JP2010225931A - 波長可変光源 - Google Patents

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【課題】モータの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を抑制することによって高精度の波長制御を行うことができる波長可変光源を提供する。
【解決手段】波長可変光源1は、レーザ光の波長を選択する可動素子21aをモータ21bによって駆動することによりレーザ光L0の波長を変化させることができる外部共振器レーザ10と、外部共振器レーザ10内におけるレーザ光の光路上に配置され、屈折率変化によって外部共振器レーザ10の共振器長を変化させる利得媒体22と、予め設定された目標波長と外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長との誤差を示す誤差信号S2を用いて、モータ21bによる可動素子21aの駆動量を制御するモータ制御信号S11と、利得媒体22による屈折率の変化量を制御する電流制御信号S12とをそれぞれ生成する制御器14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信分野又は光計測技術分野等で用いられる波長可変光源に関する。
光通信分野又は光計測技術分野等では、スペクトル線幅が狭く、単一モードで発振し、波長安定性が良く、且つ波長が可変である波長可変光源が要求される。現在まで様々な波長可変光源が開発されているが、その1つに光源の外部に設けられた光学素子を用いて共振器を構成する外部共振器型波長可変光源がある。この外部共振器型波長可変光源の代表的なものとしては、リットマン型の外部共振器を備えるものやリトロー型の外部共振器等を備えるものが挙げられる。
リットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源は、レーザダイオード(LD)と、レーザダイオードから射出されたレーザ光を回折させる回折格子と、回折格子で回折されたレーザ光を回折格子に向けて反射する平面ミラーとを備えており、レーザダイオードの一方の端面と平面ミラーとによって共振器が構成される。かかる構成において、平面ミラーを揺動させて回折格子に向けて反射される波長成分(更には回折格子からレーザダイオードに向けて回折される波長成分)を変えることにより、外部共振器型波長可変光源から射出されるレーザ光の波長を変えることができる。
リトロー型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源は、レーザダイオード(LD)と、レーザダイオードから射出されたレーザ光をレーザダイオードに向けて回折させる回折格子とを備えており、レーザダイオードの一方の端面と回折格子とによって共振器が構成される。かかる構成において、回折格子を回動させてレーザダイオードに向けて回折される波長成分を変えることにより、外部共振器型波長可変光源から射出されるレーザ光の波長を変えることができる。
上記のリットマン型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源における平面ミラーの揺動、及びリトロー型の外部共振器を備える外部共振器型波長可変光源における回折格子の回転は、何れもモータ駆動により行われる。以下の特許文献1には、波長可変光源の波長可変手段であるサーボモータ又はステッピングモータを高精度に駆動する駆動方法が開示されている。
特開2004−55775号公報
ところで、ステッピングモータを用いて上述した平面ミラーや回折格子を駆動する場合には、これらの移動分解能はステッピングモータのステップ数に依存する。このため、波長可変光源における波長の精度もステッピングモータのステップ数に依存してしまい、波長の精度を向上させることが困難であるという問題がある。また、ステッピングモータは、バックラッシュ(反動、揺り戻し)等によって、ステッピングモータに対して与えた指令値とステッピングモータの可動子の実際の移動量との間にずれが生ずることがあり、波長の精度が悪化するとともに、上記のずれを補正する制御が繰り返し行われることによって波長が設定波長に一致するまでに時間を要するという問題がある。
また、サーボモータを用いる場合には上述したステッピングモータのステップ数の問題は生じない。しかしながら、サーボモータを用いて上述した平面ミラーや回折格子を駆動する場合においても、波長の精度を高めようとすると、波長が設定波長に一致するまでに時間を要するという問題がある。
更に、ステッピングモータを用いる場合及びサーボモータを用いる場合の何れの場合であっても、環境の変化、振動、又はモータの共振等によって共振器(外部共振器)の長さ(共振器長)が変化し、これに起因して波長揺らぎが生ずることがある。かかる波長揺らぎは、スペクトル線幅の増大や位相雑音を招いて波長精度を悪化させることになるが、モータの応答速度(例えば、数kHz帯)以上の変動(例えば、数GHz帯)であるためモータ制御によっては抑制することができないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、モータの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を抑制することによって高精度の波長制御を行うことができる波長可変光源を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様による波長可変光源は、レーザ光の波長を選択する選択素子(21a)と当該選択素子を駆動する駆動手段(21b)とを有し、前記駆動手段による前記選択素子の駆動によりレーザ光の波長が可変である光源部(10)を備える波長可変光源(1〜3)において、前記光源部内における前記レーザ光の光路上に配置され、屈折率変化によって前記光源部の共振器長を変化させる利得媒体(22、30、43)と、予め設定された目標波長と前記光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号(S2)を用いて、前記駆動手段による前記選択素子の駆動量を制御する第1制御信号(S11)と、前記利得媒体による屈折率の変化量を制御する第2制御信号(S12、S13)とをそれぞれ生成する制御部(14)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、予め設定された目標波長と光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号を用いて第1制御信号及び第2制御信号がそれぞれ生成され、駆動手段による選択素子の駆動量が第1制御信号に基づいて制御されることによりレーザ光の波長が変化するとともに、利得媒体による屈折率の変化量が第2制御信号に基づいて制御されて光源部の共振器長が変化することによりレーザ光の波長が変化する。
また、本発明の第1の態様による波長可変光源は、前記制御部が、前記誤差信号に含まれる前記駆動手段の応答速度よりも低い周波数成分を用いて前記第1制御信号を生成し、前記駆動手段の応答速度よりも高い周波数成分を含む周波数成分を用いて前記第2制御信号を生成することを特徴としている。
また、本発明の第1の態様による波長可変光源は、前記利得媒体が、前記光源部に光源として設けられたレーザダイオード(30)であることを特徴としている。
また、本発明の第1の態様による波長可変光源は、前記利得媒体が、前記レーザ光に対する利得を得る第1領域(43b)と前記レーザ光の位相を調整する第2領域(43a)とが形成されたレーザダイオード(43)であることを特徴としている。
また、本発明の第1の態様による波長可変光源は、前記レーザダイオードの少なくとも一方の端面には反射防止膜(34、39a、39b)が形成されていることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様による波長可変光源は、レーザ光の波長を選択する選択素子(21a)と当該選択素子を駆動する駆動手段(21b)とを有し、前記駆動手段による前記選択素子の駆動によりレーザ光の波長が可変である光源部(10)を備える波長可変光源(4)において、前記光源部内における前記レーザ光の光路上に配置され、前記光源部の共振器長を変化させる光学素子(53)と、予め設定された目標波長と前記光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号(S2)を用いて、前記駆動手段による前記選択素子の駆動量を制御する第1制御信号(S11)と、前記光学素子による前記共振器長の変化量を制御する第2制御信号(S14)とをそれぞれ生成する制御部(51)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、予め設定された目標波長と光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号を用いて第1制御信号及び第2制御信号がそれぞれ生成され、駆動手段による選択素子の駆動量が第1制御信号に基づいて制御されることによりレーザ光の波長が変化するとともに、第2制御信号に基づいて光学素子が制御されて光源部の共振器長が変化することによりレーザ光の波長が変化する。
本発明によれば、予め設定された目標波長と光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号を用いて第1制御信号及び第2制御信号をそれぞれ生成し、駆動手段による選択素子の駆動量を第1制御信号に基づいて制御することによりレーザ光の波長を変化させるとともに、第2制御信号に基づいて光源部の共振器長を変化させてレーザ光の波長を変化させているため、駆動手段の応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音が抑制されて高精度の波長制御を行うことができるという効果がある。
本発明の第1実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による波長可変光源に設けられる外部共振器レーザ10の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態による波長可変光源に設けられる外部共振器レーザ10の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態による波長可変光源に設けられる外部共振器レーザ10の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態による波長可変光源に設けられる外部共振器レーザ10の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による波長可変光源について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態による波長可変光源1は、外部共振器レーザ10(光源部)、入力部11、制御回路12、比較器13、制御器14(制御部)、モータドライバ15、電流制御回路16、ビームスプリッタ17、及び波長検出器18を備えており、ユーザに設定された波長を有するレーザ光L1を射出する。
外部共振器レーザ10は、レーザ光を射出する外部共振器(図示省略)、波長選択部21、及び利得媒体22を備えており、制御回路12の制御の下で、ユーザに設定された波長を有するレーザ光L0を射出する。波長選択部21は、可動素子21a(選択素子)とモータ21b(駆動手段)とを備えており、外部共振器レーザ10内の光路上を通過するレーザ光の波長を選択することによって、外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長を選択する。
可動素子21aは、グレーティング、多層膜フィルタ、反射ミラー等であり、外部共振器レーザ10内におけるレーザ光の光路上に揺動又は回動可能に配置され、レーザ光を回折させ、干渉させ、又は反射させて外部共振器レーザ10内の光路上を通過するレーザ光の波長を選択することによりレーザ光L0の波長を選択する。モータ21bは、モータドライバ15から出力されるモータ駆動信号S21に基づいて可動素子21bを駆動する。かかるモータ21bの駆動によって可動素子21aが揺動又は回動することにより、レーザ光L0の波長を変化させることができる。尚、モータ21bとしては、ステッピングモータ及びサーボモータの何れをも用いることが可能である。
利得媒体22は、外部共振器レーザ10内の光路上に配置され、屈折率変化によって外部共振器レーザ10が備える不図示の外部共振器の光学的な共振器長を変化させる。この利得媒体22は、モータ21bの応答速度(例えば、数kHz帯)以上のレーザ光L0の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を抑制するために設けられる。この利得媒体22としては、半導体や固体色素等の増幅媒体、EDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier:エルビウム添加光ファイバ増幅器)等の希土類添加光ファイバ等を用いることができる。
具体的に、上記の利得媒体22は、電流制御回路16から出力される利得媒体駆動信号S22によって屈折率変化が生じ、これにより外部共振器の光学的な共振器長を変化させる。尚、利得媒体駆動信号S22が入力されてから屈折率変化が生ずるまでの応答速度は、例えばジュール熱による温度変化の場合には100nsec程度であり、プラズマ効果の場合には数nsec程度である。
入力部11は、ユーザによって操作され、ユーザの操作に応じたレーザ光L1の波長(波長可変光源1から射出されるべきレーザ光L1の波長)を入力する。制御回路12は、波長可変光源1の動作を統括して制御する。具体的には、入力部11から入力された波長(目標波長)を示す設定波長信号S0を出力することにより、外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長を制御する。
比較器13は、制御回路12から出力される設定波長信号S0と波長検出器18から出力される波長情報信号S1との差を示す誤差信号S2を出力する。つまり、比較器13は、波長可変光源1から射出されるべきレーザ光L1の目標波長と、外部共振器レーザ10から実際に射出されるレーザ光L0の波長との差を示す信号である誤差信号S2を求める。尚、この比較器13は、アナログ回路で構成されていても良く、所定の周期(例えば、数MHz〜数GHz帯)で誤差信号S2を求めるディジタル回路で構成されていても良い。
制御器14は、比較器13から出力される誤差信号S2を用いてPID(比例積分微分)制御又はI−PD(比例微分先行形PID)制御のための演算を行って、モータ21bの回転量を制御するモータ制御信号S11(第1制御信号)と、利得媒体22に注入する電流量を制御する電流制御信号S12(第2制御信号)とを生成する。具体的に、制御器14は、誤差信号S2に含まれるモータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を用いてモータ制御信号S11を生成し、モータ21bの応答速度よりも高い周波数成分を用いて電流制御信号S12を生成する。例えば、モータ21bの応答速度が1kHzであった場合には、モータ制御信号S11を1kHzよりも低い周波数成分を用いて生成し、モータ制御信号S11を1kHzよりも高い周波数成分を用いて生成する。
モータドライバ15は、制御器14で生成されるモータ制御信号S11を用いてモータ21bを駆動するモータ駆動信号S21を生成してモータ21bに出力する。電流制御回路16は、制御器14で生成される電流制御信号S12を用いて利得媒体駆動信号S22を生成し、この利得媒体駆動信号S22によって利得媒体22に注入される電流量を変化させる。ビームスプリッタ17は、外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0を所定の分岐比(例えば、1対100)で分岐する。波長検出器18は、ビームスプリッタ17で分岐された一方の分岐光(分岐比が小さな分岐光)を受光して波長を検出し、その波長を示す波長情報信号S1を出力する。尚、ビームスプリッタ17で分岐された他方の分岐光(分岐比が大きな分岐光)は、レーザ光L1として波長可変光源1の外部に射出される。
次に、上記構成における波長可変光源1の動作について説明する。波長可変光源1の電源が投入されると、外部共振器レーザ10からは波長選択部21に設けられた可動素子21aで選択された波長を有するレーザ光L0が射出される。尚、可動素子21aで選択される波長は、可動素子21aの初期の配置状態に応じて決定される。外部共振器レーザ10から射出されたレーザ光L0はビームスプリッタ17に入射して所定の分岐比で分岐される。分岐された一方の分岐光(分岐比が小さな分岐光)は波長検出器18で受光され、波長検出器18から比較器13に対して、その分岐光の波長を示す波長情報信号S1が出力される。これに対し、分岐された他方の分岐光(分岐比が大きな分岐光)は、レーザ光L1として波長可変光源1の外部に射出される。
ここで、ユーザが入力部11を操作して波長可変光源1から射出されるべきレーザ光L1の波長(目標波長)を指示すると、その目標波長を示す情報が制御回路12に入力され、制御回路12から比較器13に対して目標波長を示す設定波長信号S0が出力される。この設定波長信号S0が比較器13に入力されると、波長検出器18から出力される波長情報信号S1との差分が求められ、その差分を示す誤差信号S2が制御器14に出力される。
比較器13からの誤差信号S2が入力されると、制御器14によって、誤差信号S2に含まれるモータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を用いてモータ制御信号S11が生成されるとともに、モータ21bの応答速度よりも高い周波数成分を用いて電流制御信号S12が生成される。制御器14で生成されたモータ制御信号S11はモータドライバ15に出力され、電流制御信号S12は電流制御回路16に出力される。
モータ制御信号S11が入力されると、モータ制御信号S11に応じたモータ駆動信号S21がモータドライバ15によって生成されて、外部共振器レーザ10の波長選択部21に設けられたモータ21bに出力される。これによりモータ21bが駆動されて可動素子21aが揺動又は回動し、可動素子21aで選択される波長が変化することによって、外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長がモータ12bの応答速度よりも低い速度で緩やかに変化する。
他方、制御器14からの電流制御信号S12が入力されると、電流制御回路16によって電流制御信号S12に応じた利得媒体駆動信号S22が生成されて、外部共振器レーザ10の利得媒体22に出力される。これにより、利得媒体22に注入される電流量が変化する。すると、利得媒体22において、ジュール熱による温度変化又はプラズマ効果等による屈折率変化が速やかに生じ、外部共振器レーザ10に設けられた不図示の外部共振器の光学的な共振器長が変化する。かかる共振器長の変化により、外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長がモータ12bの応答速度よりも遥かに速い速度(例えば、数nsec〜100nsec程度の速度)で変化する。
外部共振器レーザ10から射出された波長が変化したレーザ光L0は、ビームスプリッタ17に入射して所定の分岐比で分岐され、分岐された他方の分岐光(分岐比が大きな分岐光)は、レーザ光L1として波長可変光源1の外部に射出される。これに対し、分岐された一方の分岐光(分岐比が小さな分岐光)は波長検出器18で受光され、その分岐光の波長を示す波長情報信号S1が比較器13に出力される。そして、比較器13において制御回路12から出力される設定波長信号S0との差を示す誤差信号S2が求められ、前述した制御と同様の制御が行われる。以後、同様の処理が繰り返され、波長可変光源1から出力されるレーザ光L1の波長がユーザによって設定された目標波長に等しくなるように制御される。
以上説明した通り、本実施形態では、ユーザによって設定された目標波長と外部共振器レーザ10から実際に出力されるレーザ光L0の波長との誤差を示す誤差信号S2を求め、この誤差信号S2を用いてモータ21bを駆動するとともに、利得媒体22に注入する電流を制御している。ここで、利得媒体22に注入される電流が変化すると、モータ21bの応答速度よりも遥かに速い速度で利得媒体22の屈折率が変化して外部共振器長レーザ10に設けられた不図示の外部共振器の光学的な共振器長が変化する。このため、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができ、高精度の波長制御を行うことができる。
また、本実施形態では、ユーザによって設定された目標波長と外部共振器レーザ10から実際に出力されるレーザ光L0の波長との誤差を示す誤差信号S2を求めて上記の制御を行っており、制御ループが完全に閉じているフル・クローズド・ループである。このため、モータ21bとしてステッピングモータを用いた場合及びサーボモータを用いた場合の何れの場合であっても、波長可変光源1から出力されるレーザ光L1の波長を短時間で目標波長に設定することができる。
〔第2実施形態〕
図2は、本発明の第2実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、本実施形態による波長可変光源2は、図1に示す第1実施形態による波長可変光源1に設けられた利得媒体22に代えてレーザダイオード30を備える点が異なる。
レーザダイオード30は、半導体を用いて形成されており、外部共振器レーザ10内の光路上に配置される。電流制御回路16によってレーザダイオード30に対する電流の注入量を変えれば、屈折率及び利得を変化させることができる。従って、第1実施形態の波長可変光源1に設けられた利得媒体22と同様に、外部共振器レーザ10が備える不図示の外部共振器の光学的な共振器長を変化させることができる。尚、レーザダイオード30に電流が注入されてから屈折率変化が生ずるまでの応答速度は、利得媒体22と同程度である。
次に、本実施形態の波長可変光源2が備える外部共振器レーザ10について詳細に説明する。図3〜図6は、本発明の第2実施形態による波長可変光源に設けられる外部共振器レーザ10の構成例を示す図である。図3に示す外部共振器レーザ10は、レーザダイオード30、コリメートレンズ31、回折格子32、及び平面ミラー33を含んで構成されるリットマン型のものである。
レーザダイオード30は、例えば半導体基板上に下部クラッド層、活性層、及び上部クラッド層を順に形成し、半導体基板を劈開して得られる平行な端面を共振器として用いるファブリペロー型の半導体レーザである。このレーザダイオード30には共振器をなす端面の一方に無反射膜(ARコート)34が形成されている。レーザダイオード30は無反射膜34が形成された端面をコリメートレンズ31側に向けて配置されている。
コリメートレンズ31は、レーザダイオード30から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子32で回折されてきたレーザ光をレーザダイオード30のレーザ光の射出位置に集光する。回折格子32は、紙面に直交する方向に格子が形成された平面状の回折面32aを有しており、コリメートレンズ31によって平行にされたレーザ光、及び平面ミラー33によって反射されたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。
平面ミラー33は、回折格子32によって回折されたレーザ光を反射する。この平面ミラー33は、図2に示す可動素子21aに相当するものであり、紙面に平行な面内で移動可能であるとともに同面内で回転可能である。図3に示す外部共振器レーザ10では、レーザダイオード30の無反射膜34が形成されていない端面30aと平面ミラー33とにより外部共振器が形成されている。また、レーザダイオード30は、レーザ光を射出する光源として用いられるとともに、外部共振器の光学的な共振器長を変化させるためにも用いられる。
上記構成において、レーザダイオード30から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ31によって平行光に変換された後に回折格子32の回折面32aに入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子32で回折されたレーザ光のうち、平面ミラー33が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、平面ミラー33で反射された後に再び回折格子32の回折面32aに入射する。このレーザ光は再び回折格子32で回折されて元の光路を逆向きに進み、コリメートレンズ31により集光されてレーザダイオード30に入射する。レーザダイオード30に入射したレーザ光のうちの一部が端面30aから外部にレーザ光L0として射出され、残りが端面30aで反射されてレーザダイオード30内部を逆向きに進む。
ここで、モータ21bの駆動によって、外部共振器をなす平面ミラー33を、図3中の符号D11を付して示す方向に移動させるとともに適宜回転させると外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D12を付して示す方向に移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光L0の波長を短波長側に連続的に可変することができる。また、電流制御回路16からの利得媒体駆動信号S22がレーザダイオード30に入力されると、レーザダイオード30の端面30aと平面ミラー33とによって形成される外部共振器の光学的な共振器長が変化し、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができる。
図4に示す外部共振器レーザ10は、レーザダイオード30、コリメートレンズ31、及び回折格子35を含んで構成されるリトロー型のものである。図4に示すレーザダイオード30及びコリメートレンズ31は、図3に示すものと同様のものである。図4に示す回折格子35は、紙面に直交する方向に格子が形成された平面状の回折面35aを有しており、コリメートレンズ31によって平行にされたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。この回折格子35は、紙面に平行な面内で移動可能であり、且つ同面内で回転可能である。図4に示す外部共振器レーザ10では、レーザダイオード30の無反射膜34が形成されていない端面30aと回折格子35とにより外部共振器が形成されている。また、レーザダイオード30は、レーザ光を射出する光源として用いられるとともに、外部共振器の光学的な共振器長を変化させるためにも用いられる。
上記構成において、レーザダイオード30から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ31によって平行光に変換された後に回折格子35に入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子35で回折されたレーザ光のうち、元の光路を逆向きに進むレーザ光は、コリメートレンズ31により集光されてレーザダイオード30に入射する。レーザダイオード30に入射したレーザ光のうちの一部が端面30aから外部にレーザ光L0として射出され、残りが端面30aで反射されてレーザダイオード30内部を逆向きに進む。
ここで、モータ21bの駆動によって、外部共振器をなす回折格子35を、図4中の符号D21を付して示す方向に揺動させるとともに適宜回転させると外部共振器レーザ10から射出されるレーザ光L0の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号D22を付して示す方向に揺動させるとともに適宜回転させるとレーザ光L0の波長を短波長側に連続的に可変することができる。また、電流制御回路16からの利得媒体駆動信号S22がレーザダイオード30に入力されると、レーザダイオード30の端面30aと回折格子35とによって形成される外部共振器の光学的な共振器長が変化し、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができる。
図5に示す外部共振器レーザ10は、図3に示すリットマン型の外部共振器レーザ10に設けられたレーザダイオード30に代えてレーザダイオード36を設け、コリメートレンズ31と回折格子32との間のレーザ光の光路上に、集光レンズ37、レーザダイオード30、及び集光レンズ38を順に配置したものである。レーザダイオード36は、図3に示すレーザダイオード30と同様のものであり、一方の端面には無反射膜36aが形成されている。但し、図2に示す電流制御回路16からの利得媒体駆動信号S22が入力されていない点が図3に示すレーザダイオード30とは相違する。
集光レンズ37は、コリメートレンズ31によって平行にされたレーザ光を集光してレーザダイオード30に入射させるとともに、レーザダイオード30からコリメート31に向けて射出されたレーザ光を平行光に変換する。集光レンズ38は、回折格子32で回折されてコリメートレンズ31に向かうレーザ光を集光してレーザダイオード30に入射させるとともに、レーザダイオード30から回折格子32に向けて射出されたレーザ光を平行光に変換する。レーザダイオード30は、電流制御回路16からの利得媒体駆動信号S22が入力されており、両端面には無反射膜39a,39bがそれぞれ形成されている。
図3に示す外部共振器レーザ10は、レーザダイオード30をレーザ光を射出する光源として用いるとともに外部共振器の光学的な共振器長を変化させるためにも用いていた。しかしながら、図4に示す外部共振器レーザ10は、レーザダイオード36をレーザ光を射出する光源として用い、レーザダイオード30を外部共振器の光学的な共振器長を変化させるために用いている。尚、図5に示す外部共振器レーザ10の動作は、レーザ光が集光レンズ37、レーザダイオード30、及び集光レンズ38を通過する以外は図3に示すものと同様であるため説明を省略する。
図6に示す外部共振器レーザ10は、図4に示すリトロー型の外部共振器レーザ10に設けられたレーザダイオード30に代えて図5を用いて説明したレーザダイオード36を設け、コリメートレンズ31と回折格子35との間のレーザ光の光路上に、図5を用いて説明した集光レンズ37、レーザダイオード30、及び集光レンズ38を順に配置したものである。図6に示す外部共振器レーザ10も、図5に示す外部共振器レーザ10と同様に、レーザダイオード36をレーザ光を射出する光源として用い、レーザダイオード30を外部共振器の光学的な共振器長を変化させるために用いている。尚、図6に示す外部共振器レーザ10の動作は、レーザ光が集光レンズ37、レーザダイオード30、及び集光レンズ38を通過する以外は図4に示すものと同様であるため説明を省略する。
本実施形態の波長可変光源2においても、第1実施形態の波長可変光源1と同様に、ユーザによって設定された目標波長と外部共振器レーザ10から実際に出力されるレーザ光L0の波長との誤差を示す誤差信号S2が求められ、この誤差信号S2を用いてモータ21bが駆動されるとともに、利得媒体22に注入する電流が制御される。そして、レーザダイオード30に注入される電流が変化すると、モータ21bの応答速度よりも遥かに速い速度でレーザダイオードの屈折率が変化して外部共振器(例えば、図3に示すレーザダイオード30の端面30aと平面ミラー33とにより形成される外部共振器、又は図4に示すレーザダイオード30の端面30aと回折格子35とにより形成される外部共振器)の光学的な共振器長が変化する。このため、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができ、高精度の波長制御を行うことができる。
また、本実施形態においても、ユーザによって設定された目標波長と外部共振器レーザ10から実際に出力されるレーザ光L0の波長との誤差を示す誤差信号S2を求めて上記の制御を行っており、制御ループが完全に閉じているフル・クローズド・ループである。このため、モータ21bとしてステッピングモータを用いた場合及びサーボモータを用いた場合の何れの場合であっても、波長可変光源1から出力されるレーザ光L1の波長を短時間で目標波長に設定することができる。
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の第3実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。図7に示す通り、本実施形態による波長可変光源3は、図1に示す第1実施形態による波長可変光源1に設けられた制御器14、電流制御回路16、及び利得媒体22に代えて、制御器41、位相調整回路42、及び二電極レーザダイオード43を備える点が異なる。
制御器41は、比較器13から出力される誤差信号S2を用いてPID制御又はI−PD制御のための演算を行って、モータ21bの回転量を制御するモータ制御信号S11と、二電極レーザダイオード43を介するレーザ光の位相を制御する制御信号S13(第2制御信号)とを生成する。具体的に、制御器41は、誤差信号S2に含まれるモータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を用いてモータ制御信号S11を生成し、モータ21bの応答速度よりも高い周波数成分を用いて制御信号S13を生成する。
位相調整回路42は、制御器41で生成される制御信号S13を用いて位相調整信号S23を生成し、この位相調整信号S22によって二電極レーザダイオード43を介するレーザ光の位相を調整する。尚、図7では図示を省略しているが、制御回路12から二電極レーザダイオード43に対して制御信号が入力されており、制御回路12の制御の下で二電極レーザダイオード43を介するレーザ光の利得が調整される。
二電極レーザダイオード43は、半導体を用いて形成されており、外部共振器レーザ10内の光路上に配置され、外部共振器レーザ10内部を進むレーザ光の位相及び利得を変化させる。この二重電極レーザダイオード43には、電界印加又は電流注入によって生ずる屈折率変化により内部を通過するレーザ光の位相を調整するための位相調整領域43a(第2領域)と、利得を調整するための利得領域43b(第1領域)とが形成されている。
二電極レーザダイオード43に多重量子井戸構造が形成されている場合には、電界印加による位相調整領域43aの屈折率変化は主に量子閉じ込めシュタルク効果によってもたらされる。また、電流注入による位相調整領域43aの屈折率変化は主にプラズマ効果によってもたらされる。尚、二電極レーザダイオード43に対する電界印加又は電流注入がされてから屈折率変化が生ずるまでの応答速度は、図1に示す利得媒体22と同程度かそれ以上である。また、尚、図7では図示を省略しているが、二電極レーザダイオード43には、位相調整回路42からの位相調整信号S23を位相調整領域43aに入力させるための電極と、制御回路12からの制御信号を利得領域43bに入力させるための電極とが形成されている。
外部共振器レーザ10が図3又は図4に示す構成である場合には、二電極レーザダイオード43は、一方の端面に無反射膜を設けることにより、レーザダイオード30の位置に配置される。これに対し、外部共振器レーザ10が図5又は図6に示す構成である場合には、二電極レーザダイオード43は、両端面に無反射膜を設けることにより、レーザダイオード30の位置に配置される。
本実施形態の波長可変光源3においても、第1実施形態の波長可変光源1と同様の操作が行われる。このため、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができ、高精度の波長制御を行うことができる。また、モータ21bとしてステッピングモータを用いた場合及びサーボモータを用いた場合の何れの場合であっても、波長可変光源1から出力されるレーザ光L1の波長を短時間で目標波長に設定することができる。
〔第4実施形態〕
図8は、本発明の第4実施形態による波長可変光源の要部構成を示すブロック図である。図8に示す通り、本実施形態による波長可変光源4は、図1に示す第1実施形態による波長可変光源1に設けられた制御器14、電流制御回路16、及び利得媒体22に代えて、制御器51、位相調整回路52、及び共振器長可変素子53(光学素子)を備える点が異なる。
制御器51は、比較器13から出力される誤差信号S2を用いてPID制御又はI−PD制御のための演算を行って、モータ21bの回転量を制御するモータ制御信号S11と、外部共振器レーザ10に設けられた外部共振器(図示省略)の共振器長を制御する制御信号S14(第2制御信号)とを生成する。具体的に、制御器41は、誤差信号S2に含まれるモータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を用いてモータ制御信号S11を生成し、モータ21bの応答速度よりも高い周波数成分を用いて制御信号S14を生成する。
駆動回路52は、制御器41で生成される制御信号S14を用いて駆動信号S24を生成し、この駆動信号S24によって外部共振器レーザ10に設けられた不図示の外部共振器の共振器長を調整する。共振器長可変素子53は、外部共振器レーザ10内の光路上に配置され、駆動信号S24に基づいて外部共振器レーザ10に設けられた不図示の外部共振器の共振器長を変化させる。この、共振器長可変素子53としては、例えばピエゾ素子等のアクチュエータ素子、電気光学効果を有する素子、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)、又は音響光学効果を有する素子を用いることができる。
共振器長可変素子53がアクチュエータ素子である場合には、外部共振器レーザ10に設けられた不図示の外部共振器をなす共振用ミラーにアクチュエータ素子を取り付け、駆動回路52からの駆動信号S24に応じた距離だけ共振用ミラーを鏡面に交差する方向に移動させて外部共振器の共振器長を変化させる。また、共振器長可変素子53が電気光学効果を有する素子である場合には電圧を印加し、共振器長可変素子53が音響光学効果を有する素子である場合には超音波を伝搬させることにより屈折率変化を生じさせて外部共振器の共振器長を変化させる。
共振器長可変素子53がアクチュエータ素子である場合には、図3に示す構造の外部共振器レーザ10の外部共振器については、平面ミラー33にアクチュエータ素子を取り付けて、駆動信号S24に基づいて平面ミラー33をその鏡面に直交する方向に移動させれば共振器長を変化させることができる。また、図4に示す構造の外部共振器レーザ10の外部共振器については、回折格子35にアクチュエータ素子を取り付けて、駆動信号S24に基づいて回折格子35をレーザダイオード30に近づける方向又は遠ざける方向に移動させれば共振器長を変化させることができる。
共振器長可変素子53が電気光学効果を有する素子又は音響光学効果を有する素子である場合には、図5,図6に示す構造の外部共振器レーザ10に設けられた集光レンズ37、レーザダイオード30、及び集光レンズ38に代えてこれらの素子を配置する。そして、駆動信号S24に基づいて、屈折率を変化させることにより光学的な共振器長を変化させることができる。
本実施形態の波長可変光源4においても、第1実施形態の波長可変光源1と同様の操作が行われる。このため、モータ21bの応答速度以上の波長揺らぎによるスペクトル線幅の増大や位相雑音を効果的に抑制することができ、高精度の波長制御を行うことができる。また、モータ21bとしてステッピングモータを用いた場合及びサーボモータを用いた場合の何れの場合であっても、波長可変光源1から出力されるレーザ光L1の波長を短時間で目標波長に設定することができる。尚、本実施形態の波長可変光源4に設けられた共振器長可変素子53は、前述した第1〜第3実施形態による波長可変光源1〜3にも適用することができる。
以上、本発明の実施形態による波長可変光源について説明したが、本発明は上記実施形態に制限される訳ではなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では外部共振器レーザ10の構成として、図3,図5に示すリットマン型のもの、及び図4,図6に示すリトロー型のものを例に挙げて説明したが、これ以外のものにも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、説明を簡単にするために、誤差信号S2に含まれるモータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を用いてモータ制御信号S11を生成し、モータ21bの応答速度よりも高い周波数成分を用いて電流制御信号S12を生成する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、誤差信号S2に含まれる主な周波数成分がモータ21bの応答速度に近い場合にはモータ21bが殆ど反応しなくなるという不具合が生ずる可能性が考えられる。そこで、モータ21bの応答速度よりも低い周波数成分を含めた周波数成分を用いて電流制御信号S12を生成しても良い。
更に、上記実施形態では、選択素子としての可動素子21aを駆動する駆動手段としてモータ21bを用いる例について説明した。しかしながら、かかる駆動手段として、モータ21b以外にピエゾアクチュエータやソレノイドアクチュエータを用いても良い。
1〜4 波長可変光源
10 外部共振器レーザ
14 制御器
21a 可動素子
21b モータ
22 利得媒体
30 レーザダイオード
34 反射防止膜
39a,39b 反射防止膜
43 二電極レーザダイオード
43a 位相調整領域
43b 利得領域
51 制御器
53 共振器長可変素子
S2 誤差信号
S11 モータ制御信号
S12 電流制御信号
S13 制御信号
S14 制御信号

Claims (6)

  1. レーザ光の波長を選択する選択素子と当該選択素子を駆動する駆動手段とを有し、前記駆動手段による前記選択素子の駆動によりレーザ光の波長が可変である光源部を備える波長可変光源において、
    前記光源部内における前記レーザ光の光路上に配置され、屈折率変化によって前記光源部の共振器長を変化させる利得媒体と、
    予め設定された目標波長と前記光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号を用いて、前記駆動手段による前記選択素子の駆動量を制御する第1制御信号と、前記利得媒体による屈折率の変化量を制御する第2制御信号とをそれぞれ生成する制御部と
    を備えることを特徴とする波長可変光源。
  2. 前記制御部は、前記誤差信号に含まれる前記駆動手段の応答速度よりも低い周波数成分を用いて前記第1制御信号を生成し、前記駆動手段の応答速度よりも高い周波数成分を含む周波数成分を用いて前記第2制御信号を生成することを特徴とする請求項1記載の波長可変光源。
  3. 前記利得媒体は、前記光源部に光源として設けられたレーザダイオードであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の波長可変光源。
  4. 前記利得媒体は、前記レーザ光に対する利得を得る第1領域と前記レーザ光の位相を調整する第2領域とが形成されたレーザダイオードであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の波長可変光源。
  5. 前記レーザダイオードの少なくとも一方の端面には反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の波長可変光源。
  6. レーザ光の波長を選択する選択素子と当該選択素子を駆動する駆動手段とを有し、前記駆動手段による前記選択素子の駆動によりレーザ光の波長が可変である光源部を備える波長可変光源において、
    前記光源部内における前記レーザ光の光路上に配置され、前記光源部の共振器長を変化させる光学素子と、
    予め設定された目標波長と前記光源部から射出されるレーザ光の波長との誤差を示す誤差信号を用いて、前記駆動手段による前記選択素子の駆動量を制御する第1制御信号と、前記光学素子による前記共振器長の変化量を制御する第2制御信号とをそれぞれ生成する制御部と
    を備えることを特徴とする波長可変光源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112310805A (zh) * 2019-08-02 2021-02-02 苏州旭创科技有限公司 一种窄线宽外腔激光器及光模块
CN112397993A (zh) * 2019-08-02 2021-02-23 苏州旭创科技有限公司 一种窄线宽外腔激光器及光模块

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