JP5490587B2 - ヒートポンプ式給湯室外機 - Google Patents
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そして、蒸発器は、室外ファンに対向して配置された平面視で略L字状の1台または2台以上の熱交換器によって形成されている。そして、熱交換器は、所定の間隔を空けて平行に配置された多数の板状フィンと、板状フィンをジグザクに貫通する伝熱管とから構成されている。
伝熱管は複数の直線部(正確には、一方の直線部と他方の直線部とが、平面視において円弧部によって接合されている)と、直線部とこれに隣接する直線部とを連結する側面視または正面視においてU字状のヘアピン部とから形成され、直線部が板状フィンに伝熱可能に密着し、ヘアピン部は板状フィンから離れている。
しかしながら、ベースのベース前縁立ち上げ部にはフロントパネルが取り付けられるため、端板がフロントパネルの取付けの邪魔になっていた。このため、端板をベースに確実に固定する事が困難になり、蒸発器の振動を十分に抑制する事ができず、ヒートポンプ式給湯室外機の騒音を十分に低減する事ができないという問題があった。
また、蒸発器の振動がフロントパネルに伝達され易く、フロントパネルの振動が増加し、ヒートポンプ式給湯室外機の前面側から放射される騒音が増大する可能性があるという問題もあった。
図1〜図7は本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ式給湯室外機を説明するものであって、図1は冷媒回路及び水回路を模式的に示す構成図、図2は部材を分解して示す斜視図、図3は一部を透視して示す正面図、図4は一部を透視して示す平面図、図5は一部を透視して示す背面図、図6は特定部材(固定具)を拡大して示す斜視図、図7は特定部材(固定具)の取付状態を拡大して示す斜視図である。なお、各図において同じ部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
なお、以下、蒸発器を形成する熱交換器の枚数(台数)が1枚の場合について説明するが、本発明はその枚数(台数)を限定するものではない。
図1において、ヒートポンプ式給湯室外機(以下、「室外機」と称す場合がある)100の冷媒回路110は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1から供給される高圧高温の冷媒を冷却するガスクーラ(凝縮器に同じ)2と、ガスクーラ2から供給される高圧中温の冷媒を断熱膨張する絞り3と、絞り3から供給される低圧低温の冷媒を温める蒸発器4と、これらを順次接合して冷媒を循環させる冷媒配管6と、から形成されている。
一方、水回路120には、ガスクーラ2に熱的に接続された水配管7と、水配管7に接続されたタンク(図示しない)と、から形成されている。
そして、冷媒には高圧側が超臨界圧力で運転するCO2(二酸化炭素)等を使用する。
絞り3は、ガスクーラ2より流出する冷媒を弁開度に応じて減圧する装置で、制御装置(図示なし)によって電気的に制御される。
蒸発器4は、絞り3で減圧された冷媒が保有する冷熱を、ファン5によって送風される外気に放出(熱交換)する、すなわち、蒸発器4において、冷媒は外気から温熱を受け取って温められる。なお、前記のように、蒸発器4を形成する熱交換器の枚数(台数)が1枚の場合について説明しているが、本発明はこれに限定するものではなく、2枚以上であってもよい。
図2〜図5において、室外機100は、冷媒配管6や圧縮機1等が配置された機械室側と、蒸発器4等が配置された送風室とが、セパレータ14によって分離されている。ベース(底板に同じ)13の機械室部分には圧縮機1が設置され、圧縮機1の上に電気品箱8が配置されている。
また、ベース13の送風室部分の前面寄りには、ガスクーラ2を収納するガスクーラ箱9が設置され、ガスクーラ箱9の上部にモータサポート11が設置されている。そして、モータサポート11には、ファン5を回転するファンモータ10が設置されている(図3参照)。なお、ベース13は略平面状のベース底面13cと、ベース前縁立ち上げ部13aと、ベース側縁立ち上げ部13bと、ベース後縁立ち上げ部13dと、を具備する。
以下、説明の便宜上、蒸発器4の側面寄りの範囲を蒸発器側縁部4a、蒸発器4の後面寄りの範囲を蒸発器後縁部4b、両者をつなぐ円弧状の範囲を蒸発器隅部4cと称し、蒸発器側縁部4aの前面寄りの端部を端部Aと、蒸発器後縁部4bの圧縮機1側の端部を端部Bと称す。
なお、蒸発器後縁部4bの端部Bは、冷媒配管6が接続される方の端部であって、固定金具12が取付られている。固定金具12の下部はベース13にねじ止めによって固定されているから、蒸発器後縁部4bの端部Bは固定金具12によってベース13に固定されている。
また、固定金具12は、セパレータ14にねじ止めにより固定され、さらにユニット外郭板金(図示しない)にもねじ止めにより固定されている(図5参照)。
図6において、室外機100の蒸発器側縁部4aの端部Aは、固定具16を介してベース13のベース側縁立ち上げ部13bに取り付けられる。
固定具16は板金で形成され、固定具正面部分16aと、固定具正面部分16aに対して直角に形成された固定具側面部分16bと、固定具正面部分16aおよび固定具側面部分16bの両方に対して直角に形成された固定具底部分16cとを有している。
そして、固定具正面部分16aには、蒸発器4の伝熱管の一部を構成するヘアピン(U字状部に同じ)20を挿入するためのヘアピン挿入孔17が複数設けられ、また、固定具側面部分16bの固定具底部分16cに近い位置に、取り付けのための固定用ねじを挿入する固定具ねじ孔18が設けられている。なお、固定具底部分16cの形成を省略してもよい。
なお、ヘアピン20またはこれに連続する伝熱配管の直線部は、板状フィン19を貫通している。また、ヘアピン挿入孔17に挿入される部分は、厳密にヘアピン20に限定するものではなく、ヘアピン20に繋がる直線部がヘアピン挿入孔17を貫通してもよい。
そのため、圧縮機1から蒸発器4までの振動の伝達経路である冷媒配管に取付けていたゴムやダンパなどの防振材料を削減することが可能となる。
Claims (3)
- 圧縮機と、ガスクーラと、絞りと、蒸発器と、これらを順次接合して冷媒を循環させる冷媒配管と、これらが設置されるベースとを有するヒートポンプ式給湯室外機であって、
前記ベースが、ベース面と、該ベース面の一方の側縁に形成されたベース側縁立ち上げ部を具備し、
前記蒸発器が、前記ベース側縁立ち上げ部に略平行に配置された蒸発器側縁部を具備し、
該蒸発器側縁部の前縁側の端部に固定具が取り付けられ、
該固定具は板金で形成され、固定具正面部分と、該固定具正面部分に対して直角に形成された固定具側面部分とを具備し、
前記固定具正面部分には前記蒸発器の伝熱管の一部であるヘアピンが挿入される挿入孔が一部の前記ヘアピンに対応して形成され、
前記固定具側面部分が前記ベース側縁立ち上げ部に平行に接触するとともに、前記蒸発器側縁部が前記ベース側縁立ち上げ部に接触しないように、前記固定具が、前記ベース側縁立ち上げ部に固定されていることを特徴とするヒートポンプ式給湯室外機。 - 前記蒸発器側縁部を形成する板状フィンが、前記ベース側縁立ち上げ部に垂直に配置され、
前記蒸発器側縁部を形成する伝熱管が、前記ベース側縁立ち上げ部に平行に配置され、
前記固定具が、前記ベース側縁立ち上げ部に垂直に配置される正面部分と、前記ベース側縁立ち上げ部に平行に配置される側面部分と、を具備し、
前記ベース側縁立ち上げ部に固定用ねじが挿入されるベースねじ孔が形成され、
前記側面部分に固定用ねじが挿入される固定具ねじ孔が形成され、
前記正面部分に前記伝熱管の一部であるヘアピンが挿入される挿入孔が形成され、
前記挿入孔に前記ヘアピンが挿入され、前記正面部分が前記板状フィンに平行になった状態で、前記固定具が前記蒸発器側縁部に取り付けられ、
前記側面部分が前記ベース側縁立ち上げ部に当接し、かつ、前記ベースねじ孔と前記固定具ねじ孔とに挿入された固定用ねじによって、前記固定具と前記ベースとが固定されることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯室外機。 - 前記ベースが、前記ベース面の後縁に形成されたベース後縁立ち上げ部を具備し、
前記蒸発器が、前記ベース後縁立ち上げ部に略平行に配置され、前記蒸発器側縁部に接合された蒸発器後縁部を具備し、
該蒸発器後縁部の前記蒸発器側縁部から離れた方の端部に固定用金具が取り付けられて、
該固定用金具が前記ベース面に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のヒートポンプ式給湯室外機。
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