JP2010221163A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隔壁の、表面に触媒が担持され、内部への侵入量が少ないハニカム触媒体を備えた排ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】所定のセル2aの一方の端部に第1の目封止部を有し、残余のセル2b内に触媒が担持されたハニカム触媒体20と、所定のセル32aの一方の端部に第2の目封止部を有する第2の片側目封止ハニカム構造体40と、缶体50とを備え、ハニカム触媒体20のハニカム基材と、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材とが異なる材質であり、第2の片側目封止ハニカム構造体の所定のセル32aの延長上に、ハニカム触媒体の残余のセル2bが配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体の残余のセル32bの延長上にハニカム触媒体の所定のセル2aが配置された状態で、それぞれの端面を当接させながら、ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体とが缶体に収納された排ガス浄化装置100。
【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス浄化装置に関し、さらに詳しくは、セル内の隔壁表面に触媒が担持されるとともに隔壁内部への触媒の侵入量が少ないハニカム触媒体を備えた排ガス浄化装置に関する。
自動車用エンジン、建設機械用エンジン、産業機械用定置エンジン等の内燃機関、その他の燃焼機器等から排出される排ガス中の粒子状物質は、環境への影響を考慮して排ガス中から除去する必要性が高まっている。そこで、セラミックで作製されたハニカムフィルタが、粒子状物質を除去するフィルタ(ディーゼルパティキュレートフィルタ:DPF)として広く用いられている。DPFとしては、例えば、流体の流路となる複数のセルを区画形成する多孔質の隔壁を備え、一方の端面が開口され且つ他方の端面が目封止された所定のセル(所定のセル)と、一方の端面が目封止され且つ他方の端面が開口された残余のセル(残余のセル)とが交互に配設された構造のものが用いられている。そして、使用時には、DPFの上記残余のセルが開口する上記他方の端面から流体(排ガス)を流入させ、流入した排ガスを、隔壁を透過させて上記所定のセル内に透過流体として流出させ、透過流体を所定のセルが開口する上記一方の端部から流出させることにより、排ガス中の粒子状物質を隔壁で捕集除去するものである。
そして、通常、DPFは、捕集した粒子状物質を燃焼除去することにより再生しながら、継続的に使用されている。粒子状物質の燃焼反応は、通常、DPFに担持された触媒により促進されている。
DPFへの触媒の担持は、従来、ハニカム成形体の両端面に目封止部を形成した後に行っていた(例えば、特許文献1参照)。
また、一方の端面にのみ目封止部を形成したハニカム成形体が2つ直列に接合され、セル内部等に触媒が担持されたハニカムフィルタが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−247111号公報 特開2004−251137号公報
特許文献1に記載の方法では、セラミック製のハニカム成形体の両端面に目封止を行っているため、触媒を担持し難いという問題があった。また、このように両端面に目封止を行った状態で触媒を担持する方法としては、例えば、ハニカム成形体の一方の端面側から吸引しながら、他方の端面側から触媒スラリーを流入させることにより、ハニカム成形体に触媒を担持する方法が挙げられる。この場合、触媒スラリーは、他方の端面に開口するセル内に流入し、一方の端面側からの吸引により、多孔質の隔壁を透過して一方の端面に開口するセル内に移動し、一方の端面に開口するセル内を流れて一方の端面側から排出される。そして、触媒スラリーが多孔質の隔壁を透過するときに、触媒成分が隔壁表面及び隔壁に形成された細孔内に堆積することにより、ハニカム成形体に触媒が担持される。しかし、この方法では、吸引により触媒スラリーが隔壁を透過するようにするため、隔壁の細孔内にも大量に触媒成分が担持される(堆積する)ことになる。触媒により燃焼除去する粒子状物質は、大部分が隔壁表面に堆積するため、隔壁の細孔内に存在する触媒は、粒子状物質とは接触できず、粒子状物質の燃焼にほとんど寄与することができない。そのため、この方法によってハニカム成形体に触媒を担持すると、触媒と粒子状物質との接触効率が低下するという問題があった。また、触媒スラリーを一方の端面側から流入させた後、担持しなかった余分な触媒スラリーを、同じ端面側から挿入した細管等で吸引除去する方法も考えられるが、多大な手間がかかるため現実的ではない。
また、特許文献2には、触媒を担持するための具体的な方法は開示されていない。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、セル内の隔壁表面に触媒が担持されるとともに隔壁内部への触媒の侵入量が少なく、また同時に耐久性により優れたハニカム触媒体を備えた排ガス浄化装置を提供することを特徴とする。
本発明によって以下の排ガス浄化装置が提供される。
[1] 一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材、前記ハニカム基材の前記一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第1の目封止部、及び両端部が開口する残余のセル内の隔壁表面に担持される触媒を有するハニカム触媒体と、一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材、及び前記ハニカム基材の前記一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第2の目封止部を有する第2の片側目封止ハニカム構造体と、前記ハニカム触媒体と前記第2の片側目封止ハニカム構造体とを収納する缶体とを備え、前記ハニカム触媒体のハニカム基材の材質と、前記第2の片側目封止ハニカム構造体のハニカム基材の材質とが異なる材質であり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の、前記第2の目封止部が形成された前記所定のセルの延長上に、前記ハニカム触媒体の両端部が開口する残余のセルが配置され、且つ前記第2の片側目封止ハニカム構造体の両端部が開口する残余のセルの延長上に前記ニカム触媒体の前記第1の目封止部が形成された前記所定のセルが配置されるようにして、前記ハニカム触媒体の他方の端面に、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面を当接させた状態で、前記ハニカム触媒体と前記第2の片側目封止ハニカム構造体とが前記缶体に収納された排ガス浄化装置。
[2] 前記第2の片側目封止ハニカム構造体の中心軸方向の長さが、10mm以上、且つ前記ハニカム触媒体の他方の端面に前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面を当接させたときの中心軸方向の全長に対して40%以下、である[1]に記載の排ガス浄化装置。
[3] 前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、両端部が開口する前記残余のセル内の隔壁表面に担持される触媒を更に有する[1]又は[2]に記載の排ガス浄化装置。
[4] 前記ハニカム触媒体が、中心軸に直交する断面において、前記第1の目封止部が配設される前記所定のセルの面積が、両端部が開口する前記残余のセルの面積より小さいものであり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、中心軸に直交する断面において、前記第1の目封止部が配設される前記所定のセルの面積が、両端部が開口する前記残余のセルの面積より大きいものである[1]〜[3]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
[5] 前記ハニカム触媒体が、他方の端面が凸状又は凹状の曲面であり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、前記ハニカム触媒体の他方の端面に当接させる側の端面が前記ハニカム触媒体の前記他方の端面の凸状又は凹状の曲面に対して相補的な形状の凹状又は凸状の曲面である[1]〜[4]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
[6] 前記ハニカム触媒体又は前記第2の片側目封止ハニカム構造体の凸状に形成された曲面状の端面の、中心軸方向における高さが1〜10mmである[5]に記載の排ガス浄化装置。
[7] 前記第2の片側目封止ハニカム構造体に配設された前記第2の目封止部の中で、2以上の前記第2の目封止部が、前記一方の端面から外側に突出した突出目封止部であり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の前記突出目封止部の突出部分が、前記ハニカム触媒体の両端部が開口する前記残余のセル内に挿入された状態で、前記ハニカム触媒体の前記他方の端面に、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面が当接された[1]〜[6]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
[8] 前記ハニカム触媒体の前記ハニカム基材の材質がコージェライトであり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の前記ハニカム基材の材質が炭化珪素又はアルミニウムチタネートである[1]〜[7]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
本発明の排ガス浄化装置は、ハニカム触媒体が両端部が開口するセルに触媒が担持されているため、触媒を担持するときに、触媒スラリーを、隔壁を透過させずにセル内を通過させるだけで触媒を担持することができるので、隔壁内に堆積する触媒量の少ないハニカム触媒体とすることができる。
本発明の排ガス浄化装置の一実施形態の中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の一実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の一実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体を模式的に示す斜視図である。 本発明の排ガス浄化装置の他の実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成するハニカム触媒体の、一方の端面を模式的に示す平面図である。 本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成するハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の一実施形態の製造過程の一部を示す模式図である。 本発明の排ガス浄化装置の一実施形態の製造過程の一部を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しながら具体的に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
(1)排ガス浄化装置:
図1に示すように、本発明の排ガス浄化装置100は、一方の端面4から他方の端面5まで貫通し流体の流路となる複数のセル2を区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁3を有するハニカム基材12、ハニカム基材12の一方の端面4における所定のセル2aの開口部に配設された第1の目封止部11、及び両端部が開口する残余のセル2b内の隔壁3表面に担持される触媒21を有するハニカム触媒体20と、一方の端面34から他方の端面35まで貫通し流体の流路となる複数のセル32を区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁33を有するハニカム基材42、及びハニカム基材42の一方の端面34における所定のセル32aの開口部に配設された第2の目封止部41を有する第2の片側目封止ハニカム構造体40と、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とを収納する缶体50とを備えるものである。そして、第2の片側目封止ハニカム構造体40の、第2の目封止部41が形成された所定のセル32aの延長上に、ハニカム触媒体20の両端部が開口する残余のセル2bが配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体40の両端部が開口する残余のセル32bの延長上にニカム触媒体20の第1の目封止部11が形成された所定のセル2aが配置されるようにして、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面(他方の端面35)を当接させた状態で、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが缶体50に収納されたものである。更に、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の材質と、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42の材質とが異なる材質である。図1は、本発明の排ガス浄化装置の一実施形態の中心軸に平行な断面を示す模式図である。
(1−1)ハニカム触媒体;
ハニカム触媒体20において、ハニカム基材12は、流体の流路となる複数のセル2を区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁3を有するハニカム形状である。隔壁3の平均細孔径は、5〜30μmであることが好ましく、10〜25μmであることが更に好ましい。5μmより小さいと、粒子状物質の堆積が少ない場合でも圧力損失が増大することがあり、30μmより大きいとハニカム触媒体20が脆くなり欠落し易くなることがあったり、スス捕集性能が低下することがある。隔壁3の平均細孔径は、水銀ポロシメーターで測定した値である。
隔壁3の気孔率は、30〜70%であることが好ましく、製造の容易さの点で40〜60%であることが更に好ましい。30%より小さいと、圧力損失が増大することがあり、70%より大きいとハニカム触媒体20が脆くなり欠落し易くなることがある。隔壁3の気孔率は、水銀ポロシメーターにより測定した値である。
隔壁3の厚さは、0.20〜0.50mmであることが好ましく、製造の容易さの点で0.25〜0.45mmであることが更に好ましい。0.20mmより薄いと、ハニカム触媒体20の強度が低下することがあり、0.50mmより厚いと、排ガスがセル内を通過するときの圧力損失が大きくなることがある。隔壁3の厚さは、軸方向断面を顕微鏡観察する方法で測定した値である。
ハニカム触媒体20(ハニカム基材12)の中心軸に直交する断面のセル密度は、0.9〜93セル/cm(6〜600cpsi)であることが好ましく、7.8〜62セル/cm(50〜400cpsi)であることが更に好ましい。0.9セル/cmより小さいと、ハニカム触媒体20の強度が低下することがあり、93セル/cmより大きいと、圧力損失が大きくなることがある。
ハニカム触媒体20のセル形状は特に限定されないが、中心軸に直交する断面において、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、又は楕円形であることが好ましく、その他不定形であってもよい。四角形と八角形との組み合わせであることも好ましい態様である。
ハニカム基材12(隔壁3)は、セラミックを主成分とするものである。隔壁3の材質としては、具体的には、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、及びアルミニウムチタネートからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性に優れたコージェライトが好ましい。また、「セラミックを主成分とする」というときは、セラミックを全体の90質量%以上含有することをいう。本実施形態の排ガス浄化装置においては、ハニカム触媒体20のハニカム基材12(隔壁3)の材質と、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42(隔壁33)の材質とが異なる材質である。そして、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の材質がコージェライトであり、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42の材質が炭化珪素又はアルミニウムチタネートであることが好ましい。このように構成することにより、コージェライトのみで構成する場合に比べ再生限界が向上するという効果がある。
ハニカム触媒体20の外形としては、特に限定されないが、円筒形、楕円筒形、四角筒形等の底面多角形の筒形状、底面不定形の筒形状等を挙げることができる。また、ハニカム触媒体の大きさは、特に限定されないが、中心軸方向長さが40〜500mmが好ましい。また、例えば、ハニカム触媒体20の外形が円筒状の場合、その底面の半径が50〜500mmであることが好ましい。
ハニカム触媒体20に配設される第1の目封止部11の材質は、ハニカム触媒体20を構成するハニカム基材12(隔壁3)の材質と同じ材質とすることが好ましい。これにより、焼成時に、第1の目封止部11が隔壁3と強固に結合するようになる。
ハニカム触媒体20に配設される第1の目封止部11は、その平均細孔径が、0.1〜20μmであることが好ましく、1〜15μmであることが更に好ましい。平均細孔径が20μmより大きいと、粒子状物質が細孔内に侵入し細孔を塞ぐような状態となり、圧力損失が増大することがある。第1の目封止部11の平均細孔径が0.1μmより小さいと、排ガスが通過し難くなり圧力損失が増大することがある。第1の目封止部11の平均細孔径は水銀ポロシメーターで測定した値である。
第1の目封止部11の気孔率は、30〜60%であることが好ましく、35〜55%であることが更に好ましい。30%より小さいと、圧力損失が増大し排ガスの処理量が低下することがあり、60%より大きいと第1の目封止部11が脆くなり欠落し易くなる、また強度が低下するためDPF再生時に発生する熱応力によりクラックが発生しやすくなることがある。第1の目封止部11の気孔率は、水銀ポロシメーターで測定した値である。
第1の目封止部11の、セルの延びる方向における長さ(目封止深さ)は、1〜15mmが好ましく、1〜10mmが更に好ましい。1mmより短い(浅い)と、強度が低下することがある。15mmより長い(深い)と、ハニカム触媒体の濾過面積(粒子状物質を捕集できる隔壁の面積)が小さくなることがある。
ハニカム触媒体20は、一方の端部に第1の目封止部11が形成された所定のセル2aと、両端部が開口された残余のセル2bとが交互に配設され、一方の端面が、目封止されたセルと目封止されていないセルとにより市松模様が形成されたものであることが好ましい。
また、ハニカム触媒体20は、その最外周に位置する外周壁を有してもよい。なお、外周壁は、成形時に多孔質基材と一体的に形成させる成形一体壁であることが好ましいが、成形後に、多孔質基材の外周を研削して所定形状とし、セラミックセメント等で外周壁を形成するセメントコート壁であることも好ましい態様である。
触媒21としては、ディーゼルエンジン排ガス浄化用の酸化触媒を挙げることができる。ディーゼルエンジン排ガス浄化用の酸化触媒には、貴金属が含有される。この貴金属としては、Pt、Rh、及びPdからなる群より選択される一種以上が好ましい。貴金属の合計量が、ハニカム触媒体の体積1リットル当り、0.17〜7.07gであることが好ましい。尚、NO選択還元用SCR触媒、NO吸蔵触媒と併用することもできる。
NO選択還元用SCR触媒としては、金属置換ゼオライト、バナジウム、チタニア、酸化タングステン、銀、及びアルミナからなる群より選択される少なくとも一種を含有するものを挙げることができる。NO吸蔵触媒としては、アルカリ金属、及び/又はアルカリ土類金属等を挙げることができる。アルカリ金属としては、K、Na、Li等を挙げることができる。アルカリ土類金属としては、Caを挙げることができる。K、Na、Li、及びCaの合計量が、ハニカム触媒体の体積1リットル当り、5g以上であることが好ましい。
また、隔壁の細孔内に担持されている触媒量は、ハニカム触媒体に担持された全触媒量の0〜35質量%であることが好ましく、0〜25質量%であることが更に好ましい。35質量%より多いと、隔壁の細孔内の触媒は粒子状物質とはほとんど接触しないため、排ガスから捕集された粒子状物質と触媒全体との接触効率が低下することがある。隔壁の細孔内に担持された触媒量は少ないほど、粒子状物質と触媒全体との接触効率が向上するため、好ましいが、実際には5質量%が下限となる。
(1−2)第2の片側目封止ハニカム構造体;
第2の片側目封止ハニカム構造体40において、ハニカム基材42は、流体の流路となる複数のセル32を区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁33を有するハニカム形状である。隔壁33の平均細孔径は、5〜30μmであることが好ましく、10〜25μmであることが更に好ましい。5μmより小さいと、粒子状物質の堆積が少ない場合でも圧力損失が増大することがあり、30μmより大きいと第2の片側目封止ハニカム構造体40が脆くなり欠落し易くなることがあったり、スス捕集性能が低下することがある。隔壁33の平均細孔径は、水銀ポロシメーターで測定した値である。
隔壁33の気孔率は、30〜70%であることが好ましく、製造の容易さの点で40〜60%であることが更に好ましい。30%より小さいと、圧力損失が増大することがあり、70%より大きいと第2の片側目封止ハニカム構造体40が脆くなり欠落し易くなることがある。隔壁33の気孔率は、水銀ポロシメーターにより測定した値である。
隔壁33の厚さは、0.20〜0.50mmであることが好ましく、製造の容易さの点で0.25〜0.45mmであることが更に好ましい。0.20mmより薄いと、第2の片側目封止ハニカム構造体40の強度が低下することがあり、0.50mmより厚いと、排ガスがセル内を通過するときの圧力損失が大きくなることがある。隔壁33の厚さは、軸方向断面を顕微鏡観察する方法で測定した値である。
第2の片側目封止ハニカム構造体40(ハニカム基材42)の中心軸に直交する断面のセル密度は、0.9〜93セル/cm(6〜600cpsi)であることが好ましく、7.8〜62セル/cm(50〜400cpsi)であることが更に好ましい。0.9セル/cmより小さいと、第2の片側目封止ハニカム構造体40の強度が低下することがあり、93セル/cmより大きいと、圧力損失が大きくなることがある。
第2の片側目封止ハニカム構造体40のセル形状は特に限定されないが、中心軸に直交する断面において、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、又は楕円形であることが好ましく、その他不定形であってもよい。四角形と八角形との組み合わせであることも好ましい態様である。
ハニカム基材42(隔壁33)は、セラミックを主成分とするものである。ハニカム基材42(隔壁33)の材質としては、具体的には、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、及びアルミニウムチタネートからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、炭化珪素又はアルミニウムチタネートが好ましい。炭化珪素又はアルミニウムチタネートとすることにより、再生限界が向上する利点がある。そして、上記のように、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の材質をコージェライトとし、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42の材質を炭化珪素又はアルミニウムチタネートとすることが好ましい。
第2の片側目封止ハニカム構造体40の外形としては、特に限定されないが、円筒形、楕円筒形、四角筒形等の底面多角形の筒形状、底面不定形の筒形状等を挙げることができる。また、第2の片側目封止ハニカム構造体40の大きさは、特に限定されないが、中心軸方向長さが5〜300mmが好ましい。また、例えば、第2の片側目封止ハニカム構造体40の外形が円筒状の場合、その底面の半径が50〜500mmであることが好ましい。さらに、第2の片側目封止ハニカム構造体40の中心軸方向長さは、10mm以上、且つハニカム触媒体20の他方の端面5に第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面を当接させたときの中心軸方向の全長(ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40の中心軸方向長さを合計した長さ)に対して40%以下であることが好ましい。第2の片側目封止ハニカム構造体40の中心軸方向長さをこのような長さにすることにより、キャニングし易くなる利点がある。また、第2の片側目封止ハニカム構造体40の中心軸に直交する断面の形状は、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の中心軸に直交する断面の形状と同じであることが好ましい。
第2の片側目封止ハニカム構造体40を構成する第2の目封止部41の材質は、第2の片側目封止ハニカム構造体40を構成するハニカム基材42の材質と同じであることが好ましい。これにより、焼成時に、第2の目封止部41が隔壁33と強固に結合するようになる。
第2の片側目封止ハニカム構造体40において、第2の目封止部41は、その平均細孔径が、0.1〜20μmであることが好ましく、1〜15μmであることが更に好ましい。平均細孔径が20μmより大きいと、粒子状物質が細孔内に侵入し細孔を塞ぐような状態となり、圧力損失が増大することがある。第2の目封止部41の平均細孔径が0.1μmより小さいと、排ガスが通過し難くなり圧力損失が増大することがある。第2の目封止部41の平均細孔径は水銀ポロシメーターで測定した値である。
第2の目封止部41の気孔率は、30〜60%であることが好ましく、35〜55%であることが更に好ましい。30%より小さいと、圧力損失が増大し排ガスの処理量が低下することがあり、60%より大きいと第2の目封止部41が脆くなり欠落し易くなる、また強度が低下するためDPF再生時に発生する熱応力によりクラックが発生しやすくなる恐れがある。第2の目封止部41の気孔率は、水銀ポロシメーターで測定した値である。
第2の目封止部41の、セルの延びる方向における長さ(目封止深さ)は、1〜15mmが好ましく、1〜10mmが更に好ましい。1mmより短い(浅い)と、強度が低下することがある。15mmより長い(深い)と、フィルタの濾過面積が小さくなることがある。
第2の片側目封止ハニカム構造体40は、一方の端部に第2の目封止部41が形成された所定のセル2aと、両端部が開口された残余のセル32bとが交互に配設され、一方の端面34が、目封止されたセルと目封止されていないセルとにより市松模様が形成されたものであることが好ましい。
第2の片側目封止ハニカム構造体40が、両端部が開口する残余のセル32b内の隔壁33表面に担持される触媒を更に有することが好ましい。これにより、担持面積が増加するため、排ガス浄化性能を向上させることができる。担持する触媒や担持する触媒の片側目封止ハニカム構造体の体積当りの量は、ハニカム触媒体20と略同一でも良いし、異なっていても良い。
また、第2の片側目封止ハニカム構造体40は、その最外周に位置する外周壁を有してもよい。なお、外周壁は、成形時に多孔質基材と一体的に形成させる成形一体壁であることが好ましいが、成形後に、多孔質基材の外周を研削して所定形状とし、セラミックセメント等で外周壁を形成するセメントコート壁であることも好ましい態様である。
(1−3)排ガス浄化装置;
本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態は、図1に示すように、第2の片側目封止ハニカム構造体40の、「第2の目封止部41が形成された所定のセル32a」の延長上に、ハニカム触媒体20の「両端部が開口する残余のセル2b」が配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体40の「両端部が開口する残余のセル32b」の延長上にハニカム触媒体20の「第1の目封止部11が形成された所定のセル2a」が配置されるようにして、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面(他方の端面35)を当接させることにより、図2A、図2Bに示すような、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが直列に接続された直列型ハニカムフィルタ101が形成され、当該直列型ハニカムフィルタ101が缶体50内に収納されている。ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とは、接着材等により接着されていてもよいし、接着材等による接着がなされずに缶体内に収納されてもよい。
本実施形態の排ガス浄化装置は、図1に示すように、ハニカム触媒体20の第1の目封止部11が配設された一方の端面4が、缶体50の排ガスGが流入する缶体入口52側に配置され、第2の片側目封止ハニカム構造体40の第2の目封止部41が配設された一方の端面34が、缶体50の排ガスGが流出する缶体出口53側に配置されることが好ましい。これにより、ハニカム触媒20の一方の端面4側に開口する残余のセル2b内に排ガスGに含有される粒子状物質を堆積させることができる。そして、ハニカム触媒20の残余のセル2b内に担持された触媒21によって、堆積した粒子状物質の燃焼除去を促進させることが可能となる。
また、本実施形態の排ガス浄化装置は、図1に示すように、直列型ハニカムフィルタ101が、その外周をクッション材51で覆われた状態で、缶体50内に配設されている。クッション材51により、直列型ハニカムフィルタ101の破損を防止している。そして、直列型ハニカムフィルタ101は、クッション材51を介して外側から圧力がかかった状態で缶体50内に収納されていることが好ましい。これにより、直列型ハニカムフィルタ101が缶体50内で移動することを防止することができ、直列型ハニカムフィルタ101を缶体50内で安定させることができる。クッション材51としては、セラミック繊維製マット等を用いることができ、公知の方法(例えば、特開平07−77036号公報)で収納すれば良い。
缶体50は、特に限定されるものではなく、自動車排ガス等の排ガス浄化用のセラミックハニカムフィルタを収納するために通常用いられるものを用いることができる。缶体50の材質としては、ステンレス鋼等を挙げることができる。缶体50の大きさは、直列型ハニカムフィルタ101をクッション材51を巻きつけた状態で圧入できる大きさであることが好ましい。
(1−4)排ガス浄化装置の他の実施形態;
本発明の排ガス浄化装置の他の実施形態は、上記本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態において、直列型ハニカムフィルタ101が、図3に示すように、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の一方の端面34を当接させたものである。これにより、再生時の、直列型ハニカムフィルタの温度分布を変えることが出来たり、ハニカム触媒体と片側目封止ハニカム構造体の当接において位置ずれが発生しても隔壁同士の隙間が出来にくくなるといった利点がある。図3は、本発明の排ガス浄化装置の他の実施形態を構成する「ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40」(直列型ハニカムフィルタ101)の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。
(1−5)排ガス浄化装置の更に他の実施形態;
本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態は、図4A、図4Bに示すように、ハニカム触媒体20が、中心軸に直交する断面において、第1の目封止部11が配設される所定のセル2aの面積が、両端部が開口する残余のセル2bの面積より小さいものである。そして、第2の片側目封止ハニカム構造体40が、中心軸に直交する断面において、第2の目封止部41が配設される所定のセル32aの面積が、両端部が開口する残余のセル32bの面積より大きいものである。これにより、粒子状物質を両端部が開口する残余のセル2b内に堆積させる場合に、粒子状物質が堆積する隔壁の面積が大きくなり、多くの粒子状物質を捕集することが可能となり、粒子状物質を捕集することによる圧力損失の増大を抑えることができる。そして浄化効率を向上させることができる。面積の大きなセルと面積の小さなセルとの面積比は、面積の小さなセルが面積の大きなセルの1.1〜3倍の面積であることが好ましい。本実施形態の排ガス浄化装置は、上記構成以外については、上述した本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態又は他の実施形態と同様であることが好ましい。図4Aは、本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成する「ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40」(直列型ハニカムフィルタ101)の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。図4Bは、本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成するハニカム触媒体の、一方の端面を模式的に示す平面図である。図4Aにおけるハニカム触媒体20は、図4BのA−A’断面に相当する。
(1−6)排ガス浄化装置の更に他の実施形態;
本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態は、図5に示すように、ハニカム触媒体20が、他方の端面5が凸状又は凹状の曲面であり、第2の片側目封止ハニカム構造体40が、ハニカム触媒体20の他方の端面5に当接させる側の端面(一方の端面34)が、ハニカム触媒体20の他方の端面5の凸状又は凹状の曲面に対して相補的な形状の凹状又は凸状の曲面である。そして、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが、ハニカム触媒体20の凸状又は凹状の曲面である他方の端面5と、第2の片側目封止ハニカム構造体40の凹状又は凸状の曲面である端面(一方の端面34)とが、全体的に密着するように当接した状態で缶体に収納されている。上記構成以外は、上述した本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態、他の実施形態又は更に他の実施形態と同様であることが好ましい。このように構成することにより、缶体50内での、ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40の位置決めが容易になり、使用時に缶体内で、ずれることを防止することができる。図5は、本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成する「ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40」(直列型ハニカムフィルタ101)の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。尚、図5においては、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが、便宜上、離して記載されているが、缶体内に収納する状態である直列型ハニカムフィルタ101は、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが接触したものである。
第2の片側目封止ハニカム構造体40において凹状又は凸状の曲面とする端面は、第2の目封止部41が配設された一方の端面34であってもよいし、目封止部が形成されてない他方の端面35であってもよい。また、図5に示すハニカム触媒体20は、他方の端面5が凸状の曲面であるが、これを凹状の曲面としてもよい。その場合、ハニカム触媒体20の他方の端面5に当接する、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面を凸状の曲面にすることが好ましい。
ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40の凸状又は凹状の端面の形成方法は特に限定されないが、焼成前、乾燥後のハニカム成形体(第1のハニカム成形体、第2のハニカム成形体)の端面を研削によって切削して形成することが好ましい。また、焼成後のハニカム成形体の端面を研削によって切削して形成してもよい。また、押出成形後、乾燥前にハニカム成形体(第1のハニカム成形体、第2のハニカム成形体)の端面を型押しにより凸状又は凹状に形成してもよい。
ハニカム触媒体20の凸状の曲面の高さHは、0.5〜20mmが好ましく、1〜10mmが更に好ましい。また、ハニカム触媒体20の他方の端面5が凹状の場合の、当該凹状の曲面の深さも上記凸状の曲面の高さHと同様の範囲であることが好ましい。高さHが0.5mmより低いと、缶体内でハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とを安定して収納する効果が低減することがある。高さHが20mmより高いと、加工にかかる時間が長くなり、生産効率が低下することがある。
(1−7)排ガス浄化装置の更に他の実施形態;
本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態は、図6に示すように、第2の片側目封止ハニカム構造体40に配設された第2の目封止部41の中で、2以上の第2の目封止部41が、一方の端面34から外側に突出した突出目封止部41aであり、第2の片側目封止ハニカム構造体40の突出目封止部41aの突出部分41bが、ハニカム触媒体20の両端部が開口する残余のセル2b内に挿入された状態で、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面(一方の端面34)が当接されたものである。これにより、缶体50内での、ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40の位置決めが容易になり、使用時に缶体内で、ずれることを防止することができる。上記構成以外は、上述した本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態、他の実施形態又は更に他の実施形態と同様であることが好ましい。図6は、本発明の排ガス浄化装置の更に他の実施形態を構成する「ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40」(直列型ハニカムフィルタ101)の、中心軸に平行な断面を示す模式図である。尚、図6においては、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが、便宜上、離して記載されているが、缶体内に収納する状態である直列型ハニカムフィルタ101は、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが接触したものである。
第2の片側目封止ハニカム構造体40の一方の端面34から外側に突出した第2の目封止部41(突出目封止部41a)は、2個以上であり、2〜4個が好ましい。突出目封止部41aの数が多すぎると、圧力損失が増大することがある。また、突出目封止部41aの形成方法は、目封止材の充填時に突出させてもよいし、粒子状の目封止材を作製して、その粒子状の目封止材をセルの開口部に挿入してもよい。突出目封止部41aの形状は、特に限定されず、突出部分41bが円弧状、三角形、四角形等の多角形、先端がV字状又はU字状に凹んだ形状等いずれの形状でもよい。配設する部位は端面上のどこでも良いが、同心円上にほぼ均等になるように配設すると良い。
(2)排ガス浄化装置の製造方法:
次に、本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態の製造方法について説明する。本発明の排ガス浄化装置の一の実施形態の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば以下の方法を挙げることができる。一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材と、ハニカム基材の一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第1の目封止部とを備えた第1の片側目封止ハニカム構造体の一方の端面側から、第1の目封止部が形成されずに両端部が開口する残余のセル内に触媒スラリーを流入させて、両端部が開口する残余のセル内の隔壁表面に触媒を塗工してハニカム触媒体を形成するハニカム触媒体形成工程と、一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材と、ハニカム基材の一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第2の目封止部とを備えた第2の片側目封止ハニカム構造体の、第2の目封止部が形成された所定のセルの延長上に、ハニカム触媒体の両端部が開口する残余のセルが配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体の両端部が開口する残余のセルの延長上にハニカム触媒体の第1の目封止部が形成された所定のセルが配置されるようにして、ハニカム触媒体の他方の端面に、第2の片側目封止ハニカム構造体の端面(他方の端面)を当接させた状態で、ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体とを缶体に収納する工程(キャニング工程)とを有するものである。以下、各工程について説明する。
(2−1)ハニカム触媒体形成工程;
ハニカム触媒体形成工程は、図7に示すように、第1の片側目封止ハニカム構造体10の一方の端面4側から、第1の目封止部11が形成されずに両端部が開口する残余のセル2b内に触媒スラリーを流入させて、両端部が開口する残余のセル2b内の隔壁3表面に触媒を塗工してハニカム触媒体20を形成するものである。このように、第1の片側目封止ハニカム構造体10の一方の端面4側から、「第1の目封止部11が形成されずに両端部が開口するセル(残余のセル2b)」内に触媒スラリーを流入させて、両端部が開口する残余のセル2b内の隔壁3表面に触媒を塗工するため、触媒スラリーが多孔質の隔壁3を透過することを防止して、触媒のほとんどをセル(残余のセル2b)内の隔壁3の表面に堆積させることができる。触媒を塗工するセル(残余のセル2b)の両端部が開口しているため、触媒スラリーを、当該両端部が開口するセル(残余のセル2b)内のみを通過するように流すことができ、触媒スラリーが、隔壁3を透過して第1の目封止部11が形成されたセル(所定のセル2a)内に侵入することを防止することができる。触媒スラリーが隔壁3を透過すると、隔壁3の細孔内に触媒が堆積するため、触媒が隔壁3を透過することを防止することができる本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法によれば、隔壁3の細孔内に触媒が堆積することを防止することができる。本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法によって製造される排ガス浄化装置によれば、隔壁3の細孔内に触媒が堆積することを防止し、隔壁3の表面に触媒を担持することができるため、捕集した粒子状物質を燃焼除去するときに、触媒と粒子状物質との接触効率が高く、粒子状物質を効率的に燃焼することができる。
ハニカム触媒体形成工程で用いる第1の片側目封止ハニカム構造体10は、以下のようにして作製することが好ましい。すなわち、図7に示すように、一方の端面4から他方の端面5まで貫通し流体の流路となる複数のセル2を区画形成する隔壁3を有する第1のハニカム成形体1を押出成形により形成し、第1のハニカム成形体1の一方の端面4における所定のセル2aの開口部に第1の目封止材を充填し、第1の目封止材が充填された第1のハニカム成形体1を焼成して、一方の端面4に第1の目封止部11を有する第1の片側目封止ハニカム構造体10を作製することが好ましい。第1のハニカム成形体1を焼成した後に、第1の目封止部材を充填し、更に焼成してもよい。
第1のハニカム成形体1を押出成形する方法は、特に限定されないが、例えば、まず成形原料を混練して坏土とし、得られた坏土をハニカム形状に成形することが好ましい。成形原料を混練して坏土を形成する方法としては特に制限はなく、例えば、ニーダー、真空土練機等を用いる方法を挙げることができる。そして、坏土を押出成形してハニカム成形体を形成する。押出成形は、所望のセル形状、隔壁厚さ、セル密度を有する口金を用いて行うことが好ましい。口金の材質としては、摩耗し難い超硬合金が好ましい。
成形原料は、セラミック原料に分散媒及び添加剤を加えたものであることが好ましく、添加剤としては、有機バインダ、造孔材、界面活性剤等を挙げることができる。分散媒としては、水等を挙げることができる。
セラミック原料としては、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト化原料、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、及びアルミニウムチタネートからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性に優れたコージェライト化原料が好ましい。セラミック原料の含有量は、成形原料全体に対して30〜95質量%であることが好ましい。セラミック原料は、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の材質と、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42の材質とが異なるものになるように選択する。そして、ハニカム触媒体20のハニカム基材12の材質がコージェライトとなり、第2の片側目封止ハニカム構造体40のハニカム基材42の材質が炭化珪素又はアルミニウムチタネートとなるようにセラミック原料を選択することが好ましい。
有機バインダとしては、メチルセルロース、ヒドロキシプロポキシルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。これらの中でも、メチルセルロースとヒドロキシプロポキシルセルロースとを併用することが好ましい。バインダの含有量は、成形原料全体に対して2〜20質量%であることが好ましい。
造孔材としては、焼成後に気孔となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、澱粉、発泡樹脂、吸水性樹脂、シリカゲル等を挙げることができる。造孔材の含有量は、成形原料全体に対して0〜20質量%であることが好ましい。
界面活性剤としては、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸石鹸、ポリアルコール等を用いることができる。これらは、一種単独で使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用してもよい。界面活性剤の含有量は、成形原料全体に対して0〜5質量%であることが好ましい。
分散媒の含有量は、成形原料全体に対して5〜50質量%であることが好ましい。
使用するセラミック原料(骨材粒子)の粒子径及び配合量、並びに添加する造孔材の粒子径及び配合量を調整することにより、所望の気孔率、平均細孔径の多孔質基材を得ることができる。
次に、得られた第1のハニカム成形体1を乾燥してもよい。乾燥方法は、特に限定されるものではないが、例えば、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、誘電乾燥、減圧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等を挙げることができ、なかでも、誘電乾燥、マイクロ波乾燥又は熱風乾燥を単独で又は組合せて行うことが好ましい。また、乾燥条件としては、乾燥温度30〜150℃、乾燥時間1分〜2時間とすることが好ましい。
次に、得られた第1のハニカム成形体1の一方の端面4おける所定のセル2aの開口部に第1の目封止材を充填する。所定のセル2aの開口部に第1の目封止材を充填する際には、例えば、まず、第1のハニカム成形体1の一方の端面4に、残余のセル2bの開口部を塞ぐように市松模様状にマスクを施す。マスクの施し方は市松模様状でなくてもよい。そして、セラミック原料、水またはアルコール、及び有機バインダを含むスラリー状の第1の目封止材を、貯留容器に貯留しておく。セラミック原料としては、上記第1のハニカム成形体1の成形に用いられるセラミック原料と同じであることが好ましい。セラミック原料は、第1の目封止材全体の70〜90質量%であることが好ましい。また、水又はアルコールは、第1の目封止材全体の10〜30質量%であることが好ましく、有機バインダは、第1の目封止材全体の0.1〜2.0質量%であることが好ましい。有機バインダとしては、ヒドロキシプロポキシルメチルセルロース、メチルセルロース等が挙げられる。そして、上記マスクを施した側の一方の端面2a側を、貯留容器中に浸漬して、マスクを施していない「所定のセル2aの開口部」に第1の目封止材を充填する。第1の目封止材の粘度を600〜1200Pa・sにすることが好ましい。尚、目封止材の粘度は、温度30℃において回転式粘度計で30rpmの回転数で測定した値である。
次に、一方の端面4における「所定のセルの開口部」に第1の目封止材を充填した第1のハニカム成形体1を、乾燥させることが好ましい。乾燥の方法も特に制限はなく、例えば、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、誘電乾燥、減圧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の公知の乾燥法を用いることができる。中でも、第1のハニカム成形体1全体を迅速かつ均一に乾燥することができる点で、熱風乾燥と、マイクロ波乾燥又は誘電乾燥とを組み合わせた乾燥方法が好ましい。
次に、一方の端面4における所定のセル2aの開口部に第1の目封止材を充填した第1のハニカム成形体1を、焼成する前に仮焼することが好ましい。「仮焼」とは、ハニカム成形体中の有機物(有機バインダ、分散剤、造孔材等)を燃焼させて除去する操作を意味する。一般に、有機バインダの燃焼温度は100〜300℃程度、造孔材の燃焼温度は200〜800℃程度であるので、仮焼温度は200〜1000℃程度とすればよい。仮焼時間としては特に制限はないが、通常は、10〜100時間程度である。
次に、第1の目封止材が充填された第1のハニカム成形体1を焼成して、一方の端面4に第1の目封止部11を有する第1の片側目封止ハニカム構造体10を作製することが好ましい。本発明において「焼成」とは、ハニカム成形体及び目封止材を焼結させて緻密化し、所定の強度を確保するための操作を意味する。焼成温度は、第1のハニカム成形体1の材質及び第1の目封止部の材質によって適宜決定することができる。例えば、第1のハニカム成形体1の材質及び第1の目封止部の材質がコージェライトの場合、焼成温度は、1380〜1450℃が好ましく、1400〜1440℃が更に好ましい。これにより、第1の目封止部をハニカム成形体の隔壁に強固に融着させることができる。また、焼成時間は、3〜10時間程度とすることが好ましい。また、第1のハニカム成形体1の材質及び第1の目封止部の材質が炭化珪素の場合、焼成温度は、1200〜1600℃が好ましく、1300〜1500℃が更に好ましい。これにより、第1の目封止部をハニカム成形体の隔壁に強固に融着させることができる。また、焼成時間は、1〜20時間程度とすることが好ましい。
上記方法により第1の片側目封止ハニカム構造体10を作製した後に、第1の片側目封止ハニカム構造体10の一方の端面4側から、第1の目封止部11が形成されずに両端部が開口する残余のセル2b内に触媒スラリーを流入させて、両端部が開口する残余のセル2b内の隔壁3表面に触媒21を塗工してハニカム触媒体20を形成する。両端部が開口するセルに触媒スラリーを透過させるため、触媒スラリーが隔壁を透過することがないため、ハニカム触媒体20は、隔壁に形成された細孔内に侵入した触媒量の少ないものになる。
触媒を塗工(担持)する方法は、特に限定されず、公知の方法で塗工(担持)することができる。例えば、先ず、所定の触媒を含有する触媒スラリーを調製する。そして、触媒スラリーを両端部開口する残余のセル2b内に流入させるときには、ディッピングや吸引の方法をとることが好ましい。触媒スラリーは、セル内の隔壁の表面全体に塗工することが好ましい。
触媒スラリーをセル内に流入させた後に、余剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばすことが好ましい。その後に、触媒を乾燥、焼付けすることにより、セル内の隔壁表面に触媒が塗工(担持)されたハニカム触媒体を得ることが好ましい。乾燥条件は、80〜150℃、1〜6時間とすることが好ましい。また、焼付け条件は450〜700℃、0.5〜6時間とすることが好ましい。
また、触媒スラリーに含有される触媒以外の成分としては、アルミナ等が挙げられる。
(2−2)キャニング工程;
キャニング工程は、図1に示すように、第2の片側目封止ハニカム構造体40の、「第2の目封止部41が形成された所定のセル32a」の延長上に、ハニカム触媒体20の「両端部が開口する残余のセル2b」が配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体40の「両端部が開口する残余のセル32b」の延長上にハニカム触媒体20の「第1の目封止部11が形成された所定のセル2a」が配置されるようにして、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面(他方の端面35)を当接させた状態で、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とを缶体50に収納するものである。この工程により、排ガス浄化装置100を得ることができる。排ガス浄化装置100は、第2の片側目封止ハニカム構造体40によってハニカム触媒体20の残余のセル2bの他方の端面5側を塞ぐ構造になっている。このように、ハニカム触媒体20とは別に、第2の片側目封止ハニカム構造体40を作製するため、第2の片側目封止ハニカム構造体40の目封止部は高温(触媒が劣化する温度より高温)の焼成温度で焼成して形成することができる。これにより、ハニカム触媒体20及び第2の片側目封止ハニカム構造体40の双方に、耐熱性に優れた目封止部が形成された排ガス浄化装置100を製造することができる。
キャニング工程で用いる第2の片側目封止ハニカム構造体40の製造方法は、特に限定されないが、例えば、以下のようにして作製することが好ましい。すなわち、図8に示すように、一方の端面34から他方の端面35まで貫通し流体の流路となる複数のセル32を区画形成する隔壁33を有する第2のハニカム成形体31を押出成形により形成し、第2のハニカム成形体31の一方の端面34における所定のセル32aの開口部に第2の目封止材を充填し、第2の目封止材が充填された第2のハニカム成形体31を焼成して、一方の端面34に第2の目封止部41を有する第2の片側目封止ハニカム構造体40を形成することが好ましい。第2のハニカム成形体31を焼成した後に、第2の目封止部材を充填し、更に焼成してもよい。
第2のハニカム成形体31を押出成形する方法は、特に限定されないが、例えば、上記第1のハニカム成形体1を押出成形する好ましい方法として挙げられた方法が好ましい。
成形原料は、セラミック原料に分散媒及び添加剤を加えたものであることが好ましく、添加剤としては、有機バインダ、造孔材、界面活性剤等を挙げることができる。分散媒としては、水等を挙げることができる。
セラミック原料としては、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト化原料、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、アルミニウムチタネート、鉄−クロム−アルミニウム系合金からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、炭化珪素又はアルミニウムチタネートが好ましい。第1のハニカム成形体を形成するセラミック原料と第2のハニカム成形体を形成するセラミック原料とは、ことなるものである。そして、第1のハニカム成形体を形成するセラミック原料をコージェライト化原料とし、第2のハニカム成形体を形成するセラミック原料を炭化珪素又はアルミニウムチタネートとすることが好ましい。これにより、再生限界が向上する利点がある。
有機バインダ、造孔材、界面活性剤及び分散媒の種類及び含有量は、上記第1のハニカム成形体1の製造方法において好ましいものとして挙げられたものが好ましい。
使用するセラミック原料(骨材粒子)の粒子径及び配合量、並びに添加する造孔材の粒子径及び配合量を調整することにより、所望の気孔率、平均細孔径の多孔質基材を得ることができる。
次に、第2のハニカム成形体31を乾燥してもよい。乾燥方法は、特に限定されるものではなく、上記第1のハニカム成形体1の製造方法において好ましい方法として挙げられた方法が好ましい。
次に、第2のハニカム成形体31の一方の端面34おける所定のセル32aの開口部に第1の目封止材を充填する。第1の目封止材を充填する方法は、特に限定されるものではなく、上記第1のハニカム成形体1の製造方法において好ましい方法として挙げた方法が好ましい。セラミック原料としては、上記第2のハニカム成形体31の成形に用いられるセラミック原料と同じであることが好ましい。
次に、一方の端面34における「所定のセルの開口部」に第2の目封止材を充填した第2のハニカム成形体31を、乾燥させることが好ましい。乾燥の方法も特に制限はなく、上記第1のハニカム成形体1の製造方法において好ましい方法として挙げた方法が好ましい。
次に、一方の端面34における所定のセル32aの開口部に第2の目封止材を充填した第2のハニカム成形体31を、焼成する前に仮焼し、その後、焼成することにより、第2の片側目封止ハニカム構造体40を得ることが好ましい。仮焼及び焼成の方法は、特に限定されないが、上記第1のハニカム成形体1の製造方法において好ましい方法として挙げられた方法が好ましい。尚、第2の目封止部の材質が炭化珪素の場合、焼成温度は、1200〜1600℃が好ましく、1300〜1500℃が更に好ましい。焼成時間は、1〜20時間程度とすることが好ましい。また、第2の目封止部の材質がアルミニウムチタネートの場合、焼成温度は、1350〜1500℃が好ましく、1400〜1450℃が更に好ましい。焼成時間は、1〜10時間程度とすることが好ましい。
本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法においては、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが、中心軸に直交する断面の大きさ及び形状が同じであることが好ましく、更にそれぞれのセルの中心軸に直交する断面の形状、それぞれの隔壁の厚さ及びそれぞれのセル密度が同じであることが好ましい。
キャニング工程において、第2の片側目封止ハニカム構造体40の、「第2の目封止部41が形成された所定のセル32a」の延長上に、ハニカム触媒体20の「両端部が開口する残余のセル2b」が配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体40の「両端部が開口する残余のセル32b」の延長上にハニカム触媒体20の「第1の目封止部11が形成された所定のセル2a」が配置されるようにして、ハニカム触媒体20の他方の端面5に、第2の片側目封止ハニカム構造体40の端面(他方の端面35)を当接させることにより、図2A、図2Bに示すような、ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とが直列に接続された直列型ハニカムフィルタ101が形成される。従って、キャニング工程において、直列型ハニカムフィルタ101が缶体50に収納されて、排ガス浄化装置100が形成されることになる。ハニカム触媒体20と第2の片側目封止ハニカム構造体40とは、接着材等により接着されていてもよいし、接着材等による接着がなされずに缶体内に収納されてもよい。
また、直列型ハニカムフィルタ101を缶体50に収納するときには、図1に示すように、外周をクッション材51で覆った状態で直列型ハニカムフィルタ101を缶体50内に圧縮された状態で収納することが好ましい。クッション材51としては、セラミック繊維製マット等を挙げることができる。これにより、缶体50内で、直列型ハニカムフィルタ101を安定させることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
焼成によりコージェライトが得られるコージェライト化原料に水、バインダを加えて混合、混練し、押出成形することにより、一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする隔壁を有する第1のハニカム成形体を得た。
次に、得られた第1のハニカム成形体の一方の端面における所定のセルの開口部に第1の目封止材を充填した。目封止材の充填に際しては、一方の端面において、第1の目封止部が形成されるセルと第1の目封止部が形成されないセルとが、市松模様状に並ぶようにした。第1の目封止材を充填するときには、一方の端面に、マスクを施し、所定のセルにレーザーを用いて孔を開けて、その孔から第1の目封止材を充填した。そして、充填の方法は、容器に第1の目封止材を貯めておき、ハニカム成形体の端面が漬かるように、第1のハニカム成形体の目封止を形成する側の端面を容器内に浸漬する方法とした。
第1の目封止材の組成としては、第1のハニカム成形体の形成に用いたコージェライト化原料とした。
第1の目封止材が充填された第1のハニカム成形体を乾燥後、焼成して、一方の端面に第1の目封止部を有する第1の片側目封止ハニカム構造体を得た。
次に、第1の片側目封止ハニカム構造体の第1の目封止部が形成された一方の端面側から、両端面が開口するセル内に、触媒スラリーを流入させて、両端面が開口するセル内の隔壁表面全体に触媒を塗工してハニカム触媒体(ハニカム(A))を形成した。また、触媒スラリーをセル内に流入させた後に、余剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばした。そして、触媒を乾燥、焼付けすることにより、セル内の隔壁表面全体に触媒が塗工(担持)されたハニカム触媒体とした。また、触媒の焼付けは550℃で行った。触媒スラリーとしては、白金(Pt)、活性アルミナ、酸素吸蔵剤としてのセリア及び精製水を撹拌混合したものを用いた。なお、ハニカム構造体1リットル当りの貴金属(Pt)の量は2gであった。また、触媒スラリーのコート量はハニカム構造体1リットル当り100gであった。
得られたハニカム触媒体の隔壁の気孔率は50%であり、平均細孔径は18μmであった。気孔率及び平均細孔径は、水銀ポロシメーターで測定した値である。また、得られたハニカム触媒体は、隔壁の厚さが300μm、セル密度が約46セル/cm、セルの断面形状が正四角形であり、さらに、底面の直径が152mm、長さが145mmの円筒状であった。
次に、炭化珪素(SiC)粉末に水、バインダを加えて混合、混練し、押出成形することにより、一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする隔壁を有する第2のハニカム成形体を得た。
次に、得られた第2のハニカム成形体の一方の端面における所定のセルの開口部に第2の目封止材を充填し、第2の目封止材が充填された第2のハニカム成形体を、1450℃で2時間焼成することにより第2の目封止材及び第2のハニカム成形体を焼結させて、一方の端面に第2の目封止部を有する第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))を形成した。一方の端面において、第2の目封止部が形成されるセルと第2の目封止部が形成されないセルとが、市松模様状に並ぶようにした。第2の目封止材を充填するときには、一方の端面に、マスクを施し、所定のセルにレーザーを用いて孔を開けて、その孔から第2の目封止材を充填した。そして、充填の方法は、容器に第2のスラリーを貯めておき、ハニカム成形体の端面が漬かるように、第2のハニカム成形体の目封止を形成する側の端面を容器内に浸漬する方法とした。
第2の目封止材としては、第2のハニカム成形体の形成に用いたSiC粉末を用いた。
第2の目封止材が充填された第2のハニカム成形体を乾燥後大気雰囲気中で脱脂し、その後、Ar不活性雰囲気で焼成して、一方の端面に第2の目封止部を有する第2の片側目封止ハニカム構造体を得た。
得られた第2の片側目封止ハニカム構造体の隔壁の気孔率は50%であり、平均細孔径は18μmであった。気孔率及び平均細孔径は、水銀ポロシメーターで測定した値である。得られた第2の片側目封止ハニカム構造体は、隔壁の厚さが300μm、セル密度が約46セル/cm、セルの断面形状が正四角形であり、さらに、底面の直径が152mm、長さが5mmの円筒状であった。
ハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体を収納する缶体としては、ステンレス鋼からなる管を用いた。缶体の一方の端部は、中心軸に直交する断面の直径が80mmになるように絞った。
ハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体を缶体内に収納(キャニング)するときに、ハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の外周に巻き付けるクッション材としては、非熱膨張性セラミック繊維製マットを用いた。
第2の片側目封止ハニカム構造体の、第2の目封止部が形成された所定のセルの延長上に、ハニカム触媒体の両端部が開口する残余のセルが配置され、且つ第2の片側目封止ハニカム構造体の両端部が開口する残余のセルの延長上にハニカム触媒体の第1の目封止部が形成された所定のセルが配置されるようにして、ハニカム触媒体の他方の端面に、第2の片側目封止ハニカム構造体の端面を当接させ、更に外周にクッション材を巻き付けた状態で、缶体に押し込みハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体とを缶体に収納し、缶体のもう一方の端部に、中心軸に直交する断面の直径が80mmになるように絞った管を溶接して(溶接部は図示せず。)、図1に示す構造の排ガス浄化装置を得た。
得られた排ガス浄化装置を用いて「再生限界」及び「加熱振動試験」を行った。結果を表1に示す。表1,2において、「再生限界」の欄は、「ハニカム(B)目封止位置」が「外側」の場合は比較例1における「再生限界」の値に対する比率が記載され、「ハニカム(B)目封止位置」が「内側」の場合は比較例3における「再生限界」の値に対する比率が記載されている。「加熱振動試験」においては、100時間後の「ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体との当接面」の移動量(ずれた量)が、0.2mm未満の場合に「◎」、0.2〜0.4mmの場合に「○」、0.4〜0.6mm(0.4mmを含まず)の場合に「△」とした。100時間後の当接面の移動量が、0.6mm以下であれば実用上問題はない。
また、表1,2において、「ハニカム(A)の材質」及び「ハニカム(B)の材質」の欄における、「CD」は「コージェライト」を示し、「AT」はアルミニウムチタネートを示し、「SiC」は炭化珪素を示す。また、「ハニカム(A)の長さ」及び「ハニカム(B)の長さ」の欄は、それぞれ、ハニカム(A)、ハニカム(B)の側面部分の中心軸方向長さを示す。また「ハニカム(A)(B)のセル形状」の欄における、「四角」は、ハニカム(A)及び(B)の中心軸に直交する断面におけるセルの形状が四角形であることを示す。また、「ハニカム(A)(B)のセル形状」の欄における、「四角+八角」は、ハニカム(A)及び(B)の中心軸に直交する断面が、面積の大きな八角形のセルと面積の小さな四角形のセルとが交互に並んだ形状になっていることを示す。この場合、ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体とは、四角形のセル同士が対向する位置に配置されるとともに八角形のセル同士が対向する位置に配置されるようにして、当接されている。この「四角+八角」の場合、断面八角形のセルの面積は、断面四角形のセルの面積の1.8倍とした。また、「連接部構造」の欄における、「平面状」はハニカム触媒体(ハニカム(A))の第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))に当接(連接)する端面の形状が平面状であることを示す(この場合、第2の片側目封止ハニカム構造体のハニカム触媒体に当接する端面の形状も平面状である)。
また、「連接部構造」の欄における、「凹凸:1mm」はハニカム触媒体の第2の片側目封止ハニカム構造体に当接する端面が凸状の曲面であり、当該凸状の曲面の高さH(図5参照)が1mmであることを示す。また、上記「凹凸:1mm」の数値部分(1mm)が異なるものは、凸状の曲面の高さHが異なることを示す。また、「連接部構造」の欄における、「突出1.0mm×2」は第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))の第2の目封止部の中の2つが突出目封止部であり、その突出目封止部の突出部分の長さ(ハニカム(B)の中心軸方向長さ)が1.0mmであることを示す。また、「突出0.5mm×3」は第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))の第2の目封止部の中の3つが突出目封止部であり、その突出目封止部の突出部分の長さ(ハニカム(B)の中心軸方向長さ)が0.5mmであることを示す。また、「ハニカム(B)目封止位置」の欄における、「外側」は、第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))の第2の目封止部が、図4に示す排ガス浄化装置の場合のように、ハニカム触媒体に当接しない側の端面(外側の端面)に配設されていることを示す。また、「ハニカム(B)目封止位置」の欄における、「内側」は、第2の片側目封止ハニカム構造体(ハニカム(B))の第2の目封止部が、図3に示すハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の当接状態のように、ハニカム触媒体に当接する側の端面(内側の端面)に配設されていることを示す。また、「ハニカム(B)触媒担持」の欄における、「無」はハニカム(B)に触媒が担持されていないことを示す。「ハニカム(B)触媒担持」の欄における、「有」はハニカム(B)に触媒が担持されていることを示す。
(再生限界)
排ガス浄化装置の煤の堆積量を増加させて、再生(煤の燃焼)を行い、クラックが発生する限界を確認する。ディーゼル燃料(軽油)の燃焼により発生させた煤を含む燃焼ガスを、排ガス浄化装置に流入させることによって、煤を堆積させる。そして、一旦、室温まで冷却した後、排ガス浄化装置に680℃で一定割合の酸素を含む燃焼ガスを流入させ、排ガス浄化装置の圧力損失が低下したときに燃焼ガスの流量を減少させることによって、煤を急燃焼させ、その後のハニカム触媒体及び片側目封止ハニカム構造体におけるクラックの発生の有無を確認する。この試験は、煤の堆積量がハニカム触媒体及び片側目封止ハニカム構造体の合計の容積1リットル当り4g(以下4g/リットル等と表記)から始め、クラックの発生が認められるまで、0.5(g/リットル)ずつ増加して、繰り返し行う。測定は5個について(N=5)行い、その平均値をとった。
(加熱振動試験)
入口ガス温度を900℃、振動加速度を50G、振動周波数を200Hzとし、排ガス浄化装置に加熱した排気ガスを流入させながら、ハニカム触媒体及び第2の片側目封止ハニカム構造体の軸方向に、排ガスによる振動を与えた。評価は、100時間後の「ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体との当接面」の移動量(ずれた量)が、0.2mm未満の場合に「◎」、0.2〜0.4mmの場合に「○」、0.4〜0.6mm(0.4mmを含まず)の場合に「△」とした。100時間後の当接面の移動量が、0.6mm以下であれば実用上問題はない。
Figure 2010221163
Figure 2010221163
(実施例2〜25、比較例1〜4)
ハニカム(A)の材質、ハニカム(B)の材質、ハニカム(A)の長さ(mm)、ハニカム(B)の長さ、ハニカム(A)(B)のセル形状、連接部構造、ハニカム(B)目封止位置及びハニカム(B)触媒担持を表1,2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして排ガス浄化装置を作製した(実施例2〜25、比較例1〜4)。実施例1の場合と同様にして、得られた排ガス浄化装置を用いて「再生限界」の試験及び「加熱振動試験」を行った。結果を表1,2に示す。
表1、表2より、ハニカム(A)をコージェライト、ハニカム(B)をアルミニウムチタネート又は炭化珪素とすることにより、再生限界に優れた排ガス浄化装置となる。ハニカム(B)の材質としては、アルミニウムチタネートより炭化珪素のほうが、再生限界を向上させる効果が大きい。また、連接部の構造(ハニカム触媒体と第2の片側目封止ハニカム構造体とを当接させる部分の構造)を凹凸にすることにより、排ガス浄化装置の耐久性(加熱振動試験結果)が向上することがわかる(実施例9〜11、実施例18、実施例19、実施例23)。また、突出目封止により、排ガス浄化装置の耐久性(加熱振動試験結果)が向上することがわかる(実施例12〜14、実施例20、実施例21、実施例24、実施例25)。
ハニカム(B)の長さが10mm未満の場合、加熱振動試験が「△」であった。また、断面積の大きなセルと断面積の小さなセルとが交互に配置され、断面積の大きなセル内に粒子状物質を堆積させる場合(セル形状「四角+八角」の場合)、再生限界の増加が大きいことが分る。また、突出目封止部は、2つ配設されていれば加熱振動試験結果が良好であることがわかる(実施例12、実施例20、実施例21)。
本発明の排ガス浄化装置は、自動車用エンジン、建設機械用エンジン、産業機械用定置エンジン等の内燃機関、その他の燃焼機器等から排出される排ガス中の粒子状物質を捕集、除去するのに好適に利用することができる。
1:第1のハニカム成形体、2:セル、2a:所定のセル、2b:残余のセル、3:隔壁、4:一方の端面、5:他方の端面、10:第1の片側目封止ハニカム構造体、11:第1の目封止部、12:ハニカム基材、20:ハニカム触媒体、21:触媒、31:第2のハニカム成形体、32:セル、32a:所定のセル、32b:残余のセル、33:隔壁、34:一方の端面、35:他方の端面、40:第2の片側目封止ハニカム構造体、41:第2の目封止部、41a:突出目封止部、41b:突出部分、42:ハニカム基材、50:缶体、51:クッション材、52:缶体入口、53:缶体出口、100:排ガス浄化装置、101:直列型ハニカムフィルタ、G:排ガス。

Claims (8)

  1. 一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材、前記ハニカム基材の前記一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第1の目封止部、及び両端部が開口する残余のセル内の隔壁表面に担持される触媒を有するハニカム触媒体と、
    一方の端面から他方の端面まで貫通し流体の流路となる複数のセルを区画形成する、セラミックを主成分とする多孔質の隔壁を有するハニカム基材、及び前記ハニカム基材の前記一方の端面における所定のセルの開口部に配設された第2の目封止部を有する第2の片側目封止ハニカム構造体と、
    前記ハニカム触媒体と前記第2の片側目封止ハニカム構造体とを収納する缶体とを備え、
    前記ハニカム触媒体のハニカム基材の材質と、前記第2の片側目封止ハニカム構造体のハニカム基材の材質とが異なる材質であり、
    前記第2の片側目封止ハニカム構造体の、前記第2の目封止部が形成された前記所定のセルの延長上に、前記ハニカム触媒体の両端部が開口する残余のセルが配置され、且つ前記第2の片側目封止ハニカム構造体の両端部が開口する残余のセルの延長上に前記ニカム触媒体の前記第1の目封止部が形成された前記所定のセルが配置されるようにして、前記ハニカム触媒体の他方の端面に、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面を当接させた状態で、前記ハニカム触媒体と前記第2の片側目封止ハニカム構造体とが前記缶体に収納された排ガス浄化装置。
  2. 前記第2の片側目封止ハニカム構造体の中心軸方向の長さが、10mm以上、且つ前記ハニカム触媒体の他方の端面に前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面を当接させたときの中心軸方向の全長に対して40%以下、である請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、両端部が開口する前記残余のセル内の隔壁表面に担持される触媒を更に有する請求項1又は2に記載の排ガス浄化装置。
  4. 前記ハニカム触媒体が、中心軸に直交する断面において、前記第1の目封止部が配設される前記所定のセルの面積が、両端部が開口する前記残余のセルの面積より小さいものであり、
    前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、中心軸に直交する断面において、前記第1の目封止部が配設される前記所定のセルの面積が、両端部が開口する前記残余のセルの面積より大きいものである請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
  5. 前記ハニカム触媒体が、他方の端面が凸状又は凹状の曲面であり、
    前記第2の片側目封止ハニカム構造体が、前記ハニカム触媒体の他方の端面に当接させる側の端面が前記ハニカム触媒体の前記他方の端面の凸状又は凹状の曲面に対して相補的な形状の凹状又は凸状の曲面である請求項1〜4のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
  6. 前記ハニカム触媒体又は前記第2の片側目封止ハニカム構造体の凸状に形成された曲面状の端面の、中心軸方向における高さが1〜10mmである請求項5に記載の排ガス浄化装置。
  7. 前記第2の片側目封止ハニカム構造体に配設された前記第2の目封止部の中で、2以上の前記第2の目封止部が、前記一方の端面から外側に突出した突出目封止部であり、
    前記第2の片側目封止ハニカム構造体の前記突出目封止部の突出部分が、前記ハニカム触媒体の両端部が開口する前記残余のセル内に挿入された状態で、前記ハニカム触媒体の前記他方の端面に、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の端面が当接された請求項1〜6のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
  8. 前記ハニカム触媒体の前記ハニカム基材の材質がコージェライトであり、前記第2の片側目封止ハニカム構造体の前記ハニカム基材の材質が炭化珪素又はアルミニウムチタネートである請求項1〜7のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
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