JP2010231867A - 不揮発性記憶装置の書込み処理の改善 - Google Patents

不揮発性記憶装置の書込み処理の改善 Download PDF

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Abstract

【課題】不揮発性記憶装置の書込み処理で、部分的な書換え可能とし、書込みマージンを増やし、書き込み時間を短縮する。
【解決手段】消去処理を不要とし、書込み処理で電荷の抜取りを書込み値に応じて実施して、記憶内容の部分的書換えを可能にする。書込み非対象のワード線とビット線には中位から1/3の逆電圧を加え、書込み非対象の記憶素子への誤書込みを防ぐ。書込み値に応じて、電荷の調整開始電圧を変更し、書込み値に係らず並行して書込みを実行し、電荷の調整回数を減少させて、書込み時間を短縮する。
【選択図】図6

Description

情報記憶用の半導体装置。
トランジスタの浮遊ゲートに電荷を蓄え、蓄えた電荷の多寡で情報を記憶するNAND型の不揮発性記憶装置において。事前に消去処理で、選択したブロックの全記憶素子から無条件に電荷を引抜き、その後ブロック内の行単位に、電荷が不足している記憶素子に注入電圧を増加させながら周回して電荷を注入して、記憶素子の記憶値を書換えている。
書換え非対象の記憶素子には中位の注入電圧を加えて、注入電圧の効果を消している。
電荷の調整は注入電圧の最小値から最大値近くまで増分で割った回数実施している。
特開平8−235886号公報 特開平11−144477号公報
消去処理ではブロック単位に一括して記憶を消しているので、本来書換えたい部分以外の記憶も消される。そのため従来の装置の書込み処理は、消去前に一旦元の値を読出して別途保存し、消去し、保存値の書換えたい部分を書込み値に更新し、保存値から書込む、といった一連の操作と保存値を一時記憶しておく手段が必要になる。
電荷の注入時に、ブロック内の書換え対象外の記憶素子に、注入電圧の1/2の電圧が加わり、十分な余裕があるとは言えず、誤って書換えられる確率が高く、そのため消去後の同一行への書込み回数は制限されている。
多値記憶で記憶ビット数が増えるに従い、電荷の調整の回数も累乗で増えていく。
特開平8−235886号では消去しないで書換え可能としているが、記憶素子の特性の変異には追従できない。特開平11−144477号では、当発明と同様の手順が記載されているが、書換え処理の速度改善が目的で、消去処理を排除していないため、部分的な書換えの実現に結び付いていない。
消去処理に代えて、書込み処理で書込み値に応じた記憶素子の電荷の抜取り処理を行う。
引抜きと注入処理で非対象のワード線とビット線には、中位の電圧から更にその1/3の逆電圧を加える。
引抜きと注入処理でビット線の電圧を書込み値に応じた開始電圧に設定する。
引抜きと注入の開始電圧を行別かつ書込み値別に適時自動測定し最適化する。
書込み時に記憶素子から過剰分の電荷を引抜くので、事前に消去処理で記憶素子から電荷を引抜いておく必要は無くなる。
消去処理をしないので記憶値は書換えなければ残り、記憶値が残るので部分的書換が可能になり、事前に消去前の値を別途保存しておく必要もなくなり、煩雑な操作なしで書換えが可能になる。
書換え対象であっても、書込み値が記憶値と同一の記憶素子については電荷の引抜きと注入処理は実施されない。また書込み値と記憶値が異なり電荷の引抜きと注入処理が必要になっても、記憶素子の電荷の調整は書込み値と記憶値の差分のみで済む。その結果、記憶素子の受けるストレスが減少して、書き込み回数の制約が緩くなり、装置の寿命も伸びる。
引抜きと注入処理で、書換え非対象のワード線とビット線に1/3の逆電圧を加えると、電圧の実効値が従来の1/2から1/3に減少し、書換え非対象の素子に十分な余裕ができ、同一行への書込み回数の制約は無くなる。
書込み値に応じて引抜きと注入の開始電圧を設定すると、書込み値に係らずマージンの範囲内の電圧増加で電荷の調整が完了し、全書込み値の同時並行処理が可能になるので、周回数が減少し書込み時間が短縮される。記憶ビット数の多い多値記憶の装置では、書込み時間を大幅に短縮できる。
引抜きと注入の開始電圧を、行毎に適時測定して適切な値に調整すると、更に引抜きと注入の平均回数を減らす事ができる。
なお、電荷の引抜きと注入は互換であり、入替えても問題なく動作する装置が作成できる。
記憶素子の断面図。 (実施例1) NAND型装置の構成図。 (実施例1) 読書き処理のフローチャート。 (実施例1) 書込み処理のフローチャート。 (実施例1) 従来のNAND型装置のゲート閾値の遷移図。 (実施例1) 当発明のNAND型装置のゲート閾値の遷移図。(実施例1) ゲート電圧の遷移図。 (実施例2) ソース電圧の遷移図。 (実施例2) 引抜き時間を短縮したゲート閾値の遷移図。 (実施例3) 引抜き電圧図。 (実施例4) 開始電圧を収容する行データの構成図。 (実施例5)
当発明では制御手順や設定基準の変更で問題を解決しているので、その詳細を図と実施例で説明する。具体的には、書込み処理で行う電荷の引抜き処理の詳細と、書換え非対象の記憶素子の電圧マージンを増やし手段と、電荷の引抜き注入の回数を減らす方策について説明する。
図1は記憶素子の断面図である。ソース3とドレイン4はp型のウエル5上に作られたn型拡散層である、ソース3とドレイン4の間が電流の流れるチャネル6として働く。浮遊ゲート2がチャネル6の上に素子毎に分離されてあり、浮遊ゲート2の上に制御用のゲート1がある。
図では省略しているが浮遊ゲート2は周囲を絶縁膜で被い、電荷を蓄積し維持できるようにしている。浮遊ゲート2を挟むチャネル6とゲート1間の絶縁膜の耐圧に差異をもたせ、ゲート1を介して電圧を掛けて耐圧の低い側の絶縁膜にトンネル電流を流し、浮遊ゲート2の電荷を出し入れする。当実施例ではチャネル6側の絶縁膜にトンネル電流が流れる前提である。
トンネル電流は電圧の指数関数で流れ、1Vの電圧の増加で二桁〜五桁電流が増加する。保存期間と書換え時間の比は十五桁程度あり、十分な余裕がないと誤って書込まれる。
図2は図1の記憶素子33を多数配置したNAND型の不揮発性記憶装置の構成図である。ブロック30は記憶素子33が行数だけ直列に繋がり、列数だけ並んでマトリック状に配置されている。ブロック30と残りのブロック30の繰り返し40を合わせて全記憶素子を配置している。
列回路10はデコーダやセンスアンプや判定回路や列電圧発生回路等で構成されている、ビット線11が列回路10から列数だけ伸びている。データバッファ12は読取り値や書込み値を一時的に保持し、列回路10に接続されている。データバッファ12は外部からは語単位に操作可能とし、データ以外にデータを書換えたか否かを示す語単位の書換えフラグを持っている。
行回路20はデコーダや行電圧発生回路等で構成されている、ワード線22は行回路20から行数だけ伸びていて記憶素子33のゲート1に繋がっている。選択素子31で直列に繋がった記憶素子33のソース端とビット線11とを接続し、選択ゲート線21でブロック30を選択できるようにしている。ドレイン素子32で直列に繋がった記憶素子33のドレイン端とドレイン線24とを接続し、ドレインゲート線23でブロック30を選択できるようにしている。
制御回路45でブロック・行番号を受取り制御信号を遣り取りして、その結果から行回路10とデータバッファ12と列回路20を制御している。当装置はデータバッファ12に一時データを保持するので、電源断の検出とパージ操作が必須であるが、詳細は割愛する。
記憶素子33のウエル5は従来はブロック30単位に行回路20に接続していたが、当装置では列単位にも分離されていて、ビット線11に選択素子31を経由してソース端で接続しいる。そのため従来とは記憶素子33のソース・ドレインの名称を入替えている。
図3は図2の記憶装置の読書き処理のフローチャートである。102で読書きするブロック・行番号が変化したなら103に分岐している、103でデータバッファ12の書換えがあれば104に分岐し、104でデータバッファ12に一時保持していたデータを、変化前の旧ブロック30の旧行番号のワード線22に接続された記憶素子33に、ビット線11を経由してデータを書込んでいる。
次に105で変化した新ブロック番号からブロック30を選択し、新行番号から選択したブロック30内のワード線22の行を選択し、記憶素子33からビット線11を経由して列回路10で記憶値を読取ってデータバッファ12に収容し、データバッファの書込みフラグを落としている。この時点で外部からはデータが参照できる状態になる。
106で書込み要求か判断し、書込み要求なら107で書込み値でデータバッファ12の語番号の語を書換えて一時保存し、データバッファ12の書込みフラグを立てている。
図4は図3の104の書込み処理のより詳細なフローチャートである。50で引抜き電圧と注入電圧を開始値に設定する、書込み値はデータバッファ12にあり、ブロック番号でブロック30を選択し、行番号からブロック30内のワード線22を選択して書換え対象の記憶素子33の行を選択する。
60で選択した行の記憶素子33の記憶値を読取り、書込み値と比較して電荷の過不足を判定している。61で書換えフラグが立っていて電荷が過剰の記憶素子33が選択した行に無ければ引抜き処理を終了して注入処理に進んでいる。62で書換えフラグが立っていて記憶素子33の電荷が過剰なら63で電荷を注入し、64で引抜き電圧を増加させ60に戻る。以上の60から64の繰り返しが従来の消去処理の代わりになり、記憶素子33から電荷の過剰分を引抜くことになる。
70で選択した行の記憶素子33の記憶値を読取り、書込み値と比較して電荷の過不足を判定している。71で書換えフラグが立っていて電荷が不足の記憶素子33が選択した行に無ければ注入完了で書込み処理を終了している。72で書換えフラグが立っていて記憶素子33の電荷が不足なら73で電荷を注入し、74で注入電圧を増加させて70に戻る。以上の70から74の処理の繰り返しで、従来と同様に記憶素子33に電荷の不足分を注入している。
図5は消去処理を行う、従来のNAND型の装置の記憶素子のゲート閾値の遷移を時間とともに図示していて、−1V〜3Vの4値の異なるゲート閾値から出発して、−1Vまで消去処理で電荷を引抜き、その後電荷を注入処理して−1V〜3Vのゲート閾値に戻した場合の図である。記憶値の読取りと電荷の注入の繰返しで注入処理を行い階段状にゲート閾値が遷移する。
図6は引抜き処理の後で注入処理を行う、当発明のNAND型の装置の、記憶素子のゲート閾値の遷移を時間とともに図示していて、0V〜3Vの4値の異なるゲート閾値から出発して、0V〜3Vのゲート閾値に合せた場合の図である。電荷の引抜き期間E1〜E6と注入期間I1〜I6の処理は、記憶値の読取り期間R0〜R12に挟まれて繰返すので共に階段状にゲート閾値が遷移する。
図5も図6も共に個々の記憶素子毎に特性が異なるので各々異なった変化値になり、その結果処理の周回数も異なってくるが、図では省略し理想的な遷移のみを描いている。
図7は当発明のNAND型の装置のワード線22に繋がる記憶素子33のゲート電圧の遷移図で、図6の処理の際のゲート電圧の変化を図示している。書込み処理の前後はG0のゼロ電圧にある。
読取り期間R0〜R12に、読取り電圧GRを読取り対象行のワード線22に加えている、図では記憶素子33の最大ゲート閾値の3Vとしている。
GEはパルス状の引抜き電圧で、GDだけ徐々に電圧を下げながら引抜き処理を繰返し、書込み対象の行のワード線22に6V〜0Vを、抜取り期間E1〜E6で加えている。
GIはパルス状の注入電圧で、GUだけ徐々に電圧を上げながら注入処理を繰返し、書込み対象の行のワード線22に14V〜20Vを、注入期間I1〜I6で加えている。
ブロック30内の選択行以外のワード線22には、引抜き期間E1〜E6に引抜き電圧GEとは逆に10+10/3≒13.3Vの、点線の逆電圧GNを加え引抜きの対象外としている。
ブロック30内の選択行以外のワード線22には、点線の導通・逆電圧GSとして10V−10/3V≒6.7Vを加えて、読取り期間R0〜R12には無条件で記憶素子33を導通させ、注入期間I1〜I6では注入の対象外としている。
図8は当発明のNAND型の装置の記憶素子33のソース電圧≒ビット線電圧の遷移図で、図6の処理の際の変化を図示している。書込み処理の前後はB0のゼロ電圧である。
電荷が最大と最小の間で変化した場合の記憶素子33の読取り結果をBRとして図示している。ビット線11に一定の読取り電流を流すと、記憶素子33のソース電圧はGR−ゲート閾値≒浮遊ゲートの電荷に対応した電圧になり記憶値を読取れる。図では電荷の引抜きと注入の度に浮遊ゲートの電荷が変化して、読取り期間R0〜R12にBRは0V〜3Vの範囲で変化している。
BEは引抜き期間E1〜E6に加えるパルス状の引抜き電圧で20Vである。
注入期間I1〜I6はBIの0Vとしている。
書込み不要もしくは引抜き完了のビット線11には、引抜き期間E1〜E6に点線の逆電圧BN1で10V−10/3V≒6.7Vを加えて、引抜きの対象外としている。
書込み不要もしくは注入完了のビット線11には、注入期間I1〜I6に点線の逆電圧BN2で10V+10/3V≒13.3Vを加えて、注入の対象外としている。
図7と図8に示したゲート電圧とソース電圧の差が記憶素子33のゲート1とチャネル6の間に掛かる電圧になる。
E1〜E6の引抜き期間にはBE−GEの差が引抜き対象の記憶素子33に掛かり、BEの電圧が高くGEが低い、GEは次第に低下し引抜き電圧の絶対値は14V〜20Vと次第に増加する。絶縁膜に閾値以上の電界が掛かると、トンネル電流が流れて浮遊ゲート2から電荷が引抜かれる。
引抜き対象外の記憶素子33には、BE−GNかBN1−GEかBN1−GNの何れかの電圧が掛かり、絶対値で6.7V以下に収まる。
I1〜I6の注入期間にはBI−GIの差の注入電圧が注入対象の記憶素子33に掛かり、BIはゼロ電圧で注入電圧GIが高く、GIは次第に上昇し注入電圧の絶対値は14V〜20Vと次第に増加する。絶縁膜に閾値以上の電界が掛かると、トンネル電流が流れて浮遊ゲート2に電荷が注入される。
注入対象外の記憶素子33には、BI−GSかBN2−GIかBN2−GSの何れかの電圧が掛かり、絶対値で6.7V以下に収まる。
図9は、引抜き電圧増加分GDを3倍に増やして回数を削減し、引抜き処理時間を短縮した場合のゲート閾値の遷移図である。2Vと1Vには調整できないので過剰に引抜いておき、注入処理で補填している。
図10は2ビット4値の装置の、引抜き電圧の記憶値毎の最低値と最大値を図示している。引抜き電圧はゲート閾値が3V変化するのに対して、14V〜20Vと6Vの変化が必要とされ、図ではマージン分として2Vを見込んでいる。図では、書込み値が異なっていても、マージンの範囲内で電荷が調整できることを図示している。
電圧のマージン内の調整はワード線側で行い、書込み値毎の最低引抜き電圧をビット線側で設定すれば、それが開始電圧を設定することになり、異なる書込み値を同時に並行処理できる。なお注入電圧についても同様の図が描けるが省略する。
図10に従うと引抜き処理では、図7のGEは2Vから開始して0Vまで段階的に下げ、図8のBEは書込み値に応じて、16V〜20Vに設定する。
図10に従うと注入処理では、図7のGIは18Vから開始して段階的に20Vまで上げ、図8のBIは書込み値に応じて、4V〜0Vに設定する。
図示していないが、開始値を記憶素子に記憶して書換え可能とすれば、製品毎の偏差にも細かく対応可能な装置とすることもでき、また温度変化等の他の要素を考慮し、それらをパラメータに別の初期値を与えることも可能である。
図11は、行毎に引抜きと注入電圧の開始値を測定する装置の行データの構成図である。110は行データで、111は行に付属する制御データで、その中に112として開始電圧表を収容する。開始電圧の測定は、行に最低電圧〜最大電圧の引抜きと注入の電圧を徐々に加えて記憶素子の記憶値を読取り、最初に該当記憶値に達した時の電圧値を112に記憶値毎に記憶する。開始電圧の測定は適時自動的に実施し、書込み処理で112を読取り、その値から引抜き電圧BEと注入電圧BIを書込み値に応じて設定する。
当発明では電荷の引抜きの制御が必要で、引抜き電圧の制御と電荷の過剰判定の機能追加が必要になる。引抜き電圧の発生は消去処理の機能拡張で小規模に収まり、電荷の過剰判定は従来の電荷の不足判定の小規模な改定で済み、その他の機構は従来の機構がそのまま流用できる。また多値記憶の装置にも小規模な変更で適用できる。また3次元に素子を配置するNAND型の装置にも問題なく適用できる。開始電圧の制御や読取りも、機能の追加は小規模に収まり採用するメリットが上回る。
浮遊ゲートへの電荷の引抜きと注入操作で記憶素子が劣化するため、元の領域に書戻すと同一箇所への書込みが集中し、書込み回数が規定の回数を超過して記憶が維持できなくなる、そのため領域を動的に割当て書込みを分散させて問題を回避している。
従来のNAND型の装置では、消去でブロック内の多数の行が一括して消去されるため、ブロックで領域を動的に管理すると、細かな単位でデータを書換える際に極端に書込み速度が落ちる。そのため、ブロック単位ではなく行単位に領域を動的に管理して速度の低下を防いだ方式があるが、物理的にはなおブロック単位の処理が必要で、新規にブロックを割当てるには空のブロックが必要で、空のブロックが無いと、空行のあるブロックを寄せ集めて空のブロックを作り出している。ブロックに空の行が少なく、書込み要求が頻発すると、空のブロックは急速に消費されて、空のブロックを用意するために、書込みが数秒に渡り一時頓挫して不評を買っている。
当発明の装置では、任意の単位で書き換えが可能になるため、領域サイズを任意に選択でき、書込み速度の極端な低下は避けられ、空のブロックは要求されないので、書込みが頓挫する事もなくなる。書込み処理自身が簡略化されるため、動的な領域管理を内部に持たせて、外部からの管理を一切不要とすることも比較的容易に実現できる。
当発明の装置では記憶値を読取りそのまま書き戻すことで、電荷が閾値より僅かに外れた記憶素子の電荷を本来の電荷に少ない電荷の移動で調整させるようにでき、閾値内に留まった記憶素子はそのまま維持される。そのため僅かなストレスで記憶値のスクリーニング処理を実行でき、記憶素子の劣化を最小に止めて長期の記憶保存が安全に実現できるようになる。
1 ゲート
2 浮遊ゲート
3 ソース
4 ドレイン
5 ウエル
6 チャネル
10 列回路
11 ビット線
12 データバッファ
20 行回路
21 選択ゲート線
22 ワード線
23 ドレインゲート線
24 ドレイン線
30 ブロック
31 選択素子
32 ドレイン素子
33 記憶素子
40 ブロックの繰り返し
45 制御回路
50 初期設定
60 電荷過剰を判定
61 引抜き完了判断
62 電荷過剰判断
63 電荷を引抜く
64 引抜き電圧増加
70 電荷不足を判定
71 注入完了判断
72 電荷不足判断
73 電荷を注入
74 注入電圧増加
102 行の変化判断
103 書換えあり判断
104 旧行に書込み
105 新行を読取り
106 書込み判断
107 バッファを書換え
110 行データ
111 行制御データ
112 開始電圧表
G0 ゼロ電圧
GE 引抜き電圧
GN 逆電圧
GI 注入電圧
GR 読取り電圧
GD 引抜き電圧増加分
GU 注入電圧増加分
GS 導通・逆電圧
B0 ゼロ電圧
BN1 逆電圧
BN2 逆電圧
BE 引抜き電圧
BI 注入電圧
BR 読取り結果
R0〜R12 読取り期間
E1〜E6 引抜き期間
I1〜I6 注入期間

Claims (4)

  1. トランジスタの浮遊ゲートに電荷を蓄え、蓄えた電荷の多寡で情報を記憶するNAND型の不揮発性記憶装置において、書込み処理で抜取り電圧を増加させながら周回して書込み値に応じて電荷を抜取ることで、事前の消去処理による電荷の抜取りを不要とし、記憶の部分的な書換えを可能とした装置。
  2. トランジスタの浮遊ゲートに電荷を蓄え、蓄えた電荷の多寡で情報を記憶する装置の、電荷の抜取もしくは注入もしくは双方の処理において、非対象のワード線とビット線には中位の電圧から更にその1/3の逆電圧を加える装置。
  3. トランジスタの浮遊ゲートに電荷を蓄え、蓄えた電荷の多寡で情報を記憶する装置において、電荷の抜取もしくは注入もしくは双方の開始電圧を書込み値に応じて変更する装置。
  4. 請求項3の装置で、書込み値に応じた抜取りと注入の開始電圧を行別に適時自動収集して更新する装置。
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