JP2010228581A - エアバッグ展開モード報知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の複数の座席のそれぞれに対応してエアバッグが設けられている場合、各座席に着席する乗員に対して、自己の座席に対応するエアバッグの展開モードを確実に報知する。
【解決手段】車両の複数の座席のそれぞれに対応して設けられたエアバッグの展開を行うか否かに関するエアバッグ展開モードの状態を、それぞれの座席の乗員に報知するエアバッグ展開モード報知装置であって、それぞれの座席に対応したエアバッグの展開モードを検知する展開モード検知部と、それぞれの座席の乗員の所定の目的のために該それぞれの座席に対応して車両内に設けられ所定の車内装置を、更に展開モード検知部によって検知された展開モードを該それぞれの座席の乗員に報知させる報知装置として機能させる報知機能部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されたエアバッグの展開の可否に関する展開モードを乗員に報知する報知装置に関する。
昨今の車両には事故時などに乗員を保護するためにエアバッグの搭載が標準となっている。このエアバッグのような乗員保護装置については、座席にチャイルドシートが設置されている場合や、そもそも乗員が乗車していないような場合に、事故発生時の余剰なエアバッグの展開を防止することを目的として、ユーザ、特に車両の操縦者のマニュアル操作により各座席のエアバッグの展開を行うか否かの展開モードを切替えるためのスイッチが設けられている(例えば、特許文献1、2を参照。)。この切替スイッチを搭載することで、不要なエアバッグの展開を防止することができるため、事故時の車両の修理費を抑制することが可能となる。一般に、切替スイッチは、操縦席のハンドル下に配置されていることが多く、展開モードの切替をダイヤル式で行ったり、イグニッションキーで行ったりする形式がある。
また、このエアバッグの展開モードに関しては、車両の乗員にとっては事故時の自身の保護に関するものであるから、極めて重要な情報である。したがって、車両の乗員に対するエアバッグの展開モードの設定は慎重に行われなければならない。そこで、エアバッグの展開モードが正しく行われているか否か、車両の操縦者に報知するために発光ダイオードを用いた技術が公開されている(例えば、特許文献3を参照。)。また、助手席用のエアバッグの展開モードについて、的確に操縦者および助手席に着席する乗員に報知するために報知装置を助手席側に設ける技術も公開されている。
特開2006−327220号公報 特開2000−272466号公報 特開平11−227555号公報
車両のエアバッグの搭載については、近年の安全志向の高まりから、操縦席、助手席を正面からの衝撃から保護するためのエアバッグに加えて、側方からの衝撃から保護するための側突エアバッグ、二列・三列目の乗員を保護するためのエアバッグ、車両が横転した際の衝撃から保護するロールオーバー用エアバッグ等、多種のエアバッグが搭載されるようになってきている。このように車両に搭載されるエアバッグが増加するにつれて、事故発生時の修理費も増加する傾向にあるため、エアバッグ展開モードを制御する切替スイッチの必要性は上昇してくると考えられる。一方で、エアバッグの展開は乗員の安全性に直結する重要な事項であるため、たとえ車両の修理費を抑制するためとはいえ、座席に乗員が着席する以上は、当該座席に対応するエアバッグは展開し得るように制御されなければならない。
ここで、事故発生時の乗員の保護を確実とするために、各座席に対応してエアバッグが搭載されている車両が近年普及している。このような車両においても、各座席に対応するエアバッグの展開モードを制御することが要求されてくる。しかし、展開モードが制御される座席の数が増えるに従い、過った展開モードの設定が為される可能性も出てき、それ
は事故時の不十分な乗員保護や、不用意なエアバッグの展開等に帰結することになる。特に、車両に乗員が存在する限り、当該乗員はエアバッグによって確実に保護されるべきであるから、当該搭乗員には、少なくとも自分の座席に関する展開モードについては報知されなければならない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、車両の複数の座席のそれぞれに対応してエアバッグが設けられている場合、各座席に着席する乗員に対して、自己の座席に対応するエアバッグの展開モードを確実に報知させることができる報知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、車両に設けられており、乗員によって所定の目的で使用される所定の車内装置を利用し、当該装置が通常とは異なる動作を行うことで乗員に対して注意を喚起することとした。当該車内装置が通常と異なる操作によって、エアバッグの展開モードを乗員に対して報知するため、エアバッグの展開モードに関して乗員の注意を十分に引きつけることができる。以下に、本発明の詳細を説明する。
本発明は、車両の複数の座席のそれぞれに対応して設けられたエアバッグの展開を行うか否かに関するエアバッグ展開モードの状態を乗員に報知するエアバッグ展開モード報知装置であって、前記それぞれの座席に対応したエアバッグの展開モードを検知する展開モード検知部と、前記それぞれの座席の乗員の所定の目的のために該それぞれの座席に対応して車両内に設けられ所定の車内装置を、更に前記展開モード検知部によって検知された展開モードを該それぞれの座席の乗員に報知させる報知装置として機能させる報知機能部と、を備える。
上記エアバッグ展開モード報知装置では、展開モード検知部と報知機能部によって、車両中の複数の座席に対応するようにエアバッグが配置されているとき、当該各座席のエアバッグの展開を行うか否かに関する制御、すなわちエアバッグの展開モードの制御について、設定されている展開モードを、当該座席に座る乗員に対して、当該座席に対応して設けられている所定の車内装置を介して個別に報知が行われる。ここで、この報知装置の対象となる車両においては、複数の座席にエアバッグが設置されることが前提となるが、これは必ずしも車両に配置される全ての座席を対象とする必要はない。また、対象となる座席のうち、操縦者が座る操縦席は含まれてもよく、また含まれなくてもよい。操縦席が対象となる座席に含まれる場合には、操縦席においてもエアバッグの展開モードの制御が行われることになる。
ここで、報知機能部は、本来、座席に座っている乗員に対して何らかの目的を果たすために車両内に設置されている所定の車内装置を、一時的に別の装置として、すなわち当該座席のエアバッグの展開モードを報知するための装置として機能させる。したがって、当該所定の車内装置によるエアバッグの展開モード報知が終了すれば、再び当該車内装置を本来の装置の機能に戻せばよい。このように、所定の車内装置を一時的にエアバッグの展開モード報知装置として機能させることで、本来と異なる動作をする装置に対して当該座席に座る乗員の注意を引くことが可能となる。さらに、展開モードを報知する新たな報知装置を設ける場合よりも、車内での設置場所の問題や、設置に要するコストの問題等を解消することができる。
また、本発明に係るエアバッグ展開モード報知装置においては、車両の複数の座席に対応するエアバッグの展開モードを制御するための制御装置の形態は特に限定されない。どのような形態で各座席のエアバッグの展開モードが制御されてもよく、例えば、操縦席側で一括して制御されてもよく、また各座席に座る乗員によってそれぞれ制御されてもよい
。すなわち、本発明においては、エアバッグが設けられているそれぞれの座席の乗員に対してエアバッグの展開モードが報知される限り、展開モードの制御自体には限定は無い。
ここで、前記所定の車内装置は、前記車両の座席に対応して設けられ、且つ該座席に対応するドアの開閉状態に応じて、該座席もしくは該座席近傍の照明を行う照明装置であってもよい。そして、前記報知機能部は、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行う第一モードであるときは、前記照明装置に通常照明を行わせ、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行わない第二モードであるときは、前記通常照明とは異なる報知用照明を行わせる。
すなわち、車両内で、エアバッグが設けられた座席に対応して設けられた照明装置を、所定の車内装置として利用することで、各座席のエアバッグの展開モードの報知を行う。いわば、当該照明装置を利用して、乗員の視覚に対してエアバッグの展開モードに関するアピールを行うものである。この照明装置としては、エアバッグが設けられているそれぞれの座席に対して照明を行うのであれば、どのような照明装置であってもよい。例えば、座席に車両のドアが対応している場合には、当該ドアの開閉に応じて当該座席の近傍を照明する、いわゆるドアランプ装置や、当該座席に着席している乗員を照明する、いわゆるルームランプ装置等が挙げられる。この他、このように車両に本来的に付属される照明装置以外の照明装置であっても、エアバッグが設けられた座席に対応し、所定の目的で利用されている照明装置であっても構わない。
ここで、上記エアバッグ展開モード報知装置において、前記通常照明は、対応するドアが開状態であるときは点灯状態となり、該ドアが閉状態であるときは消灯状態となる照明であって、前記報知用照明は、対応するドアが開状態であるときは点滅状態となり、該ドアが閉状態であるときは消灯状態となる照明であるように設定されてもよい。これは、報知用照明が通常照明と異なる一例を示すものである。
更に、上記エアバッグ展開モード報知装置において、前記報知用照明は、対応するドアが開状態であるときは点滅状態となり、該ドアが開状態から閉状態へ移行したときは、該移行時から所定時間の間、点滅状態が継続した後、消灯状態となる照明であるように設定されてもよい。ドアが閉状態になったときに直ちに消灯状態になるのではなく、上記所定時間の間、点滅状態を継続することで、乗員に対して確実に、当該乗員が座る座席のエアバッグが第二モード、すなわちエアバッグの展開が行われないモードになっていることを伝えることが可能となる。
ここで、前記ドアが開状態における点滅状態での前記照明装置の照度は、前記ドアの閉状態における点滅状態での該照明装置の照度より明るく設定されてもよい。ドアが閉状態になった場合、展開モードを伝える対象である乗員は車両の中にいるため、照明装置の点滅に要する電力を抑えても、十分に乗員に対して情報を伝達することが可能である。また、当該照明装置が、車両の外部に対しても何らかの情報を発信する装置であるような場合でも、ドアが閉じればその必要性はなくなるため、点滅状態の照度を暗くし消費電力を抑えることが可能である。
また、上述までのエアバッグ展開モード報知装置において、前記車両の外部周囲の明るさを検知する明るさ検知部と、前記明るさ検知部よって検知された外部周囲の明るさが高くなるに従い、前記照明装置による報知用照明時の該照明の照度を明るく調節する照度調節部と、を更に備えるように構成してもよい。車両の中にいる乗員に対して、当該乗員が座る座席のエアバッグの展開モードを的確に伝えるために、照明装置による照度が照度調節部によって調節される。なお、車両の外部周囲の明るさの検知は、従来からの照度セン
サを利用したり、車両のナビゲーション情報、例えば地図情報や時刻情報からの推定を利用したりしてもよい。
また、上述までのエアバッグ展開モード報知装置において、前記車両が所定の走行状態となると、前記照明装置による報知用照明は禁止されるようにしてもよい。車両走行時に照明装置による報知用照明が行われると、操縦者の車両操縦に支障を来たすおそれがあるからである。なお、車両の走行状態は、車両速度や車両のギア状態等から検出される。
ここで、上記所定の車内装置として、照明装置に代えて、前記車両の座席に対応して設けられ、且つ該座席に着席する乗員に音声を提供するスピーカ装置であってもよい。この場合、前記報知機能部は、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行う第一モードであるときは、前記スピーカ装置に通常の音声提供を行わせ、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行わない第二モードであるときは、前記スピーカ装置に該展開モードが第二モードである旨の音声提供を行わせる。
また、上記所定の車内装置として、照明装置に代えて、前記車両の座席に対応して設けられ、且つ該座席に着席する乗員に映像を提供するモニター装置であってもよい。この場合、前記報知機能部は、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行う第一モードであるときは、前記モニター装置に通常の映像提供を行わせ、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行わない第二モードであるときは、前記モニター装置に該展開モードが第二モードである旨の映像提供を行わせる。
また、上記所定の車内装置として、照明装置に代えて、前記車両の座席に対応して設けられ、且つ該座席に着席する乗員に対して振動を与えるための振動装置であってもよい。この場合、前記報知機能部は、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行う第一モードであるときは、操縦者が前記座席に着席したときに、前記振動装置に該座席を振動させないようにし、前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行わない第二モードであるときは、操縦者が前記座席に着席したときに、前記振動装置に該座席を振動させるようにする。なお、当該振動装置は、座席に座る乗員に振動を与えるものであるが、その本来の目的の例としては、車内に搭載された車載器から提供される音声や映像情報に同期した振動を与えたり、操縦者に対して何らかの注意を促すために振動を与えたりすることが挙げられる。
なお、この振動装置が座席を振動させて操縦者に振動を与えるとき、座席の振動のためにはエネルギーを要するため、座席に乗員が座っていない場合には、振動によるエアバッグの展開モードの報知は行われないようにしてもよい。これにより、不要な座席の振動を回避でき、エネルギー消費を抑制できる。なお、座席における乗員の有無の判断には、座席下に設けられた加圧センサやシートベルトのバックル部分に設けられ、シートベルトが締結を感知するセンサ等による検出値が利用できる。
また、上記の課題を解決するために、本発明を以下のように構成してもよい。すなわち、本発明は、車両の複数の座席のそれぞれに対応して設けられたエアバッグの展開を行うか否かに関するエアバッグ展開モードの状態を乗員に報知するエアバッグ展開モード報知装置であって、前記それぞれの座席に対応したエアバッグの展開モードを検知する展開モード検知部と、前記それぞれの座席に設けられ、前記展開モード検知部によって検知された展開モードを表示するモード表示装置であって、該展開モードに応じて表示態様が異なるモード表示装置と、を備える。すなわち、エアバッグが設けられている座席それぞれに
、エアバッグの展開モードを報知するためのモード表示装置を設けることで、乗員への該展開モードの報知を確実に行うものである。
車両の複数の座席のそれぞれに対応してエアバッグが設けられている場合、各座席に着席する乗員に対して、自己の座席に対応するエアバッグの展開モードを確実に報知させる。
本発明の実施例に係るエアバッグの展開モードを報知する報知装置が搭載される車両の概略構成を表す第一の図である。 図1に示す車両で構築されているエアバッグECUとボデーECUの相関を示す図である。 図1に示す車両に搭載されている車載機と、スピーカ装置と、モニター装置の相関関係を示す図である。 図3に示すボデーECUの機能ブロック図である。 図3に示すエアバッグECUの機能ブロック図である。 図1に示す車両で実行されるエアバッグの展開モードを報知する処理のフローチャートである。 本発明の実施例に係るエアバッグの展開モードを報知する報知装置が搭載される車両の概略構成を表す第二の図である。
ここで、本発明に係るエアバッグ展開モード報知装置の実施例について、明細書添付の図面に基づいて説明する。尚、当該実施例は本発明に係る報知装置の一例を示すものであり、本発明の権利範囲を限定するものではない。
ここで、図1は、乗員を事故発生時等の衝撃から保護するためのエアバッグ装置が設けられた車両10の概略構成を示す図である。車両10には、乗員が着席するための座席1〜4の4つの座席が設けられており、座席1が操縦者Aが着席する操縦席、座席2がいわゆる助手席である。そして、後列の座席として座席3、4が設けられる。ここで、図1に示す車両10の状態では、座席1、2、4にそれぞれ乗員A、B、Cが着席している。さらに車両10の構成として各座席への出入りをするためのドア16〜19が、各座席に対応して設けられている。更に、これらのドアの開閉に伴いドアや座席の近傍を照明する照明装置である、いわゆるドアランプ20〜23も、各座席に対応して設けられている。これらドアランプ20〜23については、乗員が車両に乗り降りする際にその足元を照らしたり、後方車両に対してドアの開閉状態(特に開状態)を暗所でも的確に知らせたりすることが本来的な機能である。
そして、車両10においては、座席1〜4のそれぞれには、そこに着席した乗員を保護するために、それぞれの座席に対応したエアバッグ11〜14が設けられている。これらのエアバッグは車両が前面衝突をした際に乗員を保護するためのものであり、その形態は、座席(操縦席)1用のエアバッグ11はハンドル部分に設けられ、座席(助手席)2用のエアバッグ12は、前方のダッシュボード内に設けられ、後列席の座席3、4用のエアバッグ13、14は、前列席の後方に設けられている。なお、このような形態のエアバッグ以外にも、車両10が側方から衝突されたときの衝撃から乗員を保護する側突エアバッグ5〜8が、各座席1〜4に対応して配置されている。すなわち、車両10においては、各座席に座った乗員を確実に保護するために、各座席に対応した形で前面衝突用のエアバッグと側突エアバッグがそれぞれ設けられている。
また、車両10においては、各座席に対応して設けられているエアバッグ11〜14および側突エアバッグ5〜8の展開動作の可否(エアバッグ展開モード)を制御するために、車両10の操縦者のマニュアル動作によって実行されるマニュアルカット装置15が、操縦席1の近傍に設けられている。本実施例においては、エアバッグ展開モードについては、エアバッグの展開が許可されている状態を第一モードとし、エアバッグの展開が許可されていない状態を第二モードとする。このマニュアルカット装置15を車両10に搭載することで、不要なエアバッグの展開を抑制することが可能となる。例えば、図1に示す車両10の状態では、座席3には乗員は着席していない。したがって、このような場合では、座席3については、事故発生時であっても該座席3に対応するエアバッグ13および側突エアバッグ7を展開する必要は無い。仮に、事故が発生することで、座席1、2、4にそれぞれ対応するエアバッグ11および側突エアバッグ5、エアバッグ12および側突エアバッグ6、エアバッグ14および側突エアバッグ8に加えて、座席3に対応するエアバッグ13および側突エアバッグ7も展開してしまうと、車両10の修理時にエアバッグ13等についても修理を要することになり、余分な修理費用が発生することになる。一方で、乗員が着席している座席1、2、4に対応する各エアバッグについては、事故発生時には確実に展開しなければならない。このように、座席に対応してエアバッグが設けられていると、その展開モードは各座席の状況に応じて的確な設定がされなければならない。
このようにマニュアルカット装置15による各座席対応のエアバッグの展開モードの設定は、乗員保護の観点から極めて重要であるから、各座席に座った乗員は、当該座席に対応するエアバッグの展開モードがどのように設定されているのか知る必要がある。万が一、自己が座る座席のエアバッグの展開モードが第二モード(展開しないモード)である場合には、操縦者に対して注意を促し、当該座席のエアバッグの展開モードを第一モード(展開するモード)に制御するように依頼しなければならない。また、仮に座席に乗員が座っていないのに(図1に示す座席3の状態)当該座席のエアバッグの展開モードが第一モードになっている場合には、不用意なエアバッグの展開があり得るため、操縦者は当該座席のエアバッグの展開モードを第二モードに制御するのが好ましい。このように、各座席のエアバッグの展開モードを適切な状態にするために、当該展開モードに関する報知は重要である。
そこで、車両10における各座席に対応するエアバッグの展開モードの報知について、以下に詳細に説明する。そして、この展開モードの報知を行う装置が、本発明に係るエアバッグ展開モード報知装置に該当する。車両10においては、エアバッグの展開モードの乗員への報知については、車両10において乗員に対して所定の目的で使用されるべく既に設置されている所定の車内装置を利用することで、当該報知を行う。具体的には、上述した車両内の照明装置としてのドアランプ20〜23(以下においては、単に「照明装置51」(図2、3を参照)と言う。)や、車両10のナビゲーションや音楽提供等を行う車載機50(図2、3を参照)に接続されたスピーカ装置52、モニター装置53、振動装置54が、エアバッグの展開モードの報知装置として追加的に機能させられる。
そこで、車両10におけるエアバッグの展開を制御するシステム、およびエアバッグの展開モードを報知するシステムの構成を、図2〜図5に基づいて説明する。図2は、主に車両10に搭載されたエアバッグの制御を行うエアバッグECU(電子演算装置)40と、車両10に搭載された各種のセンサや上記車内装置の制御を行うボデーECU30との相関関係を示す図である。図3は、車両10に搭載される上記車載機50に関連する構成を示す図である。また、図4は、ボデーECU30内で実行される制御を機能ブロックで表示しイメージ化したものであり、図5は、エアバッグECU40内で実行される制御を機能ブロックで表示しイメージ化したものである。これらの機能ブロックの果たす制御内容は、各ECUを構成する専用のプロセッサやそこで実行されるプログラム等、様々な手
法により実現されるものである。
ここで、エアバッグECU40は、上述の通り車両10において各座席に対応するように設けられたエアバッグ11〜14および側突エアバッグ5〜8を制御するための装置であり、これには車両10の各部位に設けられた衝突センサ42の検出結果を受けて、各エアバッグを展開し乗員の保護を図るか否かを制御する。エアバッグの展開が必要であると判断されると、各エアバッグに対応するエアバッグスクイブ41に指示を出し、そのエアバッグの展開が実行される。なお、この衝突センサ42は、車両の前後方、側方等に設けられた加速度センサで構成される。そして、上記マニュアルカット装置15は、衝突センサ42の検出結果に基づいてエアバッグを展開する必要があると判断されたときでも、エアバッグの展開が必要ではない座席については対応するエアバッグの展開を許可しないようにするものである。エアバッグの展開制御およびエアバッグの展開モードの切替(第一モードと第二モードの切替)については、従来技術を適用できるため、本明細書ではその詳細な記載を省略する。
次に、ボデーECU30は、エアバッグECU40と相互通信が可能な状態となっている。このボデーECU30には、シフトセンサ33、速度センサ34、圧力センサ35、ドア開閉センサ36、照度センサ37および車載機50が接続され、各センサによる検出値や車載機50が有する各情報が引き渡される。シフトセンサ33は、車両10におけるシフト状態を検出するセンサであり、本実施例では、少なくともシフト状態がパーキング状態であるか否かを検出する。速度センサ34は、車両10の車速度を検出するセンサである。シフトセンサ33および速度センサ34の検出値は車両10の走行状態を示すパラメータとして種々のインジケータを介して操縦者に報知されている。圧力センサ35は、各座席の下に設置され、各座席に着席した乗員の体重に基づく圧力を検出するセンサである。この圧力センサ35によって、各座席に乗員が着席しているか否かが検出され、エアバッグ展開制御に利用される。ドア開閉センサ36は、各ドア16〜19の開閉状態を検知するセンサである。車両10においてはドア開閉センサ36の検出値に基づいて、何れのドアが開状態になっているかを操縦者に報知し、ドアが閉状態になっていない状態で車両10が走行することが防止される。照度センサ37は、車両10の外部周囲の照度を検出するセンサである。車両10においては照度センサ36の検出値に基づいて、車両10のライトの自動点灯制御が行われる。このように上記各種センサは、車両10において既に何らかの目的のために利用されているセンサであり、後述するエアバッグの展開モードの報知のために新たに設置されたセンサではない。
さらに、ボデーECU30には、車載機50を初め、照明装置51、スピーカ装置52、モニター装置53、振動装置54が設けられている。照明装置51は、車両10内の各座席に対応して設けられた照明装置であり、上記ドアランプ20〜23が該当する。照明装置51として、ドアランプではなく、更に乗員の操作により各座席の照明を行うルームランプ等も、各座席に対応して設置されている限り上記照明装置51に含まれる。
ここで、車載機50と、スピーカ装置52、モニター装置53、振動装置54の相関関係について、図3に基づいて説明する。上述したように車載機50は、車両10のナビゲーション情報、音声情報、映像情報の提供を行う情報処理装置である。そこで、車載機50から出力された映像に関する情報はモニター装置53に送信され、該モニター装置53の画面を介して乗員への情報提供が行われる。また、車載機50から出力された音声に関する情報はスピーカ装置52に送信され、該スピーカ装置52のスピーカ本体を介して乗員への情報提供が行われる。これらモニター装置53およびスピーカ装置52は、座席1〜4のそれぞれに設けられており、各乗員に対する映像および音声に関する情報提供が可能となっている。
さらに振動装置54についても、座席1〜4のそれぞれにおいて、底部側に設置された底部バイブレータ54cと背中側に設置された背中側バイブレータ54bと、これらのバイブレータの駆動装置であるアンプ54aとによって構成されている。そして、各座席の振動装置54は、車載機50からの指令に応じて様々な形態の振動を行う。例えば、乗員が見聞きしている映像や音声の信号に同期した、車載機50からの振動指令に対応して座席を振動させることで、乗員に臨場感を持たせることが可能である。また、乗員が有する携帯電話の着信を、車載機50が検知し、それを振動装置54による座席の振動を介して、乗員に携帯電話の着信を確実に気付かせることも可能である。このように車内装置51〜54についても、車両10において既に何らかの目的のために利用されている装置であり、後述するエアバッグの展開モードの報知のために新たに設置された装置ではない。
ここで、本実施例では、ボデーECU30内に、車両10におけるエアバッグの展開モードの報知を行う制御部が形成される。そこで、エアバッグECU40の機能ブロックを含めて、ボデーECU30内の機能ブロックについて説明する。図4に示すように、ボデーECU30内には、センサ出力受付部30a、各装置通常機能設定部30b、照明装置機能切替部30c、スピーカ装置機能切替部30d、モニター装置機能切替部30e、振動装置機能切替部30f、展開モード検知部30g、展開モード報知実行部30h、照度調節部30jが形成される。センサ出力受付部30aは、ボデーECU30に接続されている各センサ33〜37の検出値を受け付ける機能部である。各装置通常機能設定部30bは、上記車内装置51〜54の通常機能、すなわち車両10内で本来的に発揮される機能であって、例えば、照明装置51についてはドアの開閉に応じた座席近傍の照明機能や、スピーカ装置52等については車載機50から提供される各種情報の乗員への提供機能等を、対応する車内装置に設定する機能部である。この各装置通常機能設定部30bは、後述する各車内装置の機能切替部30c〜30fと対をなして作動する機能部である。
照明装置機能切替部30cは、照明装置51の機能を、通常機能による照明機能から、エアバッグの展開モードの報知のための照明機能(以下、「報知用照明機能」とも言う)に切替える機能部である。スピーカ装置機能切替部30dは、スピーカ装置52の機能を通常機能による音声提供機能から、エアバッグの展開モードの報知のための音声提供機能に切替える機能部である。モニター装置機能切替部30eは、モニター装置53の機能を通常機能による映像提供機能から、エアバッグの展開モードの報知のための映像提供機能に切替える機能部である。振動装置機能切替部30fは、振動装置54の機能を通常機能による振動機能から、エアバッグの展開モードの報知のための振動機能に切替える機能部である。展開モード検知部30gは、ボデーECU30側において車両10内の座席に対応するエアバッグの展開モードを検知する機能部であり、当該機能部はエアバッグECU40側の展開モード検知部40a(図5を参照)と対をなす。展開モード報知実行部30hは、車両10内の各座席1〜4において、当該座席のエアバッグの展開モードの報知実行に関する諸処理を行う機能部である。照度調節部30jは、展開モードの報知が実行されるときに、照明装置51が利用される場合、当該照明装置51の照度の調節を行う機能部である。本実施例においては、これらボデーECU30内の各機能部により、エアバッグ展開モード報知装置が形成される。
次に、エアバッグECU40内には、座席に対応するエアバッグの展開を制御するための制御部が形成される。図5に示すように、エアバッグECU40内には、展開モード検知部40a、展開モード沿送信部40b、衝突検出部40c、エアバッグ展開指示部40dが形成される。展開モード検知部40aは、エアバッグECU40に接続されているマニュアルカット装置15からの、各座席に対応するエアバッグの展開モードに関する指示を検知する機能部である。そして、展開モード送信部40bによって、このエアバッグの展開モードに関する情報が、ボデーECU30側に送信される。さらに、衝突検出部40cは、衝突センサ42から引き渡される検出値に基づいて、車両10が必要なエアバッグ
を展開する衝突状態にあるか否かを検出する機能部である。エアバッグ展開指示部40dは、衝突検出部40cが衝突を検出すると、展開が必要なエアバッグのためのエアバッグスクイブ41に対して展開指示を出す機能部であり、これにより必要なエアバッグの展開が実現される。
このようにエアバッグECU40と協働するボデーECU30によって、車両10においてはエアバッグの展開モードの報知が行われる。そこで、ボデーECU30内の各機能部によって実行される当該報知処理(展開モード報知処理)について、図6に基づいて説明する。図6は、エアバッグの展開モードを車両10内の乗員に報知するための処理のフローチャートである。当該処理は、エアバッグECU40によって適宜のタイミングで実行される処理である。なお、図6に示す展開モード報知処理は、記載を省略するために、車両10に設けられたドアのうち、一枚のドアについての処理である。実際には、各ドアそれぞれに対して行われる。したがって、下記の処理の説明において記載される「ドア」は、車両10におけるドア5〜8のうち何れかを指し、以下では対象ドアと言うこととする。
S101では、車両10が停止中か否かが判定される。当該判定は、センサ出力受付部30aによって受け付けられたシフトセンサ33、速度センサ34からの検出値に基づいて行われる。具体的には、シフトセンサ33からの検出値が車両10のシフト状態がパーキングになっており、且つ速度センサ34からの検出値が所定の速度(例えば、時速4km以下)であるときに、S102では車両10は停止状態にあり、肯定判定され、S102へ進む。また、ここで否定判定されると、S110へ進む。
S102では、対象ドアが閉状態にあるか否かが判定される。当該判定は、センサ出力受付部30aによって受け付けられたドア開閉センサ36からの検出値に基づいて行われる。具体的には、対象ドアが閉状態であると肯定判定されS103へ進み、開状態であると否定判定されS107へ進む。
S103では、対象ドアに対応する座席の、対応するエアバッグの展開モードが第二モード(開かないモード)であるか否かが判定される。例えば、対象ドアがドア19である場合、それに対応する座席4に、更に対応するエアバッグ14、側突エアバッグ8の展開モードに関する判定が行われる。具体的には、展開モード検知部30gによって検知された、対象ドアに関する展開モードに基づいて、当該判定が行われる。ここで肯定判定されるとS104へ進み、否定判定されるとS106へ進む。また、S104では、S102で肯定判定されているように閉状態となっている対象ドアについて、該対象ドアが閉状態となった時点から所定時間(本実施例では、5秒とする。)経過しているか否かが判定される。具体的には、展開モード報知実行部30hによって、対象ドアが閉状態とされた時点からの経過時間が測定され、その測定結果に基づいて判断が行われる。ここで肯定判定されるとS106へ進み、否定判定されるとS105へ進む。
S105では、照明装置51(ドアランプ)の照明機能が、照明装置機能切替部30cによって通常照明機能から報知用照明機能に切替えられる。したがって、この場合、照明装置51(ドアランプ)は、対象座席近傍の通常照明を行うのではなく、エアバッグの展開モードに関する報知用の照明を行うことになる。そして、この場合は、照明装置(ドアランプ)51が点灯時間と照明時間の比率で5:5の点滅照明を行う。次に、S106では、各装置通常機能設定部30bによって、照明装置51(ドアランプ)の照明機能が通常照明機能に戻される。そして、対象ドアが閉状態であるから、照明装置51(ドアランプ)は消灯状態となる。
ここで、S102で否定判定された場合に戻ると、その場合は上述の通りS107へ処
理が進む。S107では、S103の判定と同様に、対象ドアに対応する座席の、対応するエアバッグの展開モードが第二モード(開かないモード)であるか否かが判定される。ここで肯定判定されるとS108へ進み、否定判定されるとS109へ進む。
S108では、照明装置51(ドアランプ)の照明機能が、照明装置機能切替部30cによって通常照明機能から報知用照明機能に切替えられる。したがって、この場合、照明装置51(ドアランプ)は、対象座席近傍の通常照明を行うのではなく、エアバッグの展開モードに関する報知用の照明を行うことになる。そして、この場合は、照明装置(ドアランプ)51が点灯時間と消灯時間の比率で9:1の点滅照明を行う。従って、S105における点滅時よりも、照明装置51の照度は明るくなる。次に、S109では、各装置通常機能設定部30bによって、照明装置51(ドアランプ)の照明機能が通常照明機能に戻される。そして、対象ドアが開状態であるから、照明装置51(ドアランプ)は点灯状態(全照)となる。
ここで、S101で否定判定された場合に戻ると、その場合は上述の通りS110へ処理が進む。S110では、照明装置51の機能がいずれの機能であっても、該照明装置51による照明が禁止される。これは、車両10の走行中に照明装置51(ドアランプ)の照明が行われると、操縦者の運転の妨げとなり得るからである。
そして、上記S105、S106、S108〜S110の処理が終了すると、S111へ進む。S111では、照度調節部30jによって、照明装置(ドアランプ)51の照度が調節される。具体的には、センサ出力受付部30aによって受け付けられた照度センサ37からの検出値に基づいて、当該検出値が明るくなるにしたがい、報知用照明に関する上記S105およびS108で行われている照明装置(ドアランプ)の照度を明るくする。これにより、車両10の外部周囲が明るいほど、乗員は車内の明るさに対して鈍感となるため、報知用照明時の照度を明るくして、乗員の注意を確実に引くことができる。また、外部周囲の明るさを検知するに際して、照度センサ37の検出値に変えて、車載機50で行われているナビゲーション処理に利用されている車両の位置情報や時刻情報を利用してもよい。例えば、ナビゲーションによって、車両がトンネル内や山間部に位置していると判断される場合には、外部周囲は比較的暗いと考えられるため、照明装置(ドアランプ)の照度を低くし、また時刻が夜間の時刻である場合にも照明装置(ドアランプ)の照度を低くしてもよい。その他にも、ナビゲーションのために車両10が受信するGPS信号に関して、GPS信号を発信する衛星数の個数が所定数より低い場合には車両が建物や山等の陰に位置していると推定し、この場合にも照明装置(ドアランプ)の照度を低くしてもよい。
S111の処理が終了すると、本展開モード報知処理を終了する。上記処理によれば、対象座席について、それに対応するエアバッグの展開モードが第一モード(展開するモード)に設定されている場合には、照明装置(ドアランプ)51は通常の照明機能、すなわち、ドアランプとしての機能を果たす。一方で、エアバッグの展開モードが第二モード(展開しないモード)に設定されている場合には、照明装置(ドアランプ)51は、通常の照明機能ではなく、展開モードを当該座席に座る乗員に対して報知する報知用照明機能を果たすことになる。具体的には、対象ドアが開状態であるときは上記S108による比率9:1の点滅照明を行い、対象ドアが閉状態であって、且つ閉状態に移行してから5秒以内であるときは上記S105による比率5:5の点滅照明を行い、当該5秒の経過後に消灯する。照明装置(ドアランプ)51が、このように通常とは異なる照明機能を果たすことで、対象座席に座ろうとする乗員に対して当該座席のエアバッグの展開モードは第二モードに設定されていることを報知することができる。
また、対象ドアが開状態であるときは、点滅照明における点灯時間の割合が90%と、
閉状態であるときの50%よりも高く設定されているため、乗員が対象ドアを開いて乗降する場合に、その足元も十分に照らすことができ、また車両10の後続の車両にもその存在を十分に知らせることが可能である。また、S105の処理が行われることで、車両10内に乗員が乗り込んだ状態でも、その乗員に確実に展開モードについて報知することができるとともに、点滅時間が5秒と限られているため、報知に要する照明装置(ドアランプ)51の消費エネルギーがいたずらに大きくはならない。なお、このS105の処理が継続される所定時間は、乗員への報知の効果を考慮して、適宜設定してよい。
図6に示す展開モード報知処理は、車両10内に既設の照明装置(ドアランプ)51を利用したものであるが、その他にも既設の車内装置であるスピーカ装置52、モニター装置53、振動装置54を利用してもよい。以下に、これらの車内装置を利用した、エアバッグの展開モードに関する報知について説明する。
<スピーカ装置52を利用した報知>
車内装置としてのスピーカ装置52を利用しても、エアバッグの展開モードの報知が可能である。この場合、照明装置機能切替部30cが行った照明装置51の照明機能の切替に代えて、スピーカ装置機能切替部30dによって、スピーカ装置52の機能を通常機能から報知用の機能に切替えればよい。具体的には、エアバッグの展開モードが第二モード(展開しないモード)に設定された座席の乗員に対しては、スピーカ装置機能切替部30dが、当該座席に対応したスピーカ装置52から、展開モードが第二モードである旨のアナウンスを流すように音声出力を制御する。これにより、極力、他の座席(対応するエアバッグの展開モードが第一モードに設定されている座席)に座る乗員には迷惑をかけることなく、当該座席の乗員に対して注意を喚起させることができる。
さらに好ましくは、上記エアバッグの展開モードが第二モードに設定された座席に対応するスピーカ装置の音量を、上記他の座席よりも大きくする。このようにすることで、他の座席の乗員に迷惑をかけることなく、更に確実に第二モードに設定された座席の乗員の注意喚起を図ることができる。
<モニター装置53を利用した報知>
車内装置としてのモニター装置53を利用しても、エアバッグの展開モードの報知が可能である。この場合、照明装置機能切替部30cが行った照明装置51の照明機能の切替に代えて、モニター装置機能切替部30eによって、モニター装置53の機能を通常機能から報知用の機能に切替えればよい。具体的には、エアバッグの展開モードが第二モード(展開しないモード)に設定された座席の乗員に対しては、モニター装置機能切替部30eが、当該座席に対応したモニター装置53に、展開モードが第二モードである旨の映像を流すように映像出力を制御する。これにより、他の座席(対応するエアバッグの展開モードが第一モードに設定されている座席)に座る乗員には迷惑をかけることなく、当該座席の乗員に対して注意を喚起させることができる。
さらに好ましくは、上記展開モードが第二モードである旨の映像を強制的にモニター装置に流すのではなく、上記エアバッグの展開モードが第二モードに設定された座席に座った乗員が、モニター装置の操作をすることで、当該映像が流れてくるようにする。それにより、当該乗員のモニター装置利用を邪魔することがなく、煩わしさを覚えさせない。
<振動装置54を利用した報知>
車内装置としての振動装置54を利用しても、エアバッグの展開モードの報知が可能である。この場合、照明装置機能切替部30cが行った照明装置51の照明機能の切替に代えて、振動装置機能切替部30fによって、振動装置54の機能を通常機能から報知用の機能に切替えればよい。具体的には、エアバッグの展開モードが第二モード(展開しない
モード)に設定された座席の乗員に対しては、振動装置機能切替部30fが、当該座席に対応した振動装置54に、報知用の振動を行うように制御する。これにより、他の座席(対応するエアバッグの展開モードが第一モードに設定されている座席)に座る乗員には迷惑をかけることなく、当該座席の乗員に対して注意を喚起させることができる。
さらに好ましくは、センサ出力受付部30aによって受け付けられた圧力センサ35の検出値を利用して、エアバッグの展開モードが第二モードに設定された座席に乗員が座っていないと判定される場合には、上記振動装置54による報知用の振動は行われない。これにより乗員がいない座席に対する無用な報知用振動が回避されるため、座席の振動に要するエネルギーを抑制することができる。
<その他の実施例>
車両10の座席1〜4に対応したエアバッグの展開モードの報知に関する、その他の実施例について、図7に基づいて説明する。なお、図7において、図1に示す車両10の構成と同一の構成については、同一の参照番号を付すことでその詳細な説明を省略する。図7に示す車両10においては、各座席1〜4に対応して設けられたエアバッグ11〜14およびエアバッグ5〜8の展開モードを報知するための専用の報知ランプ24〜27が、座席毎に設けられている。座席1用の報知ランプ24は、座席1前のハンドル横に設けられ、座席2用の報知ランプ25は、座席2前のダッシュボードに設けられる。また、座席3用の報知ランプ26は、座席1のヘッドレスト背部に設けられ、座席4用の報知ランプ27は、座席2のヘッドレスト背部に設けられる。
これらの報知ランプは、例えば、各座席に対応するエアバッグが、第一モード(展開するモード)に設定された場合には常時点灯状態となり、第二モード(展開しないモード)に設定された場合には常時点滅状態になることで、乗員の注意を喚起する。また、これらの報知ランプの色を変更することで、乗員に対して座席に対応するエアバッグの展開モードを報知してもよい。
1、2、3、4・・・・座席
5、6、7、8・・・・側突エアバッグ
10・・・・車両
11、12、13、14・・・・エアバッグ
15・・・・マニュアルカット装置
20・・・・エアバッグECU
20、21、22、23・・・・照明装置(ドアランプ)
30・・・・ボデーECU

Claims (5)

  1. 車両の複数の座席のそれぞれに対応して設けられたエアバッグの展開を行うか否かに関するエアバッグ展開モードの状態を乗員に報知するエアバッグ展開モード報知装置であって、
    前記それぞれの座席に対応したエアバッグの展開モードを検知する展開モード検知部と、
    前記それぞれの座席の乗員の所定の目的のために該それぞれの座席に対応して車両内に設けられ所定の車内装置を、更に前記展開モード検知部によって検知された展開モードを該それぞれの座席の乗員に報知させる報知装置として機能させる報知機能部と、
    を備える、エアバッグ展開モード報知装置。
  2. 前記所定の車内装置は、前記車両の座席に対応して設けられ、且つ該座席に対応するドアの開閉状態に応じて、該座席もしくは該座席近傍の照明を行う照明装置であって、
    前記報知機能部は、
    前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行う第一モードであるときは、前記照明装置に通常照明を行わせ、
    前記展開モード検知部によって検知された展開モードが、対応するエアバッグの展開を行わない第二モードであるときは、前記通常照明とは異なる報知用照明を行わせる、
    請求項1に記載のエアバッグ展開モード報知装置。
  3. 前記通常照明は、対応するドアが開状態であるときは点灯状態となり、該ドアが閉状態であるときは消灯状態となる照明であって、
    前記報知用照明は、対応するドアが開状態であるときは点滅状態となり、該ドアが閉状態であるときは消灯状態となる照明である、
    請求項2に記載のエアバッグ展開モード報知装置。
  4. 前記報知用照明は、対応するドアが開状態であるときは点滅状態となり、該ドアが開状態から閉状態へ移行したときは、該移行時から所定時間の間、点滅状態が継続した後、消灯状態となる照明である、
    請求項3に記載のエアバッグ展開モード報知装置。
  5. 車両の複数の座席のそれぞれに対応して設けられたエアバッグの展開を行うか否かに関するエアバッグ展開モードの状態を乗員に報知するエアバッグ展開モード報知装置であって、
    前記それぞれの座席に対応したエアバッグの展開モードを検知する展開モード検知部と、
    前記それぞれの座席に設けられ、前記展開モード検知部によって検知された展開モードを表示するモード表示装置であって、該展開モードに応じて表示態様が異なるモード表示装置と、
    を備える、エアバッグ展開モード報知装置。
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