JP2018151103A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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啓輔 福原
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Abstract

【課題】熱交換器に対する排水性を確保しつつ、熱交換器を安定的に保持する。【解決手段】空気調和機の室外機は、熱交換器と、熱交換器を搭載する底ベースと、熱交換器と前記底ベースとの間に配置されたスペーサ20と、を有している。スペーサは、熱交換器を支持する第1支持部21aと、奥行き寸法D21bが第1支持部21aの奥行き寸法D21aよりも小さい値に設定され、かつ、奥行き方向において熱交換器の一部分のみを支持する第2支持部21bと、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、空気調和機の室外機に関する。
従来、空気調和機の室外機において、熱交換器や底ベースの金属腐食を防ぐために、底ベースと熱交換器との間にスペーサを配置し、スペーサを介して底ベースの上で熱交換器を保持する構造になっている室外機があった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような室外機では、熱交換器の内部に配置されたフィンに付着した水滴がスペーサの上に落下するため、その水滴がスペーサの上に留まらないように、スペーサの上から水滴を落下させることが望まれていた。そこで、水滴を落下させるための傾斜部が上面に形成されたスペーサを室外機に用いることが提案されていた。
特許第5464207号公報 特許第5401685号公報
しかしながら、そのようなスペーサを用いた従来の室外機は、スペーサの上面に傾斜部が形成されているため、熱交換器を保持するための保持力が維持し難い構造になっていた。このような従来の室外機は、熱交換器を安定して保持することができないときがある、という課題があった。また、従来の室外機は、スペーサが通水抵抗となって、熱交換器に対する排水性を大幅に低下させないようにすることが望まれている、という課題もあった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、熱交換器に対する排水性を確保しつつ、熱交換器を安定的に保持する空気調和機の室外機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、空気調和機の室外機であって、熱交換器と、前記熱交換器を搭載する底ベースと、前記熱交換器と前記底ベースとの間に配置されたスペーサと、を有し、前記スペーサは、前記熱交換器を支持する第1支持部と、奥行き寸法が前記第1支持部の奥行き寸法よりも小さい値に設定され、かつ、前記熱交換器の一部分のみを支持する第2支持部と、を備えている構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、熱交換器に対する排水性を確保しつつ、熱交換器を安定的に保持することができる。
実施形態1に係る空気調和機の構成を示す概略図である。 実施形態1に係る室外機の内部構造を示す断面斜視図である。 実施形態1に係る室外機に用いるスペーサとその周囲の構造を示す斜視図である。 実施形態1に係る室外機に用いるスペーサとその周囲の構造を示す拡大斜視図である。 実施形態1に係るスペーサの構造を示す斜視図である。 実施形態2に係るスペーサの構造を示す斜視図である。 変形例に係るスペーサの構造を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
本発明は、後記する室外機2に用いるスペーサ20の構造に特徴を有している。そこで、以下、まず、室外機2を含む空気調和機100の構成を説明し、次に、室外機2の内部構造を説明し、最後に、スペーサ20の構造を説明する。
<空気調和機の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る空気調和機100の構成につき説明する。図1は、本実施形態1に係る空気調和機100の構成を示す概略図である。
空気調和機100は、例えばヒートポンプ技術等を用いて冷房や暖房等の空気調和を行う装置である。図1に示すように、空気調和機100は、室内の壁や天井、床等に設置される室内機1と、屋外等に設置される室外機2と、室内の使用者の手元付近に配置されたリモートコントローラリモコン3と、を有している。室内機1は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う装置である。室外機2は、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う装置である。室内機1と室外機2とは、接続配管4aと通信ケーブル4bとで接続されている。なお、室内機1は、公知の装置であるとともに、本発明の特徴部分とは関連性が低いため、ここでは、説明を省略する。
<室外機の内部構造>
以下、図2を参照して、室外機2の内部構造につき説明する。図2は、室外機2の内部構成を示す断面斜視図である。
図2に示すように、室外機2の全体形状は、横長の略四角柱の形状を呈している。室外機2は、底部に、横長の矩形の上面視形状を呈する底ベース5を有している(図3参照)。底ベース5は、例えば鉄合金等の、比較的丈夫な金属で構成されている。室外機2は、底ベース5に載置された仕切り板6によって、機械室2aと熱交換器室2bとに区画されている。
機械室2aには、循環する冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒に変える圧縮機7と、冷媒を減圧する電動膨張弁8と、各部を制御駆動する電装品9と、冷媒が流れる冷媒配管10とが配設されている。冷媒配管10は、バルブ17を介して接続配管4a(図1参照)と接続されており、接続配管4aにより室内機1(図1参照)と接続されている。
熱交換器室2bには、循環する冷媒と室外空気との間で熱交換を行う熱交換器(室外熱交換器)11と、室外空気を熱交換器室2bの内部に流入させる室外機ファン13と、室外機ファン13を駆動させるモータ(図示せず)と、室外機ファン13を回転自在に支持するファン支柱14とが配設されている。
熱交換器11は、略L字の上面視形状を呈している。熱交換器11は、複数の熱交換部12(ここでは、2つの熱交換部12a,12b)を備えている。2つの熱交換部12a,12bは、底ベース5の上で近接(又は密着)して配置されている。熱交換部12aは、冷媒が流れる複数の伝熱管15aと、各伝熱管15aに接合された複数のフィン16aとを有している。同様に、熱交換部12bは、複数の伝熱管15bと、各伝熱管15bに接合された複数のフィン16bとを有している。以下、伝熱管15a,15bを総称する場合に「伝熱管15」と称する。また、フィン16a,16bを総称する場合に「フィン16」と称する。
熱交換器11(特に、熱交換器11の内部に配置されたフィン16)は、例えばアルミニウム合金等の、比較的軽量な金属で構成されている。熱交換器11と底ベース5との間には、イオン化傾向の差が生じている。そのため、熱交換器11と底ベース5とが直接接触すると、熱交換器11(特に、熱交換器11の内部に配置されたフィン16)や底ベース5に金属腐食が発生する。そこで、熱交換器11と底ベース5との間には、複数のスペーサ20が配置されている。スペーサ20は、熱交換器11(特に、熱交換器11の内部に配置されたフィン16)や底ベース5の金属腐食を防ぐための部材である。スペーサ20は、樹脂材で構成されている。室外機2は、熱交換器11と底ベース5とが接触しないように、スペーサ20を介して底ベース5の上で熱交換器11を保持している。
スペーサ20の個数は、好ましくは2個以上であるとよい。本実施形態1では、室外機2は、略L字の上面視形状を呈する熱交換器11を3個のスペーサ20で保持するものとして説明する(図3参照)。しかしながら、スペーサ20の個数は、熱交換器11の寸法や重量(例えば、全体重量及び各部における重量のバランス)等に応じて任意に変更することができる。
<スペーサの構造>
以下、図3乃至図5を参照して、スペーサ20の構造につき説明する。図3は、スペーサ20とその周囲の構造を示す斜視図である。図4は、スペーサ20とその周囲の構造を示す拡大斜視図である。図4(a)は、スペーサ20の上に熱交換器11を配置した状態を示しており、図4(b)は、熱交換器11を省略した状態を示している。図5は、スペーサ20の構造を示す斜視図である。図5(a)は、正面方向から見たスペーサ20の構造を示しており、図5(b)は、背面方向から見たスペーサ20の構造を示している。
図3に示す例では、底ベース5の縁部5edの内側に沿って3個のスペーサ20が配置されている。底ベース5の縁部5edは、底ベース5の外周縁に沿って上方に突出するように形成されている。底ベース5の縁部5edの内側には、上面5tpと底面5btとの間に所望の高低差を有する段差部5diが形成されている。各スペーサ20は、縁部5edとその段差部5diとにあてがうことが可能な形状に形成されている。
各スペーサ20は、略L字の上面視形状を呈する熱交換器11(図2参照)を安定して保持することができるように、熱交換器11の寸法や重量(例えば、全体重量及び各部における重量のバランス)等が考慮された好適な位置に配置されている。
略L字の上面視形状を呈する熱交換器11(図2参照)の角部の直下となる部分である底ベース5の角部には、排水用の排水路5wcと排水用の孔部5hoとが形成されている。排水路5wc及び孔部5hoは、熱交換器11の内部に配置されたフィン16(図2参照)に付着してそこから落下する水滴を室外機2(図2参照)の外部に排出するために設けられている。なお、排水路5wc及び孔部5hoの個数や配置位置は、任意に変更することができる。
図4(a)に示すように、スペーサ20は、熱交換器11と底ベース5との間に配置されることによって、熱交換器11と底ベース5(具体的には、底ベース5に形成された段差部5diの上面5tp)との間に隙間SP22を確保している。隙間SP22の寸法は、後記する支持部21の奥部22の厚さに相当する。支持部21の奥部22は、スペーサ20における、底ベース5に形成された段差部5diの上面5tpの上に載っている部位である(図4(b)参照)。
熱交換器11の内部には、複数のフィン16aと複数のフィン16bとが配置されている。フィン16aとフィン16bとは、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)に2列に近接(又は密着)して配置されている。また、複数のフィン16aのそれぞれは、熱交換器11の延在方向に沿って等間隔に配置されている。同様に、複数のフィン16bのそれぞれも、熱交換器11の延在方向に沿って等間隔に配置されている。熱交換器11の下部には、開口部(図示せず)が形成されている。そのため、熱交換器11の内部は、底ベース5側に露出している。
本実施形態1では、熱交換器11の奥行き寸法(厚み)が「D11」(図4(a)参照)であるものとして説明する。また、底ベース5の段差部5diの高さが「H5di」(図4(b)参照)であるものとして説明する。
図5(a)に示すように、スペーサ20は、熱交換器11を支持する支持部21と、支持部21を支える脚部31と、支持部21から上方に突出するように形成された立設部32と、底ベース5の縁部5ed(図4(b)参照)に係合するフック部33とを備えている。フック部33は、立設部32の背面に対して略平行に配置された平板状の部位で構成されている(図5(b)参照)。
支持部21は、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)において熱交換器11の略全体を支持する第1支持部21aと、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)において熱交換器11の一部分のみを支持する第2支持部21bとを有している。第2支持部21bは、奥行き寸法D21bが第1支持部21aの奥行き寸法D21aよりも小さい値に設定されている。第1支持部21aの上面と第2支持部21bの上面は、略平坦な同一の水平面になっている。
本実施形態1では、スペーサ20は、幅方向(熱交換器11の延在方向)において、第1支持部21aがスペーサ20の中央に形成されており、2つの第2支持部21bが第1支持部21aの両横に配置された構造になっている。しかしながら、スペーサ20は、このような形状に限定されない。例えば、スペーサ20は、第1支持部21aの片側にのみ単一の第2支持部21bを有する構造になっていてもよい。又は、例えば、スペーサ20は、複数の第1支持部21aを有する構造になっていてもよい。
本実施形態1では、第1支持部21aの奥行き寸法(熱交換器11の短手方向の幅)D21aが熱交換器11の奥行き寸法(厚み)D11と同等以上の値に設定されている。また、第2支持部21bの奥行き寸法(熱交換器11の短手方向の幅)D21bが熱交換器11の奥行き寸法(厚み)D11よりも小さい値に設定されている。また、支持部21の高さH21が底ベース5の段差部5diの高さH5diよりも大きい値に設定されている。
<スペーサの主な特徴>
以下に説明するように、樹脂材で構成されたスペーサ20は、熱交換器11と底ベース5とが直接接触することを防止するとともに、熱交換器11を安定して支持することができる。また、スペーサ20は、支持部21(特に、第2支持部21b)を、熱交換器11のフィン16(図4(a)参照)に付着した水分の落下を促進する導水板として機能させることができる。
以下、これらの特徴について説明する。ここでは、比較例として熱交換器11と底ベース5との間にスペーサ20が配置されておらず、段差部5diの上面5tpで熱交換器11を支持する構造になっている室外機102(図示せず)を例示し、その比較例の室外機102の動作と本実施形態1に係る室外機2の動作とを対比することによって、スペーサ20の特徴を説明する。
一般に、空気調和機100は、例えば暖房運転を行うと、室外空気の水分が結露水として室外機2の熱交換器11のフィン16(図4(a)参照)に付着する。また、空気調和機100は、例えば雨天時に雨水が室外機2にかかると、その雨水によって発生する水分が室外機2の熱交換器11のフィン16(図4(a)参照)に付着する。フィン16に付着した水分は、自重によってフィン16の板面に沿って下方に流れ、フィン16の下端部から垂れ下がった後、水滴としてフィン16から落下する。落下した水滴は、底ベース5に形成された排水路5wc(図4(a)参照)に流入し、排水用の孔部5ho(図4(a)参照)へと導かれて、孔部5hoから室外機2の外部に排水される。
(比較例の室外機)
ところで、比較例の室外機102(図示せず)は、熱交換器11と底ベース5との間にスペーサ20が配置されておらず、段差部5diの上面5tpで熱交換器11を支持する構造になっている。つまり、比較例の室外機102(図示せず)は、熱交換器11が底面5btに直置きされておらず、熱交換器11が底面5btから離間した構造になっている。このような比較例の室外機102(図示せず)では、熱交換器11と底ベース5の段差部5diの上面5tpとが直接接触するため、熱交換器11と底ベース5とが接触する面に通水抵抗が発生する。したがって、比較例の室外機102(図示せず)では、熱交換器11と底ベース5の段差部5diの上面5tpとの間の通水抵抗が増大する。これにより、比較例の室外機102(図示せず)では、水分が熱交換器11の下部(特にフィン16と底ベース5の段差部5diの上面5tpとの間の隙間やフィン16と底面5btとの間の隙間)に滞留し易くなる。
また、フィン16は、表面張力を有している。そのため、比較例の室外機102(図示せず)では、フィン16に付着した水分は、水滴として自重で落下するサイズに成長するまで、フィン16の下端部から垂れ下がった状態を維持し続ける。つまり、比較例の室外機102(図示せず)では、フィン16に付着した水分をフィン16から落下させて熱交換器11から排水するには、水滴の自重がフィン16の表面張力を上回るようになるまで水滴を成長させる時間が必要である。したがって、その時間が経過するまでは、フィン16に付着した水分が、フィン16から落下せずに、熱交換器11の下部に滞在し続ける。
熱交換器11の下部に滞留した水分は、金属腐食を発生させる。そのため、比較例の室外機102(図示せず)では、熱交換器11(特に、熱交換器11の内部に配置されたフィン16)や底ベース5に金属腐食が発生し易くなる。
(実施形態に係る室外機)
これに対し、本実施形態1に係る室外機2は、熱交換器11と底ベース5との間にスペーサ20が配置されている。このような本実施形態1に係る室外機2は、支持部21の高さH21を段差部5diの高さH5diより大きくすることで、熱交換器11と底ベース5との間に隙間SP22(図4(a)参照)を確保して、熱交換器11と底ベース5の段差部5diの上面5tpとが直接接触しないようにすることができる。そのため、本実施形態1に係る室外機2は、熱交換器11と底ベース5の段差部5diの上面5tpとの間の通水抵抗を低減することができ、熱交換器11に対する排水性を確保すること(熱交換器11に対する排水性を向上させること)ができる。したがって、本実施形態1に係る室外機2は、水分が熱交換器11の下部(特にフィン16と底ベース5の段差部5diの上面5tpとの間の隙間やフィン16と底面5btとの間の隙間)に滞留することを抑制することができる。
また、本実施形態1に係る室外機2では、フィン16に付着した水分は、水滴として自重で落下するサイズに成長しなくても、フィン16から垂れ下がった部分が支持部21の板面や支持部21に付着した水滴に接触した時点で、支持部21が有する表面張力に引っ張られて、フィン16から落下する。つまり、フィン16に付着した水分は、自重で落下するサイズに成長しなくても、支持部21の板面や支持部21に付着した水滴に接触した時点で、フィン16から落下する。特に、第2支持部21bは、奥行き寸法D21bが第1支持部21aの奥行き寸法D21aよりも小さいため、第1支持部21aよりも効率よくフィン16から水分を落下させることができる。したがって、スペーサ20は、支持部21(特に、第2支持部21b)を、フィン16に付着した水分の落下を促進する導水板として機能させることができる。本実施形態1に係る室外機2は、このようなスペーサ20を用いることにより、熱交換器11の内部から外部に水分を排水することができ、熱交換器11に対する排水性を確保すること(熱交換器11に対する排水性を向上させること)ができる。そのため、本実施形態1に係る室外機2は、水分が熱交換器11の下部に滞留することをさらに抑制することができる。
このような本実施形態1に係る室外機2は、熱交換器11(特に、熱交換器11の内部に配置されたフィン16)や底ベース5に金属腐食が発生することを効率よく抑制することができる。
なお、スペーサ20の支持部21は、熱交換器11との間の通水抵抗を低減するために、できるだけ小型化することが望ましい。ただし、スペーサ20は、支持部21を小型化し過ぎると、熱交換器11を保持する保持力が低下する。そのため、スペーサ20は、熱交換器11を安定的に支持し難くなる。
例えば、スペーサ20は、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)における支持部21の寸法を小さくすると、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)に熱交換器11を保持する保持力が低下する。そのため、この場合に、熱交換器11は、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)にガタツキが発生する可能性がある。
また、例えば、スペーサ20は、幅方向(熱交換器11の延在方向(長手方向))における支持部21の寸法を小さくすると、幅方向(熱交換器11の延在方向)における熱交換器11を保持する保持力が低下する。そのため、この場合に、熱交換器11は、幅方向(熱交換器11の延在方向)にガタツキが発生する可能性がある。
そこで、本実施形態1では、スペーサ20は、支持部21として、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)において熱交換器11の全体を支持する第1支持部21aと、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)において熱交換器11の一部分のみを支持する第2支持部21bとを備える構造になっている。そして、第1支持部21aの上面と第2支持部21bの上面は、略平坦な同一の水平面になっている。
このようなスペーサ20は、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)において熱交換器11を保持する保持力を第1支持部21aによって確保することができる。また、スペーサ20は、幅方向(熱交換器11の延在方向)において熱交換器11を保持する保持力を第2支持部21bによって確保することができる。そのため、スペーサ20は、熱交換器11のガタツキを発生させることなく、奥行き方向(熱交換器11の厚み方向)と幅方向(熱交換器11の延在方向)との双方において、熱交換器11を安定して保持することができる。
しかも、スペーサ20の第2支持部21bの奥行き寸法D21bは、熱交換器11の奥行き寸法D11よりも小さい値に設定されている。そのため、スペーサ20は、第1支持部21aと熱交換器11との間の接触面積よりも、第2支持部21bと熱交換器11との間の接触面積を狭くすることができる。したがって、スペーサ20は、第1支持部21aと熱交換器11との間の通水抵抗よりも、第2支持部21bと熱交換器11との間の通水抵抗を小さくすることができる。このようなスペーサ20は、フィン16に付着した水分の落下を第2支持部21bで促進して、熱交換器11に対する排水性を確保すること(熱交換器11に対する排水性を向上させること)ができる。そのため、本実施形態1に係る室外機2は、水分が熱交換器11の下部に滞留することを抑制することができる。したがって、スペーサ20は、第1支持部21aと第2支持部21bを併設することにより、熱交換器11を安定的に保持しつつ、熱交換器11に対する排水性を高めることが可能となる。
また、スペーサ20は、底ベース5に当接する脚部31を備えている。その脚部31は、第1支持部21a及び第2支持部21bのいずれか一方又は双方の縁部に沿って形成されているため、強い強度を確保することができる。したがって、スペーサ20は、少ない個数で熱交換器11による大きな荷重を安定して支えることができる。
以上の通り、本実施形態1に係る室外機2によれば、熱交換器11に対する排水性を確保しつつ、熱交換器11を安定的に保持することができる。また、室外機2によれば、金属腐食をより一層防止することができる。
[実施形態2]
本実施形態2では、実施形態1に係るスペーサ20と比較して、熱交換器11に対する排水性を向上させるとともに、強度を向上させたスペーサ20Aを提供する。
以下、図6を参照して、本実施形態2に係るスペーサ20Aの構造につき説明する。図6は、本実施形態2に係るスペーサ20Aの構造を示す斜視図である。図6(a)は、スペーサ20Aとその周囲の構造を示しており、図6(b)は、スペーサ20Aを拡大して示している。
図6に示すように、本実施形態2に係るスペーサ20Aは、実施形態1に係るスペーサ20(図5(a)参照)と比較すると、対向部23を有している点で相違している。対向部23は、隙間SP23を介して熱交換器11の下面(つまり、フィン16の下部)と対向している部位である。
スペーサ20Aは、支持部21と同様に、対向部23を、フィン16に付着した水分の落下を促進する導水板として機能させることができる。そのため、フィン16に付着した水分は、自重で落下するサイズに成長しなくても、フィン16から垂れ下がった部分が対向部23の板面や対向部23に付着した水滴に接触した時点で、対向部23が有する表面張力に引っ張られて、フィン16から落下する。これにより、本実施形態2に係るスペーサ20Aを用いた室外機2は、実施形態1に係るスペーサ20を用いる場合よりも効率よく熱交換器11の内部から外部に水分を排水することができ、熱交換器11に対する排水性を向上させることができる。
なお、熱交換器11の下面と対向部23との間の隙間SP23の寸法は、対向部23の深さ(すなわち、支持部21の上面から対向部23の上面までの距離)に相当する。スペーサ20Aは、隙間SP23の寸法を一定の値以下(例えば、5mm以下)に設定することにより、対向部23を、フィン16に付着した水分の落下を促進する導水板として機能させることができる。ただし、スペーサ20Aは、隙間SP23の寸法を小さくし過ぎる(狭め過ぎる)と、熱交換器11に対する排水性が低下する。そのため、熱交換器11に対する排水性を考慮して(つまり、フィン16から効率よく落下させる水滴のサイズを考慮して)、隙間SP23の寸法は、スペーサ20Aのサイズに関係なく、特に1.5mm程度にすることが好ましい。
また、スペーサ20Aは、第1支持部21aと第2支持部21bとの間を対向部23で接続することにより、強度を向上させることができる。そのため、スペーサ20Aは、少ない個数で熱交換器11による大きな荷重を安定して支えることができる。
以上の通り、本実施形態2に係るスペーサ20Aを用いた室外機2によれば、実施形態1に係るスペーサ20を用いる場合と同様に、熱交換器11に対する排水性を確保しつつ、熱交換器11を安定的に保持することができる。
しかも、本実施形態2に係るスペーサ20Aを用いた室外機2によれば、実施形態1に係るスペーサ20を用いる場合に比べて、熱交換器11に対する排水性を向上させるとともに、スペーサ20Aの強度を向上させることができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、例えば、前記した実施形態2に係るスペーサ20A(図6参照)は、図7に示すスペーサ20B,20Cのように変形することができる。図7は、実施形態2の変形例に係るスペーサ20B,20Cの構成を示す斜視図である。図7(a)は、第1変形例に係るスペーサ20Bの構造を示しており、図7(b)は、第2変形例に係るスペーサ20Cの構造を示している。
図7(a)に示すように、第1変形例に係るスペーサ20Bは、実施形態2に係るスペーサ20A(図6参照)と比較すると、対向部23が水平方向に対して傾斜配置された傾斜部23Bをその上面に備えている点、及び、ネジ44が挿通されるネジ孔部34を立設部32に備えている点、で相違している。
このような第1変形例に係るスペーサ20Bは、フィン16から落下する水滴を傾斜部23Bで対向部23の下側に直ちに流れさせることができるため、熱交換器11に対する排水性を向上させることができる。また、第1変形例に係るスペーサ20Bは、ネジ44で立設部32を底ベース5の縁部5edに締結することができるため、熱交換器11を保持する保持力を向上させることができる。
図7(b)に示すように、第2変形例に係るスペーサ20Cは、実施形態2に係るスペーサ20A(図6参照)と比較すると、対向部23を上下方向に貫通して配置された孔部23hoを備えている点、及び、ネジ44が挿通されるネジ孔部34を立設部32に備えている点、で相違している。
このような第2変形例に係るスペーサ20Cは、フィン16から落下する水滴を孔部23hoを介して対向部23の下側に直ちに流れさせることができるため、熱交換器11に対する排水性を向上させることができる。また、第2変形例に係るスペーサ20Cは、ネジ44で立設部32を底ベース5の縁部5edに締結することができるため、熱交換器11を保持する保持力を向上させることができる。
なお、対向部23は、傾斜部23B(図7(a)参照)及び孔部23ho(図7(b)参照)の双方を備える構造にしてもよい。
1 室内機
2 室外機
2a 機械室
2b 熱交換器室
3 リモートコントローラ
4a 接続配管
4b 通信ケーブル
5 底ベース
5ho 底ベースの排水用の孔部
5tp 底ベースの上面
5wc 底ベースの排水路
6 仕切り板
7 圧縮機
8 電動膨張弁
9 電装品
10 冷媒配管
11 熱交換器
12(12a,12b) 熱交換部
13 室外機ファン
14 ファン支柱
15 伝熱管
16(16a,16b) フィン
17 バルブ
5di 底ベースの上面と排水路との間の段差部
20 スペーサ
21 支持部
21a スペーサの第1支持部
21b スペーサの第2支持部
22 支持部の奥部
23,23B スペーサの対向部
23ho スペーサの対向部の排水用の孔部
31 脚部
32 立設部
33 フック部
34 ネジ孔部
44 ネジ
5ed 縁部
100 空気調和機
D11 熱交換器の奥行き寸法(厚み)
D21a スペーサの第1支持部の奥行き寸法(短手方向の幅)
D21b スペーサの第2支持部の奥行き寸法(短手方向の幅)
H5di 底ベースの上面と排水路との間の段差部の高さ
H21 スペーサの支持部の高さ
SP22 熱交換器と底ベースとの間に隙間
SP23 熱交換器の下面とスペーサの対向部との間の隙間(対向部の深さ)

Claims (12)

  1. 熱交換器と、
    前記熱交換器を搭載する底ベースと、
    前記熱交換器と前記底ベースとの間に配置されたスペーサと、を有し、
    前記スペーサは、
    前記熱交換器を支持する第1支持部と、
    奥行き寸法が前記第1支持部の奥行き寸法よりも小さい値に設定され、かつ、奥行き方向において前記熱交換器の一部分のみを支持する第2支持部と、を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機の室外機において、
    前記第1支持部は、奥行き寸法が前記熱交換器の奥行き寸法と同等以上の値に設定されており、
    前記第2支持部は、奥行き寸法が前記熱交換器の奥行き寸法よりも小さい値に設定されている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空気調和機の室外機において、
    前記第1支持部の上面と前記第2支持部の上面は、略平坦な同一の水平面になっている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記スペーサは、前記第1支持部と前記第2支持部との間に、隙間を介して前記熱交換器の下面に対向する対向部を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  5. 請求項4に記載の空気調和機の室外機において、
    前記隙間の寸法は、5mm以下である
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の空気調和機の室外機において、
    前記対向部は、水平方向に対して傾斜配置された傾斜部及び当該対向部を上下方向に貫通して配置された孔部のいずれか一方又は双方を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記スペーサは、前記底ベースに当接する脚部を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  8. 請求項7に記載の空気調和機の室外機において、
    前記脚部は、前記第1支持部及び前記第2支持部のいずれか一方又は双方の縁部に沿って形成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記スペーサは、前記底ベースに設けられた縁部に係合するフック部を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記スペーサは、ネジが挿通されるネジ孔部を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記熱交換器と前記底ベースとは、金属で構成され、
    前記スペーサは、樹脂材で構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機において、
    前記スペーサの個数は、2個以上である
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
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