JP6484930B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6484930B2
JP6484930B2 JP2014096768A JP2014096768A JP6484930B2 JP 6484930 B2 JP6484930 B2 JP 6484930B2 JP 2014096768 A JP2014096768 A JP 2014096768A JP 2014096768 A JP2014096768 A JP 2014096768A JP 6484930 B2 JP6484930 B2 JP 6484930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
substrate
refrigeration apparatus
heat
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014096768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015215105A (ja
Inventor
原田 浩一
浩一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2014096768A priority Critical patent/JP6484930B2/ja
Publication of JP2015215105A publication Critical patent/JP2015215105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6484930B2 publication Critical patent/JP6484930B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、基板上の電装品の冷却を行う冷却用部材が鉛直方向に沿って配置される冷凍装置に関する。
空調機の圧縮機用インバータを構成するパワーデバイスは運転時に発熱して高温になるため、冷媒冷却器を用いて冷却する。また、パワーデバイスが実装されるプリント基板は、耐塵性、メンテナンス性の観点から鉛直配置されることが少なくない。
例えば、特許文献1(特開2009−299975号公報)に開示されている冷凍装置においても、冷媒冷却器は鉛直配置されている。この冷媒冷却器は冷媒配管に接続されており、冷媒配管の引き回しの困難性およびパワーデバイスへの無理な外力をかけないという観点から、パワーデバイスと冷媒冷却器との間に伝熱板を介在させることによって、パワーデバイスを含む電装品と冷媒冷却器との組立性、メンテナンス性の向上を図っている。
寒冷地では、周囲温度が電装品の各部品の動作温度を下回ることがあり、特に、運転停止時は電装品のほとんどが発熱しないため、それらの温度が動作温度の下限値未満となり運転を開始できなくなる。
対策として、電装品周囲をヒータで温める方法も考えられるが、部品増によるコスト及びスペースの増大を招来する。また、パワーデバイスに通電して発熱させることも考えられるが、その下方に位置する電装品の温度が十分に上昇しない。
本発明の課題は、パワーデバイスの発熱でその下方に位置する電装品を温めることができる冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、圧縮機のモータを回転させるインバータを構成する高発熱部品を含む部品が装着された基板、及びその高発熱部品を冷却する冷却用部材の両方が鉛直方向に沿って配置される冷凍装置であって、制御手段を備えている。制御手段は、冷凍装置の運転停止中、部品の動作温度以下の温度まで低下するような低温時にモータを回転させずにモータに電流を流して高発熱部品を発熱させる。冷却用部材は、密着部と突出部とを有している。密着部は、板状であり、高発熱部品に密着する。突出部は、密着部の下方において基板側に突出する。
この冷凍装置では、寒冷地において、空調機運転停止時に圧縮機モータを回さずに電流を流し、高発熱部品(例えばパワーデバイス)に発熱させているので、その発熱により突出部を含む冷却用部材が温度上昇する。突出部は基板側に突出しており、温度上昇した突出部からの熱伝達により基板上の部品が温められ、部品の動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、突出部が基板の下端まで延びている。
この冷凍装置では、突出部が基板の下端まで延びることによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1観点又は第2観点に係る冷凍装置であって、突出部が基板の下方空間まで突出している。
この冷凍装置では、突出部が基板の下方空間まで突出することによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、両面基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第3観点に係る冷凍装置であって、突出部が基板を超えて突出している。
この冷凍装置では、突出部が基板を超えて突出することによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、冷却用部材と対峙しない側の面上に実装されている背高の部品にも及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、圧縮機のモータを回転させるインバータを構成する高発熱部品を含む部品が装着された基板、及び高発熱部品を冷却する冷却用部材の両方が鉛直方向に沿って配置される冷凍装置であって、制御手段と、筐体を備えている。制御手段は、冷凍装置の運転停止中、部品の動作温度以下の温度まで低下するような低温時にモータを回転させずにモータに電流を流して高発熱部品を発熱させる。筐体は、基板を囲み、冷却用部材を支持する。また、冷却用部材は、密着部と突出部とを有する。密着部は、板状であり、高発熱部品に密着する。突出部は、筐体のうちの基板より下方部分に連結される。
この冷凍装置では、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る冷凍装置であって、低発熱部品が基板を挟んで高発熱部品と反対側に装着されている。
この冷凍装置では、低発熱部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制されるので、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、寒冷地において、空調機運転停止時に圧縮機モータを回さずに電流を流し、高発熱部品(例えばパワーデバイス)に発熱させているので、その発熱により突出部を含む冷却用部材が温度上昇する。突出部は基板側に突出しており、温度上昇した突出部からの熱伝達により基板上の電装品が温められ、動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、突出部が基板の下端まで延びることによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、突出部が基板の下方空間まで突出することによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、両面基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、突出部が基板を超えて突出することによって、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、冷却用部材と対峙しない側の面上に実装されている背高の部品にも及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、温度上昇した突出部からの熱伝達の効果が基板上の全ての部品に及ぶようになるので、それらの部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、低発熱部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制されるので、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図。 図1における室外ユニットの平面図。 電装品ユニットの断面図。 変形例における電装品ユニットの断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)冷凍装置1の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置1の冷媒回路図である。図1において、冷凍装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路10を有している。この冷凍装置1は空気調和機に適用され、室内ユニット20と室外ユニット30とで構成されている。上記冷媒回路10は、室内ユニット20と室外ユニット30とが2本の連絡配管11,12によって互いに接続されることによって形成されている。
(1−1)室内ユニット20
室内ユニット20は、室内熱交換器21と室内ファン22と室内膨張弁23とを有している。室内熱交換器21は、室内ファン22によって送風される。室内熱交換器21では、内部を流れる冷媒と外部を通過する空気とが熱交換する。室内膨張弁23は、例えば電子膨張弁によって構成されている。
(1−2)室外ユニット30
室外ユニット30は、室外熱交換器31と室外ファン32と室外膨張弁33と圧縮機34と四方切換弁35とを有している。室外熱交換器31は、室外ファン32によって送風される。室外熱交換器31では、内部を流れる冷媒と外部を通過する空気とが熱交換する。室外膨張弁33は、例えば電子膨張弁によって構成されている。圧縮機34は、例えばスクロール圧縮機等の回転式圧縮機によって構成されている。
四方切換弁35は、第1から第4までの4つのポートを有し、冷媒回路10の冷媒の循環方向を切り換えるように構成されている。また、四方切換弁35は、冷房運転時に第1ポートと第2ポートを連通させ且つ第3ポートと第4ポートを連通させる状態(図1の実線で示す状態)となり、暖房運転時に第1ポートと第3ポートを連通させ且つ第2ポートと第4ポートとを連通させる状態(図1の破線で示す状態)となる。
図2は、図1における室外ユニット30の平面図である。図2において、下側を「前」、上側を「後」、左側を「左」、右側を「右」、紙面直交方向の手前側を「上」、紙面直交方向の奥側を「下」として、室外ユニット30の構成を説明する。
室外ユニット30は、箱形のケーシング40を有している。ケーシング40は、前面パネル41、後面パネル42、左側面パネル43、及び右側面パネル44を有している。前面パネル41は、室外ユニット30の前側に形成されている。前面パネル41には、室外空気が吹き出される吹出口41aが形成されている。前面パネル41は、ケーシング40の本体に対して着脱自在に構成されている。後面パネル42は、室外ユニット30の後側に形成されている。後面パネル42には、室外空気が吸い込まれる吸込口42aが形成されている。左側面パネル43は、室外ユニット30の左側に形成されている。左側面パネル43には、吸込口43aが形成されている。右側面パネル44は、室外ユニット30の右側に形成されている。
ケーシング40は、縦仕切板45と横仕切板46とを有している。ケーシング40の内部空間は、縦仕切板45によって左右方向に2つの空間に仕切られている。左右に並ぶ2つの空間のうち左側の空間が送風機室47を構成している。右側の空間は、横仕切板46によって更に前後に2つの空間に仕切られている。前後に並ぶ2つの空間のうち後側の空間が機械室48を構成し、前側の空間が電装品室49を構成している。
電装品室49は、電装品ユニット50と冷却管15とを収容している。電装品ユニット50は、冷凍装置1の各種構成機器を制御する各種電装品を搭載している。冷却管15は、冷媒回路10の冷媒が流通する。
(2)電装品ユニット50の構成
電装品ユニット50は、冷却管15、プリント基板51、冷却器アセンブリ60及び電装品ボックス70を有している。プリント基板51は、電装品ボックス70内に収容されている。冷却器アセンブリ60は、電装品ボックス70の外側に取り付けられている。電装品ボックス70は、固定部材501を介して横仕切板46に固定される。
電装品ユニット50を囲む壁板のうち、横仕切板46を除く壁板、つまり天板、底板及び側板は電装品ボックス70が兼ねている。
(2−1)冷却管15
冷却管15は、冷媒回路10の冷媒配管の一部であり、冷媒回路10の室内膨張弁23
と室外膨張弁33との間に接続される銅管である。冷却管15には、室内熱交換器21又は室外熱交換器31で凝縮した後の高圧の液冷媒が流通する。
図1に示すように、冷却管15は、U字形状に形成され、2本の直管部16と、その2本の直管部16の端部を連結する円弧状の曲管部17とを有している。2本の直管部16は、ほぼ平行に配置されている。
冷却管15は、電装品室49内において、曲管部17が2本の直管部16よりも上方に位置するように鉛直姿勢で配置されている。
(2−2)プリント基板51
図3は、電装品ユニット50の断面図である。図3において、プリント基板51は、高発熱部品であるパワーモジュール53を含む各種電子部品が実装されている。パワーモジュール53は、例えばインバータ回路のスイッチング素子等であり、運転時に発熱して動作可能な温度(例えば90℃)を越えないように冷却器アセンブリ60によって冷却される。
(2−3)冷却器アセンブリ60
冷却器アセンブリ60は、冷却ジャケット61と、伝熱板62と、突出部63とが組み立てられた構造体である。
(2−3−1)冷却ジャケット61
冷却ジャケット61は、ブロック状の物体であり、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で成形されている。冷却ジャケット61は、冷却管15を保持する。冷却ジャケット61は、その長手方向に貫通する2つの貫通孔61aを有している。貫通孔61aには、冷却管15の直管部16が挿入されている。
冷却管15は貫通孔61aに挿入されたのち、例えば拡管加工等を経て貫通孔61a内面に密着する。なお、冷却管15と冷却ジャケット61との間には、放熱グリスを介在させてもよい。放熱グリスは、冷却管15と貫通孔61a内面との間で双方に密着することで微小な隙間を埋め、冷却管15と貫通孔61aの内面との接触熱抵抗を低減させ、冷却管15と冷却ジャケット61との間の伝熱を促進させる。
(2−3−2)伝熱板62
伝熱板62は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で成形された板である。伝熱板62の一方の面には上記冷却ジャケット61が接合され、他方の面にはパワーモジュール53等を冷却する冷却平面62aが形成されている。冷却平面62aは、平坦に形成されている。
また、図2に示すように、伝熱板62の所定箇所には、冷却平面62aから内部に向かってビス孔62bが設けられている。これは、パワーモジュール53を固定するビス92を締結するための孔である。パワーモジュール53は、その放熱面が冷却平面62aに接した状態でビス92によって伝熱板62に取り付けられている。
図3では、伝熱板62と冷却ジャケット61とが接合された形態であるが、押し出し加工によって伝熱板62と冷却ジャケット61とを一体に成形してもよい。
(2−3−3)突出部63
突出部63は、図3に示すように伝熱板62の下端から厚み方向、つまり冷却平面62aからプリント基板51の方向に突出し、伝熱板62と突出部63とによってL字の対称形を成している。
突出部63は、伝熱板62と一体に成形されている。成形方法としては、曲げ加工、押し出し加工など合理的な方法が適宜選択される。
突出部63の本来機能は、寒冷地において、運転停止時に電装品が動作温度以下の温度まで低下して起動不能に陥ることを防止することにある。それゆえ、突出部63の先端の突出高さは、プリント基板51の仕様に応じて様々な対応が考えられる。
例えば、プリント基板51が片面基板であって伝熱板62の冷却平面62aと対峙している側に、パワーモジュール53を含む全ての部品が実装されている場合は、突出部63の先端をプリント基板51の下端まで延ばすことによって、温度上昇した突出部63で温められた空気が対流するので、プリント基板51上の部品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。
また、プリント基板51が両面基板であって、伝熱板62の冷却平面62aと対峙している側にパワーモジュール53が実装され、反対側の面にチップ型マイコンやコンデンサなどの低発熱部品55,57が実装されている場合は、突出部63の先端がプリント基板51を超える位置まで突出部63を突出させればよい。これによって、低発熱部品55,57が動作温度以下の温度まで低下することが抑制され、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。特に、背高のコンデンサが、伝熱板62の冷却平面62aと対峙している側とは反対側の面に実装されている場合に有用である。
本実施形態では、突出部63の先端は、プリント基板51の下方空間において、且つ、プリント基板51を水平方向に超える位置まで延びている。
(3)動作
冷凍装置1の動作について図1を参照しながら説明する。冷凍装置1は、空気調和機であり、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行う。
(3−1)冷房運転時
冷房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室外熱交換器31で凝縮する。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室外膨張弁33を通過し、冷却管15を流れる。圧縮機34の運転時には、パワーモジュール53が発熱する。冷却管15を流れる冷媒の温度自体はパワーモジュール53の発熱温度よりも低いので、パワーモジュール53の熱は、冷却平面62a、伝熱板62、冷却ジャケット61、貫通孔61a、及び冷却管15の順で伝わり、冷却管15内の冷媒に放出される。その結果、パワーモジュール53が冷却され、パワーモジュール53が動作可能な所定温度に維持される。
冷却管15を流れた冷媒は、室内膨張弁23で減圧された後、室内熱交換器21で蒸発する。これにより、室内空気が冷却される。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(3−2)暖房運転時
暖房運転では、圧縮機34で圧縮された冷媒が、室内熱交換器21で凝縮する。これにより、室内空気が加熱される。凝縮した冷媒は、例えば全開状態の室内膨張弁23を通過し、冷却管15を流れる。冷却管15を流れる冷媒は、上記冷房運転と同様にして、パワーモジュール53から吸熱し、パワーモジュール53を冷却する。冷却管15を流れた冷媒は、室外膨張弁33で減圧された後、室外熱交換器31で蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機34に吸入されて圧縮される。
(3−3)運転停止時
冷凍装置1では、寒冷地において、運転停止時に圧縮機34のモータを回さずに電流を流しており、パワーモジュール53は発熱している。また、圧縮機34は稼動しないので、冷却管15には冷媒の流通がなく、冷却ジャケット61及び伝熱板62は冷却されない。そのため、パワーモジュール53の発熱によって伝熱板62が温度上昇し、そのときの熱伝導によって突出部63も温度上昇する。
突出部63は、プリント基板51の下方空間に位置し、且つその先端がプリント基板51を超える程に突出しているので、突出部63によって温められた空気がプリント基板51の下方から上方に向かって対流する。その際、その温められた空気によって、プリント基板51上の低発熱部品55,57が温められるので、低発熱部品55,57が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
なお、パワーモジュール53の温度は、その周囲温度に比較して大幅に上昇するが、周囲温度自体が十分に低いのでパワーモジュール53の許容上限温度を超えることはない。
(4)特徴
(4−1)
冷凍装置1では、寒冷地において、運転停止時に圧縮機34のモータを回さずに電流を流しており、パワーモジュール53は発熱している。このとき、冷却器アセンブリ60の突出部63は、パワーモジュール53の発熱によって温度上昇している。突出部63はプリント基板51側に突出しており、プリント基板51上の電装品は、温度上昇した突出部63からの熱伝達によって温められるので、寒冷地における運転停止時であっても、電装品が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
(4−2)
突出部63をプリント基板51の下端まで延ばすことによって、温度上昇した突出部63からの熱伝達の効果が少なくともプリント基板51の片面に実装されている部品に及ぶようになる。
(4−3)
突出部63をプリント基板51の下方空間まで突出させることによって、温度上昇した突出部63からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、両面基板上の全ての部品に及ぶようになる。
(4−4)
突出部63をプリント基板51を超えるように突出させることによって、温度上昇した突出部63からの熱伝達の効果が、例えば両面基板ならば、伝熱板62と対峙しない側の面上に実装されている背高の部品(例えば、コンデンサなど)に及ぶようになる
(5)変形例
図4は、変形例における電装品ユニット150の断面図である。上記実施形態と変形例との相違点は、上記実施形態では突出部63が伝熱板62の下端から突出しているのに対し、変形例では電装品ボックス170の底板163が突出部を兼ねている点である。それゆえ、ここでは相違点のみを説明する。
(5−1)電装品ユニット150の構成
電装品ユニット150は、冷却管15、プリント基板51、冷却器アセンブリ60及び電装品ボックス170を有している。プリント基板51は、電装品ボックス170内に収容されている。冷却器アセンブリ160は、電装品ボックス170の外側に取り付けられている。電装品ボックス170は、固定部材501を介して横仕切板46に固定される。
電装品ユニット150を囲む壁板のうち、横仕切板46を除く壁板、つまり天板、底板及び側板は電装品ボックス170が兼ねている。
電装品ボックス170の底板163は、ケーシング40の底板よりも板厚が大きく、図4に示すようにL字を倒した形状に成形されている。
(5−2)伝熱板162
冷却器アセンブリ160の伝熱板162は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で成形された板である。伝熱板162の一方の面には上記冷却ジャケット61が接合され、他方の面にはパワーモジュール53等を冷却する冷却平面162aが形成されている。冷却平面162aは、平坦に形成されている。伝熱板162の下端部は、底板163と連結されている。
(5−3)運転停止時の動作
冷凍装置1では、寒冷地において、運転停止時に圧縮機34のモータを回さずに電流を流しており、パワーモジュール53は発熱している。また、圧縮機34は稼動しないので、冷却管15には低温冷媒の流通がなく、冷却ジャケット61及び伝熱板162は冷却されない。そのため、パワーモジュール53の発熱によって伝熱板162が温度上昇し、そのときの熱伝導によって底板163も温度上昇する。
底板163は、プリント基板51の下方空間に位置し、且つその先端がプリント基板51を超える程に突出しているので、底板163によって温められた空気がプリント基板51の下方から上方に向かって対流する。その際、その温められた空気によって、プリント基板51上の低発熱部品55,57が温められるので、低発熱部品55,57が動作温度以下の温度まで低下することが抑制される。その結果、寒冷地であっても、低温により起動不能に陥ることが防止される。
(6)その他
上記実施形態及び変形例では、冷却管15内を流通する冷媒を冷熱源としているが、これに限定されるものではなく、空気を冷熱源としてもよい。この場合、冷却管及び冷却ジャケットに替えてヒートシンクを設けることになる。
本願では、冷媒配管に取り付けられて発熱部品を冷却する冷却器アセンブリを搭載した冷凍装置として、空気調和機を例に説明しているが、空気調和機に限らずヒートポンプ式給湯機にも有用である。
1 冷凍装置
51 プリント基板
53 パワーモジュール(高発熱部品)
55 低発熱部品
57 低発熱部品
60 冷却器アセンブリ(冷却用部材)
62 伝熱板(密着部)
63 突出部
160 冷却器アセンブリ(冷却用部材)
162 伝熱板(密着部)
163 底板(突出部)
170 電装品ボックス(筐体)
特開2009−299975号公報

Claims (6)

  1. 圧縮機のモータを回転させるインバータを構成する高発熱部品(53)を含む部品が装着された基板(51)、及び前記高発熱部品(53)を冷却する冷却用部材(60)の両方が鉛直方向に沿って配置される冷凍装置であって、
    前記冷凍装置の運転停止中、前記部品の動作温度以下の温度まで低下するような低温時に前記モータを回転させずに前記モータに電流を流して前記高発熱部品を発熱させる制御手段を備え、
    前記冷却用部材(60)は、
    前記高発熱部品に密着する板状の密着部(62)と、
    前記密着部(62)の下方において前記基板(51)側に突出する突出部(63)と、
    を有する、
    冷凍装置。
  2. 前記突出部(63)が、前記基板(51)の下端まで延びている、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記突出部(63)は、前記基板(51)の下方空間まで突出している、
    請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記突出部(63)は、前記基板(51)を超えて突出している、
    請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 圧縮機のモータを回転させるインバータを構成する高発熱部品(53)を含む部品が装着された基板(51)、及び前記高発熱部品(53)を冷却する冷却用部材(160)の両方が鉛直方向に沿って配置される冷凍装置であって、
    前記冷凍装置の運転停止中、前記部品の動作温度以下の温度まで低下するような低温時に前記モータを回転させずに前記モータに電流を流して前記高発熱部品を発熱させる制御手段と、
    前記基板(51)を囲み、前記冷却用部材(160)を支持する筐体(170)と、
    を備え、
    前記冷却用部材(160)は、
    前記高発熱部品(53)に密着する板状の密着部(162)と、
    前記筐体(170)のうちの前記基板(51)より下方部分に連結される突出部(163)と、
    を有する、
    冷凍装置。
  6. 低発熱部品(55,57)が、前記基板(51)を挟んで前記高発熱部品(53)と反対側に装着されている、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
JP2014096768A 2014-05-08 2014-05-08 冷凍装置 Expired - Fee Related JP6484930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014096768A JP6484930B2 (ja) 2014-05-08 2014-05-08 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014096768A JP6484930B2 (ja) 2014-05-08 2014-05-08 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015215105A JP2015215105A (ja) 2015-12-03
JP6484930B2 true JP6484930B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=54752149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014096768A Expired - Fee Related JP6484930B2 (ja) 2014-05-08 2014-05-08 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6484930B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106132170B (zh) * 2016-08-16 2019-02-15 珠海格力电器股份有限公司 电控装置及具有其的空调器
JP2019027755A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気調和機の室外機
CN108151187B (zh) * 2017-12-26 2020-07-10 青岛海信日立空调系统有限公司 一种电器盒冷媒散热结构及空调室外机
CN108541195A (zh) * 2018-05-31 2018-09-14 赫星科技有限公司 无人机、飞行控制器及其散热结构

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05172373A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Toshiba Corp 空気調和機用プリント配線基板
JPH0789330A (ja) * 1993-09-24 1995-04-04 Nippondenso Co Ltd バス車両用空気調和装置
JP3381899B2 (ja) * 1997-06-06 2003-03-04 横河電機株式会社 発熱部品のヒートシンク
JP4156082B2 (ja) * 1998-07-03 2008-09-24 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の室外ユニット
JP4320401B2 (ja) * 2004-03-30 2009-08-26 日本電気株式会社 電子機器およびその実装方法
JP2006135202A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Yaskawa Electric Corp 電子機器の放熱構造
JP2008101862A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Daikin Ind Ltd 電装品箱
JP5532623B2 (ja) * 2009-02-24 2014-06-25 ダイキン工業株式会社 空気調和機の電装装置
JP5455431B2 (ja) * 2009-05-15 2014-03-26 三菱重工業株式会社 インバータ冷却装置およびインバータ冷却方法ならびに冷凍機
JP2013135196A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 電装箱の冷却構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015215105A (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488093B2 (ja) 空気調和機
JP5472364B2 (ja) 冷凍装置
AU2009258847B2 (en) Air conditioner
US9769955B2 (en) Refrigerating apparatus
US10724748B2 (en) Air-conditioning apparatus
JP2008121966A (ja) 空気調和機の室外機
WO2011083756A1 (ja) 冷凍装置
KR20150042319A (ko) 컨트롤박스 및 이를 포함하는 공기조화기의 실외기
JP2016109314A (ja) コントローラ、空気調和機及びコントローラ組立方法
KR101744536B1 (ko) 방열유닛 및 이를 포함하는 공기조화기의 실외기
JP6484930B2 (ja) 冷凍装置
JP5842905B2 (ja) 冷凍装置
JP6497066B2 (ja) 冷却装置および空気調和装置
JP2009299957A (ja) 空気調和機
JP2015127622A (ja) 電装品ユニット
JP2008076008A (ja) 空気調和機
JP2015233074A (ja) 部品冷却用部材
JPWO2017022001A1 (ja) 空気調和機の室外機および空気調和機
KR102130738B1 (ko) 공기조화기의 실외기 및 냉각장치
JP6410920B2 (ja) 電力変換装置及び冷凍サイクル装置
CA2971991A1 (en) Heat transfer unit
JP6394386B2 (ja) 冷凍装置
WO2017077649A1 (ja) 空気調和装置の室外機
JP2013064539A5 (ja)
JP6471417B2 (ja) 冷却ジャケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6484930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees