JP2010218815A - 高荷重スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】寿命や操作感を損なうことなく、高荷重化を実現する。
【解決手段】スイッチ接点21,22上に配置され、押下されることによりスイッチ接点21,22を導通させる第1の金属ドーム41と、その上方に位置され、周縁が支持部材30に搭載支持された第2の金属ドーム42と、第1の金属ドーム41の頂点上に位置して第1の金属ドーム41と第2の金属ドーム42との間に介在された中継部材43とを備える。第2の金属ドーム42が押下されることにより押されて変位する中継部材43によって第1の金属ドーム41が押下される。
【選択図】図2

Description

この発明は金属ドームを用いた高荷重スイッチに関する。
スイッチ接点上に金属ドームを配置し、押圧による金属ドームの変形(湾曲方向の反転)を利用してスイッチ接点を導通させるスイッチは、良好なクリック感が得られることから多方面で使用されている。このような金属ドームを用いたスイッチにおいては、操作者にとって操作感がより明確にわかるようにすべく、高荷重化に対する要求があり、このような高荷重化の要求に対応するものとして、金属ドームを2枚重ねて用いる方法が従来提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−12497号公報
しかるに、このように金属ドームを2枚重ねする構成は図13Aに示したように下側に位置する金属ドーム11が上側に位置する金属ドーム12を支える構造となるため、上側に位置する金属ドーム12が押下されると、下側の金属ドーム11には広範囲に大きな負荷がかかることになる。つまり、金属ドームが単体で使用される場合、金属ドームを押下する部材(押し子)は一般に金属ドームの頂点に点接触で接触して金属ドームを押圧変形させるが、図13Aに示したような2枚重ね構成では点接触状態は得られず、上下の金属ドーム11,12は面接触することになる。
従って、金属ドームを2枚重ねする構成では、金属ドームの摩擦や負荷が増大し、かつ理想的な変形が得られないことから、耐久性・寿命の点で劣るものとなり、さらに操作感も損なわれることになる。
一方、高荷重化を実現すべく、図13Bに示したように金属ドーム11の上に弾性体として例えばコイルバネ13を付加する構成や図13Cに示したように金属ドーム11を並列配置する構成が考えられる。
しかしながら、図13Bの構成では金属ドーム本来の明快なクリック感が得られにくくなり、また図13Cに示した構成では占有スペースが大となって小型化が図れないといった問題がある。
なお、単一の金属ドームで高荷重化を図る場合には外周部分を立たせたり、ドームの曲げ高さを大にする(曲率を大きくする)といったことが必要となるが、このような形状の金属ドームはクラック等が発生しやすく、十分な耐久性を確保することが難しいという問題がある。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、寿命や操作感を損なうことなく、高荷重化を達成し、かつ小型に構成することができる高荷重スイッチを提供することにある。
請求項1の発明によれば、高荷重スイッチはスイッチ接点上に配置され、押下されることによりスイッチ接点を導通させる第1の金属ドームと、その第1の金属ドームの上方に位置され、周縁が支持部材に搭載支持された第2の金属ドームと、第1の金属ドームの頂点上に位置して第1の金属ドームと第2の金属ドームとの間に介在された中継部材とを備え、中継部材は第2の金属ドームが押下されることにより押されて変位し、その変位する中継部材によって第1の金属ドームが押下される構造とされている。
請求項2の発明では請求項1の発明において、支持部材は板状とされて中央に貫通孔を有し、中継部材は前記貫通孔に配され、貫通孔に案内されて変位する構造とされる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、支持部材は枠状をなし、その枠内に中継部材が位置され、中継部材と支持部材はヒンジを介して一体形成されているものとされる。
請求項4の発明では請求項1の発明において、支持部材は枠状をなし、その枠内に中継部材が位置され、中継部材と支持部材は蛇腹を介して一体形成されているものとされる。
請求項5の発明では請求項1乃至4のいずれかの発明において、第1の金属ドームと第2の金属ドームは第2の金属ドームが押下された際に、押下に要する操作力が極小値となるタイミングが一致されている。
請求項6の発明では請求項1乃至5のいずれかの発明において、中継部材と第1の金属ドームとの間及び中継部材と第2の金属ドームとの間のいずれか一方に隙間が設けられているものとされる。
請求項7の発明では請求項1乃至6のいずれかの発明において、中継部材が弾性を有するものとされる。
請求項8の発明では請求項1乃至7のいずれかの発明において、スイッチ接点は上面に凹部が形成されたベース部材の凹部の底面に配設され、凹部の側壁に形成された段部に支持部材が搭載されているものとされる。
請求項9の発明では請求項1乃至7のいずれかの発明において、スイッチ接点は基板上に形成されて、その基板上に第1の金属ドームが配置され、支持部材はその周縁部が基板上に搭載されているものとされる。
請求項10の発明では請求項1乃至7のいずれかの発明において、スイッチ接点は基板上に形成され、支持部材はその周縁部が下押さえを介して基板上に搭載され、第1の金属ドームはその周縁が下押さえに搭載支持されているものとされる。
この発明によれば、上下に配置された第1及び第2の金属ドームを具備し、それら2つの金属ドームが押下される構造となっているものの、下側に位置する第1の金属ドームは中継部材を介してその頂点が押下され、つまり単体で使用時と同様、良好に押下されるものとなっている。また、第1の金属ドームと第2の金属ドームは押下操作された際に、第1の金属ドームと第2の金属ドームのクリック感のタイミングがズレることによる操作者の誤認識を防ぐため、押下に要する操作力が極小値となるタイミングが一致されている。よって、これらよりこの発明によれば、寿命や操作感を損なうことなく、高荷重化を実現でき、高荷重・長寿命・小型なスイッチを提供することができる。
この発明による高荷重スイッチの第1の実施例の外観を示す斜視図。 図1の拡大断面斜視図。 図1の分解斜視図。 図1に示した高荷重スイッチの荷重特性を説明するための図。 中継部材を弾性体とした場合の荷重特性の一例を説明するための図。 この発明による高荷重スイッチの第2の実施例を示す図、Aは動作前の断面斜視図、Bは動作後の断面斜視図、Cは一部省略した平面図。 この発明による高荷重スイッチの第3の実施例を示す図、Aは動作前の断面斜視図、Bは動作後の断面斜視図、Cは一部省略した平面図。 この発明による高荷重スイッチの第4の実施例を示す図、Aは動作前の断面斜視図、Bは動作後の断面斜視図、Cは一部省略した平面図。 この発明による高荷重スイッチの第5の実施例を示す図、Aは斜視図、Bは断面斜視図。 図9の分解斜視図。 この発明による高荷重スイッチの第6の実施例を示す図、Aは斜視図、Bは断面斜視図。 図11の分解斜視図。 Aは高荷重スイッチの従来構成例を説明するための図、B及びCは高荷重スイッチの検討例を説明するための図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による高荷重スイッチの第1の実施例の外観を示したものであり、図2はその断面構造を示したものである。また、図3は各部に分解して示したものである。この例では高荷重スイッチはスイッチ接点21,22を備えたベース部材20と支持部材30と第1及び第2の金属ドーム41,42と中継部材43と押さえ44とカバー部材45とによって構成されている。
まず、各部の構成について説明する。
ベース部材20は図3に示したように略方形の厚板形状とされ、その上面20aの中央には円形の凹部20bが形成されている。凹部20bの底面の中央にはスイッチ接点21が配設され、さらにスイッチ接点21を挟むように一対のスイッチ接点22(図3では一方は隠れて見えない)が凹部20bの底面の周縁に配設されている。各スイッチ接点21,22はこの例では金属板よりなり、樹脂製のベース部材20にインサート成形されている。ベース部材20の側面にはこれらスイッチ接点21,22から延長形成された端子21a,22aが突出されている。なお、凹部20bの側壁には全周に渡って段部20cが形成されており、この段部20cより上面20a側は下面側より拡径されている。また、上面20aの4隅には取り付け穴20dがそれぞれ形成されている。
支持部材30は樹脂製とされ、図3では2つに分けて示しているが、この例ではリング形状をなす金属板31がインサート成形されたものとされる。円板状をなす支持部材30の中央には貫通孔30aが形成されている。上面に存在するリング状凹部30bはインサート成形された金属板31が位置する部分である。金属板31は例えばステンレス板とされる。なお、貫通孔30aの上面側開口部にはR面取りが施されている。
第1及び第2の金属ドーム41,42は例えばバネ用ステンレス板やリン青銅板によって形成され、この例ではこれら2つの金属ドーム41,42は同一形状とされている。
中継部材43は球状をなし、鋼球などの金属製とされる。中継部材43は第1及び第2の金属ドーム41,42との当接部が点接触であることが望ましいため、一般的に球状のものが用いられるが、当接部が点接触部を有する円柱状でも構わない。
押さえ44は樹脂シートよりなり、ベース部材20と同一外形を有し、中央には円形の開口44aが設けられている。また、4隅には位置決め穴44bがそれぞれ形成されている。
カバー部材45は枠部45aと押し子45bと一対のヒンジ45cとよりなり、樹脂製とされる。枠部45aはベース部材20と同一外形を有し、内周は円形とされている。押し子45bは円形とされて枠部45aの枠内中央に位置し、一対のヒンジ45cを介して枠部45aに連結支持されている。押し子45bの上面には1段高い円形の段部45dが形成されており、下面の中央には円柱状の突起45e(図2参照)が形成されている。
ヒンジ45cは枠部45aの内周に沿って延伸された円弧部45fとその円弧部45fの両端を枠部45a及び押し子45bにそれぞれ繋ぐ連結部45g,45hとよりなり、所要の可撓性を有するように、その厚さが枠部45aより薄くされている。なお、枠部45aの下面の4隅にはボス45iがそれぞれ形成されている。
各部の組み立てはベース部材20上に各部品を順次、積層搭載することによって行われる。
第1の金属ドーム41はベース部材20の凹部20bの底面のスイッチ接点21,22上に配置され、その上に支持部材30が配置される。支持部材30は図2に示したように、その周縁部が凹部20bの側壁に形成されている段部20c上に搭載されて配置される。支持部材30の貫通孔30aには中継部材43が配置され、中継部材43は第1の金属ドーム41の頂点上に搭載される。
第2の金属ドーム42は支持部材30上に配置され、その周縁が支持部材30の金属板31上に搭載支持される。第2の金属ドーム42は第1の金属ドーム41の上方に位置し、この例ではその頂点の裏面側が中継部材43と当接されている。なお、支持部材30の金属板31の外側に位置する部分は金属板31より若干高くされており、この部分によって第2の金属ドーム42は位置決めされている。
最後に、押さえ44を挟んでカバー部材45が取り付けられる。カバー部材45はその4隅に形成されているボス45iが押さえ44の位置決め穴44bを挿通し、ベース部材20の取り付け穴20dに嵌め込まれることによりベース部材20に取り付けられ、これにより組み立てが完了する。なお、カバー部材45の押し子45bの下面に形成されている突起45eは第2の金属ドーム42の頂点上に位置して頂点と当接される。
次に、動作について説明する。
押し子45bが押下操作されると、その突起45eに押されて第2の金属ドーム42が押下され、中継部材43は第2の金属ドーム42に押されて下方へ変位する。この際、支持部材30の貫通孔30aに配されている中継部材43は貫通孔30aの内壁面に摺動案内されて変位する。中継部材43の変位により第1の金属ドーム41は中継部材43によって押下され、その押下により変形して(湾曲方向が反転して)中央部がスイッチ接点21と接触する。これにより、スイッチ接点21と22とが第1の金属ドーム41を介して導通され、スイッチがONとなる。
押し子45bへの押下操作力を解除すると、第1及び第2の金属ドーム41,42はそれぞれその弾性復元力(反力)により元の状態(初期状態)に復帰し、スイッチはOFFとなる。
この例では上述したように、上下に配置した2つの金属ドーム41,42を具備するものの、上側に位置する第2の金属ドーム42はその周縁が支持部材30によって支持され、第2の金属ドーム42と第1の金属ドーム41との間に介在された球状の中継部材43によって上側に位置する第2の金属ドーム42から下側に位置する第1の金属ドーム41に押下が伝達され、つまり荷重が伝達されるものとなっている。
従って、従来の例えば金属ドームを2枚重ねする構成のように、2つの金属ドームが面接触したり、また下側の金属ドームに大きな負荷がかかるといったことはこの例では発生せず、下側に位置する金属ドーム41は単体で押し子によって押下されて使用される場合と同様、点接触の中継部材43によって良好に押下されるものとなっている。これにより、この例では寿命や操作感を損なうことなく、高荷重化を実現することができる。
なお、この例では中継部材43は第1及び第2の金属ドーム41,42とそれぞれ当接されているため、押し子45bによる押圧により第2の金属ドーム42が変形を開始すると、第1の金属ドーム41も同じタイミングで変形を開始するものとなっており、また第1の金属ドーム41と第2の金属ドーム42は同一形状とされている。これにより、この例では単体の金属ドームに対して操作力を倍増させることができ、かつ明確なクリック感が得られるものとなっている。
図4はこの様子を説明するための荷重特性を示したものであり、図4A,Bはそれぞれ第1及び第2の金属ドーム41,42の単体の荷重特性を示し、図4Cはそれら両金属ドーム41,42を具備する上述した高荷重スイッチの荷重特性を示す。金属ドームの荷重特性はヒステリシスを有する。図中、F0は押下時の操作力のピーク荷重を表し、F3,F3′は押圧時の操作力が極小値となるボトム荷重を表す。また、S1はピーク荷重となるストロークを表し、S3はボトム荷重となるストロークを表す。
図4Cに示したように、第1及び第2の金属ドーム41,42を具備する高荷重スイッチの荷重特性はそれら金属ドーム41,42単体の荷重特性の合算相当となり、操作力は倍増する。ボトム荷重となるストロークS3は単体の場合のストロークS3と変わらない。
明確なクリック感を得るためにはこの例のように第1の金属ドーム41と第2の金属ドーム42は第2の金属ドーム42が押し子45bによって押下された際に、それら両金属ドーム41,42の押下に要する操作力が極小値つまりボトム荷重となるタイミングを一致させることが重要であり、これにより明確なクリック感と共にスイッチをONさせることができる。
上述した例では押し子45bの突起45eの形状を円柱形状としているが、突起45eの形状は半球形状としてもよい。また、支持部材30は第2の金属ドーム42の周縁を支持する部分を強化すべく、金属板31をインサート成形したものとしているが、必ずしも金属板31を配置する必要はなく、金属板31をなしとしてもよい。中継部材43は金属製に限らず、樹脂製としてもよく、さらには弾性体とすることもできる。
中継部材43をゴム等の弾性体によって形成した場合、押し子45bが押下操作され、第2の金属ドーム42によって中継部材43が押されても中継部材43自身が弾性変形(圧縮変形)するため、第1の金属ドーム41が中継部材43によって押下され、変形を開始するまでにはタイミングのズレが生じる。
図5はこの場合の荷重特性を図4と同様に示したものであり、横軸のストロークは押し子45bのストロークとして表わしている(図4も同様)。図5A,Bに示したように第1の金属ドーム41と第2の金属ドーム42の変形開始には中継部材43の圧縮変形量分のズレsが生じる。この場合、第1の金属ドーム41と第2の金属ドーム42とは荷重特性の異なる金属ドームを用いて図5A,Bに示したようにボトム荷重となるストロークS3が一致するように取付位置および中継部材43の圧縮変形量を調整する。
次に動作について図5を用いて説明する。
押し子45bが押下されると図5Bに示す第2の金属ドーム42と図5Cに示す中継部材43が操作力に応じ変形する。中継部材43の弾性力により第1の金属ドーム41の弾性力の方が小さくすることで、中継部材43の変形がストロークsに達する操作力までは第1の金属ドーム41は変形しない。ストロークがsより大きくなる操作力を加えることで、第1の金属ドーム41の変形が始まり、それまで中継部材43を保持していた第1の金属ドーム41が変位し、中継部材43への操作力がそれ以上加わらなくなる(厳密には0ではない)。
このようにすることにより、これら第1及び第2の金属ドーム41,42の荷重特性と中継部材43の弾性変形による荷重(図5C参照)の合算相当となる高荷重スイッチの荷重特性は図5Dに示したようになり、高荷重を実現でき、かつスイッチON時の明確なクリック感が得られるものとなる。
図4Cに示したような荷重特性とすれば、2つの金属ドーム41,42を使用しながら、単体の金属ドームの場合と同様の操作感触を得ることができる。これに対し、図5Dに示したような荷重特性とすれば、図4Cの場合と異なる操作感触を実現することができ、操作感触をカスタマイズすることができる。なお、図5A,Bでは第1及び第2の金属ドーム41,42のボトム荷重となるストロークS3の一致に加え、第1及び第2の金属ドーム41,42のピーク荷重となるストロークS1も一致させているが、ピーク荷重となるストロークS1は若干ズレていてもよく、ボトム荷重となるストロークS3を一致させることがスイッチON時の明確なクリック感を得る上で重要である。
図5は中継部材43を弾性体とした場合の荷重特性の一例を示したものであるが、この図5に示したような荷重特性は例えば中継部材43と、その上に位置する第2の金属ドーム42との間に隙間を設けることによっても実現することができる。
次に、図6に示したこの発明による高荷重スイッチの第2の実施例について説明する。
この例では詳細図示を省略しているが、スイッチ接点は基板51上に形成されており、この基板51上に高荷重スイッチが構成されているものとされる。
第1の金属ドーム41は基板51上に配置され、この第1の金属ドーム41上に支持部材30、中継部材43及び第2の金属ドーム42が第1の実施例と同様、順次配置されている。なお、押さえ44及びカバー部材45の図示は省略している。
この例では支持部材30は金属板31を具備せず、単なる樹脂製とされており、周縁部30cが基板51上に搭載されている。支持部材30の下面における周縁部30cより内側部分は図6Aに示したように、さら穴形状をなす凹部30dとされており、第1の金属ドーム41はこの凹部30d内に収容され、位置決めされている。
一方、支持部材30の上面側には周縁部30cに対して1段低い段部30eが形成され、さらにこの段部30eより1段低い段部30fが貫通孔30aの回りに形成されている。第2の金属ドーム42は図6Aに示したように段部30eに配置されて位置決めされている。段部30fは第2の金属ドーム42の変形時の逃げとして形成されている。なお、図6Bは第2の金属ドーム42が押下され、それにより中継部材43及び第1の金属ドーム41が押下されてスイッチがONとなった状態を示したものであり、図6Cは第2の金属ドーム42及び基板51を省略して上から見た状態を示したものである。
この発明による高荷重スイッチは第1の実施例に示したような単体のデバイスに限らず、この第2の実施例に示したように基板51上に構成されるものとしてもよい。なお、基板51上に形成されるスイッチ接点は第1の実施例と同様、反転した第1の金属ドーム41を介して導通される接点構成でもよく、あるいは反転した第1の金属ドーム41によって押圧されて導通するメンブレンスイッチ等としてもよい。
図7及び図8は図6に示した第2の実施例に対し、中継部材43の配置・支持構造を変えたこの発明の第3及び第4の実施例をそれぞれ示したものである。
図7では支持部材30は枠状とされ、その枠内の中央に中継部材43が位置され、中継部材43と支持部材30は一対のヒンジ32を介して一体形成されている。
枠状をなす支持部材30は基板51上に搭載される周縁部30cと、その周縁部30cの内周に位置する環状部30gとよりなり、環状部30gの上下面は図6における支持部材30の段部30e及び凹部30dの外周側形状と同一形状とされている。
ヒンジ32は図7Cに示したように環状部30gの内周に沿った円弧部32aと、その円弧部32aの両端をそれぞれ環状部30g及び中継部材43に繋ぐ連結部32b,32cとよりなり、一対のヒンジ32は中継部材43の中心に対して点対称となるように配置されている。
この例では中継部材43はこれら一対のヒンジ32によって連結支持されることにより、第1の金属ドーム41の頂点上に位置決めされると共に、上下方向に変位自在とされており、これにより第2の金属ドーム42から第1の金属ドーム41へ荷重を伝達することができるものとなっている。
なお、この例では一対のヒンジ32によって中継部材43を支持しているが、例えばヒンジ32を1つとし、1つのヒンジ32によって中継部材43を支持する構造としてもよい。この場合は片持ち梁状をなすヒンジ32の遊端に中継部材43が一体形成される。
図8はヒンジ32に替え、蛇腹33によって中継部材43を支持する構造としたものである。蛇腹33は円形とされて、襞(山谷)が同心円をなすように形成されており、この蛇腹33の中央に中継部材43が位置されている。
蛇腹33は例えばシリコーンゴムやエラストマによって形成され、その内周部及び外周部はこの例ではそれぞれ図8Aに示したように、コ字状断面を有するものとされている。蛇腹33はこれらコ字状部33a,33bがそれぞれ支持部材30の内周面に突設されたリング状突部30h及び中継部材43のまわりに突設されたリング状突部43aをくわえ込むような形で、支持部材30及び中継部材43に連結されている。
中継部材43はこのように蛇腹33に連結支持されることにより、図7の構造と同様、第1の金属ドーム41の頂点上に位置決めされると共に、上下方向に変位自在とされる。上記のような構成とされた支持部材30、蛇腹33及び中継部材43は2色成形により一体形成することができる。なお、この図8に示した構成では基板51上のスイッチ接点及び第1の金属ドーム41が位置する空間は支持部材30と蛇腹33と中継部材43とによって密閉された構造とすることが可能となるため、スイッチ接点や第1の金属ドーム41に対する防塵・防水効果を得ることができる。
次に、この発明による高荷重スイッチの第5の実施例について図9及び図10を参照して説明する。なお、図9Aは外観を示したものであり、図9Bはその断面構造を示したものである。また、図10は各部に分解して示したものである。
この例では高荷重スイッチは前述の図6に示した高荷重スイッチと同様、基板51上に構成されるものとされ、図6に示した構成に対し、上押さえ46と下押さえ47とが設けられたものとなっている。
基板51上には図10に示すように円形のスイッチ接点52が形成され、さらにこのスイッチ接点52を挟むように略方形状の一対のスイッチ接点53が形成されている。これらスイッチ接点52,53はこの例では基板51の板面上に突出するように形成されている。
スイッチ接点52,53の突出量は第1の金属ドーム41が変形し、確実にスイッチ接点52に接触できる程度であることが望ましく、突出していなくても構わない。
上押さえ46及び下押さえ47は共にシート状とされ、外形形状は支持部材30の外形形状と一致されている。上押さえ46の中央には円形の開口46aが形成されており、下押さえ47には図10に示したように矩形の中央が円形状に広げられた形状を有する開口47aが形成されている。
上押さえ46及び下押さえ47はそれぞれ支持部材30の周縁部30cの上面及び下面に積層配置される。上押さえ46は周縁部30cの上面に積層される部分より、開口46aに向かって円錐状に隆起している。これにより、支持部材30の段部30eに位置する第2の金属ドーム42はその周縁部が上押さえ46によって押さえられ、支持部材30に保持される。また、支持部材30の凹部30dに位置する第1の金属ドーム41はその周縁部が下押さえ47によって押さえられ、下押さえ47に搭載支持される。
支持部材30はその周縁部30cが下押さえ47を介して基板51上に搭載され、この際、基板51上に突出形成されているスイッチ接点52,53は下押さえ47の開口47a内にはまり込んで位置し、これにより第1の金属ドーム41はスイッチ接点52,53上に配置される構造となる。
この図9及び図10に示したような構成を採用すれば、第1及び第2の金属ドーム41,42は共に支持部材30に保持されることになり、つまり支持部材30と一体化されるため、基板51上に高荷重スイッチを構成する場合に取扱い易く、容易に実装することができるものとなる。
なお、上押さえ46はこの例では開口46aを有し、第2の金属ドーム42は開口46aから露出しているが、第2の金属ドーム42の押圧時にその感触を損なわない程度に上押さえ46が弾性を有し、かつ押圧することができるものとすれば、開口46aはなしとしてもよい。
一方、この例では基板51上にスイッチ接点52,53が形成され、これらスイッチ接点52,53は反転した第1の金属ドーム41を介して導通されるものとなっているが、基板51上のスイッチ接点は反転した第1の金属ドーム41によって押圧されることにより導通する(スイッチがONとなる)メンブレンスイッチ等とすることもできる。この場合、下押さえ47の開口47aは特に必要ではなく、第1の金属ドーム41が押圧により反転することができ、かつ感触を損なわない程度の弾性を下押さえ47が有しているものとすれば、開口47aはなしとしてもよい。
次に、図11及び図12に示したこの発明の第6の実施例について説明する。なお、図11Aは外観を示し、図11Bはその断面構造を示す。また、図12は各部に分解して示したものである。
この例では高荷重スイッチは第1の実施例と同様、単体のデバイスとされ、基板51上に表面実装可能な構成とされる。この高荷重スイッチは図9及び図10に示した高荷重スイッチと下押さえの構成のみが異なるものとなっており、下押さえ47′にはスイッチ接点48,49が設けられている。
スイッチ接点48,49は図10におけるスイッチ接点52,53と同様の形状・配置構成とされ、下押さえ47′の上面に形成されている。スイッチ接点48,49は下押さえ47′にインサート成形されており、下押さえ47′の下面側にはこれらスイッチ接点48,49から導出された端子48a,49aが配置されている。
下押さえ47′の外形形状は支持部材30の外形形状と一致されており、支持部材30の下面に積層配置される。これにより、第1の金属ドーム41は下押さえ47′に搭載支持され、スイッチ接点48,49上に配置される。
上記のような構成とされた高荷重スイッチは端子48a,49aが基板51上に形成された電極パターン54,55に半田付けされて図11に示したように基板51上に表面実装される。

Claims (10)

  1. スイッチ接点上に配置され、押下されることにより前記スイッチ接点を導通させる第1の金属ドームと、
    その第1の金属ドームの上方に位置され、周縁が支持部材に搭載支持された第2の金属ドームと、
    前記第1の金属ドームの頂点上に位置して前記第1の金属ドームと前記第2の金属ドームとの間に介在された中継部材とを備え、
    前記中継部材は前記第2の金属ドームが押下されることにより押されて変位し、その変位する中継部材によって前記第1の金属ドームが押下される構造とされたことを特徴とする高荷重スイッチ。
  2. 請求項1記載の高荷重スイッチにおいて、
    前記支持部材は板状とされて中央に貫通孔を有し、
    前記中継部材は前記貫通孔に配され、前記貫通孔に案内されて変位する構造とされていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  3. 請求項1記載の高荷重スイッチにおいて、
    前記支持部材は枠状をなし、その枠内に前記中継部材が位置され、
    前記中継部材と前記支持部材はヒンジを介して一体形成されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  4. 請求項1記載の高荷重スイッチにおいて、
    前記支持部材は枠状をなし、その枠内に前記中継部材が位置され、
    前記中継部材と前記支持部材は蛇腹を介して一体形成されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  5. 請求項1乃至4記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記第1の金属ドームと前記第2の金属ドームは前記第2の金属ドームが押下された際に、押下に要する操作力が極小値となるタイミングが一致されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  6. 請求項1乃至5記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記中継部材と前記第1の金属ドームとの間及び前記中継部材と前記第2の金属ドームとの間のいずれか一方に隙間が設けられていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  7. 請求項1乃至6記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記中継部材が弾性を有することを特徴とする高荷重スイッチ。
  8. 請求項1乃至7記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記スイッチ接点は上面に凹部が形成されたベース部材の前記凹部の底面に配設され、
    前記凹部の側壁に形成された段部に前記支持部材が搭載されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  9. 請求項1乃至7記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記スイッチ接点は基板上に形成されて、その基板上に前記第1の金属ドームが配置され、
    前記支持部材はその周縁部が前記基板上に搭載されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
  10. 請求項1乃至7記載のいずれかの高荷重スイッチにおいて、
    前記スイッチ接点は基板上に形成され、
    前記支持部材はその周縁部が下押さえを介して前記基板上に搭載され、
    前記第1の金属ドームはその周縁が前記下押さえに搭載支持されていることを特徴とする高荷重スイッチ。
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