JP2010224097A - 液晶装置 - Google Patents

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JP2010224097A
JP2010224097A JP2009069620A JP2009069620A JP2010224097A JP 2010224097 A JP2010224097 A JP 2010224097A JP 2009069620 A JP2009069620 A JP 2009069620A JP 2009069620 A JP2009069620 A JP 2009069620A JP 2010224097 A JP2010224097 A JP 2010224097A
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Junichi Wakabayashi
淳一 若林
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Abstract

【課題】例えば、液晶装置を構成する一対の基板間の距離を均一に保つと共に、押し痕の
低減と、温度変化に起因して液晶装置に発生しうる気泡を低減とを実現する。
【解決手段】スペーサ(61)は、下地層(11)のうち非開口領域(S2a)に重なる
第1部分(11A)の表面に形成されている。スペーサ(62)は、下地層(11)のう
ち非開口領域(S2b)に重なる第2部分(11B)の表面に配置されている。第1部分
(11A)の表面の位置と、第2部分(11B)の表面の位置とは、TFTアレイ基板(
10)の厚み方向に沿って相互に揃っている。下地層(11)のうち開口領域(S1)に
重なる部分(11C)の表面を基準としたスペーサ(61)の上面の高さ(a)、即ち位
置は、スペーサ(62)の上面の高さ(b)より低い。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、液晶層と、該液晶層を挟持する一対の基板間に設けられたスペーサ
を備えた液晶装置の技術分野に関する。
この種の液晶装置では、液晶層を挟持する一対の基板間にスペーサが設けられる。スペ
ーサは、一対の基板間の距離を維持する。液晶装置では、温度変化或いは液晶装置に加わ
る衝撃に起因して液晶層に気泡発生する場合がある。気泡は、液晶装置が画像を表示する
際のコントラストを低下させる一因となり、液晶装置の表示性能を低下させてしまう。特
許文献1乃至5は、液晶層に気泡を発生させないための各種技術を開示している。
特開2003−121857号公報 特開2001−242469号公報 特開2008−145755号公報 特開2000−193952号公報 特開2005−157403号公報
しかしながら、荷重当たりの各々の変形量が相互に一定である複数のスペーサが一対の
基板間に配置されている場合、一対の基板を貼り合せる貼り合せ工程で一対の基板間の間
隙が均一になり難く、液晶装置が画像を表示する際に色むらが発生してしまう問題点があ
る。また、液晶装置に局所的に過剰な荷重が加わった場合、その荷重を開放した後でも、
当該荷重が加わった部分に押し痕が残り、画像に表示むらを発生させてしまう問題点もあ
る。また、荷重当たりの変形量が小さい一種類のスペーサを配置した場合、液晶装置を組
み立てる組立工程では一対の基板間の距離を均一にし易くなるが、低温環境では液晶装置
中の液晶層が収縮し、液晶装置中に気泡が発生し易くなる問題点もある。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、液晶装置を構成
する一対の基板間の距離を均一に保つと共に、押し痕の低減と、温度変化に起因して液晶
装置に発生しうる気泡の低減とを実現可能な液晶装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の発明に係る液晶装置は上記課題を解決するために、第1基板と、前記第
1基板に対向するように配置された第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に挟持
された液晶層と、前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、前記表示領域のうち
光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部である第1領域に形成さ
れた第1スペーサと、前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、
前記第1スペーサに加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量
が大きい第2スペーサとを備え、前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に
重なる第1部分の表面に配置されており、前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第
2領域に重なる第2部分の表面に配置されており、前記第1部分の表面の位置と、前記第
2部分の表面の位置とは相互に揃っており、前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分
の表面を基準として、前記第1スペーサの上面の位置は、前記第2スペーサの上面の位置
より低い。
本発明に係る液晶装置によれば、第1スペーサによって押し痕の発生を低減できると共
に、第2スペーサによって気泡の発生を低減できる。
本発明の第2の発明に係る液晶装置は上記課題を解決するために、第1基板と、前記第
1基板に対向するように配置された第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に挟持
された液晶層と、前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、前記表示領域のうち
光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部である第1領域に形成さ
れた第1スペーサと、前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、
前記第1スペーサに加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量
が大きい第2スペーサとを備え、前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に
重なる第1部分の表面に配置されており、前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第
2領域に重なる第2部分の表面に配置されており、前記第1部分の表面の位置は、前記第
2部分の表面の位置より低く、前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面を基準
として、前記第1スペーサの上面の位置は、前記第2スペーサの上面の位置より低い。
本発明に係る液晶装置によれば、上述の液晶装置と同様に、第1スペーサによって押し
痕の発生を低減できると共に、第2スペーサによって気泡の発生を低減できる。
本発明の第3の発明に係る液晶装置は上記課題を解決するために、第1基板と、前記第
1基板に対向するように配置された第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に挟持
された液晶層と、前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、前記表示領域のうち
光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部である第1領域に形成さ
れた第1スペーサと、前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、
前記第1スペーサに加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量
が大きい第2スペーサとを備え、前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に
重なる第1部分の表面に配置されており、前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第
2領域に重なる第2部分の表面に配置されており、前記第1部分の表面及び前記第2部分
の表面の夫々の位置は、前記前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面を基準と
して、相互に揃っており、前記第2基板のうち前記第1領域において前記第1スペーサの
上面に対応する部分の下面と、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面との
高さの違いである距離は、前記第2基板のうち前記第2領域において前記第2スペーサの
上面に対応する部分の下面と、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面との
高さの違いである距離より小さい。
本発明に係る液晶装置によれば、上述の液晶装置と同様に、第1スペーサによって押し
痕の発生を低減できると共に、第2スペーサによって気泡の発生を低減できる。
本発明の第1から第3の発明の夫々に係る液晶装置では、記下地層の最上層は、配向膜
であり、前記第1スペーサ及び第2スペーサの夫々のサイズは、相互に異なっていてもよ
い。
この態様によれば、配向膜のうちラビングローラによってラビングされない部分を低減
できる。よって、配向膜のうちラビングされた部分を増やすことができ、ラビングされた
配向膜の部分のサイズに応じて開口領域を拡げることが可能である。
本発明の第4の発明に係る液晶装置は、上記課題を解決するために、第1基板と、前記
第1基板に対向するように配置された第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に挟
持された液晶層と、前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、前記表示領域のう
ち光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部である第1領域に形成
された第1スペーサと、前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され
、前記第1スペーサに加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形
量が大きい第2スペーサとを備え、前記第1スペーサは、前記第2基板の下面に形成され
ており、前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第2領域に重なる第2部分の表面に
配置されており、前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面から前記第2スペー
サの上面までの距離は、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面から前記第
1スペーサの下面までの距離より大きい。
本発明に係る液晶装置によれば、上述の液晶装置と同様に、第1スペーサによって押し
痕の発生を低減できると共に、第2スペーサによって気泡の発生を低減できる。
本発明の第4の発明に係る液晶装置の一の態様では、前記第1スペーサ及び第2スペー
サの夫々のサイズは、相互に異なっていてもよい。
この態様によれば、第1スペーサ及び第2スペーサ相互で荷重に対する変形量を異なら
せることが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
本発明の第1の発明の一実施形態である液晶装置の平面図である。 図1のII−II´断面図である。 画像表示領域において第1実施形態に係る液晶装置を切った断面の一部を拡大して示した拡大断面図である。 2種類のスペーサの荷重に対する変形量の変化を示したグラフと、荷重に対するスペーサの変形量を測定するための測定システムの概念図である。 第1実施形態に係る液晶装置において、スペーサをサイズの違いによって配向膜のラビング状態が異なることを示した概念図である。 衝撃によって液晶装置の気泡が発生するプロセスを概念的に示した概念図である。 温度変化によって液晶層に気泡が発生するプロセスを概念的に示した概念図である。 本発明の第2の発明の一実施形態である液晶装置の拡大断面図である。 本発明の第3の発明の一実施形態である液晶装置の拡大断面図である。 本発明の第4の発明の一実施形態である液晶装置の拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の第1乃至4の夫々に係る液晶装置の実施形態を説明
する。
<第1実施形態>
先ず、図1乃至図7を参照しながら、第1の発明に係る液晶装置の一実施形態である液
晶装置1を説明する。
<1−1:液晶装置の全体構成>
先ず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置1の全体構成を説明す
る。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から
見た液晶装置1の平面図であり、図2は、図1のII−II´断面図である。
図1及び図2において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対
向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入され
ており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素部が設けられる表示領域
たる画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相
互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等
からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、
加熱等により硬化させられたものである。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領
域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、この
ような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設
けられてもよい。尚、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域が存在する。言い換
えれば、本実施形態においては特に、TFTアレイ基板10の中心から見て、この額縁遮
光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、デ
ータ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿っ
て設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額
縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10
aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板1
0の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設
けられている。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導
通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対
向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。対向電極21の電位は、固
定電位とされる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、
データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、
対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には
最上層部分に配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティ
ック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
<1−2:液晶装置の詳細な構成>
次に、図3乃至図7を参照しながら、液晶装置1の詳細な構成を説明する。図3は、本
実施形態に係る液晶装置1の一部の構成を詳細に示した部分断面図であって、画像表示領
域10aにおいて液晶装置1を切った断面の一部を示している。図4は、スペーサに加わ
る荷重と、スペーサの変形量との関係を説明するための図である。図5は、本実施形態に
係る液晶装置1において、スペーサのサイズの相違によってラビング処理される領域の大
きさが相違することを説明するための図である。図6及び図7は、液晶層に気泡が発生す
るメカニズムを説明するための図である。
図3において、液晶装置1は、本発明の「第1基板」の一例であるTFTアレイ基板1
0と、TFTアレイ基板10に対向するように配置された対向基板20と、TFTアレイ
基板10及び対向基板20間に挟持された液晶層50と、TFTアレイ基板10上の画像
表示領域10aに形成された下地層11と、本発明の「第1領域」の一例である非開口領
域S2aに形成された、本発明の「第1スペーサ」の一例であるスペーサ61と、本発明
の「第2領域」の一例である非開口領域S2bに形成された、本発明の「第2スペーサ」
の一例であるスペーサ62とを備えている。
開口領域S1は、画像表示領域10aを構成する複数の画素の夫々において実質的に光
が透過可能な領域である。TFTアレイ基板10の開口領域S1には、ITO等の透明電
極で構成された画素電極9aが形成されており(図2参照。)、対向基板20側に形成さ
れた対向電極21(図2参照。)及び画素電極9a間で液晶層50の配向状態を制御する
非開口領域S2a及びS2bは、TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aのうち
不透明な配線層、或いは遮光膜等が形成された領域であり、画像表示に実質的に寄与しな
い領域である。
スペーサ61は、画像表示領域10aのうち光が透過可能な複数の開口領域S1を相互
に隔てる非開口領域S2aに形成されている。スペーサ62は、非開口領域S2aと異な
る非開口領域S2bに形成されている。
ここで、図4を参照しながら、荷重に対する各スペーサの変形量を説明する。図4(a
)に示すように、スペーサ61に加えた荷重に等しい荷重をスペーサ62に加えた場合に
は、スペーサ62の変形量は、スペーサ61の変形量より大きい。図4(b)に示すよう
に、スペーサ61(62)の変形量D[m]は、ステージ200上にスペーサ61(62)
を載置した状態でスペーサ61(62)の上面に荷重F[N]を加えた際にスペーサ61(
62)が変形した量である。スペーサ61(62)の変形量は、別途設けられたセンサ等
の測定手段によって検出される。
再び、図3において、下地層11は、TFTアレイ基板10上に形成された絶縁層11
aと、その上に形成された配向膜11bとから構成されている。対向基板20は、対向基
板本体20a及びその下側に形成された配向膜20bから構成されていると共に、不図示
の対向電極を備えている。
スペーサ61は、下地層11のうち非開口領域S2aに重なる第1部分11Aの表面に
形成されている。スペーサ62は、下地層11のうち非開口領域S2bに重なる第2部分
11Bの表面に配置されている。第1部分11Aの表面の位置と、第2部分11Bの表面
の位置とは、TFTアレイ基板10の厚み方向に沿って相互に揃っている。下地層11の
うち開口領域S1に重なる部分11Cの表面を基準としたスペーサ61の上面の高さa、
即ち位置は、スペーサ62の上面の高さbより低い。
ここで、図6及び図7を参照しながら、液晶層に気泡が発生するメカニズムを説明する
。先ず、図6を参照しながら、液晶装置100の使用環境が高温から低温に変化した場合
に液晶層に発生する低温気泡の発生メカニズムを説明する。
図6(a)に示すように、環境温度T0で使用されていた液晶装置100を、環境温度
T0より低い環境温度T1で使用した場合、図6(b)に示すように、低温気泡P1は、
TFTアレイ基板110及び対向基板120が液晶層150の収縮に追従できないことに
よって液晶層150及び対向基板120間に発生する隙間である。ここで、TFTアレイ
基板110及び対向基板120間のギャップを維持する複数のスペーサ160が一様なも
のであれば、低温気泡P1をなくすように複数のスペーサ160相互で変形量を変えるこ
とはできない。
次に、図7を参照しながら、液晶装置100の表面の一部に部分的に衝撃を加えた場合
に発生する真空気泡を説明する。
図7(a)において、定常状態、言い換えれば、衝撃力が加えられていない液晶装置1
00には、真空気泡が発生していない。図7(b)に示すように、液晶装置100の表面
の一部に衝撃力を加えると、液晶層150に真空気泡P2が発生する。図7(c)に示す
ように、液晶装置100に加わっていた衝撃力を取り除いた後でも、衝撃力が加わった部
分の周辺には、真空気泡P2が残る。
このような低温気泡P1及び真空気泡P2は、液晶装置100の表示性能を低下させる
一因となるため、液晶装置100に発生する低温気泡P1及び真空気泡P2の両方を低減
することが、液晶装置の表示性能を高めるためには重要になる。
そこで、図3を参照しながら説明したように、液晶装置1によれば、互いに変形量が異
なるスペーサ61及び62が形成されているため、低温気泡P1の発生原因の一つと考え
られる一対の基板及び液晶層相互の収縮率の差を相殺するように、TFTアレイ基板10
及び対向基板20が変形可能になる。加えて、液晶装置1によれば、スペーサ61の上面
の高さa、即ち位置が、スペーサ62の上面の高さbより低いため、液晶装置1の表面に
部分的に衝撃力が加わったり、液晶装置1の表面が部分的に押されたりした場合でも、ス
ペーサ61によって一対の基板を支持することが可能であり、真空気泡P2の発生を低減
でき、押し痕に起因する表示性能の低下を抑制できる。
よって、液晶装置1によれば、低温気泡及び真空気泡の両方を低減でき、液晶装置1の
表示性能を高めることができる。加えて、液晶装置1によれば、高さが低いスペーサ61
を設けない場合に比べて、TFTアレイ基板10及び対向基板20を貼り合せる貼り合せ
工程においてこれら一対の基板及び液晶層から構造体の変形量を低減できるため、スペー
サが破壊されることを低減できる。したがって、表示むらや破壊されたスペーサの小片に
よる微小表示欠陥の発生を低減できる。
また、図3に示すように、液晶装置1では、下地層11の最上層が、配向膜11bであ
り、スペーサ61及び62の夫々のサイズは、相互に異なっているため、液晶装置1の製
造時に、配向膜11bのうちラビングローラによってラビングされない部分を低減できる
利点もある。
ここで、図5を参照しながら、スペーサ61及び62のサイズの相違によってラビング
処理される領域の大きさが相違することを説明する。
図5(a)に示すように、配向膜11bに形成されたスペーサが所定のサイズを有する
スペーサ62aであると仮定する。この場合、配向膜11bのうちラビングローラ300
でラビング処理されない領域、言い換えれば、ラビング処理を実行する際にスペーサ62
aの影となる領域は領域L1になる。次に、図5(b)に示すように、配向膜11bに形
成されたスペーサがスペーサ62aより小さいスペーサ61aであると仮定する。この場
合、配向膜11bのうちラビングローラ300でラビング処理されない領域は、領域L1
より小さい領域L2となる。よって、液晶装置1によれば、スペーサ62より小さいスペ
ーサ61が形成されているため、配向膜11bのうちラビングされた部分を増やすことが
でき、配向膜11bのうちラビングされた部分のサイズに応じて開口領域を拡げることが
可能である。このため、液晶装置1によれば、均一な変形量で且つ、一様なサイズのスペ
ーサを配置する場合に比べて、各画素における光の透過率を高めることができ、表意画像
のコントラストを向上させることが可能である。
<第2実施形態>
次に、図8を参照しながら、第2の発明に係る液晶装置の一実施形態である液晶装置2
を説明する。尚、以下の各実施形態に係る液晶装置のうち第1実施形態に係る液晶装置1
と共通する部分に共通の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8において、本実施形態に係る液晶装置2では、第1部分11Aの表面の位置が、第
2部分11Bの表面の位置より低く、下地層11のうち開口領域S1に重なる部分11C
の表面を基準として、スペーサ61の上面の位置は、スペーサ62の上面の位置より低い
液晶装置2によれば、液晶装置1と同様に、低温気泡及び真空気泡の両方を低減でき、
液晶装置2の表示性能を高めることができる。加えて、表示むらや破壊されたスペーサの
小片による微小表示欠陥の発生を低減できる。更に加えて、液晶装置2の製造時に、配向
膜11bのうちラビングローラによってラビングされない部分を低減できる利点があるた
め、配向膜11bのうちラビングされた部分のサイズに応じて開口領域を拡げることが可
能である。このため、液晶装置2によれば、均一な変形量で且つ、一様なサイズのスペー
サを配置する場合に比べて、各画素における光の透過率を高めることができ、表意画像の
コントラストを向上させることが可能である。
<第3実施形態>
次に、図9を参照しながら、第3の発明に係る液晶装置の一実施形態である液晶装置3
を説明する。
図9において、本実施形態に係る液晶装置3では、第1部分11Aの表面及び第2部分
11Bの表面の夫々のTFTアレイ基板10厚み方向に沿った位置は、下地層11のうち
開口領域S1に重なる部分11Cの表面を基準として相互に揃っている。加えて、液晶装
置3では、対向基板20のうち非開口領域S2aにおいてスペーサ61の上面に対応する
部分の下面と、対向基板20のうち開口領域S1に重なる部分の下面との高さの違いであ
る距離eは、対向基板20のうち非開口領域S2bにおいてスペーサ62の上面に対応す
る部分の下面と、対向基板20のうち開口領域S1に重なる部分の下面との高さの違いで
ある距離fより小さい。
液晶装置3によれば、液晶装置1及び2と同様に、低温気泡及び真空気泡の両方を低減
でき、液晶装置3の表示性能を高めることができる。加えて、表示むらや破壊されたスペ
ーサの小片による微小表示欠陥の発生を低減できる。更に加えて、液晶装置3の製造時に
、配向膜11bのうちラビングローラによってラビングされない部分を低減できる利点が
あるため、配向膜11bのうちラビングされた部分のサイズに応じて開口領域を拡げるこ
とが可能である。このため、液晶装置3によれば、均一な変形量で且つ、一様なサイズの
スペーサを配置する場合に比べて、各画素における光の透過率を高めることができ、表意
画像のコントラストを向上させることが可能である。
<第4実施形態>
次に、図10を参照しながら、第4の発明に係る液晶装置の一実施形態である液晶装置
4を説明する。
図10において、液晶装置4では、スペーサ61は、対向基板20の下面に形成されて
おり、スペーサ62は、下地層11のうち非開口領域S2bに重なる第2部分11Bの表
面に配置されている。加えて、液晶装置4では、下地層11のうち開口領域S1に重なる
部分11Cの表面からスペーサ62の上面までの距離hは、対向基板20のうち開口領域
S1に重なる部分20cの下面からスペーサ61の下面までの距離gより大きい。
液晶装置4によれば、液晶装置1乃至3と同様に、低温気泡及び真空気泡の両方を低減
でき、液晶装置4の表示性能を高めることができる。加えて、表示むらや破壊されたスペ
ーサの小片による微小表示欠陥の発生を低減できる。更に加えて、液晶装置4の製造時に
、配向膜11bのうちラビングローラによってラビングされない部分を低減できる利点が
あるため、配向膜11bのうちラビングされた部分のサイズに応じて開口領域を拡げるこ
とが可能である。このため、液晶装置4によれば、均一な変形量で且つ、一様なサイズの
スペーサを配置する場合に比べて、各画素における光の透過率を高めることができ、表意
画像のコントラストを向上させることが可能である。
9a・・・画素電極、10・・・TFTアレイ基板、11・・・下地層、20・・・対
向基板、61,62・・・スペーサ

Claims (6)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板間に挟持された液晶層と、
    前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、
    前記表示領域のうち光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部で
    ある第1領域に形成された第1スペーサと、
    前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、前記第1スペーサに
    加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量が大きい第2スペー
    サとを備え、
    前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に重なる第1部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第2領域に重なる第2部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第1部分の表面の位置と、前記第2部分の表面の位置とは相互に揃っており、
    前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面を基準として、前記第1スペーサの
    上面の位置は、前記第2スペーサの上面の位置より低いこと
    を特徴とする液晶装置。
  2. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板間に挟持された液晶層と、
    前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、
    前記表示領域のうち光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部で
    ある第1領域に形成された第1スペーサと、
    前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、前記第1スペーサに
    加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量が大きい第2スペー
    サとを備え、
    前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に重なる第1部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第2領域に重なる第2部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第1部分の表面の位置は、前記第2部分の表面の位置より低く、
    前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面を基準として、前記第1スペーサの
    上面の位置は、前記第2スペーサの上面の位置より低いこと
    を特徴とする液晶装置。
  3. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板間に挟持された液晶層と、
    前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、
    前記表示領域のうち光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部で
    ある第1領域に形成された第1スペーサと、
    前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、前記第1スペーサに
    加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量が大きい第2スペー
    サとを備え、
    前記第1スペーサは、前記下地層のうち前記第1領域に重なる第1部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第2領域に重なる第2部分の表面に配置さ
    れており、
    前記第1部分の表面及び前記第2部分の表面の夫々の位置は、前記下地層のうち前記開
    口領域に重なる部分の表面を基準として、相互に揃っており、
    前記第2基板のうち前記第1領域において前記第1スペーサの上面に対応する部分の下
    面と、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面との高さの違いである距離は
    、前記第2基板のうち前記第2領域において前記第2スペーサの上面に対応する部分の下
    面と、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面との高さの違いである距離よ
    り小さいこと
    を特徴とする液晶装置。
  4. 前記下地層の最上層は、配向膜であり、
    前記第1スペーサ及び第2スペーサの夫々のサイズは、相互に異なること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の液晶装置。
  5. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板間に挟持された液晶層と、
    前記第1基板上の表示領域に形成された下地層と、
    前記表示領域のうち光が透過可能な複数の開口領域を相互に隔てる非開口領域の一部で
    ある第1領域に形成された第1スペーサと、
    前記非開口領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に形成され、前記第1スペーサに
    加えた荷重に等しい荷重を加えた場合に前記第1スペーサより変形量が大きい第2スペー
    サとを備え、
    前記第1スペーサは、前記第2基板の下面に形成されており、
    前記第2スペーサは、前記下地層のうち前記第2領域に重なる第2部分の表面に配置さ
    れており、
    前記下地層のうち前記開口領域に重なる部分の表面から前記第2スペーサの上面までの
    距離は、前記第2基板のうち前記開口領域に重なる部分の下面から前記第1スペーサの下
    面までの距離より大きいこと
    を特徴とする液晶装置。
  6. 前記第1スペーサ及び第2スペーサの夫々のサイズは、相互に異なること
    を特徴とする請求項5に記載の液晶装置。
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