JP2010233401A - 整流子電動機及び送風機及び電気掃除機 - Google Patents

整流子電動機及び送風機及び電気掃除機 Download PDF

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勇人 吉野
Kazuhiko Baba
和彦 馬場
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裕司 高橋
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武彦 安島
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Abstract

【課題】負荷トルクが増加した場合においても、電機子鉄心の歯部の磁束密度増加を抑制した高効率な整流子電動機を提供する。
【解決手段】この発明に係る整流子電動機100は、界磁鉄心1に界磁巻線5a,5bを施した界磁40と、界磁鉄心1の内側に空隙14を介して配置されると共に、電機子鉄心6のスロット内に電機子巻線7が施され、一方向にのみ回転する電機子50と、を備え、界磁鉄心1と電機子鉄心6との間の空隙14の径方向の寸法を、電機子50の回転方向前進側を小さく、電機子50の回転方向後退側を大きくしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、主に電気掃除機等に搭載される送風機に用いられる整流子電動機に関するものである。また、その整流子電動機を用いる送風機及びその送風機を搭載した電気掃除機に関する。
電動送風機に用いられるモータにおいて、界磁鉄心と電機子鉄心のギャップ寸法を界磁ティース先端部からティース中心部に向けて徐々に大きくすることで、負荷電流の波形歪みを抑制し、高調波電流成分を低減させることのできるモータの界磁鉄心が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−34183号公報
しかしながら、上記特許文献1のモータの界磁鉄心では、モータの回転数が高くなり負荷トルクが増大すると、電機子鉄心の歯部の磁束密度が高くなることで、モータの発生トルクが低下し、かつ鉄損が増大するという課題があった。
また、モータの回転方向が一方向の場合、更に発生トルクが低下し、モータの損失が増大するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、負荷トルクが増加した場合においても、電機子鉄心の歯部の磁束密度増加を抑制した高効率な整流子電動機及びその整流子電動機を用いた送風機及びその送風機を搭載した電気掃除機を提供することを目的とする。
この発明に係る整流子電動機は、界磁鉄心に界磁巻線を施した界磁と、
界磁鉄心の内側に空隙を介して配置されると共に、電機子鉄心のスロット内に電機子巻線が施され、一方向にのみ回転する電機子と、を備え、
界磁鉄心と電機子鉄心との間の空隙の径方向の寸法を、電機子の回転方向前進側を小さく、電機子の回転方向後退側を大きくしたことを特徴とする。
この発明に係る整流子電動機は、界磁鉄心と電機子鉄心との間の空隙の径方向の寸法を、電機子の回転方向前進側を小さく、電機子の回転方向後退側を大きくしたことで、電機子鉄心の歯部の磁束集中を緩和させることができ、高効率な整流子電動機を得ることができる。
実施の形態1を示す図で、整流子電動機100の横断面図。 実施の形態1を示す図で、界磁40の横断面図。 実施の形態1を示す図で、界磁鉄心1の横断面図。 実施の形態1を示す図で、磁極部2a,2bの内径部の円を示す界磁鉄心1の横断面図。 実施の形態1を示す図で、電機子50の横断面図。 実施の形態1を示す図で、電機子鉄心6の横断面図。 実施の形態1を示す図で、送風機400の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の整流子電動機200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の界磁70の横断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の界磁鉄心71の横断面図。 実施の形態1を示す図で、空隙14寸法G1及びG3の磁極部2a,2bの内径部の円を示す変形例の界磁鉄心71の横断面図。 実施の形態1を示す図で、整流子電動機100の制御回路図。 一般的な整流子電動機300の磁界解析図。
実施の形態1.
図1乃至図12は実施の形態1を示す図で、図1は整流子電動機100の横断面図、図2は界磁40の横断面図、図3は界磁鉄心1の横断面図、図4は磁極部2a,2bの内径部の円を示す界磁鉄心1の横断面図、図5は電機子50の横断面図、図6は電機子鉄心6の横断面図、図7は送風機400の縦断面図、図8は変形例の整流子電動機200の横断面図、図9は変形例の界磁70の横断面図、図10は変形例の界磁鉄心71の横断面図、図11は空隙14寸法G1及びG3の磁極部2a,2bの内径部の円を示す変形例の界磁鉄心71の横断面図、図12は整流子電動機100の制御回路図である。
図13は一般的な整流子電動機300の磁界解析図である。
図1乃至図6により、整流子電動機100の構成を説明する。図1に示すように、整流子電動機100は、少なくとも界磁40と、電機子50とを備える。後述するが、整流子電動機100は、その他に、フレーム9と共に外郭を構成するブラケット10、軸受12a,12bを有する(図7参照)。
整流子電動機100を、以下、単にモータまたは電動機と呼ぶ場合もある。
界磁40は、少なくとも界磁鉄心1と、界磁巻線5a,5bとを備える。
界磁鉄心1は、全体形状が略四角形の筒状である。そして、それぞれ対向して配置される一対の磁極部2a,2bと、一対の継鉄部3a,3bとを備える。界磁鉄心1は、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜1.0mm程度の板厚のもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
一対の磁極部2a,2bには、図示しない絶縁部材を介して界磁巻線5a,5bが施されており、界磁巻線5a,5bに電流を流すことで界磁磁束を生成している。
電機子50は、少なくとも電機子鉄心6、電機子巻線7、出力軸8を備える。電機子鉄心6も界磁鉄心1と同様に、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜1.0mm程度の板厚のもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
電機子鉄心6の全体形状は、円筒である。従って、電機子鉄心6の横断面における外周の形状は円である。
電機子鉄心6は界磁鉄心1と同じ材料の電磁鋼板を用いても良いし、別々の材料の電磁鋼板を用いても良い。例えば電機子鉄心6の電磁鋼板の厚さを、界磁鉄心1の電磁鋼板の厚さより薄い材料に設定しても良い。これにより、鉄損が低減してモータ効率が向上する。
電機子鉄心6には、外方向に突出する複数の歯部16が形成されている。そして隣り合う歯部16の間隙にはスロット15(図6参照、図6の例では22個)が形成される。このスロット15には、整流子13に接続された電機子巻線7を歯部16に巻回することにより、電機子巻線7が施されている(図5参照)。電機子鉄心6の中心部には出力軸8が設けられ、例えば出力軸8に羽根11(図7参照)を取り付けることで送風機400(図7参照、送風機400は、例えば電気掃除機に使用される)が構成される。
また、電機子鉄心6の中心部には、出力軸8が嵌合する軸孔17が設けられる(図6参照)。
界磁鉄心1の外周円弧部1aと、出力軸8(軸孔17)とは略同心円で構成される。
本実施の形態は、界磁鉄心1と電機子鉄心6との空隙14の寸法を、電機子50の回転方向を図1の矢印で示す方向としたとき、回転方向前進側端部から回転方向後退側端部に向かって徐々に広くした点に特徴がある。
即ち、図1に示すように、回転方向前進側端部の空隙寸法をG3、回転方向後退側端部の空隙寸法をG1、磁極中心の空隙寸法をG2とした場合、G1>G2>G3の関係を満たすように設定している。
詳しくは、電機子50の回転方向(図1では反時計方向)に対して、出力軸8の中心(電機子50の中心)から界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部までの距離が徐々に小さくなるような内径形状に設定したものである。
即ち、界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部の形状は、それぞれ円の一部であるが、それぞれの円は異なる円(中心点が異なる)である。通常、整流子電動機の界磁鉄心の一対の磁極部の内径は、共通の円の一部で構成される。
図3に示すように、界磁鉄心1の磁極部2a,2bのそれぞれにおいて、電機子50の回転方向(図3では反時計方向)に対して、回転方向前進側端部の電機子50の中心から界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部までの距離をL3、磁極中心の電機子50の中心から界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部までの距離をL2、回転方向後退側端部の電機子50の中心から界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部までの距離をL3とすると、L1>L2>L3の関係を満たすように、磁極部2a,2bの内径形状を設定したものである。
空隙14寸法の一例を示す。電機子鉄心6の外周形状を出力軸8の中心(電機子50の中心)とした円形状とし、例えば、G1=0.7mm、G2=0.5mm、G3=0.3mmとなるような三点を通過する円を界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径形状とすることで、空隙14寸法が滑らかに変化する整流子電動機100を得ることができる。
例えば、磁極部2aの内径部は図4に一点鎖線で示す円の一部である。また、磁極部2bの内径部は図4に破線で示す円の一部である。二つの円は、中心点が上記の例においては、ずれて配置されることになる。
後述するように、交流電源30により整流子電動機100に交流電圧を印加すると、電流は二つある界磁巻線5a,5bの一方の界磁巻線5aを介して、整流子13に接触する一方のブラシ60aに流れる。電機子巻線7へはブラシ60aと整流子13の摺動接触によって電流が流れる。電機子巻線7に流れた電流は、他方のブラシ60bから他方の界磁巻線5bに流れることで界磁磁束及び電機子磁束が生成され、整流子電動機100はトルクを発生する(図12参照)。
前述の通り、本実施の形態の整流子電動機100は、界磁鉄心1と電機子鉄心6の空隙14寸法が回転方向に対して徐々に小さくなるような形状に界磁鉄心1(詳しくは磁極部2a,2b)の内径形状が設定されている。
ここで、図13を参照しながら、一般的な整流子電動機300の磁界解析結果について説明する。一般的な整流子電動機300では、界磁鉄心301の一対の磁極部の内径部は一つの円の上にあり、その円は電機子と同心である(横断面において)。そのため、空隙は全周で均一である。電機子の回転方向が図12のように反時計方向の場合、一対の界磁巻線(図示せず、但し、図1の界磁巻線5a,5bと同じ)に流れる電流により発生する界磁磁束と、電機子巻線(図示せず、但し、図1の電機子巻線7と同じ)に流れる電流により発生する電機子磁束により、電機子鉄心306に流れる磁束は、界磁磁束の方向(図13では上下方向)に対して、時計方向に少し傾斜して流れる。
つまり図13において、磁束は一方の磁極部(図13の下側)の左側から電機子を通り、他方の磁極部(図13の上側)の右側の方向に流れる(図13では左下から右上の方向)。
傾斜した磁束の影響により、一対の磁極部の磁束密度分布に偏りが発生し、電機子鉄心306の歯部の磁束密度も傾斜磁束により局部的に高くなる傾向がある。そのため電機子鉄心306の歯部の鉄損が局部的に増加し、一般的な整流子電動機300の効率が低下する課題があった。
本実施の形態の整流子電動機100は、一分間当たりの回転数が36,000rpm(回転数/分)以上で運転される。また、電機子鉄心6には22個のスロット15が設けられており、歯部16も22個形成されている。
各々の電機子鉄心6の歯部16は一回転当たり22回切り替わるため、その切替周波数は36,000/60×22=13,200Hz以上となる。
その結果、電機子50で発生する鉄損はヒステリシス損よりも渦電流損が支配的となる。またその鉄損も非常に大きく、電動機の効率低下の要因となる。
本実施の形態の整流子電動機100は、磁束の傾斜した方向の空隙14寸法(G1)を大きくし、電機子50の回転方向に対して、空隙14寸法を徐々に小さくした。そのため、電機子鉄心6の歯部16の磁束集中を緩和させた低鉄損・高効率な整流子電動機100を得ることができる。
また、空隙14寸法の変化が滑らかになるため、整流子13とブラシ60a,60bとの摺動接触の切替時に発生する整流火花を抑制することができ、整流火花の発生を抑制した長寿命な整流子電動機100を得ることができる。
図7は送風機400の縦断面図である。送風機400は、少なくとも整流子電動機100と、羽根11と、ファンカバー11aとを備える。
整流子電動機100は、少なくとも界磁40と、電機子50と、軸受12a,12bと、フレーム9と、ブラケット10とを備える。その他に、整流子13に接触するブラシ60を備える。図7では、ブラシ60a,60bのうちの一方のみを描いているので、ブラシ60と表記する。
電機子50の出力軸8の両端部近傍に、軸受12a,12bを設ける。羽根11側に軸受12aを設け、羽根11の反対側に軸受12bを設ける。
界磁40をフレーム9に圧入して固定する。出力軸8の両端部近傍に軸受12a,12bを取付けた電機子50を、軸受12b側から界磁40の内側に挿入する。
ブラケット10をフレーム9の開口部に取り付け、ブラケット10で軸受12aを支持する。さらに、羽根11をブラケット10から外部に突出する出力軸8の端部に固定する。さらに、羽根11の外側にファンカバー11aを取り付ける。以上の工程により、送風機400が完成する。尚、フレーム9は、軸方向の両端が開口し、夫々の開口部にブラケット10を取り付ける構成でもよい。
図8乃至図11により、変形例の整流子電動機200を説明する。変形例の整流子電動機200が、図1の整流子電動機100と異なる点は、一対の磁極部72a,72bの電機子50への対向面に磁極部72a,72bのそれぞれの中心部で段差部74a,74bを設けて段を付けることで、電機子50の磁極部72a,72bの回転方向前進側の空隙寸法G3と、電機子50の回転方向後退側の空隙寸法G1に差を設けたものである。
変形例の整流子電動機200は、整流子電動機100と同様に、少なくとも界磁70と、電機子50とを備える。その他に、フレーム9と共に外郭を構成するブラケット10、軸受12a,12bを有する(図7参照)。
界磁70は、少なくとも界磁鉄心71と、界磁巻線75a,75bとを備える。
界磁鉄心71は、全体形状が略四角形の筒状である。そして、それぞれ対向して配置される一対の磁極部72a,72bと、一対の継鉄部73a,73bとを備える。界磁鉄心71は、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜1.0mm程度の板厚のもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
界磁鉄心71の外周円弧部71aと、出力軸8(軸孔17)とは略同心円で構成される。
一対の磁極部72a,72bには、図示しない絶縁部材を介して界磁巻線75a,75bが施されており、界磁巻線75a,75bに電流を流すことで界磁磁束を生成している。
電機子50の磁極部72a,72bの回転方向前進側とは、磁極部72a,72bのそれぞれの中心部の段差部74a,74bよりも電機子50の回転方向側(図8では、反時計方向)をいう。
電機子50の磁極部72a,72bの回転方向後退側とは、磁極部72a,72bのそれぞれの中心部の段差部74a,74bよりも電機子50の反回転方向側(図8では、時計方向)をいう。
即ち、図8に示すように、回転方向前進側の空隙寸法をG3、回転方向後退側の空隙寸法をG1とした場合、G1>G3の関係を満たすように設定している。
詳しくは、電機子50の回転方向(図8では反時計方向)に対して、出力軸8の中心(電機子50の中心)から界磁鉄心71の磁極部72a,72bの内径部までの距離が、段差部74a,74bを境にして異なるような内径形状に設定したものである。
即ち、界磁鉄心71の磁極部72a,72bの内径部の形状は、回転方向前進側が、図11に示す一点鎖線の円(空隙14寸法G3の磁極部72a,72bの内径部の円)の一部である。
また、回転方向後退側が、図11に示す破線の円(空隙14寸法G1の磁極部72a,72bの内径部の円)の一部である。
それぞれの円は、同心である。それぞれの円の直径は、破線の円が一点鎖線の円よりも大きい。それぞれの円の直径の差は、2×(G1−G3)に等しい。
図10に示すように、界磁鉄心71の磁極部72a,72bのそれぞれにおいて、電機子50の回転方向(図10では反時計方向)に対して、回転方向前進側の電機子50の中心から界磁鉄心71の磁極部72a,72bの内径部までの距離をL3、回転方向後退側の電機子50の中心から界磁鉄心71の磁極部72a,72bの内径部までの距離をL3とすると、L1>L3の関係を満たすように、磁極部72a,72bの内径形状を設定したものである。
空隙14寸法の一例を示す。電機子鉄心6の外周形状を出力軸8の中心(電機子50の中心)とした円形状とし、例えば、G1=0.7mm、G3=0.3mmとなるような二つの円で界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部を形成する。それぞれの磁極部72a,72bにおいて、段差部74a,74bを境にして異なる円となっている。
そして、界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部の回転方向前進側が、図11に示す一点鎖線の円(空隙14寸法G3の磁極部72a,72bの内径部の円)の一部であり、界磁鉄心1の磁極部2a,2bの内径部の回転方向後退側が、図11に示す破線の円(空隙14寸法G1の磁極部72a,72bの内径部の円)の一部である。
一対の磁極部72a,72bの電機子50への対向面に磁極部72a,72bのそれぞれの中心部で段差部74a,74bを設けて段を付けることで、電機子50の磁極部72a,72bの回転方向前進側の空隙寸法G3と、電機子50の回転方向後退側の空隙寸法G1に差を設けた形状にしても、傾斜した磁束(図13参照)における電機子50の歯部16の磁束集中を緩和することができ、高効率な整流子電動機200を得ることができる。
ここでは、一対の磁極部72a,72bの電機子50への対向面に磁極部72a,72bのそれぞれの中心部の段差部74a,74bが一つの場合について説明したが、段差部74a,74bを中心部からずらした場合でも良く、また二つ以上の段差を設けた場合でも同様の効果を得ることができる。
図12により、整流子電動機100の制御回路について説明する。尚、整流子電動機200の制御回路も同じである。
図12は整流子電動機100の制御回路図であり、図1で説明した一対の磁極部2a,2bに各々巻かれた二つの界磁巻線5a,5bの間に電機子50を配置し、交流電源30と位相制御を行うためのトライアック20とを直列接続した制御回路を示している。尚、電機子50は、界磁巻線5a、5bに夫々ブラシ60a、60bを介して接続する。
本実施の形態の整流子電動機100は、一分間あたりの回転数が36,000rpm以上で運転される。また、電機子鉄心6には22個のスロット15が設けられている。また整流子13にも22個の整流子片(図示せず)が設けられている。
電機子巻線7の整流動作は1回転あたり22回切り替わるため、その切替周波数は36,000rpm/60×22=13,200Hzで、切替時間は約75μsec程度であり、非常に短時間で電機子巻線7および界磁巻線5a,5bに流れる電流を整流している。
また、整流子電動機100に流れる電流は実効値で10〜12A(アンペア)程度である。また、この整流子電動機100を用いた送風機400(図7)を電気掃除機に搭載した場合は、トライアック20を用いた位相制御(通電角制御)方式による電流制御(風量制御)を行って、電気掃除機の吸引力を制御している。
交流電源30の半周期毎に交流電圧のオン/オフを制御する位相制御方式では、電圧をオンさせた後、整流子電動機100に流れる電流が急峻に立ち上がるため、電動機に流れる電流の時間変化量であるdi/dtが非常に大きくなる。
特に位相制御時の位相角が90度近傍では、di/dtが最も大きくなる。電流時間変化di/dtが大きくなると、ブラシ60a,60bおよび整流子13の整流の切替タイミングで、ブラシ60a,60bの整流火花が大きくなってブラシ60a,60bの摩耗が早くなる。これにより、ブラシ60a,60bが短時間で消耗し、整流子電動機100を運転できなくなる課題があった。
本実施の形態では、二つに分けた界磁巻線5a,5bの間に電機子50を配置したため、整流切替タイミングでのブラシ60a,60bの火花発生量を抑えることができると共に、交流電源30への伝導ノイズを抑制することができる。
また、界磁鉄心1と電機子鉄心6との間の空隙14寸法を電機子50の回転に対して徐々に変化するようにしたため(又は、段階的に変化させる)、界磁鉄心1の磁極部2a,2bおよび電機子鉄心6の磁束の時間変化が滑らかになり、電流時間変化di/dtが小さくなることでブラシ60a,60bの整流火花を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、二つに分かれた界磁巻線5a,5bの間に電機子50を配置したため、整流切替タイミングでのブラシ60a,60bの火花発生量を抑えることができ、長寿命な整流子電動機100,200を得ることができる。
1 界磁鉄心、1a 外周円弧部、2a 磁極部、2b 磁極部、3a 継鉄部、3b 継鉄部、5 界磁巻線、5a 界磁巻線、5b 界磁巻線、6 電機子鉄心、7 電機子巻線、8 出力軸、9 フレーム、10 ブラケット、11 羽根、11a ファンカバー、12a 軸受、12b 軸受、13 整流子、14 空隙、15 スロット、16 歯部、17 軸孔、20 トライアック、30 交流電源、40 界磁、50 電機子、60 ブラシ、60a ブラシ、60b ブラシ、70 界磁、71 界磁鉄心、71a 外周円弧部、72a 磁極部、72b 磁極部、73a 継鉄部、73b 継鉄部、74a 段差部、74b 段差部、75a 界磁巻線、75b 界磁巻線、100 整流子電動機、200 整流子電動機、300 一般的な整流子電動機、301 界磁鉄心、306 電機子鉄心、400 送風機。

Claims (7)

  1. 界磁鉄心に界磁巻線を施した界磁と、
    前記界磁鉄心の内側に空隙を介して配置されると共に、電機子鉄心のスロット内に電機子巻線が施され、一方向にのみ回転する電機子と、を備え、
    前記界磁鉄心と前記電機子鉄心との間の空隙の径方向の寸法を、前記電機子の回転方向前進側を小さく、前記電機子の回転方向後退側を大きくしたことを特徴とする整流子電動機。
  2. 前記電機子鉄心の外周に対向する前記界磁鉄心の内径部に、一つ以上の段差部を設けたことを特徴とする請求項1記載の整流子電動機。
  3. 前記界磁鉄心と前記電機子鉄心との間の空隙の径方向の寸法を、前記電機子の回転方向前進側から回転方向後退側に向けて徐々に大きくしたことを特徴とする請求項1記載の整流子電動機。
  4. 前記電機子は中心部に出力軸を備え、前記界磁鉄心の外周円弧部と前記出力軸は同心円で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の整流子電動機。
  5. 前記界磁巻線を一対の磁極部に二分割して施し、分割した前記界磁巻線の間に前記電機子を接続することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の整流子電動機。
  6. 少なくとも請求項1乃至5のいずれかに記載の整流子電動機と、前記整流子電動機の前記電機子に固定される羽根と、を備えたことを特徴とする送風機。
  7. 請求項6記載の送風機を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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