JP2010239882A - まぐろハンバーグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 まぐろハンバーグでありながら、調理後においても、まぐろ特有の魚臭さが残ることが無く、また、非常にジューシーな食感で、牛肉や豚肉等の畜肉を主原材料とするハンバーグと比べても、美味しさにおいて劣ることの無いまぐろハンバーグを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係るまぐろハンバーグは、ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身が所定量添加されていることを特徴としている。また、ミンチ状にしたイカの身、及び、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身が、それぞれ所定量添加されていることも特徴としている。
【選択図】なし
【解決手段】 本発明に係るまぐろハンバーグは、ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身が所定量添加されていることを特徴としている。また、ミンチ状にしたイカの身、及び、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身が、それぞれ所定量添加されていることも特徴としている。
【選択図】なし
Description
本発明は、ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグに関するものである。
従来より、牛肉や豚肉等の畜肉を主原材料とするハンバーグが知られているが、近年では、魚の身を主原材料とするハンバーグが作られるようになってきている。このようなハンバーグは、魚の身が、EPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)等といった栄養素を豊富に含む良質なタンパク質であることから、健康志向の高まりつつある一般消費者の間で注目されている。特に、このようなハンバーグの主原材料となる魚の身として、我々日本人にとって馴染み深い魚である「まぐろ」を主原材料とした「まぐろハンバーグ」が、非常に美味であって、人気のある食品となっている。
しかしながら、まぐろハンバーグは、調理後においても、まぐろ特有の魚臭さが残るため、この臭いが嫌いな人には受け入れがたい食品である、という問題があった。また、まぐろハンバーグは、どうしてもパサパサした食感となってしまい、牛肉や豚肉等の畜肉を主原材料とするハンバーグと比べると、ジューシー感が少し足らず、若干ではあるが、美味しさにおいて劣ってしまうという問題もあった。
本発明者は、このような実情のもと、まぐろハンバーグの魚臭さを取り除きながらも、まぐろとしての風味を損なうことの無い、美味しいまぐろハンバーグを作る方法について鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者は、ミンチ状にしたイカの身や、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身を所定量添加することによって得られるまぐろハンバーグが、以上に説明したような問題点を解決できる、という知見を得、本発明を創作するに至った。
なお、本発明を出願するにあたって、出願人において過去の特許文献等を調査したところ、まぐろハンバーグに関する技術について、下記の文献を発見することができたが、本発明に係る技術的思想等を詳述したものについては、発見することができなかった。
本発明は、まぐろハンバーグでありながら、調理後においても、まぐろ特有の魚臭さが残ることが無く、また、非常にジューシーな食感で、牛肉や豚肉等の畜肉を主原材料とするハンバーグと比べても、美味しさにおいて劣ることの無いまぐろハンバーグを提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明に係るまぐろハンバーグは、ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身が所定量添加されていることを特徴としている。
また、本発明に係るまぐろハンバーグは、ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身、及び、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身が、それぞれ所定量添加されていることも特徴としている。
なお、本発明に係るまぐろハンバーグは、以上の場合において、前記イカの身の所定量が、前記まぐろの身の5〜60重量%であることや、前記ホタテのヒモ部分の身の所定量が、前記まぐろの身の5〜60重量%であることも特徴としている。
本発明によれば、まぐろハンバーグでありながら、調理後においても、まぐろ特有の魚臭さが残ることが無く、また、非常にジューシーな食感で、牛肉や豚肉等の畜肉を主原材料とするハンバーグと比べても、美味しさにおいて劣ることの無いまぐろハンバーグを提供することができる。
以下、本発明に係るまぐろハンバーグを実施するための形態について説明する。
まず、まぐろの赤身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたまぐろの身を得る。同様にして、イカの身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたイカの身を得る。
次に、ミンチ状にしたまぐろの身を容器に入れてから、この容器に当該まぐろの身の20〜40重量%の食用油を入れ、これらを混ぜ合わせる。そして、ミンチ状にしたイカの身を、容器に入れたまぐろの身の5〜60重量%分用意し、これを容器に入れてよく混ぜ合わせる。
その後、塩・胡椒などの調味料を加えた後、この容器内の混合物を手に取り、ハンバーグとしての所定形状に形を整え、本実施形態に係るまぐろハンバーグを得る。なお、一般的に、「ハンバーグ」とは、加熱調理後のものを言うが、本発明においては、この実施形態において得られる加熱前のものも含まれるものとする。
なお、以上の実施形態においては、ミンチ状にしたまぐろの身やイカの身を得る際に、肉挽き機を使用しているが、ミンチ状にしたまぐろの身及びイカの身が得られれば、必ずしも肉挽き機を使用する必要は無い。例えば、包丁等によって、まぐろの身やイカの身を細かく刻むことによって得られるミンチ状のものを使用しても構わない。
また、以上の実施形態においては、まぐろの赤身を使用しているが、まぐろの身であれば、まぐろのどの部位を使用しても構わない。さらに、そのまぐろの種類は、どのようなまぐろの種類であっても使用することが可能であって、特に限定されることはない。また、イカの種類についても同様であって、その種類は限定されず、どのような種類のイカでも使用することが可能である。
本実施形態に係るまぐろハンバーグにおいては、ミンチ状にしたイカの身を、ミンチ状にしたまぐろの身に添加することが最大の特徴である。イカの身を添加することで、まぐろ特有の魚臭さが完全に消えるからである。また、イカの身を添加することで、これが、いわゆるハンバーグの「つなぎ」としての役割も果たすことになり、ハンバーグの成形時に、ハンバーグとしての所定形状を整えやすくなる上、かつ、加熱調理して得られるまぐろハンバーグが、形崩れしにくく非常に食べやすいものとなる。
なお、ミンチ状にしたイカの身を、ミンチ状にしたまぐろの身に添加することによって、まぐろハンバーグを得ることによって、なぜ、まぐろ特有の魚臭さが完全に消えるかは、現時点において明らかでは無いが、イカの身に含まれる特有の成分が、まぐろの身に作用することによるものであると出願人は考えている。
また、以上の実施形態において、ミンチ状にしたイカの身を、ミンチ状にしたまぐろの身の5〜60重量%としているのは、5重量%未満だと、イカの身の量が不十分で、まぐろの魚臭さを完全に消すことができず、また、60重量%を超えると、得られるまぐろハンバーグにおいて、まぐろそのものの風味が失われてしまうからである。
加えて、以上の実施形態において、ミンチ状にしたイカの身とともに、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身を、さらに所定量添加することが好ましい。これは、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身を加えることによって、まぐろハンバーグを加熱調理した際に、ジューシー感が増加する上、ホタテ特有の風味が加わることによって、まぐろハンバーグの風味が劇的に向上するからである。
なお、ミンチ状にしたイカの身とともに添加するミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身の分量は、ホタテのヒモ部分の身を加えて、まぐろハンバーグを加熱調理した際に、最もジューシー感が増加し、ホタテ特有の風味が加わると認められる、まぐろの身の5〜60重量%とすることが好ましい。また、以上の場合において、ホタテのヒモ部分の身をミンチ状にする方法や、ホタテの種類等が特に限定されない点は、まぐろの身やイカの身の場合と同様である。
以上に説明したように、本発明によれば、まぐろ特有の魚臭さが無い、まぐろハンバーグを作ることができるので、その副次的効果として、現在、まぐろの身の部位の内で、特にまぐろ特有の魚臭さがあり、食品の原材料として敬遠されている血合肉の部分も利用することが可能となる。血合肉の部分は、通常、破棄されてしまうことが多いが、本発明によれば、この有効活用も可能となる。また、血合肉は、非常に安価なため、製造コストを非常に抑えつつ、まぐろハンバーグを作ることが可能となる。
次に、以下に示す実施例により、本発明について更に詳細に説明を行う。
[実施例1:イカの身入りのもの]
まず、まぐろの赤身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたまぐろの身を得た。同様にして、イカの身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたイカの身を得た。
まず、まぐろの赤身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたまぐろの身を得た。同様にして、イカの身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたイカの身を得た。
次に、ミンチ状にしたまぐろの身70gを容器に入れてから、この容器に食用油20gを入れ、これらを混ぜ合わせた。そして、ミンチ状にしたイカの身30gも容器に入れてよく混ぜ合わせた。また、塩・胡椒を少々加えた。
その後、この容器内の混合物を手に取り、ハンバーグとしての所定形状に形を整えた。このようにして、本実例に係るまぐろハンバーグを得た。その後このまぐろハンバーグをフライパンで焼き、加熱調理後のまぐろハンバーグを得た。
このようして得たまぐろハンバーグを食したところ、まぐろ特有の魚臭さは、まったく感じられ無かった。
[実施例2:イカの身、及び、ホタテのヒモ部分の身入りのもの]
まず、まぐろの赤身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたまぐろの身を得た。同様にして、イカの身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたイカの身を得た。さらに同様にして、ホタテのヒモ部分の身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身を得た。
まず、まぐろの赤身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたまぐろの身を得た。同様にして、イカの身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたイカの身を得た。さらに同様にして、ホタテのヒモ部分の身を用意し、これを肉挽き機にかけ、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身を得た。
次に、ミンチ状にしたまぐろの身50gを容器に入れてから、この容器に食用油20gを入れ、これらを混ぜ合わせた。そして、ミンチ状にしたイカの身30g、及び、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身20gも容器に入れてよく混ぜ合わせた。また、塩・胡椒を少々加えた。
その後、この容器内の混合物を手に取り、ハンバーグとしての所定形状に形を整えた。このようにして、本実例に係るまぐろハンバーグを得た。その後このまぐろハンバーグをフライパンで焼き、加熱調理後のまぐろハンバーグを得た。
このようして得たまぐろハンバーグを食したところ、まぐろ特有の魚臭さは、まったく感じられ無かった。さらに、ホタテのヒモ部分の身が加わることにより、イカの身のみを加えたまぐろハンバーグよりも、ジューシー感が増加した上、ホタテ特有の風味が加わることによって、まぐろハンバーグの風味が劇的に向上していた。
Claims (4)
- ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身が所定量添加されていることを特徴とする、まぐろハンバーグ。
- 前記イカの身の所定量が、前記まぐろの身の5〜60重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のまぐろハンバーグ。
- ミンチ状にしたまぐろの身を主原材料とするまぐろハンバーグであって、ミンチ状にしたイカの身、及び、ミンチ状にしたホタテのヒモ部分の身が、それぞれ所定量添加されていることを特徴とする、まぐろハンバーグ。
- 前記イカの身の所定量が、前記まぐろの身の5〜60重量%であること、及び、前記ホタテのヒモ部分の身の所定量が、前記まぐろの身の5〜60重量%であることを特徴とする、請求項3に記載のまぐろハンバーグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009090153A JP2010239882A (ja) | 2009-04-02 | 2009-04-02 | まぐろハンバーグ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009090153A JP2010239882A (ja) | 2009-04-02 | 2009-04-02 | まぐろハンバーグ |
Publications (1)
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JP2010239882A true JP2010239882A (ja) | 2010-10-28 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2009090153A Pending JP2010239882A (ja) | 2009-04-02 | 2009-04-02 | まぐろハンバーグ |
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JP (1) | JP2010239882A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017118856A (ja) * | 2015-12-29 | 2017-07-06 | ヱスビー食品株式会社 | 魚介肉そぼろの製造方法及び魚介肉そぼろ |
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2009
- 2009-04-02 JP JP2009090153A patent/JP2010239882A/ja active Pending
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