JP2010238127A - 出口料金精算機及び入場券処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価且つ容易に磁気記録部を備えた入場券のリサイクル化に貢献することができる出口料金精算機19を提供する。
【解決手段】挿入口30から挿入された入場券の磁気記録部に記録された情報を読み取る磁気データ再生記録装置62と、磁気データ再生記録装置62よりも入場券搬送方向下流の搬送経路中に配置されて磁気記録部が存在する部位と存在しない部位とに入場券を分断するカッタ刃83と、カッタ刃83よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券を磁気記録部が存在しない部位と存在する部位とに分離搬送する回収経路切換アーム84と、回収経路切換アーム84よりも搬送経路下流に配置されて磁気記録部が存在しない部位を回収する第1入場券回収箱60と、回収経路切換アーム84よりも搬送経路下流に配置されて磁気記録部が存在する部位を回収する第2入場券回収箱61と、を備えている。
【選択図】図5
【解決手段】挿入口30から挿入された入場券の磁気記録部に記録された情報を読み取る磁気データ再生記録装置62と、磁気データ再生記録装置62よりも入場券搬送方向下流の搬送経路中に配置されて磁気記録部が存在する部位と存在しない部位とに入場券を分断するカッタ刃83と、カッタ刃83よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券を磁気記録部が存在しない部位と存在する部位とに分離搬送する回収経路切換アーム84と、回収経路切換アーム84よりも搬送経路下流に配置されて磁気記録部が存在しない部位を回収する第1入場券回収箱60と、回収経路切換アーム84よりも搬送経路下流に配置されて磁気記録部が存在する部位を回収する第2入場券回収箱61と、を備えている。
【選択図】図5
Description
本発明は、入場時刻等の車両情報を記録した磁気式入場券を用いた出口料金精算機及び入場券処理方法に関するものである。
従来、駐車場や高速道路等では、紙製入場券の一面側に帯状の磁気記録部を設け、入場口に設置した発券機を用いて磁気記録部に入場時刻等の車両情報を記録した入場券を発券し、出場口に設置した出口料金精算機で入場券を読み取らせることで利用料金を計算し、この計算した利用料金の精算を済ませるとゲートを開放して車両の出場を許可するように構成された料金管理システムが周知である。
この際、精算後の入場券は、一度の利用で廃棄処分としたのでは近年のリサイクル化に反してしまうため、例えば、精算後の入場券を利用者に返却し、再利用時に同じ入場券を用いた場合には、利用料金を割引する料金管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、このような一面側に帯状の磁気記録部を設けた入場券を出口精算機に挿入する際には、利用者側の取り扱いの利便性並びに操作時間の短縮化を実現するため、入場券の表裏及び前後の挿入方向に拘わらず、磁気記録部の読み取りを可能とした出口精算機も知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところが、特許文献1のように、入場券の再利用を可能としても、その保管状況等を含め、数回の使用に耐え得るだけの紙質や厚さで入場券を発券したのでは、材料コストが高騰してしまうため、既存の入場券では多くとも2〜3回の再利用が限界であり、その後は廃棄せざるを得ないために、入場券の廃棄処分を減少させることには至っていないのが実情であった。
また、一般的に磁気記録部を有する使用済み入場券は、一般のリサイクル古紙に含めてはならない禁忌品(きんきひん)として扱われており、一般の古紙回収業者でリサイクル化を図ることは困難である。
例えば、このような磁気記録部を有する入場券の代表としては、裏面全体を磁気記録部とした鉄道用切符が周知であるが、昨今では、このような使用済みの鉄道用切符に関しては、解繊処理を行なって封筒や名刺やトイレットペーパー等の再生パルプ材として再利用しようとする試みがなされている。
しかしながら、使用済みの鉄道用切符は、裏面全体に磁気記録部(磁性層)としてフェライト塗布層を形成しているため、そのフェライト塗布層と表面側の紙層とを正確に分離することは困難である。
そのため、鉄道用切符の場合、アルカリ水溶液によって湿式に剥離処理をしたり、乾式で粉砕して磁気成分を磁石で吸引するといった、様々な処理方法が試されているが、いずれも設備費用の高騰や処理作業コストの高騰をきたしてしまうのが実情である。
しかも、中小規模で経営が行なわれることが多い駐車場等では、自前で古紙処理設備を持つことは不可能であるため、使用済み入場券は産業廃棄物として産廃業者に回収を依頼するしかなく、回収された使用済み入場券は埋め立て廃棄となるより他に手段が無いのが実情である。
従って、このような帯状の磁気記録部を有する入場券に関して、特許文献1で示されたように、入場券の表面の一部に幅狭の磁気記録部を印刷若しくは貼り付けにより設けた場合、磁気記録部の面積よりもそれ以外の面積の方が圧倒的に広いにも拘らず、幅狭の磁気記録部があるために古紙の扱いとはならない事は極めて非合理的で、環境問題に優しいとは言えないという問題が生じていた。
また、例えば、出口料金精算機などで駐車場出場時に回収した入場券を整列させ、磁気記憶部側を切断して分別廃棄するなどの手段も考えられるが、特許文献2の技術によって利用者は入場券をどの方向に挿入しても良いという使い勝手のよさを得てしまっており、その結果、出口料金精算機の内部に回収された入場券の方向は様々(4方向に分かれる)であり、それを整列し直す手間を掛けてまでリサイクルに取り組もうとする駐車場オーナーは、おそらく皆無であろう。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、安価且つ容易に磁気記録部を備えた入場券のリサイクル化に貢献することができる出口料金精算機を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の出口料金精算機は、一部に磁気記録部を有する入場券を媒体として磁気記録部に記録された磁気情報に基づいて精算処理を行う出口料金精算機において、挿入口から挿入された入場券の磁気記録部に記録された情報を読み取る磁気データ再生装置と、該磁気データ再生装置よりも入場券搬送方向下流の搬送経路中に配置されて磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに入場券を分断する分断手段と、前記分断手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券を磁気記録部が存在しない部位と磁気記録部が存在する部位とに分離搬送する振分手段と、該振分手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券の磁気記録部が存在しない部位を回収する第1入場券回収箱と、前記振分手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券の磁気記録部が存在する部位を回収する第2入場券回収箱と、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る出口料金精算機によれば、利用者が出口料金精算機で入場券を挿入して精算が完了した時点で、自動的に入場券の磁気記録部を含む部分とそれ以外とに分断して別々の回収箱に回収されるため、磁気層を含んでいるために一般の古紙として回収されない産業廃棄物の量を極めて少なくでき、一方の磁気層を含まない一般の古紙として扱える使用済み入場券が自動的に分別されて収集されるため、入場券の再利用率を向上することができる。
本発明の請求項2に記載の出口料金精算機は、前記分断手段は、前記磁気データ再生装置の入場券搬送路中に配置されて、入場券の搬送作用によって自動的に分断されるように入場券搬送方向と平行に配置されたカッタ刃であることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る出口料金精算機によれば、入場券を分断するのに特別な駆動回路等が不要であり、搬送経路を通過する入場券の搬送動作によって自動的に分断されるため、部品コストの高騰を抑えつつ、刃の摺り合せ位置の調整等が不要であり、組み立て作業やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の出口料金精算機は、前記カッタ刃は、入場券搬送方向に沿って回転可能な円盤状の回転式カッタ刃であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る出口料金精算機によれば、回転刃を採用することによって刃の摩耗や欠けなどが生じ難く、耐久性が向上してメンテナンス頻度が少なくて済み、ランニングコストを削減することができる。
本発明の請求項4に記載の出口料金精算機は、搬送される入場券の磁気記録部の位置及び表裏を検出する複数の検出手段を前記挿入口付近に配置し、検出された磁気記録部の位置及び表裏に応じて、前記カッタ刃の入場券搬送幅方向に対する位置が選択的に移動するか、若しくは、複数の前記カッタ刃が入場券の紙面に対して選択的に入場券を分断可能な紙面方向に接近・離反することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る出口料金精算機によれば、入場券の挿入方向が複数でも磁気記録部の再生が可能な場合であっても、それに対応して選択的に入場券の分断位置を切り換えることができて、利用者の利便性を損なわずに、入場券の磁気層を含む紙片と含まない紙片の分別回収ができ、その後の古紙の再利用を促進することができる。
本発明の請求項5に記載の出口料金精算機は、前記振分手段は、磁気記録部が存在する部分の入場券の前端と係合して前記第2入場券回収箱に連通する連通路に磁気記録部が存在する部分の入場券を前記第2入場券回収箱に誘導するガイド手段を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る出口料金精算機によれば、簡単な構造で確実に分断された入場券を適正に分別回収することができる。
本発明の請求項6に記載の出口料金精算機は、前記ガイド手段は、搬送される入場券の磁気記録部の向きに応じて、前記カッタ刃の入場券搬送幅方向に対する位置が選択的に移動するか、若しくは、複数の前記カッタ刃が入場券の紙面に対して選択的に入場券を分断可能な紙面方向位置に接近・離反する動作に連動して接近・離反し、複数のガイド手段が選択的に磁気記録部が存在する分断側の入場券の前端のみを搬送経路より前記第2入場券回収箱に続く経路の方向にガイドして磁気記録部が存在する分断側の入場券を前記第2入場券回収箱に誘導することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る出口料金精算機によれば、入場券の分断位置に対応して入場券のガイド手段が動作するため、分断位置を切り換える制御のみで簡単に入場券を分別回収することができ、複雑な制御を必要としないために簡素なシステムで入場券の分断・分別回収が実現できる。
本発明の請求項7に記載の出口料金精算機は、前記ガイド手段は、入場券の搬送方向に直交する支柱と、入場券に対して接近・離反可能な上下方向に回動可能となるように前記支柱に保持された左右一対の回収経路切換アームと、該回収経路切換アームの対向する面側に夫々に保持されたカッタ刃と、前記一対の回収経路切換アームの一方を入場券の搬送経路に臨ませ且つ他方を入場券の搬送経路から退避させる退避機構部と、を備え、該退避機構部は、前記一対の回収経路切換アームの一方と接触してその一方の回前記収経路切換アームを入場券の搬送経路に臨ませ且つ前記一対の回収経路切換アームの他方から離間してその他方の前記回収経路切換アームを入場券の搬送経路から退避させる切換カム機構と、該切換カム機構を揺動させて前記回収経路切換アームの接触・離間状態を切り換える電磁式駆動手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る出口料金精算機によれば、ひとつの駆動手段の切換のみで入場券の分断位置及び入場券のガイド手段が選択的に動作するため、簡単な制御システムで、且つ簡単なハードウエア構成で入場券の分断・分別回収が実現できる。
本発明の請求項8に記載の出口料金精算機は、分断後の磁気記録部が存在しない部位の入場券を前記搬送経路から逆送させて前記挿入口に返却する逆送手段と、前記経路中に設けられて逆送過程にある分断後の磁気記録部が存在しない部位の入場券に印字処理を施す印字手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る出口料金精算機によれば、使用済み入場券のうちの磁気記録部が無い紙片だけに領収証の内容その他を印字して利用者に返却できるため、返却された紙片の磁気情報を解析して不正使用を企てるような事を不可能とする。また、磁気記録部が含まれない紙片を返却するために、利用者がその紙片を廃棄する際にも、一般古紙として廃棄可能であり、利用者に分別の負担を強いるようなことも無い。もちろん、領収証用の印字装置を別途用意する必要もなく、機器のコストダウンに繋がる。
本発明の請求項9に記載の入場券処理方法は、請求項1に記載の出口料金精算機を用いた入場券処理方法であって、料金精算のために挿入口から挿入された入場券を搬送過程で磁気情報読取り動作を行なった後に、入場券とは別の料金精算用の他券を前記挿入口から受け付けて読み取り可能となるよう入場券を保留位置に搬送して待機させ、他券を利用した料金精算が完了した後に保留位置から一旦入場券を前記挿入口側に逆送して磁気情報消去動作を行い、再度入場券を順送して入場券を磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに分断し、分断した入場券を別々の入場券回収箱に回収することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る入場券処理方法によれば、使用済み入場券の磁気情報を消去して分断して回収するため、廃棄された入場券の磁気情報を解析して不正に使用するようなことが不可能となる。また、磁気の消去のみのために消去用のヘッド(単に電磁石)等を回収経路に固定若しくは入場券面に進退可能に配置する必要もないため、磁気情報の消去に必要な部材のコストが削減できる。
本発明の請求項10に記載の入場券処理方法は、請求項1に記載の出口料金精算機を用いた入場券処理方法であって、料金精算のために挿入口から挿入された入場券を搬送過程で磁気情報読取り動作を行った後に、入場券を搬送経路の途中位置で停止して待機させ、料金精算が完了した後に途中位置から搬送を再開して入場券を磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに分断し、分断した入場券を別々の入場券回収箱に回収することを特徴とする。
本発明の請求項10に係る入場券処理方法によれば、使用済み入場券の磁気情報を消去せずに分断して回収するため、消去行程のために一旦入場券を排出方向(挿入口方向)に移行させて再度回収する方向に搬送しながら磁気ヘッドで磁気情報を消去する、といった引き返し動作をおこなわないで良く、装置の消耗度合いが激減し、耐久性の向上が図れる。
本発明に係る出口料金精算機及び入場券処理方法は、安価且つ容易に磁気記録部を備えた入場券のリサイクル化に貢献することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る出口料金精算を駐車場の出場口に設置された出口料金精算機に適用し、図面に基づいて説明する。尚、以下に示す実施形態は本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限りこれらの態様に限定されるものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19を設置した駐車場の説明図である。
図1において、駐車エリア11には、入場車路12(入場口)と出場車路13(出場口)とが位置を隔てて配置されている。
入場車路12には、発券機14と、車両の入場を規制する入場側ゲートバー15と、入場側ゲートバー15を開閉作動する入場側ゲートバー開閉機16と、入場側ゲートバー15よりも車両進行方向後方の地面中に埋設されて入場前の車両を検出する入場側第1ループコイル17と、入場側ゲートバー15よりも車両進行方向前方の地面中に埋設されて入場後の車両を検出する入場側第2ループコイル18と、が設けられている。
発券機14は、入場側第1ループコイル17が入場車両を検出すると、入場時刻(日付を含む)・駐車場コード・発券ナンバー等の入場データを入場券(以下、「駐車券」と称する)に印刷すると共にこれ等の入場データを駐車券に設けられた帯状の磁気記録部に磁気情報として記録した後、図示しない発券口からその駐車券を運転者(利用者)に抜き取らせる。
また、利用者が駐車券を発券口から抜き取ると、入場側ゲートバー開閉機16が入場側ゲートバー15を上昇(開放)させて車両の入場を可能とし、駐車エリア11内に車両が入場して入場側第2ループコイル18が車両の通過完了を検出すると、入場側ゲートバー開閉機16が入場側ゲートバー15を下降させて車両の入場を完了させると同時に次車両の入場を規制する。
尚、この入場車路12での発券及び車両入場規制に関する構成は、上記に限定されるものではなく、公知の発券機14を適用することができる。また、駐車券への記載内容及び記録内容においても、上記に限定されるものではない。
出場車路13には、出口料金精算機19と、車両の出場を規制する出場側ゲートバー20と、出場側ゲートバー20を開閉作動する出場側ゲートバー開閉機21と、出場側ゲートバー20よりも車両進行方向後方の地面中に埋設されて出場前の車両を検出する出場側第1ループコイル22と、出場側ゲートバー20よりも車両進行方向前方の地面中に埋設されて出場後の車両を検出する出場側第2ループコイル23と、が設けられている。
出場側第1ループコイル22が出場車両を検出すると、料金精算開始の音声ガイドが出力され、出口料金精算機19に入場時に受け取った駐車券を挿入すると、駐車券に記録されている磁気情報が読み取られて、現在時刻との時間差から駐車時間とその料金が算出される。
利用者が、算出された利用料金の精算(現金又はカード等による支払い)を済ませると、出場側ゲートバー開閉機21が出場側ゲートバー20を上昇させて車両の出場を可能とし、出場側第2ループコイル23が出場車両の通過を検出すると、出場側ゲートバー開閉機21が出場側ゲートバー20を下降させて車両の出場を完了させると同時に後続車両の未精算出場を規制する。
図2は本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19の外観斜視図である。尚、図2に示した出口料金精算機19は、駐車場管理機器の一例として示したもので、その外観上の構成は図2に示したものに限定されす、公知の構成を採用することができる。
図2において、出口料金精算機19は、出場車路13よりも段上のアイランド24に設置されており、出口車路側に位置する前面部に開閉可能な前扉25と、その側面部に開閉可能な横扉26と、を備えている。尚、前扉25は図示を略する前鍵によって開放が規制され、横扉26は横鍵27によって開放が規制されている。
前扉25には、出場時の操作等(例えば、「駐車券を入れて下さい」等)に関する音声ガイド等を出力するスピーカ28と、現在時刻(日付を含む)や出場時の操作等に関する文字ガイド等を表示する表示画面29と、駐車券を挿入する挿入口30と、駐車券を紛失した場合に操作される紛失釦31と、月極め契約の場合に契約者が所有するICカード(パスカード)等を読み取る非接触カードリーダ32と、硬貨で料金支払いをする場合に使用される硬貨投入口33と、紙幣で料金支払いをする場合に使用される紙幣挿入口34と、硬貨でおつりを返却する場合に使用される硬貨返却口35と、紙幣でおつりを返却する場合に使用される紙幣返却口36と、領収証の発行を希望する場合に操作される領収証釦37と、精算操作を取り消す場合に操作される取り消し釦38と、係員を呼び出す場合に使用される呼出釦39と、呼出釦39やマイク入力部(図示しない)を備えて利用者と駐車場管理室等との音声通話を可能とするインターホン53と、を備えている。
尚、発行された領収証は硬貨返却口35から受領することができる。また、出場車路13での精算及び車両出場規制に関する構成は、上記に限定されるものではなく、この出口料金精算機19の構成(例えば、非接触カードリーダ32等の有無)や配置関係においても、上記に限定されるものではない。また、非接触カードリーダ32は、月極め契約者が保有するICカード等の読み取りの他、ICチップ内蔵の電子マネーカード等で料金精算をする場合に使用することも可能である。
図3は本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19の内部構成を示すブロック図である。
図3において、出口料金精算機19の内部には、精算に関する制御プログラムが格納されたROM41と、ROM41に格納されたプログラムに基づいて各種制御を実行させるCPU42と、駐車券を発行した際の磁気情報等の一時的情報等を格納するRAM43と、を備えている。尚、ROM41には本発明の駐車券処理に関する制御プログラムも格納されており、この駐車券処理に関する制御プログラムを実行するCPU42とで駐車券処理方法に関する制御装置を構成している。
また、CPU42は、インターフェース44とバス接続されており、精算及び駐車券処理に関する出入力を制御する。
具体的には、インターフェース44には、出場側第1ループコイル22、出場側第2ループコイル23、紛失釦31、非接触カードリーダ32、領収証釦37、取り消し釦38、前扉25及び横扉26の開放を検出する扉開センサ45、紙幣挿入口34から投入された紙幣の種類を識別(選別)する紙幣リーダ46、入場時日時と現在日時とから料金を計算するための時計47、等からの各種信号が入力される。
また、インターフェース44は、スピーカ28、表示画面29への表示内容を制御する表示器48、硬貨返却口35に硬貨を払い出す硬貨払い出し装置49、紙幣返却口36に紙幣を払い出す紙幣払い出し装置50、領収証に金額等を印刷する領収証プリンタ51、等への各種信号を出力する。
さらに、インターフェース44は、硬貨投入口33及び硬貨返却口35で処理される硬貨の種類を識別(選別)するコインセレクタ52、係員呼び出し釦39(図2参照)を有してさらに内蔵する図示しないマイクとスピーカを利用して係員側とで音声信号を入出力するインターホン53、駐車券の読み取りから本発明に係る駐車券処理を実行する駐車券処理装置54、出場側ゲートバー開閉機21等の外部設置機器を駆動制御するI/O信号端子55、等との入出力信号を入出力する。
以下、本発明に係る駐車券処理装置54の具体的な実施例を説明する。
図4乃至図10は本発明の一実施形態に係る実施例1の出口料金精算機19における動作状態を示す。
図4は本発明の一実施形態に係る実施例1の出口料金精算機19における精算時のメイン動作のフロー図である。
(ステップS1)
ステップS1では、CPU42は、出場側第1ループコイル22が出場車両を検出したか否かを監視し、出場車両を検出した場合にはステップS2へと移行し、出場車両を検出していない場合には継続してこのルーチンを監視する。
ステップS1では、CPU42は、出場側第1ループコイル22が出場車両を検出したか否かを監視し、出場車両を検出した場合にはステップS2へと移行し、出場車両を検出していない場合には継続してこのルーチンを監視する。
(ステップS2)
ステップS2では、CPU42は、スピーカ28から駐車券の挿入を促すメッセージを音声出力すると同時に表示画面29に駐車券の挿入を促すメッセージを表示してステップS3へと移行する。
ステップS2では、CPU42は、スピーカ28から駐車券の挿入を促すメッセージを音声出力すると同時に表示画面29に駐車券の挿入を促すメッセージを表示してステップS3へと移行する。
(ステップS3)
ステップS3では、CPU42は、挿入口30から駐車券が挿入されたか否かを監視し、駐車券が挿入されなかった場合にはステップS4へと移行し、駐車券が挿入された場合にはステップS6へと移行する。
ステップS3では、CPU42は、挿入口30から駐車券が挿入されたか否かを監視し、駐車券が挿入されなかった場合にはステップS4へと移行し、駐車券が挿入された場合にはステップS6へと移行する。
(ステップS4)
ステップS4では、CPU42は、例えば、月極め契約の場合には駐車券が発券されないため、駐車券の挿入に代わるICカード等が非接触カードリーダ32に提示されたか否かを監視し、ICカードの提示がされなかった場合にはステップ35へとループし、ICカードの提示がされた場合にはステップS8へと移行する。
ステップS4では、CPU42は、例えば、月極め契約の場合には駐車券が発券されないため、駐車券の挿入に代わるICカード等が非接触カードリーダ32に提示されたか否かを監視し、ICカードの提示がされなかった場合にはステップ35へとループし、ICカードの提示がされた場合にはステップS8へと移行する。
尚、月極め契約がない駐車場の場合には、このルーチンはスキップされ、ステップS3で駐車券が挿入されるまでステップS3をループする。
ところで、ステップS3及びステップS4のルーチンでは、例えば、駐車券以外の何らかのカードが誤って挿入されたり、磁気記録部の読み取りができない等の不具合が発生する場合が想定される。
そこで、ステップS3では、単に駐車券の挿入を検出するのではなく、磁気記録部に記録された磁気情報を読み取るのとは別に、駐車券の種別や読み取り可能であるか等を識別し、以降の精算ルーチンが可能であるか否かを含めて駐車券の挿入を監視しても良い。
この際、出口料金精算機19は、継続して出場側第1ループコイル22を監視しており、駐車券の挿入又はICカード等の提示が検出されずに、出場側第1ループコイル22が車両を検知しなくなった場合には、バックアウトとして出場処理を終了する様な例外処理が可能となっている。
(ステップS5)
ステップS5では、CPU42は、駐車券の磁気記録部に記録された磁気情報を駐車券処理装置54で読み取ってRAM43に一時的に格納し、そのRAM43に一時的に格納された磁気情報に含まれる駐車時間等とROM41に格納された単位時間当たりの料金等とを用いた所定のアルゴリズムに従って駐車料金を算出し、算出した料金をスピーカ28及び表示画面29にて報知してステップS6へと移行する。
ステップS5では、CPU42は、駐車券の磁気記録部に記録された磁気情報を駐車券処理装置54で読み取ってRAM43に一時的に格納し、そのRAM43に一時的に格納された磁気情報に含まれる駐車時間等とROM41に格納された単位時間当たりの料金等とを用いた所定のアルゴリズムに従って駐車料金を算出し、算出した料金をスピーカ28及び表示画面29にて報知してステップS6へと移行する。
(ステップS6)
ステップS6では、CPU42は、駐車券を駐車券処理装置54の所定位置で一時保留してステップS7へと移行する。この際、ステップS5とステップS6の動作は、並列的におこなわれてもよく、ステップS5で駐車券の搬送を一旦停止する必要はない。
ステップS6では、CPU42は、駐車券を駐車券処理装置54の所定位置で一時保留してステップS7へと移行する。この際、ステップS5とステップS6の動作は、並列的におこなわれてもよく、ステップS5で駐車券の搬送を一旦停止する必要はない。
(ステップS7)
ステップS7では、CPU42は、精算が完了したか否かを監視し、精算が完了した場合にはステップS8へと移行し、精算が完了していない場合にはこのルーチンを継続して監視する。
ステップS7では、CPU42は、精算が完了したか否かを監視し、精算が完了した場合にはステップS8へと移行し、精算が完了していない場合にはこのルーチンを継続して監視する。
尚、このステップS7において出口料金精算機19の取り消し釦38が押下された場合には、駐車券処理装置54により駐車券を挿入口30にまでスイッチバックさせ、ステップS3へとループしても良い。この際、駐車料金の一部が硬貨投入口33又は紙幣挿入口34から投入されて料金不足となっている場合には、その投入された料金の一部を硬貨返却口35又は紙幣返却口36から返却する。また、前述のS3、S4の説明と同様に、この状態で出場側第1ループコイル22が車両を検知しなくなった場合には、バックアウトとして出場処理を終了する。
(ステップS8)
ステップS8では、CPU42は、出場側ゲートバー開閉機21を駆動させて出場側ゲートバー20を上昇させてステップS9へと移行する。
ステップS8では、CPU42は、出場側ゲートバー開閉機21を駆動させて出場側ゲートバー20を上昇させてステップS9へと移行する。
(ステップS9)
ステップS9では、CPU42は、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出したか否かを監視し、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出した場合にはステップS10へと移行し、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出していない場合には継続してこのルーチンを継続して監視する。
ステップS9では、CPU42は、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出したか否かを監視し、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出した場合にはステップS10へと移行し、出場側第2ループコイル23が車両の通過を検出していない場合には継続してこのルーチンを継続して監視する。
(ステップS10)
ステップS10では、CPU42は、出場側ゲートバー開閉機21を駆動させて出場側ゲートバー20を下降させてステップS11へと移行する。
ステップS10では、CPU42は、出場側ゲートバー開閉機21を駆動させて出場側ゲートバー20を下降させてステップS11へと移行する。
(ステップS11)
ステップS11では、CPU42は、ステップS6で一時保留した駐車券の回収処理を駐車券処理装置54で実行させてこのルーチンを終了する。
ステップS11では、CPU42は、ステップS6で一時保留した駐車券の回収処理を駐車券処理装置54で実行させてこのルーチンを終了する。
図5は、本発明の一実施形態に係る実施例1の出口料金精算機19の要部の内部構成を示す断面図である。
尚、図5は、図2に示した出口料金精算機19において、表示画面29と挿入口30と紙幣挿入口34との近傍を結ぶ出口料金精算機19の略中央付近を横扉26側から見た縦断面図である。
出口料金精算機19の内部は、上棚板56と下棚板57とによって上下に大きく3つの部屋に分かれている。
出口料金精算機19の内部上段58aには、上棚板56に設置されて挿入口30に連通する駐車券処理装置54と、前扉25の裏面側に設置された表示器48と、が設けられている。また、上棚板56には上下連通開口59が形成されている。尚、図5では図示を略するが、上棚板56には、駐車券処理装置54の横扉26側に隣接して、前扉25から硬貨投入口33を突出させたコインセレクタ52が設置されている。
出口料金精算機19の内部中段58bには、下棚板57に設置されて前扉25から紙幣挿入口34を突出させた紙幣リーダ46と、紙幣リーダ46の背面側(前扉25を前後の基準)に隣接して下棚板57に設置された第2入場券回収箱61と、第2入場券回収箱61の背面側に隣接して下棚板57に設置された第1入場券回収箱60と、が設けられている。また、第1・第2の入場券回収箱60,61は、ゴミ袋のような形態であってもよい。尚、図5では図示を略するが、下棚板57には、紙幣リーダ46の横扉26側に隣接して、前扉25に硬貨返却口35を開口させた硬貨払い出し装置49と、硬貨返却口35に領収証をプリント出力する領収証プリンタ51と、さらに紙幣リーダ46の横扉26とは反対側に隣接して、紙幣返却口36を突出させた紙幣払い出し装置50と、が設置されている。
出口料金精算機19の内部下段58cには、図5では図示を略するが、上述したI/O信号端子55やインターホン53等の通信回線の他、電源装置(図示せず)が配置されている。
駐車券処理装置54は、入場時に発券機14で記録された磁気記録部の磁気情報を再生し且つ消去(記録)する磁気データ再生記録装置62と、上述した領収証プリンタ51とは別のプリンタ装置63と、駐車券Pを少なくとも2分割に切断する切断装置64と、を備えている。
磁気データ再生記録装置62は、挿入口30から駐車券P等が挿入されたことを検出するカード検出センサ65と、挿入口30から挿入された駐車券P等の上下を挟んでニップ搬送する上下一対の上流側搬送ローラ対66と、駐車券Pの磁気記録部に対向するように配置された再生・記録用の磁気ヘッド67と、磁気ヘッド67を通過した駐車券P等を奥側へとニップ搬送する上下一対の下流側搬送ローラ対68と、上流側搬送ローラ対66と下流側搬送ローラ対68とを同期して回転させる搬送ローラ対駆動機構部69と、カード検出センサ65のカード検出によって搬送ローラ対駆動機構部69を駆動させるカード搬送用モータ70と、を備えている。
尚、搬送ローラ対駆動機構部69は、カード搬送用モータ70の回転駆動によって回転又は回動移動するギヤ・プーリ(又はスプロケット等)・ベルト(又はチェーン等)を適宜配置した公知の動力伝達機構から構成されている。
この際、カード搬送用モータ70は、搬送ローラ対駆動機構部69を介して回転する上流側搬送ローラ対66及び下流側搬送ローラ対68の回転方向を、駐車券P等を挿入口30からプリンタ装置63に向けて搬送する正転方向と、駐車券P等をプリンタ装置63から挿入口30に向けて搬送する逆転方向と、に回転させる。
尚、磁気データ再生記録装置62は、入場時に発券機14で記録された磁気記録部の磁気情報を再生することで精算を可能とすると共に、磁気記録部に記録された磁気情報を消去するため、再生と記録(消去)の両方を可能としたものを採用しているが、出場時には磁気記録部の磁気情報を再生さえすることができれば精算は可能である。従って、例えば、単に入場日時のみを入場データとする磁気情報の場合のように磁気記録部に記録された磁気情報を消去する必要性が低い場合や、磁気記録部を細断処理(シュレッダー処理)する場合には、再生のみの磁気データ再生装置を適用することができる。
プリンタ装置63は、上述した硬貨・紙幣・ICカード等の他、サービス券・回数券・プリペイド券等の他の媒体を利用して精算する場合、特に、プリペイド券のように、精算日時・利用金額・残り金額等を示す印字を行う場合に用いられており、例えば、インクリボン71とプリンタヘッド72とからなるドットインパクト式プリンタが設置されている。尚、領収証が必要な場合に、上述した領収証プリンタ51を使用せず、駐車券Pを領収証として用いる場合には、このプリンタ装置63を用いて日付や料金等を印字し、磁気記録部の磁気情報を消去したうえで挿入口30に駐車券Pをスイッチバックしても良い。
切断装置64は、プリンタ装置63に隣接配置されてプリペイド券等を利用した精算の際に駐車券Pを一時的に保持する保留機構部73と、保留機構部73に隣接配置されたカット機構部74と、を備えている。
保留機構部73は、プリンタ装置63から搬送された駐車券Pの表裏(上下)を挟んでニップ搬送する上下一対の駐車券搬送ローラ対75と、駐車券搬送ローラ対75から駐車券Pを上向きに搬送する保留搬送経路76と、駐車券搬送ローラ対75と協働して駐車券を保留搬送経路76に搬送する保留位置搬送ローラ対77と、駐車券搬送ローラ対75と保留位置搬送ローラ対77とを同期して回転させる切断駆動機構部78と、切断駆動機構部78を駆動させる駐車券搬送用モータ79と、駐車券Pを保留搬送経路76とカット機構部74に向かう切断搬送経路82とに切り換え搬送する経路切換ガイド80と、経路切換ガイド80を駆動する経路切換用ソレノイド81(モータ等でもよい)と、を備えている。
経路切換用ソレノイド81は、プランジャを収縮させることで経路切換ガイド80を下向に傾動させ、その経路切換ガイド80の下方傾斜している尖った先端が切断搬送経路82を封鎖すると同時に保留搬送経路76を開放し、駐車券Pを保留搬送経路76に誘導させる。また、経路切換用ソレノイド81は、プランジャを伸長させることで経路切換ガイド80を上向に傾動させ、その経路切換ガイド80の下方傾斜している尖った先端が保留搬送経路76を封鎖すると同時に切断搬送経路82を開放し、駐車券Pを切断搬送経路82にスルーさせる。
カット機構部74は、駐車券Pの搬送に倣って回転する円盤状のカッタ刃83と、カッタ刃83によって切断された駐車券Pの一方の搬送経路を切り換える回収経路切換アーム84と、切断搬送経路82から分岐された連通路85と、カッタ刃83と回収経路切換アーム84の先端との間に配置されて切断駆動機構部78に連携された切断位置搬送ローラ対86と、を備えている。
図6は本発明の一実施形態に係る実施例1の駐車券処理装置54に搭載された駐車券処理装置54の構成を示すブロック図である。
具体的には、インターフェース44には、カード検出センサ65からのカード検出信号が入力される。
また、インターフェース44は、磁気データ再生記録装置62のカード搬送用モータ70、プリンタ装置63のプリンタヘッド72を駆動制御するプリンタヘッド駆動回路87、切断装置64の駐車券搬送用モータ79、経路切換用ソレノイド81、等に駆動信号を出力する。
さらに、インターフェース44は、磁気データ再生記録装置62の磁気ヘッド67による再生及び記録のための信号増幅整形回路89を制御するためのリード/ライト制御回路90とで、再生信号及び記録信号を入出力する。
これにより、CPU42は、カード検出センサ65からのカード検出信号入力によって、カード搬送用モータ70、プリンタヘッド駆動回路87、カード搬送用モータ70、経路切換用ソレノイド81、を駆動制御する。
図7,図8は本発明の一実施形態に係る実施例1の出口料金精算機19における精算過程での駐車券Pの動作を時系列で示した要部の説明図である。
図7(A)に示すように、利用者が駐車券Pを出口料金精算機19の挿入口30に挿入すると、経路切換用ソレノイド81の駆動により経路切換ガイド80が保留搬送経路76を開放すると共に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75,保留位置搬送ローラ対77が送り込み方向に回転する。
これにより、駐車券Pは、図7(B)に示すように、保留位置状態まで一気に搬送されると同時に、磁気ヘッド67により磁気記録部を走査して磁気情報を読み取る。
この際、駐車券Pは、例えば、図2の前扉25の挿入口30付近のイラストのように、利用者から見て上面右側に磁気記録部が位置する正規の方向で挿入口30に挿入されたものとし、この挿入方向は駐車券Pに印刷されている矢印方向(図9参照)に挿入されたものとする。そして、この挿入方向がデフォルトであり、実施例1においては、駐車券Pの挿入方向として、このデフォルト方向のみしか受け付けず、他の方向(裏返しや逆挿入方向)に挿入した場合には内部に搬送しないか、若しくは内部に引き込んだ際に磁気情報が読み取れないことにより、エラーとして挿入口30から排出し、利用者に正規の方向で再度挿入するようにアラーム報知をする。
この状態で、精算が完了していない場合にはそのまま待機しているが、この際の料金精算の方法としては、硬貨や紙幣の投入及び釣銭等の払い出しの他、サービス券・回数券・プリペイド券等の他券を利用して精算することもできる。
この他券で精算する場合、図7(C)に示すように、駐車券Pと同様に挿入口30からそれらの他券が挿入されると、経路切換用ソレノイド81の駆動により経路切換ガイド80が切断搬送経路82を開放すると共に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75が送り込み方向に回転する。
これにより、磁気ヘッド67で他券の磁気情報を読み込み、利用金額や利用度数を減算して他券の磁気情報を上書きし、必要であれば利用度数や残り額を示す印字をプリンタ装置63で行った後に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の逆転駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75が返却方向に回転し、挿入口30に返却する。
この際、駐車券Pは、例えば、経路切換用ソレノイド81の伸張動作に連動する図示しないクラッチ機構の解除によって保留位置搬送ローラ対77の回転の停止によってニップ搬送状態を解除していることにより、保留状態が継続されている。
また、この様な他券は、複数回の使用が可能であることから、その材質は使い捨て用の紙製ではなく、耐久性の高い材料(例えば、PETカード)が使用されている。従って、仮に使用度数が0になったり、有効期限が切れて使用不可能となった場合でも、出口料金精算機19の内部に回収することは無く、必ず利用者に返却するために排出動作をおこなうようになっている。
このように、駐車券Pをすぐには回収せず、保留のままにしておくのは、確実に精算が終了しない状態で(仮にサービス券の残額が足りなく)、精算を取り消しされた場合でも、駐車券Pに残額を記録して利用者に返却するようにできるようにするためである。
一方、精算が終了すると、再度経路切換用ソレノイド81を吸引して経路切換ガイド80を下向きに傾動させると共に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の逆転駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75,保留位置搬送ローラ対77が返却方向に回転し、図8(A)に示すように、駐車券Pを挿入口30付近にまでスイッチバックさせる。
その後、図8(B)に示すように、経路切換用ソレノイド81の駆動により経路切換ガイド80が切断搬送経路82を開放すると共に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75(,保留位置搬送ローラ対77),切断位置搬送ローラ対86が送り込み方向に回転し、駐車券Pを切断・回収処理する。
尚、駐車券Pは、そのスイッチバックの過程で磁気ヘッド67によって磁気情報を消去するか、再度回収方向に搬送する過程で磁気ヘッド67によって磁気情報を消去するかを行う。
図9は本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19における実施例1のカット機構部74の要部の説明図で、図9(A)は平面図、図9(B)は側面図、図9(C)は背面図である。
カッタ刃83は、回収経路切換アーム84に軸支されて駐車券Pの搬送方向に沿って回転可能な円盤状の回転式とすることによって、刃の摩耗や欠け等の破損を発生し難く、耐久性の向上を確保してメンテナンス頻度を少なくし、ランニングコストを削減している。また、カッタ刃83は、その下端が切断搬送経路82に臨んでおり、帯状の磁気記録部の延在方向に搬送過程にある駐車券Pを搬送方向に沿って(磁気記録部の延在方向に沿って)磁気記録部の境界の近傍を切断(分断)する。
回収経路切換アーム84は、図9(A)に示すように、カッタ刃83で切断した駐車券Pの一部(磁気記録部側)の回収方向を駐車券Pの他の一部の回収方向とで異ならせる機能を備えている。また、回収経路切換アーム84は、駐車券Pの搬送方向と直交する支柱91を介して駐車券Pの切断搬送経路82中心から帯状の磁気記録部寄りにずれた位置に配置することによってカッタ刃83によって分断した駐車券Pの一部(磁気記録部側)の幅よりも駐車券Pの他の一部の幅、すなわち、リサイクル可能な部分を広幅に確保している。
切断位置搬送ローラ対86は、駐車券Pの搬送方向と直交する幅方向2ヶ所で駐車券Pをニップ搬送することにより、分断した駐車券Pの各一部を独立して搬送するように構成されている。
これにより、駐車券Pを分断するために特別な駆動回路等を不要とし、切断搬送経路82を通過する駐車券Pの搬送動作によって自動的に分断されるため、部品コストの高騰を抑えつつ、駐車券Pの自動分断機能を実現することができる。
また、図9(B)に示すように、切断搬送経路82の終端部付近には、下方に向かう連通路85が形成されており、回収経路切換アーム84の先端を、この連通路85に臨ませることでカッタ刃83で切断した駐車券Pの一部(磁気記録部側)を連通路85に導く。
図10は、本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19における実施例1の出口料金精算機19におけるカット機構部74の動作説明図で、図10(A)は切断前の動作説明図、図10(B)は切断初期の動作説明図、図10(C)は切断中期の動作説明図である。
回収経路切換アーム84は、その先端が下方になだらかに傾斜しながら徐々に角度が急峻に構成されており、カッタ刃83で切断した駐車券Pの一部(磁気記録部側)は、連通路85を経由して図5で示した第2入場券回収箱61に落下させられて回収され、カッタ刃83で切断した駐車券Pの他の一部は切断搬送経路82の終端部からそのまま排出され、図5で示した第1入場券回収箱60に自然落下して回収される。
このように、駐車券Pを出口料金精算機19の内部に設置された回収箱に回収する際、磁気データ再生記録装置62の駐車券搬送経路から連続する搬送経路終端部付近に、駐車券Pを搬送方向に沿って分断する分断手段を設けると共に、その分断手段によって分断された駐車券Pの一部に設けられた帯状の磁気記録部が含まれる一方を第2入場券回収箱61に回収し且つ分断された駐車券Pの磁気記録部が含まれない他方を第1入場券回収箱60に回収する振分手段を設けることにより、リサイクルが容易な部位とリサイクルが困難な部位とを容易に振り分け回収することが可能となる。
この際、分断手段としては、上述した回転式のカッタ刃82の他、駐車券Pを停止させて上下に変位する水平または傾斜した刃部のカッタ刃(図示せず)で切断する方法等でも良い。また、振分手段としては、上述した回収経路切換アーム84の他、分断手段に連続する中央分離帯のような物理的な壁を設け、その後経路が各回収箱に続くように分かれるものであっても良い。
これにより、利用者が出口料金精算機19で駐車券Pを挿入して精算が完了した時点で、自動的に駐車券Pの磁気記録部を含む部分とそれ以外の部分とに分断して別々の回収箱に回収されるため、磁気を含んで一般の古紙として回収されない産業廃棄物の量を極めて少なくすることが可能となるばかりでなく、一方の磁気を含まない一般の古紙として扱える使用済み駐車券Pの再利用率が向上し、環境にやさしい出口料金精算機19とすることができる。
図11乃至図18は、本発明の一実施形態に係る実施例2の出口料金精算機19における動作状態を示し、上記実施例1では、駐車券Pの挿入方向が1つに規定された場合を示したが、この実施例2では、駐車券Pの挿入方向を問わない場合を示す。尚、図1乃至図3に示した構成は、この実施例2においても同様である。また、上記実施例1と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図11(実施例1の図4に相当)は本発明の一実施形態に係る実施例2の出口料金精算機19における精算時のメイン動作のフロー図である。尚、図11に示したフロー図において、図4に示したフロー図と同一のルーチンには同一のステップ記号を付し、その説明を省略する。
(ステップS3)
ステップS3では、CPU42は、挿入口30から駐車券Pが挿入されたか否かを監視し、駐車券Pが挿入されなかった場合にはステップS4へと移行し、駐車券Pが挿入された場合にはステップS12へと移行する。
ステップS3では、CPU42は、挿入口30から駐車券Pが挿入されたか否かを監視し、駐車券Pが挿入されなかった場合にはステップS4へと移行し、駐車券Pが挿入された場合にはステップS12へと移行する。
(ステップS12)
ステップS12では、CPU42は、駐車券Pの磁気記録部の位置を検出してステップS13へと移行する。
ステップS12では、CPU42は、駐車券Pの磁気記録部の位置を検出してステップS13へと移行する。
(ステップS13)
ステップS13では、CPU42は、ステップS12で検出した駐車券Pの磁気記録部の位置に応じて磁気ヘッド67の位置を変更し、ステップS14へと移行する。
ステップS13では、CPU42は、ステップS12で検出した駐車券Pの磁気記録部の位置に応じて磁気ヘッド67の位置を変更し、ステップS14へと移行する。
(ステップS14)
ステップS14では、CPU42は、ステップS12で検出した駐車券Pの磁気記録部の位置に応じてカッタ刃83の位置を変更し、ステップS5へと移行する。
ステップS14では、CPU42は、ステップS12で検出した駐車券Pの磁気記録部の位置に応じてカッタ刃83の位置を変更し、ステップS5へと移行する。
図12(実施例1の図5に相当)は、本発明の一実施形態に係る実施例2の出口料金精算機19の要部の内部構成を示す断面図、図13(実施例1の図6に相当)は本発明の一実施形態に係る実施例2の駐車券処理装置54に搭載された駐車券処理装置54の構成を示すブロック図である。
磁気データ再生記録装置62は、挿入口30から駐車券P等が挿入されたことを検出すると共に磁気記録部の位置を検出するように上下左右に配置された第1〜第4カード検出センサ92a〜92dと、挿入口30から挿入された駐車券P等の上下を挟んでニップ搬送する上下一対の上流側搬送ローラ対66と、駐車券Pの挿入方向が異なる場合の左右各位置での磁気記録部に対向するように配置された左右一対の再生・記録用の磁気ヘッド67と、この磁気ヘッド67を保持する反転盤93と、反転盤93を反転させる反転機構部94と、反転機構部94を駆動させる磁気ヘッド反転駆動用モータ95と、磁気ヘッド67を通過した駐車券P等を奥側へとニップ搬送する上下一対の下流側搬送ローラ対68と、上流側搬送ローラ対66と下流側搬送ローラ対68とを同期して回転させる搬送ローラ対駆動機構部69と、第1〜第4カード検出センサ92a〜92dのいずれかのセンサのカード検出によって搬送ローラ対駆動機構部69を駆動させるカード搬送用モータ70と、を備えている。尚、反転機構部94は、磁気ヘッド反転駆動用モータ95の回転駆動によって回転するギヤ等を適宜配置した公知の動力伝達機構から構成されている。
プリンタ装置63は、上述した硬貨・紙幣・ICカード等の他、サービス券・回数券・プリペイド券等の他の媒体を利用して精算する場合、特に、プリペイド券のように、精算日時・利用金額・残り金額等を示す印字を行う場合に用いられており、例えば、インクリボン71とプリンタヘッド72とからなるドットインパクト式プリンタが設置されている。
これにより、挿入口30から挿入された駐車券Pの挿入方向が磁気記録部の位置を基準として限定していないため、実際に挿入口30から挿入された駐車券Pのどの位置に磁気記録部があるかを4つの第1〜第4カード検出センサ92a〜92dが検出し、磁気記録部が駐車券Pの下面側に位置していると検出された際には、磁気ヘッド反転駆動用モータ95が駆動し、磁気ヘッド67を反転させる。
図14(実施例1の図7に相当),図15(実施例1の図8に相当)は本発明の一実施形態に係る実施例2の出口料金精算機19における精算過程での駐車券Pの動作を時系列で示した要部の説明図である。
図14(A)に示すように、利用者が駐車券Pを出口料金精算機19の挿入口30に挿入すると、経路切換用ソレノイド81の駆動により経路切換ガイド80が保留搬送経路76を開放すると共に、カード搬送用モータ70及び駐車券搬送用モータ79の駆動により上流側搬送ローラ対66,下流側搬送ローラ対68,駐車券搬送ローラ対75,保留位置搬送ローラ対77が送り込み方向に回転する。
これにより、駐車券Pは、図14(B)に示すように、保留位置状態まで一気に搬送されると同時に、磁気ヘッド67により磁気記録部を走査して磁気情報を読み取る。
この際、駐車券Pが、例えば、図2の前扉25の挿入口30付近のイラストのように、利用者から見て上面右側に磁気記録部が位置する正規の方向で挿入口30に挿入された場合、及び、利用者から見て上面左側に磁気記録部が位置する方向で挿入口30に挿入された場合、即ち、駐車券Pが表向きに挿入された場合には、磁気ヘッド67は反転せず、図14に示した状態のままとなる。また、駐車券Pが、裏向きに挿入された場合には、磁気ヘッド67が反転される。尚、以降の読み取り動作は、実施例1と実質的に同一である。
図16(実施例1の図9及び図10(A)に対応)は、本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19における実施例2のカット機構部74の要部の説明図で、図16(A)は切断前の斜視図、図16(B)は切断前の平面図、図16(C)は切断前の側面図、図16(D)は切断前の背面図である。尚、図16では、駐車券Pが前述の実施例1と同じく正規の方向に挿入された状態を示している。
また、図17(実施例1の図10(B)に対応)は、本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19における実施例2の出口料金精算機19におけるカット機構部74の要部の説明図で、図17(A)は切断中期の斜視図、図17(B)は切断中期の平面図、図17(C)は切断中期の側面図、図17(D)は切断中期の背面図である。尚、図17では、駐車券Pが前述の実施例1とは異なり、前後逆向きの方向に挿入された状態を示している。
出口料金精算機19においては、駐車券Pの挿入方向(正規の前向きとその逆の後ろ向き)と、磁気記録部がある面が上向きか下向きかと、によって、4つの方向で駐車券Pが挿入される可能性がある。
この際、磁気記録部の位置は、駐車券Pの表裏を問わなければ、左右の何れか側に位置していることとなる。
そこで、実施例2では、駐車券Pの搬送方向中心1か所で駐車券Pを分断したのでは無駄が出てしまうため、左右2ヶ所に回収経路切換アーム84とカッタ刃83と連通路85とを設け、各回収経路切換アーム84とカッタ刃83とが駐車券Pの紙面に対して選択的に突出又は退避させている。尚、搬送される駐車券Pの磁気記録部の向きに応じて、回収経路切換アーム84とカッタ刃83の搬送幅方向における位置を選択的に移動しても良い。
具体的には、駐車券Pの搬送方向と交差する幅方向で切断搬送経路82の幅を規定する側板の間で上方にブラケット98が配置されている。
このブラケット98には、退避機構部としての幅方向2箇所の孔からなるバネ掛け部99と、1つのカッタ刃切換用ソレノイド100と、平面視略横向きT字形状のカッタ刃切換カム101を支持するように下向きに突出するカム支持軸102と、が固定されている。
カッタ刃切換カム101は駐車券Pの搬送面と平行な略水平方向に揺動可能となるようにカム支持軸102に取り付けられており、その中央部のカム駆動軸部にはカッタ刃切換用ソレノイド100のプランジャ先端がピンで連結されている。
図16(B)では、カッタ刃切換用ソレノイド100のプランジャ先端が伸長した状態であり、プランジャ部先端が収縮した場合にはカッタ刃切換カム101はそれに連動して所定の揺動角度分だけ推移する位置に移動することができる。
回収経路切換アーム84は、支柱91に回動可能に支持され、カッタ刃切換カム101の揺動により、カッタ刃切換カム101の幅方向に突出した一方の作用片101aと一方の回収経路切換アーム84の基端84aとが係合すると共にカッタ刃切換カム101の他方の作用片101bの他方の回収経路切換アーム84の基端84bとの係合が解除され、互いに係合状態にある回収経路切換アーム84の先端が下方に押し下げられて連通路85に臨み、係合状態にない回収経路切換アーム84の先端がスプリング103の付勢によって持ち上げられて連通路85から離間するように構成されている。この際、カッタ刃83は、回収経路切換アーム84の上下回動により切断搬送経路82から離間または臨むように連動する。
この際、係合状態にない回収経路切換アーム84は、その先端並びにカッタ刃83が、切換搬送経路から完全に離間し、駐車券Pの通過を許容している。
また、回収経路切換アーム84は最大限引き上げた位置で安定的に停止するように、上方からの引張りスプリング103の付勢力を受けながら停止させるストッパー部材等を設けても良い。
このような構成においては、駐車券Pが搬送されると、4つの第1〜第4カード検出センサ92a〜92dの磁気記録部の検出位置に応じて、回収経路切換アーム84が切り換えられ、駐車券Pが磁気記録部を含む部分とそれ以外の部分とに分断されると共に、駐車券Pが磁気記録部を含む部分とそれ以外の部分とで別々の回収箱に回収される。
図18は、本発明の一実施形態に係る出口料金精算機19における実施例2の駐車券分断作用の説明図で、図18(A)は適正に挿入された駐車券Pの挿入前後の斜視図、図18(B)は適正基準に対して前後逆に挿入された駐車券Pの挿入前後の斜視図、図18(C)は適正基準に対して表裏逆に挿入された駐車券Pの挿入前後の斜視図、図18(D)は適正基準に対して表裏前後逆に挿入された駐車券Pの挿入前後の斜視図である。
このように、図18(A)と図18(C)とで示す方向で駐車券Pが挿入された場合と、図18(B)と図18(D)とで示す方向で駐車券Pが挿入された場合とで、回収経路切換アーム84及びカッタ刃83を切り換えることにより、第1入場券回収箱60と第2入場券回収箱61とに、磁気記録部が存在している駐車券Pの一部と、磁気記録部が存在していない駐車券Pの一部とが混在することなく、回収することができる。
これにより、駐車券Pの挿入方向が複数(2方向や4方向の)であっても磁気記録部の再生・記録が可能な出口料金精算機19にあっても、それに対応して選択的に駐車券Pの分断位置を切り換えることが可能で、利用者の利便性を損なわずに、駐車券再利用促進を実現することができる。
尚、実施例2においては、一つのカッタ刃切換用ソレノイド100とカッタ刃切換カム101とを用いたが、退避機構部として2つの回収経路切換アーム84を2つのソレノイドによって回動させても良い。
また、本発明の実施例で示した保留搬送経路76は必ずしも上向きでなくとも良く、仮に下向きの保留路とし、何らかのカード(再利用可能なプリペイドカード等)を装置内に回収する場合に、この保留路から第3の回収箱にカードを回収することも可能であり、その場合にはカードの分断処理は経由しないことになる。よってカードそのものの再利用も合わせて実現できる。
さらに、本発明の実施例は、出口料金精算機19での出口料金精算機19の例を示したが、例えば係員が利用者から駐車券Pを受け取って、料金レジに通信接続された磁気リーダによって駐車券Pの磁気情報を読んで精算料金を算出するシステムや、発券機14と出口料金精算機19とが一体となったシステム、あるいは、駐車場以外の高速道路等の出口料金所等の出口料金精算機19となどでも、本発明の出口料金精算機19を搭載して自動的に磁気記録部を分断して分別させることも可能であり、本発明の請求範囲は必ずしも出口料金精算機19に搭載された装置には留まらないことは言うまでもない。
本発明の技術は、様々な規模の有料駐車場等における出口料金精算機19に搭載することによって、簡単に駐車券P(入場券)の分断・分別回収が可能となり、環境にやさしいシステムとして利用される可能性が高いものである。また、駐車券Pを受付券として発行して、精算時に回収する比較的小規模なフラップ式駐車場の精算機に搭載することで、さらに広範囲に利用される可能性もある。
19…出口料金精算機
30…挿入口
60…第1入場券回収箱
61…第2入場券回収箱
62…磁気データ再生記録装置
83…カッタ刃
84…回収経路切換アーム
30…挿入口
60…第1入場券回収箱
61…第2入場券回収箱
62…磁気データ再生記録装置
83…カッタ刃
84…回収経路切換アーム
Claims (10)
- 一部に磁気記録部を有する入場券を媒体として磁気記録部に記録された磁気情報に基づいて精算処理を行う出口料金精算機において、
挿入口から挿入された入場券の磁気記録部に記録された情報を読み取る磁気データ再生装置と、該磁気データ再生装置よりも入場券搬送方向下流の搬送経路中に配置されて磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに入場券を分断する分断手段と、前記分断手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券を磁気記録部が存在しない部位と磁気記録部が存在する部位とに分離搬送する振分手段と、該振分手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券の磁気記録部が存在しない部位を回収する第1入場券回収箱と、前記振分手段よりも搬送経路下流に配置されて分断された入場券の磁気記録部が存在する部位を回収する第2入場券回収箱と、を備えていることを特徴とする出口料金精算機。 - 前記分断手段は、前記磁気データ再生装置の入場券搬送路中に配置されて、入場券の搬送作用によって自動的に分断されるように入場券搬送方向と平行に配置されたカッタ刃であることを特徴とする請求項1に記載の出口料金精算機。
- 前記カッタ刃は、入場券搬送方向に沿って回転可能な円盤状の回転式カッタ刃であることを特徴とする請求項2に記載の出口料金精算機。
- 搬送される入場券の磁気記録部の位置及び表裏を検出する複数の検出手段を前記挿入口付近に配置し、検出された磁気記録部の位置及び表裏に応じて、前記カッタ刃の入場券搬送幅方向に対する位置が選択的に移動するか、若しくは、複数の前記カッタ刃が入場券の紙面に対して選択的に入場券を分断可能な紙面方向に接近・離反することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の出口料金精算機。
- 前記振分手段は、磁気記録部が存在する部分の入場券の前端と係合して前記第2入場券回収箱に連通する連通路に磁気記録部が存在する部分の入場券を前記第2入場券回収箱に誘導するガイド手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の出口料金精算機。
- 前記ガイド手段は、搬送される入場券の磁気記録部の向きに応じて、前記カッタ刃の入場券搬送幅方向に対する位置が選択的に移動するか、若しくは、複数の前記カッタ刃が入場券の紙面に対して選択的に入場券を分断可能な紙面方向位置に接近・離反する動作に連動して接近・離反し、複数のガイド手段が選択的に磁気記録部が存在する分断側の入場券の前端のみを搬送経路より前記第2入場券回収箱に続く経路の方向にガイドして磁気記録部が存在する分断側の入場券を前記第2入場券回収箱に誘導することを特徴とする請求項5に記載の出口料金精算機。
- 前記ガイド手段は、入場券の搬送方向に直交する支柱と、入場券に対して接近・離反可能な上下方向に回動可能となるように前記支柱に保持された左右一対の回収経路切換アームと、該回収経路切換アームの対向する面側に夫々に保持されたカッタ刃と、前記一対の回収経路切換アームの一方を入場券の搬送経路に臨ませ且つ他方を入場券の搬送経路から退避させる退避機構部と、を備え、
該退避機構部は、前記一対の回収経路切換アームの一方と接触してその一方の回前記収経路切換アームを入場券の搬送経路に臨ませ且つ前記一対の回収経路切換アームの他方から離間してその他方の前記回収経路切換アームを入場券の搬送経路から退避させる切換カム機構と、該切換カム機構を揺動させて前記回収経路切換アームの接触・離間状態を切り換える電磁式駆動手段と、を備えていることを特徴とする請求項6に記載の出口料金精算機。 - 分断後の磁気記録部が存在しない部位の入場券を前記搬送経路から逆送させて前記挿入口に返却する逆送手段と、前記経路中に設けられて逆送過程にある分断後の磁気記録部が存在しない部位の入場券に印字処理を施す印字手段と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の出口料金精算機。
- 請求項1に記載の出口料金精算機を用いた入場券処理方法であって、
料金精算のために挿入口から挿入された入場券を搬送過程で磁気情報読取り動作を行なった後に、入場券とは別の料金精算用の他券を前記挿入口から受け付けて読み取り可能となるよう入場券を保留位置に搬送して待機させ、他券を利用した料金精算が完了した後に保留位置から一旦入場券を前記挿入口側に逆送して磁気情報消去動作を行い、再度入場券を順送して入場券を磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに分断し、分断した入場券を別々の入場券回収箱に回収することを特徴とする入場券処理方法。 - 請求項1に記載の出口料金精算機を用いた入場券処理方法であって、
料金精算のために挿入口から挿入された入場券を搬送過程で磁気情報読取り動作を行った後に、入場券を搬送経路の途中位置で停止して待機させ、料金精算が完了した後に途中位置から搬送を再開して入場券を磁気記録部が存在する部位と磁気記録部が存在しない部位とに分断し、分断した入場券を別々の入場券回収箱に回収することを特徴とする入場券処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009087650A JP2010238127A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 出口料金精算機及び入場券処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009087650A JP2010238127A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 出口料金精算機及び入場券処理方法 |
Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101505047B1 (ko) * | 2013-11-26 | 2015-03-24 | 주식회사 에이텍 | 입장권 분리 회수장치 |
KR101512807B1 (ko) * | 2015-02-05 | 2015-04-17 | 주식회사 자우텍 | 정산 시스템의 카드 회수 장치 |
JP2020112864A (ja) * | 2019-01-08 | 2020-07-27 | アマノ株式会社 | 駐車料金精算機および駐車場管理システム |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009087650A patent/JP2010238127A/ja active Pending
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