JP2010221915A - 鉄道車両用空気ばね - Google Patents

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Abstract

【課題】網状繊維の巻き込み現象を極力抑制して網状繊維の介在による所期の性能を長期に亘り確実、かつ、安定良く発揮させ、耐久性のさらなる向上を達成可能となる鉄道車両用空気ばねを提供する。
【解決手段】車体側の上支持部1と、その下方に配置される台車側の下支持部2とに亘って弾性材製のダイヤフラム3を設けて成る鉄道車両用空気ばねにおいて、上支持部1の下面側にゴム製の上受座1dを設け、上受座1dにおけるダイヤフラム3を受止める部分1Kに金属又は合成樹脂から成る摺動板21が付設され、摺動板21とダイヤフラム3との間に網状繊維22が介装されるとともに、網状繊維22に変性シリコン樹脂が塗布されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてボルスタレス台車が採用されている鉄道車両の緩衝装置として設置使用される鉄道車両用空気ばねに関するものである。
この種の鉄道車両用空気ばねにおいては、車両走行時の蛇行や旋回に伴い、その主要部であるダイヤフラムに左右及び前後方向の水平変位が作用する。特に、台車としてボルスタレス台車が採用されている鉄道車両の場合では、その水平変位が非常に大きくなる。そのような水平変位時では、ダイヤフラムの上部とこれを受止める車体側の上支持部のゴム部とが接触状態にあるために両者間の滑り摩擦抵抗が大きく、バネ定数が大きくなって水平変位挙動が悪いために、空気ばね本来の緩衝性能が得難い。また、滑り摩擦抵抗が大きいために、ダイヤフラムの上部が摩耗し易くなり、破損したりパンクしたりして早期のうちに使用不能となるおそれがある。
このような不都合を解消するものとして、従来、特許文献1や特許文献2において開示されるように、ダイヤフラムに接触する上面板のゴム部に金属または合成樹脂からなる摺動板を付設するとともに、この摺動板とダイヤフラムとの間に、ドーナツ形状で合成繊維からなる網状繊維を介在させる技術が知られている。つまり、水平変位時には摺動板と網状繊維との間で滑らせることにより、摩擦抵抗及びバネ定数を小さくして緩衝性能を良好に確保するとともに、ダイヤフラムの摩耗による早期破損等の不都合を防止して耐久性の向上を図るようにしたものが知られている。
しかしながら、前述のような従来の空気ばねにおいては、左右方向及び前後方向の水平変位力を受けた場合、通常、真円ドーナツ形状にある網状繊維が、変位方向が長径となる長円形状に変形し、その変形時に長径方向に引張り力が働くために、網状体部分が径内方側に折れ込んで摺動板と可撓部材の間に巻き込まれ易いという新たな不都合の生じることが知見された。
前記巻き込み状態のままで水平変位を繰り返すと、摩擦抵抗の減少による所定の効果、つまり、緩衝性能及び可撓部材の破損防止性能が損なわれてしまう。加えて、網状繊維自身が破損されたり、その巻き込み量が増加したりして空気ばね全体としての耐久性を十分に確保することができない。従って、鉄道車両用空気ばねにおける上支持部とダイヤフラムとの間の構成にはさらなる改善の余地が残されているものであった。
特開昭54−86073号公報 特開昭55−76237号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みることにより、網状繊維の巻き込み現象を極力抑制して網状繊維の介在による所期の性能を長期に亘り確実、かつ、安定良く発揮させ、耐久性のさらなる向上を達成可能となる鉄道車両用空気ばねを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される台車側の下支持部2とに亘って弾性材製のダイヤフラム3を設けて成る鉄道車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1の下面側にゴム製の上受座1dを設け、前記上受座1dにおける前記ダイヤフラム3を受止める部分1Kに金属又は合成樹脂から成る摺動板21が付設され、前記摺動板21と前記ダイヤフラム3との間に網状繊維22が介装されるとともに、前記網状繊維22に変性シリコン樹脂が塗布されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鉄道車両用空気ばねにおいて、前記網状繊維22が、前記変性シリコン樹脂の塗布前にRFL処理が為されているものであることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の鉄道車両用空気ばねにおいて、摺動板21がフッ素樹脂から成ることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の鉄道車両用空気ばねにおいて、前記フッ素樹脂がPTFEであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、変性シリコン樹脂の塗布によって網状繊維表面の摩擦係数が大きく低下するようになるので、鉄道車両走行時の蛇行や旋回に伴い空気ばねが左右方向や前後方向に水平変位して網状繊維がその変位方向に変形しても、摺動板と網状繊維とが円滑に相対移動することができて、変形によって長径方向に働く引張り力が吸収緩和されて小さくなり、それによって網状繊維の外周部分が径内方側に折れ込んで摺動板とダイヤフラムとの間に巻き込まれることが抑制又は解消されるようになる。つまり、摺動板及び網状繊維の介在による所期性能、即ち、水平変位時の摩擦抵抗減少による緩衝性能向上並びにダイヤフラムの破損防止性能向上が、網状繊維の巻き込み現象が抑制又は解消されることによって確実に得られるものとなる。その結果、網状繊維に変性シリコン樹脂を塗布するだけの簡単な改良を施すだけの経済的な手段により、網状繊維の巻き込み現象を極力抑制して網状繊維の介在による所期の性能を長期に亘り確実、かつ、安定良く発揮させ、耐久性のさらなる向上を達成可能となる鉄道車両用空気ばねを提供することができる。
請求項2の発明のように、網状繊維を、RFL処理された後に変性シリコン樹脂が塗布されたものとすれば、変性シリコン樹脂の網状繊維への付着強度が増して安定するので、請求項1の発明による前記効果をより確実で安定して得ることができる利点がある。また、請求項3のように、摺動板を摩擦係数の低いフッ素樹脂製とすれば好都合であり、請求項4のようにフッ素樹脂の中でもPTFEとすればさらに好都合である。
以下に、本発明による鉄道車両用空気ばねの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は鉄道車両用懸架装置を示す断面図、図2は上下反転された中間支持部材を示す斜視図、図3は受止リング部分の別構造を示す要部の断面図、図4は絡みネット(網状繊維)を示す半円状の平面図、図5は絡みネットの部分拡大図、図6は従来及び本発明の網状繊維及び空気ばねの各種性能を示す特性表である。
〔実施例1〕
図1,2に鉄道車両用懸架装置Aが示されている。この懸架装置Aは、上から下に空気ばね(鉄道車両用空気ばね)a、弾性ストッパc、弾性ばね機構bをこの順で配備して構成されている。空気ばねaは、鉄道車両の車体(図示省略)に取付られることとなる上下方向視で円形の上支持部(外筒とも言う)1と、その下方に配置される中間支持部(「下支持部」の一例であり内筒とも言う)2と、これら両者1,2に亘って設けられるゴム(弾性材の一例)製のダイヤフラム(ベローズ)3と、を有して構成されている。
上支持部1は、上下方向視で円形を呈する鋼板製の支持座1a、これの下面に固着される鋼板製の筒部1b、これら両者1a,1bに亘って固定される上下軸心Pを有する支軸1c、筒部1bの径外側において支持座1aの下面側に一体化されるリング状でゴム製の上受座1d、及び、筒部1bの下側に蓋するように固定される底壁部1e等を有して構成されている。上受座1dは、有底筒部1bの外周面には薄膜状で支持座1aの下面内側には厚肉状に形成され、かつ、径外側ほど下方に厚くなる形状(略鉢伏形状)に形成されている。底壁部1eの下面には、ステンレス材製で円形の板状摺動部材6が溶接等によって一体化されている。
ダイヤフラム3は、支持座1aと筒部1bとで形成される上隅角部に圧入的に嵌合される上ビード部3a、広い面積でもって上受座1dで受け止められる円板上部3b、最も横方向に張り出す本体部3c、及び、中間支持部2の上端外周壁2aの外周面とフランジ部2bの上面とで形成される下隅角部にアタッチメントリング7を介して圧入的に嵌合される下ビード部3dを有して形成されている。つまり、自動車のタイヤとホイールとの関係のように、上支持部1と中間支持部2との双方にダイヤフラム3がボルト等の締結構造無しに嵌合装着さる構造、いわゆる「セルフシール型ダイヤフラム」を持つ空気ばねaに構成されている。
弾性ばね機構bは、台車側の下受台部4と、その上方に配置される中間支持部2とに亘って上下方向視で環状を為す第1弾性体5を介装して構成されている。下受台部4は、軸心Pを有する中心筒軸部4aと、台車に載せ付けられる部分である内径側部4bと、第1弾性体5が搭載される外周フランジ部4cと、内径側部4bとこれよりも設定高さの高い外周フランジ部4cとを繋ぐ傾斜周部4dとを有し、上下方向視で円形を呈するものに形成されている。
つまり、下受台部4は、第1外周部分を為す第1円環外周壁である外周フランジ部4cと、第1中心部分を為す第1中心円壁である内径側部4bと、これら外周フランジ部4cと内径側部4bとを繋ぐように配される上拡がり円筒状の傾斜周部4dと、を有する略深皿形状に形成されている。尚、4eは台車(図示省略)との位置決め用のピンであり、傾斜周部4dにまで延長されている内径側部4bの一箇所に植設されている。
中間支持部2は、外周フランジ部4cの上に位置する前述のフランジ部2b、内径側部4bの上方に位置する載置内周壁2c、傾斜周部4dの上方に位置するテーパ周壁2d、及び前述の上端外周壁2aを有し、上下方向視で円形を呈するものに形成されている。つまり、第2外周部分を為す第2円環外周壁であるフランジ部2bと、第2中心部分を為す第2中心円壁である載置内周壁2cと、これらフランジ部2bと載置内周壁2cとを繋ぐように配される上拡がり円筒状のテーパ周壁2dと、を有する略御椀形状に形成されている。尚、載置内周壁2cの下面側には、図2にも示すように、軸心Pを中心とした放射線状の8箇所に補強リブ18が一体形成されており、中心孔2fの周囲部分は載置内周壁2cよりも肉厚に形成されている。
第1弾性体5は、金属製で三枚の硬質板8と上下三層のゴム層9とが上下に交互に積層されて成る積層ゴム構造に構成されて、外周フランジ部4cとフランジ部2bとの上下間に介装されている。最下層のゴム層9は外周フランジ部4cに加硫接着によって一体化されており、最上部の硬質板8はフランジ部2bにOリング(符記省略)を介して気密状にボルト止めされている。
弾性ストッパcは、上下方向視で第1弾性体5の内側に位置する状態で中間支持部2に載置されて、所定以上に下降してくる上支持部1を受止め可能な第2弾性体10と、この第2弾性体10を上下に予圧縮した状態で組付けるため当接部材11と、当接部材11をその上昇移動を規制しながら中間支持部2に係止するための受止リング12とを有して構成されている。略御椀形状の中間支持部材2は、図1に示す組付時において、載置内周壁2cと外周フランジ部4cとが上下方向で極僅かに干渉する相対高さ関係にある。従って、ダイヤフラム3がエアレス状態となり、鉄道車両の荷重が直接的に弾性ストッパcに作用した場合には、載置内周壁2cと外周フランジ部4cとは上下方向で明確に干渉する相対高さ関係になる。
第2弾性体10は、金属製で四枚の硬質板13と上下三層のゴム層14とが上下に交互に積層されて成る積層ゴム構造に構成されている。上下の硬質板13,13はほぼゴム層14と等しい内径であるが、上下中間2枚の硬質板13,13はゴム層14の内径より大きな内径とゴム層14の外径より小さい外径とを有する埋設状態で装備されている。円環板状の受止リング12は、テーパ周壁2dの平坦頂面2eに取り外し可能に複数のボルト15を用いて固定されている。当接部材11は、第2弾性体10の上面に被さる中心壁11aと、受止リング12に干渉する径を持つ係止フランジ11bと、これら中心壁11aと係止フランジ11bとを繋ぐ側周壁11cとを有する深皿状のものに形成されている。
弾性ストッパcを組付けるには、第2弾性体10を載置内周壁2cに載置してその上に当接部材11を蓋をするように被せる。そして、受止リング12を当接部材11を通過させて落し込んで係止フランジ11b上に位置させ、その状態で複数のボルト15を中間支持部材2に螺着させて絞め込んでゆくことにより、第2弾性体10を所定量上下に圧縮させた状態で中間支持部材2に装備させることができる。その組付状態では、第1弾性体5と第2弾性体10とが上下方向でほぼ第1弾性体5の高さ分重なるように設定されており、上下にコンパクトな状態で弾性ばね機構bと弾性ストッパcとが配置構成されている。
当接部材11の中心壁11aの上面には、フッ素樹脂等の低摩擦材から成る円形平板状の滑り部材16が接着等の手段によって一体化されており、この滑り部材16と板状摺動部材6とによって滑り機構eが構成されている。つまり、滑り機構eは、当接部材11の上面と上支持部1における上下方向で上壁部4aに対向する部分である底壁部1eの下面との何れか一方に低摩擦材から成る滑り部材16を、かつ、何れか他方に滑り部材側の面が平らな板状摺動部材6をそれぞれ配備して構成されている。
低摩擦機構19について説明する。図3,図7に示すように、アタッチメントリング7は、中間支持部2のフランジ部2bに載せ付けられるプレス鋼板製の支持円板23と、その上面側に加硫接着等によって一体化される環状ゴム24とで形成されている。環状ゴム24は、下ビード部3dに嵌合するような形状に形成されおり、その上面部分24Aはアラミド短繊維入りゴム、即ち複合ゴムに形成されている。つまり、下ビード部3dを受止める部分であるアタッチメントリング7の上部に複合ゴム24Aを設けることにより、中間支持部2とダイヤフラム3との摩擦を低減させる低摩擦機構19が構成されている。
横滑り機構20について説明する。図1に示すように、上支持部1の上受座1dとダイヤフラム3の円板上部3bとの上下間に、摺動板21とこれの下に位置する絡みネット(網状繊維の一例)22とで成る横滑り機構20が装備されている。摺動板21は、ドーナツ形状(円環形状)のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン:金属又は合成樹脂の一例、かつ、フッ素樹脂の一例)製でシート状のものであって、上受座1dの下面(「ダイヤフラムを受止める部分」の一例)1Kに敷設されている。摺動板21は接着剤で接着するか、もしくは加硫接着するか、或いは非接着にて配置するかという手段により上受座1dの下面1Kに付設されている。
絡みネット22は、図5に示すように、熱処理を施したポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、及びナイロン繊維等の毛羽の少ない繊維が使用されるとともに変性シリコン樹脂がコーティング(塗布の一例)されている。そして、図4に示すように、絡みネット22は、円環形状(ドーナツ形状)でシート状の網状繊維に形成されている。変性シリコン樹脂コーティングにより、摺動板21との摩擦により偏りが出ないような剛性を絡みネット22に持たせることができている。網状繊維が変性シリコン樹脂でコーティングされた絡みネット22や横滑り機構20の機能や効果は次のようである。
即ち、空気ばねaにおいては、軸心Pに対し、前後左右上下変位と回転変位とが同時に加わるような状況もあり、その場合には絡みネット22の必要伸び(伸び率)が最大50%に達することがある。そのような場合、通常のナイロン網やカラミ網等では破断限界伸びが50%〜60%であることから、繰り返し許容伸びは20%程度となり、従って、繰り返し伸びが前記50%となるような状況においては、従来の繊維では破断してしまうことが容易に予測される。これに対して、横滑り機構20においては絡みネット22と摺動板21との間、及び絡みネット22と円板上部3bとの間で良好に滑りが生じるので、絡みネット2の繊維自体に必要となる伸びが減少され、かつ、関係する部材に摩擦による摩耗が発生し難い(又は無い)ようにすることが可能になる。
絡みネット22の網状繊維としては、軸心Pを中心とする360度のいずれの方向に引張り力が加わっても一定以上の変形が可能なカラミ織りが望ましい。これによれば、カラミ状のフィラメント間にも変性シリコン樹脂が浸透され、長期間の繊維コーティングが保持可能になる。尚、変性シリコン樹脂をコーティングする前に、網状繊維にRFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処理を行うとともに、変性シリコン樹脂コーティングの後に、150〜170℃の乾燥空気で10〜30分間の熱処理を行うことにより、変性シリコン樹脂をより強固に網状繊維に一体化させることが可能になる。
絡みネット22に使用する網状繊維の網目の大きさは1〜4mm程度が望ましい。何故なら、目が小さいと変性シリコン樹脂が全面的に付着して一枚の布状になってしまい、ダイヤフラム3の変形に追従できないし、目が大きいと変性シリコン樹脂の付着が十分でなく、また部分的に網めからゴムが露出する可能性もあるからである。又、網目の形状は特に問わないが、六角形とすれば、XYZの三方向のいずれにも張力が円周のどの部位にて発生しても絡みネット22(繊維)に掛かる伸びが極大化しない点で有利であると考えられる。
変性シリコン樹脂塗料は、建物、プラント、排気管、パイプ等のさび止め耐熱塗料用として多用されている樹脂であり、耐候性や耐久性に優れている。従って、一般的に金属や壁塗り用としてものである認識の変性シリコン樹脂塗料を、合成繊維製の網状繊維に塗布するという発想の転換により、その変性シリコン樹脂でコーティングされた絡みネット22とPTFE製摺動板21との対で成る横滑り機構20が構成されている。これにより、絡みネット22が摺動板21ともダイヤフラム3とも低摩擦係数での接触となり、空気ばねaが左右方向や前後方向に水平変位しても、擦れによる摩耗や絡みネット22の捲れ上がり等の不都合が生ぜず、円板上部3bに早期に損傷が発生することなくダイヤフラム3の耐久性が向上する。
次に、横ストッパ機構dについて説明する。載置内周壁2cを、第1弾性体5に載置されるフランジ部2bに対して下方に落し込み、かつ、下受台部4における第1弾性体5が載置される外周フランジ部4cを、台車側に載置される内径側部4bに対して上方に引き上げることにより、第1弾性体5が規定以上に水平方向(横方向)に、即ちせん断弾性変形する場合には、下受台部1の上部1Aと中間支持部2の下部2Uとが当接してそれ以上のせん断弾性変形が阻止される横ストッパ機構dが構成されている。詳しくは、図1に仮想線で示すように、横ストッパ機構dは、テーパ周壁2d又は載置内周壁2cと傾斜周部4dとの当接で機能する状態に構成されている。
即ち、空気ばねaが正常である通常時では、図1に示すように、荷重方向で直列的に連結されている空気ばねaと弾性ばね機構bとで懸架されるが、パンク等によってダイヤフラム3から空気が抜けるエアレス状態になると、図示は省略するが、滑り部材16に板状摺動部材6が当接するまで上支持部1が下降し、それによって弾性ストッパcと弾性ばね機構bとが直列的に連結されて懸架する状態に切換る。例えばボルスタレス台車を有する鉄道車両が曲線走行するとダイヤフラム3が捩れるが、エアレス状態では滑り部材16と板状摺動部材6とが相対横滑り移動する滑り機構eが機能して吸収する。
その場合、満員等で大荷重状態であるとか、高速又は小曲率カーブであるなどによって大なる横荷重が作用すると、積層ゴム構造の第1弾性体5が(弾性ばね機構bが)大きくせん断弾性変形するおそれがある。その大なるせん断弾性変形が生じると、横ストッパ機構dが機能して、テーパ周壁2d又は載置内周壁2cと傾斜周部4dとが当接してそれ以上の変形が阻止される。つまり、横ストッパ機構dにより、エアレス状態における鉄道車両の大きな横揺れが未然に防止されるようになる。従って、パンク等によってエアレス状態になってしまっても、弾性ばね機構bと弾性ストッパcとによってソフトながら踏ん張りの効く良好なクッション性能を発揮しながら大きな横揺れも防止され、その日ぐらいは何とか営業運転が可能となっている。
また、横ストッパ機構dの構成要素である下受台部材4は略深皿形状とされていて、単なる平板状のものに比べて強度や剛性が格段に向上する。また、略御椀形状に形成されている中間支持部2もその形状によって強度や剛性に富むものとなっている。故に、厚みを減らしてのコストダウンや軽量化、或いは耐久性向上等の利点を得ることも可能となっており、より経済的で合理的となるように改善された鉄道車両用懸架装置Aの実現に成功している。
ところで、図3に示すように、受止リング12の内周面に環状ゴム17を加硫接着等によって一体的に装備して衝撃緩和機構fであって、エアレス状態において当接部材11と受止リング12との相対横ズレ移動した場合の、金属材どうしである当接部材11と受止リング12との当接を回避し、ショック吸収効果や騒音防止効果が得られる構成とすれば好都合である。つまり、第2弾性体10を予圧縮するための当接部材11と、この当接部材11の第2弾性体10の予圧縮の反力による軸心P方向への移動を阻止する阻止部材(受止リング)12との何れか一方、又は双方にゴム等の弾性材を介装させて衝撃緩和機構fが構成されている。
図6に示す特性表に本発明による絡みネット22を用いた横滑り機構20と、その他の網状繊維を用いた横滑り機構とのそれぞれの特性が示されている。即ち、網状繊維の試験体として、半径方向幅Rが150mmのものを用いており、従来品1〜従来品5は変性シリコン樹脂の塗布が無く、かつ、従来品1〜従来品4は外周側から径内側に向かって切り込まれる複数のスリットを有するもの(特開2005−199761号公報を参照)である。本発明品は、合成繊維製の網状繊維に変性シリコン樹脂塗料がコーティングされたものである。
即ち、従来品1は、網状繊維の外周辺部に長さL=40mm(L/R≒0.267)のスリットが周方向に等間隔で8個形成されたものであり、従来品2は、長さL=30mm(L/R=0.2)のスリットが周方向に等間隔で6個形成されたものである。従来品3は、網状繊維の外周辺部に長さL=40mm(L/R≒0.267)のスリットが周方向に等間隔で10個形成されたものであり、従来品4は、長さL=50mm(L/R≒0.333)のスリットが周方向に等間隔で8個形成されたものである。これら従来品1〜5、及び本発明品を有する空気ばねのそれぞれに三種類の前後方向変位(70,100,150mm)を繰り返して負荷する耐久試験を行い、巻き込み、や偏り変形や破断が生じるまでの水平変位繰り返し回数を計測するとともに、その計測結果か網状繊維並びに空気ばねaとしての性能及び耐久性について、図6に示す特性表として判断した。
図6の特性表から明らかなように、空気ばねに作用する前後移動量が70mmとされる場合では、従来品5では、目標耐久回数の2.4×105 (24万回)に達しない迄の1.2×104 に巻き込みが発生しているが、従来品1,2では目標耐久回数の2.4×105 では巻き込みが発生していない。従来品3では、目標耐久回数の2.4×105 に達しない迄の2.0×104 位に網状繊維に偏り変形が発生し、また、従来品4では、目標耐久回数の2.4×105 に達しない迄の5.5×104 位にスリット形成部位で破断が発生している。従来品1,2では、目標耐久回数の2.4×105 では偏り変形や破断は発生していない。これらに対して本発明品では、前記目標耐久回数では全く問題がなく、1×106 回(100万回)でも異常は起きなかった。
前後移動量が100mmとされる場合では、従来品1のものは5×104 回(5万回)で、従来品2のものは4×104 回(4万回)で、従来品3のものは6×103 回(6千回)で、従来品4のものは1×104 回(1万回)で、従来品5のものは3×103 回(3千回)でそれぞれ異常が発生した。これに対して本発明品では、前記目標耐久回数(24万回)では全く問題が無く、5×105 回(50万回)でも異常は認められなかった。
また、前後移動量を150mmとされる場合では、従来品1のものは3×104 回(3万回)で、従来品2のものは2×104 回(2万回)で、従来品3のものは3×103 回(3千回)で、従来品4のものは4×103 回(4千回)で、従来品5のものは1×103 回(1千回)でそれぞれ異常が発生した。これに対して本発明品では、前記目標耐久回数(24万回)では全く問題が無かった。因みに、3×105 回(30万回)でも異常は認められなかった。
これらから総合判断して、本発明品では、水平変位時の摩擦抵抗の減少による緩衝性能並びに可撓部材の破損防止性能を空気ばねaの目標耐久回数、即ち、耐久寿命に達するまで安定良く維持できることが確認できている。尚、図6中の総合判定において、○はいずれの前後移動量においても巻き込みも偏り変形も破断もないため、所期性能を空気ばねa全体の耐久寿命まで保持できたことの意であり、△は前後移動量が70では巻き込みによる性能低下はないが、前後移動量が100以上になると耐久寿命に至るまでに偏り変形或いは破断が発生したことの意であり、▲は耐久寿命に至るまでに偏り変形或いは破断が発生したことを意味し、×は巻き込みによって所期性能が早期に失われたことの意である。
鉄道車両用懸架装置を示す断面図 上下反転された状態の中間支持部材を示す斜視図 受止リング部分の別構造を示す要部の断面図 絡みネット(網状繊維)を示す平面図 図4の絡みネットの部分拡大図 従来及び本発明の網状繊維及び空気ばねの各種性能を示す特性表
1 上支持部
1d 上受座
1K ダイヤフラムを受止める部分
2 下支持部
3 ダイヤフラム
21 摺動板
22 網状繊維
A 鉄道車両用懸架装置
a 空気ばね

Claims (4)

  1. 車体側の上支持部と、その下方に配置される台車側の下支持部とに亘って弾性材製のダイヤフラムを設けて成る鉄道車両用空気ばねであって、
    前記上支持部の下面側にゴム製の上受座を設け、前記上受座における前記ダイヤフラムを受止める部分に金属又は合成樹脂から成る摺動板が付設され、前記摺動板と前記ダイヤフラムとの間に網状繊維が介装されるとともに、前記網状繊維に変性シリコン樹脂が塗布されている鉄道車両用空気ばね。
  2. 前記網状繊維が、前記変性シリコン樹脂の塗布前にRFL処理が為されているものである請求項1に記載の鉄道車両用空気ばね。
  3. 摺動板がフッ素樹脂から成る請求項1又は2に記載の鉄道車両用空気ばね。
  4. 前記フッ素樹脂がPTFEである請求項3に記載の鉄道車両用空気ばね。
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