JP2010287300A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネトロンスパッタリングにおいて利用される磁界が磁気記録媒体の成膜において及ぼす影響を鑑みて、さらに保磁力Hcまたは逆磁区核形成磁界Hnを向上させることが可能な磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる磁気記録媒体の製造方法の代表的な構成は、回転マグネット36を回転させてマグネトロンスパッタリングを行うことにより、ディスク基体110上に複数の磁性層を成膜する磁気記録媒体の製造方法において、複数の磁性層(軟磁性層114、磁気記録層122、補助記録層126)のうちの少なくとも1つの層を被処理層としたとき、被処理層を成膜する際に、回転マグネット36の回転数を100rpm〜400rpmの所定回転数とすることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される磁気記録媒体の製造方法に関する。
近年の情報処理の大容量化に伴い、各種の情報記録技術が開発されている。特に磁気記録技術を用いたHDDの面記録密度は年率100%程度の割合で増加し続けている。最近では、HDD等に用いられる2.5インチ径の磁気記録媒体にして、1枚あたり200GBを超える情報記録容量が求められるようになってきており、このような要請にこたえるためには1平方インチあたり400GBitを超える情報記録密度を実現することが求められる。
HDD等に用いられる磁気記録媒体において高記録密度を達成するために、近年、垂直磁気記録方式が提案されている。垂直磁気記録方式に用いられる垂直磁気記録媒体は、磁気記録層の磁化容易軸が基板面に対して垂直方向に配向するよう調整されている。垂直磁気記録方式は従来の面内記録方式に比べて、超常磁性現象により記録信号の熱的安定性が損なわれ、記録信号が消失してしまう、いわゆる熱揺らぎ現象を抑制することができるので、高記録密度化に対して好適である。
上記垂直磁気記録媒体では、基体上に10層程度の被膜が形成される。この被膜は主として金属被膜であって、現在はスパッタリング法によって成膜される場合が多い。中でもマグネトロンスパッタリング法は、成膜速度が速く、また低温で成膜が可能であるため、磁気記録媒体においても成膜方法の主流となっている。マグネトロンスパッタリング法は、基体と対向して配置されるターゲットの裏面に磁石を設置し、ターゲットの表面に平行な磁界を発生させることにより、ターゲット表面から出た二次電子をターゲット表面近傍でサイクロトロン運動させるものである。これにより、プラズマガスのイオン化が促進して放電電流が大きくなり、成膜速度を速めることができる。また二次電子の放出を抑えることから、基体の温度上昇を抑えることができる。
マグネトロンスパッタリング法においては、ターゲットの侵食が不均一になりやすい。このため、特許文献1に示すように、磁石を回転させてターゲット利用率を向上させる構成が取られている。ターゲットは、磁界がターゲット表面に対して平行な箇所が多く侵食される(電子が磁界に直交する方向に移動するため)。そのため、ターゲットに対して磁界が平行となる部分を増やす(平行な磁界成分を増大させる)ために、ターゲットの側方にソレノイドコイルを配置して磁界形状を制御する、磁界圧着型のマグネトロンスパッタリングも知られている。この磁界圧着型のマグネトロンスパッタリングによれば、ターゲットが強磁性体の場合であっても高速スパッタリング成膜が可能となっている。
特開平11−144338号公報
しかし、上記のマグネトロンスパッタリングにおいては、磁界の中にさらされるのはターゲットばかりではなく、基体も磁界の中にある。従って強磁性体を成膜する場合には、成膜される被膜の結晶配向性に、マグネトロンスパッタリングの磁界が影響することが予測される。ただし、磁界の強さは距離の2乗に反比例するため、ターゲット上よりは飛躍的に磁界が弱いことは確かである。このため、従来はその影響については追求されておらず、ターゲット側(原子や分子を出す側)の条件ばかりが研究され、基体側(原子や分子が蒸着する側)の条件の研究は進んでいない。さらにしかし、磁界が成膜に影響を与えないことが確認されているわけでもない。
一方、上記の如く高記録密度化している磁気記録媒体であるが、今後記録密度の更なる向上が要請されている。高記録密度化のために重要な要素としては、保磁力Hcや逆磁区核形成磁界Hnなどの静磁気特性の向上と、オーバーライト特性(OW特性)やSNR(Signal to Noise Ratio:シグナルノイズ比)、トラック幅の狭小化などの電磁変換特性の向上がある。中でも、磁気記録媒体の更なる薄膜化によって磁気的スペーシングロスを低減し、SNRを向上させるために、HcやHnを更に向上することが求められている。
そこで本発明は、マグネトロンスパッタリングにおいて利用される磁界が磁気記録媒体の成膜において及ぼす影響を鑑みて、さらに保磁力Hcまたは逆磁区核形成磁界Hnを向上させることが可能な磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる磁気記録媒体の製造方法の代表的な構成は、磁界発生手段を回転させてマグネトロンスパッタリングを行うことにより、基体上に複数の磁性層を成膜する磁気記録媒体の製造方法において、複数の磁性層のうちの少なくとも1つの層を被処理層としたとき、被処理層を成膜する際に、磁界発生手段の回転数を100rpm〜400rpmの所定回転数とすることを特徴とする。さらに、200rpm〜300rpmとすることが好ましい。
被処理層とは、信号を記録する磁気記録層であってもよい。また、磁気記録層が組成の異なる複数の層からなる場合には、被処理層とは、複数の磁気記録層のうち最も厚い層であってもよい。
被処理層とは、信号を記録する磁気記録層より基体側に成膜される軟磁性層であってもよい。また、磁気記録層の基体側または表面側に、基体主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した補助記録層を備える場合には、被処理層が補助記録層であってもよい。
本発明によれば、マグネトロンスパッタリングにおいて利用される磁界が磁気記録媒体の成膜において及ぼす影響を軽減し、保磁力Hcまたは逆磁区核形成磁界Hnを向上させることが可能な磁気記録媒体の製造方法を提供することができる。
本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体の構成を説明する図である。 DCマグネトロンスパッタリングの概略説明図である。 各層に対して回転数を異ならせた場合のHcとHnを比較する図である。 磁気記録層に対して回転数を異ならせた場合のHcとHnの詳細を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[垂直磁気記録媒体]
図1は、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100の構成を説明する図である。図1に示す垂直磁気記録媒体100は、ディスク基体110、付着層112、第1軟磁性層114a、スペーサ層114b、第2軟磁性層114c、前下地層116、第1下地層118a、第2下地層118b、非磁性グラニュラ層120、下記録層122a、介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122d、分断層124、補助記録層126、媒体保護層128、潤滑層130で構成されている。なお第1軟磁性層114a、スペーサ層114b、第2軟磁性層114cはあわせて軟磁性層114を構成する。第1下地層118aと第2下地層118bはあわせて下地層118を構成する。下記録層122aと介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122dはあわせて磁気記録層122を構成する。
ディスク基体110は、アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円板状に成型したガラスディスクを用いることができる。なおガラスディスクの種類、サイズ、厚さ等は特に制限されない。ガラスディスクの材質としては、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性のディスク基体110を得ることができる。
上記のようにして形成されたディスク基体110上に、DCマグネトロンスパッタリング法にて付着層112から補助記録層126まで順次成膜を行い、媒体保護層128はCVD法により成膜することができる。この後、潤滑層130をディップコート法により形成することができる。なお、生産性が高いという点で、インライン型成膜方法を用いることも好ましい。以下、各層の構成について説明する。
付着層112はディスク基体110に接して形成され、この上に成膜される軟磁性層114とディスク基体110との剥離強度を高める機能と、軟磁性層114上に成膜される各層の結晶グレインを微細化及び均一化させる機能を備えている。付着層112は、ディスク基体110がアモルファスガラスからなる場合、そのアモルファスガラス表面に対応させる為にアモルファス(非晶質)の合金膜とすることが好ましい。
付着層112としては、例えばCrTi系非晶質層、CoW系非晶質層、CrW系非晶質層、CrTa系非晶質層、CrNb系非晶質層から選択することができる。付着層112は単一材料からなる単層でも良いが、複数層を積層して形成してもよい。例えばCrTi層の上にCoW層またはCrW層を形成してもよい。またこれらの付着層112は、二酸化炭素、一酸化炭素、窒素、又は酸素を含む材料によってスパッタを行うか、もしくは表面層をこれらのガスで暴露したものであることが好ましい。
軟磁性層114は、垂直磁気記録方式において磁気記録層122に垂直方向に磁束を通過させるために、記録時に一時的に磁路を形成する層である。第1軟磁性層114a、第2軟磁性層114cの組成としては、CoTaZrなどのコバルト系合金、CoCrFeB、CoFeTaZrなどのCo−Fe系合金、[Ni−Fe/Sn]n多層構造のようなNi−Fe系合金などを用いることができる。
軟磁性層114は第1軟磁性層114aと第2軟磁性層114cの間に非磁性のスペーサ層114bを介在させることによって、AFC(AntiFerromagnetic exchange Coupling)を備えるように構成することができる。
前下地層116は、非磁性の合金層であり、軟磁性層114を防護する作用と、この上に成膜される下地層118に含まれる六方最密充填構造(hcp構造)の磁化容易軸をディスク垂直方向に配向させる機能を備える。前下地層116は面心立方構造(fcc構造)の(111)面がディスク基体110の主表面と平行となっていることが好ましい。また前下地層116は、これらの結晶構造とアモルファスとが混在した構成としてもよい。前下地層116の材質としては、Ni、Cu、Pt、Pd、Zr、Hf、Nb、Taから選択することができる。さらにこれらの金属を主成分とし、Ti、V、Cr、Mo、Wのいずれか1つ以上の添加元素を含む合金としてもよい。例えばfcc構造を取る合金としてはNiW、CuW、CuCrを好適に選択することができる。
なお、本実施形態においては、前下地層116を1層としたが、これに限定するものではなく、前下地層116を2層以上で構成してもよく、例えば、前下地層116を2層で構成し、基体側に配置される(軟磁性層114上に成膜される)前下地層を非晶質とし、その上に配置される前下地層を結晶質とすることができる。
これによれば、非晶質材料の粒子は結晶配向性を有さず不規則に成膜するため、ディスク基体110の主表面上に形成されたテクスチャの形状を継承することにより、テクスチャの凹凸に対応した凹凸を有することとなった軟磁性層114の表面を平滑化且つ平坦化することができる。これにより、軟磁性層114上に成膜される層(皮膜)における、テクスチャの形状の継承を防止することができ、軟磁性層114上に成膜される層の結晶配向性の低下、特に磁気記録層122の磁性粒子の結晶配向性の低下を防止することが可能となる。
下地層118はhcp構造であって、磁気記録層122のCoのhcp構造の結晶をグラニュラ構造として成長させる作用を有している。したがって、下地層118の結晶配向性が高いほど、すなわち下地層118の結晶の(0001)面がディスク基体110の主表面と平行になっているほど、磁気記録層122の配向性を向上させることができる。下地層118の材質としてはRuが代表的であるが、その他に、RuCr、RuCoから選択することができる。Ruはhcp構造をとり、また結晶の原子間隔がCoと近いため、Coを主成分とする磁気記録層122を良好に配向させることができる。
下地層118をRuとした場合において、スパッタ時のガス圧を変更することによりRuからなる2層構造とすることができる。具体的には、下層側の第1下地層118aを形成する際にはArのガス圧を所定圧力、すなわち低圧にし、上層側の第2下地層118bを形成する際には、下層側の第1下地層118aを形成するときよりもArのガス圧を高くする、すなわち高圧にする。これにより、第1下地層118aによる磁気記録層122の結晶配向性の向上、および第2下地層118bによる磁気記録層122の磁性粒子の粒径の微細化が可能となる。
また、ガス圧を高くするとスパッタリングされるプラズマイオンの平均自由行程が短くなるため、成膜速度が遅くなり、皮膜が粗になるため、Ruの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、Coの結晶粒子の微細化も可能となる。
さらに、下地層118のRuに酸素を微少量含有させてもよい。これによりさらにRuの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、磁気記録層122のさらなる孤立化と微細化を図ることができる。したがって、本実施形態では、2層で構成される下地層118のうち、磁気記録層の直下に成膜される第2下地層に酸素を含ませる。すなわち第2下地層をRuOにより構成する。これにより、上記の利点を最も効果的に得ることができる。なお酸素はリアクティブスパッタによって含有させてもよいが、スパッタリング成膜する際に酸素を含有するターゲットを用いることが好ましい。
非磁性グラニュラ層120はグラニュラ構造を有する非磁性の層である。下地層118のhcp結晶構造の上に非磁性グラニュラ層120を形成し、この上に下記録層122a(すなわち磁気記録層122全体)のグラニュラ層を成長させることにより、磁性のグラニュラ層を初期成長の段階(立ち上がり)から分離させる作用を有している。これにより、磁気記録層122の磁性粒子の孤立化を促進することができる。非磁性グラニュラ層120の組成は、Co系合金からなる非磁性の結晶粒子の間に、非磁性物質を偏析させて粒界を形成することにより、グラニュラ構造とすることができる。
本実施形態においては、かかる非磁性グラニュラ層120にCoCr−SiOを用いる。これにより、Co系合金(非磁性の結晶粒子)の間にSiO(非磁性物質)が偏析して粒界を形成し、非磁性グラニュラ層120がグラニュラ構造となる。なお、CoCr−SiOは一例であり、これに限定するものではない。他には、CoCrRu−SiOを好適に用いることができ、さらにRuに代えてRh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)、Au(金)も利用することができる。また非磁性物質とは、磁性粒子(磁性グレイン)間の交換相互作用が抑制、または、遮断されるように、磁性粒子の周囲に粒界部を形成しうる物質であって、コバルト(Co)と固溶しない非磁性物質であればよい。例えば酸化珪素(SiOx)、クロム(Cr)、酸化クロム(Cr23)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タンタル(Ta)を例示できる。
なお本実施形態では、下地層188(第2下地層188b)の上に非磁性グラニュラ層120を設けているが、これに限定されるものではなく、非磁性グラニュラ層120を設けずに垂直磁気記録媒体100を構成することも可能である。
磁気記録層122は、Co系合金、Fe系合金、Ni系合金から選択される硬磁性体の磁性粒子の周囲に非磁性物質を偏析させて粒界を形成した柱状のグラニュラ構造を有している。この磁性粒子は、非磁性グラニュラ層120を設けることにより、そのグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長することができる。磁気記録層122は、本実施形態では下記録層122a、介在層122b、第1主記録層122c、第2主記録層122dから構成されている。これにより、下記録層122aの結晶粒子(磁性粒子)から継続して第1主記録層122c、第2主記録層122dの小さな結晶粒子が成長し、主記録層の微細化を図ることができ、SNRの向上が可能となる。
本実施形態では、下記録層122aにCoCrPt−Cr−SiOを用いる。CoCrPt−Cr−SiOは、CoCrPtからなる磁性粒子(グレイン)の周囲に、非磁性物質であるCr、SiO(酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒子が柱状に成長したグラニュラ構造を形成する。この磁性粒子は、非磁性グラニュラ層120のグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長した。
介在層122bは非磁性の薄膜であって、下記録層122aと第1主記録層122cの間に介在させることにより、これらの間の磁気的な連続性は分断される。このとき介在層122bの膜厚を所定の膜厚(0.7〜0.9nm)とすることにより、下記録層122aと第1主記録層122cとの間には反強磁性交換結合(AFC)が発生する。これにより介在層122bの上下の層の間では磁化が引き合い、相互に磁化方向を固定するように作用するため、磁化軸の揺らぎが低減し、ノイズを低減することができる。
介在層122bは、Ru又はRu化合物で構成されるとよい。Ruは磁性粒子を構成するCoと原子間隔が近いため、磁気記録層122の間に介在させてもCoの結晶粒子のエピタキシャル成長を阻害しにくいからである。また介在層122bが極めて薄いことによっても、エピタキシャル成長を阻害しにくいものとなっている。
ここで下記録層122aは、介在層122bがなければ第1主記録層122cおよび第2主記録層122dと連続した磁石であったところ、介在層122bによって分断されるために個別の短い磁石となる。そして、さらに下記録層122aの膜厚を薄くすることにより、グラニュラ磁性粒子の縦横比が短くなることから(垂直磁気記録媒体100においては、膜厚方向が磁化容易軸の縦方向にあたる)、磁石の内部に発生する反磁界が強くなる。このため下記録層122aは硬磁性であるにもかかわらず、外部に出す磁気モーメントが小さくなり、磁気ヘッドによって拾われにくくなる。すなわち、下記録層122aの膜厚を調節することによって、磁気ヘッドまで磁束が到達しにくく、かつ第1主記録層122cに対しては磁気的相互作用を有する程度に磁気モーメント(磁石の強さ)を設定することにより、高い保磁力を発揮しながらもノイズの少ない磁気記録層とすることができる。
本実施形態において第1主記録層122cはCoCrPt−SiO−TiOを用いる。これにより、第1主記録層122cにおいても、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に非磁性物質であるSiO、TiO(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
また本実施形態において第2主記録層122dは第1主記録層122cと連続しているが、組成および膜厚が異なっている。第2主記録層122dはCoCrPt−SiO−TiO−Coを用いる。これにより、第2主記録層122dにおいても、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に非磁性物質であるSiO、TiO、Co(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
上記のように、本実施形態では第2主記録層122dが第1主記録層122cよりも多くの酸化物を含む構成としている。これにより、第1主記録層122cから第2主記録層122dにかけて、結晶粒子の分離を段階的に促進することができる。
また上記のように、第2主記録層122dにCo酸化物を含有させている。SiOやTiOを酸化物として混入すると、酸素欠損が生じる事実があり、SiイオンやTiイオンが磁性粒子に混入して結晶配向性が乱れ、保持力Hcが低下してしまう。そこでCo酸化物を含有させることにより、この酸素欠損を補うための酸素担持体として機能させることができる。Co酸化物としてはCoを例示するが、CoOでもよい。
Co酸化物はSiOやTiOよりもギブスの自由化エネルギーΔGが大きく、Coイオンと酸素イオンが分離しやすい。したがって、Co酸化物から優先的に酸素が分離し、SiOやTiOにおいて生じた酸素欠損を補って、SiやTiのイオンを酸化物として完成させ、粒界に析出させることができる。これにより、SiやTiなどの異物が磁性粒子に混入することを防止し、その混入によって磁性粒子の結晶性を乱すことを防止することができる。このとき余剰となったCoイオンは磁性粒子に混入すると考えられるが、そもそも磁性粒子がCo合金であるために、磁気特性を損なうことはない。したがって磁性粒子の結晶性および結晶配向性が向上し、保持力Hcを増大させることが可能となる。また、飽和磁化Msが向上することから、オーバーライト特性も向上するという利点を有している。
ただし、磁気記録層122にCo酸化物を混入すると、SNRが低下するという問題がある。そこで、上記のようにCo酸化物を混入しない第1主記録層122cを設けることにより、第1主記録層122cで高いSNRを確保しつつ、第2主記録層122dで高い保持力Hcおよびオーバーライト特性を得ることが可能となる。なお第1主記録層122cの膜厚よりも第2主記録層122dの膜厚が厚いことが好ましく、好適な一例として第1主記録層122cを2nm、第2主記録層122dを8nmとすることができる。
なお、上記に示した下記録層122aおよび第1主記録層122c、第2主記録層122dに用いた物質は一例であり、これに限定するものではない。粒界を形成するための非磁性物質としては、例えば酸化珪素(SiO)、クロム(Cr)、酸化クロム(Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タンタル(Ta)、酸化鉄(Fe)、酸化ボロン(B)等の酸化物を例示できる。また、BN等の窒化物、B等の炭化物も好適に用いることができる。
さらに本実施形態では、下記録層122aおよび第1主記録層122cにおいて2種類、第2主記録層122dにおいて3種類の非磁性物質(酸化物)を用いているが、これに限定するものではない。例えば、下記録層122aから第2主記録層122dのいずれかまたはすべてにおいて、1種類の非磁性物質を用いてもよいし、2種類以上の非磁性物質を複合して用いることも可能である。このとき含有する非磁性物質の種類には限定がないが、本実施形態の如く特にSiOおよびTiOを含むことが好ましい。したがって、本実施形態とは異なり、下記録層122aから第2主記録層122dが1層のみで構成される場合(介在層122bを設けない場合)、かかる磁気記録層はCoCrPt−SiO−TiOからなることが好ましい。
分断層124は、磁気記録層122(第2主記録層122d)と補助記録層126との間に設けられた非磁性の層である。ただし分断層124は、介在層122bよりも厚く形成する。これにより、磁気記録層122と補助記録層126の間には磁気的効果として反強磁性交換結合ではなく、強磁性交換結合が発生する。これにより磁気記録層122が補助記録層126に対するピン層(磁化方向固定層)として作用し、補助記録層126に起因するノイズを低減させてSNRを向上させることができる。
また本実施形態において分断層124は、Ru、Ru化合物、Ruと酸素、またはRuと酸化物を含む薄膜によって構成することができる。これによっても、補助記録層126に起因するノイズを低減させることができる。分断層124を成膜する際に、分断層124に含有される酸素が磁気記録層122の酸化物の上に偏析し、磁性粒子の上にRuが偏析することにより、磁気記録層122のCoの結晶構造を補助記録層126のCoまで継承させられるためと考えられる。
分断層124のRuに含有させる酸化物としては様々なものが考えられるが、特にW、Ti、Ruの酸化物を用いることにより、電磁変換特性(SNR)を向上させることができる。例えば分断層124は、RuO、RuWO、またはRuTiOであってもよい。中でも、WOは高い効果を得ることができる。
これは、Ruに含有させた酸素がスパッタ中に解離され、解離された酸素が、酸素添加の効果も示すためと考えられる。つまり、WOを使うことにより、酸素添加の効果と酸化物添加の効果を併せ持つことができるので、好適である。酸化物の他の例としては、酸化珪素(SiO)、クロム(Cr)、酸化クロム(Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タンタル(Ta)、酸化鉄(Fe)、酸化ボロン(B)等の酸化物を例示できる。また、BN等の窒化物、B等の炭化物も好適に用いることができる。
補助記録層126は基体主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した磁性層である。補助記録層126は磁気記録層122に対して磁気的相互作用を有するように、隣接または近接している必要がある。補助記録層126の材質としては、例えばCoCrPt、CoCrPtB、またはこれらに微少量の酸化物を含有させて構成することができる。補助記録層126は逆磁区核形成磁界Hnの調整、保磁力Hcの調整を行い、これにより耐熱揺らぎ特性、OW特性、およびSNRの改善を図ることを目的としている。この目的を達成するために、補助記録層126は垂直磁気異方性Kuおよび飽和磁化Msが高いことが望ましい。なお本実施形態において補助記録層126は磁気記録層122の上方に設けているが、下方に設けてもよい。
なお、「磁気的に連続している」とは磁性が連続していることを意味している。「ほぼ連続している」とは、補助記録層126全体で観察すれば一つの磁石ではなく、結晶粒子の粒界などによって磁性が不連続となっていてもよいことを意味している。粒界は結晶の不連続のみではなく、Crが偏析していてもよく、さらに微少量の酸化物を含有させて偏析させても良い。ただし補助記録層126に酸化物を含有する粒界を形成した場合であっても、磁気記録層122の粒界よりも面積が小さい(酸化物の含有量が少ない)ことが好ましい。補助記録層126の機能と作用については必ずしも明確ではないが、磁気記録層122のグラニュラ磁性粒子と磁気的相互作用を有する(交換結合を行う)ことによってHnおよびHcを調整することができ、耐熱揺らぎ特性およびSNRを向上させていると考えられる。またグラニュラ磁性粒子と接続する結晶粒子(磁気的相互作用を有する結晶粒子)がグラニュラ磁性粒子の断面よりも広面積となるため磁気ヘッドから多くの磁束を受けて磁化反転しやすくなり、全体のOW特性を向上させるものと考えられる。
媒体保護層128は、真空を保ったままカーボンをCVD法により成膜して形成することができる。媒体保護層128は、磁気ヘッドの衝撃から垂直磁気記録媒体100を防護するための層である。一般にCVD法によって成膜されたカーボンはスパッタ法によって成膜したものと比べて膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対してより有効に垂直磁気記録媒体100を防護することができる。
潤滑層130は、PFPE(パーフロロポリエーテル)をディップコート法により成膜することができる。PFPEは長い鎖状の分子構造を有し、媒体保護層128表面のN原子と高い親和性をもって結合する。この潤滑層130の作用により、垂直磁気記録媒体100の表面に磁気ヘッドが接触しても、媒体保護層128の損傷や欠損を防止することができる。
[DCマグネトロンスパッタリング]
図2はDCマグネトロンスパッタリングの概略説明図である。図2(a)に示すように、スパッタリングを行う際、ターゲット30とシールド32の間に高電圧をかけてArをプラズマ化し、ターゲット30粒子をイオン化する。このときグロー放電により発生したイオンがターゲット30表面に衝突し、ターゲット30表面から二次電子が発生する。そして磁界発生手段の例としての回転マグネット36によって磁場38を発生し、ターゲット30表面から出た二次電子をターゲット30表面近傍でサイクロトロン運動させて引留める。これにより、プラズマガスと二次電子の平均自由工程が短くなり、プラズマガスのイオン化が促進して放電電流が大きくなる。そして大量のプラズマイオンがターゲット30に衝突してイオン化した蒸着粒子が、基体10(成膜途中の垂直磁気記録媒体100)に蒸着される。
図2(b)は回転マグネット36の構成を示している。回転マグネット36は永久磁石からなる複数の磁性ブロック40を備えており、C字状に配置された多数のN極ブロック40aと、C字の切れ目に配置された小数のS極ブロック40bとから構成されている。この回転マグネット36を回転させることにより、ターゲット30の表面に平行な成分の多い磁界を発生させることができる。また、回転マグネット36から出た磁場38は、図2に示すように、基体10にも印加される。
ところで、蒸着粒子は高熱で溶融しているため、基体10上に到達した後も極めて短い時間ながら移動し、結晶を構成する(マイグレーション)。したがって成膜している金属が磁性材料である場合、マイグレーションの瞬間にその空間にバイアス磁界がかけられていると、磁界の方向に結晶が配向しようとしてしまうものと考えられる。
次に、回転マグネット36の回転数と磁界の方向について考察すれば、図2に示すように、基体10を貫通する磁界は、基体10の一方側の回転マグネット36から他方側の回転マグネット36に流れる磁界である。すると回転数が速くなるほど基体10を通過する磁界の方向が傾斜し、また不規則になるものと考えられる。従って、磁気記録媒体に含まれる複数の磁性層のうちの少なくとも1つの層を被処理層としたとき、被処理層を成膜する際に、磁界発生手段の回転数を100rpm〜400rpmの所定回転数とすることが好ましい。400rpmより速くなると、基体10を通過する磁束が傾斜してしまい、被膜中の結晶粒子の結晶配向性に影響を与えてしまうからである。また100rpmより遅くなると、ターゲット30の表面に平行な磁界を形成できなくなってしまうためである。
ここで被処理層とは、磁性を帯びた層であればよく、軟磁性層114(スペーサ層114bを除く)、磁気記録層122(介在層122bを除く)、補助記録層126のいずれか1つまたは複数であってもよい。また磁気記録層122が組成の異なる複数の層からなる場合には、被処理層とは、複数の磁気記録層122のうち最も厚い層(例えば第2主記録層122d)であってもよい。
以上の製造工程により、垂直磁気記録媒体100を得ることができた。次に、本実施形態の評価について説明する。
[評価]
ディスク基体110上に、真空引きを行った成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にてAr雰囲気中で、付着層112から補助記録層126まで順次成膜を行った。付着層112は、CrTiとした。軟磁性層114は、第1軟磁性層114a、第2軟磁性層114cの組成はCoFeTaZrとし、スペーサ層114bの組成はRuとした。前下地層116の組成は、NiWとした。第1下地層118aは所定圧力(低圧:例えば0.6〜0.7Pa)のAr雰囲気下でRu膜を成膜した。第2下地層118bは、酸素が含まれているターゲットを用いて所定圧力より高い圧力(高圧:例えば4.5〜7Pa)のAr雰囲気下で、酸素を含有するRu(RuO)膜を成膜した。非磁性グラニュラ層120の組成は非磁性のCoCr−SiOとした。下記録層122aは粒界部に酸化物の例としてCrおよびSiOを含有し、CoCrPt−Cr−SiOのhcp結晶構造を形成した。介在層122bはRuから形成した。第1主記録層122cは、粒界部に複合酸化物(複数の種類の酸化物)の例としてSiOおよびTiOを含有し、CoCrPt−SiO−TiOのhcp結晶構造を形成した。第2主記録層122dは、粒界部に複合酸化物(複数の種類の酸化物)の例としてSiO、TiOおよびCoを含有し、CoCrPt−SiO−TiO−Coのhcp結晶構造を形成した。分断層124はRuWOから形成した。補助記録層126の組成はCoCrPtBとした。媒体保護層128はCVD法によりCおよびCNを用いて成膜し、潤滑層130はディップコート法によりPFPEを用いて形成した。
図3は各層に対して回転数を異ならせた場合のHcとHnを比較する図、図4は磁気記録層122に対して回転数を異ならせた場合の保磁力Hcと逆磁区核形成磁界Hnの詳細を示す図である。
図3に示すように、前下地層116、下地層118、磁気記録層122、補助記録層126のそれぞれについて、回転マグネット36の回転数を50〜600rpmまで変化させて、保磁力Hcおよび逆磁区核形成磁界Hnを計測した。その結果、磁気記録層122においては回転マグネット36の回転数に対し、200rpm近傍をピークとする山なりのカーブが観察された。一方、磁気記録層122以外の層では、多少の変動は見受けられるものの、一定の傾向は観察されなかった。
上記の結果を考察するに、回転マグネット36の回転数は磁界に変化を生じ、成膜中の結晶性もしくは結晶配向性に影響を生じるものと考えられる。このため、磁性材料を用いる磁性層を成膜する際に、影響を及ぼすことが確認された。
さらに、磁気記録層122において影響が大きく、また補助記録層126においては影響が少ない点については、磁気記録層122が酸化物によって分離化を促進された垂直方向の結晶配向性を有しているためと考えられる。このことは、回転マグネット36がターゲットの表面に平行な磁界を発生させることを目的としている点にも符合する。すなわちターゲットの表面に平行な磁界は、基体10の表面に対しても主として平行な、もしくは平行に近い角度の磁界となる。このため磁気記録層122のCoのhcp構造が面内方向に向かされてしまい、保磁力Hcに影響が生じているものと考えられる。しかるに、回転マグネット36の回転数は、垂直方向の結晶配向を有する磁性層(垂直磁気記録層)の、結晶配向性に影響を及ぼすものと把握することができる。
そして近年の高記録密度化している垂直磁気記録媒体においては、保磁力Hcが4750[Oe]以上は必要である。このため、図4に示すように、磁気記録層122を成膜する際の回転マグネット36の所定回転数は、100rpm〜400rpmの所定回転数とすることが好ましいことが確認された。また、保磁力Hcが4800[Oe]以上必要な場合は、所定回転数を200rpm〜300rpmとすることがさらに好ましいことが確認された。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される磁気記録媒体の製造方法として利用することができる。
10 …基体
30 …ターゲット
32 …シールド
34 …ホルダー
36 …回転マグネット
37 …磁性ブロック
38 …磁場
40 …磁性ブロック
40a …N極ブロック
40b …S極ブロック
100 …垂直磁気記録媒体
110 …ディスク基体
112 …付着層
114 …軟磁性層
114a …第1軟磁性層
114b …スペーサ層
114c …第2軟磁性層
116 …前下地層
118 …下地層
118a …第1下地層
118b …第2下地層
120 …非磁性グラニュラ層
122 …磁気記録層
122a …下記録層
122b …介在層
122c …第1主記録層
122d …第2主記録層
124 …分断層
126 …補助記録層
128 …媒体保護層
130 …潤滑層
14a …第一軟磁性層
14c …第二軟磁性層

Claims (4)

  1. 磁界発生手段を回転させてマグネトロンスパッタリングを行うことにより、基体上に複数の磁性層を成膜する磁気記録媒体の製造方法において、
    前記複数の磁性層のうちの少なくとも1つの層を被処理層としたとき、
    前記被処理層を成膜する際に、前記磁界発生手段の回転数を100rpm〜400rpmの所定回転数とすることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記被処理層とは、信号を記録する磁気記録層であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記磁気記録層は組成の異なる複数の層からなり、
    前記被処理層とは、前記複数の磁気記録層のうち最も厚い層であることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記被処理層とは、信号を記録する磁気記録層より前記基体側に成膜される軟磁性層であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
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