JP2010238026A - 回路比較方法、回路比較装置、および回路比較プログラム - Google Patents

回路比較方法、回路比較装置、および回路比較プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データ上の2つの回路の配線を比較する回路比較方法等に関し、2本の配線の接続関係の入れ替わりを検出してオペレータに分かり易い形式で表示する。
【解決手段】基準の回路αと比較対象の回路βとの間の、未接続の配線リストである未接続リスト(E)と、過剰な配線のリストである過剰配線リスト(F)を作成し、それら2つのリスト中の共通の端子名を検索することで配線の入れ替わりを判定し、配線の入れ替わりがあることを表示する(G)。
【選択図】 図4

Description

本願は、データ上の2つの回路の配線を比較する回路比較方法および回路比較装置、並びにコンピュータ等の演算装置を回路比較装置として動作させる回路比較プログラムに関する。
電子回路設計においては、回路図と基板図の比較または、回路を変更した場合の回路比較を行い、差分を確認することがある(例えば、特許文献1、特許文献2)。この回路比較の1つとして、2つの端子どうしを接続する配線を比較して比較対象の2つの回路で配線が互いに一致しているか否かを確認している。この配線の確認では、一方の回路(第1の回路)を基準としたときの他方の回路(第2の回路)上の未接続配線と過剰接続配線が調べられ、それらのリストが表示される。ここで、例えば標準となる第1の回路上では端子Aと端子Cが接続され、端子Bと端子Dが接続されているにもかかわらず、第2の回路上では端子Aと端子Dが接続され、端子Bと端子Cが接続されているなど、接続関係が互いに入れ替わっていることがある。この場合は、(1)端子Aと端子Cとが未接続であり、(2)端子Bと端子Dも未接続であり、(3)端子Aと端子Dが過剰接続であり、(4)端子Bと端子Cも過剰接続であることがリスト上に示される。これら4つの項目は、並んで表示されているとは限らず、その他の多くの接続ミスの情報の中にばらばらに表示されることもあり、2本の配線が互いに入れ替わっていることをオペレータが認識するのに多大な時間を要することがある。
ここで、配線の入れ替えを判定して配線が入れ替わっていることを表示しようという試みもあるが、複数端子を持つ電子部品の中の2組の接続が入れ替わっているような接続ミスについては検出できず、それぞれ未接続および過剰接続として検出されることになる。
特開平6−4620号公報 特開平11−282895号公報
開示の回路比較方法、回路比較装置、および回路比較プログラムの課題は、上記のような2本の配線の接続関係の入れ替わりを検出してオペレータに分かり易い形式で表示することにある。
開示の回路比較方法は、第1の回路上に存在して第2の回路上に不存在の未接続配線を検出するステップと、前記未接続配線で接続されるべき2つの端子を各コラムに記述した未接続リストを作成するステップと、前記第1の回路上には不存在であって前記第2の回路上には存在する過剰接続配線を検出するステップと、前記過剰接続配線で接続されている2つの端子を各コラムに記述した過剰接続リストを作成するステップと、前記未接続リストと前記過剰接続リストとのうちの一方および他方をそれぞれ第1のリストおよび第2のリストとしたとき、前記第1のリストを構成するコラムを、該コラムに記述された端子と同一の端子が記述された前記第2のリスト中のコラムに対応づけるステップと、前記第2のリスト中の2つの着目コラム双方に、前記第1のリストを構成する同じ組合せの2つの着目コラムが対応づけられたことをもって、これら4つの着目コラムに記述された4つの端子のうちの2つずつを接続すべき2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていると判定するステップと、前記第1のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記第2のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記入替判定コラムに代わる、4つの端子名と2本の配線の接続先が互いに入れ替わっている旨を記述したコラムと、を含む相違点リストを表示するステップと、を含む。
開示の回路比較方法によれば、2本の配線の接続関係の入れ替わりを検出してオペレータに分かり易い形式で表示することができる。
一実施形態にかかる回路比較装置として動作する演算装置の一例であるコンピュータの概念図である。 一実施形態にかかる回路比較プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 比較例の説明図である。 一実施形態における処理を例示的に示した図である。 他の実施形態の回路比較装置を示す図である。 比較元回路データが表わす回路αを示す図である。 配線設計により生成された回路βを示す図である。 比較元配線リストを示す図である。 比較先配線リストを示す図である。 未接続リストを示す図である。 過剰接続リストを示す図である。 入れ替わり判定リストを示す図である。 入れ替わりリストを示す図である。 相違点リストを示す図である。 一実施形態にかかる回路比較プログラムを示すフローチャートである。 さらに異なる実施形態の説明図である。
以下、一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態にかかる回路比較装置として動作する演算装置の一例であるコンピュータの概念図である。
図1に示すコンピュータ100は、装置本体101、画像表示装置102、キーボード103、およびマウス104を備えている。
装置本体101は、内部に、各種プログラムを実行するCPU、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置、CD−ROMが装填され、その装填されたCD−ROMをアクセスするCDドライブ等を内蔵している。また、装置本体101は、CD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口101Aを有している。画像表示装置102は、上記の装置本体101からの指示に応じて表示画面102Aに画像を表示するものである。キーボード103は、キー操作に応じた各種の情報を装置本体101に入力するものである。マウス104は、表示画面102A上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を装置本体101に入力するものである。
また、図1に示すCD−ROM110には、このコンピュータ100を回路比較装置として動作させる回路比較プログラムが記憶されている。
CD−ROM110が装置本体101に装填されると、CD−ROM110に記憶された回路比較プログラムがコンピュータ100にアップロードされる。そして、その回路比較プログラムが実行されることによってコンピュータ100が、回路比較装置として動作する。
図2は、一実施形態にかかる回路比較プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
CD−ROM110には、一実施形態としての回路比較プログラムが記憶されている。回路比較プログラム200は、図1に示すコンピュータ100により実行され、そのコンピュータ100を、第1の回路データにより表わされる第1の回路と、第2の回路データにより表わされる第2の回路とを比較する回路比較装置として動作させるプログラムである。この回路比較プログラム200は、回路データ取得部210と、未接続配線検出部220と、未接続リスト作成部230と、過剰接続配線検出部240と、過剰接続リスト作成部250との各プログラム部品を含む。この回路比較プログラム200は、さらに、対応付け部260と、入れ替わり判定部270と、相違点リスト表示部280との各プログラム部品を含む。
ここで、回路データ取得部210は、第1の回路データと第2の回路データを、コンピュータ100に、この回路比較プログラム200で実行できる形式で取得させるプログラム部品である。この回路データ取得部210は、このコンピュータ100内に既に回路データが存在するときは、比較すべき2つの回路の指定を受けてそれら2つの回路を表わす2つの回路データをこの回路比較プログラム200で実行できるように取得する。このコンピュータ100内に回路データが存在しないときは、CDや通信回線等を介して比較すべき2つの回路データを取得する。
また、未接続配線検出部220は、コンピュータ100に、第1の回路上に存在し第2の回路上に不存在の未接続配線を検出させるプログラム部品である。
また、未接続リスト作成部230は、コンピュータ100に未接続リストを作成させるプログラム部品である。この未接続リストは、第1の回路上に存在し第2の回路上に不存在の未接続配線を、その未接続配線で接続されるべき2つの端子を表わす2つの端子名を記述したコラムで表わしたときのそのコラムの集合である。
また、過剰接続配線検出部240は、コンピュータ100に、第1の回路上には不存在であって第2の回路上には存在する過剰接続配線を検出させるプログラム部品である。
また、過剰接続リスト作成部250は、コンピュータ100に過剰接続リストを作成させるプログラム部品である。この過剰接続リストは、第1の回路上には不存在であって第2の回路上には存在する過剰接続配線を、その過剰接続配線で接続されている2つの端子を表わす2つの端子名を記述したコラムで表わしたときの該コラムの集合である。
さらに、対応付け部260および入れ替わり判定部270は、未接続リストと過剰接続リストとのうちの一方および他方をそれぞれ第1のリストおよび第2のリストとしたときに、コンピュータ100に以下の処理を実行させる各プログラム部品である。
すなわち、この対応付け部260では、上記第1のリストを構成するコラムを、そのコラムに記述された端子名と同一の端子名があらわれる第2のリスト中のコラムに対応づける。そして入れ替わり判定部270は、第2のリスト中の2つの着目コラム双方に該第1のリストを構成する同じ組合せの2つの着目コラムが対応づけられたことをもって、2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていると判定する。互いに入れ替わっているこれらの2本の配線は、上記の4つの着目コラムに記述された4つの端子名で表される4つの端子のうちの2つずつを接続する配線である。
さらに相違点リスト表示部280は、コンピュータ100に相違点リストを表示させるプログラム部品である。ここで、この相違点リストには、以下(a)〜(c)のコラムが含まれる。
(a)上記の第1のリスト中の、入れ替わり判定部270で2本の配線の接続が入れ替わっている旨判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラム
(b)上記の第2のリスト中の、入れ替わり判定部270で2本の配線の接続が入れ替わっている旨判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラム
(c)(a)および(b)における入替判定コラムに代わる、4つの端子名と2本の配線の接続先が互いに入れ替わっている旨を記述したコラム
以下、本実施形態について更に詳細に説明する。
ここでは、先ず、比較例と本実施形態の概要を具体的に説明する。
図3は、比較例の説明図である。
図3(A)に示す回路αは、配線の仕様を記述した第1の回路データで表わされる回路である。ここではこの回路αの配線を基準とする。また図3(B)に示す回路βは、回路αに従う配線設計により生成された第2の回路データで表わされる回路である。
図3(C)は、回路βの、回路αからの相違点を抽出した結果を表わす相違点リストである。図3(C)に示すように4つの相違点が存在し、これらの相違点を表わす相違点リストが作成されて表示される。ここでは、この4コラムしかないため電子部品「Part1」と電子部品「Part2」の4つの端子A,B,C,D間の2本の配線が入れ替わっていることが直ぐに分かるが、例えば一台の自動車内やコンピュータ用の大型のプリント基板上には、例えば1万本位の配線があり、ここに示す配線の入れ替えやその他の様々な配線エラーを含めて、最初の段階では1000コラム位のリストが表示されることがある。この図3に示す4コラムがその1000コラムのリスト中にばらばらに入っていると1カ所の配線の入れ替えを特定するだけでも大変な作業となる場合がある。
図4は、一実施形態における処理を例示的に示した図である。
図4(A)、図4(B)は、図3(A)、図3(B)とそれぞれ同じ概念の回路α,βである。
図4(C)、図4(D)は、図4(A)、図4(B)に示す回路α,βを表わす各回路データから配線を抽出して示した、それぞれ比較元回路接続リスト、比較先回路接続リストである。
ここでは、例えば、電子部品「Part1」の端子Aを「Part1.A」と表記する。他の端子についても同様である。
図4(C)に示す比較元接続リストは、「Part1.A」から「Part2.C」が接続されていることを表わすコラムNo.1を有する。また、この比較元接続リストは、「Part1.B」から「Part2.D」が接続されていることを表わすコラムNo.2を有する。このように、この比較元接続リストは、コラムNo.1とコラムNo.2との2つのコラムで構成されている。
また、これと同様に、図4(D)の比較先接続リストもコラムNo.1とコラムNo.2との2つのコラムで構成されている。コラムNo.1は、「Part1.A」と「Part2.D」が接続されていることを表わすコラムである。またコラムNo.2は、「Part1.B」と「Part2.C」が接続されていることを表わすコラムである。
図4(E)は、回路αを基準として回路βを比較したときの、未接続リストである。
図4(E)の未接続リストには、未接続No.1のコラムと未接続No.2のコラムとの2つのコラムがある。未接続No.1のコラムには、「Part1.A」と「Part2.C」とが未接続であることが示されている。また未接続No.2のコラムには、「Part1.B」と「Part2.D」とが未接続であることが示されている。
図4(F)は回路αを基準として回路βを比較したときの過剰配線リストである。
図4(F)の過剰接続リストには、過剰No.1のコラムと過剰No.2のコラムとの2つのコラムがある。過剰No.1のコラムには、「Part1.A」と「Part2.D」を接続する過剰な配線があることが示されている。また過剰No.2のコラムには、「Part1.B」と「Part2.C」を接続する過剰な配線があることが示されている。
図4(B)の未接続リスト中の2つのコラムと図5(F)の過剰接続リスト中の2つのコラムを単組に合わせたものが、図3(C)に示す、4つのコラムからなる比較例としての相違点リストである。
図4に示す実施形態の場合、さらに以下の処理が行なわれる。
ここでは、図4(F)の過剰配線リストの過剰No.1のコラムにあらわれている「Part1.A」と「Part2.D」のそれぞれを図4(E)の未接続リストから捜す。そして未接続リスト中の「Part1.A」あるいは「Part2.D」が記録されているコラムの未接続No.が過剰No.1のコラムに対応づけられる。具体的には、「Part1.A」についての未接続No.1、「Part2.D」についての未接続No.2が過剰No.1のコラムに対応づける。
またこれと同様に、図4(F)の過剰配線リストの過剰No.2のコラムにあらわれている「Part1.B」あるいは「Part2.C」のそれぞれを図5(E)の未接続リストから捜す。そして未接続リスト中の、「Part1.B」あるいは「Part2.D」が記録されているコラムの未接続No.が図4(F)の過剰接続リストの過剰No.2のコラムに対応づける。具体的には、過剰No.2のコラムには、「Part1.B」があらわれている未接続No.2と、「Part2.C」があらわれている未接続No.1が対応づけられる。
ここでは、上記のようにして未接続No.を対応づけた過剰接続リストを入れ替わり判定リストと称する。
次に図4(F)の入れ替わり判定リスト中の各コラムをサーチし、2つのコラムに同一の未接続No.の組が対応づけられているコラムの組(ここでは、過剰No.1のコラムと過剰No.2のコラム)を検出する。このように検出されると、図4(E)の未接続リストからその未接続No.の組に相当する2つのコラム(ここでは、未接続No.1のコラムと未接続No.2のコラム)が削除される。また同様に図4(F)の過剰接続リストからも同じ未接続No.の組が対応づけられている2つのコラム(ここでは、過剰No.1のコラムと過剰No.2のコラム)が削除される。
図4(G)は相違点リストを示す図である。
この図4(G)には、「Part1.A」、「Part2.D」、「Part1.B」、「Part2.C」の間での2本の配線の接続が互いに入れ替わっていることを記述した1つのコラムが示されている。この1つのコラムは、図4(E)の未接続リスト中の2つのコラムと図4(F)の過剰接続リスト中の2つのコラムとの合計4つのコラムに代わり、作成されたコラムである。ここに示す例では、相違点リストは図4(G)の1コラムだけとなる。この相違点リストが表示される。
このように図3の比較例の相違点リスト(図3(C))に並ぶ4つのコラムに代わり、図4(G)に示す1つのコラムを表示すると、配線が入れ替わっていることがひと目で分かる。これにより、オペレータによる配線ミスの把握が極めて容易となり配線ミスの把握および修正の作業効率が大きく向上する。
次に、他の実施形態を説明する。
図5は、他の実施形態の回路比較装置を示す図である。図5に示す回路比較装置300は、図1に示すコンピュータ100とそのコンピュータ100で実行される本実施形態に対応する回路比較プログラム(図15参照)との複合で構成されている。
図5に示す回路比較装置300には、回路CAD310、比較元・比較先回路指定部320、配線リスト作成部330、情報比較部340、入れ替わり判定部350および比較結果表示部360を有する。これらのうち、配線リスト作成部330、情報比較部340、入れ替わり判定部350および比較結果表示部360は、図1に示すコンピュータ100のCPUで実行される図15に示すプログラムにより実現される要素である。ここでは、それらをまとめて制御部310Aと称する。尚、回路CAD310も、図1に示すコンピュータ100で兼用され、そのコンピュータ100とそのコンピュータ100で実行されるCADプログラムとで実現される。ただし、ここでは回路データの作成法の如何を問うものではなく、回路CAD310の詳細説明は省略する。
また、制御部300Aの情報比較部340は、未接続検出部341と、過剰接続検出部342とを含む。また、入れ替わり判定部350は、差異検索部351と、入れ替わり検出部352と、比較結果更新部353とを含む。
この図5に示す回路比較装置300では、回路データDB(DB:データベース)312中の回路データを制御部300Aに取り込む処理がデータ取得部の一例となる。ここでは、配線の仕様が記述された第1の回路データが例えばCD−ROM311からコンピュータ100にインストールされて回路データDB312に格納される。また、その比較元回路データが表わす回路α(図6参照)に従って回路CAD310を駆使した配線設計により生成された回路β(図7参照)を表わす比較先回路データが作成されて回路データDB312に格納される。比較先回路データおよび比較元回路データは、その一方又は双方がネットリストと部品リスト314の形式で表わされてそれぞれネットリストDB313および部品リストDB314に格納されたデータであってもよい。このように、ここでは、回路データの形式は問われない。
比較元・比較先回路指定部320は、多数の回路データの中から比較元回路データと比較先回路データを選択する手段である。具体的には、図1に示すキーボード103やマウス104が利用される。
ここでは、図6に示す回路αを表わす回路データが比較元回路データ410として指定され、図7に示す回路βの回路データが比較先回路データ420として指定されたものとする。
制御部300Aの配線リスト作成部330では、回路αを表わす比較元回路データ410(図6)と回路βを表わす比較先回路データ420(図7)との双方の配線リストが作成される。図8に比較元配線リスト430、図9に比較先配線リスト440を示す。これらのリストに示す「Part1.A」等の記号の意味は前述の実施形態で説明済であるため(図4参照)、ここでの重複説明は省略する。
また制御部300Aの情報比較部440の未接続検出部341では、図8に示す比較元配線リスト430と比較先配線リスト440が比較される。そして比較元配線リスト430に存在し比較先配線リスト440に存在しない未接続配線を表わす未接続リスト450(図10)が作成される。
また情報比較部440の過剰接続検出部342でも、図8に示す比較元配線リスト430と比較先配線リスト440が比較される。そして、比較元配線リスト430には存在せず比較先配線リスト440に存在する過剰接続配線を表わす過剰接続リスト(図11)が作成される。
また入れ替わり判定部350の差異検索部351では、図12に示す入れ替わり判定リスト470が作成される。この入れ替わり判定リスト470は、図11に示す過剰配線リスト460に未接続No.の欄が追加されたものである。この未接続No.の欄には、図4(E)、(F)を参照しながら説明したアルゴリズムと同一のアルゴリズムにより、未接続No.が検出されてこの欄に記入される。具体的には、過剰No.1のコラムの未接続No.の欄には、未接続リスト450(図10参照)中から、過剰No.1のコラムにある2つの端子名(「Part1.A」と「Part2.D」)のうちのいずれかの端子名が記入されているコラムを検索する。そしてそれらのいずれかの端子名が記入された未接続リスト450のコラムのNo.が記入される。入れ替わりの判定リスト470の他のコラムについても同様である。
図5の入れ替わり判定部350の入れ替わり検出部352では、入れ替わり判定リスト410(図12)中の同じ2つの未接続No.が記入されている2つのコラムのペアが検出される。
さらに、図5の入れ替わり判定部350の比較結果更新部353では過剰接続リスト460(図11)中の、入れ替わり判定リスト470(図12)中の同じ2つの未接続No.が記入されている2つのコラムと同じ2つのコラムのペアが削除される。またこれと同様に、未接続リスト450(図10)中の、その2つの未接続No.と同じ未接続No.の2つのコラムが削除される。さらに、これら削除された4つのコラムに代わり、図13に示す入れ替わりリスト480が作成される。この入れ替わりリスト480には、削除した4つのコラムに記載されていた4つの端子の間での2本の配線の接続が入れ替わっていたことが記載されている。
さらに、比較結果表示部360では、2つの回路α,βの比較結果を表わす相違点リスト490(図14)が表示される。図14の相違点リスト490は、図13に示す入れ替わりリスト480と、図10に示す未接続リスト460のうちの一部のコラムと、図11に示す過剰接続リスト460のうちの一部のコラムを並べたリストである。ここでいう未接続リスト460のうちの一部のコラムとは、具体的には、削除したコラム(未接続No.1と未接続No.2の2つのコラム)を除く残りのコラム(ここでは未接続No.3のコラム)である。
また、同様に、過剰接続リスト460のうちの一部のコラムとは、削除したコラム(ここでは過剰No.1と過剰No.2の2つのコラム)を除く残りのコラム(ここでは過剰No.3のコラム)である。
ただし、ここでは、オペレータに分かりやすい表現が使われている。
ここで、比較結果表示部360で図14の相違点リスト490を表示するにあたっては、その相違点リスト490を回路CAD310に戻して回路CAD310に表示させてもよい。あるいは回路CAD310とは別の画像表示ソフトウェアを利用した表示機能315を使って表示してもよい。
図15は、回路比較プログラムの一実施形態を示すフローチャートである。この図15に示す回路比較プログラムが図1に示すコンピュータ100で実行されることにより図5に示す回路比較装置300が実現する。尚、このフローチャートは、コンピュータ100で実行される一実施形態としての回路比較方法も示している。
ここでは先ず、図5に示す比較元・比較先回路指定部320により比較元と比較先の回路が指定される(ステップS01)。ここでは、比較先回路として図6に示す回路αが指定され、比較先回路として図7に示す回路βが指定されたものとする。比較元回路データ410が読み込まれ(ステップS02)、その比較元回路データ410から部品端子接続情報が抽出されて比較元配線リスト430(図8)が作成される(ステップS03)。次いで比較先回路データ420(図7)が読み込まれて(ステップS04)その比較先回路データ420から部品端子接続情報が抽出されて比較先配線リスト440(図9)が作成される(ステップS05)。次にそれらの比較元配線リスト430(図8)と比較先配線リスト440(図9)とが比較され、比較元配線リスト410に存在し比較先配線リスト440には不存在の未接続配線のリストである未接続リスト450が作成される(ステップS06)。さらに比較元配線リスト430と比較先配線リスト440との比較により、比較元配線リスト430には存在せず比較先配線リスト440に存在する過剰配線のリストである過剰接続リスト460(図11)が作成される(ステップS07)。
次に過剰接続リスト460からそのN行目のコラムに記載されている過剰接続情報が取得され(ステップS08)、未接続リスト450から当該端子が検索される(ステップS09)。ここで、Nは1,2,3,…と順次インクリメントされる値である。また「当該端子」は、例えば、過剰接続リスト460(図11)のN=1行目のコラムの場合、そそのコラムに記載された2つの端子「Part1.A」と「Part2.D」を指している。他の行についても同様である。
未接続リスト450から当該端子が見つかると(ステップS10)、過剰接続リストのN行目の内容と未接続リストの行番号を、入れ替わり判定リスト470(図12)に追加する(ステップS11)。過剰接続リスト460の全ての行についてこれを繰り返す(ステップS12)。次に入れ替わり判定リスト470から、未接続行番号の一致する2つの行のペアを検索する(ステップS13)。未接続番号の一致する2つの行のペアが検出されると(ステップS14)、入れ替わりリスト480(図13)に記録される(ステップS15)。また未接続リスト450(図10)の対象行が削除され(ステップS16)、過剰接続リスト450(図11)の対象行が削除される(ステップS17)。これが入れ替わり判定リスト470(図12)の全ての行のペアについて繰り返される(ステップS18)。
次に、上記のようにして作成された、入れ替わりリスト480(図13)が相違点リスト490(図14)に書き込まれる。またここでは、未接続リスト450(図10)の、削除されていないコラムと、過剰接続リスト460(図11)の、削除されていないコラムも相違点リスト490(図14)に書き込まれる(ステップS19)。その相違点リストが図1に示すコンピュータ100の表示画面102Aに表示される(ステップS20)。
図16は、さらに異なる実施形態の説明図である。この図16に示す実施形態について簡単に説明する。
図16(A)に示す回路αには3つの回路部品「Part1」、「Part2」、「Part3」が置かれており、図示の通り「Part1.A」と「Part2.B」とが接続され、「Part2.C」と「Part3.D」が接続されている。
図16(B)に示す回路βにも、回路αと同じ3つの回路部品が置かれているが、「Part2」の2つの端子C,Dが逆に接続されている。
このような回路α,βの比較でも、比較元(回路α)接続リスト(図16(C))と比較先(回路β)接続リスト(図16(D))が作成され、未接続リスト(図16(E))と過剰接続リスト(図16(F))が作成されて比較されるなど、これまでの実施形態と同様にして4つの端子を接続する2本の配線が逆になっていることが検出される。
以上の通り、以上の各実施形態によれば、2本の配線の入れ替わりが検出されて分かり易く表示され、そのリストのチェック作業や修正作業の工数が大幅に短縮される。
尚、上記の各実施形態では、未接続配線リスト450から、過剰配線リスト460の各コラムに記載された端子と同一の端子を検索したが、これとは逆に、未配線リスト450の各コラムに記載された端子と同一の端子を過剰配線リスト460から検索しても、入れ替わっている配線のペアを見つけることができる。
100 コンピュータ
200 回路比較プログラム
210 回路データ取得部
220 未接続配線検出部
230 未接続リスト作成部
240 過剰接続配線検出部
250 過剰接続リスト作成部
260 対応付け部
270 入れ替わり判定部
280 相違点リスト表示部
300 回路比較装置
300A 制御部
310 回路CAD
313 ネットリスト
314 部品リスト
320 比較元・比較先回路指定部
330 配線リスト作成部
340 情報比較部
350 入れ替わり判定部
351 差異検索部
352 入れ替わり検出部
353 比較結果更新部
360 比較結果表示部
410 比較元回路データ
420 比較先回路データ
430 比較元配線リスト
440 比較先配線リスト
450 未接続リスト
460 過剰配線リスト
470 入れ替わり判定リスト
480 入れ替わりリスト
490 相違リスト

Claims (3)

  1. 第1の回路上に存在して第2の回路上に不存在の未接続配線を検出するステップと、
    前記未接続配線で接続されるべき2つの端子を各コラムに記述した未接続リストを作成するステップと、
    前記第1の回路上には不存在であって前記第2の回路上には存在する過剰接続配線を検出するステップと、
    前記過剰接続配線で接続されている2つの端子を各コラムに記述した過剰接続リストを作成するステップと、
    前記未接続リストと前記過剰接続リストとのうちの一方および他方をそれぞれ第1のリストおよび第2のリストとしたとき、前記第1のリストを構成するコラムを、該コラムに記述された端子と同一の端子が記述された前記第2のリスト中のコラムに対応づけるステップと、
    前記第2のリスト中の2つの着目コラム双方に、前記第1のリストを構成する同じ組合せの2つの着目コラムが対応づけられたことをもって、これら4つの着目コラムに記述された4つの端子のうちの2つずつを接続すべき2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていると判定するステップと、
    前記第1のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記第2のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記入替判定コラムに代わる、4つの端子名と2本の配線の接続先が互いに入れ替わっている旨を記述したコラムと、を含む相違点リストを表示するステップと、
    を含むことを特徴とする回路比較方法。
  2. データ上の第1の回路と第2の回路第2の回路を取得する回路データ取得部と、
    前記第1の回路上に存在して前記第2の回路上に不存在の未接続配線を検出する未接続配線検出部と、
    前記未接続配線で接続されるべき2つの端子を各コラムに記述した未接続リストを作成する未接続リスト作成部と、
    前記第1の回路上には不存在であって前記第2の回路上には存在する過剰接続配線を検出する過剰接続配線検出部と、
    前記過剰接続配線で接続されている2つの端子を各コラムに記述した過剰接続リストを作成する過剰接続リスト作成部と、
    前記未接続リストと前記過剰接続リストとのうちの一方および他方をそれぞれ第1のリストおよび第2のリストとしたとき、前記第1のリストを構成するコラムを、該コラムに記述された端子と同一の端子が記述された前記第2のリスト中のコラムに対応づける対応付け部と、
    前記第2のリスト中の2つの着目コラム双方に該第1のリストを構成する同じ組合せの2つの着目コラムが対応づけられたことをもって、これら4つの着目コラムに記述された4つの端子のうちの2つずつを接続すべき2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていると判定する入れ替わり判定部と、
    前記第1のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記第2のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記入替判定コラムに代わる、4つの端子名と2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていることを記述したコラムと、を含む相違点リストを表示する相違点リスト表示部とを含むことを特徴とする回路比較装置。
  3. コンピュータに、
    データ上第1の回路と第2の回路を取得する機能と、
    前記第1の回路上に存在して前記第2の回路上に不存在の未接続配線を検出する機能と、
    前記未接続配線で接続されるべき2つの端子を各コラムに記述した未接続リストを作成する機能と、
    前記第1の回路上には不存在であって前記第2の回路上には存在する過剰接続配線を検出する機能と、
    前記過剰接続配線で接続されている2つの端子を各コラムに記述した過剰接続リストを作成する機能と、
    前記未接続リストと前記過剰接続リストとのうちの一方および他方をそれぞれ第1のリストおよび第2のリストとしたとき、前記第1のリストを構成するコラムを、該コラムに記述された端子と同一の端子が記述された前記第2のリスト中のコラムに対応づける機能と、
    前記第2のリスト中の2つの着目コラム双方に該第1のリストを構成する同じ組合せの2つの着目コラムが対応づけられたことをもって、これら4つの着目コラムに記述された4つの端子のうちの2つずつを接続すべき2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていると判定する機能と、
    前記第1のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記第2のリスト中の、前記2本の配線の接続が入れ替わっていると判定された着目コラムである入替判定コラムを除く残りのコラムと、前記入替判定コラムに代わる、4つの端子名と2本の配線の接続先が互いに入れ替わっていることを記述したコラムとからなる相違点リストを表示する機能と、
    を実行させることを特徴とする回路比較プログラム。
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