JP2010217113A - 断面形状測定装置 - Google Patents

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圭司 能丸
Daiki Sawabe
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Abstract

【課題】ワークに施された溝または穴の断面形状を高精度に検出することができる断面形状測定装置を提供する。
【解決手段】白色光を発する光源101と、白色光に含まれる各波長をそれぞれ集光して、溝2に向かう光軸上に複数の集光点を形成する色収差レンズ102と、色収差レンズ102とワーク1とを溝2に交差する方向に相対的に移動させる移動手段と、移動手段によって色収差レンズ102とワーク1とを溝2に交差する方向に相対的に移動させながら色収差レンズ102で溝2に光を集光させたときに、溝2の表面で反射した反射光に基づいて溝2の断面形状を測定する測定手段120と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、加工装置によってワークに施された溝または穴の断面形状を測定する断面形状測定装置に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリート(切断ライン)に沿ってダイシングすることにより個々の半導体チップを製造している。このように半導体ウエーハをダイシングする装置としては、切削装置(例えば、特許文献1参照)やレーザ加工装置(例えば、特許文献2参照)が用いられている。
これらの装置を用いて、半導体ウエーハに溝や穴を形成することもある。その際、加工品質のチェック等のため溝や穴の断面形状を検出することが求められる場合がある。そのための測定方法の提案例もある(例えば、特許文献3参照)。
特開平08−25209号公報 特開平10−305420号公報 特開平11−2510号公報
しかしながら、特許文献3に示されるような測定方法では、溝や穴の断面形状を高精度に検出することができず、さらに高精度な測定が可能な断面形状測定装置が要望されている。また、電子顕微鏡で溝や穴の断面形状を観察することも可能であるが、非常に高価な対応策となってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワークに施された溝または穴の断面形状を高精度に検出することができる断面形状測定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる断面形状測定装置は、ワークに施された溝または穴の断面形状を測定する断面形状測定装置であって、白色光を発する光源と、前記白色光に含まれる各波長をそれぞれ集光して、前記溝または穴に向かう光軸上に複数の集光点を形成する色収差レンズと、該色収差レンズと前記ワークとを前記溝または穴に交差する方向に相対的に移動させる移動手段と、該移動手段によって前記色収差レンズと前記ワークとを前記溝または穴に交差する方向に相対的に移動させながら前記色収差レンズで前記溝または穴に光を集光させたときに、前記溝または穴の表面で反射した反射光に基づいて前記溝または穴の断面形状を測定する測定手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる断面形状測定装置は、上記発明において、前記測定手段は、前記反射光を回折光に変換する回折格子と、前記回折光を集光する回折光集光レンズと、該回折光集光レンズによって集光される光を検出する受光センサ機構と、該受光センサ機構で検出した情報を記憶する反射光記憶部と、前記色収差レンズによって集光される前記白色光に含まれる各波長の焦点距離を記憶した焦点距離記憶部と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる断面形状測定装置は、上記発明において、前記受光センサ機構は、前記回折光集光レンズによって集光される前記回折光を反射するミラーと、該ミラーを回転可能に支持して回転走査させる回転支持部と、前記ミラーで反射された前記回折光を受光する受光センサと、前記ミラーで反射された前記回折光が前記受光センサに届く前に、前記回折光の一部を遮断するマスクと、前記回転支持部による前記ミラーの回転角度と前記受光センサが受光する光の波長との関係を記憶した回転角度情報記憶部と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ワークに施された溝または穴の断面形状を高精度に検出することができる断面形状測定装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1の断面形状測定装置を示す外観斜視図である。 図2は、実施の形態1の断面形状測定部を概略的に示す構成図である。 図3は、図2中のA部分を拡大して示す構成図である。 図4は、図2中のB部分を拡大して示す構成図である。 図5は、測定手段の構成例を概略的に示す構成図である。 図6は、本発明の実施の形態2の測定手段の構成例を概略的に示す構成図である。 図7は、本発明の実施の形態3の断面形状測定部を概略的に示す構成図である。
以下、本発明を実施するための形態である断面形状測定装置について図面を参照して説明する。本実施の形態は、格子状に配列された複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成され、ストリートに沿って加工用レーザビームの照射により既に溝加工が施された加工済みの半導体ウエーハ等のワークを測定対象物としてその溝の断面形状を測定するためのものである。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の断面形状測定装置を示す外観斜視図である。本実施の形態の断面形状測定装置20は、既に溝加工が施された加工済みのワーク1を保持する保持面21aを有する保持手段21と、保持手段21の保持面21a上に保持されたワーク1を測定対象物としてその溝の断面形状を測定する断面形状測定部100と、この断面形状測定部100が照射する測定光に対して保持面21a上に保持されたワーク1を溝に交差する方向に相対的に移動させる移動手段30と、制御手段200とを備えている。保持手段21は、ワーク1を保持面21a上に吸引保持するとともに、円筒部22内の図示しないモータに連結されて回転可能に設けられている。
また、XYZ座標軸を図1のように設定した場合、移動手段30は、X軸送り手段31とY軸送り手段32とからなる。保持手段21は、2段の滑動ブロック33,34上に搭載されている。保持手段21は、滑動ブロック33に対してボールネジ35、ナット(図示せず)、パルスモータ36等により構成されたX軸送り手段31によって水平方向となるX軸方向に移動可能に設けられ、搭載されたワーク1を断面形状測定部100が照射する測定光に対して相対的にX軸方向に移動させる。保持手段21は、同様に、滑動ブロック34に対してボールネジ37、ナット(図示せず)、パルスモータ38等により構成されたY軸送り手段32によって水平方向となるY軸方向に移動可能に設けられ、搭載されたワーク1を断面形状測定部100が照射する測定光に対して相対的にY軸方向に移動させる。
ここで、X軸送り手段31に対しては、保持手段21のX軸方向の送り量を検出するためのX軸送り量検出手段39が付設されている。X軸送り量検出手段39は、X軸方向に沿って配設されたリニアスケール39aと、滑動ブロック33に配設され滑動ブロック33とともにリニアスケール39aに沿って移動する図示しない読み取りヘッドとからなっている。このX軸送り量検出手段39は、例えば1μm毎に1パルスのパルス信号を制御手段200に送ることで、この制御手段200は、入力したパルス信号をカウントして保持手段21上のワーク1に照射される測定光の照射位置のX座標を検出する。
同様に、Y軸送り手段32に対しては、保持手段21のY軸方向の送り量を検出するためのY軸送り量検出手段40が付設されている。Y軸送り量検出手段40は、Y軸方向に沿って配設されたリニアスケール40aと、滑動ブロック34に配設され滑動ブロック34とともにリニアスケール40aに沿って移動する図示しない読み取りヘッドとからなっている。このY軸送り量検出手段40は、例えば1μm毎に1パルスのパルス信号を制御手段200に送ることで、この制御手段200は、入力したパルス信号をカウントして保持手段21上のワーク1に照射される測定光の照射位置のY座標を検出する。
また、断面形状測定部100は、実質上水平に配置されたケーシング41内に配設されている。図2は、本実施の形態1の断面形状測定部100を概略的に示す構成図であり、図3は、図2中のA部分を拡大して示す構成図であり、図4は、図2中のB部分を拡大して示す構成図である。本実施の形態1の断面形状測定部100は、主に、白色光を発する光源101と色収差レンズ102と測定手段120と光ファイバ104とを備える。
光源101は、複数の波長の光を含む白色光を発光する光源であり、タングステンランプ、ハロゲンランプ、白色LED等を用い得るが、本実施の形態では、例えばハロゲンランプが用いられている。色収差レンズ102は、光源101から発せられた白色光を、保持手段21の保持面21a(ワーク1)側に向けて集光照射させるためのものである。ここで、この色収差レンズ102は、白色光に含まれる波長毎にワーク1の溝に向かう光軸上に複数の集光点を形成する集光レンズである。すなわち、色収差レンズ102によって集光される白色光は、波長によって屈折率が異なるため、波長によって焦点距離が異なることとなる。このような色収差レンズ102としては、例えば開口数NA=0.68、視野角WD=1.56mmの非球面レンズが用いられている。
ここで、光源101と色収差レンズ102との間には、コリメートレンズ105、集光レンズ106、照射側光ファイバ107、コリメートレンズ108が順に配置されている。照射側光ファイバ107は、第1の光路109aを形成し、光源101から出射された白色光に関して色収差レンズ102に必要な白色光のみを安定して伝搬させるためのものである。また、コリメートレンズ105、集光レンズ106は、光源101から発せられた白色光を平行ビーム化させた後、集光させて効率よく照射側光ファイバ107の入射端部に入射させるためのレンズであり、いずれも色収差なしのレンズが用いられている。また、照射側光ファイバ107の出射端側には、光ファイバ104の入射端側と一体化させるファイバカプラ110が設けられ、共通光ファイバ111と連結されている。この共通光ファイバ111と色収差レンズ102との間に設けられたコリメートレンズ108は、照射側光ファイバ107を経て共通光ファイバ111から出射される白色光を平行ビーム化させて色収差レンズ102に導くための色収差なしのレンズである。
また、測定手段120は、色収差レンズ102で集光されてワーク1の溝内の測定点の表面で反射した白色光の反射光に基づいて溝の断面形状を測定するためのものである。図5は、本実施の形態1の測定手段120の構成例を概略的に示す構成図である。
本実施の形態1の測定手段120は、コリメートレンズ121と、回折光学素子122と、回折光集光レンズ123と、受光センサ機構124とを含んで構成されている。回折光学素子122は、光ファイバ104により導かれてコリメートレンズ121により平行化された反射光を、その反射光が有する波長成分に対応した回折光に変換するための回折格子である。受光センサ機構124は、例えば波長別光強度検出センサ125からなる。この波長別光強度検出センサ125は、回折光学素子122により変換された回折光が回折光集光レンズ123を介して波長に応じた異なる位置に入射することにより、波長毎の光強度を検出するためのものである。この波長別光強度検出センサ125としては、回折光集光レンズ123によって集光される回折光の波長を検出可能なCCDラインセンサ、CMOSセンサ等を用い得るものであり、本実施の形態1では、例えばCCDラインセンサが用いられている。
また、測定手段120は、制御手段200を含んでいる。この制御手段200は、ROM(図示せず)に格納された制御プログラムに従い演算処理を実行するCPU(図示せず)やRAM201を備えるコンピュータからなる。この制御手段200は、例えば測定に際してX軸,Y軸送り手段31,32の動作を制御して測定点を1μmピッチで順次移動させる等、断面形状測定装置20による測定動作全体の制御を司るものである。
また、制御手段200中のRAM201は、反射光記憶部201aと焦点距離記憶部201bとをメモリ領域の一部として有する。反射光記憶部201aは、波長別光強度検出センサ125(受光センサ機構124)で検出した測定点毎の情報(光強度がピークの検出波長情報)を格納する部分である。この際、X軸,Y軸送り手段31,32から測定点のX,Y座標値を取得することにより、測定点毎のX,Y座標値を特定する。また、焦点距離記憶部201bは、色収差レンズ102によって集光される白色光に含まれる各波長光(例えば、帯域730〜520nmの各波長)の焦点距離の情報を予め格納した部分である。
さらに、制御手段200は、断面形状演算部202を備える。断面形状演算部202は、波長別光強度検出センサ125により検出されて反射光記憶部201aに記憶された例えば1μmピッチの測定点毎の情報(光強度がピークの検出波長情報)につき、焦点距離記憶部201bに格納されている各波長光の焦点距離を参照して、Z軸方向の相対的な高さ情報に変換することで、ワーク1に形成された溝の断面形状を求めるものである。
次いで、本実施の形態1におけるワーク1に施された溝の断面形状の測定動作について説明する。ワーク1の表面に形成される溝2(図2や図3参照)は、例えば幅が15μm程度、最深深さが8μm程度のものである。測定動作は、溝2が形成されたワーク1を保持面21a上に保持させ、X軸送り手段31(または、Y軸送り手段32)によってワーク1を保持した保持手段21を溝2に交差する方向に相対的に移動させながら光源101からの白色光を色収差レンズ102によってワーク1の溝2部分に向けて集光照射し、例えば1μmピッチの測定点毎に溝2内の表面で反射した反射光を波長別光強度検出センサ125に受光させることで行う。
ここで、色収差レンズ102による白色光の集光照射の状況について、図3を参照して、さらに詳細に説明する。前述したように、光源101から発せられた白色光は、色収差レンズ102を通してワーク1を保持した保持手段21の保持面21a側に向けて照射される。この際、色収差レンズ102は、通過した白色光が波長によって異なる焦点距離を有する。すなわち、この色収差レンズ102は、白色光に含まれる波長毎にワーク1に向けて光軸上に複数の集光点を形成する。よって、図3に示すように、色収差レンズ102の光軸中心直下の範囲Lには、白色光に含まれる波長毎に無数の集光点が存在することとなる。したがって、無数の集光点が存在するこの範囲L内にワーク1の溝2の深さ位置が存在するように、白色光を照射すれば、溝2内の測定点(例えば、1μmピッチの15点)毎に溝2内の表面に焦点があって反射される波長光が必ず存在することとなり、測定点毎に焦点のあった波長光に基づき溝2の断面形状を高精度に検出することができる。
なお、深さの測定範囲Lに関しては、色収差レンズ102の開口数NA、材質、あるいは色収差レンズ102として回折レンズを用いる等の対応により、数μmから数mmまで自由に設計可能である。
また、ワーク1の溝2や表面1aで反射される光は、光路を逆行して共通光ファイバ111(光ファイバ104)に入射する。この際、溝2の表面や表面1aに焦点の合っていない反射光は、共通光ファイバ111に再結合しにくく、入射光量が少ないため、測定手段120側に入射する光の強度は小さくなる。一方、白色光のうちで、溝2の表面や表面1aに合焦状態で照射された波長の光は、図4に示すように、共通光ファイバ111のクラッド111bに囲まれたコア111aに最も強く再結合する。これにより、共通光ファイバ111(光ファイバ104)で測定手段120側に入射する光の強度は大きくなる。
これにより、共通光ファイバ111のコア111aに再結合した、焦点の合った波長の光が、回折光学素子122により回折光に変換された後、回折光集光レンズ123によって波長に応じた角度で屈折されて波長別光強度検出センサ125により受光される。この波長別光強度検出センサ125は、受光した光の波長を測定し、その測定波長のピークを算出することで、溝2内の測定点で表面に焦点の合った光の波長を検出することができる。この波長情報は、測定点毎に反射光記憶部201aに順次格納される。
よって、制御手段200中の断面形状演算部202は、波長別光強度検出センサ125の検出結果に基づく測定点毎のピーク波長の情報を反射光記憶部201aから取得し、焦点距離記憶部201bに格納された各波長の焦点距離の情報を参照して、Z軸方向の相対的な高さ情報に変換し、溝2部分の複数の測定点の高さ情報を繋ぎ合わせることで、ワーク1に形成された溝2の断面形状を求める。
なお、本実施の形態1において、受光センサ機構124としては、CCDラインセンサ等の波長別光強度検出センサ125に代えて、光量重心位置検出センサを用いてもよい。光量重心位置検出センサは、回折光学素子122により変換された回折光を、光軸に対して所定角度傾けて配設した回折光集光レンズ123を介し、波長に応じた角度で屈折させて受光することで、受光した検出用回折光の照射範囲中の光量の重心を検出するためのものである。この光量重心位置検出センサは、例えば一定の受光面を有するPSD(半導体位置検出センサ)が用いられる。すなわち、光量重心位置検出センサは、受光した光量に応じた電圧を発生する材料を一様に塗布した一定の受光面を有するセンサであり、光のスポットが照射されると、受光した光量に応じた電圧が受光位置に対応して部分的に発生するので、センサ両端に発生する電圧比に基づき、光のスポットが照射された位置が分かる。よって、回折光学素子122により変換された回折光が回折光集光レンズ123によって波長に応じた角度で屈曲されて照射される光のスポットの位置と波長とを対応付けておくことで、ワーク1の溝2内の測定点における表面に焦点の合った光の波長を検出することができる。
(実施の形態2)
つづいて、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図6は、本実施の形態2の測定手段の構成例を概略的に示す構成図である。本実施の形態2は、測定手段120中の受光センサ機構124に代えて受光センサ機構130を用いたものである。受光センサ機構130は、ミラー131と回転支持部132とマスク133と受光センサ134と回転角度情報記憶部201cとを備える。
ミラー131は、回折光集光レンズ123によって集光される回折光を受光センサ134側に向けて反射させる。回転支持部132は、ミラー131を回転可能に支持して回転走査させるためのものであり、ミラー131とともにガルバノミラーを構成している。マスク133は、所定サイズの開口133aが形成されたもので、ミラー131で反射された回折光が受光センサ134に届く前に、回折光の一部を遮断させるためのものである。受光センサ134は、ミラー131で反射されて回転走査される回折光を受光するものであり、通常の光強度センサが用いられている。また、回転角度情報記憶部201cは、RAM201の一部に設けられたメモリ領域であり、回転支持部132によるミラー131の回転角度と受光センサ134が受光する光の波長との関係を予め記憶している。
本実施の形態2の場合、共通光ファイバ111のコア111aに再結合した、焦点の合った波長の光が、回折光学素子122により回折光に変換された後、回折光集光レンズ123によって波長に応じた角度で屈折されてミラー131に入射する。そして、ミラー131は回転支持部132によって測定点毎に往復回動することで入射した回折光を回転走査させて受光センサ134に受光させる。ここで、回転支持部132によるミラー131の回転角度によって受光センサ134に入射する波長光が異なる。そこで、断面形状演算部202は、受光センサ134が受光した光強度が最大となったときの回転支持部132によるミラー131の回転角度の情報を取得し、回転角度情報記憶部201cを参照することで、当該測定点において光強度が最大となった波長情報を取得し、反射光記憶部201aに格納する。この後の処理は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態2によれば、ミラー131、回転支持部132、通常の受光センサ134等からなる簡単な受光センサ機構130を用いているので、低コストにて実現可能である。
(実施の形態3)
また、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。図7は、本実施の形態3の断面形状測定装置を概略的に示す構成図である。本実施の形態3の断面形状測定装置300は、コリメートレンズ105(光源101)と照射側光ファイバ107(色収差レンズ102)との間に、照射光走査光学系310を備える。この照射光走査光学系310は、回折光学素子311と、回折光集光レンズ312と、ミラー313と回転支持部314とマスク315とを含んで構成されている。
回折光学素子311は、光源101から発せられコリメートレンズ105により平行化された白色光を、その白色光が有する波長成分に対応した回折光に変換するための回折光学素子である。回折光集光レンズ312は、回折光学素子311により変換された回折光をミラー313に対して波長に応じた異なる位置に集光させて入射させる。ミラー313は、回折光集光レンズ312によって集光される回折光を照射側光ファイバ107の入射端に向けて反射させる。回転支持部314は、ミラー313を回転可能に支持して回転走査させるためのものであり、ミラー313とともにガルバノミラーを構成している。これにより、ミラー313は、回折光学素子311により変換された回折光の波長を連続的に変化させながら順次照射側光ファイバ107に入射させる。マスク315は、所定サイズの開口315aが形成されたもので、ミラー313で反射された回折光が照射側光ファイバ107の入射端に届く前に、回折光の一部を遮断させるためのものである。
なお、本実施の形態3では、測定手段320内に受光センサ134と同様の通常の光強度センサを用いた受光センサを備える。また、特に図示しないが、RAM201中には、回転支持部315によるミラー313の回転角度と受光センサが受光する光の波長との関係を予め記憶した回転角度情報記憶部(回転角度情報記憶部201cに相当)が設けられている。
本実施の形態3においては、光源101から発せられた白色光は、照射光走査光学系310を経ることにより、回折光学素子311により変換された回折光の波長を測定点毎に回転走査するミラー313によって連続的に変化させながら順次照射側光ファイバ107に入射され、色収差レンズ102によってワーク1の溝2に向けて集光照射され、その反射光が測定手段320側に導かれる。すなわち、本実施の形態3においては、ワーク1の溝2に対して白色光そのものを照射せず、回折光に変換して波長毎に分光し、その波長が連続的に変化する光を照射するものである。そこで、断面形状演算部202は、受光センサ(受光センサ134に相当)が受光した光強度が最大となったときの回転支持部132によるミラー131の回転角度の情報を取得し、回転角度情報記憶部(回転角度情報記憶部201cに相当)を参照することで、当該測定点において光強度が最大となった波長情報を取得し、反射光記憶部201aに格納する。この後の処理は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態3の場合も、回折光学素子311、ミラー313、回転支持部314等による照射光走査光学系310と、測定手段320に通常の受光センサを用いているので、低コストにて実現可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。測定対象となるワーク1は、特に限定されないが、例えば半導体ウエーハ等のウエーハや、チップ実装用としてウエーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、あるいは半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス系あるいはシリコン系の基板、さらには、μmオーダの精度が要求される各種加工材料が挙げられる。
また、ワーク1に溝2を形成する加工方法としては、加工用レーザビームの照射によるものに限らず、切削ブレードによるものであってもよく、あるいは、エッチング加工等によるものであってもよい。特に、レーザ加工やエッチング加工による場合、溝2の断面形状の観察が加工品質をチェックするために重要となるので、本発明は有効である。また、測定対象は、ワークに形成された溝に限らず、例えば特開2003−163323号公報に示される如く、穴あけ加工によりワークの所望位置に形成された細孔(ビアホール)等の穴の場合であってもよい。
1 ワーク
2 溝
20 断面形状測定装置
30 移動手段
101 光源
102 色収差レンズ
120 測定手段
122 回折光学素子
123 回折光集光レンズ
124 受光センサ機構
130 受光センサ機構
131 ミラー
132 回転支持部
133 マスク
134 受光センサ
201a 反射光記憶部
201b 焦点距離記憶部
300 断面形状測定装置
311 回折光学素子
312 回折光集光レンズ
313 ミラー
314 回転支持部
320 測定手段

Claims (3)

  1. ワークに施された溝または穴の断面形状を測定する断面形状測定装置であって、
    白色光を発する光源と、
    前記白色光に含まれる各波長をそれぞれ集光して、前記溝または穴に向かう光軸上に複数の集光点を形成する色収差レンズと、
    該色収差レンズと前記ワークとを前記溝または穴に交差する方向に相対的に移動させる移動手段と、
    該移動手段によって前記色収差レンズと前記ワークとを前記溝または穴に交差する方向に相対的に移動させながら前記色収差レンズで前記溝または穴に光を集光させたときに、前記溝または穴の表面で反射した反射光に基づいて前記溝または穴の断面形状を測定する測定手段と、
    を備えることを特徴とする断面形状測定装置。
  2. 前記測定手段は、
    前記反射光を回折光に変換する回折格子と、
    前記回折光を集光する回折光集光レンズと、
    該回折光集光レンズによって集光される光を検出する受光センサ機構と、
    該受光センサ機構で検出した情報を記憶する反射光記憶部と、
    前記色収差レンズによって集光される前記白色光に含まれる各波長の焦点距離を記憶した焦点距離記憶部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定装置。
  3. 前記受光センサ機構は、
    前記回折光集光レンズによって集光される前記回折光を反射するミラーと、
    該ミラーを回転可能に支持して回転走査させる回転支持部と、
    前記ミラーで反射された前記回折光を受光する受光センサと、
    前記ミラーで反射された前記回折光が前記受光センサに届く前に、前記回折光の一部を遮断するマスクと、
    前記回転支持部による前記ミラーの回転角度と前記受光センサが受光する光の波長との関係を記憶した回転角度情報記憶部と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の断面形状測定装置。
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