JP2010234139A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置の構造および演出を工夫した弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本発明のぱちんこ遊技機10において、遊技盤の中央部付近にセンター役物64が設けられる。このセンター役物64において、液晶パネルで構成される演出図柄表示装置60の表示面の一部が、第2ステージ部261により覆われる。第2ステージ部261は、光を透過可能な透明または半透明材料により構成されており、演出図柄表示装置60の表示面からの表示光を透過させる。第2ステージ部261の前面には凹凸が形成されている。凹凸は、図柄表示装置60の表示面からの透過光の向きをばらつかせる機能をもつ。
【選択図】図5

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関する。
弾球遊技機として、始動口への入球に基づいて抽選を行い、抽選結果に応じて変動される図柄が所定の態様で停止したときに、通常遊技から遊技者に有利な特別遊技に移行する第1種ぱちんこ遊技機が広く親しまれている。また、第1種ぱちんこ遊技機とは別機種として、役物と呼ばれる大入賞口内の特定領域を遊技球が通過したときに、通常遊技から特別遊技へと移行する第2種ぱちんこ遊技機も同様に広く親しまれている。従来、第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機のそれぞれに対して、遊技性を向上させるための様々な技術が提案されているが、最近では第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機の遊技を組み合わせた弾球遊技機について提案するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−33141号公報
上述のような弾球遊技機では、例えば役物内に設けられた装飾部材などを発光させて、視覚的な演出効果を高めている。本発明者は、表示装置の構造および演出に工夫をこらすことで、弾球遊技機の演出効果をさらに高める可能性を見いだした。
本発明の目的は、表示装置における演出効果を高めた弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、始動口への遊技球の入球に基づき、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を発生させるか否かを判定する抽選手段と、表示面にて図柄を変動表示させる図柄表示装置と、図柄表示装置の表示面の一部を覆い、表示面からの表示光を透過可能な覆い部材とを備える。覆い部材は、図柄表示装置の表示面からの透過光の向きをばらつかせる構造を有している。図柄表示装置は、液晶パネルを有して構成されてもよい。
この態様によると、表示面からの出力光を透過可能な覆い部材に、透過光の向きをばらつかせる構造を持たせることで、向きが揃った透過光とは異なる演出効果を実現できる。そのため、例えば覆い部材に覆われている表示面の領域で単純な模様図柄を表示するような演出を行った場合でも、視認される模様図柄の透過光の向きがばらつくことで、通常とは異なる見え方となり、高い演出効果を得ることが可能となる。
透過光の向きをばらつかせる構造は、覆い部材の内部または表面において凹凸が形成された凹凸構造であってもよい。例えば、遊技者に対向する面(前面)に凹凸構造を形成することで、透過光の向きをばらつかせることができる。また、覆い部材がケース体のような内部空間を有する場合には、内部に凹凸構造を設けることで、透過光の向きをばらつかせることができる。
覆い部材は、遊技球の通過路を形成してもよい。この通過路は、例えば覆い部材の上部に形成されてもよい。これにより、覆い部材は、遊技球通路としての機能と透過光をばらつかせる演出機能とを併せ持つこととなり、両機能を別部材で構成したときと比較して部品点数を減らすことができる。
この弾球遊技機は、図柄表示装置における表示を制御する表示制御手段をさらに備えてもよい。表示制御手段は、図柄表示装置の表示面を、覆い部材により覆われていない第1の領域と、覆われた第2の領域とに分割して、それぞれの領域で異なる演出表示を行う。第1の領域と第2の領域とで透過光の向きの違いから表示内容の見え方を異ならせているため、それぞれの領域の演出表示を異ならせることで、それぞれの領域の特性を活かした演出を実現することができる。
表示制御手段は、第1の領域に抽選手段による抽選の結果を表示させ、第2の領域に動的な所定の模様図柄を表示させてもよい。覆い部材により覆われていない第1の領域に、遊技内容や遊技結果を示す情報を提示することで、遊技者にとって重要な情報をクリアに遊技者に見せることが可能となる。一方で、覆い部材により覆われた第2の領域に、模様図柄などを提示することで、例えば凹部と凸部における見え方の変化を遊技者に楽しませる演出効果を実現できる。
表示制御手段は、第2の領域に、凹凸構造における凹部と凸部の位置関係に合わせた模様図柄を表示させてもよい。例えば、所定幅の凹部と凸部が上下方向にストライプ状に配列された構造をとる場合、実質的に同一の間隔の2色のストライプ画像を横方向に移動させることで、凹凸構造に合わせた演出を実現することができる。
この弾球遊技機は、図柄表示装置と同じ役物に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、可変入球装置への入球を検出する入球検出装置とをさらに備えてもよい。表示制御手段は、遊技球が可変入球装置に入球したタイミングに基づいて、第2の領域における演出表示を行う。これにより、遊技球が可変入球装置に入球したことを遊技者に報知して、遊技者の期待感を向上させる演出を実現できる。
表示制御手段は、図柄表示装置が設けられた役物内における遊技球の位置に応じて、第2の領域における演出表示を行ってもよい。覆い部材の上面が遊技球通路を構成する場合、例えば遊技球通路上の遊技球の位置に応じて第2の領域における演出表示を決定することで、遊技状態に合わせた演出を実現できる。
本発明によれば、表示装置における演出効果を高めた弾球遊技機を提供することができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 センター役物の正面図である。 図4に示すカバー部材が取り外されたセンター役物の正面図である。 図4中の矢印A−Aに沿った側断面図を示す図である。 センター役物の左方向斜視図である。 センター役物の右方向斜視図である。 図4の矢印B−Bに沿った平断面図である。 図4の矢印C−Cに沿った側断面図である。 カバー部材の左側面図である。 第2ステージ部における凹凸構造の例を示す図である。
本実施例のぱちんこ遊技機は、通常遊技より有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供する。すなわち、第1の特別遊技として従来の第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供し、第2の特別遊技として従来の第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供する。また、第1の特別遊技または第2の特別遊技が終了すると、第1の特別遊技および第2の特別遊技とは異なる特定遊技を実行する。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、本実施例の弾球遊技機は、従来の第1種ぱちんこ遊技機の特徴と第2種ぱちんこ遊技機の特徴とを混在させたような構成を有する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52が形成され、遊技領域52には、アウト口58、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)24、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30および普通図柄作動ゲート(以下、「第2始動口」という)68が設けられる。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。第1始動口24は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置32を備える。普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置34と、普通電動役物26を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させるための大入賞口ソレノイド82を備える。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。第2始動口68は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置38を備える。
普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、普通電動役物ソレノイド76を駆動制御することで、普通電動役物26は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする可変入球口として機能する。普通電動役物26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられており、普通電動役物26が閉鎖状態にあるときはその入口が第1始動口24に遮蔽されて遊技球は普通電動役物26に落入しない。普通電動役物26が開放状態となったときにはじめて遊技球が普通電動役物26に落入できる。普通電動役物26は、通常遊技中においては所定の変化期間、例えば0.1秒以下という短時間しか開放状態にされず、したがって通常遊技中はほとんど遊技球が入球しない。
同様に、第1大入賞口28は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド82を駆動制御することで、第1大入賞口28は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方等の位置に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1大入賞口28に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第1大入賞口28に入球できる。
また、第2大入賞口30も、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド80を駆動制御することで、第2大入賞口30は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電動役物26への遊技球の入球を契機として開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第2大入賞口30に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第2大入賞口30に入球できる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター役物64には、演出図柄表示装置60、特別図柄表示装置61が設けられている。特別図柄表示装置61は、特別図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄は、第1始動口24への遊技球の入球を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置61は、例えばLEDで構成される表示手段である。演出図柄表示装置60は、特別図柄の変動表示と連動する形で装飾図柄を変動させながら表示する。装飾図柄は、特別図柄で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出図柄表示装置60は、装飾図柄として、例えばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
なお、特別図柄は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施例では特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示されるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
本実施例のセンター役物64において、演出図柄表示装置60は、その表示面の下側の一部を、表示面からの表示光を透過可能な覆い部材により覆われている。例えば、この覆い部材は、センター役物64中に設けられるステージ部として構成される。覆い部材は、演出図柄表示装置60からの透過光の向きをばらつかせる構造を有し、この構造は、例えば、覆い部材の内部または表面において凹凸を形成することで構成される。例えば、凹凸は、遊技者からの視認方向に対して所定の角度付けをされていてもよく、この角度付けにより透過光の向きをばらつかせるものであってもよい。これにより、一部の透過光をぼやかしたりすることができ、新たな演出効果を実現することができる。
凹凸構造は、例えば覆い部材の遊技者に対向する前面に刻まれた模様として形成される。覆い部材の表面を平坦に構成するのではなく、物理的な凹凸を設けた切り欠き模様として構成することで、例えば演出に変動がない場合であっても、模様自体によって遊技機を装飾し、液晶表示による演出を行った場合には、その切り欠き部分で光の透過光をばらつかせることで、従来にない新たな演出効果を実現することができる。
センター役物64には、特別図柄変動用の保留ランプが設けられる。特別図柄変動用の保留ランプは4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄変動中に第1始動口24へ入賞した抽選乱数の個数であり、特別図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。同様に、センター役物64には普通図柄変動用の保留ランプが設けられる。この保留ランプも4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留球数を表示する。保留球数は、普通図柄変動中に第2始動口68へ入球した抽選乱数の個数であり、普通図柄変動がまだ実行されていない入球の数を示す。なお、図1においては保留ランプの図示を省略している。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、普通電動役物26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、「入球」は、「落入」「入賞」「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口24に落入すると、特別図柄表示装置61および演出図柄表示装置60において特別図柄および装飾図柄が変動表示される。特別図柄および装飾図柄の変動表示は、表示に先だって決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口28の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。本実施例において、特別図柄が大当たり図柄で停止した場合に実行する特別遊技を「第1特別遊技」と呼ぶ。特別図柄が大当たりの図柄で停止されるとき、スロットマシーンのゲームを模した装飾図柄は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技においては、第1大入賞口28は約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。第1特別遊技は、1回以上の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技が発生するたびに抽選で決定される。1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
第1特別遊技の終了後、予め定められた図柄変動回数の特定遊技が開始される。特定遊技は、所謂大当たり遊技とは異なる遊技態様をとり、特別図柄および装飾図柄の変動時間を短縮する遊技態様をとってもよい。本実施例では、特定遊技の開始条件の1つが、第1特別遊技を終了したことに設定されている。特定遊技における特別図柄および装飾図柄の変動の最大回数は、特定遊技の開始から所定回数、例えば35回に設定されており、特別図柄および装飾図柄の図柄変動が35回に達すると、特定遊技終了条件が成立したものとして特定遊技は終了する。通常時においては特別図柄および装飾図柄の図柄変動の時間が10秒、30秒、1分など様々な時間が設定されるが、特定遊技中における特別図柄および装飾図柄の図柄変動の時間は一律に6秒へ短縮される。したがって、比較的短時間に特別図柄および装飾図柄を数多く変動させることができる。なお、本実施例においては、特定遊技中における特別図柄および装飾図柄の図柄変動の時間を6秒に短縮させる例を示したが、6秒といった秒数を限定する趣旨ではなく、通常状態と比べて少しでも時間が短縮されていれば足りる。
第2始動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄は演出図柄表示装置60の画面右下隅にて変動表示される。なお、普通図柄を他の表示装置において変動表示させてもよい。普通図柄が演出図柄表示装置60にて表示される場合、演出図柄表示装置60は、普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄の変動表示は所定時間の経過後に停止され、所定の図柄で停止したときに普通電動役物26が所定時間開放される。
開放された普通電動役物26に遊技球が落入すると、その落入を契機として第2大入賞口30が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。普通電動役物26に遊技球が入球した場合に実行する特別遊技を「第2特別遊技」と呼ぶ。また、第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
第2大入賞口30の内部には、特定領域256および流出領域が設けられている。センター役物64の内部は、開放された第2大入賞口30を通じて遊技球が流入するよう形成されており、センター役物64内に流入した遊技球は特定領域256、流出領域またはセンター役物64の外部のいずれかに落下する。開放された第2大入賞口30への入球は、入球検出装置81により検出され、開放中の第2大入賞口30へのトータルの入球数がカウントされる。センター役物64の内部には、第2大入賞口30から流入した遊技球を特定領域256および流出領域のいずれかへ誘導する誘導装置62がさらに設けられている。誘導装置62は、それぞれが長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体はつねに回転しており、それぞれの長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域256へ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は流出領域へ入球する。
特定領域256への入球は入球検出装置36が検出する。遊技球が特定領域256に入球すると、第2特別遊技の第1段階から第2段階への移行条件が成立したこととなり、その後は、第1特別遊技と同様に、第2特別遊技の第2段階として第1大入賞口28の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技も1回以上の単位遊技で構成され、単位遊技の回数は10回に設定されている。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。2回目以降は1回の単位遊技において1回開閉動作がなされ、第1大入賞口28の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。本実施例では、第1特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数が15回であるのに対し、第2特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数は9回である。なお、第2特別遊技の第2段階が終了したことが、特定遊技の開始条件として設定されていてもよい。この場合、第2特別遊技の第2段階が終了すると、再度、第2特別遊技が発生しやすい特定遊技が開始されることになる。
本実施例のぱちんこ遊技機10では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的な状態変化を実行する可変入球装置として同一の第1大入賞口28を用いることにより、遊技領域52上のスペースを有効に活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、また製造コストの削減にもつながる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および第2始動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、演出図柄表示装置60および特別図柄表示装置61における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口68、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施例の遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段110、第1始動口24への遊技球の入球に基づき特別図柄抽選を実行する第1抽選手段112、第2始動口68への遊技球の入球に基づき普通図柄抽選を実行する第2抽選手段114、特別図柄、装飾図柄、普通図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段116、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で記憶する入賞記憶手段117と、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段130、大当たり遊技などの通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段140、図柄変動時間の短縮や普通図柄抽選の確率変動などの通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段160、および遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態と不利な状態の間で状態変化させる可変入球口または可変入球装置の開閉制御手段170とを備える。
入賞記憶手段117は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口24へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第1記憶手段118と、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示中に遊技球が第2始動口68へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第2記憶手段119とを含む。
入球検出装置32は第1始動口24に設けられたセンサであり、第1始動口24への遊技球の落入を検出し、落入を示す第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口24に入球したものと判定する。第1始動口24への入球が判定されると、第1抽選手段112は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選手段112は始動入賞に対する乱数を取得する。第1抽選手段112は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第1抽選手段112は、取得した乱数に基づいて、特別図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
図柄決定手段120における特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は、第1抽選手段112による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段116は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。これら各パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとがパターン記憶手段116に記憶されている。通常表示パターンの場合、例えば通常の外れ図柄を表示するときのパターンとして10秒間のパターンが格納され、リーチ状態を経て外れ図柄や大当たり図柄を表示するときのパターンとして30秒間や1分間のパターンが格納される。特殊表示パターンの場合、例えば外れか当たりかを問わず、6秒間といった短いパターンが格納される。各表示パターンにより定められた表示時間が経過すると、図柄変動が停止図柄にて終了する。
特別図柄決定手段122は、第1抽選手段112による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段116から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。なお、装飾図柄決定手段124は、演出図柄表示装置60において透明な覆い部材により覆われた領域に表示する模様図柄を決定する。この模様図柄は、パターン記憶手段116に装飾図柄として格納されている。
ここで通常遊技においては、特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は通常表示パターンを選択するが、特定遊技中においては、特殊表示パターンを選択する。特殊表示パターンは、通常表示パターンより短い6秒間のパターンであるため、保留球の消化時間が早まる。なお、演出図柄表示装置60において覆い部材により覆われた領域に表示する模様図柄は、通常遊技か特定遊技かを問わず決定されてもよい。
入球検出装置38は第2始動口68に設けられたセンサであり、第2始動口68への遊技球の落入を検出し、落入を示す第2始動入球情報を生成する。入球判定手段110は、第2始動入球情報を受け取ると遊技球が第2始動口68に入球したことを判定する。第2始動口68への入球が判定されると、第2抽選手段114は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第2始動入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選手段114は始動入球に対する乱数を取得する。第2抽選手段114は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第2抽選手段114は、取得した乱数に基づいて、普通図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また普通図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
普通図柄決定手段126は、第2抽選手段114による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段126により決定された停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段170が、可変入球口である普通電動役物26を所定時間拡開する。パターン記憶手段116は、普通図柄の表示パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとを記憶する。通常表示パターンとしては30秒間のパターンが格納され、特殊表示パターンとしては6秒間のパターンが格納される。各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過したときに停止される。
表示制御手段130は、特別図柄および装飾図柄を変動表示させる第1表示制御手段131と、普通図柄を変動表示させる第2表示制御手段132とを備える。第1表示制御手段131は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、特別図柄表示装置61に特別図柄を表示させる。また同時に、第1表示制御手段131は、装飾図柄決定手段124により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、演出図柄表示装置60に装飾図柄を表示させる。本実施例のぱちんこ遊技機10では、第1表示制御手段131が、演出図柄表示装置60の表示面をメイン領域とサブ領域とに分割し、メイン領域において装飾図柄を表示させつつ、サブ領域においてストライプ模様などの模様図柄を表示させる。第1表示制御手段131による特別図柄を表示させる機能はメイン基板41側の処理として実行され、装飾図柄や模様図柄を表示させる機能はサブ基板49側の処理として実行される。第2表示制御手段132は、普通図柄決定手段126により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、演出図柄表示装置60に普通図柄を表示させる。なお、表示制御手段130は、遊技効果ランプや保留ランプなどのランプ表示も制御する。
本実施例において、特別遊技制御手段140は、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。特別遊技制御手段140において、条件保持手段142は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段148は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する機能をもつ。
第1条件保持手段143は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する。第1作動条件は、第1表示制御手段131により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置61において所定の図柄で停止されることに設定されている。第2条件保持手段144は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第2作動条件は、普通電動役物26に遊技球が落入することに設定されている。条件判定手段146は、遊技状況を監視し、特別遊技への移行条件である第1作動条件または第2作動条件の成立の可否を判定する。条件判定手段146は、それぞれの作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技実行手段148は、作動条件のいずれかが成立すると、特別遊技を実行する。第1特別遊技実行手段149は、第1作動条件が成立すると第1特別遊技を実行し、第2特別遊技実行手段150は、第2作動条件が成立すると第2特別遊技を実行する。作動回避手段152は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能をもつ。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行され、第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。したがって、第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。
特定遊技制御手段160は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば図柄変動時間の制御および普通図柄の確率変動の制御を実行する。具体的に、特定遊技制御手段160は、特別図柄、装飾図柄、普通図柄のそれぞれの図柄変動時間を短縮する。さらに、特定遊技制御手段160は、普通電動役物26の開放時間を長く設定し、また、その開放回数を多く設定する。
特定遊技制御手段160は、所定の特定遊技開始条件が成立したとき、予め定められた図柄変動回数の特定遊技の実行を制御する。本実施例において、特定遊技開始条件は、第1特別遊技または第2特別遊技の第2段階が終了したことを条件として含む。この場合、第1特別遊技または第2特別遊技の第2段階が終了すると、必ず特定遊技が実行されることになる。なお、特別図柄が所定の図柄で停止して、第1特別遊技が終了したことが、特定遊技開始条件として設定されていてもよい。この所定の図柄は、例えば奇数図柄であってよい。また、第2抽選手段114による抽選の結果、判定図柄と呼ばれる図柄が特定の態様で停止したことが、特定遊技開始条件として設定されていてもよい。特定遊技制御手段160は、特定遊技中における第1表示制御手段131による特別図柄および装飾図柄の変動表示を制御する第1特定遊技実行手段162と、特定遊技中における第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示および第2抽選手段114による抽選処理を制御する第2特定遊技実行手段164とを含む。第1特定遊技実行手段162および第2特定遊技実行手段164は、特定遊技開始条件が成立したとき、それぞれの特定遊技を実行する。特定遊技では、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定される。特定遊技が予め定められた変動回数だけ実行されると、特定遊技は終了され、通常遊技に移行する。なお、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が予め定めた回数に達する前にあらたに第1作動条件または第2作動条件が成立した場合は、その時点で特定遊技が終了される。
第1特定遊技実行手段162は、特定遊技開始条件が成立すると、第1表示制御手段131による特別図柄および装飾図柄の変動表示が短縮されるよう制御する。第1特定遊技実行手段162は、特別図柄の変動回数が所定回数に達したときに、特別図柄および装飾図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻す。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技開始条件が成立すると、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示が短縮されるよう制御するとともに、第2抽選手段114による普通図柄の当たり確率を増加させる。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技中においては普通図柄が特定の図柄で停止した場合の普通電動役物26の開閉を間欠的な複数回の開閉、すなわち3秒間の開閉を連続して2回行う動作に切り替える。第2特定遊技実行手段164は、特別図柄の変動回数が所定回数に達したときは、普通図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻すとともに、普通図柄の当たりの確率を変動前の確率に戻す。
通常遊技中は第2抽選手段114により参照される判定テーブルが非確変用テーブルに設定され、特定遊技中はその判定テーブルが確変用テーブルに設定される。確変用テーブルの当たり割合は、非確変用テーブルの当たり割合よりも高く設定される。第2特定遊技実行手段164は、普通図柄の確率変動を実行する間、普通電動役物26の変化期間の長さを変動させる。例えば、普通電動役物26は、普通図柄の確率変動中は3秒という比較的長い時間開放状態にされる。これにより、通常遊技中に比べて遊技球が入球しやすくなるので、確率変動中は第2特別遊技がより発生しやすくなる。
図4は、センター役物の正面図を示す。図5は、図4に示すカバー部材290が取り外されたセンター役物の正面図を示す。センター役物64は、樹脂材料を用いて射出成形等により一体的に形成された種々の構成部品からなり、遊技盤50の中央前面側に取り付けられる。センター役物64の中央部には、前後に開口した直方体形の内部空間203が形成されており、この内部空間203に遊技球が入球可能に構成されている。内部空間203の前下方には、前面側が開口した前部空間204が形成されており、この前部空間204にも遊技球が入球可能に構成されている。
前部空間204の前面側には、遊技球が通過可能なステージ開口207が形成されており、ステージ開口207を通過した遊技球が前部空間204へ入球するようになっている。前部空間204の底部には、第1ステージ部205が左右に延びて形成される。第1ステージ部205は、左右両端から中央に向けて下方へ傾斜するように形成され、その中央上部にはステージ傾斜部206が前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように形成される。そして、ステージ開口207を通過して前部空間204に入球した遊技球は、第1ステージ部205の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、ステージ傾斜部206から遊技領域52の下部に設けられた第1始動口24へ向けて落下するようになっている。
センター役物64の後部には、内部空間203の後方を塞ぐように図示しない透明板を介して演出図柄表示装置60が取り付けられており、演出図柄表示装置60の前面に設けられた表示面が内部空間203を通じて外部から視認可能に構成されている。また、センター役物64の上部前面側には、特別図柄表示装置61が取り付けられている。
センター役物64の左側には、第2大入賞装置220が設けられる。第2大入賞装置220は、センター役物64の左前面に取り付けられた入賞装置本体221と、入賞装置本体221に形成される第2大入賞口30を開閉可能な開閉装置230とを主体に構成される。入賞装置本体221は、樹脂材料を用いて略箱形に形成され、センター役物64の左前面を覆うように取り付けられる。入賞装置本体221の左側部、すなわちセンター役物64の左周部に位置して、縦長方形状の第2大入賞口30が形成されており、この第2大入賞口30を通過した遊技球は入賞装置本体221の内部を落下するようになっている。第2大入賞口30は、開閉扉231を揺動移動させることで、開放状態または閉鎖状態をとることができる。
図4のカバー部材290の後側には、誘導装置62が設けられる。誘導装置62は、内部空間203に入球した遊技球を一時的に停留させつつ前下方へ落下させる第2ステージ部261と、第2ステージ部261の前面壁部に回転自在に取り付けられて遊技球を支持可能な2つの左回転体271および右回転体276と、左回転体271および右回転体276を回転駆動する回転駆動装置280とを備えて構成される。
図6は、図4中の矢印A−Aに沿った側断面図を示す。センター役物64の左前面における入賞装置本体221に覆われる部分には、入賞装置本体221の底部に達した遊技球が通過可能な開口201が形成されており、開口201を通過して導入通路202に達した遊技球は、導入通路202を転がり移動して内部空間203に入球するようになっている。
図7は、センター役物の左方向斜視図を示す。図6も参照して、開閉装置230は、第2大入賞口30を開閉可能な開閉扉231と、開閉扉231を開閉させるための大入賞口ソレノイド80とを主体に構成される。開閉扉231は樹脂材料により羽根状に形成され、入賞装置本体221に対し第2大入賞口30を揺動開閉可能に取り付けられる。なおこのとき、開閉扉231はセンター役物64の左周部に位置することになる。そして、開閉扉231の開放時には、羽根状の開閉扉231が第2大入賞口30の側方へ揺動し、開閉扉231上に達した遊技球を受け止めて第2大入賞口30へ導くようになっている。これにより、開閉扉231の開放時には遊技球が第2大入賞口30に入球容易となる。
大入賞口ソレノイド80は、センター役物64の裏面側に取り付けられ、可動鉄心233がリンク機構234を介して開閉扉231と連結される。そして、大入賞口ソレノイド80のオフ作動時には、可動鉄心233が図示しない付勢バネの付勢力を受けて下方へ移動するとともに、可動鉄心233とリンク機構234を介して連結された開閉扉231が第2大入賞口30を閉鎖するように右方へ揺動する。一方、大入賞口ソレノイド80のオン作動時には、可動鉄心233が付勢バネの付勢力に抗して上方へ移動するとともに、開閉扉231が第2大入賞口30を開放するように左方へ揺動する。
図8は、センター役物の右方向斜視図を示す。センター役物64の内部空間203には、内部空間203に入球した遊技球を遊技盤50の裏面側に排出するための流出領域251と、遊技球が入球する特定領域256と、内部空間203に入球した遊技球を流出領域251もしくは特定領域256のいずれかに誘導する誘導装置62が設けられる。
図9は、図4の矢印B−Bに沿った平断面図であり、図10は、図4の矢印C−Cに沿った側断面図である。流出領域251は、内部空間203の底部において、第2ステージ部261の前下方に上方を向いて形成され、第2ステージ部261から落下した遊技球が通過可能に構成される。また、流出領域251は、第2ステージ部261に合わせて左右へ延びる横長方形状に形成されている。センター役物64の下部には、流出領域251に繋がって球排出通路252が形成されており、センター役物64の下端に設けられた裏排出口253(図7参照)に繋がっている。この裏排出口253は、遊技盤50の裏面側に位置して形成されており、流出領域251を通過した遊技球は、球排出通路252を転がり移動し裏排出口253から遊技盤50の裏面側に排出されるようになっている。
特定領域256は、内部空間203の底部において、流出領域251の前方に形成された第3ステージ部257の中央部に上方を向いて形成される。第3ステージ部257は、流出領域251に合わせて左右へ延びるように形成されており、その上部は流出領域251へ向けて下方に傾斜している。第3ステージ部257内には、特定領域256に繋がって特別入賞通路258が形成されており、球排出通路252に繋がっている。特別入賞通路258には、特定領域256を通過して特別入賞通路258に達した遊技球を検出する入球検出装置36が設けられている。
上記したように誘導装置62は、第2ステージ部261と、第2ステージ部261の前面壁部に回転自在に取り付けられた左回転体271および右回転体276と、左回転体271および右回転体276を回転駆動する回転駆動装置280とを備えて構成される。第2ステージ部261は、内部空間203の底部後端において左右へ延びるように形成され、演出図柄表示装置60の表示面の一部が第2ステージ部261に覆われるようになっている。
第2ステージ部261は、半透明もしくは透明な材料で形成されており、表示面における第2ステージ部261に覆われた部分(以下、覆われた領域をサブ領域と呼び、覆われていない部分をメイン領域と呼ぶこともある)からの表示光を透過可能に構成されている。そして、サブ領域に所定の発光制御画像を表示させることで、第2ステージ部261が発光するようになっている。
第2ステージ部261の前面には、凹部および凸部により模様を構成する凹凸構造が形成されている。この凹凸構造により、演出図柄表示装置60からの出力光、すなわち表示面からの透過光の向きをばらつかせることができる。例えば、第2ステージ部261の前面に、所定の間隔で溝部を形成することで、凹部と凸部を備えた凹凸構造を形成してもよい。このとき、溝部は、遊技者からの視認方向に平行となるように構成されてもよいが、視認方向に対してある程度の傾斜をつけることで、透過光のばらつきを増やすことができる。また、曲率を有する凸部を所定の間隔で形成することで凹凸構造を形成してもよい。なお、凹部、凸部という用語は相対的な関係を表すものであり、凹凸構造は、凹部に対して凸部が突き出ている構造を意味する。
第2ステージ部261の前面の模様を凹凸で表現することにより、センター役物64に装飾を施すことができる。また、サブ領域からの透過光の向きをばらつかせることで、第2ステージ部261に覆われたサブ領域と、覆われていないメイン領域における透過光の見え方を異ならせることができ、優れた演出効果を実現できる。
なお、第2ステージ部261の前面が平坦であり、且つ模様がペイントされている場合には、模様としての装飾の効果は期待できるものの、透過光の向きを変えることはできない。そればかりか、ペイントした模様が影を作り出して、サブ領域における演出を見えにくくする不具合も考えられる。本実施例においては、第2ステージ部261の表面を物理的に切り欠いた模様を形成することで、そのような不都合がなく、液晶表示の際に新たな演出効果を実現することが可能となる。
第1表示制御手段131が、演出図柄表示装置60による発光制御画像の表示を制御することで、第2ステージ部261を所望の色模様で発光させることが可能となり、第2ステージ部261の発光による演出効果を高めることができる。また、演出図柄表示装置60により別途ランプ等を用いることなく第2ステージ部261を発光させることができるため、部品点数を減少させることが可能となり、ぱちんこ遊技機10の製造コストを低減させることができる。さらに第2ステージ部261全体がサブ領域からの表示光を透過可能な光透過部として機能するため、演出図柄表示装置60により第2ステージ部261全体を発光させることが可能となり、演出効果をより高めることができる。
図8や図9などを参照して、第2ステージ部261の上部には、遊技球が転がり移動可能な球通過部262が形成されている。球通過部262は、第2ステージ部261の上部に左右へ延びる波面状に形成され、左端部が導入通路202に繋がっている。波面状の球通過部262に形成される3つの谷部には、中央傾斜部263と、左傾斜部264と、右傾斜部265とがそれぞれ形成されている。
中央傾斜部263、左傾斜部264および右傾斜部265は、前方に向かうにつれて下方へ傾斜するようにそれぞれ形成され、球通過部262を転がり移動する遊技球が各傾斜部263、264、265のいずれかを通過して第2ステージ部261から落下可能に構成される。そして、中央傾斜部263は、第2ステージ部261から落下した遊技球が左右の回転体271、276を利用して特定領域256へ到達することが可能な入賞落下位置に位置するようになっている。これにより、遊技球が各傾斜部263、264、265のいずれかを通過することで、遊技者は、第2特別遊技の第2段階に移行することができるかどうかを容易に認識することができる。
左回転体271は、前後に延びる円柱状の左胴部、左胴部の外周部に垂直に突出して形成された2つの第1左羽根部と、左胴部の外周部に垂直に突出して形成された2つの第2左羽根部とを備え、左胴部の中心を回転軸として回転自在に構成される。左胴部は、後方へ向かうにつれて径が若干小さくなる円柱状に形成されており、左胴部上に位置する遊技球が前方へ落下し難いようになっている。
第1左羽根部は、前後に延びる板状に形成されており、左胴部の外周部に180度間隔で配置される。第2左羽根部は、第1左羽根部より狭い幅を有して前後に延びる板状に形成されており、左胴部の外周部に180度間隔で配置される。そして、第1左羽根部および第2左羽根部は、左胴部の外周部に交互に90度間隔で配置されるようになっている。また、第1左羽根部および第2左羽根部は、それぞれ左胴部の右端側に変位した状態で、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するようになっている。
右回転体276は、左回転体271と同様に、前後に延びる円柱状の右胴部、右胴部の外周部に垂直に突出して形成された2つの第1右羽根部と、右胴部の外周部に垂直に突出して形成された2つの第2右羽根部とを備え、右胴部の中心を回転軸として回転自在に構成される。右胴部は、後方へ向かうにつれて径が若干小さくなる円柱状に形成されており、右胴部上に位置する遊技球が前方へ落下し難いようになっている。
第1右羽根部は、前後に延びる板状に形成されており、右胴部の外周部に180度間隔で配置される。第2右羽根部は、第1右羽根部より狭い幅を有して前後に延びる板状に形成されており、右胴部の外周部に180度間隔で配置される。そして、第1右羽根部および第2右羽根部は、右胴部の外周部に交互に90度間隔で配置されるようになっている。また、第1右羽根部および第2右羽根部は、それぞれ右胴部の左端側に変位した状態で、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するようになっている。
このような左回転体271および右回転体276は、第2ステージ部261の前面壁部に左右対称に設けられ、左回転体271と右回転体276との間隙部を開放し第2ステージ部261の中央傾斜部263から落下した遊技球を該間隙部に通過させて流出領域251へ落下させる非入賞位置と、左右の羽根部により該間隙部を閉鎖し中央傾斜部263から落下した遊技球を羽根部で受け止めて支持する入賞可能位置とに選択的に回転変位可能に構成される。そして、左回転体271と右回転体276との間隙部を閉鎖する羽根部に支持された遊技球は、前方に転がり移動して羽根部から落下し特定領域256を通過するようになっている。
回転駆動装置280は、図7や図9に示すように、電動モータ281と、電動モータ281の回転力を左右の回転体271、276に伝達する歯車機構282とを備えて構成され、センター役物64の下部に配設される。そして、電動モータ281が正方向に回転すると、電動モータ281の回転力が歯車機構282を介して左右の回転体271、276に伝達され、左回転体271が前方から見て時計回りに回転するとともに、右回転体276が前方から見て反時計回りに回転するようになっている。
既述したように、センター役物64には、内部空間203における誘導装置62を覆うカバー部材290が設けられている。図11は、カバー部材の左側面図を示す。カバー部材290は、透明樹脂材料を用いて板状に形成され、図10に示すように、第3ステージ部257の前部に取り付けられる。これにより、内部空間203に対する第2大入賞口30以外からの遊技球の入球、例えば、前部空間204の達した遊技球が内部空間203に入球するのを防止することができる。さらに、カバー部材290を透明もしくは半透明とすることで、カバー部材290を通じて内部空間203に設けられた誘導装置62を視認することができる。
また、カバー部材290が第3ステージ部257の前部に取り付けられることにより、センター役物64の中央内部において、演出図柄表示装置60と透明板13とカバー部材290とに囲まれた内部空間203が形成され、センター役物64の前部において、透明板13とカバー部材290とに囲まれて前部空間204が形成される。すなわち、カバー部材290を用いてセンター役物64の内部空間203と前部空間204とが仕切られるようになっている。
カバー部材290の上端には、天井部291が前方に延びて形成されており、この天井部291により前部空間204の上部が覆われるようになっている。これにより、前部空間204から内部空間203への遊技球の入球をより確実に防止することができる。また、カバー部材290の上端の高さ位置は、第2ステージ部261の上端の高さ位置とほぼ一致するようになっている。これにより、内部空間203に対する第2大入賞口30以外からの遊技球の入球を防止しつつ、メンテナンス時には内部空間203へ容易にアクセスすることが可能となる。
以上のように、センター役物64においては、演出図柄表示装置60が、第2ステージ部261により覆われていないメイン領域と、覆われているサブ領域とに分割される。図3に示した第1表示制御手段131は、メイン領域とサブ領域とで異なる演出表示を行う。例えば、第1表示制御手段131は、メイン領域に第1抽選手段112による抽選の結果を表示させ、サブ領域に動的な所定の模様図柄を表示させる。メイン領域に表示する内容は、スロットマシンを模した装飾図柄であり、サブ領域に表示する内容は、例えば赤と白のストライプ模様や、色変化をグラデーションで表現した模様図柄などである。
サブ領域では、第2ステージ部261の前面に設けられた切り欠き模様により、表示面からの透過光の向きがばらつくことになる。抽選の結果など、遊技内容を表現する演出は、遊技者にクリアに提示することが好ましい。そのため、抽選の結果については、メイン領域で表示させ、遊技者の視認性を高めることとする。一方で、例えば赤と白のストライプ模様などの模様図柄は、遊技内容を表現するものではなく、視認性が要求されるものではない。そのため、そのような図柄をサブ領域に表示させる。
図12は、第2ステージ部における凹凸構造の例を示す。図12(a)〜図12(c)は、第2ステージ部261の前面の断面図を示す。なお、以下の凹凸構造は第2ステージ部261の前面の上下方向に形成されているが、例えば横方向や斜め方向に形成されるものであってもよい。
図12(a)は、第2ステージ部261の前面に矩形状の溝部が形成された凹凸構造を示す。溝部は、視認方向に対して若干の傾斜をもつことが好ましく、これにより、傾斜面からも演出図柄表示装置60からの出力光が透過することになり、透過光の向きを好適にばらつかせることができる。溝部は所定の間隔で配置される。
図12(b)は、第2ステージ部261の前面に所定の曲率をもった凸部が形成された凹凸構造を示す。凸部からの透過光は、曲率に応じて放射状な広がりをもつため、新たな演出効果を実現することができる。この凸部は、第2ステージ部261の前面において上下方向に延びて形成される。凸部は所定の間隔で配置される。
図12(c)は、第2ステージ部261の前面に三角形状の突起部(凸部)が形成された凹凸構造を示す。三角形状の突起部は、所定の間隔で配置される。凸部を三角形状に形成することで、透過光の向きの変化を顕著なものとすることができる。
第1表示制御手段131は、サブ領域に、凹凸構造における凹部と凸部の位置関係に合わせた模様図柄を表示させてもよい。図12に示すように、凸部(凹部)は所定の間隔で配置されており、第1表示制御手段131は、実質的に同一の間隔をもって配色される2色のストライプ模様の図柄をサブ領域に動的に表示させることで、凹凸構造に合わせた演出表示を実現できる。模様図柄は例えば遊技者から見て左方向から右方向に移動するように表示される。これにより、ソフト的には単純な模様図柄を生成しているにもかかわらず、模様図柄の視認性が移動位置に応じて刻々と変化するために、複雑な模様の動画が演出表示されている感覚を遊技者に与えることができる。
なお、図12では第2ステージ部261の前面に構成される凹凸構造を示したが、例えばこの凹凸構造は第2ステージ部261の内部に配置されてもよい。内部に配置した場合であっても、表示面からの透過光の向きをばらつかせることができ、新たな演出効果を実現することができる。また、凹凸構造は、突起を点在させた構成をとってもよい。例えば、立方体や直方体状の突起や、半球状の突起、または三角錐、三角柱状の突起などを第2ステージ部261の内部または表面において点在させることで、凹凸構造を形成することも可能である。このとき、突起物を例えば第2ステージ部261の前面に均等に配置させてもよいが、ランダムな位置に配置させてもよい。また、突起物の形状は全て同一とされてもよいが、様々な形状が混在していてもよい。また、第2ステージ部261の内部や前面に、磨りガラスのような半透明部材を設けてもよい。いずれの場合であっても、第2ステージ部261が、演出図柄表示装置60からの透過光の向きをばらつかせる構造を備えることで、新たな演出効果を実現することが可能となる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、第1表示制御手段131は、遊技球が第2大入賞口30に入球したタイミングに基づいて、サブ領域における演出表示を行ってもよい。入球検出装置81が第2大入賞口30に入賞した遊技球を検出し、この入賞情報を第1表示制御手段131に伝達することで、第1表示制御手段131は、サブ領域における演出表示を開始してもよい。これにより、遊技者に対してチャンスが発生したことを報知することができ、ぱちんこ遊技機10の遊技興趣を高めることができる。
また、第1表示制御手段131は、センター役物64内における遊技球の位置に応じて、サブ領域における演出表示を行ってもよい。遊技球は、第2ステージ部261の上面に設けられた球通過部262を移動するが、この移動位置を検出するセンサを設けて、移動位置が第1表示制御手段131に伝えられることで、第1表示制御手段131は、遊技球の動きに追従させる模様図柄を表示させることも可能である。遊技球の動きに合わせた演出を実現でき、ぱちんこ遊技機10の遊技興趣を高めることができる。例えば、模様図柄として色の変化を示すグラデーションを採用する場合、遊技球の動きに追従させてグラデーションを動かすことで、遊技球の動きを遊技者に提示することが可能となる。
また、演出図柄表示装置60の画面を上下で2分割し、一方には従来の第1種ぱちんこ遊技機における表示内容に相当する装飾図柄を表示させ、他方には従来の第2種ぱちんこ遊技機における遊技進行に関連する内容を表示させてもよい。このとき、第1特別遊技または第2特別遊技のいずれかが実行されている場合には、メイン領域に実行中の特別遊技の演出を表示させ、サブ領域に他の演出を表示させてもよい。特別遊技の実行中、他方の遊技については遊技者も大きな関心をもたないため、メイン領域に特別遊技の演出を表示させ、サブ領域に透過光を利用した演出を行うことは、ぱちんこ遊技機10の遊技興趣を高めることにつながる。
また、実施例では、第1種および第2種の混在した遊技性をもつぱちんこ遊技機10について説明したが、本発明は図柄表示装置の表示効果に関するものであるため、第1種ぱちんこ遊技機において利用することも可能である。
50・・・遊技盤、52・・・遊技領域、60・・・図柄表示装置、130・・・表示制御手段、261・・・第2ステージ部。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口への遊技球の入球に基づき、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を発生させるか否かを判定する抽選手段と、
    表示面にて図柄を変動表示させる図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置の表示面の一部を覆い、表示面からの表示光を透過可能な覆い部材とを備え、
    前記覆い部材は、前記図柄表示装置の表示面からの透過光の向きをばらつかせる構造を有していることを特徴とする弾球遊技機。
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