JP2009245215A - Cadシステム、cadプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】CADデータが示す回路パターンに対して、精度良くデザインルールチェックを実行する。
【解決手段】PCBCADシステムは、プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータと同CADデータに対する第1の設計基準データとを記憶するデータベース10と、回路パターンの少なくとも一部の領域を作成するチェック領域作成部21と、第1の設計基準データとは異なる第2の設計基準データが設定された中間ファイル12を読み込む中間ファイル読込部22と、第2の設計基準データをもとに第1の設計基準データを編集する設計基準データ編集部23と、領域内に対応する回路パターンが編集された第1の設計基準データの設計基準に適合しているかを判別するDRCチェック部26を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリント配線板の回路パターンを表すCADデータに対してデザインルールチェック(DRC)を実行するCADシステム、CADプログラムに関する。
近年、半導体製造技術の向上は目覚しく、プリント配線板の高密度化、多層化、大規模化が進んでいる。このような状況の中、複数のレイヤを積層して構成されるプリント配線板を設計するためのCADシステムにおいて、回路パターンの情報を示すCADデータについて、配線幅、配線間隔などが設計基準に適合しているかを判断するためのデザインルールチェック(DRC)を実行している。
例えば、特許文献1に記載されたプリント配線板検査装置は、プリント配線板上に形成する回路パターンの設計および部品実装位置の設計等が所定の基準に従って適切になされているかをチェックするためのデザインルールチェックを実行する。
特許文献1のプリント配線板検査装置では、DRC仕様(検査データ)を含む各種情報が記述されたファイルを読み込んで、デザインルールチェックを実行する。ファイルには、設備単位または基板単位で情報が記述されている。
特開平11−143917号公報
このように従来のプリント配線板検査装置では、設備単位または基板単位で情報が記述されたファイルを読み込んで、このファイルの記述に基づいて設備単位または基板単位でデザインルールチェックを実行していた。すなわち、設備単位または基板単位で回路パターンに対してデザインルールチェックを実行していたため、部分的に詳細なチェックを行うことができなかった。
また、異なる検査データ(設計基準データ)をもとにデザインルールチェックを実行する場合には、その都度、ファイルに記述された情報を変更しなければならず、多大な作業負担が必要となっていた。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、CADデータが表す回路パターンに対して、精度良くデザインルールチェックを実行することが可能なCADシステム、CADプログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータと、同CADデータが示す回路パターンに対する第1の設計基準データとを記憶する記憶手段と、前記回路パターンの少なくとも一部の領域を作成する作成手段と、前記第1の設計基準データとは異なる第2の設計基準データを読み込む読込手段と、前記読込手段により読み込まれた第2の設計基準データをもとに、前記第1の設計基準データを編集する編集手段と、前記作成手段により作成された領域内に対応する前記回路パターンが、前記編集手段により編集された前記第1の設計基準データの設計基準に適合しているかを判別するチェック手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、CADデータが示す回路パターンに対して、精度良くデザインルールチェックを実行することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態におけるPCBCAD(PCB(Print Circuit Board)/CAD(Computer Aided Design))システム1の構成を示すブロック図である。PCBCADシステム1は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置において、後述するCADプログラム8を実行することにより実現される。
図1に示すように、本実施形態におけるPCBCADシステム1は、制御部2、表示部3、記憶部4、操作部5、インターフェース部6を有して構成される。ここで、各要素は、それぞれバス7を介して相互に接続されている。なお、インターフェース部6は、外部要素であるデータベース(DB)10と接続されている。ただし、データベース10は、PCBCADシステム1の内部に設けられていても良い。
制御部2は、PCBCADシステム1全体の制御を行うものである。制御部2は、CPU、メモリ(ROM、RAM)等により構成され、記憶部4に記憶されているCADプログラム8を読み込み実行することで後述する各種機能を実現して(図2参照)、CADプログラム8の命令に沿って各要素の制御を行う。制御部2により制御されるデザインルールチェック処理の詳細については後述する。
表示部3は、CADプログラム8の実行状況やインターフェース部6を介して受信されたデータに応じた情報を出力する。表示部3は、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
記憶部4は、インターフェース部6を介して受信されたデータを記憶する他、CADプログラム8、プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータ、同CADデータが示す回路パターンに対してデザインルールチェックを行うための設計基準データ(第1の設計基準データ)、この設計基準データを編集するための設計基準データ(第2の設計基準データ)が設定された中間ファイル(設計値ファイル)12(図2に示す)、CADデータが示す回路パターンに対してユーザにより指定されたチェック領域を示すデータ等を記憶する。記憶部4は、例えばハードディスク装置やDVD装置(例えば、DVD−RAMに記憶する)などにより構成される。
操作部5は、PCBCADシステム1に対するユーザからの各種指示を入力する。操作部5は、例えばキーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどから構成される。
インターフェース部6は、他の装置との通信を行う。本実施の形態では、インターフェース部6は、データベース10とデータの送受信を行う。
図2は、制御部2においてCADプログラム8を実行することにより実現される機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部2は、CADデータ読込部20、チェック領域作成部21、中間ファイル読込部22、設計基準データ編集部23、対象レイヤ抽出部24、チェック領域抽出部25、及びDRCチェック部26の機能が設けられる。
CADデータ読込部20は、インターフェース部6を介して、データベース10に記憶されたデザインルールチェックの対象となる、プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータを読み込む。また、CADデータ読込部20は、CADデータに対してデザインルールチェックをするための設計基準データや、CADデータ中のチェック対象を示す属性データも読み込まれる。設計基準データは、例えばパターン対パターン、パターン対パッド、パターン対銅箔などのデザインルールチェックの対象とするカテゴリ毎に定められた最低必要距離(間隔)として与えられる。この設計基準データをもとにして、DRCチェック部26においてデザインルールチェックを実行するための設計ルールファイルが作成される。また、属性データは、例えばプリント配線板におけるデザインルールチェックの対象を示すデータであり、例えばレイヤや回路パターンに対して設定された領域に付された名前を示す。
チェック領域作成部21は、ユーザが操作部5を操作することで入力された指示に応じて、CADデータ読込部20により読み込まれたCADデータが示す回路パターンに対して、中間ファイル12に設定された設計基準データによるデザインルールチェックの対象とする少なくとも一部のチェック領域を作成する。本実施形態におけるチェック領域作成部21は、回路パターンに対して四角形(矩形)以外を含む多角形状(ポリゴン)によってチェック領域を作成することができる。また、チェック領域作成部21は、1つのレイヤの回路パターンに対して複数のチェック領域を作成することができるものとする。さらに、複数のチェック領域が設定される場合、複数のチェック領域が重なるように作成することもできる。チェック領域作成部21は、作成した個々のチェック領域に属性データ(名前)を付加し、複数のチェック領域を区別できるようにする。
図3は、PCBCADシステム1を用いて設計されるプリント配線板の一例を示す図である。図3(A)に示したプリント配線板(PCB)は、例えば図3(B)に示すようなL1〜L4の4つのレイヤを積層して構成されたものである。チェック領域作成部21は、デザインルールチェックの対象とするCADデータをもとにした、例えばユーザから指定されたレイヤの回路パターンを表示部3において表示させる。そして、この回路パターンに対して、操作部5(例えばマウスなどのポインティングデバイス)によってチェック領域を指定させる。
図4は、表示部3に表示された回路パターンと、同回路パターンに対して設定されたチェック領域を示している(破線で示す)。図4に示すように、チェック領域は、単純な矩形ではなく、多角形状(ポリゴン)によって設定されている。例えば、チェック領域作成部21は、操作部5に対する操作によって回路パターンに対して3点以上の座標点を入力し、この指示される座標点を頂点とする多角形状を設定してチェック領域として生成する。多角形状によってチェック領域を設定できるようにすることで、回路パターンが複雑であったとしても、中間ファイル12において設定された設計基準データを用いたデザインルールチェックの対象とする回路範囲を適切に指定することができる。
なお、図4では、1つのレイヤの回路パターンに対して、1つのチェック領域を設定している例を示しているが、複数のチェック領域を設定することも可能である。また、他のレイヤの回路パターンを表示させて、異なるチェック領域を設定することもできる。
チェック領域作成部21は、ユーザの指定に応じてチェック領域を生成すると、図3(B)に示すように、CADデータに対して、プリント配線板を表す4つのレイヤL1〜L4以外にチェック領域を定義する領域指定レイヤL5を新規に追加する。
また、チェック領域作成部21は、チェック領域の属性データとして、それぞれのチェック領域を識別するための名前をユーザの操作部5に対する操作により入力して、領域指定レイヤにおいて定義されたチェック領域と対応付けて設定する。例えば、図5に示すように、複数のチェック領域のそれぞれに対して属性SS、S1を設定する。
中間ファイル読込部22は、チェック領域内の回路パターンが設計基準に適合しているかを判別するための設計基準データ(第2の設計基準データ)が設定された中間ファイル12(設計値ファイル)を読み込む。中間ファイル12には、チェック領域作成部21により作成される1つのチェック領域に対して、複数の異なる設計基準データを設定しておくことができる。すなわち、1つのチェック領域内の回路パターンについて、異なる複数の設計基準データを用いて、繰り返してデザインルールチェックを実行させることができる。
設計基準データ編集部23は、中間ファイル読込部22により読み込まれた中間ファイル12(設計値ファイル)に設定された設計基準データをもとに、データベース10から読み込まれた設計基準データを編集する。設計基準データ編集部23は、データベース10から読み込まれた設計基準データをもとに生成された設計ルールファイルの内容を、中間ファイル12において設定された設計基準データによって編集し、チェック領域作成部21により生成されたチェック領域に対して、中間ファイル12に設定された設計基準データによりデザインルールチェックが実行されるようにする。
図6には、中間ファイル12において設定される設計基準データの一例を示している。図6に示すように、中間ファイル12に設定される設計基準データには、チェック領域作成部21によって生成されたチェック領域を示す属性(名前)と対応付けて、デザインルールチェック対象とするカテゴリ毎に最低必要距離(単位mm)が設定されている。なお、設計基準データには、最低必要距離のデータだけでなく、デザインルールチェックで実行されるチェック内容に応じた基準値となるデータが設定されるものとする。
図7には、図6に示す設計基準データをもとに編集された設計ルールファイルの一例を示している。設計ルールファイルには、図中aに示すように、設計基準データにおいてカテゴリに対して設定された最低必要距離が設定される記述範囲が含まれている。また、図中bに示すように、図中aの部分で記述された設計基準データを用いたデザインルールチェックの対象となるレイヤが設定される記述範囲が含まれている。
図6に示す設計基準データでは、1つのチェック領域(属性SS)に対するデータのみを示しているが、複数のチェック領域に対する設計基準データが設定されている場合には、それぞれのチェック領域に対して設定された設計基準データを含む設計ルールファイルに編集される。すなわち、複数のチェック領域に対して、それぞれのチェック領域に対して設定された設計基準データによるデザインルールチェックを実行させることができる。
また、設計基準データにおいて、1つのチェック領域(カテゴリ)に対して、複数の異なる最低必要距離のデータが設定されていても良い。例えば、属性SSのチェック領域のカテゴリ「パターン対パターン」について、図6に示すように最低必要距離100だけでなく、例えば90、110、120…などのデータを設定しておくことができる。すなわち、1つのチェック領域について、複数の異なる設計基準データによるデザインルールチェックを実行させることができる。
さらに、図6では図示していないが、デザインルールチェックの対象とするレイヤを設計基準データに設定することもできる。例えば、同じ属性SSのチェック領域において、カテゴリ「パターン対パターン」についてはレイヤL1,L2、L3を対象とし、カテゴリ「パターン対パッド」についてはレイヤL2,L4を対象として指定することができる。また、複数のチェック領域に対する設計基準データが設定される場合に、チェック領域毎にデザインルールチェックの対象とするレイヤを指定することもできる。
また、設計基準データ編集部23は、チェック領域作成部21によって生成された複数の領域が重なっている場合に、中間ファイル12において設定された複数の領域のそれぞれに対して設定された設計基準データの何れかを選択して、設計ルールファイル(設計基準データ)を編集する。例えば、設計基準データ編集部23は、中間ファイル12に設定された設計基準データのうち、デザインルールチェックにおいて条件が最も厳しいデータ(最低必要距離が最も短いデータ)を選択したり、あるいは逆に条件が緩いデータを選択したりすることができる。また、それぞれのチェック領域に対して設定された設計基準データの全てを対象としてデザインルールチェックが実行されるようにしても良い。何れの設計基準データを選択するかは、予め決められた条件で選択するようにしても良いし、ユーザの指定によって選択されるものであっても良い。
対象レイヤ抽出部24は、設計基準データ編集部23により編集された設計ルールファイルをもとに、同設計ルールファイルに設定された設計基準データをもとにデザインルールチェックを実行する対象とするレイヤを確定する。すなわち、対象レイヤ抽出部24は、図7のbに示す記述部分を抽出して対象レイヤを確定する。
チェック領域抽出部25は、対象レイヤ抽出部24で確定された対象レイヤのCADデータから、チェック領域作成部21により生成されたチェック領域に該当する回路パターンの情報を示すCADデータを抽出する。すなわち、チェック領域作成部21においてチェック領域を設定するために操作部5によって指定された座標点と、対象レイヤのCADデータが示す回路パターンの位置とを比較し、チェック領域に含まれる回路パターンのデータをデザインルールチェックの対象として抽出する。
DRCチェック部26は、設計基準データ編集部23により編集された設計ルールファイル中の設計基準ルールに基づいて、チェック領域内の回路パターンが設計基準に適合しているかを判別するためのデザインルールチェックを実行する。DRCチェック部26は、設計ルールファイルにおいて、1つの領域に対して、複数の異なる設計基準データが設定されている場合には、複数の異なる設計基準データをもとにデザインルールチェックを繰り返して実行する。
次に、本実施形態におけるPCBCADシステム1の動作について説明する。
PCBCADシステム1では、回路パターンの情報を示すCADデータに対して、特定範囲の回路パターンについて個別に設計基準データを設定してデザインルールチェックを実行する場合には、対象とするチェック領域の作成と、このチェック領域に対するデザインルールチェックで用いる設計基準データ(中間ファイル12)の設定が行われる。
制御部2は、ユーザの操作部5に対する操作によって、チェック領域の作成が指示されると、CADデータ読込部20によってデータベース10に記憶されたデザインルールチェックの対象とするCADデータを読み込む。制御部2は、この読み込まれたCADデータについて、チェック領域作成部21によりチェック領域を生成する。
チェック領域作成部21は、操作部5からチェック領域の生成対象とするレイヤが指定された場合、CADデータ中の該当するレイヤのデータをもとに回路パターンを表示部3において表示させる。チェック領域作成部21は、この回路パターンに対して、ユーザの操作部5(ポインティングデバイス)による操作によって、チェック領域の範囲を示す座標点を任意に指定させる。チェック領域作成部21は、指定された座標点をもとにしてチェック領域を設定し、チェック領域を定義する領域指定レイヤを生成してCADデータに追加する。チェック領域に対しては、属性データとしてチェック領域を識別するための名前が付される。
なお、ユーザは、任意のレイヤの回路パターンを表示部3に表示させて、チェック領域を設定することができる。また、1つのレイヤに対して、複数のチェック領域を設定することもできる。領域指定レイヤには、各チェック領域を定義するデータが設定される。
一方、チェック領域作成部21によって生成されたチェック領域に対する設計基準データが生成されて、中間ファイル12として記憶される。中間ファイル12(設計値ファイル)では、前述した図6に示すよう、対象とするチェック領域の属性(名前)と対応付けて、カテゴリ毎に最低必要距離のデータが設定されている。
なお、1つのチェック領域に対して、複数の異なる数値の設計基準データを予め設定しておくことができる。複数の異なる設計基準データは、ユーザの指定により任意に選択して、デザインルールチェックの対象とすることができる。予め複数の異なる数値の設計基準データを用意しておくことで、デザインルールチェックの対象とするチェック領域を変更する場合であっても、デザインルールチェックの実行時に改めて設計基準データを作成する必要が無く、作業負担を軽減することができる。
また、全てのチェック領域に対して中間ファイル12として設計基準データを設定していなくても、データベース10に記憶されたCADデータと対応付けられた設計基準データ(第1の設計基準データ)をもとにして、デザインルールチェックが実行されるものとする。
次に、本実施形態のPCBCADシステム1において実行されるデザインルールチェック処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。図9には、デザインルールチェック処理の流れを概念的に示す図である。
まず、PCBCADシステム1制御部2は、デザインルールチェック処理の実行が指示されると、データベース10に記憶された検査対象とするCADデータをCADデータ読込部20により読み込み(CADデータオープン)、表示部3の画面上に出力させる(ステップA1)。CADデータには、前述したように、CADデータが示す回路パターンに対して設定されたチェック領域を定義する領域指定レイヤのデータが含まれている。
次に、制御部2は、CADデータに領域指定レイヤが設定されている場合、中間ファイル読込部22によって、デザインルールチェックを実行するためのツールを起動するためのGUI(Graphical User Interface)画面を表示部3において表示させる(ステップA2)。
図10には、GUI画面の一例を示している。図10に示すGUI画面では、チェック領域に対するデザインルールチェックにおいて利用する中間ファイル12(設定値ファイル)の指定が行われる。図10では、例えば「test.xls」「test1.xls」「test2.xls」のファイル名の設定値ファイルを指定できることを示している。
ここで、デザインルールチェックで使用するファイルが操作部5の操作によって指定されると(ステップA3)、中間ファイル読込部22は、該当する中間ファイル12(設計値ファイル)が記憶されており、デザインルールチェックに利用可能であるかを判別する。なお、複数の設計値ファイルを選択することも可能である。
ここで、該当する設計値ファイルが無い、あるいは利用不可である場合には(ステップA4、No)、制御部2は、表示部3においてエラーメッセージを表示して処理を終了する(ステップA15)。
一方、該当する設計値ファイルが存在する場合には(ステップA4、Yes)、中間ファイル読込部22は、該当する設計値ファイルの設計基準データをコピーする(ステップA5)。複数の設計値ファイルが指定されている場合には、指定されたファイル数分の対象データをコピーする。
次に、設計基準データ編集部23は、中間ファイル読込部22によってコピーされた設計基準データをもとに、設計ルールファイルを編集する(ステップA6)。すなわち、設計基準データ編集部23は、設計ルールファイル中の編集対象となる記述範囲の該当部分を書き換える。例えば、図7に示す例では、図中aに示す、チェック対象とするチェック領域を示す属性(名前)とカテゴリ、及び最低必要距離の部分を書き換える。
図9においては、設計値ファイル(設計基準データ)において設定されたチェック領域を示す属性SSが書き換えられ(図中dに示す)、それぞれのカテゴリ「パターン対パターン」「パターン対パッド」「パターン対銅箔」について最低必要距離(「100」「110」「120」)に書き換えられている。ここでは、設計基準データに対象レイヤの指定がないため、元の設計ルールファイルに設定された対象レイヤL1,L2,L3,L4がそのまま記述されている。 なお、設計ルールファイルは、デザインルールチェックの対象とするCADデータと共に読み出された設計基準データをもとに生成されている。中間ファイル12(設計値ファイル)が用意されていなければ、編集されていない設計ルールファイルをもとにデザインルールチェックが実行されることになる。
設計基準データ編集部23は、設計ルールファイル中の該当部分についての編集を完了すると、デザインルールチェックの対象とする設計ルールファイルとして更新する(ステップA7)。
次に、対象レイヤ抽出部24は、設計基準データ編集部23によって編集された設計ルールファイルをもとに、デザインルールチェックの対象とするレイヤを抽出する(ステップA8)。すなわち、図7中のbに示す記述(pp_layer=)を参照して対象レイヤを判別する。
次に、チェック領域抽出部25は、対象レイヤ抽出部24によって抽出された対象レイヤを対象にして、領域指定レイヤにおいて設定されているチェック領域の範囲を抽出する(ステップA9)。すなわち、領域指定レイヤにおいて設定されたチェック領域のうち、チェック領域に付加された属性(名前)が、設計ルールファイルにおいて設計基準データをもとに設定された領域名(図9に示す例では属性SS)と一致したものを抽出する。
ここで、該当するチェック領域が存在しない場合は(ステップA10、No)、制御部2は、表示部3の画面上にエラーメッセージを出力させて処理を終了する(ステップA15)。
一方、該当するチェック領域が存在する場合は(ステップA10、Yes)、DRCチェック部26は、このチェック領域に含まれる回路パターンの情報を示すCADデータについて、設計ルールファイルに設定された設計基準データをもとに、1回目のデザインルールチェックを実行する(ステップA11)。
図9では、属性SSのチェック領域について、カテゴリ「パターン対パターン」については最低必要距離「100」、「パターン対パッド」については最低必要距離「110」、「パターン対銅箔」については最低必要距離「120」に適合しているかを判別する。設計ルールファイルでは、対象レイヤとしてL1〜L4が設定されているため、各レイヤの同一のチェック領域(属性SS)について、同じ数値をもとにしてデザインルールチェックを実行する。
DRCチェック部26は、デザインルールチェックが終了した時点で、チェック結果を記憶部4において記憶しておく(ステップA12)。図11には、記憶部4に記憶されたチェック結果の一例を示している。図11は、チェック実行結果をファイルに出力したものであり、エラーの種類、設計違反値、レイヤ名、XY座標、レイヤの種類などが含まれている。なお、チェック結果として記憶する項目については、前述した以外のものであっても勿論良い。
制御部2は、1回目のデザインルールチェックが終了すると、中間ファイル読込部22において、デザインルールチェックの対象として複数の中間ファイル12(設計値ファイル)が選択されているかを判別する。ここで、複数の中間ファイル12(設計値ファイル)が選択されていた場合(ステップA13、Yes)、制御部2は、前述したステップA6以降の処理を実行する。以下、同様にして、デザインルールチェックの対象として選択された全ての中間ファイル12(設計値ファイル)を利用したデザインルールチェックを実行すると(ステップA13、No)、デザインルールチェックを終了する。
このようにして、本実施形態におけるPCBCADシステム1では、データベース10に記憶されたCADデータに対する設計基準データ(第1の設計基準データ)を、中間ファイル12(設計値ファイル)において設定した設計基準データ(第2の設計基準データ)により自動更新(編集)して、デザインルールチェックを実行することができる。中間ファイル12(設計値ファイル)には、複数の設計基準データを予め設定しておくことができるので、異なる数値を用いたデザインルールチェックを行う場合であっても、その都度、設計基準データの変更を行う必要がなく、作業負担を増大させずに繰り返して実行することができる。また、1つのレイヤについて複数のチェック領域を生成して、複数のチェック領域について、同じ設計基準データ、あるいは異なる設計基準データを用いて一括してデザインルールチェックを実行することもできる。
また、回路パターンに対して多角形状(ポリゴン)によって任意に指定したチェック領域についてデザインルールチェックを実行できるため、複雑な回路パターンであっても精度良くデザインルールチェックを実行することが可能となる。また、1つのチェック領域に対して、複数の異なる数値が設定された設計基準データを選択してデザインルールチェックを実行させることもできるので、詳細かつ高精度のチェック結果を容易に取得できるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施の形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるCADプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録されたCADプログラムを読み込み、または通信媒体を介してCADプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
本実施形態におけるPCBCADシステム1の構成を示すブロック図。 制御部2においてCADプログラム8を実行することにより実現される機能構成を示すブロック図。 PCBCADシステム1を用いて設計されるプリント配線板の一例を示す図。 表示部3に表示された回路パターンと、同回路パターンに対して設定されたチェック領域を示す図。 複数のチェック領域に対して設定された属性を示す図。 中間ファイル12において設定される設計基準データの一例を示す図。 図6に示す設計基準データをもとに編集された設計ルールファイルの一例を示す図。 本実施形態のPCBCADシステム1において実行されるデザインルールチェック処理について示すフローチャート。 デザインルールチェック処理の流れを概念的に示す図。 GUI画面の一例を示す図。 記憶部4に記憶されたチェック結果の一例を示す図。
符号の説明
1…PCBCADシステム、2…制御部、3…表示部、4…記憶部、5…操作部、6…インターフェース部、8…CADプログラム、10…データベース(DB)、12…中間ファイル、20…CADデータ読込部、21…チェック領域作成部、22…中間ファイル読込部、23…設計基準データ編集部、24…対象レイヤ抽出部、25…チェック領域抽出部、26…DRCチェック部。

Claims (12)

  1. プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータと、同CADデータが示す回路パターンに対する第1の設計基準データとを記憶する記憶手段と、
    前記回路パターンの少なくとも一部の領域を作成する作成手段と、
    前記第1の設計基準データとは異なる第2の設計基準データを読み込む読込手段と、
    前記読込手段により読み込まれた第2の設計基準データをもとに、前記第1の設計基準データを編集する編集手段と、
    前記作成手段により作成された領域内に対応する前記回路パターンが、前記編集手段により編集された前記第1の設計基準データの設計基準に適合しているかをチェックするチェック手段と
    を具備したことを特徴とするCADシステム。
  2. 前記作成手段は、前記回路パターンに対して四角形以外を含む多角形状によって領域を作成し、
    前記チェック手段は、前記多角形状によって作成された領域内の回路パターンについてチェックすることを特徴とする請求項1記載のCADシステム。
  3. 前記作成手段は、前記回路パターンに対して複数の領域を作成することを特徴とする請求項2記載のCADシステム。
  4. 前記作成手段により作成される1つの領域に対して、複数の異なる前記第2の設計基準データが読み込まれ、
    前記チェック手段は、1つの領域に対して、複数の異なる前記第2の設計基準データをもとにチェックすることを特徴とする請求項3記載のCADシステム。
  5. 前記編集手段は、
    前記作成手段によって作成された複数の領域が重なっている場合に、複数の前記第2の設計基準データの何れかを選択して前記第1の設計基準データを編集することを特徴とする請求項4記載のCADシステム。
  6. 前記編集手段は、複数の前記第2の設計基準データのうち条件が最も厳しいデータを選択することを特徴とする請求項5記載のCADシステム。
  7. コンピュータを、
    プリント配線板の回路パターンの情報を示すCADデータと、同CADデータが示す回路パターンに対する第1の設計基準データとを記憶する記憶手段と、
    前記回路パターンの少なくとも一部の領域を作成する作成手段と、
    前記第1の設計基準データとは異なる第2の設計基準データを読み込む読込手段と、
    前記読込手段により読み込まれた第2の設計基準データをもとに、前記第1の設計基準データを編集する編集手段と、
    前記作成手段により作成された領域内に対応する前記回路パターンが、前記編集手段により編集された前記第1の設計基準データの設計基準に適合しているかをチェックするチェック手段として機能させるためのCADプログラム。
  8. 前記作成手段は、前記回路パターンに対して四角形以外を含む多角形状によって領域を作成し、
    前記チェック手段は、前記多角形状によって作成された領域内の回路パターンについてチェックすることを特徴とする請求項7記載のCADプログラム。
  9. 前記作成手段は、前記回路パターンに対して複数の領域を作成することを特徴とする請求項8記載のCADプログラム。
  10. 前記作成手段により作成される1つの領域に対して、複数の異なる前記第2の設計基準データが読み込まれ、
    前記チェック手段は、1つの領域に対して、複数の異なる前記第2の設計基準データをもとにチェックすることを特徴とする請求項9記載のCADプログラム。
  11. 前記編集手段は、
    前記作成手段によって作成された複数の領域が重なっている場合に、複数の前記第2の設計基準データの何れかを選択して前記第1の設計基準データを編集することを特徴とする請求項10記載のCADプログラム。
  12. 前記編集手段は、複数の前記第2の設計基準データのうち条件が最も厳しいデータを選択することを特徴とする請求項11記載のCADプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221398A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Honda Motor Co Ltd レイアウト検証装置及びレイアウト検証方法

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JP2012221398A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Honda Motor Co Ltd レイアウト検証装置及びレイアウト検証方法

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