JP2010232168A - 冷陰極放電ランプ - Google Patents

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Kosuke Ueno
宏輔 上野
Tatsuya Ikeda
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Abstract

【課題】 ガス圧を低く設定した場合において、寿命特性を改善した冷陰極放電ランプを提供する。
【解決手段】 内部に放電空間11が形成されたガラスバルブ1と、放電空間11に封入された、ネオン−アルゴンなどの希ガスを含む放電媒体と、放電空間11に設けられた電極33とを具備する冷陰極放電ランプにおいて、希ガスの圧力は25torr以下であり、電極33はニッケルで構成されていることを特徴とする。なお、電極33はカップ状で、その内表面積は92mm以上とし、10mA以上の管電流が供給されるのが望ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶テレビやノートパソコンのバックライトの光源などに用いられる冷陰極放電ランプに関する。
現在、バックライトに用いられる光源は、冷陰極放電ランプが主流である。冷陰極放電ランプは、例えば、特許文献1や特許文献2のように、ガラスバルブの内部に希ガスや水銀などの放電媒体が封入され、その内端部に一対の電極が配置された構造となっている。
このようなランプを搭載するバックライトでは、ランプ本数を低減することが求められている。しかし、ランプ本数を低減すると、バックライトの発光面から得られる輝度が低下してしまうため、ランプには従来以上の明るさが必要となっている。
特開2008−130507号公報 特開2002−358922号公報
そこで、一本あたりのランプの明るさを高めるために、ランプの希ガスの圧力(以下、ガス圧)を下げ、発光効率を向上させる試みがなされている。しかしながら、ランプのガス圧を低くすると、希ガスの絶対封入量が減少するため、ランプの寿命が低下し、実用的な寿命の確保が困難になるという問題が発生している。
本発明の目的は、ガス圧を低く設定した場合において、寿命特性を改善した冷陰極放電ランプを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の冷陰極放電ランプは、内部に放電空間が形成されたガラスバルブと、前記放電空間に封入された希ガスを含む放電媒体と、前記放電空間に設けられた電極とを具備する冷陰極放電ランプにおいて、前記希ガスの圧力は25torr以下であり、前記電極はニッケルで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガス圧を低く設定した場合において、寿命特性を改善することができる。
本発明の第1の実施の形態の冷陰極放電ランプについて説明するための全体図。 電極にニッケルまたはモリブデンを使用した外径4.0mm、肉厚0.5mmの冷陰極放電ランプを管電流12mAで点灯した場合における、ガス圧とレディッシュ発生時間の関係について説明するための図。 電極にニッケルまたはモリブデンを使用した外径2.2mm、肉厚0.2mmの冷陰極放電ランプを管電流7mAで点灯した場合における、ガス圧とレディッシュ発生時間の関係について説明するための図。 管電流と全光束の関係について説明するための図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態の冷陰極放電ランプについて図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の冷陰極放電ランプについて説明するための図である。
冷陰極放電ランプの容器は、例えば、硬質ガラスからなるガラスバルブ1で構成されている。ガラスバルブ1は両端部が密閉された細長い筒型の形状であり、その内部には放電空間11が形成されている。放電空間11には、水銀および希ガスからなる放電媒体が封入されている。ここで、希ガスとしてはネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンなどの単体または混合ガスを用いることができ、そのガス圧は25torr以下に設定されている。なお、ガス圧は、例えば、水中でガラスバルブ1の一部を破壊して放電空間11内部のガスを収集、測量し、その後に放電空間11の容積を測定することにより、算出することができる。ガラスバルブ1の内面には、少なくともランプの光放出領域を覆う範囲にRGBの3波長蛍光体からなる蛍光体層2が形成されている。
ガラスバルブ1の両端には、電極マウント3が封着されている。この電極マウント3は、インナーリード31、アウターリード32、電極33およびビーズ34とで構成されている。
インナーリード31は、例えば、コバール(ニッケルNi、鉄Fe、コバルトCoの合金)、モリブデンMoなどガラスバルブ1の熱膨張率に近い金属線であり、ガラスバルブ1に封着され、その一端は放電空間11に、他端はガラスバルブ1の外部の空間に導出されている。
アウターリード32は、例えば、ジュメット線(銅Cuで被覆されたニッケルNi線)などの導電性に優れた金属線であり、外部空間側のインナーリード31に接続されている。
電極33は、いわゆる冷陰極と呼ばれる電極であり、モリブデンやタングステンと比較して仕事関数が高い、ニッケルからなるカップ状の部材で構成されている。この電極33を構成するニッケルは、純度100%に限定されず、製造上回避できない不純物や多少の添加物を含んでいるニッケルも許容する。電極33は、その開口がガラスバルブ1の中央側を向くように放電空間11の両側に対向配置され、底部がインナーリード31と接続されている。電極33の側部とガラスバルブ1の内面との距離は、放電が主にカップの内表面で行われるよう、0.30mm以下、望ましくは0.20mm以下に設定されている。
ビーズ34は、ガラスバルブ1と同じ材料からなるガラス玉であり、インナーリード31の軸部材に形成され、ガラスバルブ1の両端部に気密封着されている。
下記に本実施の形態の冷陰極放電ランプの一実施例を示す。
(実施例)
ガラスバルブ1;硼珪酸ガラス製、全長=833.5mm、外径=4.0mm、内径=3.0mm、肉厚=0.5mm、
放電媒体;水銀、ネオン90%とアルゴン10%の混合ガス=20torr(=2.67kPa)、混合ガス中のアルゴンの圧力=2torr、
蛍光体層2;RGB蛍光体で構成、
インナーリード31;コバール製、直径=1.0mm、
アウターリード32;ジュメット製、直径=0.6mm、
電極33;ニッケル製のカップ状、全長L=10mm、底部厚み=0.12mm、側部外径=2.7mm、側部内径=2.5mm、内表面積=82.5mm、側部とガラスバルブ1の内面との距離=0.15mm。
この実施例のランプと、電極材料のみをモリブデンで構成したランプ(比較例)に点灯回路を接続し、12mAの管電流を供給したときのレディッシュ発生時間を比較した。ここで、レディッシュとは、アルゴンの消耗を原因とする、ネオンによる赤色系の発光現象のことであり、レディッシュ発生時間とはそのネオン発光が確認された時間のことである。点灯の結果、ニッケル電極のレディッシュ発生時間は約7500時間であるのに対し、モリブデン電極のレディッシュ発生時間は約5000時間であるので、ニッケル電極を用いた方がランプ寿命が長いことがわかった。なお、各10本、同様のランプを作成し、試験を行ってもほぼ同様の結果であった。
レディッシュの発生原因は、上述のとおりアルゴンの消耗である。したがって、上記の結果はニッケル電極の方がモリブデン電極よりもアルゴン消耗が少ないことも示していることになる。しかし、アルゴンの消耗はスパッタが主な原因とされているから、特許文献1や特許文献2に記載のように、仕事関数が約5.15eVであるニッケル電極よりも仕事関数が低い、仕事関数が約4.20eVであるモリブデン電極の方がスパッタが抑制されてアルゴン消耗も少ないというのが一般的な常識である。つまり、常識に反した結果が得られたことになる。
そこで、発明者は低ガス圧領域ではニッケル電極の方がモリブデン電極よりも寿命特性が改善されるのではないかと予想し、ガス圧を変化させて同様の試験を行った。その結果を図2に示す。
結果からわかるように、ニッケル電極もモリブデン電極もガス圧が下がるほどレディッシュ発生時間が早くなっているが、それらの曲線は途中でクロスしている。そのクロス点Xは、そのガス圧前後で好適な材料が変化することを意味している。つまり、クロス点Xである25torrよりも高ガス圧領域では、従来どおり仕事関数の低いモリブデン電極の方がレディッシュが発生しにくく、25torr以下では、ニッケル電極の方がレディッシュが発生しにくいことになる。
このような結果となった理由は定かではないが、電極内部へのガスの取り込み、いわゆるチャンネリング現象が関係しているものと考えられる。具体的には、ニッケルよりもモリブデンの方が金属の結晶構造が疎であるため、放電空間内の平均自由行程が長くなりイオンが加速される低ガス圧下においては、モリブデンでは電極内部へのガスの取り込みが顕著となり、放電空間中のガスが減少して早期にレディッシュが発生したと推測される。現に、点灯後の実施例と比較例の電極についてガス放出量の分析を行うと、比較例の電極のガス放出量は実施例の2倍程度であり、モリブデン電極には多くのガスが取り込まれていたことが確認されている。また、結晶構造がモリブデンと類似するタングステン(仕事関数=約4.50eV)やニオブ(仕事関数=約4.01eV)といった低仕事関数の材料の場合も同様に、低ガス圧下ではニッケル電極よりもレディッシュが早期に発生しやすくなる。
ここで、本発明は放電空間中の希ガスの消耗等を抑制できるため、アルゴンが封入されていないランプに限らず、長寿命のランプを実現することができる。ただし、本実施の形態のようなネオン−アルゴンのようにアルゴンを含む混合ガスであって、その混合ガス中のアルゴンの封入量が少ない、具体的には6torr以下、特に3torr以下であるようなランプはレディッシュが早期に発生しやすい傾向にあるので、本発明は特に有効である。
以上より、ガス圧が25torr以下では、ニッケル電極を用いることで、寿命特性を改善することが可能となる。なお、現状では、実現可能なガス圧の下限値は10torr程度であるが、図2の結果を見る限り本発明はそれ以下のガス圧でも効果を期待できる。また、図3に示すように、管電流を7mAに低減しても、25torr付近にクロス点Xが生じていることからすると、本発明は管電流にはほとんど関係なく適用することができるといえる。ここで、図3の試験は、図2よりも低電流で行ったのにレディッシュが早期に発生しやすい結果となっている。これは、図3のランプが図2よりガラスバルブ1の外径が小さく、かつ電極33の全長Lが短いものであったためであるが、これらガラスバルブ1の外径や電極33の全長Lも、管電流同様にクロス点Xの位置に影響を及ぼすものではない。
また、図4に示すように、ランプに投入する管電流を増やすほど全光束が増加するが、さらに低ガス圧のランプでは10mA以上の管電流領域から、全光束の増加割合が増す傾向がある。この結果から、ガス圧が25torr以下であり、電極としてニッケルを用いた冷陰極放電ランプを、10mA以上の高電流で投入することで、明るくかつ長寿命のランプを実現することが可能となる。なお、管電流の上限は、ランプの内径によっても異なるが、およそ25mAである。
また、ガス圧が25torr以下のランプに10mA以上の高電流を投入する場合は、内表面積が92mm以上、好適には125mm以上、最適には140mm以上のカップ状の電極33を使用するのが望ましい。内表面積が92mmである場合、80mmの場合と比較して、電極温度は3〜4%下がり、ガス消耗は150%抑制され、さらに内表面積が125mmである場合、電極温度は15%下がり、ガス消耗は350%抑制され、低ガス圧、高電流の条件でも、長寿命のランプを実現することができるためである。ただし、内表面積が大きい電極は、電極自体およびランプの製造が困難になるため、225mm以下であるのが望まれる。なお、電極33の内表面積は、カップの内側面積と底面積の和、すなわち、側部内径×π×(全長L−底部厚み)+(側部内径/2)×πにより算出するものとする。
したがって、本実施の形態では、ネオン−アルゴンの混合ガスの圧力が25torr以下である冷陰極放電ランプにおいて、電極33をニッケルで構成したことにより、今までの常識では良いとされていたモリブデンなどの仕事関数の低い金属材料よりも、長寿命な冷陰極放電ランプを実現することができる。また、ニッケルは加工性に優れ、かつモリブデンと比較しても40%程度の価格であるので、ランプの需要者にとっても供給者にとってもメリットが大きく、したがって産業上大きく貢献することができる。
また、電極33に10mA以上の管電流を供給することにより、明るく長寿命なランプを実現することができる。また、内表面積が92mm以上であるカップ状の電極33と組み合わせることで、さらに明るく長寿命なランプを実現することができる。
1 ガラスバルブ
11 放電空間
2 蛍光体層
3 電極マウント
31 インナーリード
32 アウターリード
33 電極
34 ビーズ

Claims (4)

  1. 内部に放電空間が形成されたガラスバルブと、前記放電空間に封入された、希ガスを含む放電媒体と、前記放電空間に設けられた電極とを具備する冷陰極放電ランプにおいて、
    前記希ガスの圧力は25torr以下であり、前記電極はニッケルで構成されていることを特徴とする冷陰極放電ランプ。
  2. 前記希ガスはアルゴンを含む混合ガスであり、前記混合ガス中のアルゴンの圧力は6torr以下であることを特徴とする請求項1に記載の冷陰極放電ランプ。
  3. 前記電極には、10mA以上の管電流が供給されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷陰極放電ランプ。
  4. 前記電極はカップ状であり、その内表面積は92mm以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の冷陰極放電ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105070632A (zh) * 2015-07-31 2015-11-18 徐琴玉 舞台灯光用氙灯

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