JP2010232212A - 固定治具 - Google Patents

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則之 奥田
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Abstract

【課題】電装品ユニットにおける冷媒ジャケットの固定面よりも外側に十分な作業スペースを確保できない場合であっても、その固定面に冷媒ジャケットを容易に取り付けることができる固定治具を提供する。
【解決手段】締結ボルト65を締め付けて本体部材61を一対の押付部材63,63で挟持することで、押付部材63を本体部材61のテーパー面62に沿って冷媒ジャケット40側に移動させて、冷媒ジャケット40を固定面53aに固定させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、固定治具に関するものである。
従来より、冷凍装置(例えば、空気調和装置等)のケーシング内には、圧縮機や熱交換器及びこれらを接続する冷媒配管等の冷媒回路の一部が配設されるとともに、各種電装品が組み付けられた電装品ユニットが設けられている。
この種の電装品ユニットの中には、電力制御や電力変換を行うためのパワー素子(パワートランジスタやダイオード等)を備えるものがある。パワー素子は、作動時に高温発熱するため、冷却する必要がある。そこで、従来より、様々な手段によってパワー素子の冷却が試みられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、冷媒ジャケット(冷媒配管)の外周面をパワー素子に接触させておき、冷媒ジャケットの内部を流れる冷媒とパワー素子とを熱交換させることで、パワー素子を冷却するようにした技術が記載されている。ここで、冷媒ジャケットをパワー素子に接触させるために、締結ボルト等で締め付けて冷媒ジャケットを電装品ユニットに固定することが一般に行われている。
実開昭54−11353号公報
しかしながら、従来のように、締結ボルト等を用いて冷媒ジャケットを電装品ユニットに固定させようとすると、ケーシング内の配管レイアウトや収容スペースによっては、締結ボルトの締め付け作業が非常に困難となる場合がある。
具体的に、電装品ユニット内の側壁面側にパワー素子が配設されている場合には、冷媒ジャケットを電装品ユニットの側壁面に接触させて締結ボルトで締め付けることにより、冷媒ジャケットを電装品ユニットに固定していた。
ところが、圧縮機等に接続された冷媒配管が電装品ユニットの側壁面よりも外側に引き回されている等、作業スペースが十分に確保できない場合には、作業者が締結ボルトの締め付け作業を行うことができず、冷媒ジャケットを電装品ユニットに固定することができないという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電装品ユニットにおける冷媒ジャケットの固定面よりも外側に十分な作業スペースを確保できない場合であっても、固定面に冷媒ジャケットを容易に取り付けることができる固定治具を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、ケーシングの手前側から締結ボルトを締め付けるだけで、電装品ユニットの固定面に冷媒ジャケットを押し付けて固定することができる固定治具を提供するようにした。
具体的に、本発明は、ケーシング(31)内に配置される空調部品(40)を所定の固定面(53a)に押し付けて固定するための固定治具を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記空調部品(40)を挟んで前記固定面(53a)に対向するように配置される第1部材(61)と、
前記第1部材(61)の両端にそれぞれ配置された一対の第2部材(63,63)と、
前記第1部材(61)及び前記第2部材(63)を貫通するように取り付けられた締結ボルト(65)とを備え、
前記第1部材(61)又は前記第2部材(63)は、前記締結ボルト(65)を締め付けて該第1部材(61)を該第2部材(63)で挟持することで前記空調部品(40)側に移動するように構成されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、第1部材(61)が空調部品(40)を挟んで固定面(53a)に対向するように配置される。第1部材(61)の両端には、一対の第2部材(63,63)がそれぞれ配置される。そして、第1部材(61)及び第2部材(63)を貫通するように締結ボルト(65)が取り付けられる。締結ボルト(65)を締め付けることで、第1部材(61)が第2部材(63)により挟持される。これにより、第1部材(61)又は第2部材(63)は空調部品(40)側に移動される。
このような構成とすれば、固定面(53a)よりも外側の作業スペースが狭い場合であっても、作業者がケーシング(31)の手前側から作業スペース内に固定治具を挿通させた後、締結ボルト(65)を手前側から締め付けるだけで、一対の第2部材(63,63)で第1部材(61)を狭持するとともに第1部材(61)又は第2部材(63)を空調部品(40)側に移動させて、空調部品(40)を固定面(53a)に押し付けて固定することができる。
具体的に、空調部品(40)を締結ボルト等によって固定面(53a)に直接締め付けて固定する場合には、固定面(53a)よりも外側に十分に広い作業スペースが必要となる。そのため、圧縮機等に接続された冷媒配管が作業スペース内に引き回されている場合には、作業者が締結ボルトの締め付け作業を行うことができず、空調部品(40)を固定面(53a)に固定することができないという問題があった。
これに対し、本発明の固定治具を用いて空調部品(40)を固定面(53a)に押し付けて固定するようにすれば、ケーシング(31)の手前側から締結ボルト(65)を締め付けるだけで、第1部材(61)又は第2部材(63)を空調部品(40)に押し付けて容易に固定することができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第1部材(61)の両端部及び前記第2部材(63)における該第1部材(61)との当接部には、それぞれテーパー面(62,64)が形成され、
前記第1部材(61)又は前記第2部材(63)は、前記締結ボルト(65)を締め付けて該第1部材(61)を該第2部材(63)で挟持することで、前記テーパー面(62,64)に沿って前記空調部品(40)側に移動するように構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、第1部材(61)の両端部及び第2部材(63)における第1部材(61)との当接部には、それぞれテーパー面(62,64)が形成される。締結ボルト(65)を締め付けることで、第1部材(61)が第2部材(63)により挟持される。これにより、第1部材(61)又は第2部材(63)は、テーパー面(62,64)に沿って空調部品(40)側に移動される。
このような構成とすれば、締結ボルト(65)を締め付けるだけで、一対の第2部材(63,63)で第1部材(61)を狭持するとともに、第1部材(61)又は第2部材(63)をテーパー面(62,64)に沿って空調部品(40)側にスムーズに移動させて、空調部品(40)を固定面(53a)に固定することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記固定面(53a)には、前記第1部材(61)側に突出する係合部材(54)が設けられ、
前記第1部材(61)には、前記係合部材(54)に係合する係合孔(61b)が形成され、
前記第2部材(63)には、前記空調部品(40)に対する押付面が形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、固定面(53a)には、第1部材(61)側に突出する係合部材(54)が設けられる。この第1部材(61)には、係合部材(54)に係合する係合孔(61b)が形成される。また、第2部材(63)には、空調部品(40)に対する押付面が形成される。
このような構成とすれば、係合部材(54)と係合孔(61b)とを係合させて、第1部材(61)が固定面(53a)から離間しないようにして締結ボルト(65)を締め付けることで、第2部材(63)の押付面を空調部品(40)側に押し付けることができる。
本発明によれば、固定面(53a)よりも外側の作業スペースが狭い場合であっても、作業者がケーシング(31)の手前側から作業スペース内に固定治具を挿通させた後、締結ボルト(65)を手前側から締め付けるだけで、一対の第2部材(63,63)で第1部材(61)を狭持するとともに第1部材(61)又は第2部材(63)を空調部品(40)側に移動させて、空調部品(40)を固定面(53a)に固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−冷媒回路−
図1は、本実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置(1)は、室外機(1a)と室内機(1b)とを有し、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えている。
前記冷媒回路(10)には、3つの圧縮機(11,11,11)と、室外熱交換器(12)と、膨張弁(13)と、室内熱交換器(14)と、レシーバ(15)と、四路切換弁(17)とが設けられている。各圧縮機(11)の吐出側には、それぞれ高圧配管(21)の一端が接続されている。高圧配管(21)の他端は、管路途中で合流して四路切換弁(17)の第1ポートに接続されている。また、各圧縮機(11)の吸入側には、それぞれ低圧配管(25)の一端が接続されている。低圧配管(25)の他端は、管路途中で合流して四路切換弁(17)の第3ポートに接続されている。
前記室外熱交換器(12)は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。室外熱交換器(12)の近傍には、室外ファン(12a)が配置されている。この室外熱交換器(12)では、室外ファン(12a)が送風する室外空気と冷媒との間で熱交換が行われる。室外熱交換器(12)のガス側端部は、室外ガス管(22)を介して四路切換弁(17)の第2ポートに接続されている。一方、室外熱交換器(12)の液側端部には、液管(23)の一端が接続されている。液管(23)の他端は、室内熱交換器(14)の液側端部に接続されている。
前記液管(23)には、開度可変に構成された膨張弁(13)が設けられている。液管(23)の膨張弁(13)よりも室外熱交換器(12)側には、冷媒回路(10)で余剰となる冷媒を容器内に貯留するためのレシーバ(15)と、後述する空調部品としての冷媒ジャケット(40)とが設けられている。
前記室内熱交換器(14)は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。室内熱交換器(14)には、室内ファン(14a)が近接して配置されている。室内熱交換器(14)のガス側端部には、ガス連絡管(24)の一端が接続されている。ガス連絡管(24)の他端は、四路切換弁(17)の第4ポートに接続されている。
前記四路切換弁(17)は、第1から第4までのポートを備えている。四路切換弁(17)では、第1ポートが高圧配管(21)に、第2ポートが室外熱交換器(12)に、第3ポートが低圧配管(25)に、第4ポートが室内熱交換器(14)にそれぞれ接続されている。この四路切換弁(17)は、第1のポートと第2のポートが互いに連通して第3のポートと第4のポートが互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが互いに連通して第2のポートと第3ポートが互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換え可能となっている。
−室外機の構成−
図2及び図3に示すように、前記室外機(1a)は、筺状のケーシング(31)を備えている。ケーシング(31)内には、上述した冷媒回路(10)の構成部品の一部である3つの圧縮機(11,11,11)、室外熱交換器(12)、レシーバ(15)、及び四路切換弁(17)と、複数の電装品が組み付けられた電装品ユニット(50)とが収納されている。ケーシング(31)の上部には、室外ファン(12a)が設けられている。なお、図2及び図3での図示は省略するが、膨張弁(13)や各種冷媒配管等もケーシング(31)内に設けられている(図1参照)。
前記ケーシング(31)内の幅方向(図2では左右方向)の両側壁には、室外熱交換器(12)が配設されている。また、ケーシング(31)には、室外熱交換器(12)に対向するように吸込口(31a)が形成される一方、室外ファン(12a)と対向するように吹出口(31b)が形成されている。
このような構成により、前記ケーシング(31)内では、室外ファン(12a)によって吸込口(31a)から吸い込まれた空気は、室外熱交換器(12)において冷媒と熱交換した後、吹出口(31b)から吹き出される。
また、前記ケーシング(31)の前側(図2では下側)には、作業者がケーシング(31)内に圧縮機(11)や電装品ユニット(50)を設置したり、メンテナンスするための開口部(35)が形成されている。開口部(35)の幅方向の略中央位置には、上下方向に延びる補強フレーム(35a)が設けられており、ケーシング(31)の開口部(35)周辺を補強している。また、開口部(35)は、図示しない蓋部材によって開閉自在に構成されている。
前記ケーシング(31)内の底部には、圧縮機(11)やレシーバ(15)が載置されている。一方、ケーシング(31)内の右側上部には、電装品ユニット(50)が設けられている。電装品ユニット(50)の左側側壁には、2つの冷媒ジャケット(40)が上下方向に間隔をあけて取り付けられている。
−冷媒ジャケット−
図2及び図3に示すように、前記冷媒ジャケット(40)は、例えば、アルミ等の金属によって扁平な直方体状に形成され、内部に冷媒を流通させるための冷媒流路が形成されている。この冷媒流路は、冷媒配管の一部を挿通させることによって形成されるものであっても良く、管状の貫通孔に冷媒配管が接続されることによって形成されるものであっても良い。本実施形態では、冷媒ジャケット(40)に室外熱交換器(12)と膨張弁(13)との間の液管(23)の一部が嵌め込まれることによって冷媒流路が形成されている。また、冷媒ジャケット(40)には、後述する係合ボルト(54)を厚さ方向に挿通させる挿通孔(40a)が形成されている。
このような構成により、冷媒ジャケット(40)は、冷媒回路(10)を流れる冷媒を流通可能に構成される。また、冷媒ジャケット(40)は、アルミ等の金属によって構成されることにより、内部を流通する冷媒の冷熱が外表面まで伝達されるように構成される。
−電装品ユニット−
図4は、電装品ユニット及び冷媒ジャケットの構成を示す正面断面図である。図4に示すように、電装品ユニット(50)は、電装品箱(51)と、パワー素子(55)が実装された基板(52)と、パワー素子(55)に接触するように配置された伝熱板(53)と、電装品箱(51)内に配置される複数の電装品(図示省略)とを備えている。
前記電装品箱(51)の側壁には、切欠部(51a)が形成されている。この切欠部(51a)は、伝熱板(53)で遮蔽されている。伝熱板(53)の内側面には、パワー素子(55)が隙間無く接触するように取り付けられている。また、伝熱板(53)の外側面は、冷媒ジャケット(40)を押し付けて固定するための固定面(53a)とされている。伝熱板(53)には、外方に突出する係合部材としての係合ボルト(54)が2本取り付けられている。
前記パワー素子(55)は、例えば、パワートランジスタやダイオード等の電力制御や電力変換を行うためのものである。基板(52)には、パワー素子(55)の他にも、例えばスイッチやコネクタ等の操作素子やLED等の表示素子が実装されている。
前記冷媒ジャケット(40)は、後述する固定治具(60)によって伝熱板(53)の固定面(53a)側に取り付けられている。このように配置することで、冷媒ジャケット(40)内を流れる冷媒の冷熱が、冷媒ジャケット(40)の外表面を介して伝熱板(53)に伝達され、パワー素子(55)が冷却されることとなる。
−固定治具−
次に、本発明の特徴部分である、固定治具(60)の構成について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、固定治具の構成を示す斜視図、図6は、冷媒ジャケットを固定治具で固定する前の状態を示す平面断面図である。図5及び図6に示すように、この固定治具(60)は、第1部材としての本体部材(61)と、本体部材(61)の両端部に配置された第2部材としての一対の押付部材(63,63)と、締結ボルト(65)とを備えている。
前記本体部材(61)は、板材を折り曲げることで断面コ字状に形成された長尺の部材で構成され、冷媒ジャケット(40)を挟んで電装品ユニット(50)の固定面(53a)に対向するように配置されている。そして、長尺方向の両端部には、電装品ユニット(50)の固定面(53a)側に向かって先細となるテーパー面(62)が形成されている。このテーパー面(62)には、その傾斜方向に沿って長孔(61a)が形成されている。
また、前記本体部材(61)における、伝熱板(53)の固定面(53a)と対向する面には、電装品ユニット(50)の固定面(53a)から突出した係合ボルト(54)に係合する係合孔(61b)が形成されている。
前記押付部材(63)は、本体部材(61)の両端部に一対で配置されるものであり、本体部材(61)との当接部には、本体部材(61)のテーパー面(62)に対応して固定面(53a)側に向かって末広がりとなるテーパー面(64)が形成されている。
前記一対の押付部材(63,63)のうち一方(図6では右側)には、貫通孔(63a)が形成されており、締結ボルト(65)の軸部が貫通可能となっている。また、押付部材(63)の他方(図6では左側)には、締結ボルト(65)の雄ネジ(65a)に螺合する雌ネジ(63b)が形成されている。
前記締結ボルト(65)は、図6で本体部材(61)の右側に配置された押付部材(63)の貫通孔(63a)、本体部材(61)の両端部のテーパー面(62)の長孔(61a)を貫通して、図6で本体部材(61)の左側に配置された押付部材(63)の雌ネジ(63b)に螺合している。
そして、前記締結ボルト(65)を締め付けることにより、本体部材(61)が一対の押付部材(63,63)で挟持されるようになっている。このとき、一対の押付部材(63,63)は、本体部材(61)のテーパー面(62)に沿って冷媒ジャケット(40)側に移動する。また、締結ボルト(65)は、本体部材(61)のテーパー面(62)に形成された長孔(61a)内を、押付部材(63)と一体に冷媒ジャケット(40)側に移動する。
以下、上述した固定治具(60)を用いて、冷媒ジャケット(40)を電装品ユニット(50)の固定面(53a)に固定する手順について説明する。図7は、冷媒ジャケットを電装品ユニットの固定面に接触させる前の状態を示す平面断面図、図8は、固定治具の締結ボルトを締め付ける前の状態を示す平面断面図、図9は、固定治具の締結ボルトを締め付けて冷媒ジャケットを固定面に固定した状態を示す平面断面図である。
まず、図7に示すように、冷媒ジャケット(40)の挿通孔(40a)に係合ボルト(54)を挿通させながら、冷媒ジャケット(40)の外表面を電装品ユニット(50)の伝熱板(53)の固定面(53a)に隙間無く接触させる。
次に、図8に示すように、固定治具(60)の本体部材(61)の係合孔(61b)に係合ボルト(54)のボルト頭を挿通させた後、固定治具(60)をケーシング(31)の後側に移動させることで、係合ボルト(54)のボルト頭と係合孔(61b)とを係合させる。
そして、図9に示すように、固定治具(60)の締結ボルト(65)をケーシング(31)の前側から作業者が締め付けて、一対の押付部材(63,63)で本体部材(61)を挟持させる。ここで、本体部材(61)は、係合ボルト(54)に係合しているため、固定面(53a)から離間しないようになっている。また、一対の押付部材(63,63)は、本体部材(61)のテーパー面(62)に沿って冷媒ジャケット(40)側に移動して、冷媒ジャケット(40)を固定面(53a)に押し付けて固定する。このとき、締結ボルト(65)は、長孔(61a)に沿って押付部材(63)と一緒に冷媒ジャケット(40)側に移動する。
このような構成の固定治具(60)を用いれば、例えば、電装品ユニット(50)の固定面(53a)よりも外側の作業スペースに、圧縮機(11)に接続された高圧配管(21)等が引き回されていて、作業者が冷媒ジャケット(40)の取付作業をその作業スペース内で行うことができない場合であっても、固定治具(60)の締結ボルト(65)をケーシング(31)の前側から締め付けるだけで、押付部材(63)で冷媒ジャケット(40)を押し付けて固定面(53a)に固定することができる。
なお、本実施形態では、押付部材(63)を冷媒ジャケット(40)に押し付けて固定するようにした構成について説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、本体部材(61)のテーパー面(62)を固定面(53a)側に向かって末広がりとなるように形成することで、一対の押付部材(63,63)で本体部材(61)を挟持したときに、押付部材(63)ではなく本体部材(61)が冷媒ジャケット(40)側に移動して冷媒ジャケット(40)を固定面(53a)に押し付けるようにしても良い。
−運転動作−
次に、前記空気調和装置(1)の運転動作を説明する。空気調和装置(1)は、四路切換弁(17)を切り換えることにより、冷房運転と暖房運転とを行う。
冷房運転では、四路切換弁(17)は第1の状態(図1の実線状態)となり、圧縮機(11)の吐出側と室外熱交換器(12)とが連通し、且つ圧縮機(11)の吸入側と室内熱交換器(14)とが連通する。そして、圧縮機(11)及び各ファン(12a,14a)が駆動され、膨張弁(13)が適宜開度調整される。その結果、冷媒は、図1の実線矢印に示す方向に循環し、室外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(14)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
一方、暖房運転では、四路切換弁(17)は第2の状態(図1の破線状態)となり、圧縮機(11)の吐出側と室内熱交換器(14)とが連通し、且つ圧縮機(11)の吸入側と室外熱交換器(12)とが連通する。そして、圧縮機(11)及び各ファン(12a,14a)が駆動され、膨張弁(13)が適宜開度調整される。その結果、冷媒は、図1の破線矢印に示す方向に循環し、室内熱交換器(14)が凝縮器、室外熱交換器(12)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
−パワー素子の冷却動作−
前記冷媒ジャケット(40)内の冷媒流路には、冷房運転時には、室外熱交換器(12)で凝縮した冷媒が流れ、暖房運転時には、室内熱交換器(14)で凝縮した後、膨張弁(13)で膨張した冷媒が流れる。冷媒ジャケット(40)を流れる冷媒の温度は、運転条件や外気条件によって異なるが、冷房運転時には例えば45℃程度、暖房運転時には例えば4℃程度になっている。
一方、前記パワー素子(55)は、作動時に発熱して高温となっている。パワー素子(55)から発生する排熱の温度は、例えば、80℃程度になっている。
以上のような冷媒ジャケット(40)内の冷媒流路を流れる冷媒とパワー素子(55)との温度差により、パワー素子(55)は冷却される。つまり、冷媒ジャケット(40)を流通する冷媒の冷熱が伝熱板(53)を介してパワー素子(55)に伝達され、パワー素子(55)が冷却される。
以上のように、本実施形態に係る固定治具(60)によれば、電装品ユニット(50)の固定面(53a)よりも外側の作業スペースが狭い場合であっても、作業者が室外機(1a)のケーシング(31)の手前側から作業スペース内に固定治具(60)を挿通させた後、締結ボルト(65)を手前側から締め付けるだけで、一対の押付部材(63,63)で本体部材(61)を狭持するとともに、押付部材(63)を本体部材(61)のテーパー面(62)に沿って冷媒ジャケット(40)側に移動させて、冷媒ジャケット(40)を固定面(53a)に固定することができる。
以上説明したように、本発明は、電装品ユニットにおける冷媒ジャケットの固定面よりも外側に十分な作業スペースを確保できない場合であっても、その固定面に冷媒ジャケットを容易に取り付けることができる固定治具を提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の構成を示す冷媒回路図である。 空気調和装置の室外機の平面図である。 空気調和装置の室外機の正面図である。 電装品ユニット及び冷媒ジャケットの構成を示す正面断面図である。 固定治具の構成を示す斜視図である。 冷媒ジャケットを固定治具で固定する前の状態を示す平面断面図である。 冷媒ジャケットを電装品ユニットの固定面に接触させる前の状態を示す平面断面図である。 固定治具の締結ボルトを締め付ける前の状態を示す平面断面図である。 固定治具の締結ボルトを締め付けて冷媒ジャケットを固定面に固定した状態を示す平面断面図である。
31 ケーシング
40 冷媒ジャケット(空調部品)
53a 固定面
54 係合ボルト(係合部材)
60 固定治具
61 本体部材(第1部材)
61b 係合孔
62 テーパー面
63 押付部材(第2部材)
64 テーパー面
65 締結ボルト

Claims (3)

  1. ケーシング(31)内に配置される空調部品(40)を所定の固定面(53a)に押し付けて固定するための固定治具であって、
    前記空調部品(40)を挟んで前記固定面(53a)に対向するように配置される第1部材(61)と、
    前記第1部材(61)の両端にそれぞれ配置された一対の第2部材(63,63)と、
    前記第1部材(61)及び前記第2部材(63)を貫通するように取り付けられた締結ボルト(65)とを備え、
    前記第1部材(61)又は前記第2部材(63)は、前記締結ボルト(65)を締め付けて該第1部材(61)を該第2部材(63)で挟持することで前記空調部品(40)側に移動するように構成されていることを特徴とする固定治具。
  2. 請求項1において、
    前記第1部材(61)の両端部及び前記第2部材(63)における該第1部材(61)との当接部には、それぞれテーパー面(62,64)が形成され、
    前記第1部材(61)又は前記第2部材(63)は、前記締結ボルト(65)を締め付けて該第1部材(61)を該第2部材(63)で挟持することで、前記テーパー面(62,64)に沿って前記空調部品(40)側に移動するように構成されていることを特徴とする固定治具。
  3. 請求項1又は2において、
    前記固定面(53a)には、前記第1部材(61)側に突出する係合部材(54)が設けられ、
    前記第1部材(61)には、前記係合部材(54)に係合する係合孔(61b)が形成され、
    前記第2部材(63)には、前記空調部品(40)に対する押付面が形成されていることを特徴とする固定治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017036861A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 ダイキン工業株式会社 冷媒回収用容器および冷凍装置

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