JP2010240756A - 打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 打撃工具において、ハンドルの更なる防振効果の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 工具ビット119を長軸方向に直線状に動作させ、これによって当該工具ビット119に所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具であって、作業者が握るハンドル109が一体状に形成された外郭ハウジング103と、外郭ハウジング103内において回転軸線が工具ビット119の長軸方向と交差するように配置されたモータ111と、外郭ハウジング103内においてモータ111の回転動力を受けて回転駆動されるギア155と、外郭ハウジング103内においてギア155によって駆動される打撃駆動部113と、打撃駆動部113によって駆動され、工具ビット119を直線状に動作させる打撃子133と、を有し、モータ111は、外郭ハウジング103に取り付けられ、当該外郭ハウジング103は、打撃駆動部113およびギア141に対し工具ビット119の長軸方向に弾性体171を介して相対移動可能に接続されていることを特徴とする打撃工具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工具ビットを長軸方向に直線状に動作させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具の防振技術に関する。
特開2003−39344号公報(特許文献1)には、打撃工具としての電動ハンマの防振ハウジング構造が開示されている。公報に記載の電動ハンマは、当該電動ハンマの外郭を構成するとともに作業者が握るハンドルを一体に備えたポット状のハウジングが、ハンマビットに打撃動作を加える打撃機構ユニットに対して弾性部材を介して接続されている。このように構成することで、打撃機構ユニットがハンマビットを打撃する際に生ずる振動による作業者への悪影響を軽減する防振構造が提供される。
上記構成によれば、打撃機構ユニットに発生する振動のハンドルへの入力を弾性部材によって低減することが可能となるものの、未だ防振効果が十分とはいえず、更なる改良の余地がある。
特開2003−39344号公報
本発明は、上記の問題に鑑み、打撃工具において、ハンドルの更なる防振効果の向上に資する技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る打撃工具の好ましい形態によれば、工具ビットを長軸方向に直線状に動作させ、これによって当該工具ビットに所定の加工作業を遂行させる打撃工具が構成される。なお、本発明における「打撃工具」とは、工具ビットが長軸方向に直線動作する構成のハンマ、あるいは工具ビットが長軸方向の直線動作と長軸回りの回転動作を行う構成のハンマドリルを好適に包含する。
本発明に係る打撃工具は、特徴的構成として、作業者が握るハンドルが一体状に形成された外郭ハウジングと、回転軸線が工具ビットの長軸方向と交差するように配置されたモータと、外郭ハウジング内においてモータの回転動力を受けて回転駆動されるギアと、外郭ハウジング内においてギアによって駆動される打撃駆動部と、打撃駆動部によって駆動され、工具ビットを直線状に動作させる打撃子と、を有する。そして、モータが外郭ハウジングに取り付けられ、外郭ハウジングは、打撃駆動部およびギアに対し工具ビットの長軸方向に弾性体を介して相対移動可能に接続される構成とした。
本発明によれば、ハンドルを一体に備えた外郭ハウジングが、振動発生源である打撃駆動部とギアに対し工具ビットの長軸方向に弾性体を介して相対移動可能に接続される構成とする一方、モータが外郭ハウジングに取り付けられた構成としている。このように、質量体としてのモータを外郭ハウジングに取り付ける構成とすることで、外郭ハウジングと一体のハンドルの質量を、打撃駆動部に対して相対的に大きくすることが可能となり、これによりハンドルの防振効果を向上することができる。特に本発明では、外郭ハウジングが打撃駆動部およびギアに対し工具ビットの長軸方向に弾性部材を介して相対移動可能に接続された構成としている。このため、打撃駆動部とこれを駆動するギアの相対的位置関係が一定に確保され、安定かつ円滑な動作を実現できる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、モータは、外郭ハウジングに固定されてハンドルと一体化されている。このようにモータを外郭ハウジングに固定する構成としたときは、モータとハンドルとの一体性をより高めることが可能となる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態は、外郭ハウジング側に設けられ、モータの回転動力を受けて工具ビットの長軸線回りを回転する回転動力伝達部材と、回転動力伝達部材と共に回転してギアに回転動力を伝達する動力伝達ギアを有する。そして動力伝達ギアは、ギアとの噛み合い係合状態を維持しつつ打撃駆動部と共に回転動力伝達部材に対し工具ビットの長軸方向に相対移動が可能とされている。なお、本発明における「回転動力伝達部材」は、典型的には、筒状部材として構成されるが、周面にスリット、あるいは孔等の開口部分を有する筒状部材を好適に包含する。
上記のように構成された本発明によれば、打撃駆動部および打撃子の駆動によって生じた振動で当該打撃駆動部と外郭ハウジングがハンマビット長軸方向に相対移動するとき、それに対応して互いに相対移動する回転動力伝達部材と動力伝達ギアを介してモータからギアへの回転動力の伝達を安定的に行うことができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、モータの回転動力を受けて工具ビットを周方向に回転動作させるビット駆動ギアを更に有する。そして、動力伝達ギアは、ビット駆動ギアから回転動力伝達部材を介して回転駆動される構成とした。本発明によれば、このように構成することで、工具ビットの回転駆動経路から動力を取り出して打撃駆動部を駆動することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、モータは、回転軸線の長軸方向に関する工具ビットの長軸線から離間する側の端部側が、工具ビットの長軸方向に回動自在に外郭ハウジングに取り付けられている。
本発明によれば、モータを外郭ハウジングに回動自在に取り付けることで、モータをハンドルの質量体として利用し、振動発生源としての打撃駆動部とハンドル間の振動伝達率を下げることができるため、打撃駆動部に対するハンドルの防振効果を向上しつつ、振動による外郭ハウジングと打撃駆動部の工具ビット長軸方向の相対移動に対応することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、モータの端部が外郭ハウジングに回動自在に取り付けられた構成において、モータの出力軸は、長軸方向において分割されるとともに、当該分割された分割軸は、自在継手によって互いに接続されている。なお、本発明における「自在継手」とは、分割された二軸間の相対的な位置や角度が変化しても回転動力の伝達に影響を生じない継手をいう。このような構成としたことにより、振動によるモータと打撃駆動部との工具ビット長軸方向の相対移動に対応しつつギアを通じてモータの回転動力を打撃駆動部に円滑に伝達することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、少なくとも自在継手を覆う防塵カバーを有する。これにより、自在継手を粉塵等から保護することができる。
本発明によれば、打撃工具において、動作の安定性を確保しつつハンドルの振動低減の向上に資する技術が提供されることとなった。
本発明の第1実施形態に係る防振ハウジング構造を有するハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 同じくハンマドリルの全体構成を示す断面図であり、圧縮コイルバネが変位した状態を示す。 ハンマドリルの防振ハウジング構造を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る防振ハウジング構造を有するハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 同じくハンマドリルの全体構成を示す断面図であり、駆動モータが回動(揺動)した状態を示す。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 図4のD−D線断面図である。 図4のE−E線断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、打撃工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1および図2に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する外側ハウジング103と、当該外側ハウジング103の先端領域(図示左側)にツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられるハンマビット119と、外側ハウジング103のハンマビット119と反対側に一体に形成された作業者が握るハンドグリップ109とを主体として構成されている。ハンマビット119は、中空状のツールホルダ137によってその長軸方向への相対的な直線動作可能に保持される。外側ハウジング103は、本発明における「外郭ハウジング」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応し、ハンドグリップ109は、本発明における「ハンドル」に対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
外側ハウジング103内には、駆動モータ111のほか、バレル部106を含むクランクハウジング105およびギアハウジング107が配置され、バレル部106を含むクランクハウジング105およびギアハウジング107によって内側ハウジングが構成されている。クランクハウジング105には、ハンマビット119を長軸方向に直線動作させる運動変換機構113および打撃要素115が収容され、ギアハウジング107にはハンマビット119を長軸回りに回転動作させる動力伝達機構117が収容される。運動変換機構113、打撃要素115および動力伝達機構117によってハンマビット119を駆動する内部作動機構が構成される。駆動モータ111は、回転軸線が外側ハウジング103の長軸方向(ハンマビット119の長軸方向)と概ね直交する縦方向(図1において上下方向)となるように、外側ハウジング103の下部領域に固定されている。一方、ハンドグリップ109は、外側ハウジング103と一体に形成されている。このため、駆動モータ111は、実質的にハンドグリップ109と一体化されている。
駆動モータ111の回転動力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上で運動変換機構113に伝達され、当該運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、更に当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。運動変換機構113は、本発明における「打撃駆動部」に対応する。また、駆動モータ111の回転動力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でシリンダ131およびツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。なお駆動モータ111は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aの引き操作によって通電駆動される。
図3に示すように、運動変換機構113は、駆動モータ111の回転動力を伝達する動力伝達機構117を介して水平面内にて回転駆動されるクランク軸121、クランク軸121と共に回転するクランク板123、当該クランク板123に偏心軸125を介して遊嵌状に連接されたクランクアーム127、当該クランクアーム127に連結軸128を介して取り付けられた駆動子としてのピストン129を主体として構成される。ピストン129は、シリンダ131内に摺動自在に配置されており、駆動モータ111が通電駆動されることに伴い当該シリンダ131に沿ってハンマビット長軸方向の直線動作を行う。
打撃要素115は、シリンダ131のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ133と、ツールホルダ137に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ133の運動エネルギをハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト135とを主体として構成される。シリンダ131は、ピストン129およびストライカ133によって仕切られる空気室131aを有する。ストライカ133は、ピストン129の摺動動作に伴う空気室131aの圧力変動(空気バネ)を介して駆動され、ツールホルダ137に摺動自在に配置されたインパクトボルト135に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト135を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
動力伝達機構117は、駆動ギア141、トルクリミッター143、中間軸145、第1ベベルギア147、第2ベベルギア149、回転スリーブ151、第3ベベルギア153および第4ベベルギア155を主体として構成されている。なお、動力伝達機構117のうち、第1ベベルギア147、第2ベベルギア149、回転スリーブ151、第3ベベルギア153および第4ベベルギア155がクランクハウジング105内に収容され、それ以外の部材がギアハウジング107内に配置されている。
駆動モータ111の回転動力は、当該駆動モータ111の出力軸112に形成された駆動ギア141からトルクリミッター143を通じて中間軸145へと伝達される。トルクリミッター143は、中間軸145上に設けられ、スプリング143aにて設定された設定値を超える過大な負荷がハンマビット119に作用した場合に駆動ギア141から中間軸145への動力伝達を遮断する安全装置として備えられている。中間軸145に伝達された回転動力は、当該中間軸145と共に水平面内で回転する第1ベベルギア147から当該第1ベベルギア147と噛み合い係合して鉛直面内で回転する第2ベベルギア149へと伝達され、更には当該第2ベベルギア149から回転スリーブ151に伝達される。
回転スリーブ151は、シリンダ131の外側に同軸で配置された円筒状の筒状部材であり、シリンダ131と、回転スリーブ151の前端部外側に配置された第2ベベルギア149と、回転スリーブ151の後端部外側に配置された第3ベベルギア153とのそれぞれに対して長軸方向への相対移動が可能とされている。そして、回転スリーブ151は、長軸方向の前端側においては、第2ベベルギア149とスプライン嵌合によって結合され、また長軸方向の後端側においては、第3ベベルギア153とスプライン嵌合によって結合されている。これにより駆動モータ111が通電駆動されている状態では、第2ベベルギア149と回転スリーブ151と第3ベベルギア153との3つの部材が常に一体となって回転駆動される構成とされる。
第3ベベルギア153は、クランク軸121に固定された第4ベベルギア155と噛み合い係合している。このため、回転スリーブ151の回転動力は、当該回転スリーブ151と共に鉛直面内で回転する第3ベベルギア153から第4ベベルギア155を介してクランク軸121に伝達され、クランク軸121が水平面内で回転する。これにより運動変換機構113および打撃要素115が駆動される。回転スリーブ151は、本発明における「回転動力伝達部材」に対応し、第4ベベルギア155は、本発明における「ギア」に対応する。なお、第3ベベルギア153は、軸受カバー163に収容されたすべり軸受169によって回転自在に支持され、クランク軸121は、軸受カバー163に収容された転がり軸受167によって回転自在に支持されている。
また、回転スリーブ151の内周には、シリンダ131の外周に形成されたクラッチ歯131bと噛み合い係合するクラッチ歯151aが形成されている。従って、回転スリーブ151の回転動力は、クラッチ歯151a,131bを介してシリンダ131に伝達されるとともに、当該シリンダ131に連結ピン132にて結合されたツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が回転動作される。
クランクハウジング105の上面領域には、作業者による手動操作が可能とされた作業モード切替部材としての作業モード切替ダイヤル175が配置されている。作業モード切替ダイヤル175は、少なくともハンマビット119に打撃動作のみによるハンマ作業を行わせるハンマモードと、ハンマビット119に打撃動作と回転動作とによるハンマドリル作業を行わせるハンマドリルモードとの間で作業モードの切替えが可能とされ、当該作業モード切替ダイヤル175の切替操作によって回転スリーブ151がハンマビット119の長軸方向に摺動される構成とされる。作業モード切替ダイヤル175は、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向(鉛直方向)の軸線回りに回動自在に取付られるとともに、回転スリーブ151の外面に形成された周方向のリング溝151bに係合する偏心軸部175aを有しており、作業者が作業モード切替ダイヤル175を回転操作することにより、偏心軸部175aを介して回転スリーブ151がシリンダ131に沿ってハンマビット119の長軸方向に摺動される。
作業モード切替ダイヤル175がハンマドリルモードに切替え操作されたときには、回転スリーブ151が後方(ハンドグリップ109側)へと摺動され、回転スリーブ151のクラッチ歯151aがシリンダ131のクラッチ歯131bと噛み合い係合し、シリンダ131に回転動力を伝達する。従って、このときは、運動変換機構113および打撃要素115が駆動されるとともに、回転スリーブ151の回転動力がシリンダ131に伝達されるとともに、当該シリンダ131に連結ピン132にて結合されたツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、ハンマビット119が打撃動作と回転動作とを行う。
一方、ハンマモードに切替えられたときには、回転スリーブ151が前方(ハンマビット119側)へと摺動され、回転スリーブ151のクラッチ歯151aとシリンダ131のクラッチ歯131bとの噛み合い係合が解除され、シリンダ131への動力伝達が解除される。従って、このときは、ハンマビット119が運動変換機構113および打撃要素115を介して打撃動作のみを行うことになる。このように、本実施の形態に係る回転スリーブ151は、駆動モータ111の回転動力を運動変換機構113とハンマビット119とのそれぞれに回転駆動力として伝達(分配)する機能に加え、作業モード切替用のクラッチ部材としても機能する構成とされる。
クランクハウジング105の前側領域に配置されたツールホルダ137は、前すべり軸受161を介してクランクハウジング105に対しハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に、かつ周方向に相対回動自在に取り付けられている。一方、クランクハウジング105の後方側に配置された軸受カバー163は、後すべり軸受165を介して当該クランクハウジング105に対し長軸方向に相対移動可能に取り付けられている。そして、軸受カバー163のハンマビット長軸方向後端面とクランクハウジング105内のハンマビット長軸方向前端面がハンマビット長軸方向に伸縮する圧縮コイルバネ171を介して弾発状に接続(連結)されている。圧縮コイルバネ171は、本発明における「弾性体」に対応する。なお、圧縮コイルバネ171は、軸受カバー163を前方へと押圧するように付勢力を作用しており、この付勢力は、ツールホルダ137の後端フランジ部137aとバレル部106の内側段差部106aとの間に介在されたゴムリング173によって受けられている。
すなわち、本実施の形態においては、クランクハウジング105に対して、ツールホルダ137、シリンダ131、運動変換機構113、打撃要素115のほか、動力伝達機構117のうち軸受カバー163によって支持される第3ベベルギア153および第4ベベルギア155が、圧縮コイルバネ171を介してハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に接続されている。クランクハウジング105は、外側ハウジング103と一体化されている。このため、ハンドグリップ109を一体に備えた外側ハウジング103は、振動発生源である運動変換機構113および打撃要素115(以下の説明では、運動変換機構113と打撃要素115の両方を含めて打撃機構部ということもある。)に対し、圧縮コイルバネ171を介して弾発状に接続された構成とされる。
上記のように構成されたハンマドリル101において、ハンドグリップ109を把持した作業者が、外側ハウジング103にハンマビット119の長軸方向の押圧力を作用させつつハンマビット119を被加工材に押し付けた状態で、トリガ109aを引き操作して駆動モータ111を通電駆動すると、当該駆動モータ111の回転動力は、動力伝達機構117の回転スリーブ151から第3および第4ベベルギア153,155を経て運動変換機構113に伝達される。そして、運動変換機構113を介してピストン129がシリンダ131に沿って直線状に摺動動作されることに伴う当該シリンダ131の空気室131a内の空気の圧力変化、すなわち空気バネの作用により、ストライカ133がシリンダ131内を直線運動する。ストライカ133は、インパクトボルト135に衝突することで、その運動エネルギをハンマビット119に伝達する。
このとき、作業モード切替ダイヤル175がハンマモードに切替えられていれば、回転スリーブ151が前方へと移動され、回転スリーブ151のクラッチ歯151aとシリンダ131のクラッチ歯131bとの噛み合い係合が解除されるため、回転動力がシリンダ131に伝達されない。このため、ハンマビット119が軸方向の打撃動作のみによるハンマ作業を行う。
一方、作業モード切替ダイヤル175がハンマドリルモードに切替えられていれば、回転スリーブ151が後方へと移動され、回転スリーブ151のクラッチ歯151aがシリンダ131のクラッチ歯131bに噛み合い係合するため、駆動モータ111の回転動力は、回転スリーブ151を経てシリンダ131へと伝達される。これによりシリンダ131およびツールホルダ137が鉛直面内にて回転駆動されるとともに、当該ツールホルダ137と共にハンマビット119が一体に回転される。かくして、ハンマビット119が軸方向の打撃動作と周方向の回転動作を行い、被加工材(コンクリート)にハンマドリル作業(穴開け作業)を遂行する。
ハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、打撃機構部(運動変換機構113および打撃要素115)には、ハンマビット119の長軸方向に衝撃的かつ周期的な振動が発生する。この振動に対し圧縮コイルバネ171が弾性変形することで当該圧縮コイルバネ171を介して接続された運動変換機構113がハンマビット119の長軸方向に相対移動し、これにより運動変換機構113からクランクハウジング105への振動伝達が抑えられる。図2には圧縮コイルバネ171が変位した状態が示される。このようにして、クランクハウジング105が固定された外側ハウジング103、更には外側ハウジング103に一体に形成されたハンドグリップ109が防振されることになる。
この場合、本実施の形態では、駆動モータ111が外側ハウジング103に固定されている。このように、質量体としての駆動モータ111を外側ハウジング103に固定する構成とすることで、外側ハウジング103と一体化されたハンドグリップ109の質量を、ハンマビット119を打撃動作させる運動変換機構113および打撃要素115に対して相対的に大きくすることが可能となり、これによりハンドグリップ109の防振効果を向上することができる。
また、本実施の形態では、駆動モータ111のみならず、クランクハウジング105およびギアハウジング107からなる内側ハウジング、更にはクランクハウジング105およびギアハウジング107内に収容された動力伝達機構117の大部分が、外側ハウジング103側に固定あるいは配置されている。このため、これらの各部材が駆動モータ111と同様に外側ハウジング103側の質量を更に大きくすることになり、ハンドグリップ109の防振効果がより向上する。
また、本実施の形態では、回転スリーブ151がシリンダ131および第3ベベルギア153に対して長軸方向に相対移動しつつ当該シリンダ131および第3ベベルギア153と一体に回転するように連結されている。このため、回転スリーブ151は、ハンマビット長軸方向の振動の影響を受けることなく、第2ベベルギア149の回転動力をシリンダ131および第3ベベルギア153に伝達することができる。
また、本実施の形態においては、駆動モータ111の回転動力を回転スリーブ151によって、ハンマビット119を打撃動作させる打撃用動力経路とハンマビット119を回転動作させる回転用動力経路とに分配する構成である。このため、回転スリーブ151を含め、当該回転スリーブ151と駆動ギア141の間の動力伝達に関する部材が共通部材となり、ハンマビット119の駆動に用いられる部品数を合理的に削減することが可能となる。
また、本実施の形態では、運動変換機構113を駆動するべく、軸受カバー163に軸受167,169を介して支持された第3および第4ベベルギア153,155が当該運動変換機構113と共に外側ハウジング103に対してハンマビット長軸方向に相対移動可能に接続された構成としている。このため、運動変換機構113、第3および第4ベベルギア153,155の相対位置が振動にかかわらず一定に保持され、安定した円滑な動作を確保することができる。
ところで、ハンマビット119によるハンマ作業あるいはハンマドリル作業は、ハンドグリップ109を把持した作業者が、外側ハウジング103にハンマビット119の長軸方向の押圧力を作用させつつハンマビット119を被加工材に押し付けた状態で行う。本実施の形態では、ツールホルダ137と軸受カバー163がクランクハウジング105に対して前すべり軸受161と後すべり軸受165を介して支持された構成、すなわち、長軸方向にのみ相対移動を許容する構成のため、ハンマビット119の被加工材に対する押し付けを安定した状態で行うことができる。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態に係るハンマドリル201につき、図4〜図10を参照しつつ説明する。ハンマビット219を駆動する内部作動機構、すなわちハンマビット219を打撃動作させるための運動変換機構213と打撃要素(便宜上図示を省略する)、およびハンマビット219に回転動力を伝達する動力伝達機構217は、基本的には前述した第1の実施形態の場合と概ね同様に構成されるが、本実施の形態では便宜上、図8に運動変換機構213の一部を示し、図7に動力伝達機構217の一部を示している。運動変換機構213は、本発明における「打撃駆動部」に対応する。
図4および図5に示すように、外側ハウジング203は、ハンドグリップ209を一体に備えている。外側ハウジング203は、本発明における「外郭ハウジング」に対応し、ハンドグリップ209は、本発明における「ハンドル」に対応する。外側ハウジング203内には、図4〜図6に示すように、駆動モータ211を収容したモータハウジング208、および運動変換機構213と打撃要素と動力伝達機構217を収容した内側ハウジング205が収容されている。駆動モータ211は、ハンドグリップ209に配置されたトリガ209aの引き操作によって通電駆動される。駆動モータ211は、回転軸線がハンマビット119の長軸方向と概ね直交する縦方向(図4において上下方向)となるように配置されるとともに、回転軸線方向におけるハンマビット219の長軸線から離間する側の端部(下端)側において、モータハウジング208が軸部281を支点としてハンマビット長軸方向に回動自在に外側ハウジング203に取り付けられている。
内側ハウジング205は、長軸方向の一端側(後端側)においては、複数(本実施の形態では、上下各2個)の球状の防振用弾性ゴム283,284を介してハンマビット219の長軸方向に相対移動可能に外側ハウジング203と接続され、長軸方向の他端側においては、外側ハウジング203に対し断面円形のゴムリング285を介してハンマビット219の長軸方向に相対移動可能に支持されている。すなわち、本実施の形態では、振動発生源としての運動変換機構213と打撃要素、および動力伝達機構217を収容した内側ハウジング205が、ハンドグリップ209が一体化された外側ハウジング203に対して弾性ゴム283,284を介してハンマビット長軸方向に相対移動可能に接続された構成とされる。弾性ゴム283,284は、本発明における「弾性体」に対応する。
図9には上側2個の弾性ゴム283が示され、図10には下側2個の弾性ゴム284が示される。上下各2個の弾性ゴム283,284は、図示のように、ハンマビット219の長軸線を挟んで左右に配置される。そして、上下の弾性ゴム283,284は、外側ハウジング203に形成された外側ゴム支持部286の略半球状の球状凹面286aと、内側ハウジング205に形成された内側ゴム支持部287の略半球状の球状凹面287aとによって挟持されている。
本実施の形態では、上下の弾性ゴム283,284に対する外側ハウジング203と内側ハウジング205の接続部構造において、上側の左右に関しては、互いに対向する外側ゴム支持部286と内側ゴム支持部287の合わせ面がハンドグリップ209側から見て略逆V字形に形成され、一方、下側の左右については、互いに対向する外側ゴム支持部286と内側ゴム支持部287の合わせ面がハンドグリップ209側から見て略V字形に形成される。すなわち、外側ゴム支持部286と内側ゴム支持部287とは、互いに対向する合わせ面がハンマビット119の長軸方向には平行となり、長軸方向と交差する水平方向(左右方向)および鉛直方向(上下方向)には、それぞれ概ね45度で傾斜するように設定されている。このことにより、弾性ゴム283,284に対し長軸方向には主として剪断方向の力が作用し、長軸方向と交差する方向には主として圧縮方向に力が作用する構成とされる。
ゴムリング285は、内側ハウジング205の外側ハウジング203に対するハンマビット長軸方向の相対移動を案内するガイド部材として備えられている。ゴムリング285は、内側ハウジング205の外周面および当該外周面に形成されたリング状の外鍔部205aの前面と、外側ハウジング203の内周面および当該内周面に形成されたリング状の内鍔部203aとによって形成されるリング状空間に介在されている。これにより、外側ハウジング203に対する内側ハウジング205のハンマビット長軸方向と交差する方向への無用な動きがゴムリング285によって規制される。このため、ハンマビット219を被加工材に押し付けつつハンマ作業あるいはハンマドリル作業等の加工作業を行なう際に、ハンマビット219が外側ハウジング203に対して長軸方向と交差する方向に無用に動くことが抑えられ、安定した状態での加工作業が可能になる。
図6に示すように、駆動モータ211の出力軸212は、内側ハウジング205内に延在するとともに、その延在端部に駆動ギア241が形成され、当該駆動ギア241と噛み合い係合する被動ギア242によって運動変換機構213が駆動されるよう構成されている。被動ギア242は、本発明における「ギア」に対応する。そして、図8には運動変換機構213の構成部材のうち、被動ギア242が固定されたクランク軸221、クランク板223、偏心軸225、クランクアーム227が示されている。
また、図7には動力伝達機構217の構成部材のうち、トルクリミッター243、中間軸245、第1ベベルギア247が示される。本実施の形態では、被動ギア242によってトルクリミッター243が駆動され、第1ベベルギア247から第2ベベルギア(図示省略)を介してシリンダ(図示省略)を介してあるいは直接にツールホルダ(図示省略)に回転動力が伝達されるよう構成されている。
駆動モータ211を収容したモータハウジング208は、内側ハウジング205と外側ハウジング203がハンマビット長軸方向に相対移動したとき、軸部281を支点にして前後方向(ハンマビット長軸方向)に回動する。かかる回動動作に対応するべく、駆動モータ211の出力軸212は、長軸方向において本体側分割軸部212aと、駆動ギア241が形成された先端側分割軸部212bとに分割されている。そして、本体側分割軸部212aの端部には長軸方向の六角孔291が形成され、この六角孔291に先端側分割軸212bに形成された六角断面の球状体292が孔方向(軸方向)に相対移動可能に嵌合されている。これにより本体側分割軸部212aと先端側分割軸部212bは、互いに回転動力が伝達可能にかつ屈曲可能に連結されている。六角孔291と六角断面の球状体292は、本発明における「自在継手」に対応する。なお、先端側分割軸部212bは、長軸方向の両端部がそれぞれ軸受を介して内側ハウジング205に回転自在に支持されている。
また、本体側分割軸部212aは、内側ハウジング205に取り付けられた球面凹部293と、当該球面凹部293に嵌合するとともに、本体側分割軸部212aの端部外面に長軸方向に摺動自在に取り付けられた球面体294とによって構成される球面軸受295を介して内側ハウジング205に全方向に相対移動可能に支持されている。図5には内側ハウジング205が外側ハウジング203に対しハンマビット長軸方向に後方(ハンドグリップ209側)へと相対的に移動され、これにより駆動モータ211が後方へ回動され、出力軸212が略「く」の字状に屈曲された状態が示される。
また、モータハウジング208と内側ハウジング205は、本体側分割軸部212aと先端側分割軸部212bの継手部分を含む領域が可撓性(ゴム製)の防塵カバー297によって被覆されている。
本実施の形態に係るハンマドリル201は、上記のように構成されている。従って、加工作業時において、打撃機構部の駆動によって内側ハウジング205にはハンマビット119の長軸方向に衝撃的かつ周期的な振動が発生するが、内側ハウジング205から外側ハウジング203およびハンドグリップ209側への振動の伝達は、弾性ゴム283,284の弾性変形によって低減される。この場合、本実施の形態では、駆動モータ211が外側ハウジング203にハンマビット長軸方向に回動自在に取り付けられている。このように、質量体としての駆動モータ211を外側ハウジング203に取り付ける構成とすることで、外側ハウジング203と一体のハンドグリップ209の質量につき、打撃機構部を収容する内側ハウジング205に対して相対的に大きくすることが可能となり、これによりハンドグリップ209の防振効果を向上することができる。
また、弾性ゴム283,284は、圧縮剛性に比べ剪断剛性が低い、つまり、剪断変形による振動低減効果は、圧縮変形による振動低減効果よりも高いという特性を利用するべく、本実施の形態では、弾性ゴム283,284がハンマビット長軸方向に剪断変形するように構成している。これにより、弾性ゴム283,284の剪断変形によるハンドグリップ209の振動低減効果を向上することができる。
一方、ハンマビット219の長軸方向と交差する水平方向および上下方向には、弾性ゴム283,284が圧縮変形する構成である。このため、外側ハウジング203と内側ハウジング205が当該水平方向および上下方向に関し無用に相対移動することを抑えることができるため、被加工材に対するハンマビット219の押し付けを安定した状態で行うことができる。
また、本実施の形態では、運動変換機構213を駆動する駆動ギア241および被動ギア242が内側ハウジング205側に配置され、そして運動変換機構213と共に外側ハウジング203に対してハンマビット長軸方向に相対移動可能に接続されている。このため、運動変換機構213、駆動ギア241および被動ギア242の相対位置が振動にかかわらず一定に保持され、安定した円滑な動作を確保することができる。
なお、第2の実施形態では、弾性ゴム283,284が球状の場合で説明したが、球状に替えて円柱状としてもよい。また、分割された出力軸212の連結構造につき、本体側分割軸部212aに六角孔291を形成し、先端側分割軸部212bに六角断面の球状体292を形成したが、これを逆にしてもよいし、自在継手については、六角孔291と六角断面の球状体292からなる構造に限定しない。
また、上述した第1および第2の実施形態では、打撃工具の一例としてハンマドリルの場合で説明したが、ハンマビット119,219に長軸方向の打撃動作のみを行わせるハンマに適用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項1〜3のいずれか1つに記載の打撃工具であって、前記打撃駆動部を収容する内側ハウジングを有し、当該内側ハウジングは、前記外側ハウジングに固定されていることを特徴とする。」
(態様2)
「態様1に記載の打撃工具であって、前記打撃駆動部は、前記内側ハウジングに対し前後のすべり軸受を介して工具ビット長軸方向に相対摺動自在に支持されていることを特徴とする。」
(態様3)
「請求項3に記載の打撃工具であって、前記工具ビットに打撃動作のみによる加工作業を行わせるハンマモードと、前記工具ビットに打撃動作と回転動作とによる加工作業を行わせるハンマドリルモードとの間で作業モードの切替えを行なう作業モード切替部材を更に有し、前記回転動力伝達部材は、前記作業モード切替部材がハンマドリルモードに切替えられたときには、前記モータの回転動力を前記工具ビットに伝達し、前記作業モード切替部材がハンマモードに切替えられたときには、前記工具ビットに対する前記モータの回転動力の伝達を遮断する作業モード切替用クラッチ部材としての機能を兼用する構成としたことを特徴とする。」
(態様4)
「請求項1〜6のいずれか1つに記載の打撃工具であって、打撃機構部は、回転動力を直線運動に変換する運動変換機構と、当該運動変換機構によって直線状に駆動され、工具ビットに打撃力を加える打撃子とを有することを特徴とする。」
(態様4)
「請求項4〜6のいずれか1つに記載の打撃工具であって、前記弾性体は、弾性ゴムによって構成されるとともに、前記工具ビットの長軸方向には主として剪断変形し、長軸方向と交差する方向には、主として圧縮変形する構成としたことを特徴とする。」
(態様5)
「請求項5に記載の打撃工具であって、分割された分割軸を接続する自在継手は、一方の分割軸部に形成された六角孔と、他方の分割軸部に形成され、前記六角孔内に嵌合された六角断面の球状体によって構成されていることを特徴とする。」
101 ハンマドリル(打撃工具)
103 外側ハウジング(外郭ハウジング)
105 クランクハウジング
106 バレル部
106a 内側段差部
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ(ハンドル)
109a トリガ
111 駆動モータ(モータ)
112 出力軸
113 運動変換機構(打撃駆動部)
115 打撃要素
117 動力伝達機構
119 ハンマビット(工具ビット)
121 クランク軸
123 クランク板
125 偏心軸
127 クランクアーム
128 連結軸
129 ピストン
131 シリンダ
131a 空気室
131b クラッチ歯
132 連結ピン
133 ストライカ
135 インパクトボルト
137 ツールホルダ
137a 後端フランジ部
141 駆動ギア
143 トルクリミッター
143a スプリング
145 中間軸
147 第1ベベルギア
149 第2ベベルギア(ビット駆動ギア)
151 回転スリーブ(回転動力伝達部材)
151a クラッチ歯
151b リング溝
153 第3ベベルギア(動力伝達ギア)
155 第4ベベルギア(ギア)
161 前すべり軸受
163 軸受カバー
165 後すべり軸受
167 転がり軸受
169 すべり軸受
171 圧縮コイルバネ(弾性体)
173 ゴムリング
175 作業モード切替ダイヤル(作業モード切替部材)
175a 偏心軸部
201 ハンマドリル(打撃工具)
203 外側ハウジング(外郭ハウジング)
203a 内鍔部
205 内側ハウジング
205a 外鍔部
208 モータハウジング
209 ハンドグリップ(ハンドル)
209a トリガ
211 駆動モータ(モータ)
212 出力軸
212a 本体側分割軸部
212b 先端側分割軸
213 運動変換機構(打撃駆動部)
217 動力伝達機構
219 ハンマビット(工具ビット)
221 クランク軸
223 クランク板
225 偏心軸
227 クランクアーム
241 駆動ギア
242 被動ギア(ギア)
243 トルクリミッター
245 中間軸
247 第1ベベルギア
281 軸部
283,284 弾性ゴム(弾性体)
285 ゴムリング
286 外側ゴム支持部
286a 球状凹面
287 内側ゴム支持部
287a 球状凹面
291 六角孔
292 球状体
293 球面凹部
294 球面体
295 球面軸受
297 防塵カバー

Claims (7)

  1. 工具ビットを長軸方向に直線状に動作させ、これによって当該工具ビットに所定の加工作業を遂行させる打撃工具であって、
    作業者が握るハンドルが一体状に形成された外郭ハウジングと、
    前記外郭ハウジング内において回転軸線が前記工具ビットの長軸方向と交差するように配置されたモータと、
    前記外郭ハウジング内において前記モータの回転動力を受けて回転駆動されるギアと、
    前記外郭ハウジング内において前記ギアによって駆動される打撃駆動部と、
    前記打撃駆動部によって駆動され、前記工具ビットを直線状に動作させる打撃子と、
    を有し、
    前記モータは、前記外郭ハウジングに取り付けられ、当該外郭ハウジングは、前記打撃駆動部および前記ギアに対し前記工具ビットの長軸方向に弾性体を介して相対移動可能に接続されていることを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記モータは、前記外郭ハウジングに固定されて前記ハンドルと一体化されていることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項1または2に記載の打撃工具であって、
    前記外郭ハウジング側に設けられ、前記モータの回転動力を受けて前記工具ビットの長軸線回りを回転する回転動力伝達部材と、前記回転動力伝達部材と共に回転して前記ギアに回転動力を伝達する動力伝達ギアを有し、当該動力伝達ギアは、前記ギアとの噛み合い係合状態を維持しつつ前記打撃駆動部と共に前記回転動力伝達部材に対し前記工具ビットの長軸方向に相対移動が可能とされていることを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項3に記載の打撃工具であって、
    前記モータの回転動力を受けて前記工具ビットを周方向に回転動作させるビット駆動ギアを更に有し、
    前記動力伝達ギアは、前記ビット駆動ギアから前記回転動力伝達部材を介して回転駆動される構成としたことを特徴とする打撃工具。
  5. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記モータは、回転軸線方向における前記工具ビットの長軸線から離間する側の端部側が、前記工具ビットの長軸方向に回動自在に前記外郭ハウジングに取り付けられていることを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項5に記載の打撃工具であって、
    前記モータの出力軸は、長軸方向において分割されるとともに、当該分割された分割軸は、自在継手により接続されていることを特徴とする打撃工具。
  7. 請求項6に記載の打撃工具であって、
    少なくとも前記自在継手を覆う防塵カバーを有することを特徴とする打撃工具。
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