JP2010238331A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1軟磁性層と第2軟磁性層の結晶性を略等しくし、軟磁性層の面内磁気異方性を大きくすることにより、OW特性およびSNRを向上させた垂直磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかる垂直磁気記録媒体100の構成は、ディスク基体110上に少なくとも、軟磁性層114と、磁気記録層122を備える垂直磁気記録媒体100であって、軟磁性層114は、第1軟磁性層114bおよび第2軟磁性層114dと、第1軟磁性層114bの下に設けられた結晶調整層114aと、第1軟磁性層114bと前記第2軟磁性層114dの間に第1軟磁性層114bおよび第2軟磁性層114dが反強磁性交換結合相互作用を及ぼすように設けられたスペーサ層114cとを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される垂直磁気記録媒体に関するものである。
近年の情報処理の大容量化に伴い、各種の情報記録技術が開発されている。特に磁気記録技術を用いたHDDの面記録密度は年率100%程度の割合で増加し続けている。最近では、HDD等に用いられる2.5インチ径の磁気記録媒体にして、1枚あたり200GBを超える情報記録容量が求められるようになってきており、このような要請にこたえるためには1平方インチあたり400GBitを超える情報記録密度を実現することが求められる。
HDD等に用いられる磁気記録媒体において高記録密度を達成するために、近年、垂直磁気記録方式が提案されている。垂直磁気記録方式に用いられる垂直磁気記録媒体は、磁気記録層の磁化容易軸が基板面に対して垂直方向に配向するよう調整されている。垂直磁気記録方式は従来の面内記録方式に比べて、超常磁性現象により記録信号の熱的安定性が損なわれ、記録信号が消失してしまう、いわゆる熱揺らぎ現象を抑制することができるので、高記録密度化に対して好適である。
また、上記垂直磁気記録方式では、単磁極型垂直ヘッドが用いられている。この単磁極型垂直ヘッドで、磁気記録層に対して垂直方向の磁界を生じさせているが、単に単磁極型垂直ヘッドを用いるのみでは、単磁極ヘッド端部を出た磁束がすぐに反対側のリターン磁極に戻ろうとするため十分な強度の磁界を磁気記録層に印加することができない。そこで、垂直磁気記録媒体の磁気記録層の下に、軟磁性層を設けている。これにより、記録書き込みの際に、軟磁性層に動的に磁路を形成することで、磁気記録層に垂直方向の強い磁化を印加している。
しかし軟磁性層に形成される磁壁は、垂直磁気記録媒体において問題となるノイズの原因のひとつであることが知られている。磁壁では磁化軸が反転するため垂直方向成分の磁束を生じることとなり、再生時に軟磁性層に形成された磁壁から生じる磁束をスパイクノイズとして拾ってしまうおそれがある。
このようなノイズを抑制するために、軟磁性層の磁壁の制御、すなわち、軟磁性層を単磁区化する必要が生じた。そこで軟磁性層を2層に分割して、間に非磁性のスペーサ層を挿入し、軟磁性層の下層(第1軟磁性層)と上層(第2軟磁性層)でAFC(Anti-Ferro Coupled:反強磁性交換結合)構造を用いる方法が提案され、実施されている(例えば、特許文献1)。
AFC構造では、軟磁性層の第1軟磁性層と第2軟磁性層で磁化方向が逆転し、相互に引き合うことで結合して固定される。したがって外部磁場がないときの各軟磁性層の磁化方向は互いに反平行(平行かつ互いに逆向き)となり、ディスク基体主表面と平行になる。すなわち、面内磁気異方性を軟磁性層に付与することによって、軟磁性層から生じるノイズを低減することができる。
AFC構造における交換結合の強さが強いほど、軟磁性層の磁化方向は外部磁場の影響を受けにくくなり、漏れ磁場による磁路形成を防止できるため、垂直磁気記録媒体のOW特性およびSNRを向上させることができる。
特開2003−45015号公報
上記の如く高記録密度化している磁気記録媒体であるが、今後記録密度の更なる向上が要請されている。高記録密度化のために重要な要素としては、保磁力Hcや逆磁区核形成磁界Hnなどの静磁気特性の向上と、オーバーライト特性(OW特性)やSNR(Signal to Noise Ratio:シグナルノイズ比)、トラック幅の狭小化などの電磁変換特性の向上がある。このため、磁気記録媒体の更なる高記録密度化の達成には、OW特性およびSNRを更に向上することが可能な新たな手法を確立する必要があった。
そこで、発明者らが検討し、軟磁性層の面内磁気異方性をより大きくさせることが課題として挙げられた。すなわち、AFC構造における交換結合の強さの向上が課題となる。そこで、軟磁性層を精査したところ、第1軟磁性層と第2軟磁性層の結晶性に違いが生じていることが判明した。
これまでの軟磁性層の第1軟磁性層は、第2軟磁性層と略等しい強さの磁気異方性を有すると考えられてきた。しかしながら、第1軟磁性層の結晶性が、第2軟磁性層の結晶性と異なるということは、第1軟磁性層と第2軟磁性層の磁気異方性の大きさは異なるということである。その結果、AFC構造を構成する、第1軟磁性層と第2軟磁性層のカップリングが弱くなり、軟磁性層の面内磁気異方性が小さくなっていることが考えられる。
本発明は、このような課題に鑑み、第1軟磁性層と第2軟磁性層の結晶性を略等しくし、軟磁性層の面内磁気異方性を大きくすることにより、OW特性およびSNRを向上させた垂直磁気記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、発明者は鋭意検討し、第1軟磁性層の結晶性に着目した。さらに研究を重ねた結果、軟磁性層を成膜する際にその下にある層が結晶性に影響を及ぼしていることがわかった。そこで第1軟磁性層の下に、第2軟磁性層の下にある層と同様の層を結晶調整層として設けることで、第1軟磁性層の結晶性を調整し、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明にかかる垂直磁気記録媒体の代表的な構成は、ディスク基体上に少なくとも、軟磁性層と、信号を記録する磁気記録層を備える垂直磁気記録媒体であって、軟磁性層は、第1軟磁性層および第2軟磁性層と、第1軟磁性層と第2軟磁性層の間に、第1軟磁性層および第2軟磁性層が反強磁性交換結合相互作用を及ぼすように設けられたRuまたはRu化合物からなるスペーサ層と、第1軟磁性層の下に設けられたRuまたはRu化合物からなる結晶調整層とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明において軟磁性層は4層で構成される。まず、ディスク基体上に結晶調整層を形成する。次に、第1軟磁性層と第2軟磁性層との間に反強磁性交換結合を及ぼすように設けられた第2非磁性結合層を備えることによって、第1磁性層と第2磁性層の磁化方向を垂直磁気記録媒体のディスク面に平行かつ互いに逆向きに構成する。すなわち、構成されたAFC構造の直下に結晶調整層が構成され、軟磁性層形成時に第1軟磁性層の結晶性が向上することとなる。これにより軟磁性層に形成された第1軟磁性層と第2軟磁性層で構成されるAFC構造のカップリングが強くなり、軟磁性層の面内磁気異方性が大きくなる。したがって、軟磁性層の飽和磁化が大きくなるため、垂直磁気記録媒体のOW特性が向上する。また、軟磁性層に形成された結晶構造にゆがみが少ないため、SNRも向上する。
第1軟磁性層および第2軟磁性層は、Feと、Coとを主として含むことが好ましい。
上記構成にように、結晶調整層をスペーサ層と同様の組成のもので形成することによって、第1軟磁性層の結晶性が第2軟磁性層と同様の特性となり、AFCのカップリングが強くなる。特に、RuまたはRu化合物の上にCo−Feを主成分とする軟磁性層を形成することにより、軟磁性層の結晶性を向上させることができる。
結晶調整層は、スペーサ層と略等しい層厚を有するとよい。これにより、その上部に形成される第1軟磁性層が第2軟磁性層と同等の結晶性を有することが可能となる。
結晶調整層は、スペーサ層と同じ材質で形成されるとよい。これにより、その上部に形成される第1軟磁性層が第2軟磁性層と同等の結晶性を有することが可能となる。
結晶調整層は、ディスク基体上に積層される層のうち、最初に形成されるとよい。これによれば、結晶調整層を、これまで設けていた付着層と置き換え可能であると共に、第1軟磁性層の結晶性が向上することが可能となる。
本発明によれば、第1軟磁性層と第2軟磁性層の結晶性を略等しくし、軟磁性層の面内磁気異方性を大きくすることにより、OW特性およびSNRを向上させた垂直磁気記録媒体を提供することができる。
本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体の構成を説明する図である。 実施例の軟磁性層を説明する図である。 比較例として結晶調整層を備えない垂直磁気記録媒体を示す図である。 実施例と比較例のトラック幅、OW特性、およびSNR特性の関係を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100の構成を説明する図である。図1に示す垂直磁気記録媒体100は、ディスク基体110、結晶調整層114a、第1軟磁性層114b、スペーサ層114c、第2軟磁性層114d、第1前下地層116a、第2前下地層116b、第1下地層118a、第2下地層118b、非磁性グラニュラ層120、下記録層122a、介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122d、分断層124、補助記録層126、媒体保護層128、潤滑層130で構成されている。なお結晶調整層114a、第1軟磁性層114b、スペーサ層114c、第2軟磁性層114dはあわせて軟磁性層114を構成する。第1前下地層116aと第2前下地層116bはあわせて前下地層116を構成する。第1下地層118aと第2下地層118bはあわせて下地層118を構成する。下記録層122aと介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122dはあわせて磁気記録層122を構成する。
ディスク基体110上に、DCマグネトロンスパッタリング法にて軟磁性層114から補助記録層126まで順次成膜を行い、媒体保護層128はCVD法により成膜することができる。この後、潤滑層130をディップコート法により形成することができる。なお、生産性が高いという点で、インライン型成膜方法を用いることも好ましい。以下、各層の構成について説明する。
軟磁性層114は、垂直磁気記録方式において記録層に垂直方向に磁束を通過させるために、記録時に一時的に磁路を形成する層である。軟磁性層114は、軟磁性材料で構成される、第1軟磁性層114bと第2軟磁性層114d、非磁性材料で構成される、スペーサ層114cと結晶調整層114aの4層からなる。
第1軟磁性層114bと第2軟磁性層114dの間に、非磁性のスペーサ層114cを介在させることによって、AFC構造を備えるように構成することができる。これにより軟磁性層114の磁化方向を高い精度で磁路(磁気回路)に沿って整列させることができ、磁化方向の垂直成分が極めて少なくなるため、軟磁性層114から生じるノイズを低減することができる。第1軟磁性層114b、第2軟磁性層114dの組成としては、CoTaZrなどのコバルト系合金、CoCrFeB、CoFeTaZrなどのCo−Fe系合金などを用いることができる。さらにAFC構造の直下に結晶調整層114aを形成する。結晶調整層114aとスペーサ層114cの組成としては、RuまたはRu化合物を用いることができる。軟磁性層114の構成については、後に詳述する。
前下地層116は、非磁性層すなわち非磁性の合金層であり、2層の非磁性層である第1前下地層116aおよび第2前下地層116bから構成される。
第1前下地層116aは軟磁性層114を第2前下地層のスパッタ成膜から防護し、軟磁性層114の表面粗さが低下することを防止する。これにより、軟磁性層114より上に成膜される複数の層における各界面の粗さが改善され、これらの層の結晶配向性を向上することが可能となる。したがって、SNRの向上および高記録密度化の達成を図ることができる。第1前下地層116aは、例えばNiTaやNiTiなどのNi化合物(Ni合金)、CrTaやCrTiなどのCr化合物(Cr合金)で形成することができ、非晶質であることが好ましい。
第2前下地層116bは、この上に成膜される下地層118に含まれる六方最密充填構造(hcp構造)の磁化容易軸をディスク垂直方向に配向させる機能を備える。第2前下地層116bは面心立方構造(fcc構造)であることが好ましく、fcc構造の(111)面がディスク基体110の主表面と平行となっていることが好ましい。第2前下地層116bは、例えば結晶質のNi化合物から構成することができ、W、Crの群から選択される1または複数の元素、もしくは、元素の化合物を更に含むとよい。中でもWは、原子間隔がNiよりもRuに近いため、第2前下地層116bのNi化合物の原子間隔を、Ruからなる下地層118の原子間隔に近づけることが可能となるため好適である。
下地層118はhcp構造であって、磁気記録層122のCoのhcp構造の結晶をグラニュラ構造として成長させる作用を有している。したがって、下地層118の結晶配向性が高いほど、すなわち下地層118の結晶の(0001)面がディスク基体110の主表面と平行になっているほど、磁気記録層122の配向性を向上させることができる。下地層118の材質としてはRuが代表的であるが、その他に、RuCr、RuCoから選択することができる。Ruはhcp構造をとり、また結晶の格子間隔がCoと近いため、Coを主成分とする磁気記録層122を良好に配向させることができる。
下地層118をRuとした場合において、スパッタ時のガス圧を変更することによりRuからなる2層構造とすることができる。具体的には、下層側の第1下地層118aを形成する際にはArのガス圧を所定圧力、すなわち低圧にし、上層側の第2下地層118bを形成する際には、下層側の第1下地層118aを形成するときよりもArのガス圧を高くする、すなわち高圧にする。これにより、第1下地層118aによる磁気記録層122の結晶配向性の向上、および第2下地層118bによる磁気記録層122の磁性粒子の粒径の微細化が可能となる。
また、ガス圧を高くするとスパッタリングされるプラズマイオンの平均自由行程が短くなるため、成膜速度が遅くなり、皮膜が粗になるため、Ruの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、Coの結晶粒子の微細化も可能となる。
さらに、下地層118のRuに酸素を微少量含有させてもよい。これによりさらにRuの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、磁気記録層のさらなる孤立化と微細化を図ることができる。なお酸素はリアクティブスパッタによって含有させてもよいが、スパッタリング成膜する際に酸素を含有するターゲットを用いることが好ましい。
非磁性グラニュラ層120はグラニュラ構造を有する非磁性の層である。下地層118のhcp結晶構造の上に非磁性のグラニュラ層を形成し、この上に下記録層122a(すなわち磁気記録層122全体)のグラニュラ層を成長させることにより、磁性のグラニュラ層を初期成長の段階(立ち上がり)から分離させる作用を有している。これにより、磁気記録層122の磁性粒子の孤立化を促進することができる。非磁性グラニュラ層120の組成は、Co系合金からなる非磁性の結晶粒子の間に、非磁性物質を偏析させて粒界を形成することにより、グラニュラ構造とすることができる。
本実施形態においては、かかる非磁性グラニュラ層120にCoCr?SiOを用いる。これにより、Co系合金(非磁性の結晶粒子)の間にSiO(非磁性物質)が偏析して粒界を形成し、非磁性グラニュラ層120がグラニュラ構造となる。なお、CoCr?SiOは一例であり、これに限定されるものではない。他には、CoCrRu?SiO2を好適に用いることができ、さらにRuに代えてRh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)、Au(金)も利用することができる。また非磁性物質とは、磁性粒(磁性グレイン)間の交換相互作用が抑制、または、遮断されるように、磁性粒の周囲に粒界部を形成しうる物質であって、コバルト(Co)と固溶しない非磁性物質であればよい。例えば酸化珪素(SiO)、クロム(Cr)、酸化クロム(CrO、Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)を例示できる。
なお本実施形態では、下地層188(第2下地層188b)の上に非磁性グラニュラ層120を設けているが、これに限定されるものではなく、非磁性グラニュラ層120を設けずに垂直磁気記録媒体100を構成することも可能である。
磁気記録層122は、Co系合金、Fe系合金、Ni系合金から選択される硬磁性体の磁性粒子の周囲に非磁性物質を偏析させて粒界を形成した柱状のグラニュラ構造を有している。この磁性粒子は、非磁性グラニュラ層120を設けることにより、そのグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長することができる。磁気記録層122は、本実施形態では下記録層122a、介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122dから構成されている。これにより、下記録層122aの結晶粒子(磁性粒子)から継続して第1主記録層122c、第2主記録層122dの小さな結晶粒子が成長し、主記録層の微細化を図ることができ、SNRの向上が可能となる。
下記録層122aは、本実施形態ではCoCrPt−Cr−SiOを用いる。CoCrPt−Cr−SiOは、CoCrPtからなる磁性粒子(グレイン)の周囲に、非磁性物質であるCr、SiO(酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒子が柱状に成長したグラニュラ構造を形成する。この磁性粒子は、非磁性グラニュラ層120のグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長した。
介在層122bは非磁性の薄膜であって、下記録層122aと第1主記録層122cの間に介在させることにより、これらの間の磁気的な連続性は分断される。このとき介在層122bの膜厚を所定の膜厚(0.7〜0.9nm)とすることにより、下記録層122aと第1主記録層122cとの間には反強磁性交換結合(AFC)が発生する。これにより介在層122bの上下の層の間では磁化が引き合い、相互に磁化方向を固定するように作用するため、磁化軸の揺らぎが低減し、ノイズを低減することができる。
介在層122bは、Ru又はRu化合物で構成されるとよい。Ruは磁性粒子を構成するCoと原子間隔が近いため、磁気記録層122の間に介在させてもCoの結晶粒子のエピタキシャル成長を阻害しにくいからである。また介在層122bが極めて薄いことによっても、エピタキシャル成長を阻害しにくいものとなっている。
ここで下記録層122aは、介在層122bがなければ第1主記録層122cおよび第2主記録層122dと連続した磁石であったところ、介在層122bによって分断されるために個別の短い磁石となる。そして、さらに下記録層122aの膜厚を薄くすることにより、グラニュラ磁性粒子の縦横比が短くなることから(垂直磁気記録媒体においては、膜厚方向が磁化容易軸の縦方向にあたる)、磁石の内部に発生する反磁界が強くなる。このため下記録層122aは硬磁性であるにもかかわらず、外部に出す磁気モーメントが小さくなり、磁気ヘッドによって拾われにくくなる。すなわち、下記録層122aの膜厚を調節することによって、磁気ヘッドまで磁束が到達しにくく、かつ第1主記録層122cに対しては磁気的相互作用を有する程度に磁気モーメント(磁石の強さ)を設定することにより、高い保磁力を発揮しながらもノイズの少ない磁気記録層とすることができる。
本実施形態において第1主記録層122cはCoCrPt−SiO−TiOを用いる。これにより、第1主記録層122cにおいても、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に非磁性物質であるSiO、TiO(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
また本実施形態において第2主記録層122dは第1主記録層122cと連続しているが、組成および膜厚が異なっている。第2主記録層122dはCoCrPt−SiO−TiO−Coを用いる。これにより、第2主記録層122dにおいても、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に非磁性物質であるSiO、TiO、Co(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
上記のように、本実施形態では第2主記録層122dが第1主記録層122cよりも多くの酸化物を含む構成としている。これにより、第1主記録層122cから第2主記録層122dにかけて、結晶粒子の分離を段階的に促進することができる。
また上記のように、第2主記録層122dにCo酸化物を含有させている。SiOやTiOを酸化物として混入すると、酸素欠損が生じる事実があり、SiイオンやTiイオンが磁性粒子に混入して結晶配向性が乱れ、保持力Hcが低下してしまう。そこでCo酸化物を含有させることにより、この酸素欠損を補うための酸素担持体として機能させることができる。Co酸化物としてはCoを例示するが、CoOでもよい。
Co酸化物はSiOやTiOよりもギブスの自由化エネルギーΔGが大きく、Coイオンと酸素イオンが分離しやすい。したがってCo酸化物から優先的に酸素が分離し、SiOやTiOにおいて生じた酸素欠損を補って、SiやTiのイオンを酸化物として完成させ、粒界に析出させることができる。これにより、SiやTiなどの異物が磁性粒子に混入することを防止し、その混入によって磁性粒子の結晶性を乱すことを防止することができる。このとき余剰となったCoイオンは磁性粒子に混入すると考えられるが、そもそも磁性粒子がCo合金であるために、磁気特性を損なうことはない。したがって磁性粒子の結晶性および結晶配向性が向上し、保持力Hcを増大させることが可能となる。また、飽和磁化Msが向上することから、オーバーライト特性も向上するという利点を有している。
ただし、磁気記録層にCo酸化物を混入すると、SNRが低下するという問題がある。そこで、上記のようにCo酸化物を混入しない第1主記録層122cを設けることにより、第1主記録層122cで高いSNRを確保しつつ、第2主記録層122dで高い保持力Hcおよびオーバーライト特性を得ることが可能となる。なお第1主記録層122cの膜厚よりも第2主記録層122dの膜厚が厚いことが好ましく、好適な一例として第1主記録層122cを2nm、第2主記録層122dを8nmとすることができる。
なお、上記に示した下記録層122aおよび第1主記録層122c、第2主記録層122dに用いた物質は一例であり、これに限定するものではない。粒界を形成するための非磁性物質としては、例えば酸化珪素(SiO)、クロム(Cr)、酸化クロム(Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)、酸化鉄(Fe)、酸化ボロン(B)等の酸化物を例示できる。また、BN等の窒化物、B等の炭化物も好適に用いることができる。
さらに本実施形態では、下記録層122aおよび第1主記録層122cにおいて2種類、第2主記録層122dにおいて3種類の非磁性物質(酸化物)を用いているが、これに限定するものではない。例えば、下記録層122aから第2主記録層122dのいずれかまたはすべてにおいて、1種類の非磁性物質を用いてもよいし、2種類以上の非磁性物質を複合して用いることも可能である。このとき含有する非磁性物質の種類には限定がないが、本実施形態の如く特にSiOおよびTiOを含むことが好ましい。したがって、本実施形態とは異なり、下記録層122aから第2主記録層122dが1層のみで構成される場合(介在層122bを設けない場合)、かかる磁気記録層はCoCrPt−SiO−TiOからなることが好ましい。
分断層124は、磁気記録層122(第2主記録層122d)と補助記録層126との間に設けられた非磁性の層である。ただし分断層124は、介在層122bよりも厚く形成する。これにより、磁気記録層122と補助記録層126の間には磁気的効果として反強磁性交換結合ではなく、強磁性交換結合が発生する。これにより磁気記録層122が補助記録層126に対するピン層(磁化方向固定層)として作用し、補助記録層126に起因するノイズを低減させてSNRを向上させることができる。
また本実施形態において分断層124は、Ru、Ru化合物、Ruと酸素、またはRuと酸化物を含む薄膜によって構成することができる。これによっても、補助記録層126に起因するノイズを低減させることができる。分断層124を成膜する際に、分断層124に含有される酸素が磁気記録層122の酸化物の上に偏析し、磁性粒子の上にRuが偏析することにより、磁気記録層122のCoの結晶構造を補助記録層126のCoまで継承させられるためと考えられる。
分断層124のRuに含有させる酸化物としては様々なものが考えられるが、特にW、Ti、Ruの酸化物を用いることにより、電磁変換特性(SNR)を向上させることができる。例えば分断層124は、RuO、RuWO、またはRuTiOであってもよい。中でも、WOは高い効果を得ることができる。
補助記録層126は基体主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した磁性層である。補助記録層126は磁気記録層122に対して磁気的相互作用を有するように、隣接または近接している必要がある。補助記録層126の材質としては、例えばCoCrPt、CoCrPtB、またはこれらに微少量の酸化物を含有させて構成することができる。補助記録層124は逆磁区核形成磁界Hnの調整、保磁力Hcの調整を行い、これにより耐熱揺らぎ特性、OW特性、およびSNRの改善を図ることを目的としている。この目的を達成するために、補助記録層126は垂直磁気異方性Kuおよび飽和磁化Msが高いことが望ましい。なお本実施形態において補助記録層126は磁気記録層122の上方に設けているが、下方に設けてもよい。
なお、「磁気的に連続している」とは磁性が連続していることを意味している。「ほぼ連続している」とは、補助記録層124全体で観察すれば一つの磁石ではなく、結晶粒子の粒界などによって磁性が不連続となっていてもよいことを意味している。粒界は結晶の不連続のみではなく、Crが偏析していてもよく、さらに微少量の酸化物を含有させて偏析させても良い。ただし補助記録層124に酸化物を含有する粒界を形成した場合であっても、磁気記録層122の粒界よりも面積が小さい(酸化物の含有量が少ない)ことが好ましい。補助記録層124の機能と作用については必ずしも明確ではないが、磁気記録層122のグラニュラ磁性粒と磁気的相互作用を有する(交換結合を行う)ことによってHnおよびHcを調整することができ、耐熱揺らぎ特性およびSNRを向上させていると考えられる。またグラニュラ磁性粒と接続する結晶粒子(磁気的相互作用を有する結晶粒子)がグラニュラ磁性粒の断面よりも広面積となるため磁気ヘッドから多くの磁束を受けて磁化反転しやすくなり、全体のOW特性を向上させるものと考えられる。
媒体保護層126は、真空を保ったままカーボンをCVD法により成膜して形成することができる。媒体保護層126は、磁気ヘッドの衝撃から垂直磁気記録媒体100を防護するための層である。一般にCVD法によって成膜されたカーボンはスパッタ法によって成膜したものと比べて膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対してより有効に垂直磁気記録媒体100を防護することができる。
潤滑層128は、PFPE(パーフロロポリエーテル)をディップコート法により成膜することができる。PFPEは長い鎖状の分子構造を有し、媒体保護層126表面のN原子と高い親和性をもって結合する。この潤滑層128の作用により、垂直磁気記録媒体100の表面に磁気ヘッドが接触しても、媒体保護層126の損傷や欠損を防止することができる。
以上の製造工程により、垂直磁気記録媒体100を得ることができる。次に、本発明の特徴である軟磁性層114(第1軟磁性層114b、第2軟磁性層114d、これらの間に設けたスペーサ層114c、および結晶調整層114a)についてさらに詳述する。
上述したように、軟磁性層114は、垂直磁気記録方式において記録層に垂直方向に磁束を通過させるために、記録時に一時的に磁路を形成する層である。軟磁性層114は、軟磁性材料で構成される、第1軟磁性層114bと第2軟磁性層114d、非磁性材料で構成される、スペーサ層114cと結晶調整層114aの4層からなる。
第1軟磁性層114bと第2軟磁性層114dの間に、非磁性のスペーサ層114cを介在させることによって、AFC構造を備えるように構成することができる。さらにAFC構造の直下に結晶調整層114aを形成する。結晶調整層114aとスペーサ層114cの組成としては、RuまたはRu化合物を用いる。
結晶調整層114aは、その上に成膜される第1軟磁性層114bの面内磁気異方性を向上させる。これは、Ruの結晶の上にCoFe系合金からなる第1軟磁性層114bを成膜することにより、結晶性が向上するためと考えられる。一方、第2軟磁性層114dはRuからなるスペーサ層114cの上に成膜されていることにより、同様に高い結晶性と面内磁気異方性を備えている。
このように、第1軟磁性層114bの結晶性および面内磁気異方性が第2軟磁性層114dと同程度になるまで向上することから、第1軟磁性層114bと第2軟磁性層114dで構成されるAFC構造のカップリングが強くなり、軟磁性層114全体としての面内磁気異方性が大きくなる。したがって、軟磁性層114の飽和磁化が大きくなり、垂直磁気記録媒体100のOW特性が向上する。また、軟磁性層114に形成された結晶構造にゆがみが少ないため、SNRも向上する。
なお、結晶調整層114aをスペーサ層114cと同じ組成で形成することによって、第1軟磁性層114bの結晶性が第2軟磁性層114dと同様の特性となり、AFC構造のカップリングが強くなる。特に、RuまたはRu化合物の上にCo−Feを主成分とする軟磁性層114b、114dを形成することにより、軟磁性層114b、114dの結晶性を向上させることができる。
また結晶調整層114aは、スペーサ層114cと略等しい層厚を有するとよい。これにより、その上部に形成される第1軟磁性層114bが第2軟磁性層114dと同等の結晶性を有することが可能となる。
結晶調整層114aは、ディスク基体110上に積層される層のうち、最初に形成されるとよい。結晶調整層114aを、これまで設けていたディスク基体110直上の付着層(図示せず)と置き換え可能であると共に、第1軟磁性層114bの結晶性が向上することが可能となる。
(実施例)
図2は実施例の軟磁性層114のみを説明する図、図3は比較例として結晶調整層114aを備えない垂直磁気記録媒体を示す図、図4は実施例と比較例のトラック幅、OW特性、およびSNR特性の関係を示す図である。
図1および図2に示す実施例は、ディスク基体110上に、真空引きを行った成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にてAr雰囲気中で、軟磁性層114から補助記録層126まで順次成膜を行った。軟磁性層114は、第1軟磁性層114b、第2軟磁性層114dは膜厚約20nmのCoFeTaZrとし、結晶調整層114a、スペーサ層114bは膜厚約0.7nmのRuとした。第1前下地層116aはNiTa、第2前下地層116bはNiWとした。第1下地層118aは所定圧力(低圧:例えば0.6〜0.7Pa)のAr雰囲気下でRu膜を成膜した。第2下地層118bは、酸素が含まれているターゲットを用いて所定圧力より高い圧力(高圧:例えば4.5〜7Pa)のAr雰囲気下で、酸素を含有するRu(RuO)膜を成膜した。非磁性グラニュラ層120の組成は非磁性のCoCr−SiOとした。下記録層122aは粒界部に酸化物の例としてCrおよびSiOを含有し、CoCrPt−Cr−SiOのhcp結晶構造を形成した。介在層122bはRuから形成した。第1主記録層122cは、粒界部に複合酸化物(複数の種類の酸化物)の例としてSiOおよびTiOを含有し、CoCrPt−SiO−TiOのhcp結晶構造を形成した。第2主記録層122dは、粒界部に複合酸化物(複数の種類の酸化物)の例としてSiO、TiOおよびCoを含有し、CoCrPt−SiO−TiO−Coのhcp結晶構造を形成した。分断層124はRuWOから形成した。補助記録層126の組成はCoCrPtBとした。媒体保護層128はCVD法によりCおよびCNを用いて成膜し、潤滑層130はディップコート法によりPFPEを用いて形成した。
図3に示す比較例は、Ruからなる結晶調整層114aを備えず、変わりにCrTiからなる付着層112を備えた。他の層については、上記実施例と同様の構成とした。
図4(a)は実施例と比較例のトラック幅(MWW)、OW特性、およびSNR特性のデータである。トラック幅MWW(半値幅と言われる場合もある)について説明する。まず磁気ディスクをACイレースし、記録ヘッドによって所定の周波の信号を書き込んだ後に、半径方向に磁気ヘッドをシフトしながら書き込んだ信号を読み取ってトラックプロファイルを生成する。そしてトラックプロファイルのピーク値の50%の値における幅を、トラック幅(以下MWWと称する)とする。書き込む際の周波数によってMWWは変化するが、このときSNRや他の特性の値も変化する。高記録密度化のためには磁気ビットの極小化と同等またはそれ以上にトラック幅(トラックの間隔)が重要であるため、MWWとあわせて他の特性の評価をすることによって適切な磁気記録媒体の評価をすることができる。
図4(b)はトラック幅とOW特性の関係を示すグラフである。比較例と比べて、実施例は、すべてのMWWにおいて比較例よりも高いOW特性を得られることが理解できる。
図4(c)はトラック幅とSNRの関係を示すグラフである。一般には、比較例に示されるように、MWWが小さくなるに比例してSNRが低下する。しかし図4(c)に示すように、実施例では、すべてのMWWにおいて比較例よりも高いSNRを得られることが理解できる。さらに、実施例のSNRが山なりのカーブを描いていることから、MWWが小さくなってもある程度SNRが高い値を維持することがわかる。すなわち、狭いトラック幅でも効率的に高SNRを得られることができ、飛躍的な高記録密度化を図ることができる。
上記のようにOW特性およびSNRが向上するのは、結晶調整層114aを形成させることで、その上部に形成される第1軟磁性層114bの結晶性が向上し、第1軟磁性層114bが第2軟磁性層114dと同等の結晶性を有することで、軟磁性層114bと第2軟磁性層114dとで構成されるAFC構造のカップリングが強くなったためと推察される。これにより、更なる高記録密度化の達成が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される垂直磁気記録媒体に利用することができる。
100 … 垂直磁気記録媒体
110 … ディスク基体
114 … 軟磁性層
114a … 結晶調整層
114b … 第1軟磁性層
114c … スペーサ層
114d … 第2軟磁性層
116 … 前下地層
116a … 第1前下地層
116b … 第2前下地層
118 … 下地層
118a … 第1下地層
118b … 第2下地層
120 … 非磁性グラニュラ層
122 … 磁気記録層
122a … 下記録層
122b … 介在層
122c … 第1主記録層
122d … 第2主記録層
124 … 分断層
126 … 補助記録層
128 … 媒体保護層
130 … 潤滑層

Claims (5)

  1. ディスク基体上に少なくとも、軟磁性層と、信号を記録する磁気記録層を備える垂直磁気記録媒体であって、
    前記軟磁性層は、
    第1軟磁性層および第2軟磁性層と、
    前記第1軟磁性層と前記第2軟磁性層の間に、該第1軟磁性層および該第2軟磁性層が反強磁性交換結合を及ぼすように設けられたRuまたはRu化合物からなるスペーサ層と、
    前記第1軟磁性層の下に設けられたRuまたはRu化合物からなる結晶調整層と、
    を備えることを特徴とする垂直記録媒体。
  2. 前記第1軟磁性層および前記第2軟磁性層は、Feと、Coとを主として含むことを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記結晶調整層は、前記スペーサ層と略等しい層厚を有することを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記結晶調整層は、前記スペーサ層と同じ材質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の垂直記録媒体。
  5. 前記結晶調整層は、前記ディスク基体上に積層される層のうち、最初に形成されることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
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