JP2010222759A - 紡糸口金パック - Google Patents

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Katsuyuki Hagiwara
克之 萩原
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Teijin Frontier Co Ltd
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Abstract

【課題】紡糸口金パックの組立作業、分解作業が容易であり、かつスピンブロックへのパック装着後に行うポリマー漏れを防止するシール力アップのための増締め作業が不要となる紡糸口金パックを提供する。
【解決手段】これまで3分割のパックボディで構成されている口金パックに対し、口金6と濾過層体5などから構成されるカセットリング8の両方を内部に組み込む2分割のパックボディ1,3とすることで組立、分解作業、増締め作業の容易化が図られ、運転開始までのリードタイムの短縮ができる紡糸口金パック。
【選択図】図1

Description

本発明は熱可塑性ポリマーを用いた合成繊維を溶融紡糸する際に用いる、熱可塑性ポリマーの紡糸口金パックに関する。
熱可塑性ポリマーを溶融押出機から押し出し、スピンブロックに供給して紡糸口金パックに装着された紡糸口金から紡出し、合成繊維を溶融紡糸する方法が一般的に行われている。
通常、このような合成繊維の溶融紡糸において使用される紡糸口金パックとしては、図2の模式正断面図に例示したような紡糸口金パックがスピンブロックに装着される。このとき、紡糸口金パックの本体は、スピンブロック(図示せず)から従来の紡糸口金パックへ輸送されるポリマーを受け入れるためのポリマー流路4'が設けられ且つ上部パックボディを兼ねるトッププレート1'と、紡糸口金6'の直前で溶融ポリマーを濾過するための濾過層5'が設けられた中間部パックボディ2'と、溶融ポリマーを紡出する口金6'を保持すると共に下部パックボディを兼ねるキャップホルダー3'とを備えている。
当然のことながら、これら三つのパックボディを有する口金パックは運転開始前に各パック部品を組み込んで組み立てられる。この組立作業では、中間部パックボディ2'に濾過材を挿入してアルミリム付きフィルターなどのガスケット(図示せず)を配してシールした後、中間部パックボディ2'の上から口金6'をセットし、中間部パックボディ2とキャップホルダー3'をボルト7'で締結した後、これらを天地反転させて中間部パックボディ2'の上面にトッププレート1'をセットし、そして、これらをボルト8'で締結することが行なわれる。なお、このような作業は生産に必要な数量分に対応した数十個の口金パックを組み立てた後、これらを予熱機に入れてスピンブロックに装着するまでの間、予熱することが一般的に行なわれており、高温に加熱された口金パックを扱わなければならないために組立作業には多大な時間を要している。
また、パック予熱機に入れて予熱を行なった後、スピンブロック本体へ装着して運転を開始する前に、パックを装着した後でキャップホルダー側のボルトの熱膨張による緩みに起因するポリマー漏れを生じさせないように増締め作業が行われる。ところが、高温のスピンブロックの下側からボルトを増締めする作業は安全面などを配慮して非常に繊細な作業となるため作業時間を要している。更には、紡糸完了後にパックをスピンブロックから取外し、パック体を分解する作業についても組立作業と反対の手順にて行なう必要があり、このような作業にも多大な時間を要しているのが現状である。
また、パック部品間のポリマーシールについては、これまで様々な工夫がなされており、例えば、特許文献1および特許文献2に示すようにパック内部からのポリマー漏れを抑制する手段としてパックを構成する部品間のシール構造を工夫することが行なわれている。しかしながら、どのようなシール構造を採用するにしても、組立てるパック部品の数量が多い程シール部分からのポリマー漏れが生じ易くなることは当然である。
その結果として、運転開始前の増締め作業、ならびに組立時のボルト締結作業手順を手落ちなく厳格に行わなければならない上に、更に口金パックからのポリマー漏れを生じさせないように、口金パックを組立てるためには組立作業者の熟練も要する。このように現状の紡糸パックの組立、分解、増締め作業には多大な時間を必要としており運転開始までの準備時間も長時間を要するため、作業性並びに運転コストの増加を招いている。
特開2004−232092号公報 特開2004−211250号公報
以上に説明した従来技術が有する諸問題に鑑み、本発明の目的は、口金パックの組立作業や分解作業、そして、スピンブロックへの装着後の増締め作業と言った作業に費やされる多くの時間を極力低減させ、生産性を極限まで高め、効率的な生産を行える紡糸口金パックを提供することにある。
ここに、前記課題を解決するための本発明として、「溶融紡糸するための溶融ポリマーを受け入れる流路が形成された上部パックボディと、前記溶融ポリマーを最終的にマルチフィラメント糸として紡出するための吐出孔群が穿設された紡糸口金と、前記紡糸口金を装着する下部パックボディと、前記溶融ポリマーを濾過するための濾過層体と該濾過層体を支持する分配板を含んだ濾過部材を収納するカセットリングとを備え、少なくとも前記紡糸口金と前記カセットリングとを2分割された前記上下部パックボディに形成した凹部に装着して上下部パックボディで挟持した状態で締結部材で締結することを特徴とする紡糸口金パック」が提供される。
このとき、本発明は、1つの紡糸口金パックの中に複数の紡糸口金が組み込まれた紡糸口金パックとして用いることが好ましい。
本発明の口金パックでは、3分割されたパックボディから構成される従来の紡糸口金パックを、トッププレートを兼ねる上部パックボディとキャップホルダーを兼ねる下部パックボディとからなる2分割のパックボディから構成することにより、組立作業、分解作業が容易になる。
また、口金パックを予熱して予め組立台上で2分割のパックボディをまし締めするだけで、従来の口金パックで行われていたスピンブロックへの装着後に行う増締め作業が不要となり生産開始までの運転準備期間を大幅に低減でき、効率化することが可能となるため、生産性向上に大きく寄与できる。
本発明の紡糸口金パックの一実施形態を模式的に例示した正断面図である。 従来の紡糸口金パックの一実施形態を模式的に例示した正断面図である。
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る紡糸口金パックの一実施形態を模式的に例示した正断面図である。通常、熱可塑性ポリマーを溶融押し出する押出機(図示せず)からスピンブロック(図示せず)へ溶融紡糸する原料ポリマーが供給され、前記スピンブロックに装着された紡糸口金パックの紡糸口金6に穿設された吐出孔群10から溶融ポリマーが繊維状に紡出される。その際、紡出するポリマーを受け入れる紡糸口金パックは、従来のものであれば図2に例示したような構造のものが使用されるが、本発明においては、図1に例示したものを使用する。そこで、図1に例示した本発明の紡糸口金パックについて、以下に詳細に説明する。
なお、図1に例示した紡糸口金パックは、1つの紡糸パックに複数の紡糸口金6を組み込んで、この紡糸口金6に穿設された吐出孔群10から多錘のマルチフィラメント糸を紡出するための四角形状を有する角型多錘用紡糸口金パックの実施形態例を示している。このような紡糸口金パックでは、1つの紡糸パック内に多数の紡糸口金6を装着するので口金パックが大型化するのを防止するためによりコンパクトに設計されている。また、多数のパック部品が組み込まれるために、口金パックの組立作業や分解作業がより複雑化し、そのため作業も煩雑となる。なお、一つの口金パックに組み込まれる紡糸口金6の数は、通常の場合、2〜8個である。
既に説明した図2に例示した従来の紡糸口金パックでは、パックボディが上部パックボディ(トッププレートを兼ねる)1’、中間部パックボディ2’、そして、下部パックボディ(キャップホルダーを兼ねる)3’としてパックボディが3分割されていた。これに対して、図1に例示した本発明の紡糸口金パックでは、パックボディでが従来のものと異なって中間部パックボディ2’を省略して上部パックボディ(トッププレート)1と下部パックボディ(キャップホルダー)3とからなる2分割のものを使用することを一大特徴とする。
以上に説明したように、本発明の紡糸口金パックは上部パックボディ(トッププレート1)と下部パックボディ(キャップホルダー)3の2つのパックボディから構成されているので、組立作業を行う際も予め準備しておいた濾過層体5、ポリマーの分配板9、リム付きフィルター(図示せず)などを保持するカセットリング8と紡糸口金6を2つの上下部パックボディ1,3の凹部に挿入した後に、これらのパック部品を上下から上部パックボディ(トッププレート)1と下部パックボディ(キャップホルダー)3とで挟持して締結部材であるボルト7で締結するだけで組立作業を完了できる。なお、図示省略したリム付きフィルターについて簡単に補足しておくと、これは紡糸口金6の直上部と、メタルサンドやガラスビーズなどの濾砂などから形成される濾過層体5と分配板9との間に設置される。
これに対して、図2に例示した従来の口金パックの構成は、前述のように、トッププレートからなる上部パックボディ1’と、ポリマー中の異物を濾過する濾過層体5’やリム付きフィルター(図示せず)などからなる濾過部品、及び分配板9’などを保持する中間部パックボディ2’と、紡糸口金6’を保持するためのキャップホルダーとからなる下部パックボディ3’に3分割されたパックボディである。このため、中間部パックボディ2’に対して、その上下方向から上部パックボディ1’と下部パックボディ3’とを締結部材であるボルト7’,8’とによって各々締結しなければならない。
その結果、従来の紡糸口金パックを組立てるためには中間部パックボディ2’を中心にして、先ずキャップホルダー3’を締結部材であるボルト7’により締結して、これらを一体化し、更にその後、口金パックを反転させ、濾過層体5’やリム付きフィルター(図示せず)などからなる濾過部品、及び分配板9’を組み込み、トッププレート1’を中間部パックボディ2’に載せてこれらを締結部材であるボルト8’で締結するといった組立作業を行う必要があった。また、口金パックを分解する際にはこれと逆の手順で解体を行なう必要があった。
そこで、本発明の口金パックでは、中間部パックボディ2に濾過層体5、分配板9、リム付きフィルター(図示せず)などからなるポリマー濾過部材を予め一体化したカセットリング8と紡糸口金6の両方を、キャップホルダーを兼ねる下部パックボディ3へ組み込む構造とし、下部パックボディ3の上からトッププレートを兼ねる上部パックボディ1を載せてボルト7で締結する構成としている。このため、本発明に係る紡糸口金パックでは、従来の3分割のパックボディ構造に代えて、2つのパックボディ構造とすることにより組立、分解作業、増締め作業容易化が図られ、その結果として、運転準備期間の短縮を図ることができる。
更には、本発明の紡糸口金パックを用いた場合、パック部品が少ないため、ポリマー漏れを防止するためのシール部材も少なくて済み、ポリマーシール性も信頼性の高いものとなる。しかも、口金パックの下側からボルトで締め付ける作業が不要となる。その結果、本発明の口金パックによると、組立完了後に直ちに口金パックを予熱機に投入し、数時間経過させて十分に予熱が完了した時点で口金パックを予熱機から取り出し、組立台上でトッププレート1の上面側からボルト7を増締めする作業だけで良い。
つまり、従来の口金パックでは、これを組立た後では、濾過層体5’を構成するメタルサンドが崩れるために口金パックを天地反転させることが不可能であり、それ故に、スピンブロックに装着した後に口金パックの下側からボルトの増締め作業を行う必要があったが、本パックではパックを反転する必要が無いため、スピンブロックに装着する前に増締め作業が可能となり作業効率が飛躍的に短縮されるものである。
1.トッププレート
2.中間部パックボディ
3.キャップホルダー
4.ポリマー流路
5.ポリマー濾過層
6.口金
7.組立ボルト
8.カセットリング
9.分配板
10.吐出孔

Claims (2)

  1. 溶融紡糸するための溶融ポリマーを受け入れる流路が形成された上部パックボディと、前記溶融ポリマーを最終的にマルチフィラメント糸として紡出するための吐出孔群が穿設された紡糸口金と、前記紡糸口金を装着する下部パックボディと、前記溶融ポリマーを濾過するための濾過層体と該濾過層体を支持する分配板を含んだ濾過部材を収納するカセットリングとを備え、少なくとも前記紡糸口金と前記カセットリングとを2分割された前記上下部パックボディに形成した凹部に装着して上下部パックボディで挟持した状態で締結部材で締結することを特徴とする紡糸口金パック。
  2. 1つの紡糸口金パックの中に複数の紡糸口金が組み込まれたことを特徴とする、請求項1に記載の紡糸口金パック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104928765A (zh) * 2015-06-16 2015-09-23 北京三联虹普新合纤技术服务股份有限公司 一种用于锦纶纺丝的双腔纺丝组件
CN113481611A (zh) * 2021-06-17 2021-10-08 广西德福莱医疗器械有限公司 喷丝板组件更换方法

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