JP2010239147A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変抵抗素子を記憶素子として利用する不揮発性半導体記憶装置のアクセス時間を消費電流を増大することなく短縮する。
【解決手段】メモリセル(MC)に対し、書込ビット線(WBL)および読出ビット線(RBL)をそれぞれ別々に設け、またメモリセルの接続するソース線(SL)を、基板領域と同一導電型のソース不純物領域(3)で形成する。メモリセルトランジスタ(MT)とソース不純物領域とは、低抵抗のメタル配線(4)により接続する。ソース線電位の浮き上がりを防止することができ、正確に記憶データに応じたメモリセル電流を生じさせることができ、高速でデータの読出を行うことができる。また、読出ビット線単位でプリチャージおよびデータ増幅を行うことにより読出ビット線負荷を軽減して高速読出を実現することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、不揮発性半導体記憶装置においてデータの書込/読出時間を短縮するための構成に関する。より特定的には、この発明は、磁気抵抗素子または相変化素子などの可変抵抗素子を記憶素子として利用する不揮発性半導体記憶装置の高速アクセスのためのアレイ構成およびアクセス手法に関する。
データを不揮発的に記憶する半導体記憶装置として、トンネル磁気抵抗(TMR:トンネリング・マグネト−レジスタンス)効果を示すトンネル接合(MTJ:マグネティック・トンネル・ジャンクション)構造を記憶素子として利用する磁気半導体記憶装置(MRAM:マグネティック・ランダム・アクセス・メモリ)がある。
TMR素子(またはMTJ素子)においては、記憶素子は、絶縁層(トンネルバリア層)を挟む2つの磁性層で構成される。通常、これら2つの磁性層のうち1つは半強磁性層で構成され、その磁化方向が固定され、他方の磁性層が、書込データに応じてその磁化の向きが変更される。これらの磁化方向が固定される固定層および磁化方向が書込データに応じて変更される自由層の磁化方向の関係によって、磁気抵抗効果により、トンネルバリア膜のトンネル抵抗が変化する。すなわち、これらの自由層および固定層の磁化方向が平行な場合、磁気抵抗が最も低くなり、またこれらの自由層および固定層の磁化方向が反平行状態のときには、磁気抵抗が最も高くなる。これらの磁気抵抗値を、記憶データの“1”および“0”に対応づける。データが磁化方向により記憶され、この磁化方向は、外部から新たに磁界を印加するまで維持されるため、データを不揮発的に記憶することができる。
データの読出は、このTMR素子を流れる電流量が、磁気抵抗値により変化するため、この電流値の大小により、記憶データを判定することにより行われる。
このような磁気半導体記憶装置の構成の一例が、特許文献1(特開2003−249629号公報)において示されている。
この特許文献1に示される構成においては、TMR素子等の磁気抵抗素子で構成される記憶素子を行列状に配列し、かつ所定数のメモリセルで1つの読出ブロックを構成する。この読出ブロック内においては、各ビット線にTMR素子の一端が個々に接続され、また、TMR素子の他端が、共通の読出選択スイッチを介してソース線に結合される。この特許文献1に示される構成においては、複数のTMR素子に1つの読出選択スイッチを接続することにより、メモリセル個々に選択トランジスタを配置する構成に比べてメモリセルの占有面積を低減することを図る。また、データ読出時においては、ビット線および読出選択スイッチを選択的に駆動することにより、1つのメモリセルに対してのみ読出電流を流し、高速のデータ読出を実現することを図る。
特開2003−249629号公報
この特許文献1に示される構成においては、1つの読出ブロックにおいては、TMR素子が、それぞれ異なる読出ビット線に接続され、この読出ビット線と直交する方向に整列する読出ブロックに共通にソース線が接続される。1つの読出ブロックに対し、1つの読出選択ゲートが接続され、読出ブロック内の複数のTMR素子が共通にソース線に接続される。この構成により、読出ブロック内のTMR素子の記憶データを並列に同時に読出すことを図る。
しかしながら、ソース線が、複数の読出ブロックに共通に設けられており、そのソース線の配線抵抗が大きい場合、選択メモリセル(TMR素子)からの読出電流(メモリセル電流)が流れ、ソース線電位が上昇し(読出時ソース線は接地電位に結合される)、読出電流を十分に供給することができず、高速のデータ読出を行なうことができなくなるという問題が生じる。また、このソース線電位の浮き上がりにより、メモリセル電流が制限され、正確なデータ読出を行なうことができなくなる可能性がある。
ソース線の低抵抗化のための対策として、以下の対策を考えることができる。すなわち、ソース線を、たとえばN型不純物層で形成し、コバルトシリサイド(CoSi)のような低抵抗層を、ソース不純物層表面に形成し、ソース線コンタクトの抵抗の低減およびソース線の配線抵抗の低減を行なう。しかしながら、このような構成においても、ソース線が、複数の読出ブロックに渡って延在して配置され、その配線長は長いため、ソース線全体にわたる配線抵抗およびソース電位の分布(浮き上がり)により、正確な読出電流を得るのには不十分である。
また、この特許文献1に示される構成においては、データ書込時に選択状態に駆動される書込ワード線とデータ読出時にメモリセル電流を駆動する読出ビット線とが同一の配線で形成される。これらの書込ワード線および読出ビット線を共有構造とすることにより、アレイ構造を簡略化することを図る。従って、データ書込時においては、読出ビット線を利用することができず、また、逆に、データ読出時においては書き込みワード線を利用することはできない。従って、データ書込およびデータ読出を択一的に実行することができるだけであり、読出データで書き込みデータを変更するリードモディファイライトなどの書込と読出とを並行して行う動作モードを実現することができない。
また、この特許文献1に示される構成においては、読出ビット線が、読出センスアンプに接続される内部データ線に接続される。この読出センスアンプを含む読出回路から、読出電流が選択読出ビット線に供給される。書込ワード線と読出ビット線が共有構造とされているため、この内部データ線には、書込ワード線ドライバおよび読出センスアンプがともに接続される。従って、内部データ線の負荷が大きくなり、データ読出時、高速で、読出電流を駆動することができず、高速アクセスを実現することができなくなるという問題が生じる。特に、データ読出時において、センスアンプが接続される内部データ線を、メモリセル電流により直接駆動しており、負荷の大きな内部データ線をメモリセル電流で駆動することが要求され、高速読出を行うことができないという問題が生じる。
それゆえ、この発明の目的は、アクセス時間を短縮することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
この発明の他の目的は、他のダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)などと同様の動作モードを実現することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
この発明の特定的な目的は、消費電流を増大させることなくアクセス時間を短縮することのできる可変抵抗素子型メモリセル構造の不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
この発明の第1の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され、各々が不揮発的に情報を記憶する複数の不揮発性メモリセルと、各メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数のビット線と、各ビット線に対応して配置され、対応のビット線に所定のプリチャージ電位を供給する複数のビット線プリチャージ回路と、各ビット線に対応して配置され、各々が対応のビット線の電位を増幅して内部データ線に伝達する複数のビット線増幅回路と、列選択時、選択列のビット線増幅回路およびビット線プリチャージ回路を選択メモリセルを介して流れる電流を増幅することができるように選択的に活性化する読出活性化制御回路を備える。
この発明の第2の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され、各々が記憶情報に応じてその物理的状態が設定されて情報を不揮発的に記憶する複数の不揮発性メモリセルと、データ書込時、メモリセルの書込対象のメモリセルに対して書込電流を供給して選択メモリセルに対するデータ書込を行なう書込回路と、複数のメモリセルの読出対象のメモリセルのデータの読出を行なう読出回路とを含む。この読出回路は、書込回路と並行して動作が可能である。
この発明の第3の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され、各々が不揮発的に情報を記憶する複数の不揮発性メモリセルと、各メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルのデータ読出時の電流経路を形成する複数の導電線を備える。これら複数の導電線の各々は、対応の列のメモリセルが形成される基板領域と同一導電型の不純物領域を備える。
第1の観点に係る不揮発性半導体記憶装置においては、各ビット線にプリチャージ回路および増幅回路が設けられており、メモリセル電流が直接内部データ線を駆動することは要求されず、選択メモリセルを介して流れるメモリセル電流が駆動する容量を小さくすることができ、高速で、内部データの読出を行なうことができ、応じて読出アクセス時間を短縮することができる。
第2の観点に係る不揮発性半導体記憶装置においては、データの書込を行なう書込回路と、データの読出を行なう読出回路を同時に並行して動作可能としており、データ書込および読出を並行して行なうことができ、書込および読出の2命令を同時に実行することができ、高速処理を行なうメモリシステムを構築することができる。またリードモディファイライトおよびライトベリファイ等の動作モードをそれぞれ実現することができ、高性能化および書込時間の短縮を実現することができる。
この発明の第3の観点に係る不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセル電流を流す導電線を、メモリセルが形成される基板領域と同一導電型の不純物層で構成しており、メモリセル電流を、基板領域へ放電することができ、この導電線の電位の浮き上がりを抑制でき、メモリセル電流を正確に検出することができる。
この発明の実施の形態1に従う磁気半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う磁気半導体記憶装置のメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1におけるメモリセルのソース線との接続を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイの断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1における磁気半導体記憶装置のアレイ部の平面レイアウトを概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1における磁気半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 この発明の実施の形態1における磁気半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 この発明の実施の形態1における磁気半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 この発明の実施の形態1における磁気半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの構造を概略的に示す図である。 図10に示すメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。 図11に示すメモリセル構造における読出電流が流れる経路を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2の変更例におけるメモリセルアレイのレイアウトを概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従う磁気半導体記憶装置の要部の構成をより具体的に示す図である。 図15に示す回路の動作を示すタイミング図である。 この発明の実施の形態3の変更例のプリチャージ方式を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3の他の変更例の構成を示す図である。 図18に示す構成の動作を示すタイミング図である。 この発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置のアレイ部の変更例を概略的に示す図である。 図21に示すローカルデータ線対に関連する部分の構成を概略的に示す図である。 図21に示すアレイ構成における選択メモリセルの分布を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態4に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。 図24に示す不揮発性半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。 この発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置の書込電流を生成する部分の構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置の書込ビット線を駆動する部分の構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態5に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。 図28に示す不揮発性半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。 この発明の実施の形態5に従う不揮発性半導体記憶装置の内部アドレスを発生する部分の構成を概略的に示す図である。 図30に示す内部アドレスの発生部の動作を示すタイミング図である。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体記憶装置の1つのメモリセルに関連する部分の構成を概略的に示す図である。メモリセルMCは、デジット線DLおよびワード線WLと書込ビット線WBLおよび読出ビット線RBLの交差部に対応して配置される。本実施の形態1においては、メモリセルMCへのデータ書込時に書込電流を供給する書込ビット線WBLと、データ読出時にメモリセルMCに読出電流を供給する読出ビット線RBLとが別々に設けられる。
書込ビット線WBLおよび読出ビット線RBLが並行に配設され、ワード線WLおよびデジット線DLが平行に配設される。
メモリセルMCは、その抵抗値が記憶情報に応じて設定される可変抵抗素子VRと、ワード線WL上の信号に従って可変抵抗素子VRをソース線SLに結合する選択トランジスタMTを含む。可変抵抗素子VRは、たとえばMTJ素子(TMR素子)で構成され、その抵抗値が、記憶データに応じて設定される。すなわち、データ書込時の書込ビット線WBLおよびデジット線DLを流れる電流が誘起する磁界の合成磁界により決定される自由層の磁化方向により、可変抵抗素子VRの抵抗値が設定される。
選択トランジスタMTは、一例として、NチャネルMOSトランジスタで構成され、選択時、可変抵抗素子VRをソース線SLに結合する。
後にその構成は詳細に説明するように、ソース線SLは、選択トランジスタMTが接続する領域において、メモリセルMCが形成される半導体基板領域SUBに結合される。したがって、データ読出時、読出ビット線RBLからソース線SLに流れる電流は、基板領域SUBへ流れ、ソース線SLにおけるメモリセル電流による電位の分布は生じない。
読出ビット線RBLは、列選択信号CSLに従って選択動作を行なうマルチプレクサMXを介して内部データ線IOに結合される。この内部データ線IO上の電流は、センスアンプSAにより検出され、内部データの読出が行なわれる。センスアンプSAの出力信号は、出力バッファを介して外部データとして出力される。
図2は、1つのメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。図2において、メモリセルMCは、P型半導体基板領域SUB表面に形成されるN型不純物領域1aおよび1bと、これらの不純物領域1aおよび1bの間の基板領域上に形成されるゲート電極2を含む。このゲート電極2は、ワード線WLの一部を構成する。この基板領域SUB表面に、N型不純物領域1aに隣接して基板領域SUBと同一導電型のP型不純物領域3が形成される。不純物領域1aおよび3は、たとえばコバルトシリサイド(CoSi)のような低抵抗の金属層4により相互接続される。
不純物領域1bはコンタクト6を介して可変抵抗素子VRに接続される。
隣接メモリセルにおいても、同様、N型不純物領域1cが基板領域SUB表面に形成される。この不純物領域1cは、図示しないコンタクトを介して可変抵抗素子に接続される。これらの不純物領域1bおよび1cの間には、基板領域SUB上に、分離ゲート電極5が配置される。この分離ゲート電極5は、ワード線WLを構成するゲート電極2と同一配線層に形成され(同一材料で、同一製造工程で形成され)、一定のバイアス電圧Vgに固定される。このバイアス電圧Vgは、この分離ゲート電極5下部の基板領域SUB表面にチャネルが形成されるのを防止する電圧レベルであり、接地電圧以下の電圧レベルである。これにより、隣接メモリセル間の分離を行なう。
P型不純物領域3は、基板領域SUBと同一導電型であり、基板領域SUBと同じ電圧Vsubに保持される。ワード線WLの選択時、不純物領域1aおよび1bの間にチャネルが形成され、読出ビット線から可変抵抗素子VRを介して、メモリセル電流Imがこれらの不純物領域1bおよび1aの間に流れる。このメモリセル電流Imは、低抵抗メタル層4により、P型不純物領域3に伝達され、さらに、P型不純物領域3を介して基板領域SUBに放電される。したがって、メモリセル電流Imが基板領域SUBに放電されるため、基板領域SUBの電圧Vsubが、接地電圧レベルであれば確実に、選択メモリセルのソースを接地電圧レベルに維持することができる。
従って、図3に示すように、ソース線SLに複数のメモリセル選択トランジスタMT0−MTnが接続される構成であっても、各選択トランジスタMT0−MTnのソース領域が不純物領域3により基板領域に接続されており、ソース線SLの全体にわたる配線抵抗が無視することができない場合でも、ソース電位の浮き上がりを抑制して、確実にメモリセル電流Imを、可変抵抗素子VRの抵抗値に応じた電流量に設定することができ、正確なメモリセルデータの読出を行なうことができる。
なお、この図2に示すメモリセル構造においては、P型不純物領域3の不純物濃度が高くされても良い。低抵抗の金属層4により、不純物領域1aおよび3は同一電位に維持され、また、メモリセル電流Imは読出ビット線からソース線に向かって低抵抗の金属層4を介して流れるため、不純物領域1aと不純物領域3との間のPN接合の降伏電圧により、これらの不純物領域1aおよび3の間のPN接合を介して電流が流れなくても、確実にメモリセル電流を基板領域SUBに放電することができる。
図4は、この発明の実施の形態1に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造をより詳細に示す図である。図4においては、読出ビット線RBLの延在方向(列方向)において隣接する2つのメモリセルMCaおよびMCbの構成を代表的に示す。
メモリセルMCaは、P型基板領域SUB表面に形成されるN型不純物領域1aaおよび1baと、これらの不純物領域1aaおよび1baの間の基板領域上に形成されるゲート電極2aを含む。このゲート電極2aは、ワード線WLaの一部を構成する。
メモリセルMCaは、さらに、不純物領域1baにバリアメタルとして機能しかつコンタクト抵抗を低減するメタル層14aを介して接続されるコンタクト6aと、コンタクト6aに接続される導電性のパッド10aと、パッド10aに接続される導電性のストラップ11aと、この導電性ストラップ11aに接続される可変抵抗素子VRaを含む。
可変抵抗素子VRaは、TMR素子で構成され、導電性のストラップ11aに下側電極を介して接続される下側磁性層12aと、読出ビット線RBLに上部電極を介して接続される上側磁性層13aを含む。これらの磁性層12aおよび13aは、それぞれ、固定層および自由層を形成する。読出ビット線RBLの上層に、平行に書込ビット線WBLが形成される。
可変抵抗素子VRaの下部には、パッド10aと同層に形成されるデジット線DLaが配置される。
メモリセルMCbは、P型基板SUB表面に形成されるN型不純物領域1abおよび1bbと、ゲート電極2bと、N型不純物領域1bbにメタル層14bを介して接続されるコンタクト6bと、コンタクト6bに接続されるパッド10bと、パッド10bに導電性ストラップ11bを介して接続される可変抵抗素子VRbを含む。これらの可変抵抗素子VRbも、導電性ストラップ11bに電気的に接続される下部磁性層12bと、読出ビット線RBLに電気的に接続される上側磁性層13bを含む。この可変抵抗素子VRbも、TMR素子で構成される。
N型不純物領域1aaおよび1abの間のP型基板領域SUBの表面に、P型不純物領域3が形成される。これらの不純物領域1aa、1abおよび3表面には、コバルトシリサイド(CoSi)などのメタル層4が形成され、不純物領域1aa、1abおよび3の抵抗が低減されるとともにこれらの不純物領域1aa、1abおよび3が電気的に接続される。このP型不純物領域3は、その表面に形成されるメタル層4によりメモリセル選択トランジスタの不純物領域1aaおよび1abと電気的に接続されてソース線として機能し、メモリセルからの電流をP型基板領域SUBに放電する。
不純物領域1abと可変抵抗素子VRbの間には、パッド10bと同層にデジット線DLbが形成される。
隣接メモリセルのN型不純物領域1cとメモリセルMCaのN型不純物領域1baの間には、ワード線を構成するゲート電極2a等と同層に形成される分離ゲート電極5が配置される。この分離ゲート電極5により、不純物領域1cおよび1baの間には、高いポテンシャル障壁が形成され、N型不純物領域1cおよび1baが電気的に分離される。この「フィールドシールド」素子分離構造を利用することにより、素子分離絶縁膜などの素子分離領域を基板領域表面に専用に形成する必要がなく、セルの微細化を実現することができる。
ソース線としてP型基板領域SUBと同一導電型のP型不純物領域3を利用することにより、メモリセルMCaまたはMCbを介して流れる電流は、このN型不純物領域1aaまたは1abからメタル層4およびP型不純物領域3を介してP型基板領域SUBに流れ、メモリセルMCaまたはMCbのソース線の電位の浮き上がりを防止することができる。すなわち、先の図3に示すように、ワード線WL0−WLnそれぞれに選択されるメモリセル選択トランジスタMT0−MTnが共通にソース線SLに接続される場合においても、それぞれが、対応のP型不純物領域3によりP型半導体基板領域SUBに結合され、ソース電位の浮き上がりを防止することができる。
図5は、この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイのレイアウトを概略的に示す図である。図5において、メモリセルMCはX方向およびY方向に整列して配置される。X方向に沿って、メモリセルトランジスタを形成する活性領域20が帯状に延在して配置される。Y方向において隣接する活性領域20は、互いに、たとえば素子分離膜などの分離領域により互いに分離される。活性領域20においては、メモリセルのトランジスタのソース・ドレイン領域を構成するN型不純物領域21が形成される。
これらの活性領域20と直交するようにY方向に沿って、ワード線WLを形成する導電層22a、22b、22cおよび22dが形成され、またこれらのワード線WLを形成する導電層22a−22dの間に、交互にソース線SLを形成するP型不純物層23aと、隣接メモリセルを分離するための分離ゲート電極層IGを形成する導電層25が配置される。P型不純物層23aは、活性領域20と交差するように半導体基板領域表面にY方向に沿って連続的に形成され、各活性領域20においては、N型不純物領域21は、ソース線不純物層23aにより分離される。一方、分離ゲート電極層IGを形成する導電層25は、ワード線WLを形成する導電層22a−22dと同一配線層に形成される(同一製造工程で形成される)。
ワード線WLを構成する導電層と平行に、ワード線WLの上層に、デジット線DLを形成する導電層24a−24dが形成される。これらのデジット線導電層24a−24dも、ワード線WLと同様、Y方向に連続的に延在して形成される。
メモリセルMCにおいては、活性領域20のN型領域21とパッド10とがコンタクト6を介して電気的に接続され、このコンタクト6が、パッド10よりも大きな矩形形状のストラップ11に電気的に接続される。このストラップ11は、図において楕円形状で示す可変抵抗素子VR(MTJ素子;TMR素子)に接続される。この可変抵抗素子VRは、デジット線24(24a−24d)上層に形成され、読出ビット線RBLに接続されるものの、図5においては、これらの読出ビット線RBLおよび書込ビット線WBLは示していない。
ワード線を構成する導電層22aおよび22bに接続するメモリセルが、それらの間に形成されるP型不純物層23aによりソース線を共有し、またワード線を構成する導電層22bおよび22cに接続するメモリセルは、分離ゲートIG電極層を形成する導電層25により電気的に分離される。この分離ゲート電極電極層IGを形成する導電層25両側に形成されるコンタクトは、それぞれ、対応のN型不純物領域を、パッド(10)およびストラップ(11)を介して対応の可変抵抗素子VRに接続する。
また、導電層22cおよび22dにそれぞれ接続されるメモリセルは、それらの間に形成されるP型不純物層23bおよびソース線が形成され、ソース線SLを共有する。
このP型不純物層23aおよび23bによりソース線を形成することにより、ソース線と基板領域(図5には示さず)との接触面積を大きくすることができ、このソース線の電位の浮き上がりを確実に抑制することができる。
また、P型不純物層23aおよび23bは基板領域を介して相互接続され、従って、メモリアレイにおいては、ソース線がメッシュ状に配置され、各メモリセルトランジスタのソース領域がすべて共通のソース線に接続される構成となる。
また、隣接メモリセルとの間には、ワード線WLと同層の分離ゲート電極層IGとなる導電層25を配置しており、活性領域20を確実に、X方向に沿って帯状に形成して、メモリセルトランジスタを分離することができる(これらの導電層24a−24dおよび25をマスクとして、自己整合的にN型不純物領域を形成する)。これにより、各素子を個々に分離する必要がなく、各トランジスタの不純物領域のエッジ部の形状の影響などは生じず、メモリセルトランジスタの特性のばらつきを低減することができる。すなわち、活性領域20が帯状の領域となり、素子分離のために特別な分離領域を設ける必要がなく、微細化を実現することができるとともに、トランジスタのエッジ領域におけるエッジ効果を抑制でき、よりトランジスタ特性のばらつきを低減することができる。
また、読出ビット線RBLと書込ビット線WBLとを別々に設けており、読出ビット線には書込ドライバは接続されないため、読出ビット線の負荷を軽減でき、確実にソース電位を所定電位レベルに維持して正確なメモリセル電流を得ることができる。また、この読出ビット線および書込ビット線をそれぞれ別々に設けることにより、データの書込およびデータの読出を個々独立に制御することができる。この書込および読出の独立制御の構成については後に説明する。
図6は、この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイの製造工程を概略的に示す図である。図6に示すように、まず半導体基板領域表面に、Y方向に沿って互いに間を置いて、X方向に沿って連続的に延在する帯状の活性領域20を形成する。Y方向に沿って隣接する活性領域20は、図示しない分離領域により分離される。帯状に活性領域20を形成するだけであり、各トランジスタごとに活性領域を規定する必要はなく、活性領域の製造工程が簡略化され、トランジスタ素子の微細化を可能とし、またトランジスタ素子における各活性領域のエッジ領域をなくし、このエッジ領域の形状のばらつき(エッジ効果)を低減する。
図7は、この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイの製造工程の次の工程のレイアウトを概略的に示す図である。図7に示すように、活性領域20と直交するようにY方向に沿って導電層30a−30fを、それぞれ所定の間隔で形成する。導電層30a,30cおよび30fが、分離ゲート電極層として用いられ、図5に示す導電層25に対応する。導電層30b,30c,30dおよび30eが、ワード線WLとして用いられ、図5に示す導電層22a−22dに対応する。これらの導電層30a−30fは、すべて同一配線層で形成される。このワード線WLおよび分離ゲート電極層IGを形成する導電層30a−30fが形成されると、これらの導電層30a−30fをマスクとして、活性領域20へのN型不純物の注入が行なわれる。
このN型不純物注入工程において、ソース線となるP型不純物層を形成する領域に、マスク32aおよび32bが形成され、このマスク32aおよび32bをもN型不純物注入に対するマスクとして活性領域24のN型不純物注入が行なわれてもよい。しかしながら、このN型不純物領域の不純物濃度がそれほど高くなく、ソース線を形成するP型不純物のいわゆるカウンタドープにより、十分なP型不純物濃度を有するP型不純物層が形成される場合には、これらのマスク32aおよび32bは特に設ける必要はない。
次に、図8に示すように、これらの導電層30a−30fをマスクとして用いてN型不純物を注入することにより、活性領域20において、自己整合的にN型不純物領域34が形成される。
図9は、P型不純物層形成時の製造工程を概略的に示す図である。この図9に示すように、N型不純物領域34を形成した後、このソース線を形成する領域を除くN型領域上に、マスク36a、36bおよび36cを形成する。このマスク36a−36cをマスクとして、P型不純物のイオン注入を行ない、P型不純物層38aおよび38bを形成する。この図9において、P型不純物層38aおよび38bが、Y方向における活性領域20の間の領域において線幅が、マスクの幅よりも小さくされている。これは、活性領域20の間に形成される素子分離領域がP型不純物層38aおよび38bの線幅を規定するためである。すなわち、素子分離領域においては、P型不純物領域を形成するために、最初の素子分離領域形成工程において、P型不純物層38aおよび38b形成領域に対応する領域においては素子分離膜は形成されないか、または、活性領域20の間の素子分離領域において。P型不純物領域形成前に素子分離膜が除去されて、基板領域が露出される工程が行われる。または、これに代えて、活性領域20の形成後、P型不純物領域を先に形成し、その後、ワード線の導電層の形成および自己整合的なN型不純物の活性領域20への注入が行われても良い。
このP型不純物層38aおよび38b形成時においては、単に、Y方向に沿って連続的に延在して直線状のP型不純物層38aおよび38bを形成することが要求されるだけであり、このP型不純物層38aおよび38bに対する正確な位置合わせ精度は要求されず、露光ずれ等の多少のマスクずれが生じても何ら問題は生じない。これは、不純物層38aおよび38bは、各活性領域20の形成されるメモリセルトランジスタのソース線を、基板領域に接続することが要求されるだけであり、寸法精度はそれほど要求されないためである。
このP型不純物層38aおよび38bを形成し、マスク36a−36cを除去した後、図示しないマスクを形成して、活性領域20表面に、コバルトシリサイド(CoSi)またはニッケルシリサイド(NiSi)などの金属材料を成膜する。この活性領域20表面に、金属材料の低抵抗膜(金属シリサイド膜)を形成することにより、P型不純物層38aおよび38bと隣接するN型不純物領域34の間のPN接合の降伏電圧の問題を回避して、メモリセル電流を、このP型不純物層38aおよび38bを介して対応のメモリセルトランジスタのN型不純物領域34から伝達することができる。また、この金属材料膜を活性領域20に形成することにより、N型不純物領域34のマスク位置合わせずれによる抵抗のばらつきをも抑制して、素子特性を均一化させることができる。
なお、図9においては、ワード線WLまたは分離ゲート電極層となる導電層30a−30fも、それぞれ図8におけるレイアウトと対応をつけるために、参照番号を付している。これらは、先の図8に示す工程において形成されており、図9においては、説明を省略する。
P型不純物層38aおよび38bを、Y方向に連続的に直線的に形成することにより、ソース線の面積を増大させることができ、メモリセル電流の基板領域への放電を分散させることができ、また基板電位が浮き上がるのを防止することもできる。これにより、確実に、ソース電位を一定として可変抵抗素子の抵抗値、すなわちメモリセルの記憶データに応じたメモリセル電流を選択メモリセルにおいて生じさせることができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、TMR素子を記憶素子として利用する磁気半導体記憶装置において、読出時メモリセル電流を流すソース線を、各メモリセルトランジスタに隣接して基板領域と同一導電型の不純物層で形成しており、データ読出時に、ソース線の電位の浮き上がりを抑制することができ、正確に、メモリセルの記憶データに応じたメモリセル電流を駆動することができる。
[実施の形態2]
図10は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの構造を概略的に示す図である。図10において、メモリセルMCは、その結晶状態が記憶データに応じて変化する層変化素子で構成される可変抵抗素子VRPと、この可変抵抗素子VRPとソース線SLの間に並列に接続される選択トランジスタTRaおよびTRbを含む。これらの選択トランジスタTRaおよびTRbのゲートには、それぞれワード線WLが接続され、これらのワード線WLには同じ選択信号が与えられる。ソース線SLは、また、実施の形態1と同様、不純物領域を介して基板領域SUBに電気的に結合される。
可変抵抗素子VRPは、ビット線BLに接続される。可変抵抗素子VRPは、たとえばGST(Ge−Sb−Te)膜で構成され、その結晶状態が、結晶質状態および非晶質状態の間で記憶データに応じて変化する。結晶質状態では、この可変抵抗素子VRPの抵抗値は小さく、非晶質状態においては、可変抵抗素子VRPの抵抗値が大きくなる。したがって、TMR素子と同様、ビット線BLとソース線SLの間に流れる電流量を検出することにより、メモリセルMCの記憶データを検出することができる。
メモリセルMCにおいて、選択トランジスタTRaおよびTRbを並列に設けることにより、この可変抵抗素子VRPにおいて相変化を生じさせる場合のヒータ電流を大きくすることができ、またデータ読出時、このメモリセル電流を正確に検出することができる。
図11は、この発明の実施の形態2に従う不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。図11において、メモリセルMCは、P型半導体基板領域SUB表面に形成されるN型不純物領域40a、40b、および40cと、不純物領域40aおよび40bの間に基板領域上に形成されるゲート電極層45aと、N型不純物領域40aおよび40cの間の基板領域上に形成されるゲート電極層45bと、不純物領域40aおよび40cそれぞれに隣接して、P型基板領域SUB表面に形成されるP型不純物領域42aおよび42bと、N型不純物領域40bに接続されるヒータ層46を含む。
ヒータ層46は、GST(Ge−Sb−Te)膜47に接続される。このGST膜47は、たとえばタングステンで構成される中間層48を介してビット線BLを形成する導電層49に結合される。この中間層48は、相変化素子の上部電極を構成し、GST膜47を上部のビット線BLを形成する導電層49に接続する。
隣接メモリセルも、同様、P型基板領域SUB表面に形成されるN型不純物領域40dおよび40eと、これらの不純物領域40dおよび40eの間の基板領域上に形成されるゲート電極層45cとを含む。
不純物領域40bおよび40eは、それぞれ、CoSi膜などのメタル膜(金属シリサイド膜)44bを介してヒータ層46に接続される。また、不純物領域40c、42bおよび40d表面にも、メタル膜44cが形成され、これらの不純物領域が電気的に接続される。同様、不純物領域40aおよび42aおよび44f表面にも、メタル層44aが形成され、これらの不純物領域が電気的に接続される。
図10に示す可変抵抗素子VRPは、中間層48、GST層47、およびbヒータ層46の部分に対応する。
ゲート電極層45aおよび45bは、ワード線の一部を構成し、同じワード線選択信号が共通に与えられる。データ書込時においては、このワード線(ゲート電極層)45aおよび45bを選択状態として、ソース線からヒータ層46へ大きな電流を供給し、GST膜47のヒータ層46に近接する部分50を、ヒータ層46の発熱により結晶状態を変化させ非晶質状態とし、急冷することによりこの非晶質状態を維持する。一方、結晶質状態を維持する場合には、ヒータで加熱した後徐冷をすることにより、そのGST膜47のうちの加熱部分50が、非晶質状態から再び結晶質状態に変化する。
このGST膜47は、ヒータ層46近傍の発熱領域50においてのみその結晶状態が変化し、隣接メモリセル間では、このヒータ層46の発熱状態は悪影響を及ぼさない。これにより、各メモリセルにおいて正確にデータの格納を行なうことができる。
データ書込時、ヒータ層46が接続される不純物領域40b両側に、ワード線を構成するゲート電極層45aおよび45bを配置し、等価的に、ワード線選択トランジスタのチャネル幅を広くして、データ書込時の駆動電流を大きくする。このデータ書込時においては、基板領域SUBから選択セルのヒータ層46へ電流を供給する。従って、基板領域SUBは、N型不純物領域40および40eなどのヒータ層46に接続される不純物領域との間でのPN接合を非導通状態に維持することが要求される。従って、データ書込時においては、ビット線BLを負電圧レベルに設定して、基板領域SUBを接地電圧レベルに維持して、基板領域SUBのPN接合を非導通状態に維持する。選択セルにおいてのみ、P型不純物領域42aまたは42bからメモリセル選択トランジスタ(MT)を介してヒータ層46に書込電流を供給する。これにより、P型基板領域SUBが、N型不純物領域よりも電位が高くなるのを防止して、非選択メモリセルにおいても書込電流がヒータ層46に供給されるのを防止する。
図12は、図11に示すメモリセルMCにおける読出電流を流れる経路を模式的に示す図である。図12に示すように、メモリセルMCの記憶データを読出す場合、ビット線BLから読出電流が供給される。この場合、ワード線WLを構成するゲート電極層45aおよび45bがHレベルの選択状態に駆動され、一方、隣接メモリセルは非選択状態であり、ゲート電極層45cは、Lレベルに維持される。この状態において、メモリセルMCの可変抵抗素子VRPの相変化領域50の抵抗値に応じて、ヒータ層46からN型不純物領域40bにメモリセル電流が流れる。このメモリセル電流は、これらのゲート電極層45aおよび45b下部に形成されるチャネル層を介して、それぞれN型不純物領域40aおよび40cに分流し、メモリセル電流Im0およびIm1が流れる。これらの電流Im0およびIm1は、メタル層44aおよび44cにより、隣接するP型不純物領域42aおよび42bに流入し、さらにP型基板領域SUBに流入する。したがって、不純物領域40aおよび40c表面には、低抵抗のメタル層44aおよび44cが形成されており、これらの不純物領域40aおよび40cの拡散抵抗が高い場合でも、低抵抗で、メモリセル電流Im0およびIm1が放電され、ソース線の電位の浮き上がりを抑制することができる。また、不純物領域40aおよび42aの間のPN接合が非導通状態であっても、低抵抗のメタル層44aを介してメモリセル電流Im0をP型不純物領域42aへ流すことができ、不純物領域40cおよび42bにおいても同様、低抵抗のメタル層44cを介して電流を基板領域SUBへ流すことができ、PN接合による電流停止の問題を回避することができる。
この実施の形態2におけるN型不純物領域40a−40fおよびソース線を構成するP型不純物領域42aおよび42bの平面レイアウトは、先の実施の形態1と同様であり、活性領域が、帯状にY方向に延在して形成され、ソース線を形成するP型不純物領域42aおよび42bを形成するP型不純物層が、Y方向に直線的に連続的に活性領域と直交する方向に延在するように形成される。
図13は、この発明の実施の形態2に従うメモリセルのアレイのレイアウトを概略的に示す図である。図13において、活性領域52が帯状にX方向に連続的に延在して形成される。これらの活性領域52はトランジスタを形成する領域であり、実施の形態1の活性領域20と同様である。これらの活性領域52と直交するようにY方向に沿って連続的に延在して、ゲート電極層54a−54dが形成され、それぞれワード線WLを形成する。隣接するワード線の間に、活性領域52それぞれにおいて、ヒータ層と接続するためのコンタクト56が形成される。隣接メモリセル間のワード線の間に、この活性領域52と直交する方向に、ソース線SLを形成するP型不純物層55aおよび55bが形成される。したがって、この図13に示すレイアウトにおいても、ソース線が、基板領域により与えられ、ソース線の電位分布を抑制でき、ソース線を所定電位に維持して、メモリセル電流の読出を行なうことができる。ソース線が、等価的にメッシュ状に形成されて、各メモリセルのソース線が共通に接続され、安定にソース線電位を維持することができる。
なお、この図13に示すレイアウトにおいても、活性領域52、P型不純物層55aおよび55b、およびゲート電極層54a−54dを形成する製造工程は、先の実施の形態1において図6から9を参照して説明した製造工程を利用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、相変化素子を記憶素子として利用する不揮発性半導体記憶装置においても、ソース線を、基板領域と同一導電型の不純物層で形成しており、データ読出時メモリセルトランジスタのソース電位の浮き上がりを抑制することができ、正確に、メモリセルの記憶データに応じたメモリセル電流量を流すことができ、正確なデータ読出を実現することができる。
[実施の形態3]
図14は、この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。この図14においては、等価的に3行3列に配列されるメモリセルMCを代表的に示す。この図14に示すメモリセルMCの配置においては、列方向(X方向)に整列するメモリセルMCに対しては、それぞれ読出ビット線およびソース線SLが対をなして配置される。すなわち、X方向に沿って読出ビット線RBL1およびソース線SL1の対が延在して配置され、また読出ビット線RBL2およびソース線SL2が対をなして配設される。同様、読出ビット線RBL3およびソース線SL3が、X方向に沿って延在して配置される。
メモリセルMCのアレイにおいて、Y方向に沿って整列するメモリセルは、異なるワード線におよびデジット線に結合される。図14においては、ワード線WL1−WL7およびデジット線DL1−DL7を示す。
メモリセルMCは、TMR素子で形成される可変抵抗素子VRと、対応のワード線WL(WL1−WL7)上の信号電位に従って選択的に導通し、導通時対応の可変抵抗素子VRを対応のソース線SL(SL1−SL3)に接続するNチャネルMOSトランジスタで構成される選択トランジスタMTを含む。
選択トランジスタMTのソースは、先の実施の形態1と同様、基板領域と同一導電型の不純物領域を介して基板領域に電気的に接続される。しかしながら、本実施の形態3においては、ソース線がすべてのメモリセルに共通とされる構成と異なり、各ソース線が個々にデータ読出時に接地電位に結合される構成が利用されてもよい。
読出ビット線RBL1−RBL3は、先の実施の形態1に示す構成と同様、書込ビット線と別に設けられる(図14には示していない)。これらの読出ビット線RBL1−RBL3には、それぞれ、プリチャージ回路PCK1−PCK3および1次アンプFAM1−FAM3が設けられる。
これらのプリチャージ回路PCK1−PCK3は、選択信号SEL1−SEL3に応答して選択的に活性化され、活性化時対応の読出ビット線RBLへ所定のプリチャージ電圧を供給する。選択信号SEL1−SEL3は、それぞれ対応の読出ビット線が選択状態のとき活性化される。
1次アンプFAM1−FAM3は、対応の選択信号SEL(SEL1−SEL3)の活性化時活性化され、対応の読出ビット線RBL(RBL1−RBL3)上の電流に応じた信号電位を増幅して内部データ線IOに伝達する。1次アンプFAM1−FAM3は、ハイ入力インピーダンスであり、増幅動作時、対応の読出ビット線RBLの電位に影響を及ぼすことなく、データの読出を行なって内部データ線IOへ読出電位に相当する電圧信号を伝達する。この内部データ線IOは、2次アンプなどの読出回路へ結合される。
読出ビット線RBLと書込ビット線とを別に設けており、データ書込時のビット線書込電流を駆動するビット線書込ドライバは、読出ビット線には接続されていない。読出ビット線にはプリチャージ回路およびハイ入力インピーダンスの一次アンプが接続されるだけである。従って、読出ビット線RBLの負荷は軽減され、メモリセル電流に応じて高速で、読出ビット線RBLを駆動することができ、高速でメモリセルの記憶データに応じて読出ビット線電位を変化させることができ、応じて、内部データ線IOへ読出データを高速で伝達することができる。
プリチャージ回路PCK1−PCK3は、アクセス開始初期から、対応の読出ビット線を中間電位にプリチャージして維持するタイプであってもよく、またデータ読出アクセスが開始されてから、プリセット電圧(電源電圧VCC、接地電圧等の電圧またはこれらの電源電圧VCCおよび接地電圧GNDとは異なる基準電位)のレベルのプリチャージ電位に駆動する構成のいずれであってもよい。
また、1次アンプFAM1−FAM3が、たとえばそのゲートが対応の読出ビット線に接続されるゲート受け増幅回路の構成であれば、対応の読出ビット線RBL1−RBL3は内部データ線と分離されるため、その負荷を軽減することができる。また、内部データ線IOは、1次センスアンプFAMにより駆動されるため、メモリセル電流は、内部データ線を駆動する必要がなく、読出ビット線のみを駆動することが要求されるだけである。したがって、メモリセル電流が駆動する容量を低減することができ、高速のデータ読出を実現することができる。
図15は、この発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図15において、(ノーマル)メモリセルMCが行列状に配列される。メモリセルMCは、TMR素子を記憶素子として含み、選択トランジスタMTおよび可変抵抗素子VR(TMR素子)を含む。これらのメモリセルMCとX方向に整列してダミーセルRMCが配置される。このダミーセルRMCは、メモリセルMCと同一構造を有し、可変抵抗素子の抵抗値が最大値Rmaxを有する参照セルRMCmxと、抵抗値Rminを有する参照セルRMCmnを含む。参照セルRMCmaxはY方向に沿って整列して配置され、また参照セルRMCminが、Y方向に沿って整列して配置される。これらの抵抗値RmaxおよびRminは、データ“1”および“0”にそれぞれ対応する抵抗値であるが、これらの抵抗値RmaxおよびRminとデータの論理値との対応は、逆であっても良い。
なお、以下の説明においては、Y方向を列方向、X方向を行方向と称す。従って、メモリセル列は、Y方向に整列するメモリセルを示し、メモリセル行は、X方向に整列するメモリセルを示す。
メモリセルMCの各列に対して、書込ビット線WBLおよび読出ビット線RBLが平行に配設される。図15においては、書込ビット線WBL1およびWBL2と、読出ビット線RBL1およびRBL2を代表的に示す。書込ビット線WBL(WBL1,WBL2)の両側に、ビット線書込ドライバWDRL(WDRL1,WDRL2)およびWDRR(WDRR1,WDRR2)が設けられる。左側のビット線書込ドライバWDRL1およびWDRL2は、データ“1”を書込むときに、1書込制御信号HD1に従って対応の書込ビット線WBLに電流を供給する。データ“0”の書込時においては、これらの左側ビット線書込ドライバWDRL1,WDRL2は、0書込制御信号HD0に従って対応の書込ビット線WBL(WBL1,WBL2)から電流を接地ノード(基準電位ノード)へ放電する。これらの書込指示信号HD1およびHD0は、データ書込み時に書込データおよび列アドレス信号に基づいて生成される。
右側ビット線書込ドライバWDRR(WDRR1,WDRR2)は、0書込制御信号HD0に従って対応の書込ビット線WBL(WBL1,WBL2)へ電流を供給し、データ“1”の書込時においては、1書込制御信号HD1に従って、対応の書込ビット線WBL(WBL1,WBL2)から電流を放電する。
書込ビット線WBLの両側に、ビット線書込ドライバWDRLおよびWDRRを設け、書込データに応じて、その充放電経路を切換えることにより、書込ビット線WBLを流れる電流の方向を書込データに応じて設定することができ、応じて、その誘起磁界の方向を決定でき、可変磁気抵抗素子であるTMR素子の自由層の磁化方向を、書込データに従って設定することができる。
同様、参照セルRMCmxの列に対して、参照書込ビット線RWBL0および参照読出ビット線RRBL0が設けられ、また参照セルRMCmnの列に対して、参照書込ビット線RWBL1および参照読出ビット線RRBL1が設けられる。
これらの参照セルRMCmxおよびRMCmnは、それぞれの記憶データが固定値であるため、参照書込ビット線RWBL0に対して設けられる書込ドライバRWDRL0およびRWDRR0は、それぞれ、充電状態および放電状態となる(データ書込時)。したがって、参照書込ビット線RWBL0においては、データ書込時、図15の参照書込ドライバRWDR0から参照ビット線書込ドライバRWDRR0に向かって電流が流れる。
一方、参照書込ビット線RWBL1については、書込参照ビット線書込ドライバRWDRL1は電流を放電し、一方、参照書込ビット線ドライバRWDRR1が、1書込制御信号HD1に従って電流を供給する。したがって、この参照書込ビット線RWBL1には、データ書込時、参照ビット線書込ドライバRWDRR1から参照ビット線書込ドライバRWDRL1に向かって電流が流れる。
メモリセルMCおよび参照メモリセルRMCmaxおよびRMCminの各行に対応して、ワード線WLおよびデジット線DLが設けられる。デジット線DLは、その一端が、デジット線放電ドライブ回路DLSKにより接地ノードへ結合される。デジット線放電駆動回路DLSKは、デジット線DLそれぞれに対して設けられる放電用のMOSトランジスタNTdを含み、これらのMOSトランジスタNTdのゲートは、所定の電圧レベルに固定され、一定の大きさのデジット線電流を駆動する。
デジット線DLの他方端においては、書込選択信号WONに従ってデジット線へ電流を供給するデジット線ドライブ回路DLVが設けられ、また、これと平行して、ワード線WLに対し、読出選択信号RONに従って選択ワード線WLへ駆動電圧を供給するワード線ドライブ回路WLVが設けられる。本実施の形態3においては、これらのドライブ回路DLVおよびWLVは、図示しない電源回路に共通に結合され、選択行のデジット線またはワード線に対して駆動電流を供給する。
これらの読出選択信号RONおよび書込選択信号WONは、多ビット信号であり、デジット線ドライブ回路DLVの各デジット線に対して設けられる選択トランジスタSDGおよびワード線ドライブ回路WLVにおいて各ワード線に対して設けられるドライブトランジスタSWGは、それぞれ、択一的に選択状態へ駆動される。
メモリセルMCおよび参照セルRMCmxおよびRMCmnは、共通にソース線SLに結合される。このソース線SLへの共通接続を行なう構成は、先の実施の形態1において説明したソース線構造(基板領域と同一導電型の不純物層)を用いて実現される。
読出ビット線RBL各々に対しては、図14に示すように、プリチャージ回路PCKおよび1次アンプFAMが設けられる。図15においては、読出ビット線RBL1およびRBL2に対して、それぞれ、プリチャージ回路PCK1およびPCK2が設けられ、また、一次アンプFAM1およびFAM2が設けられる。プリチャージ回路PCK1およびPCK2は、それぞれ、導通時、プリチャージ電圧Vprを伝達するNチャネルMOSトランジスタNTaで構成され、また、一次アンプFAM1およびFAM2は、それぞれ、ゲートが対応の読出ビット線RBL(RBL1,RBL2)に接続されるNチャネルMOSトランジスタNTbで構成される。
これらのプリチャージ回路PCK1およびPCK2それぞれに対して、アドレス信号をデコードするリードセレクタRSA0およびRSA1が設けられる。これらのリードセレクタRSA0およびRSA1と対向して、別のメモリブロック♯Bにおいて読出ビット線のプリチャージ動作を行なうリードセレクタRSB0およびRSB2が設けられる。このアレイ構成において、メモリブロック♯Aおよび♯Bをともに選択する。一方のメモリブロックにおいてメモリセルMCが選択され、他方のメモリブロックにおいてはダミーセルRMC(参照セルRMCmx、RMCmn)が選択され、読出時のメモリセルデータに対する参照電位を生成する。これにより、等価的に相補データ線構成を実現する。
図15に示すように、読出ビット線RBL(RBL1,RBL2)は、対応の1次アンプFAM(FAM1,FAM2)のNチャネルMOSトランジスタNTbのゲートに接続される。したがって、読出ビット線RBLは、直接内部データ線IOaを駆動することは要求されず、高速で内部データ線IOaを選択メモリセルを流れる電流に応じて駆動することができる。
参照セルに対しても、同様、参照読出ビット線RRBL0およびRRBL1がそれぞれ参照セルRMCmxの列および参照メモリセルRMCmnの列に対応して設けられる。参照読出ビット線RRBL0およびRRBL1へは、それぞれ参照ビット線プリチャージ回路RPCK0およびRPCK1により、プリチャージ電圧Vprが供給される。これらの参照ビット線プリチャージ回路RPCK0およびRPCK1は、それぞれブロックセレクタRRSAの出力信号に従って選択状態へ駆動される。このブロックセレクタRRSAは、読出指示信号READと、メモリブロック♯Bを選択するブロック選択信号BSBがともに活性状態のときに、その出力信号が活性状態とされ、参照ビット線RRBL0およびRRBL1のプリチャージが行なわれる。
メモリブロック♯A選択時においては、ブロック選択信号BSAが活性化され、ブロックセレクタRRSAの出力信号は非活性状態となり、一方、ブロックセレクタRRSBの出力信号が活性化される。この状態においては、メモリブロック♯Aにおいて選択されたメモリセルのデータに対応する内部読出データは、メモリブロック♯Bの参照セルRMCmxおよびRMCmnの記憶データに対応する電流の平均値を参照電位として、その論理レベルの判定が行われる。
同様に、参照ビット線RRBL0およびRRBL1においても、参照ビット線アンプRFAMが設けられる。この参照ビット線RRBL0およびRRBL1は、ブロックセレクタRRSAの出力信号に従って導通する平均化トランジスタAVTGに従って短絡されるため、これらの参照ビット線RRBL0およびRRBL1に対しては、共通に1つの増幅回路RFAMが設けられる。
参照読出ビット線においても、それぞれ、プリチャージ回路RPCK0およびRPCK1はNチャネルMOSトランジスタNTaで構成され、また増幅回路RFAMも、そのゲートが、参照ビット線RRBL0およびRRBL1に結合されるNチャネルMOSトランジスタNTbで構成される。参照ビット線RRBL0およびRRBL1において平均化トランジスタAVTGを設けることにより、抵抗値RmaxおよびRminのメモリセルを介して流れる電流ImaxおよびIminの平均化を行ない、HデータおよびLデータ読出時のメモリセル電流の平均値に対応する参照電圧を生成する。
最終データの読出を行なうために、内部データ線IOa上の信号を正入力および負入力にそれぞれ受ける初段増幅器AMPF0およびAMPF1と、これらの初段増幅器AMPF0およびAMPF1の出力信号をさらに差動増幅する最終段増幅器AMPSと、この最終段差動増幅器AMPSの力信号をラッチするラッチ回路LTと、ラッチ回路LTのラッチデータに従って最終出力データを生成して外部に出力する出力バッファOBFが設けられる。
初段増幅器AMPF0およびAMPF1のそれぞれの負入力および正入力には、メモリブロック♯Bの内部データ線IObが結合される。したがって、メモリブロック♯Aが選択されたときには、この内部データ線IOaに選択メモリセルを流れる電流に応じたデータが読出され、メモリブロック♯Bの参照セルにより生成される参照データに従って内部データ線IObが駆動され、これらのデータの比較結果に基づいて、内部データの読出が行なわれる。
初段増幅器AMPF0およびAMPF1の出力信号は、相補信号である。この場合、メモリブロック♯Aにおいてメモリセルが選択された時とメモリブロック♯Bにおいてメモリセルが選択されたときとで、初段増幅器AMPF0およびAMPF1の出力信号の論理レベルが反転する。しかしながら、メモリブロック選択信号に従って内部データの論理レベルを反転するまたはメモリブロックに対してデータ書込時において書込データの論理ベルを選択的に反転することにより、各メモリブロックに対して、書込データと読出データとの論理レベルの対応関係を維持することができる。
図15に示す構成において、選択列(Y方向に整列するメモリセル)に対してのみ、リードセレクタの出力信号に従ってプリチャージ電圧Vprを供給し、被選択読出ビット線RBLを、電圧VCC−Vthの電圧レベルにプリチャージする(プリチャージ電圧Vprが電圧VCC−Vth以上で被選択リードセレクタの出力信号がVCCレベルのとき)。したがって、被選択読出ビット線に対してのみプリチャージ電流が供給されてメモリセル電流が流れ、各非選択読出ビット線は非選択状態に維持される。従って、必要な期間のみ被選択読出ビット線にプリチャージ電流を供給するため、消費電流を低減することができる。
また、メモリブロック♯Aおよび♯Bを用いて等価的に相補内部データの読出を行っているため、これらのメモリブロック♯Aおよび♯Bのブロックサイズが小さい場合、ノイズの影響が同相となり、確実に、ノイズの影響を相殺して、データの読出を行なうことができ、ノイズマージンの大きなデータの読出を実現することができる。
図16は、図15に示す不揮発性半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。以下、図16を参照して、図15に示す不揮発性半導体記憶装置のデータ書込/読出動作について説明する。
この不揮発性半導体記憶装置においては、動作サイクルは、外部からのクロック信号CLKにより決定され、1つの動作サイクルが、クロック信号CLKの立上がりから始まる。すなわち、クロック信号CLKの立上がりエッジでの外部からのコマンドにより、そのサイクルでの動作モードが設定される。チップセレクト信号CSがHレベルの活性状態のとき、ライトコマンド(または書込指示信号)WRCMおよびリードコマンド(または読出指示信号)RDCMのいずれかが活性状態にあれば、データ書込またはデータ読出が指定される。「コマンド」は、複数の信号CS、WRCM、およびRDCMの論理レベルの組合わせで表される。しかしながら、これらの信号CS、WRCM、およびRDCMは、デコード後の動作モード指示信号であっても良い。
サイクルIにおいて、データ書込が指定され、メモリブロック♯Aにおいて、メモリセルが選択され、選択メモリセルに対応するデジット線DLおよび書込ビット線WBLが、書込データに応じて駆動される。この書込動作において、まず、デジット線DLについては、書込選択信号WONに従って、選択デジット線に対応するドライブゲートトランジスタSDGがオン状態となり、選択デジット線に電流が供給されその電位が上昇する。データ書込時においては、非選択メモリブロック♯Bは、非選択状態を維持する。
デジット線電流が安定化した後、選択書込ビット線WBLに対して、書込データと列選択信号とに従って対応のビット線書込ドライバWDRLおよびWDRRが選択されて活性化され、選択書込ビット線に電流が供給される。この書込ビット線電流駆動時、書込ドライバのトランジスタサイズを調整することにより、急激に、書込電流が書込ビット線へ流れるのを防止でき、緩やかにビット線書込電流を変化させて、その誘起磁界を調整する。この書込ビット線WBLとデジット線DLの誘起磁界により、選択メモリセルの対応の磁気抵抗素子の磁化方向が設定される。これにより、メモリブロック♯Aにおいて、選択メモリセルへのデータの書込が完了する。
サイクルIIにおいて、リードコマンドRDCMおよび図示しないブロックアドレスに従ってデータ読出がメモリブロック♯Aに対して指定される。このリードコマンドRDCMが与えられると、メモリブロック♯Aにおいて、ワード線ドライバWLVが、読出選択信号RONに従って選択ワード線に対し電流を供給し、選択ワード線WLを選択状態へ駆動する。応じて、選択ワード線に接続されるメモリセルにおいて、選択トランジスタMTがオン状態となり、対応の可変磁気抵抗素子VR(TMR素子)がソース線SLに結合される。
このとき、また、リードセレクタRSAに従って、選択列の読出ビット線に対するプリチャージ回路が活性化され、プリチャージ電圧Vprが、読出ビット線RBLに供給され、その電圧レベルが上昇する。図16においては、サイクルIIにおいて、選択メモリセルの可変磁気抵抗素子の抵抗値がRmaxであり、メモリセル電流が小さいため、選択読出ビット線RBLの電圧レベルは、基準電Vrefよりも高い電圧レベルに駆動される。この読出ビット線RBLの電圧レベル上昇に従って、対応の1次アンプFAMのNチャネルMOSトランジスタNTbのゲート電位が上昇し、内部データ線IOaの電位レベルがプリチャージ電圧レベルから低下する(参照電圧Vaよりも低下する)。
一方、メモリブロック♯Bにおいては、同様、ワード線WLの選択動作が行なわれ、参照セルRMCmxおよびRMCmnが同時に、メモリブロック♯Aにおけるメモリセルデータ読出と並行して選択され、これらの参照セルを流れる電流が、メモリブロック♯Bにおける平均化トランジスタAVTGにより平均化され、対応の内部データ線IObの電圧レベルが、参照電圧Vaの電圧レベルとなる。この内部データ線IOaおよびIObの電圧を、初段増幅器AMPF0およびAMPF1で比較、増幅し、最終増幅器AMPSでさらに増幅することにより、HレベルデータがラッチLTにラッチされ、次いで、所定のタイミングで出力バッファOBFを介して、ラッチデータに対応する外部データが出力される。
このサイクルIIが完了すると、メモリブロック♯Aが非選択状態へ一旦駆動され、読出ビット線RBLが、再び、接地電圧レベルに初期化され、また内部データ線IOaも所定のプリチャージ電圧レベルに駆動される。この初期化動作は、メモリブロック♯Bにおいても同様に実行される。
サイクルIIIにおいて、再びメモリブロック♯Aに対する読出指示がリードコマンドRDCMの活性化に従って与えられると、メモリブロック♯AにおいてサイクルIIと同様のデータの読出が行なわれる。選択読出ビット線に対応するプリチャージ回路PCKによりプリチャージ電圧Vprが選択読出ビット線に供給されている。選択メモリセルの可変磁気抵抗素子の抵抗値がRminの場合、メモリセルの電流は大きく、選択読出ビット線RBLの電圧レベルは、基準電圧Vrefよりも低い電圧レベルになる。したがって、対応の1次アンプのNチャネルMOSトランジスタNTbのゲート電位が低いため、そのコンダクタンスは小さく、内部データ線IOaは、その電位レベルの低下量は小さく、参照電圧Vaよりも高い電圧レベルに維持される。一方、メモリブロック♯Bにおいて、同様に参照セルRMCmxおよびRMCmnが選択され、内部データ線IObの電圧レベルが、参照電圧Vaのレベルとなる。増幅回路AMPF0,AMPF1およびAMPSによる増幅動作が行なわれて、Lレベルデータが出力される。
サイクルIVにおいて、メモリブロック♯Bに対しデータの書込および読出が並行して指定される。この場合、メモリブロック♯Bにおいて、データ書込とデータ読出とで選択アドレスが異なる場合、書込ビット線WBLおよび読出ビット線RBLが異なるため、メモリブロック♯Bにおいて、デジット線DLおよび書込ビット線WBLにそれぞれ書込電流が供給され、一方、ワード線WLおよび読出ビット線RBLに対し、データ読出が実行される。データ読出時においては、選択メモリセルの抵抗値が高く、メモリセル電流が小さいため、読出ビット線RBLの電圧レベルが基準電圧Vrefよりも高い電圧レベルとなり、応じて内部データ線IObの電圧レベルが、参照電圧レベルVaよりも低い電圧レベルとなる。
この場合、メモリブロック♯Aにおいても、ワード線WLが選択され、参照セルRMCmaxおよびRMCminにより、内部データ線IOaが、参照電圧Vaレベルとなり、応じてメモリブロック♯Bの選択メモリセルデータとして、Lレベルデータが読出される。また、デジット線DLおよび書込ビット線WBLの書込電流により、メモリブロック♯Bにおいて選択メモリセルに対してデータが書込まれる。
サイクルVにおいて、メモリブロック♯Bに対して、同一アドレスに対してデータ書込および読出が同時に指定された場合でも、書込ビット線WBLと読出ビット線RBLとが別々に設けられているため、同時に書込および読出のアクセスを行なうことができる。したがって、この場合、書込が行なわれるために、読出動作中に選択メモリセルのデータが反転した場合、具体的に、図16において、メモリセルが高抵抗値状態から低抵抗状態(RmaxからRmin)に変化した場合、読出ビット線RBLの電圧レベルも変化し、この読出ビット線振幅変化量および内部データ線の電位振幅変化の度合いに応じて、内部データの論理レベルが決定される。図16においては、サイクルVにおいて、Hレベルデータが外部へ読出されている。
上述のように、書込ビット線WBLおよび読出ビット線RBLを別々に設けることにより、同一アドレスであっても、書込および読出を並行して行なうことができる。したがって、例えば、データ書込を行う場合、書込データが正確に選択メモリセルに書込まれたかのベリファイを、確実に行なうことができる。また、書込動作を、その読出動作よりも位相を遅くして実行することにより、データ読出後、データの書込が行なわれることになり、いわゆる「リードモディファイライト」動作を実現することができる。したがって、例えば、メモリセルに書込まれるデータを読出してその論理レベルを判定し、選択メモリセルの記憶データが書込データと逆の論理レベルの場合にのみデータを書込むことを行なえば、すでに記憶されたデータと同一論理レベルの書込データを新たに書込む必要がなくなり、データ書込時の電力消費を低減することができる。
なお、読出ビット線RBLは、データ読出時、接地電圧などの基準電圧レベルに初期化されている。この非選択状態の読出ビット線RBLを、接地電圧などの基準電位に初期化する構成としては、たとえば、読出ビット線RBLそれぞれに、プルダウン抵抗などの高抵抗素子が接地ノードとの間に接続される構成が利用されてもよい。これに代えて、プリチャージ回路PCKにおいて、MOSトランジスタNTaと相補的に導通するリセットMOSトランジスタを設け、このリセットMOSトランジスタにより非選択の読出ビット線が接地ノードに結合されるように構成されてもよい。
図17は、この発明の実施の形態3における読出ビット線プリチャージタイミングの変更例を概略的に示す図である。図17に示すプリチャージタイミングにおいては、読出ビット線RBLへのプリチャージ電圧供給後、ワード線WLが選択状態へ駆動される。ワード線WLが非選択状態のときに選択読出ビット線RBLにプリチャージ電圧Vprが供給されるため、選択メモリセルの記憶データにかかわらず、メモリセル選択トランジスタがオフ状態であるため、読出ビット線RBLがプリチャージされ、その電圧レベルが上昇し、所定のプリチャージ電圧レベルとなる。次いで、ワード線WLが選択状態へ駆動されると、このメモリセルの記憶データ、すなわち可変磁気抵抗素子の抵抗値RmaxおよびRminに従ってメモリセル電流が流れ、読出ビット線RBLの電位が、HデータおよびLデータの中間の基準電圧Vrefを基準として、記憶データに応じた高レベルまたは低レベルに駆動される。
また、読出ビット線RBLに対するプリチャージ電流の供給完了後(停止後)、ワード線WLを非選択状態へ駆動することにより、データ読出後に読出ビット線RBLが選択メモリセルを介して接地ノードへ放電され、選択読出ビット線を、確実に、早いタイミングで非選択状態へ駆動することができる。
また、対をなすプリチャージ回路および1次アンプは、共通の読出ビット線RBLに接続されている。この場合、選択読出ビット線RBLに対してプリチャージ電圧が供給され、このプリチャージ電圧により、プリチャージ初期時において1次アンプのMOSトランジスタNTbが強いオン状態となることが考えられる。しかしながら、メモリセルが選択状態へ駆動されるとメモリセル電流が流れ、記憶データがHレベル(データ“1”)およびLレベル(データ“0”)のいずれであっても、読出ビット線および内部データ線の電位は低下するため、この1次アンプのトランジスタNTbが強いオン状態となる期間は短く、記憶データに応じた電位レベルに読出ビット線および内部データ線を即座に駆動することができ、データ読出時において誤読出は生じない。従って、読出ビット線に対し共通に1次アンプおよびプリチャージ回路が接続されていても、動作上何ら問題は生じない。
[変更例1]
図18は、この発明の実施の形態3の変更例の構成を示す図である。図18においては、読出ビット線をプリチャージするプリチャージ回路PCKと、この読出ビット線の信号電位を読出す1次アンプFAMの構成を示す。この変更例1の他のアレイ部の構成は、図15に示す構成と同じである。
プリチャージ回路PCKは、ダイオード接続されて、常時、対応の読出ビット線RBLに、プリチャージ電圧Vpr−Vthを伝達するNチャネルMOSトランジスタNT1を含む。Vthは、MOSトランジスタNT1のしきい値電圧を示す。
1次アンプFAMは、内部データ線IOと基準電位ノード(接地ノード)の間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジスタNT2およびTN3を含む。MOSトランジスタNT2のゲートが、読出ビット線RBLに接続され、MOSトランジスタNT3のゲートには、図15に示すリードセレクタRSAからの選択信号RCSLが与えられる。MOSトランジスタNT2が、MOSトランジスタNT3の導通時、読出ビット線RBL上の電位に従って内部データ線IOを駆動する。
このプリチャージ回路PCのおよび1次アンプFAMと同様の構成のプリチャージ回路および1次アンプが、図15に示す参照読出ビット線RRBLに対しても設けられる。図18においては、括弧内において、参照読出ビット線に対して設けられるプリチャージ回路RPCKおよび1次アンプRFAMの符号を示し、ダミーセルRMCに対しても同様の構成が設けられることを示す。
この図18に示す構成において、読出ビット線RBLに対しては、プリチャージ回路PCKにより常時プリチャージ電圧が供給される。したがって、読出ビット線RBLへプリチャージ電圧を供給する期間が不要となり、高速アクセスが実現される。
図19は、この変更例1におけるデータ読出時の信号波形を概略的に示す図である。図19において、時刻ta以前においては、ワード線WLは非選択状態であり、読出ビット線RBLは、所定のプリチャージ電圧(Vpr−Vth)レベルにプリチャージされて維持される。また、内部データ線IOも、所定の電圧(たとえば電源電圧VCCレベルまたはVCC−Vthレベル)にプリチャージされている。
時刻taにおいて、読出サイクルが始まり、ワード線WLが選択状態へ駆動される。応じて、メモリセルMCの選択トランジスタが導通し、読出ビット線RBLからソース線に、可変磁気抵抗素子を介した電流経路が形成される。このメモリセルMCの可変磁気抵抗素子の抵抗値が小さい場合(抵抗値Rminの場合)、読出ビット線RBLからソースノードへ大きな電流が流れ、読出ビット線RBLの電位が低下する。
時刻tbにおいて、図15に示すリードセレクタからの読出選択信号RCSLが選択状態へ駆動され、1次アンプFAM(RFAM)が活性化され、MOSトランジスタNT2が、この読出ビット線RBLの電位に応じて内部データ線IOを駆動する。この時刻tbにおいては、選択メモリセルの抵抗値が、抵抗値Rminの状態であり、その電位読出ビット線RBLの電位の低下が大きく、基準電位Vfef以下となっているため、内部データ線IOの電位低下量は少なく、参照電位Vaよりも高い電位レベルである。
このメモリセルMCの選択動作と並行して、参照メモリブロック(隣接メモリブロック)において参照メモリセルRMC(RMCmaxおよびRMCmin)に対しての選択動作が行なわれ、対応のプリチャージ回路RPCKおよび1次アンプRFAMにより、隣接メモリブロックにおいて参照セルデータの読出が行なわれ、内部データ線IO上に読出されたメモリセルデータとの比較が図15に示す増幅回路AMPF0,AMPF1およびAMPSにより行なわれ、データの読出が行なわれる。
時刻tcにおいて1つの読出サイクルが完了すると、ワード線WLが非選択状態へ駆動され、メモリセルMCにおいて選択トランジスタが非導通状態となり、メモリセルMCにおける電流経路が遮断され、プリチャージ回路PCKにより再び読出ビット線RBLがもとのプリチャージ電圧(Vpr−Vth)レベルにプリチャージされる。また、1次アンプFAMも非活性化され、内部データ線への内部データの読出が完了する。内部データ線IOは、図示しない内部データ線プリチャージ回路により、所定のプリチャージ電圧レベルにプリチャージされる。
時刻tdにおいて、次のデータ読出サイクルが開始される。この時刻tdからのサイクルの開始時において、既に読出ビット線RBLは所定のプリチャージ電圧レベルに復帰しており、選択メモリセルの記憶データ(抵抗値Rmax)に従って、読出ビット線RBLの電位が変化する。この場合、メモリセルの可変磁気抵抗素子の抵抗値はRmaxであり、読出ビット線RBLの電位降下量は少ない。したがって、読出選択信号RCSLが選択状態へ駆動され、1次アンプFAMが活性化されたとき、1次アンプのMOSトランジスタNT2により、内部データ線IOが駆動されるとき、その電位降下量は大きく、参照電位Vaよりも低い電圧レベルまで内部データ線IO電位が低下する。
この図18に示すようにプリチャージ回路TCKを常時動作状態とし、1次アンプを、読出選択信号に従って選択的に活性化することにより、この読出ビット線RBLをプリチャージする期間を読出サイクル期間に含める必要がなくなり、アクセス時間を短縮することができる。特に、読出ビット線が所定のプリチャージ電圧レベルに復帰する迄に次の読出サイクルが開始されても、読出ビット線がメモリセル電流とプリチャージ電流とが釣り合った電圧レベルに読出タイミング(内部データ線駆動タイミングまたは初段増幅器の活性化タイミング)迄に到達していれば、正確なデータ読出を行うことができ、プリチャージ期間を全く設けずに、読出ビット線に関してスタティック動作を行っても正確なデータの読出を行うことができ、サイクル期間を短縮することができる。
図20は、この発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図20において、2つのメモリブロック♯Aおよび♯Bが設けられる。メモリブロック♯Aおよび♯Bは、それぞれ、メモリセルMCが配列されるノーマルセルアレイNRYと、ダミーセルRMC(参照セルRMCmaxおよびRMCman)が配列されるダミーセルアレイDRYを含む。メモリブロック♯Aおよび♯Bの各々のノーマルアレイNLYにおいては、メモリセル(ノーマルセル)MCが行列状に配列され、ダミーセルアレイDRYにおいては、ダミーセルRMCがノーマルセルと整列して配置される。ダミーセルアレイDRYにおいては、2行に、参照セルRMCmxおよびRMCmnが配列されるが、図20においては、ダミーセルRMCで、これらの参照セルを代表的に示す。
ノーマルセルアレイNRYにおいてメモリセルMCに対応して読出ビット線RBLが配列され、またダミーセルアレイDRYにおいては、ダミーセルRMCに対応して参照読出ビット線RRBLが配設される。
メモリブロック♯Aおよび♯Bそれぞれにおいて、メモリセルMCおよび参照セルRMCに共通にワード線WLが、読出ビット線RBLおよびRRBLと直交する方向に配列される。ワード線WLにより、したがって、メモリセルMCおよび参照セルRMCが同時に選択される。
メモリブロック♯Aに対しては、アドレス信号ADに従って読出ビット線を選択する読出ビット線選択回路RCDAと、ブロック選択信号BS♯Bに従って参照読出ビット線RRBLを選択する参照ビット線選択回路RRCDAが設けられる。読出ビット線選択回路RCDAは、各読出ビット線RBLに対応して設けられ、アドレス信号に従って読出ビット線選択信号を生成するリードセレクタRSAを含む。参照ビット線選択回路RRSAは、ブロック選択信号BS♯Bおよび読出指示信号READに従って、参照読出ビット線RRBLを選択する信号を生成する参照ビット線選択回路RRSAを含む。ブロック選択信号BS♯Bは、活性化時、メモリブロック♯Bを指定する。
同様、メモリブロック♯Bに対しても、読出ビット線選択回路RCDBと参照ビット線選択回路RRCDBが設けられる。読出ビット線選択回路RRCDBは、各読出ビット線RBLに対応して配置され、アドレス信号ADに従って読出ビット線RBLを選択する信号を生成するリードセレクタRSBを含む。参照ビット線選択回路RRCDBは、ブロック選択信号BS♯Aおよび読出指示信号READに従って参照ビット線RRBLを選択状態へ駆動する信号を生成する参照ビット線セレクタRRSBを含む。ブロック選択信号BS♯Aは、活性化時、メモリブロック♯Aを指定する。
これらのメモリブロック♯Aおよび♯Bそれぞれにおいて、読出ビット線RBLおよび参照読出ビット線RRBLに対し、それぞれ、プリチャージ/増幅回路PAFおよびRPAFが設けられる。これらのプリチャージ/増幅回路PAFおよびRPAFは、先の図15または図18に示すプリチャージ回路PCKおよび増幅回路(1次アンプ)FAMを含む。
参照ビット線RRBLは、ブロック選択信号BS♯BまたはBS♯Aの活性化時、選択状態へ駆動される。メモリブロック♯AにおいてメモリセルMCが選択されてデータの読出が行なわれる場合には、メモリブロック♯Bにおいては、参照読出ビット線RRBLが活性化されて、そのダミーセルRMCに従って、中間電位レベルの信号が内部データ線IOb上に伝達され、一方、内部データ線IOa上には、選択メモリセルMCの記憶するデータに応じた信号電位レベルが伝達される。このメモリブロック♯Aにおいては、メモリセルMCが選択された場合、ワード線WLが選択状態へ駆動され、また同様、読出ビット線RBLも選択状態へ駆動される。一方、メモリブロック♯Bにおいては、ワード線WLが選択状態へ駆動され、ダミーセルRMCの記憶データの読出が行なわれる。このとき、読出ビット線RBLは非選択状態を維持する。これにより、内部データ線IObにおいて、メモリセルMCの記憶データおよびダミーセルRMCの記憶データ(平均値データ)が衝突するのを防止することができる。
内部データ線IOaおよびIObは、初段増幅回路AMPF0/1に結合される。この初段増幅回路AMPF0/1は、図15に示す初段増幅器AMPF0およびAMPF1に対応する。この初段増幅器AMPF0/1からの相補信号が、次段の増幅器(リードアンプ)AMPS(図15参照)へ伝達される。
この図20に示すように、2つのメモリブロック♯Aおよび♯Bを用いて、一方のメモリブロックを、選択メモリセルデータの読出時の参照データを生成する領域として利用することにより、これらのメモリブロック♯Aおよび♯Bにノイズが生成される場合同相ノイズが生成されるため、初段増幅器AMPF0/1においてこれらのノイズ成分がキャンセルされ、正確なデータの読出を行なうことができる。
読出ビット線選択回路RCDAまたはRCDBにおいて、リードセレクタRSAまたはRSBを選択的に活性化する構成は、単にブロック選択信号BS♯AおよびBS♯Bを利用することにより実現され、選択メモリセルを含むメモリブロックに対してのみ、リードセレクタを活性化して、読出ビット線RBLを駆動することができる。
[アレイ構成2]
図21は、この発明の実施の形態3に従う不揮発性半導体記憶装置のアレイ部の構成の変更例を概略的に示す図である。図21において、メモリアレイは複数のメモリブロックMUij(i=0−1,j=0−3)およびMLijを含む。これらのメモリブロックMUijそれぞれにおいては、読出ビット線RBLおよびワード線WLが互いに直交するように配設される。ワード線WLと読出ビット線RBLの交差部に対応して、メモリセルMCが配置される。図21においては、書込ビット線は明確には示していないが、読出ビット線RBLと並行して配設される。
図21のX方向に整列するメモリブロックMUi0−MUi3に対応して、デジット線を駆動するDLドライバDViが設けられる。X方向に整列するメモリブロックMUi0−MUi3に共通に、デジット線DLが連続的に延在して配設される。デジット線DLは、メタル配線で構成され、その抵抗値は小さく、従って活性化に要する時間は短い。一方、ワード線WLは、短時間で選択状態へ駆動することが要求され、またそのゲート電極配線の抵抗値は、たとえばポリシリコンで構成されるため、デジット線DLのメタル配線よりも大きい。ワード線WLは、各メモリブロックごとに設け、その長さを短くして配線抵抗(ワード線ドライバの負荷)を小さくする。
X方向に整列するメモリブロックの間に、ワード線ドライバWVが配設される。これらのワード線ドライバWV0−WV7は、それぞれX方向において隣接するメモリブロックにより共有され、それぞれワード線ドライブ回路を介して対応のメモリブロックのワード線WLを選択状態へ駆動する。各メモリブロックに対応してワード線ドライブ回路を設けることにより、短時間で、ワード線WLを選択状態へ駆動する。
Y方向において隣接するメモリブロックの間に、ビット線書込電流を供給するBL(ビット線)ドライブ回路が、配置される。図21において、BLドライブ回路BV0−BV18が、それぞれメモリブロックMU00−MU13およびML00−ML13の間の領域およびアレイ外部領域に配置される。このBLドライブ回路BV0−BV18は、図21において明確に示さない書込ビット線を両側から駆動することにより、ビット線書込電流を供給する。Y方向に隣接するメモリブロック間に配置されるBLドライブ回路BV4−BV14においては、また、プリチャージ/増幅回路PAF配置され、読出ビット線RBL選択時、選択読出ビット線のプリチャージおよび読出データの増幅を行なう。このプリチャージ/増幅回路PAFは、X方向に整列するメモリブロックを指定するブロック選択信号BSに従って選択的に活性化される。
Y方向に整列するメモリブロック、たとえばメモリブロックMU00,MU10,ML00,ML10に対し共通に、読出列選択線RCSLが配設される。これらの読出列選択信号線RCSLは、それぞれBLドライブ回路BV4−BV14に設けられるプリチャージ/増幅回路PAFに結合される。選択メモリブロックにおいて、プリチャージ/増幅回路PAFが、読出列選択信号線RCSL上の信号に従ってイネーブルされる。
書込ビット線を選択するための書込ビット線選択信号WCSLを駆動するWCSLドライバCVW0−CVW3が、それぞれ、RCLSLドライバVR0−VR3と対向して、アレイ端部に配置される。しかしながら、図21においては、各メモリセルブロックにおける書込ビット線は示していない。書込ビット線選択信号線は、メモリアレイ上を渡って列方向に延在して配置される。読出ビット線と並行して書込ビット線が各ブロックにおいて配置される。選択ブロックにおいて、この書込列選択信号と書込データとに従ってデータの書込が行われる。
Y方向に隣接するメモリブロックの間に、ローカルデータ線対LIOが配設される。具体的に、メモリブロックMU00およびMU10の間にローカルデータ線対LIO0が配設され、メモリブロックMU01およびMU11の間にローカルデータ線対LIO1が配設され、メモリブロックMU02およびMU12の間にローカルデータ線対LIO2が配設され、メモリブロックMU03およびMU13の間のローカルデータ線対LIO3が配設される。メモリブロックML00−ML03とメモリブロックML10−ML13の間の領域に、メモリブロックに対応して、それぞれ、ローカルデータ線対LIO4−LIO7が配設される。
ローカルデータ線対LIO0−LIO7は、Y方向における両側のメモリブロックにより共有される。
ローカルデータ線対LIO0−LIO3は、それぞれ、Y方向に延在するグローバルデータ線対GIOU0−GIOU3に結合され、また、ローカルデータ線対LIO4−LIO7は、それぞれ、Y方向に延在するグローバルデータ線対GIOL0−GIOL3に接続される。
グローバルデータ接続GIOL0−GIOL3およびGIOU0−GIOU3は、リードアンプRP0−RP3にそれぞれ結合される。ローカルデータ線対LIO0−LIO7それぞれには、並行して、1ビットの相補信号が伝達される。したがって、合計8ビットの信号が並行して読出される。
Y方向において隣接するメモリブロックにおいて、一方のメモリブロックにおいて選択メモリセルのデータの読出が行なわれ、他方のメモリブロックが参照データを生成する参照ブロックとして用いられる。したがって、ローカルデータ線対LIO上には、この参照データ線の信号と選択メモリセルのデータとの比較に応じた相補信号(初段増幅器の出力信号)が生成される(図15参照)。
図22は、図21に示すローカルデータ線対LIOの配置領域の構成を概略的に示す図である。この図22に示す構成において、読出ビット線RBLに対して設けられるプリチャージ/増幅回路PAFは、リードセレクタRSAに対応するリードセレクトゲートRGにより選択状態へ駆動される。リードセレクトゲートRGは、対応の読出列選択信号線RCSL上の信号とブロック選択信号BSとに従って対応の読出ビット線RBLに対するローカル読出ビット線選択信号を生成する。
プリチャージ/増幅回路PAFは、リードセレクトゲートRGからの読出ビット線選択信号に従って対応の読出ビット線RBLにプリチャージ電圧を供給し、かつ選択メモリセルのデータに従って内部データ線IOを駆動する。この内部データ線IOは、隣接メモリブロックからの内部データ線IOとともに、初段増幅器AMPF0/1に結合される。初段増幅回路AMPF0/1が、読出データと参照電位との比較結果に従って、対応のローカルデータ線対LIOを駆動する。
図23は、図21に示すメモリアレイ構造におけるデータ読出時の選択メモリセルの分布を概略的に示す図である。図23においてメモリブロックMU00−MU03およびML00−ML03においてメモリセルMCが選択される。メモリブロックMU10−MU13およびML10−ML13においては、ダミーセルRMCが選択され、選択ダミーセルのデータが読出される。
ローカルデータ線対LIO0−LIO3およびLIO4−LIO7に対してそれぞれ、内部データ線からのデータを増幅する初段増幅回路AMPF(AMPF0/1)が設けられ、それぞれ、対応のメモリブロックのメモリセルMCおよびダミーセルRMCのデータを差動的に増幅し、該増幅結果に従って対応のローカルデータ線対LIO0−LIO7を駆動する。
ローカルデータ線対LIO0−LIO3が、それぞれ、グローバルデータ線対GIOU0−GIOU3に結合され、ローカルデータ線対LIO4−LIO7が、それぞれ、グローバルデータ線対GIOL0−GIOL3に結合される。したがって、この図23に示すように、図21に示すアレイ構造においては、8ビットデータの読出が行なわれる。
読出ビット線RBLが、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のような折返しビット線構造でない場合においても、隣接非選択メモリブロックにおいて参照セルを選択して参照データを生成することにより、等価的に、相補信号線構造を実現することができ、ノイズ耐性に優れたデータ読出を行なうことができる。
以上のように、この発明の実施の形態3に従えば、書込ビット線と読出ビット線とを別々に設けており、また、読出ビット線毎にプリチャージ/増幅回路を設けており、読出ビット線を流れるメモリセル電流が、負荷の大きな内部データ線を駆動することは要求されず、高速で内部データの読出を行なうことができる。また、読出ビット線の負荷を軽減することができ、高速で読出ビット線の電位を変化させることができる。
[実施の形態4]
図24は、この発明の実施の形態4に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。図24において、不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルが行列状に配列されるメモリセルアレイ100と、メモリセルアレイ100の選択メモリセルに対するデータの書込を行なう書込系回路102と、メモリセルアレイ100の選択メモリセルのデータの読出を行なう読出系回路104を含む。
メモリセルは、記憶素子が例えばTMR素子で構成され、メモリセルアレイ100においては、書込ビット線WBL、デジット線DL、読出ビット線RBL、およびワード線WLが配設される。メモリアレイ100は、複数のメモリブロックに分割され、また、メモリセルおよび参照セルを含む。参照セルに対しては、参照読出ビット線および参照書込ビット線が配置されるが、図24においては、図面を簡略化するために、これらの参照セルに対する信号線は示していない。
書込系回路102は、書込ビット線WBLに対して設けられる書込ビット線ドライバおよびデジット線DLに対して設けられるデジット線ドライバを含み、読出系回路104は、読出ビット線RBLにプリチャージ電圧を供給するプリチャージ回路、読出ビット線の信号電位を内部データ線に読出す1次アンプ、およびワード線WLを駆動するワード線ドライバを含む。この読出系回路104は、また、さらに、参照セルに対するプリチャージ回路および一次アンプと、内部データ線に読出されたデータを増幅して内部読出データを生成する初段増幅回路を含む。
この不揮発性半導体記憶装置は、さらに、外部からの動作モードを指定するコマンドCMDをデコードし、指定された動作モードを示す内部動作制御信号を生成するコマンドデコーダ106と、コマンドデコーダ106からの書込モード指示信号に従って書込系回路の動作を制御する書込制御回路108と、コマンドデコーダ106からの読出モード指示信号に従って読出系回路104の動作を制御する読出制御回路110を含む。
コマンドCMDは、外部からのクロック信号CLKに同期して与えられるチップセレクト信号、ライトコマンドおよびリードコマンドを含む。しかしながら、このコマンドCMDは、デコードされた後の動作モード指示信号であってもよい。
この不揮発性半導体記憶装置は、さらに、外部からの書込データDを取込み、内部書込信号を生成する入力バッファ112と、入力バッファ112からの内部書込データをラッチする入力ラッチ114と、読出系回路104により読出された内部読出データを増幅するリードアンプ116と、リードアンプ116により増幅されたデータをラッチする出力ラッチ118と、出力ラッチ118によりラッチされた信号をたとえばクロック信号に同期して所定のタイミングで外部読出データQとして出力する出力バッファ120と、入力ラッチ114と出力ラッチ118にそれぞれラッチされたデータの論理レベルの一致/不一致を判定し、その判定結果に基づいたモード調整信号を生成するセル書込調整回路122を含む。
リードアンプ116は、先の実施の形態1における最終段増幅器AMPSに対応する。
入力バッファ112、入力ラッチ114、リードアンプ116、出力ラッチ118および出力バッファ120は、書込制御回路108および読出制御回路110の出力する動作モード制御信号に従ってその動作タイミングが決定されるが、この経路は図24においては示していない。
セル書込調整回路122は、入力ラッチ114および出力ラッチ118に格納されたデータの論理レベルの一致/不一致に従って、選択メモリセルへの書込動作を制御し、いわゆる「リードベリファイライト」を実現する。
このリードベリファイライト動作は、データ書込時、アクセス対象のメモリセルのデータを内部で読出し、入力ラッチ114に保持されている書込データが、出力ラッチ118からラッチされたデータと論理レベルが一致する場合には、データDの書込は停止する動作モードである。この場合、セル書込調整回路122は書込制御回路108に対し、書込禁止信号を生成する。この場合、書込制御回路108は、データ書込が行なわれたことを示すフラグを外部へ出力してもよい(この経路は示さず)。
この場合、既に書込まれているデータと同一論理レベルのデータを、再書込するのを防止しており、データ書込時の消費電流を低減することができる。
[変更例1]
図25は、この発明の実施の形態4のセル書込調整回路122の変更例1の動作を示すタイミング図である。以下、図25を参照して、図24に示す不揮発性半導体記憶装置のデータ書込時の動作について説明する。
メモリセルアレイ100における内部構造は、先の実施の形態1に示す構成と同様であり、また、アレイ全体の構成は、実施の形態1またはその変更例のアレイ構成のいずれが用いられてもよい。
ただし、図25に示す信号波形図においては、図15に示すメモリブロック♯Aおよび♯Bを含む構成におけるデータ書込動作時の信号波形を示す。
クロックサイクルIにおいて、外部からのコマンドCS、WRCMおよびWDCMによりデータ書込が指示される。このデータ書込が指定されると、まず、選択メモリブロック♯Aにおいて、デジット線DLへデジット線書込電流が供給される。この後、ワード線WLが選択状態へ駆動される。読出ビット線RBLは、それまで、所定のプリチャージ電圧レベルにプリチャージされており、ワード線WLの選択状態への駆動に従って、メモリセルの記憶データに従ってその電位が変化する。この読出時においては、書込対象のメモリセルを指定するアドレス信号に従ってメモリセルが選択されており、データ読出が行われるメモリセルと書込対象のメモリセルは同一セルである。
選択メモリセルが、高抵抗値Rmaxの状態にあり、メモリセル電流が小さいため、基準電圧Vrefよりも高い電圧レベルに読出ビット線RBLが維持される。この状態では、読出ビット線RBLに対して設けられた1次アンプのMOSトランジスタのコンダクタンスが大きくなり、内部データ線IOaの電位が、基準値Vaよりも低下する。
一方、メモリブロック♯Bにおいても、参照セルの選択を行なうため、ワード線WLが選択状態へ駆動される。読出ビット線RBLはプリチャージ状態を維持し、内部データ線IObには、基準値Vaのレベルの参照電圧が伝達される。この状態で、書込データと読出データの論理レベルが不一致のときには、最初の書込として、書込ビット線WBLへ、比較的小さな書込電流が供給され、書込ワード線WBLの電圧レベルが上昇する。
クロックサイクルIIにおいても、書込データと内部読出データとの比較動作が再び行なわれる。この場合においても、依然、書込データと内部読出データの論理レベルは不一致であり、書込ビット線WBLに対する書込ビット線電流が大きくされ、また、デジット線DLの書込電流が増加されて、再び、この選択メモリセルへのデータの書込が行なわれる。
クロックサイクルIIIにおいても、依然、内部読出データと書込データの論理レベルは不一致であるため、再び、書込ビット線WBLに対する書込電流が増大され、再びメモリセルへのデータの書込が行なわれる。デジット線DLの書込電流は、この書込サイクルが完了するまで連続的に順次増大され、その電位が上昇する。
書込ビット線WBLへの書込電流が大きくされて書込が行われて、メモリセルの記憶データの論理レベルが反転すると、読出ビット線RBLへは抵抗値Rminのメモリセルが接続されるため、メモリセル電流が増大し、読出ビット線RBLの電位レベルが低下する。この読出ビット線RBLの電位低下に応じて、内部データ線IOaの電圧レベルが上昇する(内部データ線はプルアップ抵抗が設けられており所定のプリチャージ電圧レベルにプルアップされている)。
したがって、このクロックサイクルIVにおいては、デジット線DLへ書込電流が増大されて供給されているものの、内部読出データと書込データの論理レベルが一致しているため、書込ビット線WBLへの書込電流の供給は停止される。これにより、クロックサイクルIVにおいて、データの書込が完了する。
セル書込調整回路122により論理レベル一致が検出されると、書込制御回路108へ論理レベルの一致検出を指示し(信号ZWENを活性化)、書込制御回路108により、書込系回路102による書込動作を完了させる。
クロックサイクルVにおいて、再び、データの書込が指定される。このクロックサイクルVにおいては、メモリブロック♯Bのメモリセルへのデータの書込が指定される。この場合、メモリブロック♯Bにおいて、デジット線DLおよびワード線WLが選択状態へ駆動される。応じて、メモリブロック♯Bにおいて、読出ビット線RBLに、選択メモリセルの記憶データに応じた信号電位が現れる。メモリブロック♯Bにおいて、抵抗値Rminを記憶するメモリセルが選択されており、内部データ線IObの電圧レベルが、基準値Vaよりも低下する。
メモリブロック♯Aにおいては、ワード線WLが選択され、読出ビット線RBLは非選択状態のプリチャージレベルに維持される。参照セルが選択され、内部データ線IOaが、基準値Vaの電圧レベルに駆動される。外部からの書込データと内部で読出されたデータの論理レベルが一致した場合、セル書込調整回路122がこの一致を検出すると、書込制御回路108に対して書込完了を指示する信号ZWENを生成する。この書込完了指示信号に従って、書込ビット線WBLに対する書込電流の供給は行なわれず、書込は完了する。
書込データと同じ論理レベルのデータが既に、対象メモリセルに記憶されている場合には、データの書込を停止することにより、データ書込時の消費電流を低減することができる。また、データ書込時においても、確実に書込データが外部データに対応する論理レベルに設定されているかを判定することができ、書込ベリファイを行いながらデータの書込を行うことができる。
また、データ書込時、書込電流(デジット線および書込ビット線両者)を徐々に増加させており、この書込データの論理レベルは所定の論理レベルに一致するまで増大させるだけでよく、最初から、この書込電流の電流値を所望の値に高精度で設定することは要求されず、これらの書込電流を生成する回路の構成が簡略化される(高精度の低電流発生回路は不要となるため)。
図26は、このデータ書込時の書込電流を発生させる部分の構成の一例を示す図である。図26において、書込電流生成部は、書込制御信号ZWENに従って電流を供給する電流ドライバ130と、電流ドライバ130からの電流により充電される容量素子132と、容量素子132の充電電位によりその駆動電流量が設定されるNチャネルMOSトランジスタ134と、MOSトランジスタ134を介して流れる電流のミラー電流を書込電流Iwrとして生成する電流源回路136を含む。
電流ドライバ130は、電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されかつそのゲートに書込制御信号ZWENを受けるMOSトランジスタPQ1およびNQ1を含む。この電流ドライバ130は、実質的に、この書込制御信号ZWENを反転するCMOSインバータである。この書込制御信号ZWENの活性時(Lレベルのとき)、その電流ドライバ130は、PチャネルMOSトランジスタPQ1がオン状態となり、容量素子132を充電する。この容量素子132の充電速度は、MOSトランジスタPQ1のオン抵抗と容量素子132の容量値とに決定される。したがって所定の時定数で、この容量素子132の充電電位が上昇する。書込を停止するときには、この書込制御信号ZWENがHレベルとなり、電流ドライバ130が非活性化され、容量素子132が放電される。
電流源回路136は、そのゲートおよびドレインがMOSトランジスタ134に接続されかつそのソースが電源ノードに接続されるPチャネルMOSトランジスタPQ2と、電源ノードと出力ノードとの間に接続されかつそのゲートがMOSトランジスタPQ2のゲートに接続されるPチャネルMOSトランジスタPQ3を含む。これらのMOSトランジスタPQ2およびPQ3は、カレントミラー回路を構成し、MOSトランジスタPQ2を流れる電流、すなわち、MOSトランジスタ134を介して流れる電流のミラー電流が、書込電流Iwrとして生成される。
この書込電流Iwrは、デジット線に供給される電流であってもよく、書込ビット線に伝達される電流であってもよい。MOSトランジスタPQ2およびPQ3のミラー比を調整することにより、これらのデジット線DLおよび書込ビット線WBLに供給される書込電流を調整する。
図27は、ビット線書込ドライバWDRに対する制御信号を発生する部分の構成の一例を示す図である。この図27に示す構成においては、ビット線書込ドライバWDRは、選択時、書込ビット線WBLへ電流を供給する。書込ドライバWDRは、1書込指示信号HD1の活性化時、書込電流Iwrを書込ビット線WBLに供給するNチャネルMOSトランジスタNQ2と、0書込指示信号HD0の活性化時書込ビット線WBLを放電するNチャネルMOSトランジスタNQ3と、補の書込列選択信号ZWCSLの非活性化時(Hレベルのとき)導通し、書込ビット線WBLを接地電圧レベルに維持するNチャネルMOSトランジスタNQ4を含む。
書込指示信号生成部は、書込列選択信号WCSLと書込データDとを受けて1下記個も指示信号HD1を生成する書込ゲートWG1と、書込列選択信号WCSLを受けるインバータIV1と、インバータIV1の出力信号と書込データDとを受けて0書込指示信号HD0を生成する書込ゲートWG0とを含む。
書込ゲートWG1は、AND回路で構成され、書込列選択信号WCSLと書込データDとがともにHレベルのときに、1書込指示信号HD1をHレベルに駆動する。書込ゲートWG0はNORゲートで構成され、0書込指示信号HD0を、書込列選択信号WCSLがHレベルでありかつ書込データDがLレベルのときにHレベルに駆動する。
したがって、書込列選択信号WCSLがLレベルのとき、書込ゲートWG1からの1書込指示信号HD1が、Lレベルであり、また書込ゲートWG0の出力信号の0書込指示信号HD0もLレベルである。このときには、補の書込列選択信号ZWCSLがHレベルであり、MOSトランジスタNQ4により、書込ビット線WBLは、接地電圧レベルに維持される。
書込列選択信号WCSLがHレベルとなり、対応の書込ビット線が指定されると、書込データDがHレベルのときには、1書込指示信号HD1がHレベルとなり、書込ビット線WBLに書込電流IwrがMOSトランジスタNQ2を介して供給される。このときには、MOSトランジスタNQ4は、補の書込列選択信号ZWCSLがLレベルであるため、オフ状態にある。また、書込データDがHレベルのときには、0書込指示信号HD0がLレベルであり、MOSトランジスタNQ3はオフ状態にある。
書込列選択信号WCSLがHレベルのとき、書込データDがLレベルのときには、書込ゲートWG0からの0書込指示信号HD0がHレベルとなり、一方、1書込指示信号HD1はLレベルとなる。補の書込列選択信号ZWCSLはLレベルである。したがって、書込ビット線WBLは、MOSトランジスタNQ3を介して接地ノードに結合される。
このビット線書込ドライバWDRへ、図26に示す書込電流発生回路からの書込電流Iwrを供給する。各書込サイクルごとに、書込列選択信号WCSLを活性化することにより、書込ビット線WBLに供給される電流を、徐々に増大させることができる。
書込ビット線WBLに書込電流を供給する期間を書込列選択信号WCSLにより決定している。しかしながら、この書込ドライバWDRの活性化期間が、メモリブロック単位で生成される書込制御クロック信号を用いて調整され、書込列選択信号WCSLは常時、書込期間中選択状態に維持される構成が用いられてもよい。特に書込列選択信号WCSLがメモリアレイを渡って長距離に延在する場合、この書込制御クロック信号を利用することにより、書込列選択信号WCSLの充放電の消費電流を低減することができる。
データ書込時、ワード線WLを選択状態へ駆動する構成としては、以下の構成を利用することができる。すなわち、データ書込コマンドWRCMが与えられたとき、図24に示すように書込制御回路108からの制御信号に基づいて読出制御回路110が活性化され、この読出系回路104に含まれるワード線ドライブ回路を活性化して、与えられたアドレス信号に従ってワード線WLを選択状態へ駆動する。
以上のように、この発明の実施の形態4の構成に従えば、データ書込時、書込対象のメモリセルの記憶データを書込データと比較し、その比較結果に基づいて、書込対象のメモリセルへの書込動作を制御しており、消費電流を低減でき、また書込電流の精度を低減でき、書込電流のマージンを大きくすることができる。
[実施の形態5]
図28は、この発明の実施の形態5に従う不揮発性半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。この図28に示す不揮発性半導体記憶装置においては、内部データの書込および読出を行なう部分の構成が、先の実施の形態4に示す不揮発性半導体記憶装置の構成と異なる。
すなわち、この図28に示す不揮発性半導体記憶装置は、内部データ読出系として、読出系回路104に含まれる初段アンプ(AMPF0、AMPF1)の出力信号の伝達経路を切換えるデマルチプレクサ(DMUX)150と、デマルチプレクサ150の出力信号を読出制御回路110の制御の下に増幅するリードアンプ151および152と、リードアンプ151および152の出力信号を、それぞれ、読出制御回路110の出力信号に従ってラッチするラッチ回路153および154と、ラッチ回路153および154の出力信号を、読出制御回路110の制御の下に選択するセレクタ155が設けられる。
内部データ書込系として、入力バッファ112からの内部信号をラッチする入力ラッチ114と、入力ラッチ114のラッチデータとセレクタ155により選択されたデータとの一方をモード指定信号MODに従って選択して書込系回路102へ書込データとして伝達するセレクタ162と、セレクタ155および162により選択されたデータの論理レベルに従って書込制御信号ZWENを生成して書込制御回路108へ与えるセル書込調整回路160が設けられる。
メモリセルアレイ100、書込系回路102および読出系回路104の構成は、先の実施の形態4に示す構成と同じである。
書込制御回路108は、コマンドデコーダ106からの動作モード指示信号に従って各種のデータ書込に必要な動作を制御し、またセル書込調整回路160からの書込制御信号ZWENに従って書込動作を制御する。この書込制御回路108は、またデータ書込を示すライトコマンドとデータ読出を示すリードコマンドが同時に与えられたときに、さらに、コマンドCMDがリードモディファイライトモードを指定しているときには、モード指定信号MODによりセレクタ162の選択経路を切換える。すなわち、リードモディファイライト動作モード時には、内部読出されたデータをセレクタ162により選択してセル書込調整回路160へ与えるとともに、書込系回路102へ書込データとして与える。
この図28に示す不揮発性半導体記憶装置は、クロック信号CLKにより動作サイクルが規定され、データ書込モード動作時においては、特にクロック信号の半サイクルがデータ読出期間およびデータ書込期間として規定される。リードアンプ151およびラッチ回路153は、このクロック信号の前半のサイクルで活性化され、リードアンプ152およびラッチ回路154は、1クロックサイクル期間中の通常読出時の適当なタイミング(前半サイクルから後半サイクルに渡る期間)において活性化される。
デマルチプレクサ150は、データの書込および読出が並行して行なわれるときには、読出系回路104から読出されたデータをリードアンプ151へ伝達し、通常のデータ読出が行なわれる場合には(リードコマンドのみが与えられたとき)、読出系回路104からの内部読出データをリードアンプ152へ伝達する。
セレクタ155は、通常のデータ読出のみを行なう場合には、ラッチ回路154にラッチされたデータを選択し、書込モードが指定されているときに、セレクタ155は、ラッチ回路153のラッチデータを選択する状態に設定される。
図29は、この図28に示す不揮発性半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。以下、図29を参照して、図28に示す不揮発性半導体記憶装置のデータ書込/読出動作について説明する。
まず、サイクルIにおいて、外部からのコマンドに従ってデータ書込モードおよび読出モードがライトコマンドWRCMおよびリードコマンドRDCMにより同時に指定される。この場合、読出回路104は、読出制御回路110の制御の下に、このサイクルIの前半期間T1において外部からのアドレス信号に従ってデータ読出を行ない、ワード線WLを選択状態へ駆動し、また、読出ビット線RBLに対するプリチャージ/増幅動作を行なう。
図29においては、メモリブロック♯Aにおいてメモリセルが選択され、メモリブロック♯Bが参照データを生成する場合の動作を一例として示す。このとき、デマルチプレクサ150は、読出系回路104からの内部読出データをリードアンプ151へ伝達してラッチ回路153にラッチさせる。セレクタ155は、このラッチ153の出力信号を選択して出力する。
メモリブロック♯Bにおいては、ワード線選択が行われて参照セルのデータの読出が行われ、この参照データに従って内部読出データ線IObが基準電圧レベルに駆動される。
サイクルIの後半サイクルにおいては、メモリブロック♯Aに対してライトコマンドWRCMに従って、データの書込が行なわれ、選択デジット線DLおよび書込ビット線WBLに書込電流が供給され、書込対象のメモリセルへのデータの書込が行なわれる。この場合には、セレクタ162は、入力ラッチ114からのデータを選択して書込系回路102へ与える。セル書込調整回路160は、リードコマンドとライトコマンドが同時に与えられているため、データの書換え調整動作は行なわず、書込制御信号ZWENは非活性状態を維持する。この場合、図26に示す書込電流生成回路に代えて、別の定電流源からの書込電流が、デジット線および書込ビット線へそれぞれ供給される。
この動作モード時において、アドレス信号は、データ書込およびデータ読出に対して同一であっても良く、また、両動作モードにおいて異なるアドレスであっても良い。
サイクルIにおいては、前半期間T1において選択されたメモリセルは、低抵抗値Rminの状態にあり、内部データ線IOaの電圧レベルは低下量は小さく、Lレベルデータが読出される。このデータ読出時、出力バッファ120の活性化タイミングは、通常のデータ読出タイミングと同様であれば、ラッチ回路163によりラッチされたデータに従って所定の通常動作の読出モード時と同様のタイミングでデータの読出を行なうことができる。
このサイクルIにおいて、コマンドCMDに従ってリードモディファイライトモードが指定された場合には、セレクタ162が、書込制御回路108からのモード指定信号MODに従って、セレクタ155からの内部読出データを選択して書込系回路102へ与える。この場合には、外部からのデータDに代えて内部読出データに従ってデータの書込が行なわれる。
サイクルIIにおいては、外部からのコマンドに従ってデータ読出モードが指定される。この場合には、データの書込は行なわれず、デマルチプレクサ150は読出系回路104からの内部読出データを選択してリードアンプ152へ伝達する。リードアンプ152は通常の読出モードと同様のタイミングで増幅動作を行ない、ラッチ154が、このリードアンプ152の出力データをラッチする。セレクタ155は、このラッチ154のデータを選択して出力バッファ120へ与える。したがって、この場合においても、通常の動作タイミングと同じタイミングで、外部データの読出が行なわれる。このサイクルにおいては、選択メモリセルは、高抵抗値Rmaxの状態であり、読出ビット線RBLのプリチャージ電圧レベルからの低下は少なく、内部読出データ線IOaの電位低下が大きく、Hレベルデータが外部へ読出される。
再び、クロックサイクルIIIにおいて、データ書込指示とデータ読出指示とが同時に与えられる。この場合、クロックサイクルIと同様にして、再びデマルチプレクサ150が、読出系回路104からの内部読出データをリードアンプ151へ与え、最初のサイクルT5により読出されたデータをラッチ回路153へ与える。このデータ読出が前半のサイクルT5において完了した後、後半のサイクルT6において、外部からのアドレス信号に従ってデータの書込が行なわれ、メモリブロック♯Aにおいてデジット線DLおよび書込ビット線WBLへの書込電流が供給され、データの書込が行なわれる。メモリブロック♯Bにおいては、参照セルデータを読出すため、ワード線WLが選択状態へ駆動される。
クロックサイクルIVにおいては、この不揮発性半導体記憶装置はスタンバイ状態であり、データアクセスは行なわれない。
クロックサイクルVにおいて、データ書込のみが指示されたときには、書込制御回路108は、セレクタ162に入力ラッチ114の出力信号を選択させる。セル書込調整回路160は、このセレクタ162により選択されたデータと、最初の前半サイクルT7で読出されたメモリセルデータとの論理レベルの一致/不一致を判定する。このセル書込調整回路160が、読出されたメモリセルデータが、書込データと同じと判定した場合には、以後のデータ書込を禁止し、後半サイクルT8におけるデータの書込は停止される。図29においては、指定メモリセルブロック♯Bにおける選択メモリセルのデータが、高抵抗状態Rmaxに対応するデータであり、内部読出データ線IObの電圧レベルが基準値Vaよりも低くなり、外部からの書込データと内部読出データの論理レベルが一致したとして、データの書込は行なわれない。
このデータ書込が指定されたとき、論理レベルが不一致の場合には、外部からの書込データに従ってライトベリファイリード動作が実行される(実施の形態4参照)。
以上のように、データの書込および読出を同時に並行して実行する場合には、クロックサイクルの前半期間においてデータ読出動作を行ない、後半サイクルにおいてデータの書込を実行する。これにより、データの書込および読出を同一サイクルにおいて実行することができ、また、リードモディファイライト、およびライトベリファイリードの動作モードを実現することができる。
図30は、この発明の実施の形態5に従う不揮発性半導体記憶装置の内部アドレス生成部の構成を概略的に示す図である。図30において、内部アドレス生成部は、外部からのアドレス信号ADDをバッファ処理して内部アドレスを生成するアドレスバッファ170と、データ書込時、図28に示す書込制御回路108からの書込ラッチ指示信号WRTに従って、アドレスバッファ170からの内部アドレス信号をラッチして書込アドレス信号WADを生成する書込アドレスラッチ回路174と、この不揮発性半導体記憶装置へのデータアクセス時、アクセス指示信号CEに従ってアドレスバッファ170からのアドレス信号を取込みラッチして内部読出アドレス信号RADを生成する読出アドレスラッチ回路172を含む。
読出アドレスラッチ回路172からの内部読出アドレス信号RADが、読出ビット線RBLおよびワード線WLを駆動する回路へ供給される。書込アドレスラッチ回路174からの内部書込アドレス信号WADは、デジット線DLおよび書込ビット線WDLを駆動する回路へ与えられる。
図31は、この図30に示す内部アドレス生成部の動作を示す信号波形図である。以下、図31を参照して、図30に示す内部アドレス生成部の構成について説明する。
クロックサイクルCY1において、外部からのコマンドCS、WRCMおよびRDCMが与えられ、データ書込指示およびデータ読出指示が同時に与えられる。チップセレクト信号CSに従って、アクセス指示信号CEが活性化され、読出アドレスラッチ回路172が、このアドレスバッファ170から与えられるアドレス信号A1を取込み、内部読出アドレス信号RADを、クロック信号CLKの立上りに従って生成する。
一方、書込アドレスラッチ回路174は、このクロックサイクルCY1において、ラッチ指示信号WRTの活性化に従って、アドレスバッファ170からの内部アドレス信号A2をラッチして、内部書込アドレス信号WADをクロックサイクルCY1の後半期間SPにおいて生成する。このラッチ指示信号WRTは、前半期間FPの終了後に活性化される。内部書込アドレス信号は、クロック信号CLKの立下りに同期して生成されても良い(確定状態とされても良い)。
したがって、データ読出および書込がともに指定された場合には、まずアドレス信号A1に従ってメモリセルの選択およびデータ読出が行なわれ、次いで、アドレス信号A2に従って、メモリセルの選択およびデータ書込が行なわれる。
クロックサイクルCY2において、コマンドCSおよびRDCMに従って、データ読出が指示される。このクロックサイクルCY1の完了時においては、既に、アクセス指示信号CEおよび書込ラッチ信号WRTは非活性状態に駆動され、読出アドレスラッチ回路172および書込アドレスラッチ回路174は、初期状態に設定される(またはスルー状態に設定される)。
クロックサイクルCY2において、クロック信号CLKの立上がりに同期して、チップセレクト信号信号CSに従って、アクセス指示信号CEが活性化され、読出アドレスラッチ回路172が、このアドレスバッファ170からのアドレス信号A3を取込みラッチして、内部読出アドレス信号RADを、アドレス信号A3に従って生成する。読出サイクル期間においては、データ書込は行なわれないため、サイクルCY2の前半期間YPから後半期間SPにわたって、読出アドレス信号RADが確定状態にある。一方、書込アドレス信号WADは、書込アドレスラッチ回路174が非活性状態(またはスルー状態)に有り、任意の状態(ドントケア状態)にある。このとき、書込アドレスラッチ回路174は、たとえスルー状態にあっても書込系回路は動作しないため、特に問題は生じない。
クロックサイクルCY3において、外部からのコマンドCSおよびWRCMに従ってデータ書込が指示される。このデータ書込時においては、まずチップセレクト信号CSに従ってアクセス指示信号CEが活性化され、読出アドレスラッチ回路172が、アドレスバッファ170からのアドレス信号A4を取込みラッチして、内部読出アドレス信号RADを生成する。
次いで、このクロックサイクルCY3の後半期間SPにおいて、書込アドレスラッチ回路174が、ラッチ指示信号WRTに従ってラッチ動作を行なって、アドレスバッファ170からのアドレス信号A4に従って書込アドレス信号WADを生成する。クロックサイクルCY3において、データ書込のみが指定されたときには、読出アドレス信号RADおよび書込アドレス信号WADは、同じアドレス信号A4である。この場合、書込対象のメモリセルと同一アドレスから読出されたメモリセルのデータが書込データと比較され、その比較結果に基づいて、後半期間SPにおけるデータの書込が選択的に実行される。
なお、クロックサイクルCY1において、アドレス信号A1およびA2が異なる場合、リードモディファイライト動作が指定されてもよい。このリードモディファイライト動作の指定のためには、別の信号を利用する。その場合、書込データDの特定のビットを利用する構成が用いられてもよい。また、デフォルトとして、データ書込とデータ読出とが同時に指定された場合には、常にリードモディファイモードが指定されても良い。また、この動作モードが、特定のモードレジスタ回路にモード指示信号を格納することにより指定されても良い。このモードレジスタ回路へのモード指示信号の格納のためには、モードレジスタセットコマンドなどの特定のコマンドが利用されてもよい。
なお、クロックサイクルCY1においてアドレス信号A1およびA2が同一アドレス信号の場合、同様、クロックサイクルCY1の後半期間SPにおけるデータの書込が、書込データと内部読出データとの比較に基づいて選択的に停止されてもよい。この構成を実現する場合、アドレス変化を検出するアドレス変化検出回路(ATD回路)を用いて、アドレス信号A1およびA2が同一アドレスであるかを判定し、同一アドレス信号の場合、図28に示すセル書込調整回路160を活性化し、書込データと内部読出データの論理レベルの一致/不一致の判定が行なわれる構成が用いられてもよい。
なお、図30に示す構成においては、書込アドレスおよび読出アドレスは、共通のアドレスバッファ170を介して与えられる。しかしながら、この不揮発性半導体記憶装置が、たとえばプロセッサなどと同一半導体チップ上に形成され、アドレス信号入力ポートが、チップピン端子の影響を受けない場合、読出アドレスラッチ回路および書込アドレスラッチ回路174へ、それぞれ、読出アドレス信号および書込アドレス信号が別々の経路およびバッファ回路を介して与えられてもよい。アドレス信号線が、この場合、チップ上配線であり、配線占有面積の問題を考慮することなく、書込アドレス信号および読出アドレス信号を別々の信号線を介してメモリコントローラまたはプロセッサーから転送することができる。この書込アドレス信号と読出アドレス信号とが別々の経路を介して転送される場合、読出アドレス信号および書込アドレス信号のラッチタイミングを同一タイミングに設定して、内部読出動作および内部書込動作の開始タイミングのみを調整することができ、内部動作タイミング制御を簡略化することができる。
以上のように、この発明の実施の形態5に従えば、データの読出および書込を行なうサイクル内の期間を調整しており、外部からデータ書込および外部へのデータ読出を指示するコマンドを同一サイクルで供給して、データの書込および読出を行なうことができ、2命令を1サイクルで実行することができ、処理性能を向上させることができる。
また、内部でリードモディファイライト動作またはリードベリファイライトモードを実現することにより、書込時の消費電流を低減でき、また正確な書込を実現することができる。
この発明は、一般に、不揮発性半導体記憶装置に対して適応することができ、特に、TMR素子または相変化素子などの可変抵抗素子を記憶装置として利用する不揮発性半導体記憶装置に対して適用することにより、低消費電流で高速アクセスを行なうことのできる半導体記憶装置を実現することができる。
また、書込ビット線と読出ビット線とを別々にも受けて内部でデータ書込とデータ読出とを時分割多重的に実行する構成は、磁気抵抗素子を利用するメモリセルに限定されず、他の相変化素子を利用する不揮発性半導体記憶装置および絶縁膜に電荷を蓄積するまたはフローティングゲートに電荷を蓄積してデータを記憶するしきい値電圧変更型メモリセルを利用する不揮発性半導体記憶装置に対しても適用することができる。
MC メモリセル、MT メモリセル選択トランジスタ、VR,VRP 可変抵抗素子、SAB 半導体基板領域、3 ソース不純物領域、SL ソース線、2,2a,2b 導電層(ワード線)、5 分離ゲート電極層、20 活性領域、21 N型領域、23a,23b P型不純物層、34 N型領域、38a,38b P型不純物層、42a,42b P型不純物領域、45a,45b ゲート電極層(導電層)、PCK1−PCK3,PCK プリチャージ回路、FAM1−FAM3,FAM 1次アンプ、NTa,NTb NチャネルMOSトランジスタ、WDRL1,WDRL2,WDRR1,WDRR2 書込ビット線ドライバ、RWDRL0,RWDRR0,RWDRL1,RWDRR1 参照書込ビット線ドライバ、AFPF0,AFPF1 初段アンプ、AMPS 出力端増幅回路、LT ラッチ回路、OBF 出力バッファ、AVTG 平均化トランジスタ、NT1,NT2,NT3 NチャネルMOSトランジスタ、MU00−MU03,MU10−MU13,ML00−ML03,ML10−ML13 メモリブロック、LIO0−LIO7 ローカルデータ線対、GIOU0−GIOU3,GIIOL0−GIOL3 グローバルデータ線対、VR0−VR3 RCSLドライバ、CVW0−CVW3 WCSLドライバ、100 メモリセルアレイ、102 書込系回路、104 読出系回路、106 コマンドデコーダ、108 書込制御回路、110 読出制御回路、112 入力バッファ、114 入力ラッチ、116 リードアンプ、118 出力ラッチ、120 出力バッファ、122 セル書込調整回路、130 書込電流調整回路、132 容量素子、136 電流源回路、150 デマルチプレクサ、151,152 リードアンプ、153,154 ラッチ回路、155 セレクタ、160 セル書込調整回路、162 セレクタ、170 アドレスバッファ、172 読出アドレスラッチ回路、174 書込アドレスラッチ回路。

Claims (4)

  1. 行列状に配列され、各々が不揮発的に情報を記憶する複数の不揮発性メモリセル、および
    各メモリセル列に対応して配置され、各々が対応の列のメモリセルのデータの読出時の電流経路を形成する複数の導電線を備え、前記複数の導電線の各々は、少なくとも対応の列のメモリセルが形成される基板領域と同一導電型の不純物領域を備える、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記不純物領域は、前記メモリセル列方向と直交するメモリセル行方向に沿って直線的に連続して延在して形成される、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記複数の不揮発性メモリセルは、前記導電線の不純物領域が各列において隣接する2つのメモリセルにより共有されるように配置され、
    前記不揮発性半導体記憶装置は、さらに、
    メモリセル列において前記導電線の不純物領域を非共有の隣接メモリセル間に前記基板領域上に形成され、該非共有のメモリセルを分離する分離ゲート電極を備える、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 各前記不揮発性メモリセルは、メモリセルを選択する選択トランジスタを含み、
    各前記選択トランジスタは、各列に対応して前記基板領域表面に帯状に形成される、前記不純物領域と導電型の異なる活性領域に形成される、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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