JP2015233074A - 部品冷却用部材 - Google Patents

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潤一 寺木
Junichi Teraki
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Abstract

【課題】本発明の課題は、簡単な作業で伝熱シートをジャケットの所定箇所に装着して、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]を防止することができるジャケットを提供することにある。【解決手段】冷却ジャケット60では、シート保持溝610が一つの伝熱シート79の両端を挟む一対の溝である。そして、その一対の溝の内側面である第1規制面611及び第3規制面613が伝熱シート79の厚み方向への移動を規制するので、伝熱シート79の厚み方向への[浮き上がり]、及び[反り返り]を防止することができる。その結果、伝熱シート79を単に支持部61上に配置するだけでは対処できなかった伝熱シート79の[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。【選択図】図4A

Description

本発明は、電装品の冷却を行う部品冷却用部材に関する。
電装品ユニット内の発熱部品の冷却手段として、冷媒回路の冷媒配管が取り付けられた部品冷却用部材、いわゆるジャケットを発熱部品に装着して冷却する方法が広く普及している。
通常、発熱部品の冷却器では、冷媒配管を溝付きのジャケットに押さえ板により固定しており、冷媒配管とジャケットの接触部は熱抵抗を低減するために放熱グリスが塗布されている。
上記の方法では、「放熱グリスを塗布するための工数がかかる」、「塗布後にゴミ付着防止用のカバーが必要である」、「放熱グリスが垂れる」、「メンテナンスの際にグリスが付着する」、「ふき取り及び再塗布が面倒である」などの製造コスト増大の諸要因を有している。そのため、放熱グリスの代わりに伝熱シートを使うことが検討されている。
例えば、特許文献1(特開2011−106727号公報)では放熱シートに粘着加工をすること、又は伝熱シートを溝の形に加工することが開示されている。また、特許文献2(特開H10−131390号公報)では放熱シートを分割することが教示されている。さらに、特許文献3(特開2002−295853号公報)では放熱シートの溝に入る部分を折り畳んでおくことが提案されている。
しかしながら、粘着加工はコストがかかり、粘着材が熱抵抗となるため、熱抵抗も増加する上、溝に貼りつけることが難しく、位置ずれし易いなどの問題がある。また、伝熱シートを溝の形に加工することは、加工のためのコストがかかる上に、柔らかいシートではそもそも加工ができないという問題がある。また、分割する方法では伝熱シート2枚を貼りつける際の精度が悪い場合には冷媒配管とジャケットとの接触部分のシートが2重になったり、隙間ができたりなど、熱抵抗を増加させる要因となる。伝熱シートの溝に入る部分を折り畳んでおく方法では、伝熱シートを折り畳むための工数が増え、折り畳む精度が悪い場合には伝熱シートに[折り込み]や[しわ]ができたり、破損したりして、熱抵抗が増加するなどの問題がある。
本発明の課題は、簡単な作業で伝熱シートを所定箇所に装着して、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]を防止することができる部品冷却用部材を提供することにある。
本発明の第1観点に係る部品冷却用部材は、発熱部品に装着され、冷媒によって冷やされる冷媒側部材からの冷熱を受ける部品冷却用部材であって、支持部を備えている。この支持部は、冷媒側部材との間に伝熱シートを挟み込んだ状態で冷媒側部材を支持する。また、支持部は、シート保持部を有している。シート保持部は、冷媒側部材との間に伝熱シートを挟み込む最終形態となる前に、伝熱シートを保持する。また、シート保持部には、規制面が形成されている。この規制面は、伝熱シートが厚み方向に動いて離れることを規制する。
この部品冷却用部材では、シート保持部の規制面が伝熱シートの厚み方向への移動を規制するので、伝熱シートの厚み方向への[浮き上がり]、及び[反り返り]を防止することができ、伝熱シートを単に部材上に配置するだけでは対処できない伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
本発明の第2観点に係る部品冷却用部材は、第1観点に係る部品冷却用部材であって、シート保持部が溝である。そして、規制面はその溝の内面である。
この部品冷却用部材では、溝という単純構造によって、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消されるので、製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第3観点に係る部品冷却用部材は、第2観点に係る部品冷却用部材であって、シート保持部が互いに対向する一対の溝である。
この部品冷却用部材では、一対の溝の内側面が伝熱シートの厚み方向への移動を規制し、一対の溝の底面が伝熱シートの幅方向への移動を規制するので、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
本発明の第4観点に係る部品冷却用部材は、第2観点又は第3観点に係る部品冷却用部材であって、押し出し加工によって成形されている。
この部品冷却用部材では、押し出し加工と同時に押し出し方向と平行な溝を成形することができ、溝を成形するためだけの後加工が不要となるので、製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第5観点に係る部品冷却用部材組立体は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る部品冷却用部材と、シート保持部に保持された伝熱シートとを備える部品冷却用部材組立体である。
この部品冷却用部材組立体では、部品冷却用部材と伝熱シートとを一つの集合体として扱えるので、生産性が向上する。
本発明の第6観点に係る部品冷却用部材組立体は、第5観点に係る部品冷却用部材組立体であって、抜け防止部が設けられている。抜け防止部は、伝熱シートがシート保持部の長手方向に抜けることを防止する。
この部品冷却用部材組立体では、生産工程において、部品冷却用部材組立体が立てられた状態、つまり伝熱シートの長手方向を鉛直にした状態で搬送されるときでも、伝熱シートが溝に沿って抜け落ちることが防止される。そのため、抜け防止部が設けられていないものに比べ、伝熱シートの抜け落ちが無い分だけ、生産性が良い。
本発明の第7観点に係る部品冷却用部材組立体は、第6観点に係る部品冷却用部材組立体であって、抜け防止部が、伝熱シートに設けられている。
この部品冷却用部材組立体では、伝熱シートに対する抜け防止部は、シート状で加工がし易い伝熱シート側に設ける方が製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第8観点に係る部品冷却用部材組立体は、第7観点に係る部品冷却用部材組立体であって、抜け防止部が、伝熱シートの一部を幅方向、又は厚み方向に突出させた突出部である。
この部品冷却用部材組立体では、生産工程において、部品冷却用部材組立体が立てられた状態(伝熱シートの長手方向を鉛直にした状態)で搬送されるときでも、伝熱シート側の突出部がシート保持部(例えば溝)の長手方向の一端面に当たって位置決めされるので、溝に沿って抜け落ちることが防止される。そのため、抜け防止部が設けられていないものに比べて、伝熱シートの抜け落ちが無い分だけ、生産性が良い。
本発明の第9観点に係る部品冷却用部材組立体は、第5観点から第8観点のいずれか1つに係る部品冷却用部材組立体であって、支持部のうち冷媒側部材とで伝熱シートを挟み込む部分が湾曲面である。この湾曲面の縁にシート保持部が設けられている。
この部品冷却用部材組立体では、湾曲面の縁にシート保持部が設けられているので、伝熱シートがセットされたときは、伝熱シートと湾曲面との間には隙間が存在するが、冷媒側部材が伝熱シートを挟んで支持部の湾曲面に押し付けられるだけで、伝熱シールが湾曲面に沿って接触する。したがって、予め伝熱シートを円弧状に加工する必要も、伝熱シート及び湾曲面のいずれか一方に粘着加工を施す必要もないので、製造上のコスト増大が抑制される。
本発明の第10観点に係る部品冷却用部材組立体の製造方法は、[第9観点に係る部品冷却用部材組立体]の製造方法であって、冷媒側部材が銅管である。その銅管が支持部の湾曲面側に装着されることによって、伝熱シートが銅管と湾曲面との間に挟みこまれる。
この部品冷却用部材組立体の製造方法では、予め伝熱シートを円弧状に加工する必要も、伝熱シート及び湾曲面のいずれか一方に粘着加工を施す必要もないので、製造上のコスト増大が抑制される。
本発明の第1観点に係る部品冷却用部材では、シート保持部の規制面が伝熱シートの厚み方向への移動を規制するので、伝熱シートの厚み方向への[浮き上がり]、及び[反り返り]を防止することができ、伝熱シートを単に部材上に配置するだけでは対処できない伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
本発明の第2観点に係る部品冷却用部材では、溝という単純構造によって、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消されるので、製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第3観点に係る部品冷却用部材では、一対の溝の内側面が伝熱シートの厚み方向への移動を規制し、一対の溝の底面が伝熱シートの幅方向への移動を規制するので、伝熱シートの[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
本発明の第4観点に係る部品冷却用部材では、押し出し加工と同時に押し出し方向と平行な溝を成形することができ、溝を成形するためだけの後加工が不要となるので、製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第5観点に係る部品冷却用部材組立体では、部品冷却用部材と伝熱シートとを一つの集合体として扱えるので、生産性が向上する。
本発明の第6観点に係る部品冷却用部材組立体では、生産工程において、部品冷却用部材組立体が立てられた状態、つまり伝熱シートの長手方向を鉛直にした状態で搬送されるときでも、伝熱シートが溝に沿って抜け落ちることが防止される。そのため、抜け防止部が設けられていないものに比べ、伝熱シートの抜け落ちが無い分だけ、生産性が良い。
本発明の第7観点に係る部品冷却用部材組立体では、伝熱シートに対する抜け防止部は、シート状で加工がし易い伝熱シート側に設ける方が製造上のコスト増大を抑制することができる。
本発明の第8観点に係る部品冷却用部材組立体では、生産工程において、部品冷却用部材組立体が立てられた状態(伝熱シートの長手方向を鉛直にした状態)で搬送されるときでも、伝熱シート側の突出部がシート保持部(例えば溝)の長手方向の一端面に当たって位置決めされるので、溝に沿って抜け落ちることが防止される。そのため、抜け防止部が設けられていないものに比べて、伝熱シートの抜け落ちが無い分だけ、生産性が良い。
本発明の第9観点に係る部品冷却用部材組立体では、湾曲面の縁にシート保持部が設けられているので、伝熱シートがセットされたときは、伝熱シートと湾曲面との間には隙間が存在するが、冷媒側部材が伝熱シートを挟んで支持部の湾曲面に押し付けられるだけで、伝熱シールが湾曲面に沿って接触する。したがって、予め伝熱シートを円弧状に加工する必要も、伝熱シート及び湾曲面のいずれか一方に粘着加工を施す必要もないので、製造上のコスト増大が抑制される。
本発明の第10観点に係る部品冷却用部材組立体の製造方法では、予め伝熱シートを円弧状に加工する必要も、伝熱シート及び湾曲面のいずれか一方に粘着加工を施す必要もないので、製造上のコスト増大が抑制される。
本発明の第1実施形態に係る冷却ジャケットを搭載した冷凍装置の冷媒回路図。 図1における室外ユニットの平面図。 図2における電装品ユニット・アセンブリの正面図。 冷却ジャケットに冷却管が取り付けられる前の電装品ユニット・アセンブリの断面図。 冷却ジャケットに冷却管が取り付けられた後の電装品ユニット・アセンブリの断面図。 伝熱シートがシート保持溝に挿入される途中の冷却ジャケットの正面図。 伝熱シートがシート保持溝に挿入された直後の冷却ジャケットの正面図。 変形例に係る冷却ジャケットを有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管が取り付けられる前の当該電装品ユニット・アセンブリの断面図。 変形例に係る冷却ジャケットを有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管が取り付けられた後の当該電装品ユニット・アセンブリの断面図。 他の実施形態に係る冷却ジャケットを有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管が取り付けられた後の当該電装品ユニット・アセンブリの断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)冷凍装置1の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る冷却ジャケット60を搭載した冷凍装置1の冷媒回路図である。図1において、冷凍装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路10を有している。この冷凍装置1は空気調和機に適用され、室内ユニット20と室外ユニット30とで構成されている。上記冷媒回路10は、室内ユニット20と室外ユニット30とが2本の連絡配管11,12によって互いに接続されることによって形成されている。
(1−1)室内ユニット20
室内ユニット20は、室内熱交換器21と室内ファン22と室内膨張弁23とを有している。室内熱交換器21は、室内ファン22によって送風される。室内熱交換器21では、内部を流れる冷媒と外部を通過する空気とが熱交換する。室内膨張弁23は、例えば電子膨張弁によって構成されている。
(1−2)室外ユニット30
室外ユニット30は、室外熱交換器31と室外ファン32と室外膨張弁33と圧縮機34と四方切換弁35とを有している。室外熱交換器31は、室外ファン32によって送風される。室外熱交換器31では、内部を流れる冷媒と外部を通過する空気とが熱交換する。室外膨張弁33は、例えば電子膨張弁によって構成されている。圧縮機34は、例えばスクロール圧縮機等の回転式圧縮機によって構成されている。四方切換弁35は、第1から第4までの4つのポートを有し、冷媒回路10の冷媒の循環方向を切り換えるように構成されている。また、四方切換弁35は、冷房運転時に第1ポートと第2ポートを連通させ且つ第3ポートと第4ポートを連通させる状態(図1の実線で示す状態)となり、暖房運転時に第1ポートと第3ポートを連通させ且つ第2ポートと第4ポートとを連通させる状態(図1の破線で示す状態)となる。
図2は、図1における室外ユニット30の平面図である。図2において、下側を「前」、上側を「後」、左側を「左」、右側を「右」、紙面直交方向の手前側を「上」、紙面直交方向の奥側を「下」として、室外ユニット30の構成を説明する。
室外ユニット30は、箱形のケーシング40を有している。ケーシング40は、前面パネル41、後面パネル42、左側面パネル43、及び右側面パネル44を有している。前面パネル41は、室外ユニット30の前側に形成されている。前面パネル41には、室外空気が吹き出される吹出口41aが形成されている。前面パネル41は、ケーシング40の本体に対して着脱自在に構成されている。後面パネル42は、室外ユニット30の後側に形成されている。後面パネル42には、室外空気が吸い込まれる吸込口42aが形成されている。左側面パネル43は、室外ユニット30の左側に形成されている。左側面パネル43には、吸込口43aが形成されている。右側面パネル44は、室外ユニット30の右側に形成されている。
ケーシング40は、縦仕切板45と横仕切板46とを有している。ケーシング40の内部空間は、縦仕切板45によって左右方向に2つの空間に仕切られている。左右に並ぶ2つの空間のうち左側の空間が送風機室47を構成している。右側の空間は、横仕切板46によって更に前後に2つの空間に仕切られている。前後に並ぶ2つの空間のうち後側の空間が機械室48を構成し、前側の空間が電装品室49を構成している。
電装品室49は、電装品ユニット・アセンブリ50を収容している。電装品ユニット・アセンブリ50は、冷凍装置1の各種構成機器を制御する各種電装品、冷媒回路10の冷媒が流通する冷却管15などで構成されている。
(2)電装品ユニット・アセンブリ50の詳細構成
電装品ユニット・アセンブリ50は、冷却管15、プリント基板51、冷却ジャケット60、及び押さえ板64を有している。電装品ユニット・アセンブリ50は、固定部材501(図2参照)を介して横仕切板46に固定されている。
(2−1)冷却管15
冷却管15は、冷媒回路10の冷媒配管の一部であり、冷媒回路10の室内膨張弁23
と室外膨張弁33との間に接続される銅管である。冷却管15には、室内熱交換器21又は室外熱交換器31で凝縮した後の高圧の液冷媒が流通する。
図3は、図2における電装品ユニット・アセンブリ50の正面図である。図3において、冷却管15は、U字状に形成され、2本の直管部16と、その2本の直管部16の端部を連結する曲管部17とを有している。2本の直管部16は、ほぼ平行に配置されている。
冷却管15は、電装品室49内で、曲管部17が2本の直管部16よりも上方に位置するように鉛直姿勢で配置されている。
(2−2)プリント基板51
プリント基板51は、高発熱部品であるパワーモジュール53を含む各種電子部品が実装されている。パワーモジュール53は、例えばインバータ回路のスイッチング素子等であり、運転時に発熱して動作可能な温度(例えば90℃)を越えないように冷却ジャケット60によって冷却される。
(2−3)冷却ジャケット60
図4Aは、冷却ジャケット60に冷却管15が取り付けられる前の電装品ユニット・アセンブリ50の断面図である。また、図4Bは、冷却ジャケット60に冷却管15が取り付けられた後の電装品ユニット・アセンブリ50の断面図である。
なお、図4A及び図4Bの断面は、図3のA−A線における断面である。図4A及び図4Bにおいて、冷却ジャケット60は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で成形され、長板状に加工されている。冷却ジャケット60は、支持部61と、主平面部62とを有している。
(2−3−1)支持部61
支持部61は、冷却管15を支持する。支持部61は、2つの湾曲面61a、各湾曲面61aの両側から鉛直方向に隆起する第1側壁61b及び第2側壁61c、支持部61の中央域から鉛直方向に隆起する中央リブ61d、及び中央リブ61dの所定位置に設けられたビス穴61eを有している。
湾曲面61aは、冷却ジャケット60の長手方向に延び、且つ内側に窪む2つの湾曲面である。湾曲面61aは、冷却管15の直管部16が嵌まり込む断面形状に形成されている。
冷却管15が湾曲面61aに嵌め込まれる際、冷却管15と湾曲面61aとの間に伝熱シート79が配置され、その後、冷却管15が押さえ板64によって湾曲面61aに押さえ付けられる。
第1側壁61bは、支持部61の幅方向の外側端部に位置し、冷却管15が湾曲面61aに嵌め込まれる際に、幅方向の位置決めとして機能する。
第2側壁61cは、支持部61の中央リブ61dに隣接し、冷却管15が湾曲面61aに嵌め込まれる際に、第1側壁61bと共に幅方向の位置決めとして機能する。
中央リブ61dは、冷却ジャケット60の中央部を長手方向の一端から他端に向かって延びている。中央リブ61dの天面は、押さえ板64を支える。
ビス穴61eは、押さえ板64を中央リブ61dにビス91で締結する際にビス91が螺合する穴である。中央リブ61dには、少なくとも2つのビス穴61eが中央リブ61dの長手方向に所定間隔をあけて設けられている。
湾曲面61aの縁、即ち面幅方向の両端には、シート保持溝610が設けられている。シート保持溝610は、一つの湾曲面61aに対して、湾曲面61aを短寸方向の両端から挟むように配置される一対の溝であり、一方の溝が第1側壁61bの壁面に垂直に入り込み、他方の溝が第2側壁61cの壁面に垂直に入り込んでいる。
シート保持溝610を設けた目的は、湾曲面61aと冷却管15との間に伝熱シート79が挟み込まれる最終形態となる前に、伝熱シート79がその厚み方向、及び幅方向に動くことを規制するためである。それゆえ、溝状に形成されたシート保持溝610の内面は、第1規制面611、第2規制面612及び第3規制面613として機能する。
第1規制面611及び第3規制面613は、いわゆる溝の側面であり、伝熱シート79がその厚み方向に移動することを規制している。特に第1規制面611は、伝熱シート79が支持部61から離れることを防止する上で重要な機能を果たしている。第2規制面612は、いわゆる溝の底面であり、伝熱シート79が湾曲面61aの幅方向に移動することを規制している。
(2−3−2)主平面部62
主平面部62は、冷却ジャケット60の基部である。主平面部62では、上記支持部61の反対側にパワーモジュール53等を冷却する冷却平面62aが形成されている。冷却平面62aは、平坦に形成されている。
(2−4)伝熱シート79
伝熱シート79は、放熱シートよも呼ばれており、発熱部品等と金属板等との間に密着し、発熱部品等から発生した熱を金属板等に伝えて放熱させるシート状の樹脂成形体である。本実施形態における伝熱シート79を介在させる目的は、冷却管15と湾曲面61aとの間で双方に密着することで微小な隙間を埋め、冷却管15と湾曲面61aとの接触熱抵抗を低減させ、冷却管15と湾曲面61aとの間の伝熱を促進させるためである。
図5Aは、伝熱シート79がシート保持溝610に挿入される途中の冷却ジャケット60の正面図である。また、図5Bは、伝熱シート79がシート保持溝610に挿入された直後の冷却ジャケット60の正面図である。図5A及び図5Bにおいて、伝熱シート79の一端には、幅方向に突出する抜け防止部790が設けられている。
伝熱シート79の冷却ジャケット60への取り付けは、伝熱シート79をシート保持溝610に鉛直方向に挿入するだけで完了する。伝熱シート79は、柔らかい部材であるので、挿入方式に限定されるものではなく、湾曲面61aの正面から押し込むことも可能である。
実際の冷却ジャケット60及び伝熱シート79の組み立て工程では、冷却ジャケット60は図5A及び図5Bに示すような鉛直姿勢で搬送されてくる。伝熱シート79がシート保持溝610に挿入された後は、第1規制面611(図4A及び図4B参照)によって伝熱シート79が湾曲面61aの正面から手前側に倒れ出ることが防止されている。
他方、図5Bに示すように、伝熱シート79がシート保持溝610から鉛直下方に抜け落ちることは、抜け防止部790が冷却ジャケット60の端面に当たることよって防止されている。
本実施形態では、抜け防止部790は伝熱シート79の一端部を幅方向に突出させた形状であるが、この形状に限定されるものではなく、厚み方向に突出させてもよい。ただ、伝熱シート79の柔軟性を考慮すると、厚み方向へ突出させる加工、或いは厚み方向に曲げる加工は容易ではなく、幅方向に突出させた形状が、プレス加工で成形可能な分だけ合理的である。
シート保持溝610に伝熱シート79がセットされたときは、伝熱シート79と湾曲面61aとの間には隙間が存在するが、冷却管15が伝熱シート79を挟んで支持部61の湾曲面61aに押し付けられることによって、伝熱シート79が湾曲面61aに沿って接触する。
(2−5)押さえ板64
図4A及び図4Bにおいて、押さえ板64は、メッキが施された矩形の金属板を折り曲げることによって形成されている。押さえ板64は、支持部61側からビス91によって固定されると、冷却管15の2つの直管部16に当接し、直管部16を2つの湾曲面61aに押し付ける。
(3)動作
次に、冷却ジャケット60を備えた冷凍装置1の動作について図1を参照しながら説明する。冷凍装置1は、空気調和機であり、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行う。
(3−1)冷房運転
冷房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室外熱交換器31で凝縮する。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室外膨張弁33を通過し、冷却管15を流れる。圧縮機34の運転時には、パワーモジュール53が発熱する。冷却管15を流れる冷媒の温度自体はパワーモジュール53の発熱温度よりも低いので、パワーモジュール53の熱は、冷却平面62a、主平面部62、支持部61、湾曲面61a、及び冷却管15の順で伝わり、冷却管15内の冷媒に放出される。その結果、パワーモジュール53が冷却され、パワーモジュール53が動作可能な所定温度に維持される。
冷却管15を流れた冷媒は、室内膨張弁23で減圧された後、室内熱交換器21で蒸発する。これにより、室内空気が冷却される。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(3−2)暖房運転
暖房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室内熱交換器21で凝縮する。これにより、室内空気が加熱される。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室内膨張弁23を通過し、冷却管15を流れる。冷却管15を流れる冷媒は、上記冷房運転と同様にして、パワーモジュール53から吸熱し、パワーモジュール53を冷却する。冷却管15を流れた冷媒は、室外膨張弁33で減圧された後、室外熱交換器31で蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(4)特徴
(4−1)
冷却ジャケット60では、シート保持溝610が一つの伝熱シート79の両端を挟む一対の溝である。そして、その一対の溝の内側面である第1規制面611及び第3規制面613が伝熱シート79の厚み方向への移動を規制するので、伝熱シート79の厚み方向への[浮き上がり]、及び[反り返り]を防止することができる。その結果、伝熱シート79を単に支持部61上に配置するだけでは対処できなかった伝熱シート79の[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
(4−2)
また、その一対の溝の底面である第2規制面612が伝熱シート79の幅方向への移動を規制するので、伝熱シート79の[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
(4−3)
冷却ジャケット60は押し出し加工によって成形されており、支持部61及び主平面部62の押し出し加工時にその押し出し方向と平行な溝を成形することによって、シート保持溝610が形成される。したがって、シート保持溝610(溝)だけを形成するための後加工が不要となり、製造上のコスト増大を抑制することができる。
(4−4)
伝熱シート79がシート保持溝610に保持されることによって冷却ジャケット60と伝熱シート79とを一つの集合体として扱えるので、生産性が向上する。
(4−5)
冷却ジャケット60及び伝熱シート79の組立体は、生産工程において、伝熱シート79の長手方向を鉛直にした状態で搬送されるときでも、伝熱シート79に設けられた突出部である抜け防止部790がシート保持溝610の長手方向の一端面に当たって位置決めされるので、シート保持溝610(溝)に沿って抜け落ちることが防止される。そのため、抜け防止部790が設けられていないものに比べて、伝熱シート79の抜け落ちが無い分だけ、生産性が良い。
(4−6)
また、支持部61の湾曲面61aの縁にシート保持溝610が設けられているので、伝熱シート79がセットされたときは、伝熱シート79と湾曲面61aとの間には隙間が存在するが、冷却管15が伝熱シート79を挟んで支持部61の湾曲面61aに押し付けられるだけで、伝熱シート79が湾曲面61aに沿って接触する。したがって、予め伝熱シート79を円弧状に加工する必要も、伝熱シート79及び湾曲面61aのいずれか一方に粘着加工を施す必要もないので、製造上のコスト増大が抑制される。
(5)変形例
図6Aは、変形例に係る冷却ジャケット160を有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管15が取り付けられる前の当該電装品ユニット・アセンブリの断面図である。また、図6Bは、変形例に係る冷却ジャケット160を有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管15が取り付けられた後の電装品ユニット・アセンブリの断面図である。
図6A及び図6Bにおいて、上記実施形態と本変形例との相違点は、上記実施形態における冷却ジャケット60では伝熱シート79を保持するシート保持溝610が伝熱シート79の両端部が配置される位置、つまり第1側壁61b及び第2側壁61cに設けられているのに対し、本変形例に係る冷却ジャケット160では第1側壁61bだけに設けられている、という点である。
シート保持溝610の本来機能は、伝熱シート79が支持部61から離れてしまうことを防止することにあるので、一枚の伝熱シート79につき一つのシート保持溝610であっても、第1規制面611及び第3規制面613によって、伝熱シート79の厚み方向の移動は規制される。また、伝熱シート79の幅方向の移動は、溝の底面である第2規制面612と、第2側壁61cの壁面とによって規制される。
図6A及び図6Bでは、第2側壁61cと中央リブ61dとの間に深い凹部61fが形成されているが、この凹部61fは不要な材料を削減すること、及び押さえ板64のV字型の折り曲げ部64aの深さが深い場合に、折り曲げ部64aと冷却ジャケット160との干渉を避けるために設けられている。
シート保持溝610を片側のみとしたことによるメリットは、伝熱シート79を湾曲面61aの正面側から押し込む際の作業性が良くなる点である。上記実施形態では、図5A及び図5Bに示すように、直立したシート保持溝610に対して、鉛直上方から伝熱シート79を挿入することを想定している。
しかし、作業時間の短縮化を図るためには、伝熱シート79の端を湾曲面61aの正面側からシート保持溝610に嵌め込む作業(以下、嵌め込み作業という。)の方が作業性がよい。もちろん、上記実施形態であっても嵌め込み作業は可能であるが、伝熱シート79の両端を嵌め込むのでその分だけ作業時間が僅かに手間取る。よって、変形例に係る冷却ジャケット160は伝熱シート79の装着性に優れる。
<第2実施形態>
(1)冷却ジャケット260の構成
図7は、他の実施形態に係る冷却ジャケット260を有する電装品ユニット・アセンブリであって、冷却管15が取り付けられた後の当該電装品ユニット・アセンブリの断面図である。冷却ジャケット260は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で成形され、長板状に加工されている。冷却ジャケット260は、支持部261と、主平面部262とを有している。
(1−1)支持部61
支持部261は、冷却管15を間接的に支持する。支持部261は、水平面261a、水平面261aの両側から鉛直方向に隆起する側壁261b、支持部261の中央の所定位置に設けられたビス穴261eを有している。
水平面261aは、冷却ジャケット260の長手方向に延びる。水平面261aには、冷却管15が直に取り付けられるのではなく、冷却管15は予めヒートマスブロック264に挿入されており、そのヒートマスブロック264が水平面261aに固定される。その際、ヒートマスブロック264と水平面261aとの間に伝熱シート279が配置され、その後、支持部261とヒートマスブロック264がビス291によって固定される。
シート保持溝610は、水平面261aをその面幅方向の両端から挟むように配置される一対の溝であり、各溝が各側壁261bの壁面に垂直に入り込んでいる。シート保持溝610を設けた目的は、水平面261aとヒートマスブロック264との間に伝熱シート279が挟み込まれる最終形態となる前に、伝熱シート279がその厚み方向、及び幅方向に動くことを規制するためである。それゆえ、溝状に形成されたシート保持溝610の内面は、第1規制面611、第2規制面612及び第3規制面613として機能する。
第1規制面611及び第3規制面613は、いわゆる溝の側面であり、伝熱シート279がその厚み方向に移動することを規制している。特に第1規制面611は、伝熱シート279が支持部61から離れることを防止する上で重要な機能を果たしている。第2規制面612は、いわゆる溝の底面であり、伝熱シート279が水平面261aの幅方向に移動することを規制している。
(1―2)主平面部262
主平面部262は、冷却ジャケット260の基部である。主平面部262は、上記支持部261の反対側に、パワーモジュール53等を冷却する冷却平面262aが形成されている。冷却平面262aは、平坦に形成されている。
(2)伝熱シート279の構成
伝熱シート279は、放熱シートよも呼ばれており、発熱部品等と金属板等との間に密着し、発熱部品等から発生した熱を金属板等に伝えて放熱させるシート状の樹脂成形体である。本実施形態における伝熱シート279を介在させる目的は、ヒートマスブロック264と水平面261aとの間で双方に密着することで微小な隙間を埋め、ヒートマスブロック264と支持部261の水平面261aとの接触熱抵抗を低減させ、ヒートマスブロック264と水平面261aとの間の伝熱を促進させるためである。
伝熱シート279の一端には、幅方向に突出する抜け防止部(図示せず)が設けられており、具体的形状は図5A及び図5Bの抜け防止部790と同様である。
伝熱シート279の冷却ジャケット260への取り付けは、伝熱シート279をシート保持溝610に鉛直方向に挿入するだけで完了する。伝熱シート279は、柔らかい部材であるので、挿入方式に限定されるものではなく、水平面261aの正面から押し込むことも可能である。
実際の冷却ジャケット260及び伝熱シート279の組み立て工程では、冷却ジャケット260は鉛直姿勢で搬送されてくる。伝熱シート279がシート保持溝610に挿入された後は、第1規制面611(図7参照)によって伝熱シート279が水平面261aの正面から手前側に倒れ出ることが防止されている。
他方、伝熱シート279がシート保持溝610から鉛直下方に抜け落ちることは、抜け防止部(図示せず)が冷却ジャケット260の端面に当たることよって防止されている。
シート保持溝610に伝熱シート279がセットされたのち、ヒートマスブロック264が伝熱シート279を挟んで支持部261の水平面261aにビス291によって押し付けられ、伝熱シート279が水平面261aに沿って接触する。
(3)ヒートマスブロック264の構成
図7に示すように、ヒートマスブロック264は、冷却管15が貫通する金属製のブロックである。ヒートマスブロック264は、伝熱性の良いアルミニウムなどで成形されている。ヒートマスブロック264は、冷却管15が貫通する2つの管挿入穴264aと、2つの管挿入穴264aの中間位置に冷却管15の貫通方向とは垂直な方向に貫通するビス挿入穴264bが設けられている。
(4)動作
次に、冷却ジャケット260を備えた冷凍装置1の動作について図1を参照しながら説明する。冷凍装置1は、空気調和機であり、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行う。
(4−1)冷房運転
冷房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室外熱交換器31で凝縮する。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室外膨張弁33を通過し、冷却管15を流れる。圧縮機34の運転時には、パワーモジュール53が発熱する。冷却管15を流れる冷媒の温度自体はパワーモジュール53の発熱温度よりも低いので、パワーモジュール53の熱は、冷却平面262a、主平面部262、支持部261、水平面261a、ヒートマスブロック264及び冷却管15の順で伝わり、冷却管15内の冷媒に放出される。その結果、パワーモジュール53が冷却され、パワーモジュール53が動作可能な所定温度に維持される。
冷却管15を流れた冷媒は、室内膨張弁23で減圧された後、室内熱交換器21で蒸発する。これにより、室内空気が冷却される。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(4−2)暖房運転
暖房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室内熱交換器21で凝縮する。これにより、室内空気が加熱される。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室内膨張弁23を通過し、冷却管15を流れる。冷却管15を流れる冷媒は、上記冷房運転と同様にして、パワーモジュール53から吸熱し、パワーモジュール53を冷却する。冷却管15を流れた冷媒は、室外膨張弁33で減圧された後、室外熱交換器31で蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(5)特徴
(5−1)
冷却ジャケット260では、シート保持溝610が一つの伝熱シート279の両端を挟む一対の溝である。そして、その一対の溝の内側面である第1規制面611及び第3規制面613が伝熱シート279の厚み方向への移動を規制するので、伝熱シート279の厚み方向への[浮き上がり]、及び[反り返り]を防止することができる。その結果、伝熱シート279を単に支持部261上に配置するだけでは対処できなかった伝熱シート279の[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
(5−2)
また、その一対の溝の底面である第2規制面612が伝熱シート279の幅方向への移動を規制するので、伝熱シート279の[位置ずれ]、[折り込み]、[しわ]及び[破損]が解消され、最終的に必要な伝熱性能を確保することができる。
(5−3)
冷却ジャケット260は押し出し加工によって成形されており、支持部261及び主平面部262の押し出し加工時にその押し出し方向と平行な溝を成形することによって、シート保持溝610が形成される。したがって、シート保持溝610(溝)だけを形成するための後加工が不要となり、製造上のコスト増大を抑制することができる。
(5−4)
伝熱シート279がシート保持溝610に保持されることによって冷却ジャケット260と伝熱シート279とを一つの集合体として扱えるので、生産性が向上する。
本願では、冷媒配管に取り付けられて発熱部品を冷却する冷却ジャケットを搭載した冷凍装置として、空気調和機を例に説明しているが、空気調和機に限らずヒートポンプ式給湯機にも有用である。
15 冷却管(冷媒側部材)
53 パワーモジュール(発熱部品)
60 冷却ジャケット(部品冷却用部材)
61 支持部
61a 湾曲面
79 伝熱シート
160 冷却ジャケット(部品冷却用部材)
260 冷却ジャケット(部品冷却用部材)
261 支持部
279 伝熱シート
610 シート保持溝(シート保持部)
611 第1規制面
612 第2規制面
790 抜け防止部
特開2011−106727号公報 特開H 10−131390号公報 特開2002−295853号公報

Claims (10)

  1. 発熱部品(53)に装着され、冷媒によって冷やされる冷媒側部材(15)からの冷熱を受ける部品冷却用部材であって、
    前記冷媒側部材(15)との間に伝熱シート(79)を挟み込んだ状態で前記冷媒側部材(15)を支持する支持部(61)を備え、
    前記支持部(61)は、前記冷媒側部材(15)との間に前記伝熱シート(79)を挟み込む最終形態となる前に、前記伝熱シート(79)を保持するためのシート保持部(610)を有し、
    前記シート保持部(610)には、前記伝熱シート(79)が厚み方向に動いて離れることを規制する規制面(611)が形成されている、
    部品冷却用部材(60)。
  2. 前記シート保持部(610)は溝であり、
    前記規制面(611)は前記溝の内面である、
    請求項1に記載の部品冷却用部材(60)。
  3. 前記シート保持部(610)は互いに対向する一対の溝である、
    請求項2に記載の部品冷却用部材(60)。
  4. 押し出し加工によって成形される、
    請求項2又は請求項3に記載の部品冷却用部材(60)。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の前記部品冷却用部材(60)と、
    前記シート保持部(610)に保持された前記伝熱シート(79)と、
    を備える、
    部品冷却用部材組立体。
  6. 前記伝熱シート(79)が前記シート保持部(610)の長手方向に抜けることを防止するための抜け防止部(790)が設けられている、
    請求項5に記載の部品冷却用部材組立体。
  7. 前記抜け防止部(790)は、前記伝熱シート(79)に設けられている、
    請求項6に記載の部品冷却用部材組立体。
  8. 前記抜け防止部(790)は、前記伝熱シート(79)の一部を幅方向、又は厚み方向に突出させた突出部である、
    請求項7に記載の部品冷却用部材組立体。
  9. 前記支持部(61)のうち前記冷媒側部材(15)とで前記伝熱シート(79)を挟み込む部分が湾曲面(61a)であり、
    前記湾曲面(61a)の縁に前記シート保持部(610)が設けられている、
    請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の部品冷却用部材組立体。
  10. 請求項9に記載の部品冷却用部材組立体の製造方法であって、
    前記冷媒側部材(15)は銅管であり、
    前記銅管が前記支持部(61)の前記湾曲面(61a)側に装着されることによって、前記伝熱シート(79)が前記銅管と前記湾曲面(61a)との間に挟みこまれる、
    部品冷却用部材組立体の製造方法。
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