JP2010238798A - 樹脂モールドコア及びリアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂モールドコアにおいて、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の、樹脂収縮時のコア割れを有効に防止して、歩留まり向上を図ることである。
【解決手段】U字形樹脂モールドコアは、磁性材製の複数のコア24,26,28と、非磁性材製の複数のギャップ板30とをそれぞれ交互に隣接して配置し、複数のコア24,26,28及びギャップ板30を外部から樹脂でモールドすることにより構成する。各ギャップ板30の外周縁は、各ギャップ板30を接触させるコア24,26,28の外周縁よりも外側に位置させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁性材製の複数のコアと、非磁性材製の複数のギャップ板とをそれぞれ交互に隣接して配置し、複数のコア及びギャップ板を外部から樹脂でモールドすることにより構成する樹脂モールドコアに関する。
従来から、例えば、電気自動車またはハイブリッド車等の回転電機を搭載する車両において、回転電機と二次電池等の電源装置との間にインバータや、昇圧回路を設ける等により、回転電機駆動装置を構成することが考えられている。また、昇圧回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に接続したリアクトルとを含み、リアクトルは、鉄心、圧粉磁芯等の磁性材製のコアと、コアに巻装されたコイルとを備える。昇圧回路は、スイッチング素子のオン時間とオフ時間とを制御することにより、リアクトルにおける電力蓄積を制御して、電源から供給される電圧を任意の電圧に昇圧して、インバータに供給することができる。また、リアクトルは、電気回路中で、変圧素子やノイズフィルタとして使用される場合もある。
このような昇圧回路等に使用されるリアクトルの場合、コイルに流れる電流が増加し、コアが磁気飽和してしまうと、磁気エネルギを蓄えられなくなり、リアクトルの機能を有効に発揮させることが難しくなる。このため、リアクトルにおいて、少なくとも2個の磁性材製のコアを、非磁性材製のギャップ板を介して対向させ、コアの周囲にコイルを巻装し、B−H特性の直線性を高めることにより、コアの磁気飽和を生じにくくすることが考えられる。このような構成の場合、コアの透磁率を下げ、コイルに流れる電流が増大しても、コアの磁気飽和による磁気抵抗の増大を生じにくくして、リアクトルのインダクタンスが過度に低下することを防止できる可能性がある。
特許文献1には、コアを構成する磁性体間にセラミックで形成された板状部材のギャップが介挿されて構成され、ギャップの断面サイズは、その両側の磁性体の端面のサイズよりも大きく設定され、磁性体とギャップとの当接部の外周に接着剤を付与することにより、磁性体とギャップとが接着されているコアと、コアを用いたリアクトルとが記載されている。
また、特許文献2には、複数のコア材を、スペーサを介して接続してなる環状のコアと、コイルボビンの外周に周設されたコイルと、隣り合うコア材間にスペーサを設けたギャップ部分のそれぞれの、一部または全体を覆うようにコア材を保持する保持部材として機能する樹脂とを備えるリアクトルが記載されている。
特開2006−294830号公報 特開2008−78219号公報
上記のように、コアの磁気飽和を生じにくくするために、リアクトルにおいて、少なくとも2個の磁性材製のコアを、非磁性材製のギャップ板を介して対向させ、コアの周囲にコイルを巻装する構成において、コア及びギャップ板を樹脂モールドする、すなわち樹脂により覆うことも考えられる。このような構成によれば、コアとギャップ板との接合強度を高くでき、機械的強度を高くできるとともに、コイルとコアとを絶縁しやすくなる。さらに、圧粉磁心は割れ欠けしやすいため、該構成によって、外力による衝撃から保護することができる。ただし、このような構成の場合、本来、ギャップ板は、圧粉磁心等の磁性材製のコアに接合して使用され、ギャップ板の両側に位置する2個のコアの磁路方向の間隔を、予め設定された所定の間隔に維持するために設けられるので、その他の形状上の制約はない。このため、従来は材料の使用量を低減し、コストの削減を図るため、ギャップ板はできるだけ小さくし、かつ、コアに対しギャップ板を接合する際の作業性の面から、コアと同じ断面積を有し、コアとの接合部でコアと同じ面積を有するギャップ板を使用することが考えられている。
例えば、鉄等の金属または金属酸化物の軟磁性材料の粉末を圧縮成形することにより圧粉磁心製のコアを複数造り、複数のコアの2個ずつのコア間に、セラミックスまたは樹脂等の非磁性材料からなるギャップ板を、接着材等により接合することにより、コアギャップ板接合体(コア磁心)を構成することが考えられる。そして、コアギャップ板接合体の、コイルとの絶縁確保や機械的強度の向上とのために、コアギャップ板接合体を樹脂ボビンでモールドすることにより樹脂モールドコアを構成する。樹脂ボビンの材料としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)系や、ポリフェニレンサルファイド(PPS)系等の熱可塑性樹脂を使用し、200℃以上の温度で熱変形させる。そして、金型にコアギャップ板接合体を設置した状態で、金型内に樹脂を射出することにより、コアギャップ板接合体を所定の形状へと射出インサート成形する。この結果、コアギャップ板接合体は樹脂モールドされ、樹脂モールドコアが構成される。ただし、コアギャップ板の一部を金型の内面に突き当てた状態で射出成形する場合には、コアの一部が樹脂にモールドされず外部に露出するが、この部分でコアの表面に割れが発生する可能性がないとはいえない。すなわち、コアギャップ板接合体を樹脂ボビンを構成する樹脂により射出インサート成形した後、金型から外部に取り出すと、200℃以上の高温に熱せられた樹脂が室温に温度低下し、冷却硬化するため、樹脂収縮に伴ってコア表面に引っ張り応力が作用する。特に、樹脂が収縮する際に、樹脂と樹脂から露出したコア端部表面との境界に高い引っ張り応力が加わるため、コア表面に割れが発生する可能性がないとはいえない。特に、このような割れはコアを圧粉磁心製とする場合に生じやすい。
このようにコアに割れが発生すると、コアの実効透磁率が低下するため、樹脂モールドコアにより構成するリアクトルのインダクタンスも低下する。インダクタンスが低下すると、変圧素子等の電気部品としてリアクトルに要求される機能を有効に発揮させることができない可能性がある。このため、歩留まり向上の面から改良の余地がある。
これに対して、特許文献1に記載されたコアの場合には、樹脂でモールドしたコアではなく、特許文献2に記載されたリアクトルの場合には、高温に熱せられた樹脂が室温まで温度低下する際の冷却硬化時に、コアの割れを防止することは考慮されていない。
また、環状の樹脂モールドコアを構成する場合、まず、一対のU字形樹脂モールドコアを造り、U字形樹脂モールドコアの両端部を、相手樹脂モールドコアの両端部にギャップ板を介して接合することも考えられる。この場合、各U字形樹脂モールドコアの両端面には、コアの一部が外部に露出する。このようなU字形樹脂モールドコアを造る場合も、上記と同様の不都合が生じる可能性がある。
本発明の目的は、樹脂モールドコア及びリアクトルにおいて、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の、樹脂収縮時のコア割れを有効に防止して、歩留まり向上を図ることである。
本発明に係る樹脂モールドコアは、磁性材製の複数のコアと、非磁性材製の複数のギャップ板とをそれぞれ交互に隣接して配置し、複数のコア及びギャップ板を外部から樹脂でモールドすることにより構成する樹脂モールドコアであって、複数のギャップ板の、少なくとも一部のギャップ板の外周縁の少なくとも一部は、一部のギャップ板を接触させるコアの外周縁よりも外側に位置させたことを特徴とする樹脂モールドコアである。
上記の樹脂モールドコアによれば、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア外周縁から外側に突出したギャップ板により抑えることができる。このため、コアと樹脂との境界に加わる応力を小さくでき、コア表面に割れが発生するのを有効に防止でき、歩留まり向上を図れる。したがって、樹脂モールドコアにより構成するリアクトルのインダクタンスの低下を抑えて、変圧素子等の電気部品としてリアクトルに要求される機能を有効に発揮させることができる。
本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、複数のコアのうち、少なくとも一部のコアは、端部に設けられ、外部に露出させた端部露出面を有する。
上記の樹脂モールドコアによれば、複数のギャップ板の、少なくとも一部のギャップ板の外周縁の少なくとも一部は、コアの外周縁よりも外側に位置させるという本発明の構成を採用しない場合には、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の樹脂収縮により、端部露出面と樹脂との境界部に応力が加わりやすく、コア表面に割れが生じやすくなる。このため、本発明の構成を採用することにより得られる効果がより顕著になる。
本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、複数のコアは、圧粉磁心等、金属系材料の粉末粒子を結合して得られる磁心により造られている。
上記の樹脂モールドコアによれば、複数のギャップ板の、少なくとも一部のギャップ板の外周縁の少なくとも一部は、コアの外周縁よりも外側に位置させるという本発明の構成を採用しない場合には、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の樹脂収縮により、コア表面に割れが生じやすくなる。このため、本発明の構成を採用することにより得られる効果がより顕著になる。
本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、中央部に軸方向に貫通する孔部が形成されている。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板の材料を低減し、コスト低減を図れる。
本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、断面円形に形成されている。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板の材料を低減し、コスト低減を図れる。
本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板の内側に、隙間を介して配置された内側ギャップ板を備える。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板の材料を低減しつつ、樹脂モールドコア全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。また、ギャップ板と対向するコアの端面が、中央部と端部とで高さが異なるような平坦面でない場合でも、ギャップ板と内側ギャップ板との厚さを適切に変えることにより、樹脂モールドコア全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。
また、本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、コアの外周縁を構成するコア側直線状外周縁部よりも外側に突出させた突出部を有し、突出部は、コア側直線状外周縁部と平行なギャップ板側直線状外周縁部を有し、ギャップ板側直線状外周縁部の複数のコアの配列方向に対し直交する方向の幅は、コア側直線状外周縁部の幅の1/4以上の大きさを有する。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板により樹脂収縮を抑制し、コア表面に割れが生じるのをより有効に抑制できる。
また、本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、コアの外周縁を構成するコア側直線状外周縁部よりも外側に突出させた突出部を有し、突出部は、コア側直線状外周縁部と平行なギャップ板側直線状外周縁部を有し、突出部のコア側直線状外周縁部からの突出高さは、0.4mm以上の大きさを有する。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板により樹脂収縮を抑制し、コア表面に割れが生じるのをより有効に抑制できる。
また、本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、コアの外周縁を構成するコア側直線状外周縁部よりも外側に突出させた突出部を有し、突出部は、コア側直線状外周縁部と平行なギャップ板側直線状外周縁部を有し、突出部の両側の樹脂を突出部外側部分で連続させており、コアの配列方向に対し直交する方向に関する、ギャップ板側直線状外周縁部から外側の樹脂の最小厚さは1mm以上の大きさを有する。
上記の樹脂モールドコアによれば、樹脂部分の強度をより有効に向上できる。
また、本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、コアと対向する両側面に、厚さ方向に突出するように設けられた複数の小突部を備える。
上記の樹脂モールドコアによれば、ギャップ板と対向するコアの端面が平坦面でない場合でも、ギャップ板とコアの端面との接触部の面積を小さくでき、ギャップ板をコアに対し傾きにくくして、樹脂モールドコア全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。
また、本発明に係る樹脂モールドコアにおいて、好ましくは、ギャップ板は、コアの外周縁よりも外側に突出させた突出部と、突出部の厚さ方向両側に設けられ、コアのギャップ板に対する位置ずれを抑制するガイド部とを備える。
上記の樹脂モールドコアによれば、樹脂モールドコアの樹脂モールド前に、2個のコアと、ギャップ板とを、所定の位置関係を維持しながら、2個のコア同士の間にギャップ板を配置するように組み合わせる作業をより容易に行える。
また、本発明に係るリアクトルは、本発明に係る樹脂モールドコアと、樹脂モールドコアの周囲に巻装したコイルと、を備えることを特徴とするリアクトルである。
また、本発明に係るリアクトルは、本発明に係る樹脂モールドコアを一対備え、各樹脂モールドコアは、U字形に形成されており、それぞれに設けられたコアが外部に露出した一対の端部を、一対の樹脂モールドコア同士で非磁性材製の中間ギャップ板を介して接合することにより、環状樹脂モールドコアを構成し、さらに、環状樹脂モールドコアの周囲に巻装したコイルを備えることを特徴とするリアクトルである。
本発明に係る樹脂モールドコア及びリアクトルによれば、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の、樹脂収縮時のコア割れを有効に防止でき、歩留まり向上を図れる。
本発明の第1の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアにより構成するリアクトルを示す斜視図である。 図1のリアクトルを構成する1個のU字形樹脂モールドコアを取り出して示す斜視図である。 図2のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す斜視図である。 図3のA矢視図である。 図4のA−A断面図である。 リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す斜視図である。 リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアを示す、図5に対応する図である。 リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアにおいて、コア表面に樹脂収縮により割れが発生する様子を示す略斜視図である。 本発明の第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を示す図である。 第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。 第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを示す、図5に対応する図である。 本発明の第3の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。 本発明の実施の形態の別の3例のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。 本発明の第4の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前の状態で示す斜視図である。 本発明の第8の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を、(a)は正面方向から、(b)は側面方向から、それぞれ見た図である。 第8の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを示す、図4のA−A断面に対応する図である。 第8の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成する、別の2例のギャップ板を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す、ギャップ板部分の断面図である。 第9の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを樹脂モールド後の状態で示す、図21のB−B断面に対応する図である。 本発明の第10の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを樹脂モールド後の状態で示す、図21のB−B断面に対応する図である。 第11の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を取り出して、図23の左右方向から見た図である。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアにより構成するリアクトルを示す斜視図である。図2は、図1のリアクトルを構成する1個のU字形樹脂モールドコアを取り出して示す斜視図である。図3は、図2のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す斜視図である。図4は、図3のA矢視図である。図5は、図4のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施の形態のリアクトル10は、環状樹脂モールドコア12と、環状樹脂モールドコア12を構成し、互いに対向する一対のI字形部分の周囲に巻装された一対のコイル14とを備える。リアクトル10は、例えば、エンジンと走行用モータとを車両の駆動源として備えるハイブリッド車両に搭載するモータ駆動装置を構成するDC/DCコンバータや、電気回路の変圧素子、ノイズフィルタの構成部品等として使用する。
環状樹脂モールドコア12は、それぞれ略U字形に形成された一対のU字形樹脂モールドコア16の両端部を、一対のU字形樹脂モールドコア16同士で、図示しない非磁性材製の中間ギャップ板を介して接合することにより構成している。図2に示すように、各U字形樹脂モールドコア16は、略U字形に形成されており、略U字形に形成されたコアギャップ板接合体18の一対の端面20以外の全部を、樹脂製のボビン22により覆っている。すなわち、図3に示すように、コアギャップ板接合体18は、それぞれ磁性材製の複数のコア24,26,28と、複数のコア24,26,28の2個ずつのコアの間に1個ずつ配置した複数のギャップ板30とを組み合わせた状態で、複数のコア24,26,28及びギャップ板30の、一対の端面20を除いて全体を樹脂でモールドすることにより構成している。この状態で、図2に示すように、U字形樹脂モールドコア16は、複数のコア24,26,28(26,28は図3参照)及びギャップ板30(図3)の周囲に、樹脂製のボビン22が設けられる。
より詳しく説明すると、図3に示す、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体18は、金属系材料の圧粉磁心等の磁心である、磁性材製の複数のコア24,26,28と、非磁性材製の複数のギャップ板30とを、それぞれ交互に隣接して配置し、互いに接着剤等により接合することにより構成している。なお、磁性材は、圧粉磁心に限定するものではなく、各コア24,26,28は、純鉄、Fe−Si系、Fe−Ni系、Ni−Co系等の金属磁性材料、フェライト等の金属酸化物磁性材料等の、金属系材料の粉末粒子を加圧成形、またはこの粉末粒子を焼結し、熱処理する等により結合して得られる磁心により造ってもよい。コアギャップ板接合体18のうち、U字形部分の両端部を構成する2個ずつのコア24,26は、断面矩形状の短柱状に形成している。これに対して、コアギャップ板接合体18のうち、U字形部分の中間部を構成する1個のコア28は、断面矩形状で、連続する略U字形に形成している。
また、各ギャップ板30は、セラミックス、樹脂等の非磁性材により所定の形状に造っている。本実施の形態では、各ギャップ板30は、矩形の断面形状を有する薄板状に造っている。例えば、各ギャップ板30の厚さは互いに同じとする。図4に示すように、複数のギャップ板30の厚さ方向端面は、そのギャップ板30を接触させるコア24(26,28)の端面よりも大きくし、各ギャップ板30の外周縁32の全部を、そのギャップ板30を接触させるコア24(26,28)の端面の外周縁34よりも外側に位置させている。
そして、図3に示すように複数のコア24,26,28とギャップ板30とを接合することにより構成したコアギャップ板接合体18を、図示しない金型内に設置し、熱可塑性樹脂を射出成形することにより、図2に示すようなU字形樹脂モールドコア16を造る。この状態で、U字形樹脂モールドコア16の一対の端面に、一部のコア24の端面20が露出するように、例えば、樹脂の射出成形時に金型の内面に一部のコア24の端面20を突き当てる。このため、U字形樹脂モールドコア16を構成する複数のコア24,26,28のうち、一部のコア24は、それぞれの一端部に設けられ、樹脂により覆われることなく外部に露出させた端部露出面である、端面20を有する。また、図5に示すように、各ギャップ板30の外周縁部で、コア24,26,28の外周縁よりも外側に突出する部分である各突出部36の厚さ方向(図5の左右方向)両側に設けられた、ボビン22を構成する樹脂は、各突出部36の外側部分で連続させている。
また、ボビン22を構成する樹脂は、ポリフェニレンサルファイド系(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂等である。樹脂の射出成形時には、200℃程度、またはこれ以上の高温で変形させた後、コアギャップ板接合体18を樹脂により射出インサート成形させる。
なお、本実施の形態では、図2に示すように、U字形樹脂モールドコア16の両端部の2個所部分でコア24を外部に露出させているが、少なくとも1個所部分でコアが外部に露出するようにしていればよい。それぞれをこのように構成する一対のU字形樹脂モールドコア16は、コア24を外部に露出させた一対の端部を、図示しない非磁性材製の中間ギャップ板を介して、一対のU字形樹脂モールドコア16同士で接合し、図1に示した環状樹脂モールドコア12を構成する。そして、環状樹脂モールドコア12の互いに対向する一対のI字形部分に一対のコイル14を巻装し、リアクトル10を構成する。一対のコイル14の両端は、一対のコイル14同士で図示しない別の電気回路に接続することにより、変圧素子として使用することもでき、また、一対のコイル14の一端同士を接続することにより、単一のリアクトルとして使用することもできる。
このようなU字形樹脂モールドコア16及びリアクトル10によれば、ボビン22成形時に、金型からU字形樹脂モールドコア16を取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを抑えることができる。すなわち、図5に示すように、ボビン22成形時に樹脂が成形時の高温から室温まで温度低下すると、樹脂が収縮して、樹脂に図5に矢印で示す方向の引っ張り応力が作用する。ただし、各ギャップ板30の、コア24,26,28の外周縁よりも外側に突出した突出部36により、その引っ張り応力がギャップ板30の外周縁外側を越える広い範囲に及ぶことを抑制できる。言い換えれば、樹脂が収縮する範囲を、隣り合う2個ずつのギャップ板30で挟まれた狭い範囲内、または両端のコア24の端面20から両端寄りのギャップ板30までの狭い範囲内に、それぞれ分散させることができ、それぞれの樹脂収縮量を小さくできる。このため、樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア24,26,28外周縁から外側に突出したギャップ板30の突出部36により抑えることができる。この結果、U字形樹脂モールドコア16の端部に加わる引っ張り応力を小さく抑制することができ、コア24の端面20と樹脂との境界に加わる応力を小さくでき、コア24の表面に割れが発生するのを有効に防止でき、U字形樹脂モールドコア16の歩留まり向上を図れる。したがって、U字形樹脂モールドコア16により構成するリアクトル10のインダクタンスの低下を抑えて、変圧素子等の電気部品としてリアクトル10に要求される機能を有効に発揮させることができる。
また、複数のコア24,26,28のうち、一部のコア24は、端部に設けられ、外部に露出させた端部露出面である端面20を有する。このため、本実施の形態と異なり、複数のギャップ板30の外周縁の少なくとも一部は、コア24,26,28の外周縁よりも外側に位置させるという本実施の形態の構成を採用しない場合には、ボビン22成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の樹脂収縮により、端面20と樹脂との境界部に応力が加わりやすく、コア24表面に割れが生じやすくなる。このため、本実施の形態の構成を採用することにより得られる効果がより顕著になる。
図6から図8は、本発明との比較を行うための、従来から考えられている従来例の1例のリアクトルを構成するコアギャップ板接合体38(図6)と、U字形樹脂モールドコア40(図7、図8)とを示している。図6は、リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す斜視図であり、図7は、リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアを示す、図5に対応する図である。また、図8は、リアクトルの従来例の1例を構成する、1個のU字形樹脂モールドコアにおいて、コア表面に樹脂収縮により割れが発生する様子を示す略斜視図である。
図6に示すように、この従来例では、本実施の形態の場合と異なり、ギャップ板30の端面の形状及び面積を、ギャップ板30と接触させるコア24,26,28と同じとし、ギャップ板30の外周縁は、コア24,26,28の外周縁よりも外側には突出させていない。また、図7、図8に示すように、一部のコア24は、端部に設けられ、樹脂により覆うことなく、外部に露出させた端部露出面である端面20を有する。このため、図7に示すように、樹脂製のボビン22を成形する成形時に、金型からU字形樹脂モールドコア40を取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じると、その収縮力が図7に矢印で示すように、樹脂の広い範囲に及ぶ。このため、U字形樹脂モールドコア40の端部に加わる引っ張り応力が大きくなり、コア24の端面20と樹脂との境界に加わる応力が大きくなる。この場合には、図8に示すように、コア24表面に割れ42が発生する可能性があり、U字形樹脂モールドコア40の歩留まりが悪化する要因となる。
本実施の形態の場合には、上記のように、一部のコア24は、端部に設けられ、外部に露出させた端部露出面である端面20を有する構成において、ギャップ板30の外周縁をコア24,26,28外周縁から外側に突出させているため、このような不都合が生じることを防止でき、本実施の形態の構成を採用することにより得られる効果がより顕著になる。
また、複数のコア24,26,28は、圧粉磁心等、金属系材料の粉末粒子を結合して得られる磁心により造られている。このため、本実施の形態と異なり、複数のギャップ板30の外周縁の少なくとも一部は、コア24,26,28の外周縁よりも外側に位置させるという本実施の形態の構成を採用しない場合には、成形時の高温の樹脂が室温まで温度低下する際の樹脂収縮により、コア24表面に割れが生じやすくなる。このため、本実施の形態の構成を採用することにより得られる効果がより顕著になる。
なお、上記の図5で示したように、本実施の形態では、各ギャップ板30の外周縁が樹脂製のボビン22の外側面までは達しないようにし、各ギャップ板30の外周縁部で、コア24,26,28の外周縁よりも外側に突出する部分である各突出部36の厚さ方向両側に設けられた樹脂は、各突出部36の外側部分で連続させている。ただし、本発明はこのような構成に限定するものではなく、各ギャップ板30の外周縁が樹脂製のボビンから外側に露出するように、各コア24,26,28の外側を覆う樹脂同士を、各ギャップ板30の外周縁部で完全に分離させることもできる。このように構成する場合、例えば金型にコアギャップ板接合体を設置した状態で、複数のコア24,26,28位置に対応する複数の射出孔から金型内に高温の樹脂を注入することにより、U字形樹脂モールドコアを構成する。このような構成によれば、樹脂製のボビン成形時に、金型からU字形樹脂モールドコアを取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、複数のギャップ板により有効に抑えることができる効果が、より顕著になる。
[第2の発明の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を示す図である。図10は、第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。図11は、第2の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを示す、図5に対応する図である。
本実施の形態では、各ギャップ板30aを、断面十字形の薄板状に形成している。また、図10に示すように、複数のコア24,26,28(26,28は図11参照)を1個ずつのギャップ板30aを介して接合し、コアギャップ板接合体18aを構成した状態で、各ギャップ板30aは、周方向4個所位置に、コア24,26,28の外周縁の4個所位置を構成するコア側直線状外周縁部である直線状部44よりも外側に突出させた突出部46を有するようにしている。各突出部46は、先端に直線状部44と平行なギャップ板側直線状外周縁部である直線状部48を有する。そして、各突出部46の直線状部48の、複数のコアの24,26,28配列方向(図11の左右方向)に対し直交する方向(図10の左右方向)の幅WA1は、各コア24,26,28の外周縁を構成する直線状部44の幅WB1の1/4以上の大きさを有する(WA1≧1/4×WB1)ように、各部の寸法及び配置関係を規制している。
また、各ギャップ板30aが有する各突出部46の直線状部48からの突出高さHC1は、0.4mm以上の大きさを有する(HC1≧0.4mm)ように、各部の寸法及び配置関係を規制している。さらに、U字形樹脂モールドコア16aでは、各ギャップ板30aが有する各突出部46の厚さ方向両側に設けられた樹脂を突出部46外側部分で連続させている。また、コア24,26,28の配列方向(図11の左右方向)に対し直交する方向(図11の上下方向)に関する、ギャップ板30aの直線状部48から外側の樹脂であるボビン22の最小厚さDminは、1mm以上の大きさを有する(Dmin≧1mm)ように、各部の寸法及び配置関係を規制している。
このようなU字形樹脂モールドコア16aによれば、ギャップ板30aの直線状部48の、複数のコア24,26,28の配列方向に対し直交する方向の幅WA1は、コア24,26,28の直線状部44の幅WB1の1/4以上の大きさを有し、各ギャップ板30aが有する各突出部46の、直線状部44からの突出高さHC1は、0.4mm以上の大きさを有する。このため、ギャップ板30aにより樹脂収縮を抑制し、コア24表面に割れが生じるのをより有効に抑制できる。
また、各ギャップ板30aが有する各突出部46の厚さ方向両側に設けられた樹脂を突出部46外側部分で連続させており、コア24,26,28の配列方向に対し直交する方向に関する、ギャップ板30aの直線状部44から外側の樹脂であるボビン22の最小厚さDminは、1mm以上の大きさを有する。このため、樹脂部分の強度をより有効に向上できる。その他の構成及び作用については、上記の第1の実施の形態と同様であるので、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
なお、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態において、本実施の形態と同様に、各ギャップ板30の外周縁部に設けられ、コア24,26,28の外周縁よりも外側に突出する各突出部36の、コア24,26,28を構成する直線状の外周縁部からの突出高さHC2(図4参照)が、0.4mm以上の大きさを有する(HC2≧0.4mm)ように、各部の寸法及び配置関係を規制することもできる。このような構成によれば、ギャップ板30により樹脂収縮を抑制し、コア24表面に割れが生じるのをより有効に抑制できる。また、図5を参照して説明するように、上記の第1の実施の形態において、コア24,26,28の配列方向(図5の左右方向)に対し直交する方向(図5の上下方向)に関する、ギャップ板30の直線状の外周縁部から外側の樹脂であるボビン22の最小厚さDmin´が、1mm以上の大きさを有する(Dmin≧1mm)ように、各部の寸法及び配置関係を規制することもできる。このような構成によれば、樹脂部分の強度をより有効に向上できる。
[第3の発明の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。本実施の形態の場合には、各ギャップ板30bは、矩形を構成する4辺の長さ方向中間部が矩形状に窪んだ断面形状を有する薄板状に形成している。そして、複数のコア24を1個ずつのギャップ板30bを介して接合し、コアギャップ板接合体18bを構成した状態で、各ギャップ板30bは、角部を構成する4個所に、コアの外周縁の4個所位置を構成するコア側直線状外周縁部である直線状部44よりも外側に突出させた断面L字形の突出部50を有するようにしている。このような形状を有するギャップ板30bを使用する本実施の形態の場合も、上記の各実施の形態と同様に、樹脂製のボビン22(図5等参照)成形時に、金型からU字形樹脂モールドコアを取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア24外周縁から外側に突出したギャップ板30bにより抑えることができる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態、または上記の図9から図11に示した第2の実施の形態と同様であるので、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
なお、ギャップ板30,30a,30b及びコア24,26,28の形状は、上記の各実施の形態と同様のものに限定するものではない。図13は、本発明の実施の形態の別の3例のU字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す図4に対応する図である。図13(a)に示す別例の第1例では、ギャップ板30cを断面円形の薄板状に形成している。そして、複数のコア24を1個ずつのギャップ板30cを介して接合し、コアギャップ板接合体18cを構成した状態で、ギャップ板30cの外周縁部の周方向4個所部分を、断面矩形状のコア24の外周縁の4個所部分から外側に突出させている。
図13(b)に示す別例の第2例では、コア52を断面円形のI字形またはU字形に形成し、ギャップ板30dを、コア52の断面形状よりも大きい断面円形の薄板状に形成し、ギャップ板30dのコア52に接触させる端面も、コア52よりも大きい円形に形成している。そして、複数のコア52を1個ずつのギャップ板30dを介して接合し、コアギャップ板接合体18dを構成した状態で、ギャップ板30dの外周縁部を、全周にわたってコア52の端面の外周縁から外側に突出させている。
図13(c)に示す別例の第3例では、コア52を断面円形のI字形またはU字形に形成するとともに、ギャップ板30を上記の第1の実施の形態と同様に、断面矩形の薄板状に形成している。そして、複数のコア52を1個ずつのギャップ板30を介して接合し、コアギャップ板接合体18eを構成した状態で、ギャップ板30の外周縁部を、全周にわたってコア52の端面の外周縁から外側に突出させている。このような図13(a)(b)(c)に示す別例の3例の場合も、樹脂製のボビン22(図5等参照)成形時に、金型からU字形樹脂モールドコアを取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア24,52外周縁から外側に突出したギャップ板30c,30d,30eにより抑えることができる。
[第4の発明の実施の形態]
図14は、本発明の第4の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。図14(b)に示すように、本実施の形態では、複数の断面矩形で短柱状のコア24と、複数の断面矩形で薄板状のギャップ板30と、樹脂製のボビン22とにより、I字形樹脂モールドコア54を構成している。すなわち、図14(a)に示すように、磁性材製の複数のコア24と、非磁性材製の複数のギャップ板30とを直線状にそれぞれ交互に隣接して配置し、互いに接合することで、I字形のコアギャップ板接合体56を構成している。また、図14(a)に示すように、複数のギャップ板30の厚さ方向端面は、そのギャップ板30を接触させるコア24の端面よりも大きくし、各ギャップ板30の外周縁の全部を、コア24の端面の外周縁よりも外側に位置させている。そして、コアギャップ板接合体56を、図示しない金型内に設置し、熱可塑性樹脂を射出成形することにより、図14(b)に示すI字形樹脂モールドコア54を造っている。この状態で、I字形樹脂モールドコア54の両端面には、コア24の端面20がそれぞれ露出する。すなわち、I字形樹脂モールドコア54を構成する複数のコア24のうち、I字形樹脂モールドコア54の両端部を構成する2個のコア24は、それぞれの一端部に設けられ、樹脂により覆われることなく外部に露出させた端部露出面である端面20を有する。また、各ギャップ板30の外周縁部で、コア24の外周縁よりも外側に突出する部分である各突出部36の厚さ方向両側に設けられた樹脂は、各突出部36の外側部分で連続させている。また、I字形樹脂モールドコア54の外側にコイル14(図1参照)を巻装することによりリアクトルを構成する。
このような本実施の形態の場合も、上記の各実施の形態と同様に、樹脂製のボビン22成形時に、金型からI字形樹脂モールドコア54を取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア24外周縁から外側に突出したギャップ板30により抑えることができる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態と同様であるので、重複する説明を省略する。
[第5の発明の実施の形態]
図15は、本発明の第5の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。図15(a)に示すように、本実施の形態の場合には、上記の図14に示した第4の実施の形態において、コア52を断面円形の短柱状に形成し、ギャップ板30dを断面円形の薄板状に形成している。また、複数のコア52を1個ずつのギャップ板30dを介して接合し、コアギャップ板接合体56aを構成した状態で、ギャップ板30dの外周縁部を、全周にわたってコア52の端面の外周縁から外側に突出させている。また、コアギャップ板接合体56aを樹脂により射出インサート成形することにより、図15(b)に示すI字形樹脂モールドコア54aを構成している。このような本実施の形態の場合も、樹脂製のボビン22成形時に、金型からI字形樹脂モールドコア54aを取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に樹脂収縮が生じても、その収縮力が樹脂全体に加わるのを、コア52外周縁から外側に突出したギャップ板30dにより抑えることができる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態、または上記の図14に示した第4の実施の形態と同様である。
[第6の発明の実施の形態]
図16は、本発明の第6の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前(a)と、樹脂モールド後(b)との状態で示す斜視図である。図16(a)に示すように、本実施の形態では、コア24とギャップ板30との数を、上記の図14に示した第4の実施の形態の場合よりも多くし、コアギャップ板接合体56bを構成している。また、コアギャップ板接合体56bと樹脂製のボビン22とにより構成するI字形樹脂モールドコア54b(図16(b))の全長を、上記の図14に示した第4の実施の形態の場合よりも大きくしている。その他の構成及び作用については、上記の第4の実施の形態と同様であるので、重複する説明を省略する。
[第7の発明の実施の形態]
図17は、本発明の第7の実施の形態の樹脂モールドコアである、I字形樹脂モールドコアを、樹脂モールド前の状態で示す斜視図である。本実施の形態の場合には、上記の図16に示した第6の実施の形態において、複数のギャップ板を、大きさが異なる2種類のギャップ板30,58とし、大きいギャップ板30と、小さいギャップ板58とを、1個ずつのコア24を介して交互に配置し、直線状に接合することにより、コアギャップ板接合体56cを構成している。また、小さいギャップ板58の断面積は、コア24の断面積とほぼ同じとし、ギャップ板58とコア24との接触させた端面同士の大きさもほぼ同じとしている。このような構成の場合、上記の図16に示した第6の実施の形態の場合に比べて、樹脂製のボビン22(図16参照)成形時に、金型からI字形樹脂モールドコアを取り出した場合に、高温の樹脂が室温まで温度低下する際に生じる樹脂収縮が全体に及ぶのを、コア24外周縁から外側に突出したギャップ板30により抑える効果が低くはなる。ただし、本実施の形態では、ギャップ板30、58の全体に要する材料を第6の実施の形態の場合よりも低減できる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態、または上記の図16に示した第6の実施の形態と同様であるので、重複する説明を省略する。
[第8の発明の実施の形態]
図18は、本発明の第8の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を、(a)は正面方向から、(b)は側面方向から、それぞれ見た図である。図19は、第8の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを示す、図4のA−A断面に対応する図である。本実施の形態の場合には、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態において、ギャップ板60には、中央部に軸方向に貫通する断面矩形の孔部62を形成している。そして、複数のコア24,26,28(28は図3参照)を1個ずつのギャップ板60を介して接合し、コアギャップ板接合体18fを構成した状態で、ギャップ板60の外周縁部を、全周にわたってコア24,26,28の端面の外周縁から外側に突出させている。また、コアギャップ板接合体18fを樹脂により射出インサート成形することにより、図18(b)に示すように、U字形樹脂モールドコア16bを構成している。この状態で、各ギャップ板60の孔部62内側には空間部64が形成される。
このような本実施の形態によれば、ギャップ板60の全体の体積が小さくなり、ギャップ板60の材料を少なくできる。このため、U字形樹脂モールドコア16bのコストの低減を図れる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態と同様であるので、重複する説明を省略する。なお、このような孔部62を有するギャップ板60は、U字形樹脂モールドコア16b以外に、例えば上記の図14から図17に示した第4から第7の実施の形態のI字形樹脂モールドコア54,54a,54bを構成するためのギャップ板として使用することもできる。
図20は、第8の実施の形態のU字形樹脂モールドコア16bを構成する、別の2例のギャップ板を示す図である。まず、図20(a)に示す別の第1例のギャップ板60aの場合には、ギャップ板60aの外周縁の角部及び孔部62aの角部に、内側に向かって円弧形に窪むように形成された湾曲部66,68を形成している。また、図20(b)に示す別の第2例のギャップ板60bの場合には、内側に円形の孔部62bを形成した断面円形に形成している。このような別の2例のギャップ板60a,60bを使用する場合も、複数のコア24,26,28(図3参照)を1個ずつのギャップ板60a,60bを介して接合し、コアギャップ板接合体を構成した状態で、ギャップ板60a,60bの外周縁部を、全周にわたってコア24,26,28の端面の外周縁から外側に突出させる。このように本発明において、ギャップ板の形状は、特に限定するものではなく、種々の形状を採用できる。
[第9の発明の実施の形態]
図21は、本発明の第9の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを構成する、樹脂モールド前のコアギャップ板接合体を示す、ギャップ板部分の断面図である。図22は、第9の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを樹脂モールド後の状態で示す、図21のB−B断面に対応する図である。本実施の形態のU字形樹脂モールドコアは、図21に示すコアギャップ板接合体70を樹脂モールドすることにより構成する。コアギャップ板接合体70は、上記の図20(a)に示した別例の第1例の場合と同様の形状を有する複数のギャップ板60aと、複数の内側ギャップ板72とを備える。複数のコア24,26,28(28は、図3参照)を1個ずつのギャップ板60aを介して接合し、コアギャップ板接合体70を構成した状態で、各ギャップ板60aの内側に、隙間を介して内側ギャップ板72を配置し、内側ギャップ板72を、両側のコア24,26,28の端面に接合している。内側ギャップ板72は、断面略矩形の薄板状に形成している。
また、コアギャップ板接合体70を構成した状態で、ギャップ板60aの外周縁部の周方向4個所を、ギャップ板60aを接触させるコア24,26,28の端面の外周縁から外側に突出させている。そして、コアギャップ板接合体70を樹脂により射出インサート成形することにより、図22に示すように、U字形樹脂モールドコア16cを構成している。この状態で、各ギャップ板60aの孔部62a内周面と内側ギャップ板72の外周面との間には環状の空間部74が形成される。
このような本実施の形態によれば、ギャップ板60a及び内側ギャップ板72全体の材料を低減しつつ、U字形樹脂モールドコア16c全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。また、ギャップ板60aと対向するコア24,26,28の端面が、中央部と端部とで厚さ方向の高さが異なるような平坦面でない場合でも、ギャップ板60aと内側ギャップ板72との厚さを適切に変えることにより、U字形樹脂モールドコア16c全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図5に示した第1の実施の形態、または上記の図20(a)に示したギャップ板60aの別例の第1例の場合と同様であるので、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、本実施の形態では、ギャップ板60a及び内側ギャップ板72がU字形樹脂モールドコア16cを構成する場合を説明したが、樹脂モールドコアはI字形等種々の形状に形成できる。
[第10の発明の実施の形態]
図23は、本発明の第10の実施の形態の樹脂モールドコアである、U字形樹脂モールドコアを樹脂モールド後の状態で示す、図21のB−B断面に対応する図である。図24は、第11の実施の形態のU字形樹脂モールドコアを構成するギャップ板を取り出して、図23の左右方向から見た図である。本実施の形態の場合には、上記の図21から図22に示した第9の実施の形態において、ギャップ板60aのコア24,26,28(28は図3参照)の外周縁よりも外側に突出する複数の突出部の少なくとも一部の突出部の、厚さ方向(図23の左右方向)両側面に、厚さ方向に突出するガイド部である、ガイド突部76を設けている。そして、少なくとも互いに対向する2個のガイド突部76の内側に、コア24,26,28の端部が案内されつつ挿入されている。各ガイド突部76は、コア24,26,28のギャップ板60aに対する位置ずれを抑制する。
また、各ギャップ板60aの内側に配置された内側ギャップ板72aは、厚さ方向両側面の複数個所に厚さ方向に突出するように設けられた小突部78を備え、各小突部78の先端をコア24,26,28の端面に突き当てている。そして、複数のコア24,26,28を1個ずつのギャップ板60aと、その内側に配置された内側ギャップ板72aとを介して接合することによりコアギャップ板接合体70aを構成している。そして、コアギャップ板接合体70aを樹脂により射出インサート成形することにより、U字形樹脂モールドコア16dを構成している。
このような本実施の形態では、各内側ギャップ板72aは、コア24,26,28と対向する両側面に、厚さ方向に突出するように設けられた複数の小突部78を備えるので、例えば各内側ギャップ板72aと対向するコア24,26,28の端面が平坦面でない場合でも、各内側ギャップ板72aとコア24,26,28の端面との接触部の面積を小さくでき、各内側ギャップ板72aをコア24,26,28に対し傾きにくくできる。このため、U字形樹脂モールドコア16d全体の形状がばらつくのを、より有効に抑えることができる。
また、各ギャップ板60aは、コア24,26,28の外周縁よりも外側に突出させた突出部の厚さ方向両側に設けられ、コア24,26,28のギャップ板60aに対する位置ずれを抑制するガイド突部76とを備える。このため、U字形樹脂モールドコア16dの樹脂モールド前に、2個ずつのコア24,26,28と、ギャップ板60aとを、所定の位置関係を維持しながら、2個ずつのコア24,26,28同士の間にギャップ板60aを配置するように組み合わせる作業をより容易に行える。その他の構成及び作用については、上記の図21から図22に示した第9の実施の形態と同様であるので、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、本実施の形態では、ギャップ板60a及び内側ギャップ板72aがU字形樹脂モールドコア16dを構成する場合を説明したが、樹脂モールドコアはI字形等種々の形状に形成できる。
なお、上記の各実施の形態では、リアクトルは、U字形樹脂モールドコアまたはI字形樹脂モールドコアの外側にコイル14(図1)を巻装することにより構成する場合を説明したが、コイル14は、U字形樹脂モールドコアまたはI字形樹脂モールドコアの内部に設けることもできる。例えば、樹脂製のボビンの内部にコイルを設けることもできる。
10 リアクトル、12 環状樹脂モールドコア、14 コイル、16,16a,16b,16c,16d U字形樹脂モールドコア、18,18a,18b,18c,18d,18e,18f コアギャップ板接合体、20 端面、22 ボビン、24,26,28 コア、30,30a,30b,30c,30d ギャップ板、32,34 外周縁、36 突出部、38 コアギャップ板接合体、40 U字形樹脂モールドコア、42 割れ、44 直線状部、46 突出部、48 直線状部、50 突出部、52 コア、54,54a,54b I字形樹脂モールドコア、56,56a,56b,56c コアギャップ板接合体、58 ギャップ板、60,60a、60b ギャップ板、62,62a,62b 孔部、64 空間部、66,68 湾曲部、70,70a コアギャップ板接合体、72,72a 内側ギャップ板、74 空間部、76 ガイド突部、78 小突部。

Claims (8)

  1. 磁性材製の複数のコアと、非磁性材製の複数のギャップ板とをそれぞれ交互に隣接して配置し、複数のコア及びギャップ板を外部から樹脂でモールドすることにより構成する樹脂モールドコアであって、
    複数のギャップ板の、少なくとも一部のギャップ板の外周縁の少なくとも一部は、一部のギャップ板を接触させるコアの外周縁よりも外側に位置させたことを特徴とする樹脂モールドコア。
  2. 請求項1に記載の樹脂モールドコアにおいて、
    複数のコアのうち、少なくとも一部のコアは、端部に設けられ、外部に露出させた端部露出面を有することを特徴とする樹脂モールドコア。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂モールドコアにおいて、
    複数のコアは、金属系材料の粉末粒子を結合して得られる磁心により造られていることを特徴とする樹脂モールドコア。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の樹脂モールドコアにおいて、
    ギャップ板は、中央部に軸方向に貫通する孔部が形成されていることを特徴とする樹脂モールドコア。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の樹脂モールドコアにおいて、
    ギャップ板は、断面円形に形成されていることを特徴とする樹脂モールドコア。
  6. 請求項4または請求項5に記載の樹脂モールドコアにおいて、
    ギャップ板の内側に、隙間を介して配置された内側ギャップ板を備えることを特徴とする樹脂モールドコア。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1に記載の樹脂モールドコアと、
    樹脂モールドコアの周囲に巻装したコイルと、を備えることを特徴とするリアクトル。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1に記載の一対の樹脂モールドコアを備え、
    各樹脂モールドコアは、U字形に形成されており、それぞれに設けられたコアが外部に露出した一対の端部を、一対の樹脂モールドコア同士で非磁性材製の中間ギャップ板を介して接合することにより、環状樹脂モールドコアを構成し、
    さらに、環状樹脂モールドコアの周囲に巻装したコイルを備えることを特徴とするリアクトル。
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