と第6の案内面4012とが連続して形成されているので、第1のピン部材36が、第1ピン案内溝4008にスムーズに移行する。
第1のピン部材36が、第1ピン案内溝4008へ導かれると、図16に矢印で示すように、フロアボード20は後部の下方への揺動を再開する。
そして、第1のピン部材36が第1ピン案内溝4008へ導入されると、図16に示すように、下降移動しているフロアボード20の荷重により、第1のピン部材36は第1ピン案内溝4008内を前方斜め上方に移動する。また、第2のピン部材38は第2ピン案内溝4004内を前方斜め下方に移動する。
そして、図16に実線で示すように、第1のピン部材36が第1ピン案内溝4008の先端の空間部4008Aへ到達すると、フロアボード20は、その前端と後端とが受け部42A,42Bの上に載置されて上段位置HPとなる。
なお、上段位置HPから下段位置LPへのフロアボード20の移動は、前記と逆の動きとなる。
なお、このようにフロアボード20を、上段位置HPと下段位置LPとで高さ変更可能とした構成は、上述の実施の形態の構造に限定されるものではなく、従来公知の様々な構造が採用可能である。
図3に示すように、凹部26は段部24に設けられている。
凹部26は、段部24の上面部2402から側面部2404にわたり上方および車幅方向の内側が開放するように形成されており車両の前後方向に延在している。
凹部26は、凹部26の底面を構成する底壁部2602と、底壁部2602の車両の前後方向の前後端縁部から起立する前壁部2604および後壁部2606と、底壁部2602の車幅方向外側の端縁部から起立する側壁部2608とを有している。
底壁部2602は、図8、図10に示すように、下段位置LPに位置したフロアボード20と同じ高さとなるように設けられている。
前壁部2604および後壁部2606には、上下方向に延設される溝状の係合溝部44が一対で設けられている。
係合溝部44は、凹部26の底壁部2602と段部24の上面部2402間に亘って延びており上方側が開放されている。
係合溝部44は、前壁部2604および後壁部2606の車幅方向の外側寄りに設けられた外側係合溝部4402と、前壁部2604および後壁部2606の車幅方向の内側寄りに設けられた内側係合溝部4404とを含んでいる。
凹部26には、同凹部26に着脱可能に設けられたカバー部材28が装着されている。
カバー部材28は、凹部26に対して、3つの異なった装着状態で装着できるよう構成され、3つの装着状態を自由に選択可能とされている。
3つの異なった装着状態の1つめは、図1、図2、図5、図6に示すように、カバー部材28が凹部26全体を塞ぐ第1の装着状態である。
第1の装着状態では、カバー部材28は、段部24の上面部2402および側面部2404と面一となるように装着される。
カバー部材28は、図4〜図6に示すように、第1の装着状態において、凹部26の上方側を塞いで上面部2402と連続状の面を成す上板部2802と、同上板部2802の端縁から上下方向に延設されて凹部26の車幅方向内側を塞いで側面部2404と連続状の面を成す側板部2808と、上板部2802と側板部2808の車両前後両端縁に設けられて前壁部2604および後壁部2606にそれぞれ重ねられる前板部2804および後板部2806を有している。
カバー部材28は、上板部2802、側板部2808、前板部2804、後板部2806とから成る凹状に形成されており、第1の装着状態では、凹部26とカバー部材28の開放側が向き合うように装着される。
カバー部材28には、前板部2804と後板部2806に、車両前後方向でそれぞれ互いに離れる方向に突出するとともに上下方向に延びる板状に形成された係合板部2810が一対で設けられている。
これら係合板部2810は、凹部26の係合溝部44に係合可能に構成されており、図5に示すような第1の装着状態では、外側係合溝部4402に係合し、第1の装着状態を保持する。
第1の装着状態でフロアボード20が上段位置HPに位置されると、凹部26がカバー部材28で塞がれた段部24の上面部2402とフロアボード20の上面とで面一な床面が構成される。
3つの異なった装着状態の2つめは、図7〜図10に示すように、カバー部材28が凹部26の車幅方向内側のみを塞いで上方に開放された収納部50を形成する第2の装着状態である。
第2の装着状態では、カバー部材28が第1の装着状態から上下方向で反転されて凹部26に装着される。
そして、上板部2802が底壁部2602に重ねられるとともに前板部2804と後板部2806がそれぞれ後壁部2606と前壁部2604に重ねられ、側板部2808が側壁部2608と対向する車幅方向内側に位置される状態となり、凹部26とカバー部材28とで上方が開放された収納部50が形成される。
本実施の形態では、第2の装着状態は、図7、図8に示すように、小型の収納部50を形成する小容量状態と、図9、図10に示すように、小容量状態よりも大型の収納部50を形成する大容量状態との2つの状態に切り替え可能である。
小容量状態では、カバー部材28の係合板部2810が外側係合溝部4402に係合され、側板部2808が段部24の側面部2404と連続状の面を構成するよう装着される。
小容量状態で収納部50は、凹部26内で、カバー部材28の上板部2802と側板部2808と前板部2804と後板部2806と凹部26の側壁部2608の内側に形成される。
一方、大容量状態では、カバー部材の係合板部2810が内側係合溝部4404に係合され、側板部2808が側面部2404よりも車幅方向内側に突出するよう装着される。
大容量状態で収納部50は、凹部26内で、カバー部材28の上板部2802と側板部2808と前板部2804と後板部2806と凹部26の底壁部2602、側壁部2608の内側に形成される。
なお、大容量状態では、図10に示すように、上板部2802の一部がフロアボード20上に載置されるため、フロアボード20を上段位置HPに移動することはできない。
3つの異なった装着状態の3つ目は、図11、図12に示すように、フロアボード20が下段位置LPに位置した状態でカバー部材28が凹部26内に収容されて上方および車幅方向内側に開放される凹状の拡幅部52を形成する第3の装着状態である。
第3の装着状態では、カバー部材28が第2の装着状態から車幅方向で反転されて凹部26に装着される。
そして、上板部2802が底壁部2602に、側板部2808が側壁部2608にそれぞれ重ねられるとともに前板部2804と後板部2806がそれぞれ前壁部2604と後壁部2606に重ねられた状態で凹部内に収容される。
第3の装着状態では、カバー部材28によって凹部26内で上方および車幅方向内側に開放される凹状の拡幅部52が形成される。
凹状の拡幅部52は、凹部26内で、カバー部材28の上板部2802と側板部2808と前板部2804と後板部2806の内側に、上方および車幅方向の内側に開放状に形成される。
係合板部2810は、第3の装着状態で内側係合溝部4404に係合し、第3の装着状態を保持する。
第3の装着状態では、拡幅部52によってフロアボード20が下段位置LPに位置された状態で荷室空間が車幅方向に拡大される。
なお、凹部26からカバー部材28を取り外すと、凹部26は、拡幅部52と同様に荷室の収納空間を車幅方向に拡幅する空間としても機能する。
上記のように本発明の荷室構造においては、フロアボード20の上段位置HP、下段位置LPに応じてカバー部材28の装着状態を変更することが可能となっている。
なお、本実施形態において、カバー部28の装着状態を保持する手段として、カバー部材28側に係合板部2810を凹部24側の係合溝部44に係合させる構造としているが、係合板部2810や係合溝部44の数や形状は、本実施形態のものに限定されるものではない。
また、本実施形態の係合板部2810と係合溝部44に変えて、例えば、前板部2804と後板部2806とにそれぞれ複数の突起を突設しておき、凹部26を構成する前壁部2604と後壁部2606に前記突起に係合する複数の凹部を設けるなどの手段をとってもよく、カバー部材28の装着状態を保持する手段の構成には従来公知の様々な構造が採用可能である。
本実施の形態によれば次のような作用効果が奏される。
[第1の装着状態]
図1、図2、図5、図6に示すように、カバー部材28を第1の装着状態で装着すると、上板部2802が上面部2402に連続状に繋がって面一な面を構成するとともに側板部2808が側面部2404に連続状に繋がって面一な面を構成して凹部26を塞ぐ。
そして、フロアボード20を上段位置HPにすると、フロアボード20の幅方向の両側に位置する段部24の上面部2402とフロアボード20の上面とで連続する床面が構成される。
したがって、フロアボード20の幅方向の両側に凹部が生じることはなく、段部24の上面部2402およびカバー部材28の上板部2802を荷物載置用の面として利用でき、荷室空間を有効に利用することができる。
さらに、この状態でシートバック12を前方に倒すと、シートバック12の背面とフロアボード20とにより車両の前後に延在する大きな連続した荷物載置用の面が得られ、長さのある荷物を収納する際に便利となる。
[第2の装着状態]
図7、図8に示すように、カバー部材28を小容量状態で装着すると、側板部2808が側面部2404に連続状に繋がり、収納部50が凹部26の側壁部2608の内側に形成される。
小容量状態で、フロアボード20を上段位置HPにしても、下段位置LPにしても、収納部50を小物入れとして利用でき、荷室の実用性を高める上で有利となる。
また、図9、図10に示すように、フロアボード20を下段位置LPにした状態でカバー部材28を大容量状態で装着すると、側板部2808が段部24の側面部2404よりも車幅方向の内側に突出し、上板部2802の一部がフロアボード20上に位置する。
したがって、フロアボード20を下段位置LPにした場合に、図7、図8に示す収納部50よりも大きな収容スペースとなった収納部50を小物入れとして利用でき、荷室の実用性を高める上で有利となる。
[第3の装着状態]
図11、図12に示すように、カバー部材28を第3の装着状態で装着すると、凹部26内で凹状の拡幅部52が上方および車幅方向の内側に開放状に形成される。
そして、荷室18に高さのある荷物を収納する際にフロアボード20を下段位置LPとした場合でも、フロアボード20の車幅方向両側に段部24による段差ができるのを拡幅部52の分だけ無くすことができ、荷室空間を拡大できる。したがって、より多くの荷物を積載することが可能となり、荷室空間を有効利用することができる。
本実施の形態の荷室構造によれば、カバー部材28の第1の装着状態で、カバー部材28の上板部2802と段部24の上面部2402と上段位置HPに位置したフロアボード20とにより、大きな連続した荷物載置用の面が得られ、大きな荷物を収容する際に便利となる。
また、第1の装着状態から第2の装着状態へとカバー部材28の装着状態を変えることで、収納部50が形成されることから、段部24の一部を小物入れとして利用できるようになり、荷室18を使用する上で便利となる。
さらに、カバー部材28の第3の装着状態では、段部24に上方および車幅方向内側に開放状の凹状の拡幅部52が形成されることから、背の高い荷物を収納する場合に便利となる。
なお、カバー部材28は、第1、第2、第3の装着状態のいずれの状態においても確実に凹部26に装着された状態で保持されるので、カバー部材28が脱落したり紛失するようなことがない。
また、本実施形態では、カバー部材28を凹部26から取り外すことも可能であり、カバー部材28を取り外すと凹部26が拡幅部52と同様に荷室の収納空間を車幅方向に拡幅する空間としても機能するので、第3の装着状態と同様の作用効果を得ることができる。
以上のように、本実施の形態の荷室構造によれば、フロアボードが上段位置と下段位置とで移動可能に構成された荷室構造において、上段位置においても下段位置においても荷室空間をより広く有効に活用することができ、さらにフロアボードに沿って車両の前後方向に延在する段部を荷物載置面以外にも有効利用できるようになり、荷室の実用的価値を高めることができる。
6……リヤサイドトリム、12……シートバック、18……荷室、20……フロアボード、24……段部、26……凹部、28……カバー部材、40……ガイド部、50……収納部、52……拡幅部。

Claims (7)

  1. 車両の荷室に設けられ、車両前方に倒されたシートバック背面と同じ高さとなるように設定された上段位置と同上段位置よりも低い高さに設定された下段位置とで取り付け高さが調整可能なフロアボードと、
    前記荷室のサイドトリム部分に車両前後方向に沿って延在し、前記上段位置と同じ高さに位置する上面部と同上面部の車幅方向内側端縁から下方側に延びる側面部とを有し、前記フロアボードが前記上段位置に位置した状態で前記上面部が前記フロアボードの上面と面一となり、前記フロアボードが前記下段位置に位置した状態で前記側面部が前記フロアボードよりも上方に露出するよう形成された段部と、
    前記段部の前記上面部から前記側面部にわたって上方および車幅方向内側が開放するよう形成されて車両前後方向に延設される凹部と、
    前記凹部に着脱可能に設けられ、前記上面部と面一に前記凹部を塞ぐ第1の装着状態と、前記凹部の車幅方向内側のみを塞いで上方に開放される収納部を形成する第2の装着状態とを選択可能に構成されたカバー部材と、
    を備えることを特徴とする車両の荷室構造。
  2. 前記カバー部材は、前記第1、第2の装着状態に加え、前記フロアボードが前記下段位置に位置した状態で前記凹部内に収容されて上方および車幅方向内側に開放される凹状の拡幅部を形成して前記荷室の収納空間を車幅方向に増大する第3の装着状態で装着可能とされている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の荷室構造。
  3. 前記凹部は、同凹部の底面を構成する底壁部と同底壁部の車幅方向外側の端縁から起立する側壁部と前記底壁部の車両前後方向両端縁から起立する前壁部および後壁部とを有し、
    前記カバー部材は、前記第1の装着状態において前記凹部の上方側を塞いで前記上面部と連続状の面を成す上板部と同上板部の端縁から上下方向に延設されて前記凹部の車幅方向内側を塞いで前記側面部と連続状の面を成す側板部と前記上板部と前記側板部の前後両端縁に設けられて前記前壁部および前記後壁部にそれぞれ重ねられる前板部および後板部を有し、
    前記第2の装着状態では、前記カバー部材が前記第1の装着状態から上下方向で反転されて前記上板部が前記底壁部に重ねられるとともに前記前板部と前記後板部がそれぞれ前記後壁部と前記前壁部に重ねられ、前記側板部が前記側壁部と対向する車幅方向内側に位置されて前記凹部と前記カバー部材とで上方が開放された前記収納部が形成される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両の荷室構造。
  4. 前記凹部は、同凹部の底面を構成する底壁部と同底壁部の車幅方向外側の端縁から起立する側壁部と前記底壁部の車両前後方向両端縁から起立する前壁部および後壁部とを有し、
    前記カバー部材は、前記第1の装着状態において前記凹部の上方側を塞いで前記上面部と連続状の面を成す上板部と同上板部の端縁から上下方向に延設されて前記凹部の車幅方向内側を塞いで前記側面部と連続状の面を成す側板部と前記上板部と前記側板部の前後両端縁に設けられて前記前壁部および前記後壁部にそれぞれ重ねられる前板部および後板部を有し、
    前記第2の装着状態では、前記カバー部材が前記第1の装着状態から上下方向で反転されて前記上板部が前記底壁部に重ねられるとともに前記前板部と前記後板部がそれぞれ前記後壁部と前記前壁部に重ねられ、前記側板部が前記側壁部と対向する車幅方向内側に位置されて前記凹部と前記カバー部材とで上方が開放された前記収納部が形成され、
    前記第3の装着状態では、前記カバー部材が前記第2の装着状態から車幅方向で反転されて前記上板部が前記底壁部に、前記側板部が前記側壁部にそれぞれ重ねられるとともに前記前板部と前記後板部がそれぞれ前記前壁部と前記後壁部に重ねられた状態で前記凹部内に収容され、同凹部内で上方および車幅方向内側に開放される前記拡幅部が形成される、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両の荷室構造。
  5. 前記カバー部材は、前記前板部と前記後板部に一対で設けられて車両前後方向で互いに離れる方向に突出する板状の係合板部を有し、前記凹部は、前記前壁部と前記後壁部に前記係合板部が挿入されて前記カバー部材の装着状態を保持する一対の係合溝部を有する、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の車両の荷室構造。
  6. 前記第2の装着状態は、前記段部の前記側面部と連続状の面を構成するよう装着されて小型の収納部を形成する小容量状態と、前記側面部よりも車幅方向内側に突出するよう装着されて前記小容量状態よりも大型の収納部を形成する大容量状態とを選択可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両の荷室構造。
  7. 前記凹部は、前記カバー部材を取り外した状態で前記荷室の収納空間を車幅方向に拡幅できるよう構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両の荷室構造。
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