JP2009094206A - 外部共振器型波長可変光源及び光源装置 - Google Patents

外部共振器型波長可変光源及び光源装置 Download PDF

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Yasuyuki Suzuki
泰幸 鈴木
Keisuke Asami
圭助 浅見
Akinari Ito
昭成 伊藤
Hiroshi Ando
洋 安藤
Seiji Nogiwa
誠二 野極
Nobuhide Yamada
伸秀 山田
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【課題】マルチモード発振やモードホップを抑制することによって波長の可変範囲を拡大することができる外部共振器型波長可変光源、及び当該外部共振器型波長可変光源を備える光源装置を提供する。
【解決手段】外部共振器型波長可変光源1は、レーザ光を射出するレーザ光源11と、レーザ光源11からのレーザ光が回折面14aに入射される回折格子14と、回折格子14で回折されたレーザ光のうちの一部を回折格子14に向けて反射する移動可能な平面ミラー15とを備えており、レーザ光源11の端面11bと平面ミラー15の反射面15aとにより共振器が形成されている。この外部共振器型波長可変光源1は、回折格子14の回折面14aにおけるレーザ光の入射側に、屈折率が1よりも大きなプリズム13を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信分野又は光計測技術分野等で用いられる外部共振器型波長可変光源及び光源装置に関する。
図5は、従来の外部共振器型波長可変光源の一例を示す図である。図5に示す外部共振器型波長可変光源100は、半導体レーザ101、コリメートレンズ102、回折格子103、及び平面ミラー104を備えており、半導体レーザ101の一方の端面101aと平面ミラー104の反射面104aとによって共振器(外部共振器)が形成され、半導体レーザ101の端面101aから外部にレーザ光を射出する。尚、図5に示す外部共振器型波長可変光源100は、リットマン配置の外部共振器型波長可変光源である。
半導体レーザ101は、端面101aと対をなす端面に反射防止膜(ARコート)105が施されており、この反射防止膜105が施された端面をコリメートレンズ102側に向けて配置されている。コリメートレンズ102は、半導体レーザ101の反射防止膜105が施された端面から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子103で回折されてきたレーザ光を半導体レーザ101のその端面に集光する。
回折格子103は、紙面に直交する方向に延びる格子が形成された平面状の回折面103aを有しており、コリメートレンズ102によって平行にされたレーザ光、及び平面ミラー104によって反射されたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。平面ミラー104は、回折格子103によって回折されたレーザ光を反射するものであり、紙面に沿う回転方向D101,D102に回転(揺動)可能である。
ここで、図5に示す通り、半導体レーザ101の端面101aの回折格子103に対する光学的位置をP101、回折格子103に対するレーザ光の入射位置をP102、平面ミラー104に対するレーザ光の入射位置をP103とする。図5に示す外部共振器型波長可変光源100において、波数を一定にしたまま波長を変化させるためには、半導体レーザ101の端面101aの光学的位置P101、回折格子103に対する入射位置P102、及び平面ミラー104に対する入射位置P103を通る円R100の円周に沿って入射位置P103が移動するよう平面ミラー104を回転させる必要がある。
このとき、図5に示す通り、平面ミラー104の回転中心は、端面101aの光学的位置P101を起点にして光軸に対し垂直に延ばした線と、回折格子103の回折面103aを含む平面とが交差する点C101に配置されている必要がある。いま、平面ミラー104を図中の点C101を中心として回転方向D101に回転させるとレーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に点C101を中心として回転方向D102に回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。これにより、外部共振器型波長可変光源100からは、スペクトル線幅が狭く波長安定性が良いレーザ光が得られ、しかもモードホップを生ずることなく波長を連続して可変することができる。
尚、従来の外部共振器型波長可変光源の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特許第3713987号公報
ところで、従来の外部共振器型波長可変光源100では、実際にはマルチモード発振やモードホップが生ずることがあり、これによって波長の可変範囲が制限される。ここで、マルチモード発振やモードホップは、半導体レーザ101の非線形性、コリメートレンズ102で生ずる各種の収差、半導体レーザ101に対するコリメートレンズ102の位置誤差、平面ミラー104を駆動する駆動系の機械的な誤差による平面ミラー104の移動誤差等が原因であると考えられる。現状においては必要とされる波長の可変範囲は得られているものの、将来的に波長の可変範囲を拡大する場合にマルチモード発振やモードホップが問題になると考えられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、マルチモード発振やモードホップを抑制することによって波長の可変範囲を拡大することができる外部共振器型波長可変光源、及び当該外部共振器型波長可変光源を備える光源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の外部共振器型波長可変光源は、レーザ光を射出する光源(11)と、当該光源からのレーザ光が回折面(14a)に入射される回折格子(14)と、当該回折格子で回折されたレーザ光のうちの一部を前記回折格子に向けて反射する移動可能な反射鏡(15)とを備え、前記光源の端面(11b)と前記反射鏡とが共振器をなす外部共振器型波長可変光源(1)において、前記回折格子の回折面における前記レーザ光の入射側に、屈折率が1よりも大きな光学素子(13)を備えることを特徴としている。
この発明によると、光源から射出されたレーザ光は、屈折率が1よりも大きな光学素子を介して回折格子に入射して波長に応じた回折角で回折され、反射鏡の方向に回折されたレーザ光が反射鏡で反射されて再び光学素子を介して回折格子に入射して回折された後に光源に入射する。かかる動作を繰り返すことにより、光源の端面と反射鏡とから構成される共振器内で共振が生じ、外部にレーザ光が射出される。
また、本発明の外部共振器型波長可変光源は、前記光学素子が、前記回折格子で回折されたレーザ光が射出される射出面(13b)が、前記回折格子の回折面に対して傾斜していることを特徴としている。
また、本発明の外部共振器型波長可変光源は、前記光学素子が、前記回折格子が一体形成されて前記回折面とされる底面と、前記射出面とされる上面とを有する断面台形形状の光学プリズムであることを特徴としている。
また、本発明の外部共振器型波長可変光源は、前記光学素子が、前記光源からのレーザ光を屈折させた上で前記回折格子の回折面に入射させることを特徴としている。
更に、本発明の外部共振器型波長可変光源は、前記光学素子に対する前記レーザ光の入射角がブリュースター角に設定されていることを特徴としている。
本発明の光源装置は、波長が可変であるレーザ光を射出する光源装置(50)において、上記の何れかに記載の外部共振器型波長可変光源と、前記外部共振器型波長可変光源が備える前記反射鏡の回転量を制御して、前記レーザ光の波長を可変させる波長可御部(55)とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、回折格子の回折面におけるレーザ光の入射側に、レーザ光に対する屈折率が1よりも大きな光学素子を設けているため、回折格子の格子の数を増加(格子密度を向上)させて回折格子での波長選択性を向上させることができる。これにより、これによりマルチモード発振が抑制されて、波長の可変範囲を拡大することができるという効果がある。また、光学素子の射出面を回折格子の回折面に対して傾斜させているため、共振器長誤差の波長毎のバラツキを小さくすることができ、これによりモードホップを抑制して波長の可変範囲を拡大することができるという効果がある。更に、レーザ光を屈折させてビーム径を拡大しているため、回折格子での波長選択性を更に向上させることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による外部共振器型波長可変光源及び光源装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す図である。図1に示す通り、本実施形態による外部共振器型波長可変光源1は、半導体レーザ11(光源)、コリメートレンズ12、プリズム13(光学素子)、回折格子14、及び平面ミラー15(反射鏡)を備える。
この外部共振器型波長可変光源1は、半導体レーザ11の端面11bと平面ミラー15の反射面15aとによって共振器が形成されており、半導体レーザ11の端面11bから外部にレーザ光を射出する。尚、図1に示す外部共振器型波長可変光源1は、平面ミラー15を移動させることで、1.4〜1.65μm程度の範囲で連続的にレーザ光の波長を変化させることが可能であるとする。
半導体レーザ11は、例えば半導体基板上に下部クラッド層、活性層、及び上部クラッド層が順に形成され、半導体基板を劈開して得られる一対の平行な端面11a及び端面11bを共振器としたファブリペロー型の半導体レーザである。この半導体レーザ11は、端面11aに反射防止膜(ARコート)16が施されており、反射防止膜16が施された端面11aを反射ミラー13に向けて配置されるとともに、図5を用いて説明したリットマン配置の外部共振器型波長可変光源100と同様の光路長の条件が満たされるよう位置決めされる。尚、半導体レーザ11から射出されるレーザ光の偏光方向は紙面に含まれる方向であるとする。
コリメートレンズ12は、半導体レーザ11とプリズム13との間の光路上に配置され、半導体レーザ11の反射防止膜16が施された端面11aにおけるレーザ光の射出位置に、一方の焦点が配置されるよう半導体レーザ11に対して位置決めされている。このコリメートレンズ12は、半導体レーザ11から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子14で回折されて半導体レーザ11に向かうレーザ光を半導体レーザ11の端面11aにおけるレーザ光の射出位置に集光する。
プリズム13は、回折格子14の回折面14aにおけるレーザ光の入射側に設けられており、回折格子14における波長選択性を高めることによりマルチモード発振やモードホップを抑制するために設けられる。このプリズム13は、半導体レーザ11から射出されるレーザ光に対する屈折率が1よりも大きな硝材(例えば、BK7)により形成されており、断面形状が台形形状の光学素子である。尚、本実施形態では、プリズム13の底面に回折格子14が一体形成されてその底面が回折面14aとされており、プリズム3の上面が回折格子14で回折されたレーザ光が射出される射出面13bとされている構成を例に挙げて説明する。
このプリズム13は、半導体レーザ11からのレーザ光が所定の入射角α(例えば、75°)をもって回折格子13に入射するように、半導体レーザ11及びコリメートレンズ12に対する位置決めがなされている。図1に示す例においては、半導体レーザ11からのレーザ光が斜面13aから入射し、且つ斜面13aにおいて屈折した上で所定の入射角αをもって回折格子13に入射するように、半導体レーザ11及びコリメートレンズ12に対するプリズム13の位置決めがなされている。尚、コリメートレンズ12とプリズム13との距離は10mm程度である。ここで、斜面13aにおいてレーザ光を屈折させるのは、レーザ光のビーム径を拡大させることによって回折格子13での波長選択性を向上させるためである。
また、本実施形態の外部共振器型波長可変光源1では、プリズム13の斜面13aに対するレーザ光の入射角φがブリュースター角(例えば、56.3°)となるように、半導体レーザ11及びコリメートレンズ12に対するプリズム13の位置決め、及び回折面14aに対する斜面13aの角度γの設定がなされている。前述した通り、本実施形態では半導体レーザ11から射出されるレーザ光の偏光方向が紙面に含まれる方向であるため、プリズム13にはp偏光のレーザ光が入射することになる。プリズム13に対するレーザ光の入射角φをブリュースター角に設定することで、斜面13aにおけるレーザ光に対する反射率を零にして反射損失を低減することができる。
更に、プリズム13は、回折格子14で回折されたレーザ光が射出される射出面13bが回折面14aに対して平行ではなく、所定の角度をもって傾斜している。これは、外部共振器型波長可変光源1の共振器長(半導体レーザ11の端面11bと平面ミラー15の反射面15aとによって形成される共振器の共振器長)を調整することにより、モードホップを抑制するためである。尚、回折面14aと射出面13bとの間隔(プリズム13の厚み)は数mm程度である。
図2は、プリズム13内におけるレーザ光の光路の一例を示す図である。図2に示す通り、回折格子14の回折面14aに入射角αで入射したレーザ光はその波長に応じた回折角をもって回折される。波長λのレーザ光が回折角βで回折されて光路P1を進むとすると、波長λよりも短い波長のレーザ光は回折角βよりも小さな角度で回折されて光路P2を進み、波長λよりも長い波長のレーザ光は回折角βよりも大きな角度で回折されて光路P3を進む。
いま、光路P1に垂直な垂直面PLを考えると、図2に示す通り、プリズム13内においては光路P2の物理長よりも光路P3の物理長が長くなることが分かる。ガラスや半導体の屈折率は長波長側で小さくなる傾向であるため、共振器の共振条件をある波長範囲で満足するためには、長波長側(光路P3側)でのプリズム13内における物理長を長くする必要がある。ここで、プリズム13の射出面13bが回折格子の回折面14aと平行な場合にも、プリズム13内における物理長は短波長側(光路P4側)よりも長波長側(光路P3側)が長くなるが、両光路の物理長の差が大きすぎるために却って波長毎の共振器長の誤差が大きくなる。このため、回折格子14の回折面14aに対してプリズム13の射出面13bを傾斜させている。
図3は、回折面14aに対する射出面13bの角度を変化させた場合における、波長毎の共振器長誤差を示すグラフを示す図である。図3において、符号G1を付したグラフは回折面14aに対する射出面13bの角度が2°である場合のグラフであり、符号G2を付したグラフは回折面14aに対する射出面13bの角度が1°である場合のグラフである。同様に、符号G3,G4,G5を付したグラフは、それぞれ回折面14aに対する射出面13bの角度が0°,−1°,−2°である場合のグラフである。尚、回折面14aを基準として時計回りの回転方向の正の符号とし、反時計回りの回転方向の負の符号としている。
図3を参照すると、回折面14aに対する射出面13bの角度が正方向に大きくなるに従って、共振器長誤差の波長毎のバラツキが大きくなることが分かる。これに対し、回折面14aに対する射出面13bの角度が負方向に大きくなるに従って、共振器長誤差の波長毎のバラツキが小さくなって0.1波長以下になるのが分かる。このため、本実施形態においては、図2に示す通り、回折面14aに対する射出面13bの角度θが負となるように、回折格子14の回折面14aに対してプリズム13の射出面13bを傾斜させている。具体的には、例えば−2°となるように傾斜面13bを傾斜させている。
回折格子14は、紙面に直交する方向に延びる格子が配列された平面状の回折面14aを有しており、コリメートレンズ12によって平行にされたレーザ光、及び平面ミラー15によって反射されたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。尚、本実施形態では、前述した通り、プリズム13の底面に回折格子14が一体形成されてその底面が回折面14aとされている。回折格子14の格子本数は例えば1200本/mmである。
ここで、レーザ光の波長をλ、回折格子14が備える格子定数をdとし、回折格子14が単体で空気中に配置されているとすると以下の(1)式に示す関係が成り立つ。
λ/d=sinα+sinβ …(1)
本実施形態では、図1に示す通り、回折格子14の回折面14aにおけるレーザ光の入射側にプリズム13が設けられているため、プリズム13の屈折率をnとすると以下の(2)式に示す関係が成り立つ。
λ/(d・n)=sinα+sinβ …(2)
以上の(1)式と(2)式とを比較すると、プリズム13を設けることによって回折格子14が備える格子の本数がn倍になる。このため、回折格子14の波長選択性を向上させることができる。
平面ミラー15は、回折格子14によって回折されたレーザ光を反射するものであり、図中の点C1を回転中心として紙面に沿う回転方向D1,D2に回転(揺動)可能である。尚、平面ミラー15の位置及び回転中心C1は、図5を用いて説明したリットマン配置の外部共振器型波長可変光源100と同様の光路長の条件が満たされるよう決定される。尚、図1においては図示を省略しているが、本実施形態の外部共振器型波長可変光源1は、点C1を中心として紙面に沿う回転方向D1,D2に平面ミラー15を回転させるための所定の回転機構を備える。この回転機構は、例えば、点C1を通って紙面に垂直な軸を回転軸とする回転モータと、この回転モータの回転軸に取り付けられた回転アームとを備えており、回転アームの所定の位置に平面ミラー15が取り付けられることにより、上記の回転を実現するものである。
上記構成において、半導体レーザ11から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ12によって平行光に変換された後に、入射角φ(ブリュースター角)をもってプリズム13の斜面13aに入射する。斜面13aにレーザ光が入射すると屈折してビーム径が拡大される。このレーザ光は、プリズム中13を進んで入射角αをもって回折格子14の回折面14aに入射し、波長に応じた角度で回折される。ここで、斜面13aでレーザ光が拡大されるとともに、回折格子14の回折面14aにおけるレーザ光の入射側にプリズム13が設けられているため、回折格子14での波長選択性が飛躍的に向上する。
回折格子14で回折されたレーザ光のうち、平面ミラー15が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、平面ミラー15で反射された後に再び回折格子14の回折面14aに入射する。このレーザ光は再び回折格子14で回折されて元の光路を逆向きに進んでコリメートレンズ12に入射し、コリメートレンズ12により集光されて半導体レーザ11に入射する。半導体レーザ11に入射したレーザ光のうち、一部が半導体レーザ11の端面11bで反射されて半導体レーザ11内部を逆向きに進んで再びコリメートレンズ12側に射出され、残りが端面11bから半導体レーザ11の外部に射出される。
ここで、点C1を中心として平面ミラー15を図1中の符号D1を付した方向に回転させると、波数を変化させずにレーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができる。逆に、点C1を中心として平面ミラー15を図1中の符号D2を付した方向に回転させると、波数を変化させずにレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
以上の通り、本実施形態の外部共振器型波長可変光源1によれば、回折格子14の回折面14aにおけるレーザ光の入射側に、レーザ光に対する屈折率が1よりも大きなプリズム13を設けているため、回折格子14の格子の数を増加させることができ、回折格子14での波長選択性を向上させることができる。これによりマルチモード発振が抑制されて、波長の可変範囲を拡大することができる。また、斜面13aおいてレーザ光を屈折させてビーム径を拡大しているため、回折格子14での波長選択性を更に向上させることができる。
また、プリズム13の射出面13bを回折格子14の回折面14aに対して傾斜させているため、共振器長誤差の波長毎のバラツキを小さくすることができ、これによりモードホップを抑制して波長の可変範囲を拡大することができる。更に、プリズム13の斜面13aに対するレーザ光の入射角φをブリュースター角に設定しているため、反射損失を低減することができる。
次に、以上説明した本発明の一実施形態による外部共振器型波長可変光源1を備える光源装置について説明する。図4は、本発明の一実施形態による光源装置の構成を示すブロック図である。図4に示す通り、本実施形態の光源装置50は、波長可変光源51、ビームスプリッタ52、受光器53、LD駆動回路54、回転機構駆動回路55(波長可変部)、温度制御回路56、及びCPU(中央処理装)57を備える。
波長可変光源51は、前述した外部共振器型波長可変光源1である。ビームスプリッタ52は、波長可変光源51から射出されるレーザ光L0の一部(例えば、数%程度)を反射し、残りを透過する。ビームスプリッタ52を透過したレーザ光L1は光源装置50から外部に出力される。受光器53は、ビームスプリッタ52で反射されたレーザ光L2を受光してレーザ光L2の強度に応じたモニタ信号S1を出力する。LD駆動回路54は、CPU57の制御の下で、受光器53からのモニタ信号S1を用いて波長可変光源51が備える半導体レーザ11を駆動する。尚、半導体レーザ11は、LD駆動回路54によってフィードバック制御される。
回転機構駆動回路55は、CPU57の制御の下で、波長可変光源51が備える平面ミラー15(図1参照)を駆動し、波長可変光源51から射出されるレーザ光L0の波長を可変させる。温度制御回路56は、CPU57の制御の下で、温度制御装置(図示省略)を制御して半導体レーザ11等を収容するケース(図示省略)を恒温化する。CPU57は、上記のLD駆動回路54、回転機構駆動回路55、及び温度制御回路56を統括的に制御してスペクトル線幅が狭く波長安定性が良いレーザ光を射出させ、レーザ光の波長を連続的に可変させる。尚、以上説明した光源装置50は、例えば光通信を行うための光源、或いは光計測技術で使用される光源として用いられるが、波長を可変する必要のある種々の分野においても用いることができる。
以上、本発明の実施形態による外部共振器型波長可変光源及び光源装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限される訳ではなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では回折格子14がプリズム13に一体形成されている場合について説明したが、プリズム13が回折格子14に対して貼り付けられていても良い。尚、プリズム13を回折格子14に貼り付けるには、プリズム13の屈折率、又はプリズム13の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する接着剤を用いるのが望ましい。
本発明の一実施形態による外部共振器型波長可変光源の構成を示す図である。 プリズム13内におけるレーザ光の光路の一例を示す図である。 回折面14aに対する射出面13bの角度を変化させた場合における、波長毎の共振器長誤差を示すグラフを示す図である。 本発明の一実施形態による光源装置の構成を示すブロック図である。 従来の外部共振器型波長可変光源の一例を示す図である。
符号の説明
1 外部共振器型波長可変光源
11 半導体レーザ
11b 端面
13 プリズム
13b 射出面
14 回折格子
14a 回折面
15 平面ミラー
50 光源装置
55 回転機構駆動回路

Claims (6)

  1. レーザ光を射出する光源と、当該光源からのレーザ光が回折面に入射される回折格子と、当該回折格子で回折されたレーザ光のうちの一部を前記回折格子に向けて反射する移動可能な反射鏡とを備え、前記光源の端面と前記反射鏡とが共振器をなす外部共振器型波長可変光源において、
    前記回折格子の回折面における前記レーザ光の入射側に、屈折率が1よりも大きな光学素子を備えることを特徴とする外部共振器型波長可変光源。
  2. 前記光学素子は、前記回折格子で回折されたレーザ光が射出される射出面が、前記回折格子の回折面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の外部共振器型波長可変光源。
  3. 前記光学素子は、前記回折格子が一体形成されて前記回折面とされる底面と、前記射出面とされる上面とを有する断面台形形状の光学プリズムであることを特徴とする請求項2記載の外部共振器型波長可変光源。
  4. 前記光学素子は、前記光源からのレーザ光を屈折させた上で前記回折格子の回折面に入射させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の外部共振器型波長可変光源。
  5. 前記光学素子に対する前記レーザ光の入射角がブリュースター角に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の外部共振器型波長可変光源。
  6. 波長が可変であるレーザ光を射出する光源装置において、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の外部共振器型波長可変光源と、
    前記外部共振器型波長可変光源が備える前記反射鏡の移動量を制御して、前記レーザ光の波長を可変させる波長可御部と
    を備えることを特徴とする光源装置。
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