JP2010232547A - 太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム、その導通部除去装置及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム、その導通部除去装置及び太陽電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池セルの不具合箇所の特定の容易化や迅速化を図ることにある。
【解決手段】複数の太陽電池セル(121、122・・・12n)の隣り合う電極(14)に可動プローブ(ローラープローブ2)を接触させ、電極(14)に接触させた状態で可動プローブ(ローラープローブ2)の移動により、導通部を探査するとともに、発見された導通部に対して同一の可動プローブを用いて逆方向電圧や逆方向電流を付与することにより、導通部を除去している。
【選択図】図3

Description

本発明は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池セルのセル内やセル間に生じた導通部(部分的な電極間短絡)の探査(検出)又はその除去に関し、例えば、複数の太陽電池セルを含む太陽電池パネルの製造や検査に用いられる、太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム、その導通部除去装置及び太陽電池の製造方法に関する。
太陽電池の製造工程では、その品質や特性の検査にプランジャーとバネとからなる電気的な探触子(以下、「従来型プローブ」と称する)が用いられている。この従来型プローブでは、特性検査の他に、短絡部の除去等、不具合箇所の修正作業にも使われている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5)。
太陽電池の大型化は、使用プローブ数の膨大化や高額化をもたらし、使用頻度が高くなると、耐久性によって交換頻度も高まる。プローブ数が増大すると、太陽電池パネルがプローブによって押す力も強大になり、プロ−ブ使用時にパネルやこれを支える部材の歪みも大きくなる。このため、部材剛性を高めるために設備重量が増大し、また、コストも上がるという付随する問題も提起されている。
特開平10−004202 特開昭63−088869 特開2001−221819 特開2001−237440 特開2005−134421
太陽電池パネルの生産では、その最終工程での特性評価の他、生産途上の工程の随所で検査を行い、早期に不具合の発見を行って、後工程に流すべきかどうかの判断や、前工程にフィードバックして不具合要因の摘出、要因特定の後、要因を発生の原因が存在する工程の微調整等を行い、不具合を許容レベル以下にすることが行われている。検査工程内でも対処可能な不具合は、当該工程で修正を行うことも行われている。工程途上での検査や修正作業(例えば、特許文献1)により、製品品質の向上や、歩留まりの改善等が図られ、生産量の確保と、コスト低減とが図られている。
ところで、半完成状態の太陽電池パネルについて、セル毎の電圧―電流特性をチェックする工程では、出力端子間に正方向電圧、逆方向電圧を印加し、セルの電圧と電流との間の特性を検査している。ここで、正方電圧とは光を受けたときに太陽電池に流れる電流・電圧の方向(順方向)を指し、逆方電圧はこの逆方向の電圧印加である。逆方向電圧を印加したときに、基準値以上の電流が流れる場合には、セル間に絶縁不良が存在し、導通箇所を取り除くことが行われる。この導通チェックのためのプローブに、従来型プローブが用いられている。このような不具合が発見された場合には、そのプローブを通して逆方向電圧を印加し、不具合箇所に流れる電流のジュール熱で導通箇所を焼き切って正常化することが行われている。
そして、太陽電池パネルの大型化は、セル長の長大化をもたらし、そのセルの長手方向の発電特性も均一とはならない。そのため、不均一の程度を知り、悪いものは工程から外し、斯かる不均一なセルを改善するために上流工程にフィードバックして微調整をしたり、また、その不均一性が導通箇所によることもあるので、基準値以上に性能の悪いものであれば、先ず導通箇所の存在を疑い、修正作業を行う等、面倒な作業が行われる。
この修正作業や検査作業には、太陽電池セルの長手方向に多数のプローブを並べて行う「多点プローブ方式」が採用される。この多点プローブ方式は、プローブ数が多いほど特性の分布状況が精密に把握できるし、導通部の位置の特定精度も向上し、修正時にも導通箇所に近い部位にあるプローブに逆電流を流すことができ、より低い電圧での修正作業ができる。
しかし、この多点プローブ方式では、比較的デリケートで高価なプローブを多数のセル毎に配置するので、設備コストを押し上げ、一定期間毎にプローブ交換の手間と時間がパネル生産量に影響する。しかも、セルに対する各プローブの押し付け力は、25グラム程度であるが、プローブ数が増大すると、そのプローブ数に比例して増大することとなる。例えば、セル幅が1センチで、セルの長手方向に5センチ間隔にプローブを配置したとすると、110センチ×140センチの太陽電池パネルでは、大凡、3000本のプローブが必要となるので、全プローブからパネル全体が受ける荷重は75kgにも達する。実際には検査データの信頼性を高める意味で、測定箇所を2倍にする4端子法が採用されており、この場合には、その2倍の荷重となる。このような荷重下で、装置全体の撓みが所要の範囲になるように剛性を確保することは容易なことではない。また、定期的に交換するプローブ数が6000本に及ぶとなれば、維持管理の費用も増大し、無視できない。
また、この多点プローブ方式では、プローブ配置を一度決めると、後で変えることが事実上できない。これは極めて不都合である。例えば、品質管理が巧妙化して不具合発生の確率も下がり、セルの長手方向の何れで測定してもバラツキが非常に少なくなると、多点で計測することの意味がなくなるし、また、一度設定した各工程のパラメータでパネルを流したときに不具合発生の箇所やその分布が次第に判明すると、その箇所近辺を要チェック領域と捉えておけるし、他の領域では逆に測定地点を間引くこともできるが、このような対応が不可能となる。要チェック領域ではチェック箇所を増やして、より精度の高い計測や修正を行えばよいが、必要性の低いポイントで計測や修正作業を行うことは、プローブの寿命を縮めることとなる。
物理的な固定位置にプローブを配置する多点プローブ方式では、不具合箇所とプローブ間の距離が一定であるため、その位置を変更できないため、不具合箇所を焼き切るには、ある程度の電圧をかけざるを得ないが、位置調整ができないために正常なセルへのダメージを与えてしまうという不都合がある。
このように多点プローブ方式による検査や修復は、プローブ位置が確率的によく起きる不具合箇所に集中するように変更することができないため、不具合箇所を特定し、最適位置から逆方向電圧を印加できない。不具合箇所以外から逆方向電圧を印加する場合には、修復のための電圧を高くしなければならず、正常セルを破損させる危険性がある。従来型プローブで移動機構の設置が困難である。しかも、大型化が進むであろう太陽電池の製造工程では多点プローブ方式、即ち、固定プローブは不向きである。
斯かる課題は上記特許文献1〜5には開示されておらず、その解決手段の開示や示唆もない。
そこで、本発明の目的は、斯かる多点プローブ方式や従来型プローブの欠点に鑑み、太陽電池セルの不具合箇所の特定の容易化や迅速化を図ることにある。
また、本発明の他の目的は、斯かる多点プローブ方式や従来型プローブの欠点に鑑み、太陽電池セルの不具合箇所の修復の容易化や迅速化を図ることにある。
また、本発明の他の目的は、斯かる多点プローブ方式や従来型プローブの欠点に鑑み、太陽電池セルの不具合箇所の修復の容易化や迅速化を図った太陽電池の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の構成は以下の通りである。
本発明は、複数の太陽電池セルの隣り合う電極に可動プローブを接触させ、電極に接触させた状態で可動プローブの移動により、導通部を探査するとともに、発見された導通部に対して同一の可動プローブを用いて逆方向電圧や逆方向電流を付与することにより、導通部を除去している。
そこで、本発明の第1の側面である、太陽電池の導通部探査方法は、太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査方法であって、複数の太陽電池セルの隣り合う電極に可動プローブを接触させる工程と、前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる工程とを含むことを特徴とする。
この第1の側面において、好ましくは、前記電極に前記可動プローブを接触させて逆方向電圧を印加し又は逆方向電流を流した状態で前記可動プローブを移動させる工程と、前記電極上を移動する前記可動プローブを通して電極間にある物理情報を監視する工程と、前記物理情報から前記導通部の有無又はその位置を特定する工程とを含んでもよい。
本発明の第2の側面である、太陽電池の導通部探査プログラムは、太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査プログラムであって、前記太陽電池セルの電極間の物理情報を取り込み、該物理情報を監視する機能と、前記物理情報から前記太陽電池セルの導通部の有無又はその位置を特定する機能とをコンピュータによって実現することを特徴とする。
本発明の第3の側面である、太陽電池の導通部探査装置は、太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査装置であって、複数の太陽電池セルの隣り合う電極に接触させる可動プローブと、前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる可動機構と、前記可動プローブを通して前記導通部を検出する導通部検出手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第4の側面である太陽電池の導通部除去方法は、太陽電池セルの導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去方法であって、複数の太陽電池セルの隣り合う電極に可動プローブを接触させる工程と、前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる工程とを含むことを特徴とする。
この第4の側面において、前記太陽電池セル内の前記導通部の位置又はその近傍位置に移動させた前記可動プローブにより前記太陽電池セルに逆方向電圧を印加し又は逆方向電流を流し、前記導通部を除去する工程を含んでよい。
本発明の第5の側面である太陽電池の導通部除去プログラムは、太陽電池セルの導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去プログラムであって、前記太陽電池セルの電極間の物理情報を取り込み、該物理情報を監視する機能と、前記物理情報から前記太陽電池セルの導通部の位置を特定する機能と、特定された前記導通部を除去する逆方向電圧又は逆方向電流を前記電極間に付与する指示情報を生成する機能とをコンピュータによって実現することを特徴とする。
本発明の第6の側面である太陽電池の導通部除去装置は、太陽電池セルの導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去装置であって、複数の太陽電池セルの隣り合う電極に接触させる可動プローブと、前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる可動機構と、前記可動プローブを通して前記導通部を逆方向電圧又は逆方向電流の付与によって除去する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第7の側面である太陽電池の製造方法は、複数の太陽電池セルを含む太陽電池の製造方法であって、請求項1ないし請求項5に記載の太陽電池の導通部探査方法、上記太陽電池の導通部探査プログラム、上記太陽電池の導通部探査装置、上記太陽電池の導通部除去方法、上記太陽電池の導通部除去プログラム、上記太陽電池の導通部除去装置の何れか又は2以上を用いたことを特徴とする。
本発明の太陽電池の導通部探査方法、導通部探査プログラム又は導通部探査装置によれば、容易かつ迅速に太陽電池セルの導通部を探査できる。
本発明の太陽電池の導通部除去方法、導通部除去プログラム又は導通部除去装置によれば、容易かつ迅速に探査された導通部に逆方向電圧又は逆方向電流を付与し、その導通部を除去でき、設備コストの低減を図ることができる。
また、本発明の太陽電池の製造方法によれば、太陽電池セル内の導通部を容易かつ迅速に探査でき、その探査に基づいて導通部を除去できるので、製造コストの低減とともに、歩留りの向上や製品品質を高めることができ、大規模太陽電池の製造コストの低減に寄与する。
第1の実施の形態に係るローラープローブを示す図である。 ローラーの形状及び接触部の形態を示す図である。 太陽電池パネル及びプローブユニットを示す図である。 第2の実施の形態に係る導通部の探査、その除去及び電流分布を示す図である。 第3の実施の形態に係る導通部の探査又はその除去を示す図である。 第4の実施の形態に係る導通部の探査又はその除去を示す図である。 第5の実施の形態に係る導通部の探査又はその除去を示す図である。 電流分布を示す図である。 第6の実施の形態に係る電圧印加装置を示す図である。 電流センサを付加した電圧印加装置を示す図である。 第7の実施の形態に係る導通部の探査又は除去に用いられる導通部探査・除去システムを示す図である。 導通部の探査、その除去に用いられる基本アルゴリズムの処理手順を示すフローチャートである。 修復作業アルゴリズムの処理手順を示すフローチャートである。
〔第1の実施の形態〕
この第1の実施の形態は、太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、導通部除去方法、導通部除去プログラム、導通部除去装置又は太陽電池の製造方法に用いられる導通部探査装置のプローブユニットの構成に関する。
この第1の実施の形態について、図1A、図1B、図2及び図3を参照する。図1Aは、第1の実施の形態に係るローラープローブを示す側面図、図1Bは、図1Aの1B−1B線断面を示す図、図2は、ローラー形状及び接触部を示す図、図3は、太陽電池パネル及びプローブユニットを示す図である。図1A、図1B、図2及び図3に示す構成は一例であり、係る構成に本発明が限定されるものではない。
このローラープローブ2は、導通部探査装置又は導通部除去装置に用いられる可動プローブ及びその可動機構の一例であって、図1A及び図2に示すように、ローラー4を備える。このローラー4は、可動プローブの一例であって、導電性のよい金属で形成されている。
このローラープローブ2は、ローラー4が可動体であるが、このローラー4が可動機構5を以て可動自在に支持されている。即ち、ローラー4は1対のスイングアーム6A、6Bに支持軸8により回転自在に支持されているとともに、バネ10が持つ復元力による所定圧力により、太陽電池セル12の電極14に押し付けられ、この電極14と電気的に接触させる。各スイングアーム6A、6Bは回転自在にピボットピン16によりフレーム18に取り付けられている。即ち、ローラー4は、可動機構5を以てフレーム18に回転可能及びスイング可能であるとともに、弾性的に支持されている。
ローラー4に直流電流を供給するための手段としてスリップ型のブラシ22が備えられ、このブラシ22はフレーム18に設置され、その先端部がローラー4側に延びている。このブラシ22は、電気的な接続手段の一例であって、ローラー4の回転側面に適切な押圧力で押し付けられて接触しており、フレーム18側からブラシ22を介してローラー4に給電され、電圧又は電流が付与される。この電圧又は電流は、ローラー4を介して太陽電池セル12の電極14に付与される。フレーム18はプローブケース24の内部に設置されている。
電極14とローラー4との接触部26について、ローラー4の進行方向をX軸に取ると、ローラー4の円周面部19は、図2に示すように、電極14の幅方向Y(進行方向と直交方向)に大きな円弧を描くよう円弧面に形成され、太陽電池パネル30の電極14の面に対して例えば、二点鎖線で示すようにローラー4が傾いても、太陽電池パネル30の表面が損傷を受けることがないようになっている。このような円弧面であれば、ローラー4が傾いても太陽電池セル30の電極14の表面に対して、ローラー4にはエッジがないので、太陽電池セル30に損傷を生じさせることがない。
斯かる構成のローラープローブ2は図3に示すように、プローブケース24に太陽電池セル121、122・・・12nの設置数(n個)と同数だけ設置され、複数のローラープローブ2を備えるプローブユニット28が構成されている。但し、n個は必須条件ではなく、例えば、nが偶数のときは2つに分割し、2度に分けて処理してもよい。
太陽電池パネル30には絶縁基板上に複数(n個)の太陽電池セル121、122・・・12nと、各太陽電池セル121、122・・・12nの隣り合うセル間には溝部32が形成されている。各太陽電池セル121、122・・・12nの電極14は幅の狭い長方形状である。各太陽電池セル121、122・・・12nは電気的に直列に接続されている。
プローブユニット28の各ローラープローブ2は各電極14上に個別に接触させ、太陽電池パネル30の幅をY軸に取り、プローブユニット28をX軸方向に進退移動させるものとすれば、各ローラー4は電極14に弾性的に接触した状態で回転しながら電極14上を移動する。
プローブユニット28の駆動機構には、ボールスクリューやタイミングベルトを利用したもの等、多様な形態を利用できる。何れの場合でも、駆動源にはサーボモータを使用すればよく、プローブユニット28の太陽電池パネル30、太陽電池セル121、122・・・12n又は電極14の移動位置を特定できる位置センサを設置し、この位置センサから得られる位置検出信号を位置情報や移動情報に用いればよい。この位置センサには、サーボモータに設置された例えば、エンコーダを用いてもよい。また、サーボモータに代えてステッピングモータを使う場合には、位置センサを省くことも可能である。
〔第2の実施の形態〕
この実施の形態について、図4A及び図4Bを参照する。図4Aは、太陽電池パネルとプローブユニットの関係を示す図、図4Bは、検出電流の推移を示す図である。図4Aにおいて、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態では、セル間の絶縁状態の検査による導通部の探査(その特定ないし導通を疑わせる個所の特定)と、導通部の除去とを行う。導通部の除去は通電方法により実行され、この場合、導通部位に逆方向電流を流してジュール熱を発生させることにより、その導通部を焼き切る。
導通部の探査では、図4Aに示すように、プローブユニット28の各ローラープローブ2から各セル間に逆方向電圧を印加し、所定の電圧差を逆方向(太陽電池セル12の順方向と反対方向)に生じさせる。この状態を維持しながら、プローブユニット28を図中、X軸方向の下方から上方に移動させ、移動中に各セル間の物理量として、セル間に流れる電流i、セル間の電圧V(電圧降下)、各セル間の抵抗Rを計測する。この実施の形態では、これら3つの物理量のうち電流iの値をモニターしつつ、プローブユニット28を移動させているが、これに限定されるものではない。
太陽電池セル121、122・・・12nが正常(導通部が生成されていない欠陥のないもの)であれば、各セル間に流れる電流iはi=0、又はこの電流iに正常とみなす基準値iREF を設定するのであれば、その基準値iREF 以下となる。太陽電池セル121、122・・・12nの内部に導通箇所があれば、その導通箇所を持つセル間には基準値iREF 以上の電流iが観測される。この導通箇所は多様なケースが考えられるが、修正可能な導通部として例えば、セル間を絶縁するための溝部32の加工不良によるもの等が存在する。
そこで、図4Aに示すように、加工不良のある溝部32を実線K、不良導通個所を点Pとする。溝部Kを挟む2つのローラー4と太陽電池セル12との接触点をQ、Q′とする。太陽電池セル12の長手方向には当然セル自体の持つ電気抵抗Rが存在し、P〜Q間、P〜Q′間の抵抗Rが等しいものとすれば、導通部の持つ固有抵抗rに2Rを加えた抵抗Ro(=r+2R)に電流iが流れる。この電流iの値は抵抗Roに逆比例するし、Rは移動距離xに関連して決まる。従って、ローラー4が導通部Pに近づくにつれ、これら一対のローラー間に流れる電流iは、図4Bに示すように、徐々に増大し、ローラー4が導通部に一番近づいた場所で最大値を呈し、また、ローラー4が導通部Pを通り過ぎると、その遠ざかる距離に応じて電流iは減少する。この電流iの最大値を示す場所は導通部Pのx方向の位置に対応しているから、電流iによって導通部Pが特定される。そこで、プローブユニット28の駆動モータに取り付けた位置センサの検出信号と、この電流iの最大値とから導通部Pの箇所を特定できる。溝部Kの他にも導通箇所を持つ溝部32があれば、同様に電流iの挙動(電流値)を観測できるから、プローブユニット28が太陽電池セル121、122・・・12nの上端に到達したとき、導通を疑わせる1又は複数の箇所を検出でき、その導通部を特定することができる。
太陽電池の製造工程における品質管理が厳しく設定されていれば、1本の溝部32に複数の導通箇所が存在することは稀であるものの、このような稀な事象が起きている場合にも、それぞれの導通箇所の近傍をローラー4が通過する場合、電流iの値が極大値を呈するので、既述の検出原理を以て導通箇所の特定が行える。
プローブユニット28を太陽電池パネル30の図中(図4A)の下方向に移動する戻り工程では、行きに特定された導通箇所でプローブユニット28を静止させ、逆方向電流を徐々に増大させて流せば、その電流iによるジュール熱により当該導通箇所を焼き切ることができる。焼き切れたか否かは、焼き切れた瞬間に流れる電流値が0になるか、あるいは激減するかにより、判定できる。導通箇所が複数ある場合にはプローブユニット28の静止及び焼き切り動作をその箇所毎に繰り返せばよい。
このように導通箇所の探査と、導通箇所の除去とをプローブユニット28の1往復動作によって行うことができ、導通箇所の修復により、全ての太陽電池セル121、122・・・12nを正常化でき、太陽電池パネル30の品質を高めることができる。
〔第3の実施の形態〕
この第3の実施の形態について、図5を参照する。図5は、第3の実施の形態に係る導通部の探査及び除去を示す図である。図5において、図3と同一部分には同一符号を付してある。
この場合、各ローラー4に加えられる電圧の向きを切り替え、各セル間には正方向に電圧を印加する。この状態で、各セル間に流れる電流と、印加電圧との関係を、電圧レベルを変えながら計測する。この計測作業は必ずしもローラー4を移動させながら連続的に計測する必要はなく、図5に示すように、太陽電池セル121、122・・・12nの長手方向に沿って数ケ所、ローラー4を静止させて計測すればよい。この場合、5ケ所で計測している。
計測時にはローラー4を静止することは計測精度を高める上で望ましいが、静止は絶対的な条件ではない。得られたデータは、太陽電池パネル30や太陽電池セル121、122・・・12nの生産工程の後工程で、当該パネルを生産品として出荷しても良いか否かの判断に使われる。また、製品全体の品質管理にも適用でき、また、上流の製作工程における製造条件の策定等、パラメータの見直し等に利用することができる。
また、各セル毎に配置されたプローブユニット28をセルの長手方向に移動させつつ、セル間の導通不良を検査でき、戻り工程で発見された当該導通箇所を同じローラープローブで修復作業も行うことができる。
プローブユニット28をセルの長手方向にステップ状に移動して停止させ、セル毎の特性の検査にも利用できる。また、図5に破線及び一点鎖線で示すように、第1のプローブユニット281と、第2のプローブユニット282とを設置し、特性検査では、第1のプローブユニット281の後を追う形で、第2のプローブユニット282を移動、停止させればよい。このように2つのプローブユニット281、282を併用することで、接触箇所の数が2倍に増え、計測精度を向上させることができるし、更に、「4端子法」と呼ぶ手法を採用すれば、特性検査の精度を一層高めることができる。また、この実施の形態による場合には、プローブユニット281、282が1往復半することで、修復及び特性検査の双方を同じ製造工程で行うことができる。
このような実施の形態に関し、従来では多数の従来型プローブを各セルの長手方向に配置して修復していたのに対し、プローブ数が多いことに起因する故障頻度の高さや、押圧力の大きさに起因する装置の撓みの大きさ、この撓みを抑え込むのに必要な装置全体の剛性確保設計とその結果のコストアップ等の不利益は、上記実施の形態によって解消できる。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について、図6を参照する。図6は、導通部の探査及び除去を示す図である。図6において、図5と同一部分には同一符号を付してある。
プローブユニット28は太陽電池パネル30を図中で下方から上方にステップ状に移動させて、複数個所で静止させ、その静止状態で逆方向電圧を各ローラー4から各セルに与え、流れる電流iを計測する。このとき流れる電流iの値が基準値iREF 以上ある一対のセルが発見された場合には、当該セル間の絶縁状態が不良である。そこで、その電圧レベルから次第に電圧を上昇させ、当該導通箇所をジュール熱で焼き切る。
この手順を経れば、製品数に応じて不良導通箇所の発生頻度が統計的に判明し、即ち、どの位置で導通箇所が多く、どの位置では少ないかが判明する。統計的に多くの回数が観測された場所では、測定及び修正ポイントを増加させ、不良導通箇所がほとんど観測されない場所では上記作業ポイントを減じればよい。
そこで、この実施の形態では、3番目と4番目の測定箇所N−3、N−4で導通不良の発生が多く見られた場合に、この2つの測定箇所の中間に実線で表示する測定箇所N−ADを新たに設定する例である。このように新規測定及び修正箇所を追加すれば、予想される導通箇所とプローブユニット28との間の距離が縮まり(即ち、統計的には半分になる)、既述の抵抗値Rも小さくなるから、導通箇所を焼き切るのに必要な電圧はより低いレベルで済む。低い電圧で焼き切れば、正常なセルを破壊する確率も小さくなり、生産性の向上が期待できる。また、測定箇所を増加するだけでなく、不良導通箇所が確率的に殆どない状態が続いた場所では、逆に測定及び修正の必要性は薄くなるから、その場所を間引いて測定及び修正を行えばよい。測定回数を減少させれば、その分だけ生産速度を向上させることができ、生産性を向上させることができる。
測定箇所及び修正箇所の増減について、その方法は手動で行ってもよいし、コンピュータに判断させ、自動的にプローブユニット28の駆動プログラムを変えるようにしてもよい。この実施の形態では、従来技術では変更できなかった不良箇所の検査及び修正箇所を不良発生の頻度に関連付けて変更でき、太陽電池パネル30の生産性の向上を図ることができる。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施の形態について、図7及び図8を参照する。図7は、導通部の探査及び除去を示す図、図8は、電圧−電流特性を示す図である。図7において、図1、図5と同一部分には同一符号を付してある。
第1の実施の形態では、1つのローラープローブ2(図1)に1つのローラー4を設置しているが、複数のローラーとして例えば、2つのローラー4A、4Bに分けて同一セル中で並列に配列する構成としてもよいし、2つのローラープローブ2A、2Bを縦列に配列してもよい。この実施の形態では、2つのローラープローブ2A、2Bが縦列状態で配列されている。このようにプローブユニット28に各ローラープローブ2A、2Bを設置すれば、1つのセルに2つのローラープローブ2A、2Bを同時に接触させることができる。
このプローブユニット28を図中上下方向(X軸)に設定された単位距離ずつ移動し、停止させる。停止期間中に正逆方向に電圧を印加して流れる電流の特性検査を実行し、図8に示すように、検査データが逆方向電圧をかけた領域Daで基準値iREF 以上の電流を観測した場合に限って、逆電圧を段階的に大きく印加していき、結果的に増大した電流が導通部を流れることで、導通部を焼き切ることができる。この場合、領域Dbは、順方向(正方向)電圧の印加による電流である。
そして、流れていた電流値が急激に低下して焼き切れたことが判断できたら、再度、電圧−電流特性を検査した後、再びプローブユニット28を駆動して次の検査ポイントまで移動させる。これを繰り返すことで、プローブユニット28が図中上縁まで移動し終えれば、この工程は終了し、太陽電池パネル30は次工程へと送り出される。
この実施の形態によれば、プローブユニット28が導通部の位置に停止するとは限らないが、その近傍位置に停止させることができる。この場合、導通部を焼き切るのに必要な逆方向電圧も第2の実施の形態に比較すれば、若干高くなるものの、太陽電池パネル30の不具合箇所の修正と特性検査とを行うのに、プローブユニット28が太陽電池パネル30上を動く回数が片道の1回で済み、ローラープローブ2A、2Bの耐久性を向上させる利点がある。
この実施の形態では、ローラープローブ2A、2Bを2列に装着するものを例示したが、原理的には1列でも成立することは言うまでもない。2列の方がデータの信頼性を高められる利点がある。
以上詳述したように、従来型プローブに対し、ローラープローブ2A、2Bを備えるプローブユニット28を使用すれば、使用プローブ数を大幅に減らすことができ、コスト低減に貢献できるだけでなく、太陽電池パネル30に加わる荷重を大幅に軽減でき、生産装置の剛性を低く設計できる等、生産装置の設計の自由度が向上し、生産装置全体のコストも軽減できる。
ローラー4による移動の自由度が得られることで、導通箇所の位置を精度良く特定でき、導通部の修正時の印加電圧も低くできる等、修正作業で予想される正常セルへのダメージも無視できる程度に軽減できる。
さらに、導通部の除去作業は、各セルの特性検査の前後の何れでも実行可能であり、製造ライン構成の自由度を高くできる。最も顕著な点として、導通部の探査と除去の2つの作業を同一工程中に行え、探査や除去の自由度を飛躍的に高めることができる。
〔第6の実施の形態〕
次に、第6の実施の形態について、図9及び図10を参照する。図9は、印加電圧装置の構成例を示す図、図10は、センサが付加された印加電圧装置を示す図である。図9及び図10に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図9及び図10において、図3と同一部分には同一符号を付してある。
この電圧印加装置40は、電圧印加手段の一例であって、抵抗分圧回路42と、切替スイッチ44と、電源46とを備えている。抵抗分圧回路42は、同一抵抗値からなる複数の抵抗Riを備え、各太陽電池セル121、122・・・12nの隣り合う電極14−電極14間に電圧を印加する。切替スイッチ44は、これら太陽電池セル121、122・・・12nの隣り合う電極14−電極14間の電圧について、正方向電圧、逆方向電圧又は電圧オフの3モードを選択可能な切替手段であって、電圧接点a、b、cと中立接点d、eを備える。この切替スイッチ44の作動は手動で行ってもよいし、自動でもよい。電源46は、可変電源の一例であって、例えば、電圧発生デバイスで構成し、任意の電圧レベルを出力することができる。この電源46の電圧レベルは可変に構成されているものとし、その可変制御は、自動でもよいし手動でも構わない。
そこで、切替スイッチ44が接点a、bに切り替えられ、電流iが抵抗Riを通過する場合、各抵抗Riの前後で電圧落差ΔVが生じる。各抵抗Riの前後から分岐して電圧をローラープローブ2のブラシ22(図1)に導けば、隣り合う太陽電池セル121、122・・・12nの間には一定の電圧落差ΔVが生じる。各抵抗Riの抵抗値を等しく選べば、隣り合うセル間にも同レベルの電圧が印加される。この電圧落差ΔVは電源46の電圧Vに比例するので、電源46の電圧レベルが増減されると、その増減に応じて落差電圧ΔVも増減することになる。
この実施の形態では、電源46は電圧発生デバイスとしたが、電流の可変発生装置であってもよい。この場合、電流値を任意に増減できるものとして、例えばモータの増幅器がある。
各セル間に流れる電流を検出又は測定する手段として、図10に示すように、各ローラープローブ2に直列に電流センサ48を接続して電流を検出する構成としてもよい。電流センサ48は、各セル間の電流を個別に検出する手段である。この電流センサ48は、電流計であってもよい。また、この電流センサ48に代え、隣接する各ローラープローブ2の間に電圧検出手段を設置し、電圧を検出する構成としてもよい。
〔第7の実施の形態〕
次に、第7の実施の形態について、図11を参照する。図11は、第7の実施の形態に係る導通部探査・除去システムを示す図である。図11に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図11において、図9、図10と同一部分には同一符号を付してある。
この導通部探査・除去システム50は、太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム、その導通部除去装置及び太陽電池の製造方法に用いられるシステムの一例である。この導通部探査・除去システム50には、CPU(Central Processing Unit )52と、メモリ54と、駆動アンプ56と、モータ58と、距離計60と、タイマカウンタ62と、電圧印加装置40と、電流センサ48とを備える。
メモリ54は、データ記憶部64と、プログラム記憶部66と、RAM(Random-Access Memory)68とを備える。データ記憶部64には、移動情報としての移動距離、電流値等のデータが格納され、プログラム記憶部66には、OS(Operating System)や導通部探査プログラムや導通部除去プログラム等のアプリケーションが格納される。
この導通部探査・除去システム50の制御システムの前提条件として、CPU52に接続されたメモリ54には、計画されたプローブユニット28の目標移動距離XD (t) や、逆方向に電圧を印加したときに流れる電流の計測値から加工した期間で平準化された電流値i(t) 等が格納される。
プローブユニット28を駆動するモータ58には、エンコーダ等の距離計60が設置されるとともに、CPU52の指令に応じて供給する電流値を決めてモータ58へ供給する駆動アンプ56が備えられている。モータ58は駆動アンプ56から付与される電流値により回転トルクを発生し、プローブユニット28を駆動する。その結果、距離計60には、移動距離を表す距離XR (t) が計測され、CPU52にフィードバックされる。また、CPU52には電流センサ48の計測値i(t) が入力される。
次に、制御アルゴリズムの基本アルゴリズムについて、図12及び図13を参照する。図12は、基本アルゴリズムの処理手順を示すフローチャート、図13は、修復作業アルゴリズムの処理手順を示すフローチャートである。図12及び図13において、α及びβは、フローチャート間の連結子を示している。
この基本アルゴリズムの説明に当たり、使用用語について、次のように定義する。
(1) Flag-repair.:修復作業中は「1」、そうでないときは「0」を示す指標である。
(2) Flag-meas.:正方向電圧を印加しつつセル特性を計測しているときは「1」、そうでないときは「0」を示す指標である。
(3) KP :位置制御偏差に比例したトルク(モータ電流)を流すときに使う比例定数である。
(4) KV :速度制御偏差に比例したトルク(モータ電流)を流すときに使う比例定数である。
(5) L:プローブユニット28の最大移動距離である。
この基本アルゴリズム及び修復作業アルゴリズムは、太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム又は太陽電池の製造方法の一例であって、基本アルゴリズムには図12に示す処理手順が構築され、また、修復作業アルゴリズムには図13に示す処理手順が構築されている。この処理手順において示す各ステップS10〜S30(図12)、ステップS50〜S75(図13)、処理F1、F2、F3、F4は、処理の段階、機能等、プログラムのルーティンを示している。
そこで、基本アルゴリズムの最初の状態では、各セル間には所定の大きさの逆方向電圧が印加された状態にあるものとする。そこで、この基本アルゴリズムにおいて、CPU52は決められた一定の周期毎に起動され、以下の処理手順を実行する。この処理手順の時間管理手段としてタイマーが設けられており、起動周期が到来する度にタイマー割り込みを行う。
ステップS10では現在の状況判断として、修復作業中か否かが確認される。ここで修復作業中のときはFlag-repair は「1」を示すものとしておく。最初は「1」ではないからステップS11に進み、特性測定中か否かを判別する。ここで、特性測定中にFlag-meas.は「1」を示すものとする。最初は「1」ではないからステップS12に進む。ステップS12では、各セル間に流れる電流値i(t) の読み込みが行われる。
ステップS13では、i(t) が前回の電流値に比べてどれだけ増減したのか、その変化量Δi(t) を算出する。この算出には、
Δi(t) =i(t) −i(t−1) ・・・(1)
を用いればよい。最初では前回の測定値がないために、前回の測定値は0として扱う。
ステップS14では、変化量Δi(t) の絶対値が閾値としての電流i0 と比べて大きいかどうかを判断して、大きいときは、これは電気的なノイズである可能性が高いので、実際に測定されたi(t) の代わりにプローブユニット28が移動したことで増加するであろう微小な電流値の増加をδiとして、これを前回の測定値に加えた量をi(t) の代わりに代入しておく。
io の値はノイズの判断基準であるから、充分に大きな値を選ぶ。もし、ステップS14の判断がNOの場合には、ステップS15の処理は行わないで、そのままステップS16に進む。
ステップS16ではi(t) の測定回数が所定回として既に10回になったかどうかを判別する。当初は10回に満たないから、ステップS17に進み、過去のi(t) の平均値i(t) を算出しておく。
タイマー割り込み回数が10回以上になる時は、ステップS16の結果は、YESになるので、今回を含めて過去10回の平均値を求め、これをi(t) としておく(ステップS18)。次に、ステップS19では、こうして求めたi(t) をメモリ54のデータ記憶部64に記録し、蓄える。この操作により、計測データであるi(t) に乱れが生じて導通部位の位置同定が困難な場合でも、10回の期間にわたって平準化されたi(t) は乱れも取り除かれて滑らかな変量になるので、位置同定の際の誤差を最小化できる。今回開示した平準化作業によれば、CPU52の起動回数が10回必要であるから、原理的には時間遅れを伴うが、例えば、起動時間を10〔ms〕に設定すると、10回で100〔ms〕、言い換えれば0.1秒の時間遅れを伴う。プローブユニット28の移動速度によっては導通部分の位置同定に誤差を生ずるが、上記移動速度が分かっているので、補正することができる。また、補正が面倒で省略したければ、CPU52の起動時間を例えば、2〔ms〕にすれば、誤差も1/5に軽減できる。
ステップS20ではプローブユニット28の移動に関する目標移動距離XD (t) をメモリ54から読み込む。目標移動距離XD (t) は、メモリ54のデータ記憶部64に予め登録されている。ステップS21では目標移動距離XD (t) から、式(2) を用いて目標移動速度VD (t) を算出する。
D (t) =XD (t) −XD (t−1) ・・・(2)
次に、ステップS22に進み現在の移動距離XR (t) を読み込む。ステップS23では現在の移動距離XR (t) から式(3) を用いて現在の移動速度VR (t) の算出を行う。
R (t) =XR (t) −XR (t−1) ・・・(3)
このアルゴリズムの処理F1にはサーボモータの公知の駆動方式プロセスを使用すればよい。
ステップS24に進みモータトルクτを式(4) を用いて算出する。
τ=KP {XD (t) −XR (t) }+KP {VD (t) −VR (t) } ・・・(4)
ステップS25では算出したモータトルクτを駆動アンプ56に出力する。駆動アンプ56はこのτを参照して、τが出るような電流値をモータ58に供給し、その結果、プローブユニット28は駆動前進する。ステップS26では時刻tを1つ進めておく。
そこで、ステップS27では、移動距離XR (t) がプローブユニット28の最大移動距離Lに到達したかどうかが判別される。当初は到達していないので、YESの方に進み、2つのFlagの値を0に固定したままCPU52の処理に戻る。
こうした処理を繰り返せば、プローブユニット28は最大移動距離Lに到達し、ステップS26の判別結果がNOになるときが到来する。この場合、ステップS29に進み、Flag-repair のみを「1」にしておく。この処理により次回からはステップS10の判別結果がYESになるので、ステップS31に示す修復作業処理としての修復作業アルゴリズム処理に遷移し、その処理を終了すれば、リターン(ステップS30)に移行する。このアルゴリズムについては、図13のフローチャートに示す通りである。また、ステップS11でYESであれば、特性検査アルゴリズム32に遷移し、その処理を行い、リターン(ステップS30)に移行する。
修復作業アルゴリズム(ステップS31)では、図13に示すように、ステップS50で現在修復作業中かどうかの判別を行う。初めは今切り替わったばかりであるからNOになり、処理F2のステップS51に進む。先に記録したメモリ54から平準化された電流値i(t) を読み出し、ステップS52で電流i(t) の変化量Δi(t) を式(5) を用いて算出する。最初では前回の測定値がないために、前回の測定値は0として扱う。
Δi(t) i(t) i(t−1) ・・・(5)
ステップS53ではΔi(t) がプラスからマイナスに変化するときの移動距離XD (t) を特定して、これを改めてm個のXD (t) としてメモリ54に記録する。そこで、ステップS54では、セルが複数あるのでXD (t) も1つとは限らないから、ここでは、m個存在するので、小さい順にm=1,2,3・・・m0 と区別しておく。そして、x=L(最大移動距離)から出発し、XDmに至るまでの移動計画を作成する。具体的には、各時刻毎の目標移動距離XD (t) を作成し、時系列データとして、メモリ54のデータ記憶部64に記録する。
ステップS55では初期値として、mを1にするとともに、タイマカウンタ62を設定値としてカウンタ値をCにしておく。このカウンタ値Cは一定の逆方向電圧を加える時間を規定するもので、例えば、CPU52の起動サイクルに10〔ms〕を選択し、Cに3を選択すると、30〔ms〕の間、電圧レベルは一定即ち、V=VMIN となり(ステップS56)、処理F2を抜ける。
処理F3のステップS57では今設定した目標移動距離XD (t) をメモリ54から読み出し、ステップS58で現在の移動距離XR (t) を読み込み、ステップS59ではモータトルクτを式(6) を用いて算出する。
τ=KP D (t) R (t) } ・・・(6)
ステップS60ではこのモータトルクτを駆動アンプ56に出力する。これでプローブユニット28は動き始めることになる。ステップS61で時刻を1つ進め、処理F3を抜ける。最初の判別プロセスステップS50で、2回目からは、判別結果がYESになるので、ステップS62に進み、プローブユニット28が導通箇所を修復する箇所XDmに到達しているかどうかを判別し、未だ移動中のときはNOに進み、前述の処理を行うが、到達していてYESのときは、目標移動距離XD (t) の代わりにXDmを代入しておく(ステップS63)。
ステップS64ではプローブユニット28の現在の移動距離 R (t) を距離計60から読み込み、モータトルクτを既述の式(6) を用いて算出する(ステップS65)。
そして、ステップS66では、算出したモータトルクτを駆動アンプ56に出力する。駆動アンプ56では、このモータトルクτを参照し、モータトルクτが出るような電流値をモータ58に供給し、その結果、プローブユニット28は駆動前進する。このように、目標移動距離を参照し、プローブユニット28の移動制御が行われる。換言すれば、既述のXDmは固定値であるから、プローブユニット28はサーボロックされた状態に保持されることになる。
ステップS67ではタイマカウンタ62のカウンタ値Cから1を減じておく。その結果、カウンタ値Cが0になったか否かをステップS68で確認する。初めは0ではないのでNOとなり、そのままにして、次のサイクル起動を待つ。これを繰り返すうちにYESに変わるので、ステップS69に進み、印加電圧をΔVだけ高める。その結果、印加電圧が既定値の最大値VMAX になったか否かをステップS70で判別し、未だ低い値であるならNOに進み、次のサイクル起動を待つ。これを繰り返すうちにYESに変わるので、ステップS71に進み、この箇所での修復作業を終了することになる。ステップS72では、今の処理が最後の修復ポイントm0 であったかどうかを判別している。最後でなければ、ステップS73に進みターゲットを次の修復予定ポイントに変更しておく。しかし、これが最後の修復ポイントであれば、ステップS72の結果がYESになるので、ステップS74に進み、Flag-meas.を「1」に、Flag-repair を「0」に書き換えておく(ステップS74)。
特性検査作業に備え、印加電圧を逆方向電圧から正方向電圧に切り替える(ステップS75)。
これで修復作業アルゴリズムを抜け、次回の起動サイクルから、図12に示す特性検査アルゴリズム(ステップS32)に移行する。特性検査アルゴリズムについては、単純に決められた位置にプローブユニット28を移動させ、印加電圧を複数レベルに替えて流れる電流値を計測すればよいので、詳細な説明は省略する。
そして、図13のフローチャートにおいて、処理F2は、修復作業の場所の特定と、その場所に移動するための計画を作成するプロセスを表す。処理F3はモータ制御による移動そのものを処理するプロセスであり、また、処理F4は修復ポイントに静止するための処理プロセスである。図12に示すフローチャートに比べて速度偏差を関与させていないが、関与させることにより、図12に示すフローチャートと同様に構成してもよい。
また、データの平準化には一番単純なものとしてフィルタを通して高周波成分を除去するものを用いればよい。上記実施の形態で示した平準化処理は、金融世界で株式変動の統計処理に用いられるチャート手法と同一の原理によるものであるが、使われ方は全く異なるものである。即ち、金融界では変動する株価グラフに平準化曲線を併記したチャートから、いつ株価が反転上昇するのかを予測する目的で使われているにすぎないが、上記実施の形態では、斯かる手法を空間的な場所を特定するのに応用している。
このような処理手順を用いれば、第1の実施の形態で述べたローラープローブ2を備えるプローブユニット28を用いて太陽電池パネル30における短絡部の探査の効率化と、その修復とを効率的に行うことができ、探査や修復の迅速化だけでなく、斯かる処理を用いた太陽電池の製造工程の効率化、製品品質の向上等に寄与することができる。
〔特徴事項及び変形例〕
この発明における変形例や特徴事項や変形例を列挙すれば、次の通りである。
(1) 太陽電池セル121、122・・・12nの隣接する正負の電極14に、セルの長手方向に移動可能な導電性のローラー4を接触させることで、既述の逆方向電圧を印加させて導通部を除去することができる。
(2) 隣り合うローラー4とローラー4との間に太陽電池セル121、122・・・12nの起電力とは逆方向の逆方向電圧を印加したまま、セルの方向に沿って移動させ、予想される導通箇所に近づくにつれて減少していく抵抗値とその抵抗値に逆比例して流れる電流値をモニターすることによって、当該導通箇所の発見を容易にし、該導通箇所を焼ききることができる。
(3) ローラー4を各太陽電池セル121、122・・・12n毎に少なくとも1個を配置しておけばよく、これら複数のローラー4をセルの長手方向とは直交する方向に1 列又は複数列に配列することで、太陽電池パネル30上を効率よく移動でき、導通部を迅速に除去できる。
(4) 導通部の検知及び位置の特定後で、ローラー4を当該特定箇所に移動させ、導通部の除去を行う。これにより、導通部が非常に少ない場合ないし全くない場合には極めて短時間に作業を終了できる。
(5) 各太陽電池セル121、122・・・12nの長手方向に連続的に導通部を探索するのに代え、探索場所を複数の既設の場所で探索する構成としてもよい。即ち、導通部の除去に先立って、ローラー4を各太陽電池セル121、122・・・12nの長手方向に設けた複数の既設の位置に移動し、その位置で停止させ、逆方向電圧の印加により、ローラー4に流れる電流値、セル間の電圧値、セル間の抵抗値等の物理量を計測して修復すべき導通部の有無を判断し、修復すべき導通部が検知されれば、当該導通部の除去を行うことができる。
(6) 既設の位置における導通部の発生頻度を記録し、その発生頻度に応じて、プローブユニット28のローラー4を停止して修復除去する場所を追加又は削除するようにしてもよい。斯かる方法を採れば、発生頻度の低い場所では、粗く探索し、逆に発生頻度の高い場所では蜜に探索することができ、全製造工程が最終目標にしている抜き取り検査を経て、無検査での製造工程に漸近させ、効率的な太陽電池の製造方法、製造工程、検査工程を実現できる。
(7) 太陽電池セル121、122・・・12nの導通部の除去が終了した後で、プローブユニット28のローラー4に正逆方向のうち少なくとも正方向の電圧を印加し、電圧と電流との特性を検査しているので、各太陽電池セル121、122・・・12nの特性確認だけでなく、太陽電池パネル30の特性を容易に把握することができる。
(8) 斯かる方法の採用により、検査で不良品が見つかれば、後工程に製品が抜け出ることを防止でき、場合によっては、ライン停止を迅速に行い、不具合工程の発見の容易化やメンテナンス性を高めることができる。
(9) 上記実施の形態では、太陽電池セル121、122・・・12nのセル内に発生する導通部やセル間の導通部の探査及びその除去について述べたが、本発明の太陽電池の導通部探査方法、その導通部探査プログラム、その導通部探査装置、太陽電池の導通部除去方法、その導通部除去プログラム、その導通部除去装置によって探査され、又は除去される導通部は、セル生成工程の前段階の表電極間の導通部の探査やその導通部の除去も包含するものである。
(10) 図13に示す実施の形態では、ステップS70で電圧の上昇値を調べて、最大値に到達したとき、そこでの修復作業を終えるように構成した。これに対して、電圧が今どこまで上昇したかを調べるのに代えて、流れる電流値を調べ、初めは高い電流値を示していたものが例えば既述の基準値iREF 以下に低下したときを以て、修復作業を終えるように構成しても良いことは、以上の説明から明らかである。
(11) また、CPU52の起動サイクル時間が長いときは、タイマカウンタ62のカウンタ値Cを1にできるので、カウンタ処理を廃止して、サイクルの起動毎に、電圧を上昇させることもできる。
本発明は、太陽電池セルの内部又はセル間に生じる導通部を可動プローブによって探査し、その可動プローブを用いて除去できるので、導通部の探査や除去の効率化を図ることができ、太陽電池の製造時間の短縮や製造コストの低減に寄与し、極めて有用である。
2、2A、2B ローラープローブ
4、4A、4B ローラー
12、121、122・・・12n 太陽電池セル
28 プローブユニット

Claims (16)

  1. 太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査方法であって、
    複数の太陽電池セルの隣り合う電極に可動プローブを接触させる工程と、
    前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる工程と、
    を含むことを特徴とする、太陽電池の導通部探査方法。
  2. 前記電極に前記可動プローブを接触させて逆方向電圧を印加し又は逆方向電流を流した状態で前記可動プローブを移動させる工程と、
    前記電極上を移動する前記可動プローブを通して電極間にある物理情報を監視する工程と、
    前記物理情報から前記導通部の有無又はその位置を特定する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池の導通部探査方法。
  3. 前記物理情報は、電流、電圧又は抵抗の何れか又はこれらの何れかを含む検出情報であることを特徴とする、請求項2に記載の太陽電池の導通部探査方法。
  4. 前記可動プローブの移動位置に対応する前記導通部の発生頻度を記録する工程を含むことを特徴とする、請求項2に記載の太陽電池の導通部探査方法。
  5. 前記可動プローブは、前記太陽電池セル毎に備えられ、前記太陽電池セルの電極の配列方向と同方向に一列又は複数列に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の太陽電池の導通部探査方法。
  6. 太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査プログラムであって、
    前記太陽電池セルの電極間の物理情報を取り込み、該物理情報を監視する機能と、
    前記物理情報から前記太陽電池セルの導通部の有無又はその位置を特定する機能と、
    をコンピュータによって実現することを特徴とする、太陽電池の導通部探査プログラム。
  7. 太陽電池セルの導通部の探査に用いられる、太陽電池の導通部探査装置であって、
    複数の太陽電池セルの隣り合う電極に接触させる可動プローブと、
    前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる可動機構と、
    前記可動プローブを通して前記導通部を検出する導通部検出手段と、
    を備えることを特徴とする、太陽電池の導通部探査装置。
  8. 検出情報を記録する記録手段を備え、該記録手段に前記検出情報、前記可動プローブの移動情報及び前記導通部の発生頻度の何れか又は2以上を記録することを特徴とする請求項7に記載の、太陽電池の導通部探査装置。
  9. 太陽電池セルのセル内又はセル間にある導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去方法であって、
    複数の太陽電池セルの隣り合う電極に可動プローブを接触させる工程と、
    前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる工程と、
    を含むことを特徴とする、太陽電池の導通部除去方法。
  10. 前記太陽電池セル内の前記導通部の位置又はその近傍位置に移動させた前記可動プローブにより前記太陽電池セルに逆方向電圧を印加し又は逆方向電流を流し、前記導通部を除去する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の太陽電池の導通部除去方法。
  11. 前記導通部の除去前の該導通部の探査工程を前置し、この探査工程が、
    前記電極に前記可動プローブを接触させて逆方向電圧を印加し又は逆方向電流を流した状態で前記可動プローブを移動させる工程と、
    前記電極上を移動する前記可動プローブを通して電極間にある物理情報を監視する工程と、
    前記物理情報から前記導通部の有無を判断し又は前記導通部の位置を特定する工程と、
    特定された導通部の位置又はその近傍位置で前記電極に前記逆方向電圧又は前記逆方向電流を付与する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項9又は請求項10に記載の太陽電池の導通部除去方法。
  12. 前記可動プローブの移動位置に対応する導通部の発生頻度を記録する工程を含むことを特徴とする、請求項11に記載の太陽電池の導通部除去方法。
  13. 前記導通部の除去の後、前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させ、前記太陽電池セルに正方向電圧又は正方向電流を付与し、前記導通部の除去後の前記太陽電池セルの特性を検査する工程を含むことを特徴とする、請求項11に記載の太陽電池の導通部除去方法。
  14. 太陽電池セルの導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去プログラムであって、
    前記太陽電池セルの電極間の物理情報を取り込み、該物理情報を監視する機能と、
    前記物理情報から前記太陽電池セルの導通部の有無又はその位置を特定する機能と、
    特定された前記導通部を除去する逆方向電圧又は逆方向電流を前記電極間に付与する指示情報を生成する機能と、
    をコンピュータによって実現することを特徴とする、太陽電池の導通部探査プログラム。
  15. 太陽電池セルの導通部の除去に用いられる、太陽電池の導通部除去装置であって、
    複数の太陽電池セルの隣り合う電極に接触させる可動プローブと、
    前記電極に接触させた状態で前記可動プローブを移動させる可動機構と、
    前記可動プローブを通して前記導通部を逆方向電圧又は逆方向電流の付与によって除去する手段と、
    を備えることを特徴とする、太陽電池の導通部除去装置。
  16. 複数の太陽電池セルを含む太陽電池の製造方法であって、
    請求項1ないし請求項5に記載の太陽電池の導通部探査方法、
    請求項6に記載の太陽電池の導通部探査プログラム、
    請求項7ないし請求項8に記載の太陽電池の導通部探査装置、
    請求項9ないし請求項13に記載の太陽電池の導通部除去方法、
    請求項14に記載の太陽電池の導通部除去プログラム、
    請求項15に記載の太陽電池の導通部除去装置の何れか又は2以上を用いたことを特徴とする、太陽電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012114229A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Ulvac Japan Ltd 電気特性測定装置
JP2016103342A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社豊田自動織機 蓄電装置モジュールの製造方法、及び、蓄電装置モジュール

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