JP2010236690A5 - - Google Patents
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ところで、本構成では、図6に実線矢印で示すように、駆動プーリ63が右側面視で時計回りに回転するので、外気吸気口115から吸気された外気は、送風用フィン63Cによって駆動プーリ63の軸心C1に対して右回りに送られる。
この場合、外気は、軸心C1より前側では、外気が通過可能な空間が比較的狭いので、変速機ケース61Aの内側前壁61A1に沿って略一様に流れるものの、軸心C1より後方では、変速機室R2の内部空間が拡がるなどの理由により、そのままでは様々な向きの流れが生じてしまい、例えば、図6に示すように、変速機ケース61Aの内底61A2に沿って流れる後方略水平向きの流れ(符号αで示す)の他に、後斜め上方向きの流れ(符号βで示す)が生じたり、上方向きの流れ(符号γで示す)が生じたりする。
このような様々な方向の流れが生じると、外気排気口116から直ぐに排気されない外気が生じ、従動プーリ67の回転の影響(従動プーリ67と一体に回転する送風用フィン67Cの影響も含む)を受けて乱流が発生するなどして排気効率の低下を招くと考えられる。例えば、符号βで示す外気の流れは、外気排気口116手前で従動プーリ67と一体に回転する送風用フィン67Cによって外気排気口116へ流れることができなくなる。
この場合、外気は、軸心C1より前側では、外気が通過可能な空間が比較的狭いので、変速機ケース61Aの内側前壁61A1に沿って略一様に流れるものの、軸心C1より後方では、変速機室R2の内部空間が拡がるなどの理由により、そのままでは様々な向きの流れが生じてしまい、例えば、図6に示すように、変速機ケース61Aの内底61A2に沿って流れる後方略水平向きの流れ(符号αで示す)の他に、後斜め上方向きの流れ(符号βで示す)が生じたり、上方向きの流れ(符号γで示す)が生じたりする。
このような様々な方向の流れが生じると、外気排気口116から直ぐに排気されない外気が生じ、従動プーリ67の回転の影響(従動プーリ67と一体に回転する送風用フィン67Cの影響も含む)を受けて乱流が発生するなどして排気効率の低下を招くと考えられる。例えば、符号βで示す外気の流れは、外気排気口116手前で従動プーリ67と一体に回転する送風用フィン67Cによって外気排気口116へ流れることができなくなる。
ガイド部材122は、変速機ケース61Aに一体に形成されており、図6および図12に示すように、変速機室R2内で上板から下方に延在して車幅方向に突出する板状部材であり、より具体的には、外気吸気口115と外気排気口116との間を変速機室R2の上板から後下方に指向するように側面視で直線状に延び、その下端が、駆動プーリ軸51Rの軸心C1と従動プーリ軸64の軸心C2とを結ぶ直線LAよりも上方に位置する。
このため、このガイド部材122は、図6に示すように、駆動プーリ63の送風用フィン63Cによって送られた外気のうち、変速機ケース61Aの内底61A2近傍を流れる外気を排気側(従動プーリ67側)へ流し、変速機ケース61Aの内底61A2から上方へ離れた外気については、排気側(従動プーリ67側)への流れを遮断する。
このため、このガイド部材122は、図6に示すように、駆動プーリ63の送風用フィン63Cによって送られた外気のうち、変速機ケース61Aの内底61A2近傍を流れる外気を排気側(従動プーリ67側)へ流し、変速機ケース61Aの内底61A2から上方へ離れた外気については、排気側(従動プーリ67側)への流れを遮断する。
この場合、変速機ケース61Aの内底61A2近傍を流れる外気は、内底61A2に沿って後方に流れる外気(符号αで示す)が主流と考えられるため、この外気を排気側(従動プーリ67側)へ流すことによって、変速機ケース61Aの内側後壁61A3に沿って外気を流し、この内側後壁61A3の形状に沿ってその流れの向きを上方向きへと変え、上方に設けられた外気排気口116からスムーズに排気させることができる。しかも、この外気は、従動プーリ67の送風用フィン67Cで引き込まれるので、より効率的に排気できる。
これによって、本構成では、図6に示すように、外気吸気口115から変速機ケース61Aの内壁(内側前壁61A1、内底61A2、内側後壁61A3)に沿って外気排気口116に向かう流れを形成することができ、変速機ケース61A内にスムーズに外気を流すことができ、ベルト式無段変速機60の冷却効率を向上することができる。
これによって、本構成では、図6に示すように、外気吸気口115から変速機ケース61Aの内壁(内側前壁61A1、内底61A2、内側後壁61A3)に沿って外気排気口116に向かう流れを形成することができ、変速機ケース61A内にスムーズに外気を流すことができ、ベルト式無段変速機60の冷却効率を向上することができる。
しかも、ガイド部材122によって排気側(従動プーリ67側)への流れが遮断された外気(符号γで示す流れの外気など)は、駆動プーリ63側に流れるので、駆動プーリ63の送風用フィン63Cによって再び変速機ケース61Aの内側前壁61A1に沿って流される。このため、変速機ケース61Aの内底61A2近傍を流れる外気となった時点でガイド部材122の下方の空間を通り、外気排気口116から排気される。つまり、変速機ケース61A内に滞留する外気を減らすことができ、これによっても、ベルト式無段変速機60の冷却効率を向上することができる。
また、ガイド部材122、123の車幅方向の突出量は、図3および図12に示すように、従動プーリ67およびVベルト68に接触しない位置までとされる。つまり、変速機ケース61Aのガイド部材122と、変速機カバー61Bのガイド部材123とは、その間に、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを空けて配設され、これによって、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを確保している。この場合、ガイド部材122、123が、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを確保しつつ変速機室R2の幅方向に渡って延在するので、変速機ケース61Aの内底61A2から上方へ離れた外気が排気側(従動プーリ67側)へ流れるのを幅方向全体に亘って十分に遮断できる。
また、ガイド部材122、123の車幅方向の突出量は、図3および図12に示すように、従動プーリ67およびVベルト68に接触しない位置までとされる。つまり、変速機ケース61Aのガイド部材122と、変速機カバー61Bのガイド部材123とは、その間に、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを空けて配設され、これによって、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを確保している。この場合、ガイド部材122、123が、従動プーリ67およびVベルト68が通るスペースを確保しつつ変速機室R2の幅方向に渡って延在するので、変速機ケース61Aの内底61A2から上方へ離れた外気が排気側(従動プーリ67側)へ流れるのを幅方向全体に亘って十分に遮断できる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、上述の実施形態では、ガイド部材122、123の下端を、駆動プーリ軸51Rの軸心C1と従動プーリ軸64の軸心C2とを結ぶ直線LAよりも上方にする場合を説明したが、これに限らない。少なくともガイド部材122、123の下端を、駆動プーリ63と従動プーリ67との下部間をつなぐ接線(図6に符号LBで示す線)よりも側面視で上方に位置させれば、変速機ケース61Aの内底61A2近傍を流れる外気を排気側(従動プーリ67側)へ流すことができ、スムーズに排気させることができ、この範囲でガイド部材122、123の下端位置を調整すればよい。
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JP2009088250A JP5436005B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 変速機の導風構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3054369B2 (ja) * | 1996-11-07 | 2000-06-19 | 三笠産業株式会社 | 締固め機のカバー付きベルト伝動装置 |
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