JP2010238291A - 被研磨物の搬送装置、被研磨物の搬送方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、磁気記録媒体及び被研磨物のチャック治具 - Google Patents

被研磨物の搬送装置、被研磨物の搬送方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、磁気記録媒体及び被研磨物のチャック治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 研磨装置から速やかに、かつ確実に被研磨物を搬送可能な搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置51は板状の本体53を有し、本体53には研磨装置21aに収納されたガラス基材1aをチャックするチャック治具55が設けられている。
図6に示すように、チャック治具55は、研磨装置21a上のガラス基材1a(被研磨物)の配置形状に対応した形状に配置されている。
チャック部57は柱状であり、端部61は軸方向に4つに分割されて拡径している。
また、チャック部57の外周には周方向に形成されたネジ65が設けられている。
一方、スリーブ59は円筒状の形状を有し、回転可能に設けられている。
スリーブ59をC1の向きに回転させると、チャック部57はスリーブ59内に引き込まれ、チャック部57の外周形状はスリーブ59の内周に拘束されて縮径する。
【選択図】 図7

Description

本発明は被研磨物の搬送装置、被研磨物の搬送方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、磁気記録媒体および被研磨物のチャック治具に関するものである。
近年、情報化技術の高度化に伴い、情報記録技術、特に磁気記録技術は著しく進歩している。
このような磁気記録技術のひとつであるHDD(ハードディスクドライブ)等の磁気記録媒体用基板としては、かつてはアルミニウム基板が広く用いられてきた。
しかしながら、磁気ディスクの小型化、薄板化、および高密度記録化に伴い、近年は、アルミニウム基板に比べ基板表面の平坦性及び基板強度に優れたガラス基板の需要が高まっている。
ガラス基板は、従来、例えば、特許文献1の段落〔0004〕に示すように、ガラスを円盤状に形成して面取りを行い、端面および主表面を研磨し、その後に耐衝撃性や耐振動性を向上させるための化学強化処理を施すことにより製造されていた(特許文献1)。
ここで、主表面の研磨に用いられる装置としては、例えば遊星歯車機構を用いたものがある。
具体的には、例えば特許文献2では、段落〔0003〕〔0004〕に、太陽歯車と、その外方に同心円状に太陽歯車を囲むように配置される内歯歯車と、太陽歯車および内歯歯車にかみ合い、被研磨物を保持するキャリアと、キャリアを挟持する上下定盤を有し、キャリアを自転および公転させつつ、研磨液をキャリアに供給して研磨を行う研磨装置が開示されている(特許文献2)。
特開2000−076652号公報 特開2002−066910号公報
ここで、研磨されたガラスは研磨装置から取り出されて次工程に搬送されるが、従来は搬送を手作業で行っていた。
しかしながら手作業による搬送では、手間がかかる上に、搬送時に落下等によりガラスを損傷させるおそれがあった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、研磨装置から速やかに、かつ確実に被研磨物を搬送可能な搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)本体と、前記本体に設けられ、研磨機に収納された被研磨物をチャックするチャック治具と、を有し、前記チャック治具は、前記研磨機上の前記被研磨物の配置形状に対応した形状に配置されていることを特徴とする被研磨物の搬送装置。
(構成2)前記被研磨物は孔を有し、前記チャック治具は、前記孔の内周と接触可能に設けられた複数の接触部と、複数の前記接触部の相対距離を、前記孔の内径未満の距離から少なくとも前記孔の内径と同一の距離まで変化させる変化手段を有することを特徴とする構成1記載の被研磨物の搬送装置。
(構成3)前記チャック治具は、柱状のチャック部と、前記チャック部の端部を軸方向に分割して拡径した形状を有する端部と、を有し、前記端部が前記接触部を構成し、前記変化手段は、前記チャック部の外周を覆うように設けられ、前記チャック部に対して相対移動可能なスリーブを有することを特徴とする構成2記載の被研磨物の搬送装置。
(構成4)前記チャック部は円筒状または円柱状の形状を有し、前記チャック部の外周には、円周方向に形成された第1のネジ部を有し、前記スリーブの内周には、円周方向に形成され、前記第1のネジ部とかみ合う第2のネジ部を有し、前記スリーブを前記チャック部に対して相対回転させることにより前記スリーブが前記チャック部に対して相対的に上下動することを特徴とする構成3記載の被研磨物の搬送装置。
(構成5)前記スリーブを回転させる回転手段をさらに有することを特徴とする構成4記載の被研磨物の搬送装置。
(構成6)前記回転手段は、前記スリーブに連結されたモータを有することを特徴とする構成5記載の被研磨物の搬送装置。
(構成7)前記チャック治具は複数設けられ、複数の前記チャック治具には、互いにかみ合うように配置されたギヤが設けられ、前記モータは、複数の前記ギヤの1つを回転させるように設けられていることを特徴とする構成6記載の被研磨物の搬送装置。
(構成8)複数の前記ギヤとかみ合うように設けられた太陽歯車を有し、前記ギヤは、前記太陽歯車の周囲に配置されて遊星歯車機構を構成していることを特徴とする構成7記載の被研磨物の搬送装置。
(構成9)構成1〜8のいずれかに記載の被研磨物の搬送装置を用いることを特徴とする被研磨物の搬送方法。
(構成10)構成9記載の被研磨物の搬送方法を工程に有することを特徴とするガラス基板の製造方法。
(構成11)構成10に記載のガラス基板の製造方法により製造されたことを特徴とするガラス基板。
(構成12)構成11記載のガラス基板と、前記ガラス基板の主表面に設けられた下地層、磁性層、保護層、潤滑層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
(構成13)孔を有する被研磨物の前記孔の内周と接触可能に設けられた複数の接触部と、複数の前記接触部の相対距離を、前記孔の内径未満の距離から少なくとも前記孔の内径と同一の距離まで変化させる変化手段と、を有することを特徴とする被研磨物のチャック治具。
(構成14)柱状のチャック部と、前記チャック部の端部を軸方向に分割して拡径した形状を有する端部と、を有し、前記端部が前記接触部を構成し、前記変化手段は、前記チャック部の外周を覆うように設けられ、前記チャック部に対して相対移動可能なスリーブを有することを特徴とする構成13記載の被研磨物のチャック治具。
(構成15)前記チャック部は円筒状または円柱状の形状を有し、前記チャック部の外周には、円周方向に形成された第1のネジ部を有し、前記スリーブの内周には、円周方向に形成され、前記第1のネジ部とかみ合う第2のネジ部を有し、前記スリーブを前記チャック部に対して相対回転させることにより前記スリーブが前記チャック部に対して相対的に上下動することを特徴とする構成14記載の被研磨物のチャック治具。
本発明によれば、研磨装置から速やかに、かつ確実に被研磨物を搬送可能な搬送装置を提供することができる。
図1(a)はガラス基板1の平面図、図1(b)は図1(a)のA1−A1断面図、図1(c)は磁気記録媒体100を示す断面図である。 ガラス基板1の製造方法の詳細を示すフローチャートである。 研磨装置21aを示す断面図である。 研磨装置21aの太陽歯車23、内歯歯車25、キャリア27を示す平面図である。 図4において、キャリア27がガラス基材1aを保持している状態を示す図である。 図6(a)は搬送装置51を示す平面図であって、図6(b)は図6(a)のA2−A2断面図であって、チャック治具55は側面図で描いている。 図7(a)は図6(b)のチャック治具55付近の拡大図であって、チャック部57を一部側面図で描いたものであり、図7(b)は図7(a)のB1方向矢視図である。 図8(a)は図7(a)の状態からスリーブ59をC1の向きに回転させた場合の状態を示す図であって、図8(b)は図8(a)のB2方向矢視図である。 搬送装置51を用いて研磨装置21aからガラス基材1aを搬送する際の手順を示す図である。 搬送装置51を用いて研磨装置21aからガラス基材1aを搬送する際の手順を示す図である。 搬送装置51を用いて研磨装置21aからガラス基材1aを搬送する際の手順を示す図である。 搬送装置51aを示す側面図であって、チャック治具55、ギヤ75、ギヤ81は記載を一部省略している。 駆動装置71を示す平面図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る搬送装置51を用いた製造方法により製造されるガラス基板1の構造について簡単に説明する。
図1(a)に示すように、ガラス基板1は、円板形状を有する本体3を有し、本体3の中心には内孔5が孔として形成されている。
図1(b)に示すように、本体3は、実質的に平滑な主表面7a、7bを有している。
主表面7a、7bは、情報を記録再生するための層が形成される面であり、例えば図1(c)に示すように、主表面7a、7bの一方または両方に、下地層18a、磁性層18b、保護層18c、潤滑層18dを設けることにより、ガラス基板1は、磁気記録媒体100となる(少なくとも磁性層18bは記録層として必要)。
また、図1(b)に示すように、本体3は主表面7a、7bに対して直交している内周端面11および外周端面9を有している。
内周端面11および外周端面9は面取されており、それぞれ内周面取面13および外周面取面15が設けられている。
さらに、本体3は表面に化学強化層17が形成されている。
化学強化層17の詳細については後述するが、例えば、ガラス基板1の原料となるガラスのイオンの一部を、よりイオン半径の大きいイオンに置換し、圧縮応力層とした層である。
次に、図2〜図7を参照して、ガラス基板1の製造方法について説明する。
なお、以下の説明では、製造工程中におけるガラスを「ガラス基材1a」と称し、完成品を「ガラス基板1」と称することにする。
まず、図2に示すように、原料となるガラスを円板状に成形してガラス基材1aを製造する(ステップ101)。
原料となるガラスとしては例えばフロート法、ダウンドロー法、リドロー法又はプレス法で製造されたソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、結晶化ガラス等が挙げられる。
なお、以下の実施形態ではプレス法で製造されたガラスを例に説明する。
次に、図2に示すように、ガラス基材1aの板厚調整のため、主表面7a、7bを研削(第1ラッピング)する(ステップ102)。
ここで、研削は、例えば遊星歯車機構を用いた研削装置を用いて行う。
次に、図2に示すように、ガラス基材1aの中心に内孔5(図1参照)を形成する(ステップ103)。
内孔5の形成は、例えばコアドリルを用いて行う。
なお、シートガラスを用いた場合は、ステップ101〜103は行わず、代わりに、カッターを用いてシート形状から円板形状にガラスを切り出し、さらに内孔5を切り出す工程(カッティング工程)を行う。
次に、図2に示すように、ガラス基材1aの端面のクラックを除去するため、内周端面11および外周端面9の面取を行う(ステップ104)。面取は、例えばダイヤモンド砥粒が付着した砥石を用いて行う。
なお、面取後に主表面7a、7bを研削(第2ラッピング)する工程を追加してもよい。これにより、内孔5の形成や面取によって生じた凹凸を研削でき、研磨の際の負担を軽減できる。
次に、図2に示すように、ガラス基材1aの内周端面11および外周端面9の研磨、即ち端面研磨を行う(ステップ105)。
端面研磨は例えば回転ブラシを用いて行う。
次に、図2に示すように、ガラス基材1aに化学強化を行い、化学強化層17を形成する(ステップ106)。
具体的には、ガラス基材1aを、例えば硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸銀等をそれぞれ単独、あるいは少なくとも2種を混合した化学強化液に浸漬し、化学強化液に含まれているイオンと、ガラス基材1aに含まれているイオンとがイオン交換する。
この際、ガラス基材1aに含まれているイオンよりもイオン半径が大きいイオンとイオン交換が生じることにより、化学強化層17は圧縮応力層となり、ガラス基材1aの表面の強度が上昇する。
次に、化学強化が終わると、ガラス基材1aを洗浄して表面の化学強化液を除去した後、図2に示すように、ガラス基材1aの主表面7a、7bの平坦度と表面粗さを調整する(実質的に平滑にする)ため、主表面7a、7bを研磨する(ステップ107)。
ここで、研磨に用いる研磨装置21aの構造について図3〜図5を参照して説明する。
図3および図4に示すように、研磨装置21aは、太陽歯車23と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車25と、太陽歯車23及び内歯歯車25にかみ合い、太陽歯車23や内歯歯車25の回転に応じて公転及び自転するキャリア27と、このキャリア27に保持されたガラス基材1aを挟持可能な上定盤29及び下定盤31と、上定盤29と下定盤31との間に研磨液を供給する研磨液供給部(図示せず)と、上定盤29及び下定盤31に貼り付けられた研磨パッド33を備えている。
また、図4に示すように、キャリア27には被研磨物としてのガラス基材1aを保持するための孔状の収納部32を有している。
収納部32の平面状の配置形状は、図4および図5では等間隔で二重の同心円状になっている。
研磨装置21aは、研磨加工時には、キャリア27の収納部32にガラス基材1aを収納、保持した状態で上定盤29及び下定盤31(の研磨パッド33)でガラス基材1aを挟持し、研磨パッド33とガラス基材1aとの間に研磨液を供給しながら、太陽歯車23や内歯歯車25の回転に応じてキャリア27が公転及び自転することにより、ガラス基材1aの上下両面(主表面7a、7b)が研磨加工される。
また、研磨液は、例えば、アルミナ等の砥粒を水に分散させてスラリーとしたものが用いられる。
研磨が終了すると、収納部32よりガラス基材1aを取り出して次工程に搬送する。
ここで、ガラス基材1aの搬送に用いる搬送装置51の構造および搬送方法について、図6〜11を参照して説明する。
最初に、搬送装置51の構造について図4〜図8を参照して説明する。
図6に示すように、搬送装置51は板状の本体53を有し、本体53には研磨装置21aに収納されたガラス基材1aをチャックするチャック治具55が設けられている。
図6(a)に示すように、チャック治具55は、研磨装置21a(キャリア27)上のガラス基材1a(被研磨物)の配置形状に対応した形状に配置されている。
具体的には、研磨装置21aのキャリア27におけるガラス基材1aの配置形状は、図4および図5に示すように、等間隔で二重の同心円状になっているため、チャック治具55も等間隔で二重の同心円状に配置されている。
チャック治具55は、ガラス基材1aの内孔5の内周と接触可能に設けられたチャック部57と、チャック部57を覆うように設けられ、チャック部57の形状を変化させるための変化手段としてのスリーブ59を有している。
より詳細に説明すると、図7に示すように、チャック部57は柱状(図7では円筒状だが、円柱状でもよい)であり、端部61は軸方向に4つに分割されて拡径して接触部を構成している。なお、端部61の上部には外周側に突出した突起63が設けられている。
なお、図7に示す状態では、端部61の外周同士の間隔69は、ガラス基材1aの内孔5の直径5aよりも大きくなっている。
また、チャック部57の外周には円周方向に形成された第1のネジ部としてのネジ65が設けられている。
一方、スリーブ59は円筒状の形状を有し、図7のC1、C2の向きに回転可能に設けられている。
また、スリーブ59の内周にはネジ65とかみ合うネジ67が第2のネジ部として設けられており、スリーブ59を図7のC1、C2の向きに回転させると、チャック部57はネジ65、67によって図7のD1、D2の向きに移動する。
即ち、スリーブ59を回転させるとスリーブ59とチャック部57の相対位置が変化する。
例えば、図7の状態からスリーブ59をC1の向きに回転させると、チャック部57はネジ65、67によって図7のD1の向きに移動してスリーブ59内に引き込まれる。
この状態では、チャック部57の外周形状はスリーブ59の内周に拘束されて端部61が縮径し、最終的には図8に示すように、全体が円筒形状(もしくは円柱状)になる。
この状態では端部61の外周同士の間隔69は、ガラス基材1aの内孔5よりも小さくなっている(ガラス基材1aの内孔5未満になっている)。
即ち、チャック治具55は、端部61の外周同士の間隔69をガラス基材1aの内孔5よりも大きい状態から小さい状態へと変化させることが可能な構造となっている。
そのため、チャック治具55は、間隔69がガラス基材1aの内孔5よりも小さい状態で端部61を内孔5に挿入し、間隔69をガラス基材1aの内孔5と同一の距離となるようにチャック部57の形状を変化させることにより、ガラス基材1aの内孔5の内周と、端部61とが接触し、ガラス基材1aをチャックすることができる。
なお、図8の状態からスリーブ59を図7のC2の向きに回転させると、チャック部57はネジ65、67によって図8のD2の向きに移動して、スリーブ59から引き出され、端部61の間隔が図7の状態に戻る。
次に、搬送装置51を用いたガラス基材1aの搬送方法について図7〜図11を参照して説明する。
まず、図9に示すように、搬送装置51を研磨装置21aのキャリア27の上方に配置する。
この際、チャック治具55がガラス基材1aの内孔5の真上に来るように配置する。
また、チャック治具55は、図8に示すように、端部61の外周同士の間隔69が、ガラス基材1aの内孔5よりも小さい状態にする。
次に、搬送装置51を図9の状態から下降させ、端部61をガラス基材1aの内孔5内に挿入する。このとき、突起63によって、端部61の挿入深さが制限される。
次に、スリーブ59を図7のC2の向きに回転させ、端部61の間隔69をガラス基材1aの内孔5と同一の距離となるようにチャック部57の形状を変化させ、端部61を内孔5の内周と接触させて、図10に示すように、ガラス基材1aをチャックする。
次に、ガラス基材1aをチャックした状態で搬送装置51を上方に移動させ、図11に示すように、キャリア27の収納部32から取り出し、次工程に使用する装置へ搬送する。
このように、搬送装置51は、ガラス基材1aをチャックするチャック治具55を有しているため、手作業によらずガラス基材1aを搬送できる。
そのため、ガラス基材1aを損傷させることなく、確実に搬送できる。
また、搬送装置51は、チャック治具55が、研磨装置21a(キャリア27)上のガラス基材1a(被研磨物)の配置形状に対応した形状に配置されている。
そのため、研磨装置21aに収納された複数のガラス基材1aを一度にチャックして搬送でき、一枚一枚搬送する場合と比べて搬送を速やかに行うことができる。
以上がステップ107の詳細である。
次に、図2に示すように、搬送されたガラス基材1aを洗浄し、製造中に表面に付着した研磨液や不純物を除去する(ステップ108)。
具体的にはスクラブ洗浄、超音波洗浄等の物理的な洗浄や、フッ化物、有機酸、過酸化水素、界面活性剤等を用いた薬液洗浄が挙げられる。
最後に、図2に示すように、製品検査(例えば主表面7a、7bの表面粗さやパーティクルの量の検査)を行う(ステップ109)。
具体的には、例えばODT(Optical Defect Tester)やOSA(Optical Surface Analyzer)を用いて欠陥検査を行う。
以上の工程により、ガラス基板1が完成する。
このように、第1の実施形態によれば、ガラス基板1の製造に用いられる搬送装置51がガラス基材1aをチャックするチャック治具55を有している。
そのため、手作業によらずガラス基材1aを搬送でき、ガラス基材1aを損傷させることなく、確実に搬送できる。
また、第1の実施形態によれば、搬送装置51は、チャック治具55が、研磨装置21a(キャリア27)上のガラス基材1a(被研磨物)の配置形状に対応した形状になるように本体53に配置されている。
そのため、研磨装置21aに収納された複数のガラス基材1aを一度にチャックして搬送でき、一枚一枚搬送する場合と比べて搬送を速やかに行うことができる。
次に、第2の実施形態について、図12および図13を参照して説明する。
第2の実施形態に係る搬送装置51aは、第1の実施形態に係る搬送装置51に、スリーブ59を自動回転させる駆動装置71を回転手段として設けたものである。
図12に示すように、搬送装置51aは、駆動装置71を有している。
駆動装置71は板状の台座73を有し、台座73にはギヤ75およびギヤ81が回転可能に設けられている。
ギヤ75およびギヤ81には連結部91、93がそれぞれ設けられ、連結部91、93にはチャック治具55のスリーブ59が連結されている。
なお、前述のようにチャック治具55は二重の同心円状に配置されているが、ギヤ75は外側の同心円に位置するチャック治具55に連結されており、ギヤ81は、内側の同心円に位置するチャック治具55に連結されている。
さらに、ギヤ75とかみ合うようにして太陽歯車77が設けられており、ギヤ75と太陽歯車77で遊星歯車機構を構成している。
また、太陽歯車77の下部には、ギヤ81とかみ合うようにして太陽歯車77よりも直径が小さい太陽歯車79が設けられており、ギヤ81と太陽歯車79で遊星歯車機構を構成している。
さらに、図13に示すように、ギヤ75の1つにはモータ83が設けられている。
モータ83は支持部85によって台座73に固定されている。
図12および図13から明らかなように、搬送装置51aは、ギヤ75の1つをモータ83で回転させることにより、太陽歯車77、79、ギヤ81、および他のギヤ75を全て自動回転させることができる。
回転したギヤ75、ギヤ81は連結部91、93を介してスリーブ59を回転させ、チャック部57の端部61の外周同士の間隔69を変化させる。
そのため、搬送装置51aはガラス基材1aのチャックを自動で行うことができる。
なお、ガラス基材1aの搬送方法およびガラス基板1の製造方法は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このように、第2の実施形態よれば、搬送装置51aは、ガラス基材1aをチャックするチャック治具55を有している。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2の実施形態によれば、搬送装置51aはスリーブ59を自動回転させる駆動装置71を有している。
そのため、ガラス基材1aのチャックを自動で行うことができる。
上述した実施形態では、本発明を磁気記録媒体用のガラス基板1の製造工程における搬送装置に適用した場合について説明したが、本発明は何らこれに限定されることなく、研磨後の被研磨物を搬送する必要がある全ての装置に適用することができる。
また、上述した実施形態ではガラス基材1aに化学強化を行っているが、化学強化の代わりにエッチングを行っても良い。
さらに、上述した実施形態ではガラス基材1aに化学強化を行った後に研磨装置21aを用いて研磨を行っているが、研磨装置21aを用いて研磨を行った後に化学強化を行ってもよい。
1…………ガラス基板
1a………ガラス基材
3…………本体
5…………内孔
7a………主表面
17………化学強化層
18b……磁性層
21a……研磨装置
51………搬送装置
51a……搬送装置
53………本体
55………チャック治具
57………チャック部
59………スリーブ
61………端部
65………ネジ
67………ネジ
71………駆動装置

Claims (15)

  1. 本体と、
    前記本体に設けられ、研磨機に収納された被研磨物をチャックするチャック治具と、
    を有し、
    前記チャック治具は、前記研磨機上の前記被研磨物の配置形状に対応した形状に配置されていることを特徴とする被研磨物の搬送装置。
  2. 前記被研磨物は孔を有し、
    前記チャック治具は、前記孔の内周と接触可能に設けられた複数の接触部と、
    複数の前記接触部の相対距離を、前記孔の内径未満の距離から少なくとも前記孔の内径と同一の距離まで変化させる変化手段を有することを特徴とする請求項1記載の被研磨物の搬送装置。
  3. 前記チャック治具は、
    柱状のチャック部と、前記チャック部の端部を軸方向に分割して拡径した形状を有する端部と、を有し、前記端部が前記接触部を構成し、
    前記変化手段は、
    前記チャック部の外周を覆うように設けられ、前記チャック部に対して相対移動可能なスリーブを有することを特徴とする請求項2記載の被研磨物の搬送装置。
  4. 前記チャック部は円筒状または円柱状の形状を有し、
    前記チャック部の外周には、円周方向に形成された第1のネジ部を有し、
    前記スリーブの内周には、円周方向に形成され、前記第1のネジ部とかみ合う第2のネジ部を有し、
    前記スリーブを前記チャック部に対して相対回転させることにより前記スリーブが前記チャック部に対して相対的に上下動することを特徴とする請求項3記載の被研磨物の搬送装置。
  5. 前記スリーブを回転させる回転手段をさらに有することを特徴とする請求項4記載の被研磨物の搬送装置。
  6. 前記回転手段は、
    前記スリーブに連結されたモータを有することを特徴とする請求項5記載の被研磨物の搬送装置。
  7. 前記チャック治具は複数設けられ、
    複数の前記チャック治具には、互いにかみ合うように配置されたギヤが設けられ、
    前記モータは、複数の前記ギヤの1つを回転させるように設けられていることを特徴とする請求項6記載の被研磨物の搬送装置。
  8. 複数の前記ギヤとかみ合うように設けられた太陽歯車を有し、
    前記ギヤは、前記太陽歯車の周囲に配置されて遊星歯車機構を構成していることを特徴とする請求項7記載の被研磨物の搬送装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の被研磨物の搬送装置を用いることを特徴とする被研磨物の搬送方法。
  10. 請求項9記載の被研磨物の搬送方法を工程に有することを特徴とするガラス基板の製造方法。
  11. 請求項10に記載のガラス基板の製造方法により製造されたことを特徴とするガラス基板。
  12. 請求項11記載のガラス基板と、
    前記ガラス基板の主表面に設けられた下地層、磁性層、保護層、潤滑層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  13. 孔を有する被研磨物の前記孔の内周と接触可能に設けられた複数の接触部と、
    複数の前記接触部の相対距離を、前記孔の内径未満の距離から少なくとも前記孔の内径と同一の距離まで変化させる変化手段と、
    を有することを特徴とする被研磨物のチャック治具。
  14. 柱状のチャック部と、前記チャック部の端部を軸方向に分割して拡径した形状を有する端部と、を有し、前記端部が前記接触部を構成し、
    前記変化手段は、
    前記チャック部の外周を覆うように設けられ、前記チャック部に対して相対移動可能なスリーブを有することを特徴とする請求項13記載の被研磨物のチャック治具。
  15. 前記チャック部は円筒状または円柱状の形状を有し、
    前記チャック部の外周には、円周方向に形成された第1のネジ部を有し、
    前記スリーブの内周には、円周方向に形成され、前記第1のネジ部とかみ合う第2のネジ部を有し、
    前記スリーブを前記チャック部に対して相対回転させることにより前記スリーブが前記チャック部に対して相対的に上下動することを特徴とする請求項14記載の被研磨物のチャック治具。
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CN103359464A (zh) * 2012-04-04 2013-10-23 李在圭 弹性o型圈及其制作方法

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