JP2009138951A - 空気調和機の熱交換器支持構造、同構造を有する空気調和機の室外機、同室外機を有する空気調和機 - Google Patents

空気調和機の熱交換器支持構造、同構造を有する空気調和機の室外機、同室外機を有する空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換器の適正な支持を維持しつつ、より簡単な構造でその支持を行うことができる構造を提供する。
【解決手段】空気調和機1の室外機2に設けられ、室外機2の背面側に沿って延びるとともに室外機2の側面に沿って前側に折り曲げられた折曲部10bを有し、冷媒を通す伝熱管11と伝熱管11に取付けられたフィン12とを備える熱交換器10の支持構造において、室外機2の側面に沿った上方折返し部34bを有するとともに、その上方折返し部34bに形成されて室外機2の内側に突出する底板当て部34cが設けられた室外機2の底板34を備え、熱交換器10の折曲部10bの下端部において、底板当て部34cがフィン12の外側に当接して熱交換器10を支持するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の熱交換器支持構造に関し、特に空気調和機の室外機に設けられた熱交換器の支持構造に関する。
従来、空気調和機の室外機として熱交換器を備えたものが知られている。一般的に熱交換器は冷媒を通す伝熱管と、その伝熱管に取付けられたフィンとを有し、室外機の背面(主たる吸込口の設けられた面)に沿って設けられる。そしてさらに背面に沿う長さを延長させるとともに、室外機からはみ出る部分を室外機の側面に沿って前側に折り曲げられた折曲部をも有するものが知られている。この場合、熱交換器は平面視でL字状となるが、このようにすると背面に沿った部分のみに直線状に配置するよりも伝熱管の全長を長くすることができ、熱交換性能を高めることができる。
そのような熱交換器の支持構造として、図6に示す構造が従来一般的である。図6は、従来の熱交換器における折曲部の端部付近を簡略的に示す斜視図である。図6において、90は従来の熱交換器である。また10bは熱交換器90の折曲部であり、10dはその端部である(以下第2端部10dという)。熱交換器90は冷媒を通す伝熱管11と、伝熱管11に取付けられたフィン12とを備える。
伝熱管11は、いわゆるU字形銅管を多数連結して構成されている。1本のU字形銅管は、その1対の平行部分が上下に並ぶように水平配置される。そしてそのU字形銅管が上下方向に列設されて1列のU字形銅管群が構成される。図6に示す伝熱管11は、そのようなU字形銅管郡を平面視で平行に2列配置してなる。熱交換器90の第2端部10dにおいて、伝熱管11に折返し端部11bが形成されている。この折返し端部11bによって冷媒の流路が折り返されるが、折返し端部11bの形状はU字形銅管のU字形状が利用されている。なおU字形銅管の開いた側(熱交換器90の背面側の端部に対応する部分)では、隣接するU字形銅管の開口部同士が接続されている。こうすることにより、伝熱管11は全体として葛折れ状の長い1本の銅管となっている。
熱交換器90の第2端部10dにおいて、2列のU字形銅管のうち内側の列が外側の列よりも長くなっている(前方に突出している)のは、背面部と折曲部との接続部(曲げR部)において内側の銅管の方が外側の銅管よりも曲げRが小さくなり、曲線部の長さが相対的に短くなることによる。すなわち同じ長さのU字形銅管を用いた場合、内側の銅管の曲線部長さが相対的に短くなった分、折曲部10bにおける長さが外側の銅管よりも相対的に長くなって突出するのである。
なお図6において、フィン12は便宜上ブロック体のように描かれているが、実際には伝熱管11に取付けられた薄板状の金属部材であって、伝熱管11の延びる方向に多数列設されている。フィン12によって、伝熱管11の実質的な表面積(空気との接触面積)が増大され、熱交換効率が高められる。
図6に示すように、熱交換器90の外側列の第2端部10d(フィン12の列設終端部)に、管板60が設けられている。管板60は平面視でL字状の金属板である。管板60のL字の一方の面には多数の穴が穿設されており、伝熱管11が通されている。
一方、室外機(のケーシング)の底部を構成する底板34は、その辺縁部において上方に折り返された上方折返し部34bが形成されている。そして管板60のL字をなす他方の面の下端部が、固定板62を介して上記上方折返し部34bに固定されている。すなわち、管板60の下部がネジ63によって固定板62に固定され、固定板62の下部がネジ65によって上方折返し部34bに固定されている。このように熱交換器90は、第2端部10d付近において管板60を介して底板34に固定されている。
また、このような管板60を設けない構造も知られている。例えば特許文献1には、管板60及び固定板62に代えて、支持具及び固定具によって伝熱管11の折返し端部11bに相当する部分を室外機のケーシング(左側板)に固定するものが開示されている。これによると、従来、端板(図6の管板60に相当)が破損すると熱交換器90全体を交換する必要があったところ、支持具及び固定具に同様の破損が発生しても、破損した部品の交換だけで済むようになると開示されている。
特開2006−329464号公報
しかしながら、何れの従来構造においても何らかの固定部材を用いて(一定のコストを費やして)熱交換器の折曲部側の端部と室外機のケーシングとを固定していることに変わりはない。
そこで本発明はコスト低減の観点から、熱交換器の適正な支持を維持しつつ、より簡単な構造でその支持を行うことができる構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1は、空気調和機の室外機に設けられ、該室外機の背面側に沿って延びるとともに該室外機の側面に沿って前側に折り曲げられた折曲部を有し、冷媒を通す伝熱管と該伝熱管に取付けられたフィンとを備える熱交換器の支持構造において、上記室外機の側面に沿った上方折返し部を有するとともに、その上方折返し部に形成されて該室外機の内側に突出する底板当て部が設けられた上記室外機の底板を備え、上記熱交換器の上記折曲部の下端部において、上記底板当て部が上記フィンの外側に当接して該熱交換器を支持することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記底板当て部は平面部を有し、その平面部が上記フィンの外側に当接して上記熱交換器を支持することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記上方折返し部及び上記底板当て部は、絞り加工によって上記底板に形成されたものであり、上記底板当て部は、上記上方折返し部に対して該室外機の内側に窪むように絞られていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記室外機の前面および側面の外板を形成する前板と、上記前板の側面上部に形成されて該室外機の内側に突出する前板当て部とを備え、上記熱交換器の上記折曲部の上端部において、上記前板当て部が上記フィンの外側に当接して該熱交換器を支持することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記前板当て部は平面部を有し、その平面部が上記フィンの外側に当接して上記熱交換器を支持することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4または5記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記前板の側面部及び上記前板当て部は、曲げ加工によって該前板に形成されたものであり、上記前板当て部は、上記前板の側面上部の一部が上記室外機の内側に折曲げられたものであることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4乃至6の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記室外機の側面に沿って下方に折返され、上記前板の側面上方を覆う下方折返し部を有する該室外機の天板を備え、上記前板当て部は上記天板の上記下方折返し部の内側に位置するように設けられていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造において、上記熱交換器の背面側端部において、下端が上記底板に固定された管板で上記伝熱管が支持されることにより該熱交換器が支持されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8の何れか1項に記載の熱交換器支持構造を有することを特徴とする空気調和機の室外機である。
請求項10に係る発明は、請求項9記載の室外機を有することを特徴とする空気調和機である。
請求項1の発明によると、以下説明するように、熱交換器の適正な支持を維持しつつ、より簡単な構造でその支持を行うことができる。
本願発明者は、図6に示す管板60や特許文献1の支持具及び固定具(以下これらを総称して固定部材という)に求められる機能を吟味・検討した結果、以下に述べるように熱交換器の折曲部側の端部と室外機のケーシングとを必ずしも固定部材で強固に固定する必要がないことを見出した。
折曲部を有する熱交換器の伝熱管は、当該熱交換器の外形形状に沿って平面視で折曲げられている(正確には、伝熱管が平面視で折曲げられているので、それに沿った熱交換器の外形形状が形成されている)。折曲げられた伝熱管には曲げ復元力(平面視で直線状に戻ろうとする力)が残留するため、折曲部は自然に曲げ外側へ拡がろうとする傾向にある。その結果、フィンとケーシング(の側板)とが干渉する虞がある。上記固定部材に求められる機能は、主にこの干渉の防止である。しかしフィンとケーシングとの干渉を防止するためには、フィンとケーシングとの間に一定以上の隙間を確保するスペーサのようなものを介在させれば足りるのであって、上述のような強固な固定部材は必ずしも必要ないのである。
そこで本発明では、底板の上方折返し部に底板当て部を形成し、この底板当て部を上記スペーサに相当するものとして利用している。底板当て部は、室外機の内側に突出しているので、この底板当て部にフィンの外側を当てることにより、フィンとケーシング(側板)との間に突出長さに相当する一定の隙間が確保される。従ってフィンとケーシングとの干渉を適正に防止することができる。
このように底板当て部による支持構造によれば、熱交換器の適正な支持を維持しつつ、従来用いられていた管板等を廃止して部品点数及び組立工数を削減することができる。そしてそれによるコスト低減を図ることができる。
請求項2の発明によると、底板当て部の平面部がフィンに当たるので、支持力が分散される。従って底板当て部に当接した部位のフィンの損傷を抑制することができる。
請求項3の発明によると、底板当て部を容易かつ低コストで形成することができる。本発明の構成によれば、底板の上方折返し部を成形するための絞り加工と同時に(絞り加工によって)底板当て部を成形することができる。なお、このようにして形成された底板当て部は底板と一体成形されるので、別途部材やネジ等が不要であり、製造時のネジ締め工程も不要となる利点がある。
請求項4の発明によると、以下説明するように、簡単な構造で熱交換器の支持性をより高めることができる。
請求項1〜3の支持構造は、主に熱交換器の下端付近を支持するものである(上述の従来構造もこの点については同じ)が、本発明によれば、さらに熱交換器の上端付近において、前板当て部によって折曲部の曲げ外側への拡がりを抑制することができる。すなわち支持することができる。こうして下端付近では底板当て部により、上端付近では前板当て部により熱交換器が支持されるので、より支持性を高めることができる。
請求項5の発明によると、前板当て部の平面部がフィンに当たるので、支持力が分散される。従って前板当て部に当接した部位のフィンの損傷を抑制することができる。
請求項6の発明によると、前板当て部を容易かつ低コストで形成することができる。本発明の構成によれば、前板の側面部を成形するための曲げ加工と同時に(曲げ加工によって)前板当て部を成形することができる。なお、このようにして形成された前板当て部は前板と一体成形されるので、別途部材やネジ等が不要であり、製造時のネジ締め工程も不要となる利点がある。
請求項7の発明によると、天板の組付後に前板当て部が天板の下方折返し部に隠されるので、見栄え(商品性)の低下を招くことなく前板当て部を設けることができる。
請求項8の発明によると、熱交換器の背面側端部(折曲部側の端部とは反対側の端部)において、底板に固定された管板によって伝熱管が支持されているので、熱交換器の適正な支持を図ることができる。
請求項9および請求項10の発明によると、簡単な構造でありながら熱交換器の適正な支持がなされた室外機及びその室外機を備えた低コストの空気調和機を達成することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお以下の図において、従来構造を示す図6と同一または同一とみなせる部材については同一の符号を付し、重複説明を適宜省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機1の室外機2の斜視図である。室外機2は空調室外に設けられ、空調室内に設けられた図外の室内機とともに空気調和機1を構成する。その室内機と室外機2とは図外の冷媒連絡配管を介して接続されている。
室外機2はいわゆるトランク型であって、略直方体のケーシング30を備える。ケーシング30は、その底面を構成する底板34と、側面(前面、背面を含む)を構成する前板31、右前板32及び側板33と、上面を構成する天板35とを主な構成要素とする。底板34は、左右方向に離間する一対の台座37の上に設置されている。これら底板34、前板31、右前板32、側板33、天板35及び台座37は板金プレス成形品である。
なお本明細書の方向に関する記述は、底板34側を下、天板35側を上とする。また前後左右の方向は、後述する排気口9に正対して見た方向を指すものとする。
ケーシング30の構成として、前板31はケーシング30の左前面を構成するとともに、左側の部分が後方に折曲げられてケーシング30の左側面をも構成する。前板31の前面部には排気口9が設けられ、排気口9は排気グリル9aでカバーされている。右前板32は、ケーシング30の右前面を構成するとともに、右側の部分が後方に折曲げられてケーシング30の右側面の一部(前側)を構成する。右前板32は比較的容易に着脱可能とされ、これを取外すと内部は後述する機械室6となっている。側板33は、ケーシング30の右側面(後残部)を構成するとともに、後側の部分が左に折曲げられて背面の一部(右側)を構成する。なお背面の左残部は図略の吸込口となっており、図略の吸込グリルでカバーされている。
底板34は、台座37上に設置されてケーシング30の底面を構成する底部34a(図2参照)と、その辺縁部が上方に折曲げられた上方折返し部34b(図2参照)とを有する。上方折返し部34bは、前板31,右前板32及び側板33で覆われるケーシング30の側面(前板31、右前板32及び側板33を含む)に沿って重合するように形成され、ビス等で適宜固定されている。
天板35は、ケーシング30の天面を構成する天部35a(図4参照)と、その辺縁部が下方に折曲げられた下方折返し部35b(図4参照)とを有する。前板31,右前板32及び側板33の上縁付近は段差をもって内側に入り込んだ上縁部31bとなっている。下方折返し部35bはその上縁部31bの外側に沿って重合するように形成され、ビス等で適宜固定されている。
図1に示すように、ケーシング30の内部は底板34から立設された仕切板4によって略左側の送風機室5と右残部の機械室6とに仕切られている。送風機室5には熱交換器10と図略のファンが設けられている。熱交換器10の構造は、図6に示す従来の熱交換器90と略同一なので省略するが、管板60を有しない点が熱交換器90とは異なっている。具体的には、熱交換器10は平面視で略L字形状となっている。すなわち、平面視でケーシング30の背面に沿って延びる背面部10aと、背面部10aの左端からケーシング30の左側面に沿って前側に折曲げられた折曲部10bとを有する。なお、背面部10a側の端部(仕切板4に近い側の端部)を第1端部10c、折曲げ部10b側の端部(前板31に近い側の端部)を第2端部10dというものとする。第1端部10cにおいて伝熱管11は、隣接するU字形銅管の開口部同士が接続されて折返し端部11aが構成されている(図3参照)。
送風機室5内に設けられた図略のファンは、背面側の吸込口から熱交換器10を経由して送風機室5内に空気(外気)を吸込むとともに、その空気を排気口9から排気する。空気は熱交換器10(の伝熱管11やフィン12の間の隙間)を通る際、フィン12または伝熱管11を介して伝熱管11内の冷媒と熱交換を行う。
一方、機械室6には冷媒を圧縮する図略の圧縮機や電装品ユニットが設けられている。電装品ユニットは、圧縮機や上記ファンを駆動するファンモータ22(図2参照)をはじめとする室外機2の運転を制御する。
図2は室外機2を左前方から見た部分斜視図である。この図では天板35や排気グリル9a等、一部の部材を適宜省略または取外し、或いは切欠いた状態で示す(図3、図4も同様)。
上述したように、前板31の前面には排気口9が設けられている。そして前板31の左部分が後方に折曲げられてケーシング30の左側面31aを形成している。その左側面31aには多数の左吸込口8が設けられている。上記ファンの駆動により、左吸込口8からも空気が吸込まれ、その空気が熱交換器10の折曲部10bを通る際、伝熱管11内の冷媒と熱交換を行う。
次に、特に熱交換器10の支持構造について説明する。熱交換器10は、主として3箇所で支持されている。第1の支持箇所は背面部10aの中央付近、第2の支持箇所は第1端部10c付近、第3の支持箇所は第2端部10d付近である。
まず第1の支持箇所である背面部10aの中央付近では、熱交換器10は図2に示すモータ台20によって支持されている。モータ台20は、主としてファンモータ22を所定位置に支持する部材であるが、付加機能として熱交換器10をも支持している。モータ台20は底板34から立設されたコ字状断面を有する2本の柱状部材20aと、柱状部材20aの上端と熱交換器10の背面部10aの上縁とを係合させる係合部材20bとを備える。モータ台20は、熱交換器10全体の上下移動を規制するとともに、背面部10a(特にその上部)の前後移動を規制する。なお背面部10aの下部においてその後方移動を規制する底板当て部34d(図3に示す)が2箇所設けられているが、これについては後述する。
次に上記第2の支持箇所である第1端部10c付近では、熱交換器10は図3に示す仕切板4の管板部4cによって支持されている。図3は室外機2を右後方から見た部分斜視図である。
上述したように仕切板4は底板34の底部34a上に立設され、ケーシング30内を送風機室5と機械室6とに仕切っている。仕切板4は、詳しくは前縁部4a、壁部4b、管板部4c及び後縁部4dからなる。前縁部4aは、前板31と図略のネジ等で結合される部分である。また前縁部4aの下端付近は底板34の上方折返し部34bと結合されている。壁部4bは送風機室5と機械室6とを実質的に隔てる壁を構成する。壁部4bの下端部は、適宜(数箇所)底板34の底部34aと結合されている。後縁部4dは、側板33の背面側端部と図略のネジ等で結合される部分である。また後縁部4dの下端付近は底板34の上方折返し部34bとネジ41で結合されている。
管板部4cは隣接する後縁部4dとで平面視L字状を形成し、図6に示す管板60に対応する機能を有する。すなわち管板部4cには伝熱管11に対応する位置に穴が開けられており、伝熱管11が通されている。そうすることにより、管板部4cは伝熱管11の折返し端部11a付近を支持し、もって熱交換器10の第1端部10cを支持する。管板部4cは、熱交換器10(の特に第1端部10c付近)の上下移動および前後左右の移動を規制する。
以上の第1及び第2の支持箇所における支持によって、熱交換器10の支持は一応なされている。しかし本実施形態ではさらに第2端部10d付近に第3の支持箇所を設けている。ここでその第3の支持の目的について説明する。伝熱管11は、背面部10aと折曲部10bとの間で、平面視で略90°に曲げられている。曲げられた伝熱管には曲げ復元力(平面視で直線状に戻ろうとする力)が残留するため、伝熱管11ひいては折曲部10bは自然に曲げ外側へ拡がろうとする、すなわちケーシング30の外側向きに移動しようとする傾向にある。その結果、フィン12と前板31の左側面31aとが干渉する虞がある。第3の支持箇所に求められる機能は、主にこの干渉の防止である。
第3の支持箇所である第2端部10d付近では、熱交換器10は図2に示す底板当て部34cと前板当て部31cとによって支持されている。図4は、その底板当て部34c付近及び前板当て部31c付近を示す拡大斜視図である。また図5は図4のV−V線断面図である。底板当て部34cは、熱交換器10の第2端部10d付近において、底板34の上方折返し部34bに設けられた室外機2の内側への突出部(窪み)である。図5に示すように、底板当て部34cは底板34の底部34aと上方折返し部34bとの境界部に形成されている。底板当て部34cは上方折返し部34bに平行な平面部(略垂直な部分)を有する。この平面部は一定の広さを有し、複数のフィン12に亘ってフィン12の外側に当接するように形成されている。これによって熱交換器10(特に折曲部10bの下部)の左移動が規制される。
底板当て部34cは、底板34のプレス成形時に、上方折返し部34bを絞り加工によって成形するのと同時に容易に成形することができる。
一方、図4に示すように、前板当て部31cは、熱交換器10の第2端部10d付近において、前板31の左側面31aの上縁部31bに設けられた突出部である。前板当て部31cは、上縁部31bにコ字状の切れ目を入れ、その内側部分をケーシング30の内側に向けて平面視L字状に折曲げたものである。前板当て部31cは左側面31aに平行な平面部(略垂直な部分)を有する。この平面部は一定の広さを有し、複数のフィン12に亘ってフィン12の外側に当接するように形成されている。これによって熱交換器10(特に折曲部10bの上部)の左移動が規制される。
前板当て部31cは、前板31のプレス成形時に、左側面31aの上縁部31bを曲げ加工によって成形するのと同時に容易に成形することができる。
なお前板当て部31cは、天板35の下方折返し部35bによって隠れる前板31の上縁部31bに設けられているので、室外機2の完成後には見えなくなる。従って見栄え(商品性)の低下を招くことなく前板当て部31cを設けることができる。
以上説明したように、底板当て部34cおよび前板当て部31cは、熱交換器10(の特に折曲部10b付近)の左移動を規制する。特に従来構造では第2端部10d付近が主に下部のみで支持されていたのに対し、本実施形態では前板当て部31cによって上部においても支持されているので、支持性能の向上が図られている。
また、底板当て部34c及び前板当て部31cは、その平面部が複数のフィン12に当接するので、1枚のフィン12にかかる支持力が分散される。従ってフィン12の損傷を抑制することができる。
なお第3の支持箇所では、底板当て部34cや前板当て部31cをフィン12の外側に当接させるという、左移動(ケーシング30の外側向きへの移動)に対する規制によって折曲部10bを支持している。そのため、逆側である右移動への規制がなされていない。しかし熱交換器10全体の右移動は第2の支持箇所における管板部4cによって規制されているから問題はなく、当該第3支持箇所の目的が上述のように第2端部10dの左移動に対する規制であることから、当該支持形態は、その目的を充分達成し得るものである。
ところで、上記第1の支持箇所において、熱交換器10の背面部10aの下部に図3に示す底板当て部34dが2箇所設けてある旨説明したが、この底板当て部34dは上記底板当て部34cと同様の形状及び支持形態である。すなわち底板当て部34dは底板34の背面側の上方折返し部34bにおいて、内側に(前方に)窪む部位である。その断面形状は図5と同様であって、フィン12の外側に当接することにより、背面部10aの下部の後方移動を規制する。また底板当て部34dは、底板当て部34cと同様に、底板34の上方折返し部34bを形成するための絞り加工と同時に成形可能である。
以上説明したように熱交換器10は、第1〜第3の支持箇所によって適正に支持されている。特に第3の支持箇所(底板当て部34c及び前板当て部31c)においては、従来必要とされていた管板60(図6)等の専用部材を用いることなく、またそれを固定するためのネジやネジ締め工程を伴うことなく適正な支持が達成されているので、コスト低減が図られている。
また底板当て部34c、前板当て部31cおよび底板当て部34dを成形するにあたり、特別な製造工程を必要とせず、既存の工程(絞り加工や曲げ加工)内に織り込んで成形することができる。つまり実質的に製造工程や製造時間の増加を伴うことなく成形することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において熱交換器10の支持形態として、第1〜第3の支持箇所を設けているが、そのうち第3の支持箇所における底板当て部34cが必須の支持形態であって、さらに前板当て部31c及び第2の支持箇所についてはさらに望ましい支持形態である。第1の支持箇所については任意である。また別途箇所に適宜支持形態の支持部を設けても良い。
上記第2の支持箇所において、第1端部10cを支持する管板部4cは仕切板4と一体であるとしたが、これを別体の管板として仕切板4に接続しても良いし、仕切板4とは独立した管板として別途底板34等に固定するようにしても良い。
伝熱管11は、必ずしもU字形銅管を連結したものでなくても良い。また上記実施形態において、伝熱管11が2列のU字形銅管群を有するものとしたが、これを1列または3列以上としても良い。
上記実施形態では、底板34の上方折返し部34bに絞り加工形状の底板当て部34cを設け、前板31の左側面31aに曲げ加工形状の前板当て部31cを設けたが、必ずしもこのような組合せとする必要はなく、何れを絞り加工形状とするか、或いは曲げ加工形状とするかは任意の組合せを採り得る。但し上記実施形態の組合せによると、別途専用の加工工程を必要としないという利点がある。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の室外機の斜視図である。 上記室外機を左前方から見た部分斜視図である。 上記室外機を右後方から見た部分斜視図である。 図3の部分拡大図である。 図4のV−V線断面図である。 従来の熱交換器における折曲部の端部付近を簡略的に示す斜視図である。
符号の説明
1 空気調和機
2 室外機
4c 管板部(管板)
10 熱交換器
10b 折曲部
10c 第1端部(熱交換器の背面側端部)
11 伝熱管
12 フィン
31 前板
31a (前板の)左側面
31c 前板当て部
34 底板
34b 上方折返し部
34c 底板当て部
35 天板
35b 下方折返し部

Claims (10)

  1. 空気調和機の室外機に設けられ、該室外機の背面側に沿って延びるとともに該室外機の側面に沿って前側に折り曲げられた折曲部を有し、冷媒を通す伝熱管と該伝熱管に取付けられたフィンとを備える熱交換器の支持構造において、
    上記室外機の側面に沿った上方折返し部を有するとともに、その上方折返し部に形成されて該室外機の内側に突出する底板当て部が設けられた上記室外機の底板を備え、
    上記熱交換器の上記折曲部の下端部において、上記底板当て部が上記フィンの外側に当接して該熱交換器を支持することを特徴とする空気調和機の熱交換器支持構造。
  2. 上記底板当て部は平面部を有し、その平面部が上記フィンの外側に当接して上記熱交換器を支持することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  3. 上記上方折返し部及び上記底板当て部は、絞り加工によって上記底板に形成されたものであり、上記底板当て部は、上記上方折返し部に対して該室外機の内側に窪むように絞られていることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  4. 上記室外機の前面および側面の外板を形成する前板と、
    上記前板の側面上部に形成されて該室外機の内側に突出する前板当て部とを備え、
    上記熱交換器の上記折曲部の上端部において、上記前板当て部が上記フィンの外側に当接して該熱交換器を支持することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  5. 上記前板当て部は平面部を有し、その平面部が上記フィンの外側に当接して上記熱交換器を支持することを特徴とする請求項4記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  6. 上記前板の側面部及び上記前板当て部は、曲げ加工によって該前板に形成されたものであり、上記前板当て部は、上記前板の側面上部の一部が上記室外機の内側に折曲げられたものであることを特徴とする請求項4または5記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  7. 上記室外機の側面に沿って下方に折返され、上記前板の側面上方を覆う下方折返し部を有する該室外機の天板を備え、
    上記前板当て部は上記天板の上記下方折返し部の内側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  8. 上記熱交換器の背面側端部において、下端が上記底板に固定された管板で上記伝熱管が支持されることにより該熱交換器が支持されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の空気調和機の熱交換器支持構造。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の熱交換器支持構造を有することを特徴とする空気調和機の室外機。
  10. 請求項9記載の室外機を有することを特徴とする空気調和機。
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