JP2010220936A - 清掃用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる清掃用シートを提供する。
【解決手段】掃除具の下面を覆い、当該掃除具に装着される清掃用シート1において、基材シート10と、基材シート10の少なくとも一方の面に接合され、繊維21,…が一方向に配向して集合してなる繊維集合体20と、を備え、当該清掃用シート1は、基材シート10の短手方向中央部が露出したシート領域R1と、シート領域R1の短手方向両側に、繊維集合体20が配置された集合体領域R2と、を有し、基材シート10及び繊維集合体20の何れか一方は親水性繊維で形成され、何れか他方は疎水性繊維で形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、清掃用シートに関する。
従来、把持棒が連結された掃除具に装着されて使用される清掃用シートとして、基材シートに、繊維集合体が接合されてなるものが知られている。
具体的には、例えば、凹凸箇所に対して繊維の追従性が高く、捕集性能に優れた清掃用シートとして、基材シートと、当該基材シートに接合された複数個の繊維集合体と、を備え、最外方に位置する繊維集合体は、中央に位置する繊維集合体よりも低い捲縮高さで捲縮している繊維が集合してなる清掃用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1記載の清掃用シートにおいて、繊維集合体を形成する繊維には、清掃用シートに付加的な機能を付与し得る薬剤が塗工されている場合がある。具体的には、例えば、清掃用シートをドライな乾式清掃の目的に用いる場合、ゴミの吸着を利用した捕集性を高め得る薬剤が塗工されている。また、例えば、清掃用シートをウェットな湿式清掃の目的に用いる場合、シミ汚れや固形物のこびりつき汚れを溶解させて洗浄性を高め得る薬剤を含む洗浄剤が塗工されている。
また、例えば、髪の毛や綿埃などの絡みやすいゴミ及びパン屑やゴマなどの絡みにくい粒状ゴミの何れに対しても効率的に捕集できる清掃用シートとして、基材シートと、当該基材シートに互いに離間して接合された複数個の繊維集合体と、当該基材シートにおける当該離間した繊維集合体の間に設けられたゴミ粘着部と、を備える清掃用シートが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−6134号公報 特開2008−272147号公報
しかしながら、特許文献1及び2記載の清掃用シートは、ゴミ等の固形状汚れを取り去るための清掃用シートであるため、水等の液状汚れを十分に取り去ることができない。また、繊維集合体が液状汚れで濡れてしまうと、繊維集合体で固形状汚れを絡め取り難くなってしまう。したがって、被清掃面が固形状汚れと液状汚れとの両方で汚れている場合には、例えば、別の清掃用品(雑巾や液状汚れに適した清掃用シートなど)で液状汚れを取り去った後に、当該清掃用シートで固形状汚れを取り去る必要がある。すなわち、当該清掃用シートでは、固形状汚れと液状汚れとの両方を効率的に取り去ることはできない。
本発明の課題は、水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる清掃用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
掃除具の下面を覆い、当該掃除具に装着される清掃用シートにおいて、
基材シートと、
前記基材シートの少なくとも一方の面に接合され、繊維が一方向に配向して集合してなる繊維集合体と、
を備え、
当該清掃用シートは、前記基材シートの短手方向中央部が露出したシート領域と、当該シート領域の短手方向両側に、前記繊維集合体が配置された集合体領域と、を有し、
前記基材シート及び前記繊維集合体の何れか一方は親水性繊維で形成され、何れか他方は疎水性繊維で形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の清掃用シートにおいて、
前記基材シートは、親水性繊維で形成されており、
前記繊維集合体は、疎水性繊維で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の清掃用シートにおいて、
前記繊維集合体の繊維密度は、前記基材シートの繊維密度よりも低いことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項2又は3に記載の清掃用シートにおいて、
前記基材シートには、所定の薬液が含浸されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4の何れか一項に記載の清掃用シートにおいて、
前記繊維集合体が前記基材シートに接合される接合部は、前記繊維の配向方向と直交する方向に延びる複数本の接合線に沿って、破線状に断続的に配列されており、
一の前記接合線に沿って配列された前記接合部と当該配列方向に隣り合う非接合部は、他の前記接合線に沿って配列された前記接合部と、前記繊維の配向方向に重なることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の清掃用シートにおいて、
前記接合部は、前記繊維集合体における前記繊維の配向方向両端部のうちの、前記基材シートの短手方向中央側に位置する端部に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項1〜6の何れか一項に記載の清掃用シートにおいて、
前記繊維集合体は、前記清掃用シートが前記掃除具に装着された際に当該掃除具の端部からはみ出していることを特徴とする。
本発明によれば、掃除具の下面を覆い、当該掃除具に装着される清掃用シートにおいて、基材シートと、基材シートの少なくとも一方の面に接合され、繊維が一方向に配向して集合してなる繊維集合体と、を備え、当該清掃用シートは、基材シートの短手方向中央部が露出したシート領域と、当該シート領域の短手方向両側に、繊維集合体が配置された集合体領域と、を有し、基材シート及び繊維集合体の何れか一方は親水性繊維で形成され、何れか他方は疎水性繊維で形成されている。
すなわち、基材シートが親水性繊維で形成され、繊維集合体が疎水性繊維で形成されている場合には、シート領域で液状汚れを取り去ることができるとともに、集合体領域で固形状汚れを取り去ることができる。また、基材シートが疎水性繊維で形成され、繊維集合体が親水性繊維で形成されている場合には、シート領域で固形状汚れを取り去ることができるとともに、集合体領域で液状汚れを取り去ることができる。したがって、水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる。
本発明の清掃用シートの一例を示す下面側斜視図である。 図1に示す清掃用シートの下面図である。 図1に示す清掃用シートを掃除具に装着した状態の一例を示す側面図である。
以下に、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本発明に係る清掃用シートは、掃除具に装着して用いる取り替え式の清掃用シートである。
なお、以下の説明では、清掃用シート1において、長手方向一端側を左側、他端側を右側とし、短手方向一端側を前側、他端側を後側とし、掃除具100に装着された際に掃除具100と接する側を上側、掃除具100と接する側の反対側を下側とする。
清掃用シート1は、例えば、図1及び図2に示すように、長方形状の基材シート10と、基材シート10の一方の面(下面)に接合され、繊維21,…が一方向(前後方向)に配向して集合してなる2個の繊維集合体20,20と、を備えて構成される。
そして、清掃用シート1は、例えば、図3に示すように、略板状の掃除具100の下面を覆うように装着されて使用される。
具体的には、清掃用シート1は、基材シート10の短手方向(前後方向)中央部が露出したシート領域R1と、シート領域R1の短手方向(前後方向)両側に、繊維集合体20,20が配置された集合体領域R2,R2と、を有し、シート領域R1と、集合体領域R2,R2と、によって床面等の被清掃面Fを清掃する。
この際、清掃用シート1は、例えば、被清掃面Fにゴミ等の固形状汚れがある場合、集合体領域R2,R2で当該固形状汚れを絡め取ることによって、当該固形状汚れを取り去る。また、例えば、被清掃面Fに水等の液状汚れがある場合、シート領域R1で当該液状汚れを吸い取ることによって、当該液状汚れを取り去るとともに、集合体領域R2,R2で当該液状汚れを基材シート10へと吸い上げることによって、当該液状汚れを取り去る。
ここで、集合体領域R2(繊維集合体20)は、清掃用シート1が掃除具100に装着された際に掃除具100の端部(主に短手方向両端部)からはみ出すように配置されている。これにより、掃除具100が入り込めない隙間や部屋の隅、段差の側面などに繊維集合体20がフィットして効率よく清掃できるようになっている。
掃除具100には、当該掃除具100を操作するためにユーザが握る把持棒110が連結されており、掃除具100の上面には、清掃用シート1を装着するための係止部(図示省略)が設けられている。
掃除具100の下面は、その形状が長辺及び短辺を有する矩形状となっている。
基材シート10は、例えば、図1〜図3に示すように、清掃用シート1が掃除具100に装着された際に掃除具100の下面側に配置される清掃部11と、清掃部11の短手方向(前後方向)両側に延在し、清掃用シート1が掃除具100に装着される際に上側に折り返されて自由端部が掃除具100の係止部に係止される被係止部12,12と、清掃部11と被係止部12,12との境界に、被係止部12,12を上側に折り返す際の目印となる折り目(図示省略)と、を備えている。
繊維集合体20は、繊維集合体20の接合部22が所定の接合手段により清掃部11に接合されることによって、繊維21,…が基材シート10の短手方向に配向して集合してなる状態を維持したまま、基材シート10に固定されている。
所定の接合手段としては、例えば、ホットメルト、ヒートシール、超音波シールが挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで、繊維21は、複数の繊維が集合してなる繊維束(トウ)をなしていることとする。
具体的には、繊維集合体20は、例えば、図1及び図2に示すように、清掃用シート1を展開した状態において、基材シート10の長手方向(左右方向)全域に、繊維21,…が基材シート10の短手方向に配向するように、基材シート10の清掃部11から被係止部12に亘って配置されている。そして、繊維集合体20における清掃部11に配置された側の端部が、基材シート10に接合されて、繊維集合体20における被係止部12に配置された側の端部が、自由端部になっている。
すなわち、繊維集合体20,20が基材シート10に接合される接合部22、…は、繊維集合体20における繊維21,…の配向方向(前後方向)両端部のうちの、基材シート10の短手方向中央側に位置する端部に配置されている。
ここで、一方の繊維集合体20の前後方向内側端部と、他方の繊維集合体20の前後方向内側端部と、の間が、繊維集合体20が配置されていないシート領域R1となる。したがって、繊維集合体20の前後方向内側端部の位置によって、シート領域R1の面積が決まるため、シート領域R1の面積確保等の観点から、当該端部はより外側(前後方向外側)に配置されるのが好ましい。
各繊維集合体20それぞれにおいて、接合部22は、例えば、図2に示すように、繊維21,…の配向方向と直交する方向(左右方向)に延びる直線状の2本の接合線L,Lに沿って、破線状に断続的に配列されている。すなわち、接合線Lに沿って、接合部22と、非接合部23と、が交互に配列されている。
また、各繊維集合体20それぞれにおいて、一の接合線L上の非接合部23(一の接合線Lに沿って配列された接合部22と当該配列方向(左右方向)に隣り合う非接合部23)は、他の接合線Lに沿って配列された接合部22と、繊維21,…の配向方向に重なっている。すなわち、繊維集合体20を構成する繊維21,…はそれぞれ、少なくとも1つの接合部22において基材シート10に接合されている。
ここで、ホットメルトやヒートシール、超音波シールなどによって接合部22を基材シート10に接合した場合、例えば、接合部22を繊維集合体20の長手方向一端から他端に亘って連続的に配置すると、接合部22で、繊維集合体20から基材シート10への液状汚れの吸い上げが遮断されてしまう。これに対し、本実施形態の清掃用シート1では、接合部22を繊維集合体20の長手方向一端から他端に亘って断続的に配置して、非接合部22を経由することにより繊維集合体20から基材シート10へと液状汚れが移行できるよう構成しているため、接合部22を連続的に配置した場合と比較して、液状汚れの吸い上げ効率の低下を抑えることができる。
各繊維集合体20それぞれにおいて、接合線L,Lの間隔は任意であるが、繊維集合体20の基材シート10への接合性、シート領域R1の面積確保等の観点から、1.0mm〜40.0mmが好ましく、5.0mm〜15.0mmがより好ましい。
また、一の接合線Lに沿って配列された接合部22,22の間隔は任意であるが、繊維集合体20の基材シート10への接合性、シート領域R1の面積確保等の観点から、40.0mm〜100.0mmが好ましく、70.0mm〜100.0mmがより好ましい。
なお、一方の接合線Lに沿って配列された接合部22,22の間隔や当該接合部22のサイズは、他方の接合線Lに沿って配列された接合部22,22の間隔や当該接合部22のサイズと同一であっても良いし、異なっても良い。
基材シート10は、親水性繊維で形成されたシートである。
具体的には、基材シート10は、親水性繊維を繊維素材として、例えば、スパンレース、エアスルー、エアレイド、ポイントボンド、スパンボンド、ニードルパンチ等の周知の技術により製造される不織布である。
親水性繊維としては、例えば、レーヨン、リヨセル、テンセル、コットン等のセルロース系繊維が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、基材シート10は、親水性繊維で形成された不織布に限ることはなく、親水性繊維で形成されたシートであれば任意であり、例えば、親水性繊維で形成された織布であっても良い。
ここで、清掃用シート1において、基材シート10には、所定の薬液が含浸されていても良い。
所定の薬液は、例えば、水(精製水)に所定の薬剤を添加したものであり、所定の薬剤としては、例えば、洗剤、除菌剤、防虫剤、防腐剤、芳香剤、消臭剤、香料が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
繊維集合体20は、疎水性繊維で形成された繊維束状の繊維21が集合してなるものである。
疎水性繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
繊維集合体20は、基材シート10よりも繊維密度(単位体積あたりの繊維の量)が低くなるよう設定されている。これにより、毛細管現象が作用して、繊維集合体20から基材シート10への液状汚れの吸い上げ効率が向上する。したがって、繊維集合体が濡れていると、繊維集合体で固形状汚れを絡め取り難いが、本実施形態の清掃用シート1が備える繊維集合体20によれば、液状汚れが付着しても液状汚れが残り難いため、固形状汚れの絡め取り効率が低下し難い。
次に、清掃用シート1の使用方法について説明する。
まず、清掃用シート1を掃除具100に装着する。
清掃部11と被係止部12,12との境界に設けられた折り目を目印として、掃除具100の下面に清掃用シート1の清掃部11上面をあてがって、掃除具100の側面(短手方向両側面)に沿って被係止部12,12を上側に折り返す。そして、被係止部12,12の自由端部を掃除具100の上面に設けられている係止部に挟み込む等して係止させることにより、例えば、図3に示すように、清掃用シート1を掃除具100に装着する。
そして、ユーザは、清掃用シート1が装着された掃除具100の把持棒110を握り、清掃用シート1で被清掃面Fを拭き掃除する。
この際、基材シート10に薬液が含浸されていない場合には、清掃用シート1で乾拭きを行うことができる。
具体的には、例えば、ゴミ(髪の毛や綿埃など)等の固形状汚れを、集合体領域R2(繊維集合体20,20)で絡め取ることができる。
また、例えば、水等の液状汚れを、シート領域R1(基材シート10)や集合体領域R2で吸い取ることができる。なお、集合体領域R2に吸い取られて付着した液状汚れは、集合体領域R2から基材シート10へと吸い上げられて、基材シート10に移行するため、集合体領域R2に残り難い。したがって、固形状汚れと液状汚れとの両方が被清掃面Fにあって、集合体領域R2に液状汚れが付着したとしても、繊維集合体20による固形状汚れの絡め取り効率が低下し難く、液状汚れと固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる。
一方、基材シート10に薬液が含浸されている場合には、清掃用シート1で濡拭きを行うことができる。
具体的には、例えば、シミ汚れやこびりつき汚れ(油汚れ等)にシート領域R1を擦り付けて、薬液で当該汚れを溶解しながら、当該汚れをシート領域R1や集合体領域R2で擦り落とすことができる。
また、例えば、集合体領域R2では絡め取りきれない細かい固形状汚れ(砂埃や花粉など)を、薬液で濡れたシート領域R1に付着させて拭き去ることができる。
なお、基材シート10に薬液が含浸されている場合、清掃用シート1を使用することで、被清掃面Fに薬液が付いてしまう場合があるが、被清掃面Fに付いた薬液は、集合体領域R2に付着し、集合体領域R2から基材シート10へと吸い上げられて、再び基材シート10に保持されるため、薬液が被清掃面Fに残らない。すなわち、基材シート10に薬液が含浸されている場合には、清掃用シート1で濡拭きと乾拭きとを同時に行うことができる。
ここで、清掃用シート1においては、繊維集合体20の厚みによって、集合体領域R2とシート領域R1とに段差が生じている。
したがって、基材シート10に薬液が含浸されている場合、ユーザによる把持棒110の操作等によって、清掃用シート1が被清掃面Fに軽く押し付けられると、集合体領域R2のみが被清掃面Fに接触して、シート領域R1は被清掃面Fに接触しないため、当該清掃用シート1で乾拭きを行うことができる。一方、ユーザによる把持棒110の操作等によって、清掃用シート1が被清掃面Fに強く押し付けられると、シート領域R1と集合体領域R2との両方が被清掃面Fに接触するため、当該清掃用シート1で濡拭き(当該濡拭きと同時に乾拭きも)を行うことができる。
すなわち、基材シート10に薬液が含浸されている場合、清掃用シート1は、把持棒110の操作の仕方等によって、清掃中に乾拭き用の清掃用シートと濡拭き用の清掃用シートとに切り替わるため、多様な清掃を行うことができ、好適である。
以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、基材シート10と、基材シート10の一方の面に接合され、繊維21,…が一方向に配向して集合してなる繊維集合体20と、を備え、清掃用シート1は、基材シート10の短手方向中央部が露出したシート領域R1と、シート領域R1の短手方向両側に、繊維集合体20が配置された集合体領域R2,R2と、を有し、基材シート10は、親水性繊維で形成されており、繊維集合体20は、疎水性繊維で形成されている。
したがって、シート領域R1で液状汚れを取り去ることができるとともに、集合体領域R2で固形状汚れを取り去ることができるため、水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる。
ここで、被清掃面Fに液状汚れがある場合、集合体領域R2は当該液状汚れで濡れてしまうが、集合体領域R2に付着した液状汚れは、疎水性の集合体領域R2から親水性の基材シート10へと移行するため、集合体領域R2に残り難い。したがって、集合体領域R2が液状汚れで濡れてしまったとしても、当該液状汚れは集合体領域R2に残り難く、繊維集合体20による固形状汚れの絡め取り効率が低下し難いため、水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる。
また、以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、繊維集合体20の繊維密度は、基材シート10の繊維密度よりも低くなっている。
したがって、毛細管現象が作用して、繊維集合体20から基材シート10への液状汚れの吸い上げ効率が向上するため、より一層、繊維集合体20に液状汚れが残り難く、水等の液状汚れとゴミ等の固形状汚れの両方を好適に取り去ることができる。
また、以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、基材シート10に、所定の薬液を含浸させることもできる。
この場合、清掃用シート1で濡拭きを行うことができるため、シミ汚れやこびりつき汚れ、集合体領域R2では絡め取りきれない細かい固形状汚れ等が被清掃面Fにあったとしても、これらの汚れを好適に取り去ることができる。
さらに、清掃用シート1を使用することで、被清掃面Fに薬液が付いてしまったとしても、被清掃面Fに付いた薬液は、集合体領域R2に付着し、集合体領域R2から基材シート10へと吸い上げられて、再び基材シート10に保持されるため、薬液が被清掃面Fに残らない。したがって、一般的な清掃手順としては、濡れた清掃用品で濡拭きを行った後に、乾いた清掃用品で乾拭きを行うことが多いが、清掃用シート1では濡拭きと乾拭きとを同時に行うことができるため、使い勝手が良い。
また、以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、繊維集合体20が基材シート10に接合される接合部22は、繊維21,…の配向方向と直交する方向に延びる2本の接合線L,Lに沿って、破線状に断続的に配列されており、一の接合線22に沿って配列された接合部22と当該配列方向に隣り合う非接合部23は、他の接合線22に沿って配列された接合部22と、繊維21,…の配向方向に重なっている。
したがって、繊維集合体20を構成する各繊維21を確実に基材シート10に固定することができるとともに、接合部22を繊維集合体20の長手方向一端から他端に亘って連続的に配置した場合に比べて、繊維集合体20から基材シート10への液状汚れの吸い上げ効率の低下を抑えることができる。
また、以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、接合部22は、繊維集合体20における繊維21,…の配向方向両端部(繊維集合体20の前後方向両端部)のうちの、基材シート10の短手方向中央側に位置する端部(繊維集合体20の前後方向内側端部)に配置されている。
ここで、一方の繊維集合体20の前後方向内側端部と、他方の繊維集合体20の前後方向内側端部と、の間が、繊維集合体20が配置されていないシート領域R1となるため、繊維集合体20の前後方向内側端部の位置によって、シート領域R1の面積が決まる。したがって、例えば、清掃部11に接合される接合部22の位置が、繊維集合体20における繊維21,…の配向方向中央部(繊維集合体20の前後方向中央部)にある場合、繊維集合体20の前後方向内側端部を清掃部11の内側に配置する必要があるため、シート領域R1の面積が小さくなってしまう。これに対し、清掃用シート1によれば、接合部22の位置は、繊維集合体20の前後方向内側端部であるため、当該端部を清掃部11の外側に配置することができ、シート領域R1の面積を十分に確保できることとなって、特に基材シート10に所定の薬液が含浸されている場合に好適である。
また、以上説明した本発明の清掃用シート1によれば、繊維集合体20は、清掃用シート1が掃除具100に装着された際に当該掃除具100の端部からはみ出すように配置されている。
したがって、掃除具100が入り込めない隙間や部屋の隅、段差の側面などに繊維集合体20がフィットするため、効率よく清掃できる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記した繊維21,…の配向方向、接合部22,…の配列方向、各数値(接合線L,Lや接合部22,22の間隔)等には、製造上の誤差等は許容されることとする。
接合線Lの本数は、1個の繊維集合体20に対して2本に限ることはなく任意である。
また、接合線Lの形状は、当該接合線Lが繊維21,…の配向方向と直交する方向に延びているのであれば、直線状に限ることはなく任意であり、例えば、ジグザグ状、波線状、曲線状のうちの何れかであっても良い。
接合部22の形状は、長方形状に限ることはなく任意であり、例えば、正方形状、楕円形状、円形状、三角形状、その他多角形状のうちの何れかであっても良い。
また、接合部22は、接合線Lに沿って破線状に断続的に配列されたものに限ることはなく、例えば、接合線Lに沿って連続的に配列されたものであっても良い。すなわち、清掃用シート1は非接合部23を備えていなくても良い。
また、接合部22の位置は、繊維集合体20の前後方向内側端部に限ることはなく任意であり、例えば、繊維集合体20の前後方向中央部であっても良い。
接合部22を基材シート10に接合するための接合手段は、ホットメルト、ヒートシール、超音波シールに限ることはなく任意であり、例えば、その他の接着剤、縫製、ステープラ、植毛等であっても良い。
繊維集合体20の個数は、1個の集合体領域R2に対して1個に限ることはなく、複数であっても良い。
また、繊維集合体20は、基材シート10の片面(下面)だけでなく、両面(上面及び下面)に接合されていてもよい。
基材シート10及び繊維集合体20の何れか一方が親水性繊維で形成され、何れか他方が疎水性繊維で形成されているのであれば、例えば、基材シート10が疎水性繊維で形成されたシートであり、かつ、繊維集合体20が親水性繊維で形成された繊維束状の繊維21が集合してなるものであっても良い。
1 清掃用シート
10 基材シート
20 繊維集合体
21 繊維
22 接合部
23 非接合部
100 掃除具
L 接合線
R1 シート領域
R2 集合体領域

Claims (7)

  1. 掃除具の下面を覆い、当該掃除具に装着される清掃用シートにおいて、
    基材シートと、
    前記基材シートの少なくとも一方の面に接合され、繊維が一方向に配向して集合してなる繊維集合体と、
    を備え、
    当該清掃用シートは、前記基材シートの短手方向中央部が露出したシート領域と、当該シート領域の短手方向両側に、前記繊維集合体が配置された集合体領域と、を有し、
    前記基材シート及び前記繊維集合体の何れか一方は親水性繊維で形成され、何れか他方は疎水性繊維で形成されていることを特徴とする清掃用シート。
  2. 請求項1に記載の清掃用シートにおいて、
    前記基材シートは、親水性繊維で形成されており、
    前記繊維集合体は、疎水性繊維で形成されていることを特徴とする清掃用シート。
  3. 請求項2に記載の清掃用シートにおいて、
    前記繊維集合体の繊維密度は、前記基材シートの繊維密度よりも低いことを特徴とする清掃用シート。
  4. 請求項2又は3に記載の清掃用シートにおいて、
    前記基材シートには、所定の薬液が含浸されていることを特徴とする清掃用シート。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の清掃用シートにおいて、
    前記繊維集合体が前記基材シートに接合される接合部は、前記繊維の配向方向と直交する方向に延びる複数本の接合線に沿って、破線状に断続的に配列されており、
    一の前記接合線に沿って配列された前記接合部と当該配列方向に隣り合う非接合部は、他の前記接合線に沿って配列された前記接合部と、前記繊維の配向方向に重なることを特徴とする清掃用シート。
  6. 請求項5に記載の清掃用シートにおいて、
    前記接合部は、前記繊維集合体における前記繊維の配向方向両端部のうちの、前記基材シートの短手方向中央側に位置する端部に配置されていることを特徴とする清掃用シート。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の清掃用シートにおいて、
    前記繊維集合体は、前記清掃用シートが前記掃除具に装着された際に当該掃除具の端部からはみ出していることを特徴とする清掃用シート。
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