JP2010224479A - 頭部装着型画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数画面を表示しながら使用感に優れ、設計上の制約の少ない頭部装着型画像表示装置を提供する。
【解決手段】頭部装着型画像表示装置の棒状導光部20には、第1の接眼光学部13aおよび第2の接眼光学部13bが接合されており、第1の表示素子16aから入射した第1の画像光51aは、この棒状導光部20の内部を伝播して第1の接眼光学部13aに導かれ、また、第2の表示素子16bから入射した第2の画像光51bは、棒状導光部20の内部を伝播して第2の接眼光学部13aに導かれる。観察者が頭部装着型画像表示装置を頭部に装着した状態で、棒状導光部20は水平に支持され、第1の接眼光学部13aからの第1の画像光、および、第2の接眼光学部13bからの第2の画像光は、それぞれ眼球15に向けて出射され、観察者の視野内で水平に配置された2画面の画像として表示される。
【選択図】図3

Description

本発明は、頭部装着型画像表示装置、特に複数画像を並列表示可能にした新規な頭部装着型画像表示装置に関するものである。
従来の頭部装着型画像表示装置として、例えば、ヘッドセット型や眼鏡型のように、モバイルで使用可能なものが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
図15は、従来提案されているヘッドセット型の頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。この頭部装着型画像表示装置100は、左眼タイプのもので、観察者Mの左耳に保持されるヘッドセット型の頭部支持部101と、頭部支持部101に中継部102および保持部103を介して連結されて、観察者Mの左眼視野内に保持される棒状導光部104と、を有する。棒状導光部104は、保持部103側とは反対側の端部に結合された接眼光学部105を有する。また、頭部支持部101または中継部102、あるいは保持部103には、観察すべき画像を表示する液晶表示素子や有機EL素子等の表示素子(図示せず)が内蔵され、この表示素子に表示された画像の画像光が、棒状導光部104を経て接眼光学部105から出射されるようになっている。なお、本構成は左右逆に構成することで右眼タイプとしてもよい。
図15に示した頭部装着型画像表示装置100は、接眼光学部105から出射される画像光が観察者Mの左眼瞳孔に入射するように、頭部支持部101を観察者Mの左耳に保持し、その状態で接眼光学部105を覗くことにより、すなわち、左眼の視軸を接眼光学部105の出射光軸にほぼ一致させることにより、図示しない表示素子に表示された画像の拡大虚像を観察できるようになっている。
図16は従来提案されている眼鏡型の頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す斜視図である。この頭部装着型画像表示装置110は、眼鏡一体型の右眼タイプのもので、眼鏡フレーム111に支持部112および保持部113を介して、観察者の右眼視野内で、右眼の眼鏡レンズ114の前方に近接して保持される棒状導光部115を有する。棒状導光部115は、保持部113側とは反対側の端部に結合された接眼光学部116を有する。また、眼鏡フレーム111または支持部112、あるいは保持部113には、観察すべき画像を表示する液晶表示素子や有機EL素子等の表示素子(図示せず)が内蔵され、この表示素子に表示された画像の画像光が、棒状導光部115を経て接眼光学部116から出射されるようになっている。
図16に示した頭部装着型画像表示装置110は、観察者が眼鏡フレーム111を掛けることにより、接眼光学部116から出射される画像光が眼鏡レンズ114を通して右眼瞳孔に入射するようになっている。したがって、観察者は、眼鏡フレーム111を掛けて接眼光学部116を覗くことにより、すなわち、右眼の視軸を接眼光学部116の出射光軸にほぼ一致させることにより、図示しない表示素子に表示された画像の拡大虚像を観察することができる。
なお、眼鏡型の頭部装着型画像表示装置として、通常の眼鏡フレームに着脱可能で、図16と同様の態様で使用されるものも提案されている。
図17は、従来例の頭部装着型画像表示装置の光路概略図である。図17(a)は、表示素子117の上部、中央部、下部のそれぞれから、異なる角度で出射した画像光の光路を示している。この表示素子117からの画像光は、接眼光学部を構成する接眼レンズ118を通ることによって、あたかも遠方の表示画像からの光のように、観察者の眼球119の網膜上に像120を結像する。これにより、観察者は、設定された距離(例えば2m先など)に表示画像が表示されているかのように認識することができる。
なお、本願では以下において、光路図を見易く表示するために、図17(b)で示すように主光線のみを図示し、さらに、図6〜図12では、光軸上の光路のみを示している。
特表2003−502713号公報 特開2006−3879号公報
ところで、例えば、インフォメーションディスプレイにおいては、多くの情報を一画面に同時に視たいというニーズがある。また、図形情報などを表示するために、より大きな表示画面が必要とされる場合もある。しかしながら、上述した従来の頭部装着型画像表示装置においては、画像光を出射する接眼光学部が一つしかなく、該一つの接眼光学部による一つの表示画面に情報を表示するようにしている。しかも、頭部装着型画像表示装置は、モバイルで使用可能であることから、その表示画面が比較的小さく、したがって表示される情報量も比較的少ない。このため、従来の頭部装着型画像表示装置は、インフォメーションディスプレイにおけるように、多くの情報を大画面で表示して同時に視たいというニーズには十分対応できない場合がある。
特に、特許文献2に開示のように、観察者の視野内に位置する接眼光学部および棒状導光部の視軸方向における投影断面の幅を4mm以下として、接眼光学部および棒状導光部をシースルー可能とする場合は、より表示画面が小さくなり、一つの接眼光学部で多くの情報や図形情報を表示することが困難になる。
この問題を解決するためには、複数の接眼光学部を設けて、情報をマルチ画面で表示することが考えられる。しかしながら、1つの接眼光学部に対して1つの棒状導光部が必要になると、接眼光学部を複数配置した場合には、これに対応した複数の棒状導光部が視野内に存在することになり、仮にシースルー可能な条件を満たしていても、瞳に入射できる光量が減ったり、視野内にムラを生じたりして観察者の使い心地が低下する虞がある。また、不使用時に棒状導光部を視野外に移動させる設計にする場合、棒状導光部どうしが干渉しないように配置しなければならないという設計上の制約が発生する。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、モバイル性を低下させることなく、複数画面を表示しながら使用感に優れ、設計上の制約も少ない頭部装着型画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置の発明は、
それぞれ表示すべき画像光を対応する眼球に向けて出射する複数の接眼光学部と、
前記複数の接眼光学部を保持するとともに、それぞれの前記画像光を対応する前記接眼光学部に導く棒状導光部と、
前記棒状導光部を保持し、観察者の頭部に着脱自在に装着可能な頭部装着部とを有し、
前記頭部装着部は、前記観察者の頭部に装着された状態で、前記複数の接眼光学部からの画像光による画像が、前記観察者の左右いずれかの眼球における視野内で表示されるように、前記棒状導光部を保持することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、観察者の視軸方向への投影断面の幅を瞳孔径以下としたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部内で前記それぞれの画像光の光路の一部が重複するように構成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つが、前記棒状導光部の長手方向に略平行に光軸を有するように構成されたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つが、前記棒状導光部の長手方向に延在する内側面で反射されるように構成されたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つを反射させ、他の画像光を透過させる画像光分離手段を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の頭部装着型画像装表示装置において、
前記画像光分離手段は、ハーフミラーであることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記画像光分離手段は、エアーギャップを有し、前記それぞれの画像光のいずれか1つを、前記画像光分離手段により全反射される角度で前記画像光分離手段に入射させて反射させ、他の画像光は前記全反射される角度より小さい角度で前記画像光分離手段に入射させて透過させることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記それぞれの画像光は、互いに異なる波長を有し、前記画像光分離手段は、前記それぞれの画像光を分離するダイクロイックミラーを有することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記それぞれの画像光は、互いに異なる偏光方向を有し、前記画像光分離手段は、前記それぞれの画像光を分離する偏光分離素子を有することを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項6〜10のいずれか1項に頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、導光方向先端部に長手方向に対して傾斜した第1の反射面を有し、
前記画像光分離手段で反射された前記それぞれの画像光のいずれか1つを、前記複数の接眼光学部のいずれか1つに入射させ、前記前記分離手段を透過した他の画像光のいずれか1つを、前記第1の反射面で反射させ、他の接眼光学部に入射させるように構成したことを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光の入射部に前記それぞれの画像光のいずれかを反射させ、他の画像光を透過させる画像光結合手段を有することを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の頭部装着型画像表示装置において、
前記棒状導光部は、導光方向後端部に前記棒状導光部の長手方向に対して傾斜した第2の反射面を有し、前記いずれかの画像光と略同一方向から入射する前記他の画像光を前記反射面で反射させて、前記結合手段に入射させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、頭部装着部が観察者の頭部に装着された状態で、棒状導光部が複数の接眼光学部を保持し、この棒状導光部がそれぞれの画像光を対応する接眼光学部に導くようにしたので、一つの棒状導光部を用いて複数の画像を観察者の視野内に表示させることができる。これにより、複数画面を表示しながら使用感に優れ、設計上の制約の少ない頭部装着型画像表示装置を提供することができる。
本発明の第1実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示した棒状導光部と眼球の位置関係を示す正面図である。 図1に示した棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 頭部装着型画像表示装置のシースルー表示について説明する図である。 第1実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置による視野内での表示画面のイメージを示す図である。 本発明の第2実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第3実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第4実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第6実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第7実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第8実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 本発明の第9実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。 第9実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置による視野内での表示画面の位置を示す図である。 従来のヘッドセット型頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す図である。 従来の眼鏡型頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す斜視図である。 従来例の頭部装着型画像表示装置の光路概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す斜視図である。この頭部装着型画像表示装置10は、眼鏡一体型の右眼タイプのもので、眼鏡フレーム11、画像射出部12、棒状導光部20および棒状導光部20に保持される接眼光学部13a,13bを含んで構成される。眼鏡フレーム11は頭部装着部を構成し、その右側テンプル14部分に画像射出部12を保持している。また、画像射出部12は、棒状導光部20と結合しており、眼鏡フレーム11を装着した状態で、眼球15の正面から見たとき、棒状導光部20が図2に示すように観察者の右眼視野内に延在するように、棒状導光部20を水平に保持する。
図3は、棒状導光部20を含む光学系の概略を示す水平断面図である。以下の説明において、棒状導光部20の画像光の導光方向、すなわち、図3において左側を前側、これと反対側、すなわち、図3において右側を後側とし、最も前側の部分を先端部、最も後側の部分を後端部と呼ぶ。また、観察者から見て手前、すなわち、図3において下側を眼球側、これと反対側、すなわち、図3において上側を像側と呼ぶ。
まず、棒状導光部20の具体的構成を説明する。棒状導光部20は、先端導光部材23、六面体プリズムからなる主導光部材24、後端導光部材25の3つの部材で構成される。この棒状導光部20は、全体として略四角柱の形状を有し、先端部には、ミラー面として構成される第1の反射面である先端傾斜面21を有し、後端部には、後端傾斜面22を有している。先端導光部材23と主導光部材24との間、及び、主導光部材24と後端導光部材25との間は、それぞれ対向する傾斜した境界面を挟んでエアーギャップ26および27が形成されている。また、先端導光部材23、主導光部材24、後端導光部材25は、光透過性の高い樹脂材料またはガラス材料により構成されており、図視しない例えば樹脂製のケース内に相互に位置関係が変位しないように固定して格納される。さらに、このケースを含めた棒状導光部20の、観察者の視軸方向への投影断面の幅は、瞳孔径、すなわち4mm以下として、シースルー表示を可能にする。
ここで、シースルー表示について簡単に説明する。図4は、頭部装着型画像表示装置10の光学系を模式的に示した垂直断面図である。簡単のため、接眼光学部13および表示素子16を1つずつ示している。表示素子16を出射した画像光51は、接眼光学部13から眼球15へ向けて出射され、観察者の視野内に表示画像50を結像する。一方、棒状導光部20の観察者の視軸方向への投影断面の幅を、眼球15の瞳孔径よりも狭くしたので、観察者の視野内の遠方の物体、例えば、2m以上離れた前方の物体からの光52は、棒状導光部20の周囲を通過して眼球に入射し、網膜上の表示画像51と重複する領域に結像する。したがって、観察者の視野内で表示画像51は背景と重ね合わされたシースルー画像として表示される。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bをそれぞれ表示する第1の表示素子16aおよび第2の表示素子16b、並びに、それぞれの画像光51aおよび51bを眼球15に向けて出射させる第1の接眼光学部13aおよび第2の接眼光学13bの構成、配置について説明する。表示素子16aおよび16bは、例えば、有機EL素子やLCD素子を含んで構成され、第1表示素子16aは、後端導光部材25の後端傾斜面22の後方に、これに対向して配置し、第2表示素子16bは主導光部材24の後端部眼球側に、これに対向して配置する。また、接眼光学部13a,13bは、例えば接眼レンズを含んで構成され、第1接眼光学部13aは、先端導光部材23の眼球側に結合され、第2接眼光学部13bは、主導光部材24の先端部眼球側に、エアーギャップ28を挟んで配置する。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。なお、各導光部材23,24,25の寸法、先端傾斜面21、後端傾斜面22、エアーギャップ26,27を挟む各導光部材の境界面の傾斜角、表示素子16a,16bおよび接眼光学部13a,13bの傾斜角等は、以下に説明する光路によって、表示素子16a,16bを出射した画像光51a,51bが、頭部装着型画像表示装置10の観察者の眼球15に向けて出射されるように規定される。
第1表示素子16aを出射した第1の画像光51aは、後端傾斜面22から後端導光部材25に入射した後、エアーギャップ27との境界面に入射する。このエアーギャップ27に対する第1の画像光51aの入射角は、後端導光部材25とエアーギャップ27との界面における臨界角よりも小さく、したがって、第1の画像光はエアーギャップ27を透過して主導光部24へ入射する。その後、第1の画像光51aは、主導光部材24内を長手方向に傾きを有して伝播し、主導光部材24の眼球側の内側面30で全反射され、エアーギャップ26との境界面に入射する。エアーギャップ26に対する第1の画像光51aの入射角は、臨界角より小さく、したがって、第1の画像光51aは、エアーギャップ26を透過して、先端導光部材23に入射する。さらに、第1の画像光51aは、先端傾斜面21で反射され、第1接眼光学部13aへ導かれ、観察者の眼球に向けて出射される。
一方、第2表示素子16bを出射した第2の画像光51bは、主導光部材24の後端部眼球側より主導光部材24に入射し、エアーギャップ27との境界面に入射する。このエアーギャップ27に対する第2の画像光51bの入射角は、臨界角よりも大きく、したがって、第2の画像光はエアーギャップ27との境界面で反射され、主導光部材24内を棒状導光部20の長手方向に平行に伝播する。その後、第2の画像光51bは、エアーギャップ26との境界面に入射する。このエアーギャップ26に対する第2の画像光51bの入射角は、臨界角よりも大きく、したがって、第2の画像光51bはエアーギャップ27との境界面で反射され、主導光部材24の先端部の眼球側側面を透過して、第2接眼光学部13bに導かれ、観察者の眼球に向けて出射される。なお、主導光部材24と第2接眼光学部13bとの間のエアーギャップ28は、内側面30で反射されるべき第1の画像光51aの一部が、主導光部材24と第2接眼光学部13bとの接触部から、主導光部材24の外部に透過することを防ぐためのものである。
なお、エアーギャップ27、および、このエアーギャップ27を挟んで対向する主導光部材24と後端導光部材25の境界面は、画像光結合手段を構成し、エアーギャップ26、および、このエアーギャップ27を挟んで対向する先端導光部材23と主導光部材24の境界面は、画像光分離手段を構成する。
以上のような構成によって、例えば、図5に示すように、頭部装着型画像表示装置10は、観察者の視界内に第1表示素子16aおよび第2表示素子16bのそれぞれから出射された第1の画像光51aと第2の画像光51bとを、観察者の眼球15の網膜上に水平方向に並べて結像させ左側画像(第1の画像)50aと右側画像(第2の画像)50bとの2画面として表示させる。また、棒状導光部20の観察者の視軸方向への投影断面(ケース等の視界を妨げる部分を含む)の幅を瞳孔径以下、すなわち4mm以下としたので、表示画像をシースルー画像とすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、一つの棒状導光部20に2つの接眼光学部13a,13bを設け、棒状導光部20を共用して画像光51a、51bをそれぞれ対応する接眼光学部に導光するようにしたので、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置して表示することができる。また、棒状導光部20の観察者の視軸方向への投影断面の幅を瞳孔径以下としたので、表示画像をシースルー画像とすることができる。これによって、複数画面を使用しながら使用感に優れ、設計上の制約も少ないという利点が得られる。
(第2実施の形態)
図6は、本発明の第2実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20の構成が第1実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、先端導光部材23および主導光部材24により構成され、それらの間にはエアーギャップ26が形成されている。先端導光部材23は、図3で示した先端導光部材と同様の先端傾斜面21を有する。また、主導光部材24は、後側が前側に比べ眼球側に広がった構造となっており、主導光部材24の広がった後端部には、眼球側から順に、第1の表示素子16aおよび第2の表示素子16bが、水平方向に離間して配置されている。さらに、第1接眼光学部13aが、先端導光部材23の眼球側に設けられ、第2接眼光学部13bが、主導光部材24の先端部眼球側に設けられる。また、先端導光部材23および主導光部材24の材質、格納方法、観察者の視軸方向への投影断面の幅等は、第1実施の形態の導光部材と同様である。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。第1の表示素子16aおよび第2の表示素子16bを出射した第1の画像光51aおよび第2の画像光51bは、それぞれ主導光部材24に入射して、この主導光部材24内を内側面で反射されることなく伝播して、エアーギャップ26との境界面に入射する。第1の画像光51aは、エアーギャップ26との境界面に対して、臨界角より小さい入射角で入射し、これを透過して、先端傾斜面21で反射され、第1接眼光学部13aに導かれ、観察者の眼球15に向けて出射される。一方、第2の画像光51bは、エアーギャップとの境界面に対して、臨界角より大きい入射角で入射し、全反射される。エアーギャップ26との境界面で全反射された第2の画像光は、第2接眼光学部13bに導かれ、観察者の眼球15に向けて出射される。これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像光結合部を設けず、第1表示素子16aおよび第2表示素子16bを略隣接させて配置させることができるので、頭部装着型画像表示装置の全体の構成を簡単にすることができる。
(第3実施の形態)
図7は、本発明の第3実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20の構成が第2実施の形態と異なるものである。本実施の形態における棒状導光部20は、先端導光部材23と主導光部材24とから構成されている。主導光部材24は、導光方向の前側は棒状(角柱状)であり、後側のみが観察者の眼球側に広がった構造となっている。また、先端導光部材23と主導光部材24との間には、エアーギャップ26を設けている。さらに、第1表示素子16aと第2表示素子16bとの位置を入れ替え、第2表示素子16bを第1表示素子16aの眼球側に配置している。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。第1表示素子16aを出射した第1の画像光51aは、主導光部材24内を長手方向に平行に伝播し、エアーギャップ26との境界面に対し臨界角よりも小さい入射角で入射してこれを透過し、先端導光部材23に入射し、先端傾斜面21で反射されて、第1接眼光学部13aより観察者の眼球15に向けて出射される。一方、第2表示素子16bを出射した第2の画像光51bは、主導光部材24の像側の内側面31で反射された後、エアーギャップ26との境界面に臨界角よりも大きい入射角で入射して反射され、第2接眼光学部13bから観察者の眼球15に向けて出射される。これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。なお、第2の画像光51bのエアーギャップ26の境界面への入射角は、第2実施の形態よりも大きくなるため、第2接眼光学部13bへ導光できる光路幅が狭くなる。このため、第2実施の形態と比較して、本実施の形態では幅の狭い第2表示素子を用いるとともに、第2接眼光学部の幅も小さくする。その他の構成および作用は、第2実施の形態と略同様なので、同一の構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、棒状導光部20の広がりが後側のみとなるため、第2実施の形態における棒状導光部と比べ、観察者の視野内での棒状導光部20の像側方向への幅をより薄型化できるとともに、棒状導光部20全体をより軽量化することができる。
(第4実施の形態)
図8は、本発明の第4実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20の構成が第3実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、先端導光部材23と主導光部材24とから構成されている。主導光部材24は、第3実施の形態とは異なり、導光方向後側が像側に広がりを有している。また、第2表示素子16bを、第1表示素子16aの像側に配置する。さらに、先端導光部材23と主導光部材24との間は、画像光分離手段としてハーフミラー29を形成する。また、第2接眼光学部13bと主導光部材24との間にはエアーギャップ28を設ける。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。第1表示素子16aを出射した第1の画像光51aは、主導光部材24内を伝播してハーフミラー29に入射し、一部が反射され一部が透過される。ハーフミラー29を透過した第1の画像光51aは、先端傾斜面21によって反射され、第1接眼光学部13aより観察者の眼球15に向けて出射される。一方、ハーフミラー29で反射された第1の画像光51aは、光路が逸れるので眼球方向へ出射されない。
また、第2表示素子16bを出射した第2の画像光51bは、主導光部材24内を伝播して、眼球側の内側面30で反射され、その後、ハーフミラー29に入射し、一部が反射され一部が透過される。ハーフミラー29で反射された光は、エアーギャップ28を介して第2接眼光学部13bに入射し、観察者の眼球15方向へ出射される。なお、エアーギャップ28は、第2の画像光51bの一部が、表示素子16bから内側面30に入射した際に、第2の接眼光学部13bへ透過しないように設けられている。一方、ハーフミラー29を透過した第2の画像光51bは、光路が逸れるので眼球方向に出射されない。
これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。その他の構成および作用は、第3実施の形態と略同様なので、同一の構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置によれば、ハーフミラー29に対する第2の画像光51bの入射角が、図7における第2の画像光のエアーギャップ26との境界面への入射角よりも小さく、図8に示すように、第2の画像光51bの光路の幅を確保できるので、第2接眼光学部13bへ導光できる第2の画像光51bの光路幅を広くすることができる。したがって、第3実施の形態と比較して、観察者の視野内により大きな第2の画像を表示することが可能になる。
なお、本実施の形態では、画像光分離手段としてハーフミラー29を使用したが、これに限られない。例えば、先端導光部材23と主導光部材24との間の傾斜面にハーフミラー29に代えて偏光分離膜を形成するとともに、例えば、表示素子16aおよび16bのそれぞれの出射側に偏光状態を変化させる偏光子を配置し、第1の画像光51aと第2の画像光52bとの偏光方向を90°異ならせることにより、第1の画像光51aと第2の画像光51bとを、偏光分離膜で分離するようにしても良い。
(第5実施の形態)
図9は、本発明の第5実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20の構成が第4実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、図8の棒状導光部とは異なり、主導光部材24の後側が観察者の眼球側に向けて広がりを有している。また、主導光部材24の後端部には、観察者の眼球側から順に第1の表示素子16aおよび第2の表示素子16bを配置する。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。第1表示素子16aを出射した第1の画像光51aは、棒状導光部20内を後側眼球の広がった部分から前側かつ像側へ向けて伝播し、像側の内側面31および眼球側の内側面30で反射され、さらに、先端傾斜面21で反射されて第1接眼光学部13aより観察者の眼球15に向けて出射される。この光路上において内側面30による反射の前後で、第1の画像光はハーフミラー29を主導光部材24から先端導光部材23へ透過し、その際一部の光は反射される。ハーフミラー29で反射された第2の画像光は、光路が逸れるので眼球15方向に出射されない。
また、第2表示素子16bを出射した第2の画像光51bは、主導光部材内を長手方向に前方へ伝播し、ハーフミラー29で反射され、エアーギャップ28を介して第2接眼光学部13bに入射し、眼球15に向けて出射される。なお、ハーフミラー29で画像光51bの一部が透過するが、この画像光は、光路が逸れるので眼球方向に出射されない。エアーギャップ28は、第1の画像光51aの一部が、内側面30に入射した際に、第2の接眼光学部13bへ透過しないように設けられている。
これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。その他の構成および作用は、第4実施の形態と略同様なので、略同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態によれば、第4実施の形態と比較して、眼鏡フレームに適用した状態で、棒状導光部20の後側の広がり部分が、観察者の眼球側に向けて広がっており、像側への広がり部分がないので、画像射出部12をより目立ちにくくすることができ、携帯性と美観に優れた頭部装着型画像表示装置を構成することができる。
なお、本実施の形態では、画像光分離手段としてハーフミラー29を使用したが、これに限られない。例えば、先端導光部材23と主導光部材24との間の傾斜面にハーフミラー29に代えて偏光分離膜を形成するとともに、例えば、表示素子16aおよび16bのそれぞれの出射側に偏光状態を変化させる偏光子を配置し、第1の画像光51aと第2の画像光52bとの偏光方向を90°異ならせることにより、第1の画像光51aと第2の画像光51bとを、偏光分離膜で分離するようにしても良い。
(第6実施の形態)
図10は、本発明の第6実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20を含む光学系の構成が第1実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、先端導光部材23および主導光部材24を含んで構成される。先端導光部材23と主導光部材24とは、傾斜面により接触しており、その境界面にはダイクロイックミラー33を形成する。このダイクロイックミラー33は赤色光を透過させ、青色光を反射させる分光特性を有する。また、先端導光部材23は、先端部に先端傾斜面21を有する。先端傾斜面21は、先端導光部材23内部を伝播してきた画像光を全反射させるミラー面である。これにより、棒状導光部20全体では、先端に先端傾斜面21を有する略四角柱の形状となっている。また、先端導光部材23および主導光部材24の材質、格納方法、観察者の視軸方向への投影断面の幅等は、第1実施の形態の導光部材と同様である。
また、本実施の形態では、単一の表示素子16を、主導光部材24の後端部近傍に、出射面を後端面32に対抗させて配置する。表示素子16は、赤色のみの第1の画像光と、これとは表示内容の異なる青色のみの第2の画像光とを面順次方式で出射させる。さらに、先端導光部材23の眼球側には第1接眼光学部13aを配置し、主導光部材24の先端部の眼球側には第2接眼光学部13bを配置する。
次に、第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの伝播する光路について説明する。表示素子16を出射した赤色の第1の画像光51aと青色の第2の画像光51bとは、主導光部材24を長手方向に前方へ伝播し、ダイクロイックミラー33に入射する。ここで、第1の画像光51aはダイクロイックミラー33を透過して、先端導光部材23に入射し、先端傾斜面21で反射され、第1接眼光学部13aへ入射し、観察者の眼球15に向けて出射される。一方、第2の画像光51bは、ダイクロイックミラー33で反射され、第2接眼光学部13bに入射して、観察者の眼球15に向けて出射される。
これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。この場合、視野内に表示される2つの表示画像のうち、左側が赤色のみの画像となり、右側が青色のみの画像となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の画像光51aと第2の画像光51bとして同一の表示素子16から出射される周波数の異なる光を用い、これを、ダイクロイックミラー33により分離して、それぞれ第1接眼光学部13aおよび第2接眼光学部13bから出射させるようにしたので、表示素子が一つとなり、画像射出部を単純な構成とすることができる。また、第1の画像光51aと第2の画像光51bとの光路の傾きを異ならせる必要もないので、棒状導光部20を像側または眼球側に広がり部分のない角柱状とすることができるので、棒状導光部20を小型かつ軽量にすることができる。
なお、本実施の形態において、第1の画像光51aを赤色とし、第2の画像光51bを青色としたが、これに限られない。第1の画像光52aを青色とし、第2の画像光51bを赤色としても良く、また、これらとは別の色の光を第1の画像光51aおよび第2の画像光51bの双方またはいずれか一方に用いても良い。この場合も、ダイクロイックミラー33は第1の光を透過させ、第2の光を反射させる分光特性を有するものを用いる。
(第7実施の形態)
図11は、本発明の第7実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20を含む光学系の構成が第6実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、先端導光部材23、主導光部材24および後端導光部材25を含んで構成される。主導光部材23と後端導光部材25との間、および、先端導光部材23と主導光部材24との間は、傾斜面により接触しておりそれらの境界面にはp偏光を透過させs偏光を反射させる偏光分離膜34および35を形成する。
一方、この棒状導光部20の後端部後ろ側には、後端導光部材25に対向して、第1の画像光を射出する有機EL素子より構成される表示素子16aと、この表示素子16aを出射した画像光を鉛直方向の偏光(p偏光)にする偏光子41aとを設ける。また、棒状導光部20の後端部像側には主導光部材24の側面に対向して、第2の画像光51bを射出する表示素子16bと、この表示素子16bを出射した第2の画像光51bを水平方向の偏光(s偏光)にする偏光子41bとを設ける。その他の構成は、第6実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
以上のような構成によって、本実施の形態によれば、表示素子16aを出射した第1の画像光51aは、偏光子41aによって偏光状態が変化し、p偏光として後端導光部材25に入射する。その後、第1の画像光51aは、偏光分離膜34を透過して主導光部材24に入射し、これを、長手方向に伝播する。さらに、第1の画像光51aは偏光分離膜35を透過して、先端導光部材23に入射し、先端傾斜面21で反射され、第1接眼光学部13aへ入射し、観察者の眼球15に向けて出射される。
一方、表示素子16bを出射した第2の画像光51bは、偏光子41bによって偏光状態が変化し、s偏光として主導光部材24の後端側面に入射する。その後、第2の画像光51bは、偏光分離膜34で反射され、主導光部材24を第1の画像光と同様に長手方向に伝播する。その後、第2の画像光51bは偏光分離膜35で反射され、第2接眼光学部13bへ入射し、観察者の眼球15に向けて出射される。
これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、偏光状態の異なる2つの画像光の光路を、偏光分離膜34を用いて重ね合わせ、同一の主導光部材24を伝播させて、他の偏光分離膜35により分離してそれぞれ第1接眼光学部および第2接眼光学部から出射させるようにしたので、第6実施の形態と同様に、画像射出部を単純な構成とすることができ、かつ、棒状導光部20を小型、軽量にすることができる。さらに、波長成分により画像を分離する第6実施の形態と異なり、2つの表示画像を共にカラー画像とすることができる。
また、第1の画像光51aをp偏光とし、第2の画像光51bをs偏光としたが、第1の画像光51aをs偏光とし、第2の画像光51bをp偏光としても良い。その場合、偏光分離膜34および35には、p偏光を透過させs偏光を反射させるものを用いる。
さらに、本実施の形態の変形例として、表示素子16aおよび16bとして、それぞれ有機EL素子に代えて、LCD素子を使用することもできる。例えば、それぞれのLCD素子が水平方向に偏光(s偏光)した画像光を出射する場合、偏光子41aに代えて1/2波長板を設けるとともに、偏光子41bを設けない構成とする。これによって、表示素子16aを出射した画像光51aは、1/2波長板を透過する際にp偏光となり後端導光部材25に入射する。一方、表示素子16bを出射した画像光51bは、s偏光として主導光部材24に入射する。以下の作用および効果は、本実施の形態と同様である。また、この変形例において、1/2波長板を用いずに、表示素子16aとして配置したLCD素子を、後端面32に対向したまま90度回転して配置し、鉛直方向に偏光した画像光を出射させるようにしても良い。
(第8実施の形態)
図12は、本発明の第8実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の棒状導光部を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この頭部装着型画像表示装置は、棒状導光部20を含む光学系の構成が第7実施の形態と異なるものである。本実施の形態の棒状導光部20は、先端導光部材23および主導光部材24により構成し、すなわち、図11の棒状導光部と異なり偏光分離膜34を設けない。また、主導光部材24の後端面32に対向して、有機EL素子により構成される表示素子16aと、この表示素子16aを出射した画像光を鉛直方向の偏光(p偏光)にする偏光子41と、偏光された画像光の偏光方向を切り替える光変調素子42、例えば液晶(例えば、TN液晶)を用いた偏光回転素子を設ける。その他の構成は、第7実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
以上のような構成によって、本実施の形態によれば、表示素子16に第1の画像および第2の画像を面順次で切り替えながら表示させて第1の画像光および第2の画像光を出射させ、これらを、偏光子41により、鉛直方向に偏光させ、さらに、表示素子16による画像の切り替えと同期して光変調素子42により画像光の偏光方向を切り替える。これによって、第1の画像光をp偏光とし、第2の画像光をs偏光として、順次時分割で主導光部材24内に入射させる。主導光部材24に入射した第1の画像光および第2の画像光51bは、第7実施の形態と同様に、それぞれ、第1接眼光学部13aおよび第2接眼光学部13bへ導光され、観察者の眼球15に向けて出射される。これによって、2つの表示画像を観察者の視野内に水平配置されたシースルー画像として表示する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、棒状導光部20の後端部に設けた1つの表示素子16から第1の画像光51aと第2の画像光51bとを面順次で出射させ、偏光子41と光変調素子42とを用いることにより、画像光の出射に同期して偏光状態を変化させるようにしたので、第7実施の形態の効果に加え、棒状導光部20の側面に表示素子および偏光子を設ける必要がなく、棒状導光部20および表示素子16を格納する画像射出部を小型化、軽量化することができる。従って、頭部装着型画像表示装置全体を小型かつ軽量の構成とすることができる。
なお、偏光子41aは、表示素子16aを出射した画像光を鉛直方向の偏光(p偏光)にするとしたが、表示素子16aを出射した画像光を水平方向の偏光(s偏光)にするものを用いても良い。その場合、偏光分離膜35には、s偏光を透過させp偏光を反射させるものを用いる。
また、本実施の形態の変形例として、表示素子16として、有機EL素子に代えて、LCD素子を使用することもできる。その場合、LCD素子を出射する画像光は、一方向に直線偏光しているので、偏光子41は設けず、表示素子16を出射した画像光を直接光変調素子42に入射させるようにする。これによって、表示素子16に第1の画像および第2の画像を面順次で切り替えながら表示させて第1の画像光および第2の画像光を出射させ、この画像の切り替えと同期して光変調素子42により画像光の偏光方向を切り替えることができる。
(第9実施の形態)
図13は、本発明の第9実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置の概略構成を示す斜視図である。この頭部装着型画像表示装置10は、眼鏡一体型の右眼タイプのものである。この頭部装着型画像表示装置10では、接眼光学部13a,13bが接合された棒状導光部20と、画像表示素子16を含む画像射出部12とを、2つの分割された部分として構成する。棒状導光部20は棒状導光部支持部18を介して、眼鏡フレーム11のヨロイ17に結合され保持され、眼鏡フレーム11を装着した状態で、第1実施の形態と同様に棒状導光部20が観察者の右眼視野内に水平に延在するように構成される。一方、画像射出部12は、眼鏡フレーム11のテンプル14によって保持される。この画像射出部12は表示素子16を有し、眼鏡フレーム11を装着した状態において、棒状導光部20の後端部眼球側側面に向けて画像光を出射させるように構成されている。
図14は、棒状導光部20を含む光学系の概略を示す水平断面図である。この棒状導光部20は、図3に示した第1実施の形態に係る棒状導光部において、後端導光部材25の後端傾斜面22の内側面をミラー面とするとともに、棒状導光部20の長手方向に対する傾斜角をより小さくし、この後端導光部材25の眼球側に第1の画像光を入射させる入射面を設けたものである。なお、後端傾斜面22は、第2の反射面を構成する。
また、第1実施の形態の表示素子16aおよび16bに代えて、棒状導光部20の後端部の眼球側には、それら表示素子の略2倍の横幅を有する1つの表示素子16を設ける。この表示素子16は、液晶素子(LCD)であり、その背面には、2つの照明用の白色発光ダイオード(LED)43a,43bと、これらのLED43a,43bからの白色光を表示素子16に照射する2枚の照明レンズ44a,44bとが、LCDのバックライトとして設けられている。表示素子16は、それぞれ第1の画像光51aおよび第2の画像光51bに対応する2つの画面を同一のLCD上に並べて表示する。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
以上のような構成によって、本実施の形態によれば、表示素子16を出射した第1の画像光51aは、後端導光部材25の眼球側側面から入射し、後端傾斜面22により反射され、エアーギャップ27との境界面に臨界角よりも小さい入射角で入射してこれを透過し、主導光部材24に入射する。一方、第2の画像光は表示素子16を出射して、主導光部材24の後端眼球側側面より主導光部材24に入射する。主導光部材24に入射した後の第1の画像光51aの光路、および、第2の画像光51bの光路は、第1実施の形態と同様なので、説明を省略する。
これによって、本実施の形態に係る頭部装着型画像表示装置10では、第1実施の形態と同様に、水平配置された2つの表示画像を観察者の視野内に表示させることができるとともに、表示画像をシースルー画像とすることができる。さらに、本実施の形態によれば、後端導光部材25の後端傾斜面22をミラー面とし、第1の画像光51aと第2の画像光51bとを略同一方向から入射させるようにしたので、表示素子16を一つにして、装置構成を単純にすることができる。また、棒状導光部20と画像射出部12とを分離し、それぞれ、ヨロイ13とテンプル14とで別々に保持したので、眼鏡フレーム11を折りたたんだ場合でも、棒状導光部20が突出せず、携帯性や収納性、美観に優れている。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、画像射出部、棒状導光部および接眼光学部等を、左側あるいは両眼の双方に設けて頭部装着型画像表示装置を構成してもよい。また、一つの棒状導光部に接眼光学部を、3つ以上設けても良い。この場合、3つの表示画像が観察者の視野内に水平配置される。
また、上記各実施の形態において、棒状導光部は水平方向を向いているが、これに限られない。例えば、眼鏡フレームの上部に画像射出部を設け、棒状導光部はそこから垂直下方向に視野内に延在させて保持しても良い。あるいは、棒状導光部を、斜め方向に延在するように眼鏡フレームに保持しても良い。
さらに、図5において表示画面を左右に近接して表示させたが、これに限られない。2つの接眼光学部の間の距離を調整して、2つの表示画像の間隔をより広げ、あるいは、狭めることも可能である。また、左側画像の右端と右側画像の左端とを接するようして、2つの画像を結合して大画面として表示させても良い。
各実施の形態における先端傾斜面および第9実施の形態における後端傾斜面をミラー面であるとしたが、これらの端面にミラーを形成せず、これらの端面に画像光が臨界角より大きい入射角度で入射するようにしても良い。
また、本発明に係る頭部装着型画像表示装置は、眼鏡型に限られず、ヘッドセット型として構成することもできるし、眼鏡着脱型として構成することもできる。
10 頭部装着型画像表示装置
11 眼鏡フレーム
12 画像射出部
13 接眼光学部
13a 第1接眼光学部
13b 第2接眼光学部
14 テンプル
15 眼球
16 表示素子
16a 第1表示素子
16b 第2表示素子
17 ヨロイ
18 棒状導光部支持部
20 棒状導光部
21 先端傾斜面
22 後端傾斜面
23 先端導光部材
24 主導光部材
25 後端導光部材
26 エアーギャップ
27 エアーギャップ
28 エアーギャップ
29 ハーフミラー
30 内側面
31 内側面
32 後端面
33 ダイクロイックミラー
34 偏光分離膜
35 偏光分離膜
41,41a,41b 偏光子
42 光変調素子
43a,43b LED
44a,44b 照明レンズ
50 画像
50a 左側画像
50b 右側画像
51a 第1の画像光
51b 第2の画像光
52 物体からの光

Claims (13)

  1. それぞれ表示すべき画像光を対応する眼球に向けて出射する複数の接眼光学部と、
    前記複数の接眼光学部を保持するとともに、それぞれの前記画像光を対応する前記接眼光学部に導く棒状導光部と、
    前記棒状導光部を保持し、観察者の頭部に着脱自在に装着可能な頭部装着部とを有し、
    前記頭部装着部は、前記観察者の頭部に装着された状態で、前記複数の接眼光学部からの画像光による画像が、前記観察者の左右いずれかの眼球における視野内で表示されるように、前記棒状導光部を保持することを特徴とする頭部装着型画像表示装置。
  2. 前記棒状導光部は、観察者の視軸方向への投影断面の幅を瞳孔径以下としたことを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
  3. 前記棒状導光部内で前記それぞれの画像光の光路の一部が重複するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の頭部装着型画像表示装置。
  4. 前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つが、前記棒状導光部の長手方向に略平行に光軸を有するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  5. 前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つが、前記棒状導光部の長手方向に延在する内側面で反射されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  6. 前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光のいずれか1つを反射させ、他の画像光を透過させる画像光分離手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  7. 前記画像光分離手段は、ハーフミラーであることを特徴とする請求項6に記載の頭部装着型画像装表示装置。
  8. 前記画像光分離手段は、エアーギャップを有し、前記それぞれの画像光のいずれか1つを、前記画像光分離手段により全反射される角度で前記画像光分離手段に入射させて反射させ、他の画像光は前記全反射される角度より小さい角度で前記画像光分離手段に入射させて透過させることを特徴とする請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置。
  9. 前記それぞれの画像光は、互いに異なる波長を有し、前記画像光分離手段は、前記それぞれの画像光を分離するダイクロイックミラーを有すること特徴とする請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置。
  10. 前記それぞれの画像光は、互いに異なる偏光方向を有し、前記画像光分離手段は、前記それぞれの画像光を分離する偏光分離膜を有することを特徴とする請求項6に記載の頭部装着型画像表示装置。
  11. 前記棒状導光部は、導光方向先端部に長手方向に対して傾斜した第1の反射面を有し、
    前記画像光分離手段で反射された前記それぞれの画像光のいずれか1つを、前記複数の接眼光学部のいずれか1つに入射させ、前記前記分離手段を透過した他の画像光のいずれか1つを、前記第1の反射面で反射させ、他の接眼光学部に入射させるように構成したことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に頭部装着型画像表示装置。
  12. 前記棒状導光部は、前記それぞれの画像光の入射部に前記それぞれの画像光のいずれかを反射させ、他の画像光を透過させる画像光結合手段を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の頭部装着型画像表示装置。
  13. 前記棒状導光部は、導光方向後端部に前記棒状導光部の長手方向に対して傾斜した第2の反射面を有し、前記いずれかの画像光と略同一方向から入射する前記他の画像光を前記反射面で反射させて、前記結合手段に入射させるようにしたことを特徴とする請求項11に記載の頭部装着型画像表示装置。
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