JP2010231080A - スクリーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
偏光性拡散フィルムを含むスクリーンであって、前記偏光性拡散フィルムは、一軸延伸樹脂フィルムであって、該一軸延伸樹脂フィルムの可視光線に対する透過ヘイズが15〜90%であり、前記一軸延伸樹脂フィルムは、固有複屈折が0.1以上である1種類の結晶性樹脂からなり、前記一軸延伸樹脂フィルムの結晶化度が8〜30%であり、前記一軸延伸樹脂フィルム面の、延伸方向に対して垂直な切断面のTEM像(撮像範囲のフィルム厚さ方向の距離は0.1μm、かつ撮像面積は45μm2)で海島構造が観察される、スクリーンを提供する。
【選択図】図1B
Description
本発明は、これらの偏光選択性と拡散性を有するスクリーンであって、ぎらつき等のない、コントラストの高い画像を表示でき、かつ製造が容易であるスクリーンを提供することを目的とする。
[1] 偏光性拡散フィルムを含むスクリーンであって、前記偏光性拡散フィルムは、一軸延伸樹脂フィルムであって、該一軸延伸樹脂フィルムの可視光線に対する透過ヘイズが15〜90%であり、前記一軸延伸樹脂フィルムは、固有複屈折が0.1以上である1種類の結晶性樹脂からなり、前記一軸延伸樹脂フィルムの結晶化度が8〜30%であり、前記一軸延伸樹脂フィルム面の、延伸方向に対して垂直な切断面のTEM像(撮像範囲のフィルム厚さ方向の距離は0.1μm、かつ撮像面積は45μm2)で海島構造が観察される、スクリーン。
[2] 前記海島構造の二値化画像における明部の面積分率が6〜80%である、[1]に記載のスクリーン。
[3] 前記偏光性拡散フィルムの厚さを100μmとしたときの透過偏光度は30〜90%である、[1]または[2]に記載のスクリーン。
[4] 前記スクリーンが、反射型スクリーンであって、前記偏光性拡散フィルムの反射偏光度は55〜90%である、[1]〜[3]のいずれかに記載のスクリーン。
[5] 前記偏光性拡散フィルムの、可視光線に対する全光線反射率が15%以上50%未満である、[4]に記載のスクリーン。
[6] 前記スクリーンが、透過型スクリーンであって、前記偏光性拡散フィルムの可視光線に対する全光線透過率が60〜85%であり、かつ、前記偏光性拡散フィルムの延伸方向に平行な偏光に対する透過ヘイズHpが30〜99.9%であり、前記延伸方向に垂直な偏光に対する透過ヘイズHvがHp/2以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のスクリーン。
[7] 前記結晶性樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである、[1]〜[6]のいずれかに記載のスクリーン。
[8] 前記偏光性拡散フィルムの延伸方向が、該偏光性拡散フィルムに入射する直線偏光の偏光軸とほぼ平行に配置されて用いられる、[1]〜[7]のいずれかに記載のスクリーン。
[9] 前記偏光性拡散フィルムは、固有屈折率が0.1以上である結晶性樹脂からなる非晶状態のシートを加熱して、結晶化シートを得るステップ、および、前記結晶化シートを主として一軸方向に延伸するステップ、を含む製造方法により得られる、[1]〜[8]のいずれかに記載のスクリーン。
[10] 反射層をさらに含む、[4]に記載のスクリーン。
[11] 色素層をさらに含む、[1]〜[10]のいずれかに記載のスクリーン。
[12] 前記色素層は、420nm〜530nmの波長領域に吸収極大を有する色素、および/または、530nm〜630nmの波長領域に吸収極大を有する色素を含む、[11]に記載のスクリーン。
[13] 前記色素層が、配向した二色性色素を含むことにより偏光性を有し、前記色素層の吸収軸と前記偏光性拡散フィルムの延伸軸とがほぼ垂直である、[11]または[12]に記載のスクリーン。
偏光性拡散フィルムとは、「偏光選択性」と「拡散性」を兼ね備えたフィルムである。偏光選択性とは、特定方向の直線偏光を、これと直交する直線偏光よりも多く透過させ、特定方向の直線偏光と直交する直線偏光をより多く反射する特性をいう。一方、拡散性とは、透過光または反射光を拡散させる特性をいう。すなわち、偏光性拡散フィルムは、特定方向の直線偏光を透過させて拡散させるが、これと直交する直線偏光は反射して光入射側へ戻すことができる。
1)分光光度計の積分球の光線入射口側の試験片設置部の手前に偏光解消板をセットし、偏光解消板表面の法線方向から光を入射できるようにする。これにより、試験片であるフィルム表面の法線方向から無偏光の光を入射できるようにする。フィルム表面に、偏光解消板を透過した波長範囲380〜780nmの光を入射させて、10nm毎に全光線透過率を測定する。
2)前記1)で得られた全光線透過データから、JIS R−3106に基づいて、視感平均値の全光線透過率Ttotalを算出する。
3)算出された全光線透過率Ttotalを、フィルム厚さtを100μmとしたときの値(Ttotal@100μm)に変換してもよい。具体的には、以下の式(1)にあてはめればよい。
1)分光光度計の積分球の光線入射口の試験片設置部の手前に偏光解消板をセットして、偏光解消板表面の法線方向から光を入射できるようにする。これにより、試験片であるフィルムの法線方向から無偏光の光を入射できるようにする。
2)フィルムを反射測定サンプル取り付け部に取り付けて、無偏光に対する全光線反射率を測定する。上記取り付け部には、副白板(アルミナの完全拡散反射板)が取り付けられている。
3)次いで、フィルム表面に、偏光解消板を透過した波長範囲380〜780nmの光を入射させて、波長10nm毎に全光線反射率を測定する。得られた全光線反射データから、JIS R−3106に基づいて、視感平均値の全光線反射率Rtotalを算出する。
1)分光光度計の積分球の試験片設置部の手前に偏光板をセットして、セットされた偏光板表面の法線方向から光を入射できるようにする。これにより、試験片に、偏光板の吸収軸に対して垂直な直線偏光を入射できる。
2)試験片であるフィルムを偏光板に密着させてセットして、偏光線に対する全光線透過率を測定する。
3)まず、試験片であるフィルムの延伸軸を、入射する直線偏光の偏光方向に対して平行とする。波長範囲380〜780nmの直線偏光を照射して、波長10nm毎に全光線透過率を測定する。測定値を、偏光板の全光線透過率で除し、JIS R−3106に基づいて、延伸軸に平行な偏光の全光線透過率Tpを求める。求めたTpを、Tp@100μmに変換してもよい。
4)次に、試験片であるフィルムを、フィルム表面を含む平面内で90度回転させて、試験片であるフィルムの延伸軸を、入射する直線偏光の偏光方向に対して垂直とする。3)と同様に、波長範囲380〜780nmの直線偏光を照射して、波長10nm毎に全光線透過率を測定する。3)と同様に、測定値を、偏光板の全光線透過率で除し、JIS R−3106に基づいて、延伸軸と垂直な偏光の全光線透過率Tvを求める。求めたTvを、Tv@100μmに変換してもよい。
5)得られた全光線透過率TpとTv、またはTp@100μmとTv@100μmを、前記式(2)または式(5)にあてはめて、透過偏光度を算出する。
1)分光光度計の積分球の光線入射口の試験片設置部の手前に偏光板をセットして、セットされた偏光板表面の法線方向から光を入射できるようにする。これにより、試験片であるフィルムに、偏光板の吸収軸に対して垂直な直線偏光を入射できるようにする。
2)フィルムを反射測定サンプル取り付け部に取り付けて、直線偏光に対する全光線反射率を測定する。
3)まず、フィルムの延伸軸を、入射する直線偏光の偏光方向に対して平行とする。波長範囲380〜780nmの直線偏光を照射して、波長10nm毎に全光線反射率を測定する。測定値を、偏光板の全光線透過率で除し、JIS R−3106に基づいて、延伸軸に平行な偏光に対する全光線反射率Rpを求める。
4)次に、フィルムを、該フィルム表面を含む平面内で90度回転させて、フィルムの延伸軸を、入射する直線偏光の偏光方向に対して垂直とする。3)と同様に、波長範囲380〜780nmの直線偏光を照射して、波長10nm毎に全光線反射率を測定する。3)と同様に、測定値を、偏光板の全光線透過率で除し、JIS R−3106に基づいて、延伸軸と垂直な偏光に対する全光線反射率Rvを求める。
1)分光光度計の光線入射口の試験片設置部の手前に偏光解消板をセットし、偏光解消板表面の法線方向から光を入射できるようにする。これにより、試験片であるフィルム表面の法線方向から無偏光の光を入射できるようにする。フィルム表面に、波長範囲380〜780nmの光を照射して、波長10nm毎に平行光線透過率を測定する。
2)前記1)で得られた平行光線透過データから、JIS R−3106に基づいて、視感平均値の平行光線透過率Tparaを算出する。
3)前記2)算出された平行光線透過率Tparaと、前述の全光線透過率Ttotalから、透過へイズを以下の式(7)から算出する。
4)前記2)で算出された平行光線透過率Tparaを、フィルム厚さtを100μmとしたときの値(Tpara@100μm)に変換する。具体的には、以下の式(8)にあてはめればよい。
5)前記4)で算出されたフィルム厚さtを100μmとしたときの平行光線透過率(Tpara@100μm)と前述のフィルム厚さtを100μmとしたときの全光線透過率(Ttotal@100μm)から、フィルム厚さtを100μmとしたときの透過へイズ(透過ヘイズ@100μm)を以下の式(9)から算出する。
Tc−30℃≦T<Tm−10℃
延伸速度(%/sec)=(L−Lo)/Lo/t×100
R.de.P.Daubeny,C.W.Bunn,C.J.Brrown,Proc.Roy.Soc.,A226,531(1954)
本発明のスクリーンは、必要に応じて基板を含んでもよい。基板は、偏光性拡散フィルムを支持する部材であるほか、反射層や色素層として機能する部材であってもよい。基板は、透過型スクリーンまたは反射型スクリーンなどのスクリーンの種類や、スクリーンの構成に応じて適宜選択されればよく、特に限定されない。基板の例には、樹脂基材、ガラス基材などが含まれる。基板の厚みは、例えば0.1〜10mmである。これらの基板には、巻き取り可能な薄さのスクリーン等も含まれる。
画像投影システム10は、投射光を出射するプロジェクタ12と、プロジェクタ12からの投射光を反射することで画像を投影する反射型スクリーン14と、を有する。この場合、観察者Aは、プロジェクタ12と同じ側から反射型スクリーン14に投影された画像を観察する。
反射型スクリーン14には、プロジェクタ12から出射された直線偏光に、室内照明や太陽光等の外光が重畳された状態で入射する。偏光性拡散フィルム18の延伸方向に対して平行な直線偏光は、偏光性拡散フィルム18で選択的に拡散反射されると共に、画像に寄与しない外光は無偏光であるため、多くは反射されるよりも透過する。このように、偏光性拡散フィルム18は、画像に寄与する直線偏光のみを選択的に拡散反射させることができる。このため、偏光性拡散フィルム18を有する反射型スクリーン14は、ぎらつきがなく、明所においてもコントラストの高い画像を表示できる。特に、偏光拡散フィルム18を透過した外光を吸収する色素層を、偏光拡散フィルム18の背面側(基板16側)に設けることで、明所における画像のコントラストを一層高めることができる。
画像投影システム20は、投射光を出射するプロジェクタ12と、プロジェクタ12からの投射光を透過および拡散させて画像を投影する透過型スクリーン24と、を有する。この場合、観察者Aは、透過型スクリーン24を介してプロジェクタ12と反対側から画像を観察する。
透過型スクリーン24には、プロジェクタ12から出射された直線偏光に、室内照明や太陽光等の外光が重畳された状態で入射する。偏光性拡散フィルム28の延伸方向と平行な直線偏光は、偏光性拡散フィルム28において多くが拡散透過あるいは拡散反射されるが、残りは画像に寄与しない無偏光の外光とともに透過する。したがって、偏光性拡散フィルム28を透過した画像に寄与する直線偏光は、外光よりも選択的に拡散透過される。これにより、偏光性拡散フィルム28を含む透過型スクリーン24は、明所においてもコントラストの高い画像を表示できる。
1)偏光性拡散フィルム/色素層(偏光板)/反射層(/基板)
2)偏光性拡散フィルム/色素層(偏光板)/基板
3)偏光性拡散フィルム(/基板)
4)(基板/)偏光性拡散フィルム
帝人化成社製A−PETシート FR(表面処理なし、厚み330μm)を、70×70mmの大きさに裁断し、一軸延伸用原反とした。この原反の4辺をクランプに挟んで、高分子フィルム二軸延伸装置(岩本製作所社製BIX−703型)にセットした。原反のMD方向を、延伸方向とした。セットされたフィルムを予熱した。予熱温度を118℃、予熱時間を8分30秒とした。延伸直前の原反に白みが生じていた。その後、延伸倍率5倍に延伸速度48mm/秒で一軸延伸して、偏光性拡散フィルムを得た。延伸は、フィルムの延伸方向に垂直な端を固定して行う、いわゆる横固定延伸とした。得られたフィルムの厚さは75μmであった。
実施例1で原料として用いたA−PETシートを、80×80mmの大きさに裁断した。裁断されたシートが加熱により収縮しないよう四辺を固定治具で挟んだ(挟みしろ5mm)。次に、固定されたフィルムを、ギヤオーブン(ISUZU製作所社製そよかぜSSR−113S)に装入し、温度120℃で4分20秒間加熱し、延伸前の原反を得た。加熱後の原反は白みが生じており、原反の透過ヘイズを、日本電色工業社製濁度計NDH2000にて測定したところ、7.7%であった。
ギヤオーブンによる加熱時間を4分50秒間とした以外は、実施例2と同様にして偏光性拡散フィルムを得た。ギヤオーブンによる加熱後の原反の透過ヘイズは19.4%であった。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは72μmであった。
原反を大阪樹脂化工製A−PETシート(PET26P、表面処理なし、厚み200μm)とし、ギヤオーブンによる加熱時間を2分20秒間とし、延伸時の予熱温度を117℃とした以外は、実施例2と同様にして偏光性拡散フィルムを得た。ギヤオーブンによる加熱後の原反の透過ヘイズは8.2%であった。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは44μmであった。
原反を大阪樹脂化工社製A−PETシート(PET26P、表面処理なし、厚み200μm)とし、ギヤオーブンによる加熱時間を5分間とした以外は、実施例2と同様にして偏光性拡散フィルムを得た。ギヤオーブンによる加熱後の原反の透過ヘイズは21.4%であった。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは44μmであった。
三井化学社製ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(三井PET SA135)を原料とし、フルフライトスクリューを備えたL/D=32の40mmφ単軸押出機にて、Tダイ製膜してキャスティングシートを得た。押出温度を270℃とした。得られたキャスティングシートの厚さは300μmであった。
この原反の押出時MD方向を延伸方向とし、実施例2と同様にして一軸延伸して偏光性拡散フィルムを得た(ただし、延伸速度を48mm/秒とした)。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは72μmであった。
三井化学社製ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(三井PET J125)を原料とし、フルフライトスクリューを備えたL/D=32の40mmφ単軸押出機にて、Tダイ製膜してキャスティングシートを得た。押出温度を270℃とした。得られたキャスティングシートの厚さは300μmであった。
この原反の押出時MD方向を延伸方向とし、実施例2と同様にして一軸延伸して偏光性拡散フィルムを得た(ただし、延伸速度を48mm/秒とした)。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは63μmであった。
ギヤオーブンによる加熱時間を4分40秒間とし、いわゆる「横フリー延伸(フィルムの延伸方向に垂直な端を固定しないで延伸する)」とした以外は、実施例2と同様にして偏光性拡散フィルムを得た。ギヤオーブンによる加熱後の原反の透過ヘイズは8.9%であった。得られた偏光性拡散フィルムの厚さは134μmであった。
延伸時の予熱温度を124℃、予熱時間を2分、延伸倍率を4.5倍とした以外は、実施例1と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは70μmであった。
延伸時の予熱温度を118℃、予熱時間を6分、延伸倍率を6倍とした以外は、実施例1と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは53μmであった。
延伸時の予熱温度を117℃、延伸速度を200mm/秒とした以外は、実施例2と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは73μmであった。
延伸時の延伸速度を200mm/秒とした以外は、実施例4と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは79μmであった。
帝人化成社製A−PETシート(実施例1と同様)を用い、予熱温度を100℃、予熱時間を2分として、かつ延伸倍率を3.6倍、延伸速度を48mm/秒とした以外は、実施例1と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは99μmであった。
帝人化成社製A−PETシート(実施例1と同様)を用い、予熱温度を100℃、予熱時間を2分として、かつ延伸倍率を3倍、延伸速度を48mm/秒とした以外は、実施例1と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは141μmであった。
帝人化成社製A−PETシート(実施例1と同様)を用い、予熱温度を100℃、予熱時間を2分として、かつ延伸倍率を4倍、延伸速度を48mm/秒とした以外は、実施例1と同様にして一軸延伸樹脂フィルムを得た。得られた一軸延伸樹脂フィルムの厚さは82μmであった。
12 プロジェクタ
14 反射型スクリーン
16、26 基板
18、28 偏光性拡散フィルム
24 透過型スクリーン
Claims (13)
- 偏光性拡散フィルムを含むスクリーンであって、
前記偏光性拡散フィルムは、一軸延伸樹脂フィルムであって、該一軸延伸樹脂フィルムの可視光線に対する透過ヘイズが15〜90%であり、
前記一軸延伸樹脂フィルムは、固有複屈折が0.1以上である1種類の結晶性樹脂からなり、
前記一軸延伸樹脂フィルムの結晶化度が8〜30%であり、
前記一軸延伸樹脂フィルム面の、延伸方向に対して垂直な切断面のTEM像(撮像範囲のフィルム厚さ方向の距離は0.1μm、かつ撮像面積は45μm2)で海島構造が観察される、スクリーン。 - 前記海島構造の二値化画像における明部の面積分率が6〜80%である、請求項1に記載のスクリーン。
- 前記偏光性拡散フィルムの厚さを100μmとしたときの透過偏光度は30〜90%である、請求項1または2に記載のスクリーン。
- 前記スクリーンが、反射型スクリーンであって、
前記偏光性拡散フィルムの反射偏光度は55〜90%である、請求項1または2に記載のスクリーン。 - 前記偏光性拡散フィルムの、可視光線に対する全光線反射率が15%以上50%未満である、請求項4に記載のスクリーン。
- 前記スクリーンが、透過型スクリーンであって、
前記偏光性拡散フィルムの可視光線に対する全光線透過率が60〜85%であり、かつ、
前記偏光性拡散フィルムの延伸方向に平行な偏光に対する透過ヘイズHpが30〜99.9%であり、前記延伸方向に垂直な偏光に対する透過ヘイズHvがHp/2以下である、請求項1または2に記載のスクリーン。 - 前記結晶性樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである、請求項1または2に記載のスクリーン。
- 前記偏光性拡散フィルムの延伸方向が、該偏光性拡散フィルムに入射する直線偏光の偏光軸とほぼ平行に配置されて用いられる、請求項1または2に記載のスクリーン。
- 前記偏光性拡散フィルムは、
固有屈折率が0.1以上である結晶性樹脂からなる非晶状態のシートを加熱して、結晶化シートを得るステップ、および、
前記結晶化シートを主として一軸方向に延伸するステップ、
を含む製造方法により得られる、請求項1または2に記載のスクリーン。 - 反射層をさらに含む、請求項4に記載のスクリーン。
- 色素層をさらに含む、請求項1または2に記載のスクリーン。
- 前記色素層は、420nm〜530nmの波長領域に吸収極大を有する色素、および/または、530nm〜630nmの波長領域に吸収極大を有する色素を含む、請求項11に記載のスクリーン。
- 前記色素層が、配向した二色性色素を含むことにより偏光性を有し、
前記色素層の吸収軸と前記偏光性拡散フィルムの延伸軸とがほぼ垂直である、請求項11に記載のスクリーン。
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