JP2010235845A - 感圧接着剤組成物及び感圧接着性積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱性及び濡れ性が高い感圧接着剤組成物及び感圧接着性積層体を提供する。
【解決手段】感圧接着剤組成物は、側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体及び分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤を含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は感圧接着剤組成物及び感圧接着性積層体に関する。
電子回路基板製造工程に用いられる粘着テープは、例えばハンダリフロー工程等の高温(例えば200℃)で行われる工程での使用に耐えられる高い耐熱性が求められている。耐熱性を有する粘着テープとしては、シリコーン系感圧接着剤を用いるものが挙げられる。シリコーン系感圧接着剤は、高温領域においても安定した凝集性を保持でき、かつ濡れ性が高いという優れた性質を有する反面、特殊な剥離剤が必要であったり、製造コストが高いという面がある。
このため、コストの安いアクリル系感圧接着剤を用いて、安定した凝集性を保持できるように開発が進められている。例えば、特許文献1には、重量平均分子量が45〜150万のヒドロキシル基含有アクリル系樹脂と、イソシアネート系架橋剤とを、ヒドロキシル基含有アクリル系樹脂の水酸基当量に対するイソシアネート系架橋剤のイソシアネート基当量が0.6〜1.6倍となる範囲で含む粘着剤組成物(感圧接着剤)が記載されている。この粘着剤組成物から得られた粘着剤は、例えば180°の温度下においても用いることができる耐熱性の高いものである。
特開2006−22313号公報(請求項1、段落0048等)
しかしながら、このような従来のアクリル系感圧接着剤は、高温下での使用に耐えうるように架橋剤の添加量を多くしているため、凝集力は高いが濡れ性に乏しく、凹凸面等への粘着の際に追従性に劣るという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決することにあり、耐熱性及び濡れ性が高い感圧接着剤を得ることができる感圧接着剤組成物及びこれを用いた感圧接着性積層体を提供しようとするものである。
本発明の感圧接着剤組成物は、側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体及び分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤を含有することを特徴とする。
本発明の感圧接着剤組成物は、分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤を用いることで、得られた感圧接着剤が、耐熱性を有すると共に高い濡れ性を有するものとなる。なお、(メタ)アクリル系重合体とは、アクリル系重合体及び/またはメタクリル酸系重合体を意味し、以下本明細書中に示す他の成分における表記もこれと同様である。
前記側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体は、少なくとも炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと反応性官能基を有する重合性モノマーとをモノマー成分とする共重合体、及び分子中に少なくとも1以上のアルケニル基と前記反応性官能基と反応し得る官能基とを有する化合物の反応物であることが好ましい。
前記架橋剤の数平均分子量が100〜3000であることが好ましい。なお、本明細書における数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC分析)法によって測定し、標準ポリスチレンで換算した値とする。
本発明の感圧接着性積層体は、基材と、基材上に形成された上記いずれかの感圧接着剤組成物からなる感圧接着剤層とを備えたことを特徴とする。本発明の感圧接着性積層体は、上記感圧接着剤組成物からなる感圧接着剤層を備えることで、耐熱性を有すると共に、高い濡れ性を有するものである。
この場合に、前記基材は、200℃以上の融点を有するものであることが好ましい。
本発明の感圧接着剤組成物によれば、耐熱性及び濡れ性が高い感圧接着剤を得ることができるという優れた効果を奏し得る。また、この感圧接着剤組成物を用いた感圧接着性積層体は、高い耐熱性及び濡れ性を有するという優れた効果を奏し得る。
[感圧接着剤組成物]
本実施形態の感圧接着剤組成物は、(A)側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体及び(B)分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤を含有するものである。かかる感圧接着剤組成物は、比較的低コストで製造することができ、これを用いた感圧接着剤は、凝集力が高いと共に濡れ性が高いという優れた粘着性能を有するものとなる。以下、詳細に説明する。
(A)側鎖中にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体
この側鎖中にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体は、アルケニル基を側鎖に有することで、このアルケニル基が架橋部位となり、このアルケニル基に(B)成分としての架橋剤中のヒドロシリル基が付加して架橋されるので、高い凝集力を有する感圧接着剤を得ることができる。
ここでアルケニル基としては、炭素数2〜10のものが挙げられ、好ましくはビニル基、アリル基、メタリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等、特に好ましくはアリル基が挙げられる。
(メタ)アクリル系重合体とは、モノマー成分としての(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも一種を含む重合体又は共重合体をいい、共重合体は、これらのモノマー以外のモノマーとの共重合体であってもよい。好ましくは、炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを反応させた重合体又は共重合体が挙げられる。炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを用いることで所望の粘着性能を得ることが可能である。この場合に、アルキル基の炭素数を適宜規定することにより、感圧接着性組成物から形成される感圧接着剤の粘着物性を調整することができる。
前記アルケニル基は、この(メタ)アクリル系重合体の側鎖に含まれていればよく、何れかの前記モノマーの側鎖に含まれていてもよいが、(メタ)アクリル系重合体の側鎖に導入されること、即ち重合反応後に側鎖に導入されることが好ましい。ここで、重合反応後に側鎖に導入するには、例えば、官能基を有するモノマーを共重合させ、この重合反応後、反応性官能基と反応する官能基とアルケニル基とを有する化合物を反応させることが挙げられる。
即ち、側鎖中にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体としては、(a)炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと(b)反応性官能基を有する重合性モノマーとからなる共重合体、及び(c)分子中に少なくとも1以上のアルケニル基と前記反応性官能基と反応し得る官能基を有する化合物、の反応物であることが好ましい。
(a)炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t-ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどのアクリル酸エステル等が挙げられ、これらの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(b)反応性官能基を有する重合性モノマー
反応性官能基を有する重合性モノマーは、上述した炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なもので、エチレン性不飽和基を有することが好ましい。反応性官能基としては、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、置換アミノ基、イソシアナート基、エポキシ基等が挙げられる。このなかでもカルボキシル基、ヒドロキシル基、イソシアナート基が好ましく、ヒドロキシル基を有する重合性モノマーの例としては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの官能基としてのヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等が挙げられる。また、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(a)炭素数が1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(b)官能基を有する重合性モノマーとの共重合体は、粘着物性を損なわない範囲で、他の重合性モノマーと共重合してもよい。他の重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマー;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系モノマー;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,N−ジアルキル置換アクリルアミド類などを挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの他の重合性モノマーを用いる場合には、単量体全量100質量部当たり、通常0〜20質量部、好ましくは0〜10質量部以下である。
また、(メタ)アクリル酸エステルの重合において開始剤を使用してもよく、例えば、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。
共重合体形態については特に限定はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。
(c)分子中に少なくとも1以上のアルケニル基と、前記反応性官能基と反応し得る官能基とを有する化合物
アルケニル基としては、上述したアルケニル基が挙げられる。前記反応性官能基と反応し得る官能基としては、重合性モノマーの反応性官能基として何を用いたかによって異なるが、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、置換アミノ基、イソシアナート基、エポキシ基等から、必要に応じて前記反応性官能基と反応するものを適宜選択すればよく、例えばヒドロキシル基に対して反応する官能基としてはイソシアナート基が挙げられる。このような官能基を備えた化合物としては、イソシアナート基を備えたイソシアン酸アリル、イソシアン酸メタリル、イソシアン酸ブテニル、イソシアン酸ペンテニル、イソシアン酸ビニル、イソシアン酸プロペニル、イソシアン酸ヘキセニル等が好ましい。
(A)(メタ)アクリル酸系重合体(A)の重量平均分子量(Mw)は、10万〜200万であることが好ましく、特に30万〜150万であることが好ましく、さらに50万〜100万であることが好ましい。この範囲であることで、所望の粘着性能を有することが可能である。なお、本明細書における重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC分析)法によって測定し、標準ポリスチレンで換算した値とする。
また、(a)炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと(b)アルケニル基を有する重合性モノマーとの配合量は、99:1〜80:20であることが好ましい。架橋点が多すぎると濡れ性が低下してしまうからからである。
(B)分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤
架橋剤中のヒドロシリル基は、(メタ)アクリル酸エステル共重合体の側鎖のアルケニル基に付加しヒドロシリル化して、(メタ)アクリル酸エステル共重合体間を架橋することができる。このように(メタ)アクリル酸エステル共重合体と架橋剤との架橋点が熱的変化の少ないヒドロシリル化による結合であることで、得られた感圧接着剤が高温下においても凝集力を保持することができる。また、この架橋点間には濡れ面積を広く保つことができるシロキサン結合が存在していることから、架橋して得られた感圧接着剤が良好な濡れ性も有することができる。
本実施形態においてヒドロシリル基は、少なくとも2つ含有されており、3個以上含有されていてもよい。
(B)成分としての架橋剤は、シロキサン結合を少なくとも1以上有するものであり、好ましくは、ポリシロキサンを用いることである。ポリシロキサンとしては、炭素数2〜10のアルキル基又はフェニル基を有するポリシロキサンが挙げられ、特にジメチルポリシロキサンが好ましい。
(B)成分としての架橋剤である化合物の数平均分子量(Mn)は、100〜3000であることが好ましい。化合物の分子量がこの範囲であることで、耐熱性を有し、かつ高い濡れ性を保持することが可能である。ここで、分子量が100より小さいと、濡れ性に乏しくなってしまうことがあり、また、分子量が3000より大きいと、凝集力を保持しにくく、またアクリル酸エステル共重合体との相溶性に乏しくなって白濁、相分離などが生じてしまうおそれがある。この架橋剤の分子量は、より好ましくは200〜2000である。最も好ましくは400〜1000である。
また、本実施形態の感圧接着剤組成物には、さらにヒドロシリル化を促進するために白金系触媒が含有されていてもよい。白金系触媒としては、ヒドロシリル化反応を促進するものであれば任意のものを使用できる。具体的には、塩化白金酸、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン錯体や白金−1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン錯体)等が挙げられる。
また、所望により、本発明の感圧接着性組成物には、紫外線吸収剤、軟化剤(可塑剤)、硬化促進剤、充填剤、粘着付与剤、カップリング剤等の各種添加剤等を添加してもよい。粘着付与剤としては、例えば、ロジン及びその誘導体、ポリテルペン、テルペンフェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、スチレン樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。軟化剤としては、例えば、液状ポリエーテル、グリコールエステル、液状ポリテルペン、液状ポリアクリレート、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル等が挙げられる。
さらに、本発明の感圧接着剤組成物は、必要に応じて有機溶剤系、エマルジョン系等の溶媒を含んでいてもよい。なお、感圧接着剤組成物が溶媒を含む場合、固形成分の濃度は特に限定されず、所定の基材にそのまま塗工できる濃度であっても、塗工の際に希釈して用いる濃度であってもよい。
なお、溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素系溶媒等が挙げられる。これらは一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の感圧接着剤組成物は、それ自体を、または感圧接着剤組成物を必要に応じて希釈して得た感圧接着剤組成物の溶液を、所定の基材に塗工して、架橋させることにより感圧接着剤層となる。なお、感圧接着剤組成物を塗工する際は、塗工の利便さから、上記有機溶剤等を使用して、固形成分濃度が10〜60質量%の範囲になるように調製するのが好ましい。
[感圧接着性積層体]
次に、本実施形態の感圧接着性積層体について説明する。感圧接着性積層体は、基材と、基材上の少なくとも一面に形成された上記の感圧接着剤組成物が架橋されてなる感圧接着剤層とを備えている。ここで、基材としては塗布工程におけるベースとして用いられる基材シートと、剥離可能な剥離シートとを含むものである。
感圧接着性積層体は、基材の少なくとも一面に感圧接着剤組成物又はその溶液を直接塗布して感圧接着剤層を形成してなるものであり、基材の両面に形成してもよい。例えば、基材シートの両面に感圧接着剤層を形成してもよく、また、基材シート上に感圧接着剤層及び剥離シートをこの順に設けて片面に粘着面をもつ粘着シートとして構成してもよい。もちろん、基材シートを設けずに剥離シート上に感圧接着剤層を形成したものとしてもよい。
基材シートとしては、特に制限は無く、通常の感圧接着シートの基材シートとして用いられているものは全て使用できる。例えば、レーヨン、アクリル、ポリエステル等の繊維を用いた織布または不織布;含浸紙、コート紙等の紙類;アルミ、銅等の金属箔;ウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体等の発泡体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム、ポリイミド樹脂フィルム等のプラスチックフィルム;これらの2種以上の積層体などを挙げることができる。プラスチックフィルムは、一軸延伸又は二軸延伸されたものでもよい。特に、高温での使用に耐えうるように、200℃以上の融点を有するような、ポリアミドフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリイミド樹脂フィルムが好ましい。
基材シートの厚みは特に制限されないが、貼付時の作業性を考慮すれば通常5〜300μm、好ましくは10〜200μmである。
また、上記剥離シートは、特に限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙、または上質紙にポリエチレン等のフィルムをラミネートした紙、ポリエステルフィルムのようなプラスチックフィルム等に剥離剤であるフッ素樹脂やシリコーン樹脂等を乾燥質量で0.1〜3g/m程度になるように塗工し、熱硬化やUV硬化等によって剥離層を設けたものが適宜使用される。
感圧接着剤組成物を含む溶液を塗布する方法には、例えばロールコーティング法、ナイフコーティング法、バーコーティング法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、スプレーコーティング法等の従来公知の方法が適用可能である。これらの方法によって感圧接着剤組成物及びこれを含む溶液を塗布した後、熱風乾燥等の手段で溶媒を除去すると共に、加熱(本実施形態においては、例えば120〜160℃)等によって感圧接着剤組成物が反応し架橋されることにより、上記感圧接着剤層を形成することができる。
感圧接着剤層の厚さは、特に制限されず、用途に応じて適宜選定されるが、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μmの範囲である。
このようにして得られた感圧接着剤層は、貯蔵弾性率変化率が0〜10%であることが好ましい。貯蔵弾性率変化率が10%を超えると、感圧接着剤層の流動性が増し、凝集破壊が生じやすい。なお、ここでいう貯蔵弾性率変化率は、80℃における貯蔵弾性率に対する200℃における貯蔵弾性率の変化率をいう。具体的には、貯蔵弾性率変化率は、(貯蔵弾性率(80℃)―貯蔵弾性率(200℃))/貯蔵弾性率(80℃)により算出したものである。また、このようにして得られた感圧接着剤層表面の接触角が105〜115°であることが好ましい。105°未満であると十分な濡れ性を得ることができず、115°を超えると十分な接着性が得られないからである。また、感圧接着剤層表面の接触角がこの範囲であれば、シリコーン系感圧接着剤と同等の凝集性を有していると言える。
このようにして得られた感圧接着テープは耐熱性を有しているので、例えばハンダリフロー工程等の高温工程においても凝集力を保持し続けることができるため、電子デバイスの製造工程やその他の段階における高温高圧の電気絶縁テープ、プリント基板のソルダーコート時のマスキングテープ等の用途に適している。
(実施例)
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
以下の各実施例及び比較例においては、この感圧接着性積層体について、80℃及び200℃における貯蔵弾性率、保持力、感圧接着剤の凝集破壊、接触角について評価した。評価方法については以下の通りである。
(1)貯蔵弾性率
感圧接着剤層が1mmになるように形成し、直径8mm×厚さ3mmの円柱状の試験片を作製し、粘弾性測定装置(Rheometrics社製、装置名:DYNAMIC ANALYZER RDAII)を用いて周波数1Hz、温度範囲25〜220℃で粘弾性(単位:MPa)を測定した。
(2)高温保持性
25mm×100mmに切断した感圧接着性積層体における25mm×25mmの面積を占める領域をステンレス板に貼付し、感圧接着性積層体上で2kgのゴムロールを5往復して圧着した。圧着後、感圧接着性積層体を23℃、50%Rhの雰囲気下に20分間放置し、200℃のクリープテスター内にセットして15分放置した。その後、加重0.98N、温度200℃で2時間保持した場合の感圧接着性積層体のずれ量(単位:μm)を測定した。
(3)粘着力
JIS Z0237に準拠しSUSを用いて粘着力を測定した(剥離速度300mm/min、180度剥離)
(4)感圧接着剤の凝集破壊
感圧接着性積層体をSUS板に貼合した後に、70℃で72時間加熱処理と、200℃で5分間加熱処理とをそれぞれ行った。その後、23℃湿度50%環境下に一日静置した。静置後、ゆっくりと手で感圧接着性積層体を剥離して、感圧接着剤の凝集破壊の有無を目視により確認した。
(5)接触角
積層体に対し、温度23℃、50%RH雰囲気下で感圧接着剤層表面に純水2μLを滴下し、接触角計(協和界面化学株式会社製)を用いてθ/2方により静的接触角(単位:°)を算出した。
(6)重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定装置(東ソー社製、HCL−8020)を用いて、流速1mL/min、温度40℃、溶媒THF、ポリスチレンゲルカラム(TSKgelGMH−XL+GMH−XL+G2000H−XL)の条件で測定し、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、標準ポリスチレン換算値より算出した。
アクリル酸n−ブチル188重量部、アクリル酸2−ヒドロキシブチル12重量部及びアゾビスイソブチロニトリル0.24重量部(開始剤)を酢酸エチル466.6重量部に加えて60℃で24時間撹拌してアクリル系共重合体の溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液にイソシアン酸アリル5.7重量部及び触媒としてのジブチル錫ジラウリレート(DBTDL)を0.05重量部加え、室温で24時間撹拌することにより、側鎖にアリル基を有するアクリル系共重合体溶液(固形分濃度:30質量%)を得た。このアクリル系共重合体溶液は、GPCにより測定すると、Mwは約51万、Mw/Mn=4.5であった。
得られた側鎖にアリル基を有するアクリル系共重合体溶液100重量部に対して、末端にヒドロシリル基を有するシロキサン化合物からなる架橋剤(Gelest社製、商品名:DMS−H11、Mn:1000〜1100、固形分濃度:100質量%)0.75重量部を加えると共に白金系触媒(信越化学社製、商品名:PL−50T)0.1重量部を加え、メチルエチルケトンで固形分が約25%となるように希釈し、感圧接着性組成物からなる塗布液を調製した。得られた塗布液をポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製、商品名:カプトン100H)に、アプリケーターにより塗布し、その後130℃で約1分間加熱して乾燥させた後に、剥離フィルム(リンテック社製、PET381031)をラミネートし、感圧接着剤層の厚みが25μmの感圧接着性積層体を得た。
実施例1とは、側鎖にヒドロシリル基を有するシロキサン化合物からなる架橋剤(Gelest社製、商品名:HMS−991、Mn:1400〜1800、固形分濃度:100質量%)を用いた点以外は同一の条件で感圧接着性組成物からなる塗布液を調製し感圧接着性積層体を得た。
実施例1とは、末端にヒドロシリル基を有するシロキサン化合物からなる架橋剤(Gelest社製、商品名:DMS−H03、Mn:400〜800、固形分濃度:100質量%)を用いた点以外は同一の条件で感圧接着性組成物からなる塗布液を調製し感圧接着性積層体を得た。
[比較例1]
アクリル酸n−ブチル188重量部、アクリル酸12重量部、及びアゾビスイソブチロニトリル0.24重量部(開始剤)を酢酸エチル466.6重量部に加えて60℃で24時間撹拌してアクリル系共重合体の溶液(固形分濃度:30質量%)を得た。このアクリル系共重合体溶液は、GPCにより測定すると、Mwは約65万、Mw/Mn=4.0であった。
得られたアクリル系共重合体溶液100重量部(固形分濃度:30質量%)に対して、エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学社製、商品名:テトラッドC、固形分濃度:100質量%)1.0重量部を加え、メチルエチルケトンで固形分が約25%となるように希釈し、感圧接着性組成物からなる塗布液を調製し実施例1と同様の手順で感圧接着性積層体を得た。
以上の実施例1〜3、及び比較例1の感圧接着性組成物により感圧接着層を形成し、評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2010235845
全ての実施例において、弾性率低下率は10%以下となり、また、接触角は110〜115°の間となった。特に、実施例3においては、弾性率低下率は3.2%と非常に低くなった。これに対し、比較例1においては、弾性率低下率が77.1%と非常に大きくなった。また、保持力も大幅に低下した。また、全ての実施例において、高温環境下に曝された後においても感圧接着層の凝集破壊は生じず、粘着力も良好であった。
本発明の感圧接着剤組成物及び感圧接着性積層体は、感圧接着テープ、特に樹脂漏れ防止用テープ、高温高圧の電気絶縁テープ、プリント基板のソルダーコート時のマスキングテープ等の用途に適している。

Claims (5)

  1. 側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体及び分子中にシロキサン結合と少なくとも2個のヒドロシリル基とを有する架橋剤を含有することを特徴とする感圧接着剤組成物。
  2. 前記側鎖にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系重合体は、少なくとも炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと反応性官能基を有する重合性モノマーとをモノマー成分とする共重合体、及び分子中に少なくとも1以上のアルケニル基と前記反応性官能基と反応し得る官能基とを有する化合物の反応物であることを特徴とする請求項1記載の感圧接着剤組成物。
  3. 前記架橋剤の数平均分子量が100〜3000であることを特徴とする請求項1又は2記載の感圧接着剤組成物。
  4. 基材と、この基材上に形成された請求項1〜3のいずれかに記載の感圧接着剤組成物から形成された感圧接着剤層とを備えたことを特徴とする感圧接着性積層体。
  5. 前記基材は、200℃以上の融点を有するものであることを特徴とする請求項4に記載の感圧接着性積層体。
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