JP2010216762A - 高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高圧ボイラシステムの給水ラインのエロージョン・コロージョンを簡単に防止するとともに、給水ライン及び復水ライン中の銅系材料の腐食も防止する。
【解決手段】 高圧ボイラシステム1の脱気器3出口からエコノマイザ20入口までの給水ライン5中に設けられている給水加熱器51に銅系材料が使用されている場合には、この給水ライン5の給水加熱器51直前に、又、給水加熱器51に銅系材料が使用されていない場合には、この給水ライン5のエコノマイザ20直前に、脱酸素剤M2をそれぞれ注入する。給水ライン5中の鋼製材料に対しては、AVT(O)処理条件を満たすようにしてエロージョン・コロージョンを防止し、銅系材料にに対しては、溶存酸素濃度を減少させて、銅系材料の腐食を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 高圧ボイラシステム1の脱気器3出口からエコノマイザ20入口までの給水ライン5中に設けられている給水加熱器51に銅系材料が使用されている場合には、この給水ライン5の給水加熱器51直前に、又、給水加熱器51に銅系材料が使用されていない場合には、この給水ライン5のエコノマイザ20直前に、脱酸素剤M2をそれぞれ注入する。給水ライン5中の鋼製材料に対しては、AVT(O)処理条件を満たすようにしてエロージョン・コロージョンを防止し、銅系材料にに対しては、溶存酸素濃度を減少させて、銅系材料の腐食を防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、高圧の蒸気を発生させるボイラの給水ラインに、pH調整剤や脱酸素剤として揮発性物質が注入されるとともに、ボイラ給水として、復水の他に補給水としてイオン交換水が用いられる、高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法に関するものである。
5MPa以上の高圧の蒸気を発生させるボイラを備えた、例えば自家発電用のボイラシステムでは、pH調整剤や脱酸素剤として揮発性物質が用いられる場合が多く、ボイラ給水中の溶存酸素は、脱気器の使用とともに、この脱気器入口側もしくは脱気器出口直近の給水ラインにヒドラジン等の揮発性脱酸素剤を注入することよって除去されている。このことにより、このボイラシステムの給水ラインにおいて、溶存酸素に起因した腐食が防止されるとともに、蒸気中に含まれる酸素の減少に基づいて、復水ラインにおいても、溶存酸素に起因した腐食が防止される。
また、このボイラシステムにおけるボイラ給水等のpHは、アンモニア等の揮発性pH調整剤を給水ラインに注入することによって制御される。例えば、このボイラシステムのボイラが水管ボイラの場合、給水ライン中の、給水加熱器に銅系材料が使用されていると、銅系材料はpHが高いと腐食を生じやすいため、ボイラ給水のpHは8.5〜9.4に調整され、給水加熱器に銅系材料が使用されていない(鋼材のみ使用)と、ボイラ給水のpHは9.3〜9.7に調整される(非特許文献1参照)。このことにより、このボイラシステムの給水ラインや復水ラインにおいて、pHに起因した腐食が防止される。
JISB8223:2006(ボイラの給水及びボイラ水の水質)
しかしながら、以上のボイラシステムでは、給水温度が例えば100〜200℃の給水ライン、すなわち、脱気器より下流側の給水ラインにおいて、ボイラ給水の流速や配管形状による乱流発生等の影響で、この給水ラインにエロージョン・コロージョンが発生しやすいという問題があった。この場合、エロージョン・コロージョンは、給水のpHを9.4以上に上昇させると、ある程度抑制されるが、かかる場合、給水ライン中の給水加熱器(高圧給水加熱器)に銅系材料が使用されていると、この給水加熱器にpHの上昇に起因して腐食が生じやすいという問題があった。
この発明は、以上の点に鑑み、高圧ボイラを備えたボイラシステムの給水ラインのエロージョン・コロージョンを簡単に防止できるとともに、給水ラインや復水ライン中の銅系材料の腐食も防止できる高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法を提供することを目的とする。
この発明の請求項1記載の発明は、高圧の蒸気を発生させるボイラの給水ラインに、pH調整剤及び脱酸素剤として揮発性物質が注入されるとともに、ボイラ給水として、復水の他に補給水としてイオン交換水が用いられる、高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法であって、脱気器出口から前記ボイラのエコノマイザ入口までの給水ライン中に設けられている給水加熱器に銅系材料が使用されている場合には、この給水ラインの前記給水加熱器直前に、又、前記給水加熱器に銅系材料が使用されていない場合には、この給水ラインの前記エコノマイザ直前に、前記脱酸素剤をそれぞれ注入することを特徴とする。
高圧の蒸気を発生させるボイラでは、ボイラ給水の水質には高純度なものが要求されるが、ボイラ給水中の溶存酸素濃度も、脱気器の使用とヒドラジン等の揮発性脱酸素剤の注入によって、ゼロに近づけられている。このため、かかるボイラシステムの、例えば、温度が100〜200℃に達している給水ライン、すなわち、一般に脱気器より下流側の給水ライン内は、還元性雰囲気となって、鋼面にマグネタイトの皮膜が形成される。そして、この給水ラインでは、例えば流速の速い箇所で、マグネタイトの皮膜を介して、エロージョン・コロージョンが進行する。
この発明では、上記ボイラシステムの給水ラインの脱気器より下流側に設けられた給水加熱器に銅系材料が使用されていない場合には、脱気器出口からボイラのエコノマイザ入口までの給水ラインの、このエコノマイザ直前に、脱酸素剤を注入している。このため、脱気器出口から脱酸素剤が注入されるエコノマイザ直前までの流速の速い給水ライン内は、脱気器出口の微量の溶存酸素によって酸化性雰囲気となり、AVT(O)の処理条件を満たすこととなる。このため、かかる給水ライン内では、鋼面に、マグネタイトの皮膜に替えて、ヘマタイトによる不導体皮膜(以下ヘマタイト皮膜という)が形成される。ヘマタイト皮膜は、マグネタイトの皮膜に比べて鋼面からの鉄分の溶出を制限するため、流速が速い箇所等に生じるエロージョン・コロージョンを抑制し防止する。
また、この発明では、上記ボイラシステムにおいて、給水加熱器に銅系材料が使用されている場合には、給水ラインの銅系材料が使用されている給水加熱器直前に脱酸素剤を注入しているので、脱気器出口から銅系材料が使用されている給水加熱器直前までの給水ラインでは、脱気器出口の微量の溶存酸素によって酸化性雰囲気となり、AVT(O)の処理条件が満たされることとなって、この給水ラインのエロージョン・コロージョンが防止される。また、銅系材料が使用されている給水加熱器直前からボイラのエコノマイザ入口までの給水ラインでは、脱酸素剤の注入によって溶存酸素濃度が低く抑えられるため、給水加熱器の銅系材料の腐食が抑えられる。この場合、銅系材料が使用されている給水加熱器出口からエコノマイザ入口までの給水ラインにおいて、エロージョン・コロージョンが生じる可能性があるが、この給水ラインは、脱気器出口からボイラのエコノマイザ入口までの給水ラインの一部であり、比較的に短いので、全体として、エロージョン・コロージョンが防止できることとなる。
さらに、この発明では、エコノマイザを含めたボイラ側には、必ず脱酸素剤を注入して、ボイラ給水やボイラ水の溶存酸素濃度を下げているので、ボイラ自体の防食も、従来通りなすことができるとともに、蒸気中の酸素量も減少させているので、復水ラインの防食も従来通りなすことができる。
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、前記脱気器が、ボイラ給水1リッター当たり、7μgになるまで、ボイラ給水中の溶存酸素を除去する能力を有していることを特徴とする。
この発明では、このボイラシステムの脱気器が、高圧ボイラ用の一般的脱気能力を備えていればよいことを示している。AVT(O)の処理条件を満たすには、脱気器出口のボイラ給水中に微量の溶存酸素が含まれている必要があるからである。
この発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、前記脱気器は加熱タイプのものであり、この脱気器出口から前記ボイラのエコノマイザ入口までのボイラ給水が、100℃〜200℃の温度に加熱されていることを特徴とする。
この発明の請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、前記脱酸素剤がヒドラジンであることを特徴とする。
この発明の請求項5記載の発明は、前記ボイラ給水のカチオン導電率が、25℃基準で、0.05mS/m以下であることを特徴とする。
この発明では、補給水と復水とからなるボイラ給水の純度を定めている。一般的には、AVT(O)の処理条件を満たすには、ボイラ給水の純度は高い程よい(例えば、カチオン導電率(25℃基準)で、0.02mS/m以下)とされるが、テストの結果から、ボイラ給水のカチオン導電率(25℃基準)で、0.05mS/m以下であれば、AVT(O)の処理条件を満たしていると考えられるからである。
この発明の請求項1〜4記載の発明によれば、脱酸素剤の注入位置を変えるだけの簡単な手段により、高圧ボイラシステムの給水ラインに生じやすいエロージョン・コロージョンと、銅系材質が使用される給水加熱器の腐食とを同時に防止することができる。また、これらの発明では、エコノマイザを含めたボイラ側の溶存酸素濃度を従来と変えることなく低く抑えることができるので、溶存酸素に起因したボイラ側及び復水ライン側の腐食も従来通り抑えることができる。
この発明の請求項5記載の発明によれば、AVT(O)の処理条件を達成するに当たり、ボイラ給水の純度を従来から考えられた値(例えば、カチオン導電率(25℃基準)0.02mS/m以下)より下げることができ、その分、補給水や復水の純度をやや下げることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、この発明である、高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法を実施するための発電ボイラシステムを示している。
図1は、この発明である、高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法を実施するための発電ボイラシステムを示している。
発電ボイラシステム1は、圧力が5MPa以上の高圧蒸気S1を発生させ、この高圧蒸気S1で、例えば工場の自家発電装置(以下発電装置という)を作動させるものである。この発電ボイラシステム1は、図1で示されるように、ボイラ装置2と、脱気器3と、給水タンク4と、2次側給水ライン5と、1次側給水ライン6と、pH調整剤注入装置7と、清缶剤注入装置8と、脱酸素剤注入装置9と、発電装置10と、蒸気ラインと11、復水ライン12とから構成されている。なお、発電ボイラシステム1は、発電装置10を除けば、高圧ボイラシステムとなる。
ボイラ装置2は、高圧蒸気S1を発生させる水管ボイラを主要部とするものであり、ボイラ給水W3を予熱するエコノマイザ20と、蒸気ドラムを有した蒸気発生部21と、飽和蒸気を一定温度の過熱蒸気にするスーパーヒータ(不図示)とを有している。ボイラ装置2からは、蒸気ライン11を使用して、発電装置10の蒸気タービンに発電用の高圧蒸気S1が供給される。
脱気器3は、ボイラ給水W3を低圧蒸気S2と接触させて加熱し、ボイラ給水W3中の溶存ガス(主として溶存酸素であり、以下溶存酸素と称す)を物理的に除去するものである。この脱気器3は、高圧蒸気S1の発生に見合った脱気能力、すなわち、ボイラ給水W3の1リッター当たり、溶存酸素濃度が7μg以下になるまで、溶存酸素を除去できる能力を有している。脱気器3内のボイラ給水W3は、低圧蒸気S2により、一般に110〜120℃(この実施形態では110℃)の温度まで加熱される。なお、低圧蒸気S2は、発電装置10側における高圧蒸気S1の使用の結果生じたものである。
給水タンク4は、復水ライン12からの復水W1と補給水ライン13からのイオン交換水W2とを一時的に貯めて、これらの混合水、すなわち、ボイラ給水W3をボイラ装置2側に供給するためのものである。復水ライン12中には、復水器120とともに、例えば脱塩装置(ポリッシャー)が設けられていているので、この復水ライン12からは、復水器120側から取り出された高圧蒸気S1の復水W1を、脱塩処理したものが供給される。また、補給水ライン13中には、純水装置が設けられているので、この補給水ライン13からは、補給水として、純水、すなわち、イオン交換水W2が供給される。なお、復水器120の復水W1との接触部は、熱伝達率を上げるため、銅系材料(銅又は銅合金)から形成されている。
ここで、ボイラ給水W3は、純度、すなわち、カチオン導電率(25℃基準)が0.05mS/m以下になるよう、復水W1及び補給水(イオン交換水)W2の処理がなされている。
2次側給水ライン5は、脱気器3出口からボイラ装置2のエコノマイザ20入口までの、ボイラ給水W3が流れる給水ラインである。この2次側給水ライン5は、脱気器3により脱気処理されたボイラ給水W3を高圧に加圧する給水ポンプ50と、高圧に加圧されたボイラ給水W3を、発電装置10側からの抽気蒸気等によって加熱し、発電ボイラシステム1の熱効率の向上を図る高圧給水加熱器51と、機器をつなぐ配管部52とを有している。高圧給水加熱器51は、ボイラ給水W3を、例えば110℃から200℃まで加熱する。なお、この2次側給水ライン5のボイラ給水W3と接する部分には、銅系材料は使用されておらず、ほぼすべての材料が、鋼製材料となっている。
2次側給水ライン5の高圧給水加熱器51とエコノマイザ20間の、このエコノマイザ20直前の配管部52には、エコノマイザ20から順次遠ざかる位置に、清缶剤M1の注入部P1、ボイラ給水W3のサンプリング部P2、脱酸素剤M2の注入部P3が設けられている。注入部P1からは、清缶剤注入装置8を用いて、例えば、第2リン酸ソーダと第3リン酸ソーダとが所定割合で混ぜられた清缶剤M1が注入され、サンプリング部P2からは、この位置におけるボイラ給水W3の分析サンプルが取り出される。また、注入部P3からは、ヒドラジンやピロリジンといった揮発性の脱酸素剤M2が注入される。
ここで、高圧給水加熱器51に銅系材料、すなわち、ボイラ給水W3と接する部分(例えば、伝熱管)に銅又は銅合金、が使用されている場合には、図1の想像線で示されるように、脱酸素剤M2は、注入部P3ではなく、高圧給水加熱器51直前の注入部P4から、高圧給水加熱器51直前のボイラ給水W3中に注入される。
1次側給水ライン6は、給水タンク4出口から脱気器3入口までのボイラ給水W3が流れる給水ラインである。この1次側給水ライン6は、給水タンク4出口のボイラ給水W3を、発電装置10側の蒸気(高圧蒸気S1に由来するもの)で直接又は間接加熱して、発電ボイラシステム1の熱効率の向上を図る低圧給水加熱器60と、機器をつなぐ配管部61とを有している。この1次側給水ライン6のボイラ給水W3と接する部分には、銅系材料は使用されておらず、ほぼすべて材料が、鋼製材料となっている。なお、脱気器3前の低圧給水予熱器60は、ボイラ給水W3の温度も低く、腐食性が低いことから、銅系材料が使用されることもある。
1次側給水ライン6の給水タンク4と低圧給水加熱器60との間には、pH調整剤M3の注入部P5が設けられており、この注入部P5から、pH調整剤注入装置7を用いて、例えばアンモニアやアミン類といった揮発性のpH調整剤M3が注入される。
なお、従来技術では、脱酸素剤M2は、図1中の想像線で示されるように、例えば、1次側給水ライン6の脱気器3入口側の注入部P0から、ボイラ給水W3中に注入される。
この発電ボイラシステム1では、復水ライン12中で回収された復水W1と補給水であるイオン交換水W2とが給水タンク4に集められて、例えば、カチオン導電率(25℃基準)が0.05mS/m以下のボイラ給水W3が作られる。給水タンク4内のボイラ給水W3は、1次側給水ライン6を経由して脱気器3に供給されるが、この1次側給水ライン6において、低圧給水加熱器60によって例えば50℃まで加熱されるとともに、pH調整剤M3が注入されて、そのpH(25℃基準)が一定値(例えば、pHが9)まで高められる。脱気器3に供給されたボイラ給水W3は、低圧蒸気S2と接触して、例えば110℃まで加熱されつつ脱気されて、脱気器3出口の溶存酸素濃度が、ボイラ給水W3の1リッター当たり、7μg、すなわち、7ppb以下に抑えられる。
脱気器3にて脱気処理されたボイラ給水W3は、給水ポンプ50によって圧力が所定値まで高められた後、高圧給水加熱器51によって、例えば、200℃まで加熱され、ボイラ装置2のエコノマイザ20直前で、脱酸素剤M2と清缶剤M1とが注入されて、ボイラ装置2内のボイラ水等の溶存酸素濃度がほぼゼロに維持されるとともに、ボイラ装置2側におけるボイラ水の障害が除去される。そして、ボイラ装置2で発生された高圧蒸気S1は、蒸気ライン11を経て発電装置10に送られ、発電(蒸気タービンを回転)に使用された後、復水ライン12で復水W1として回収され、ボイラ給水W3の一部となる。なお、ボイラ装置2等で蒸気の一部は消費されるため、イオン交換水W2が補給水として用いられる。
つぎに、この発電ボイラシステム1において、2次側給水ライン5の腐食(エロージョン・コロージョンや銅系材料の腐食)が、いかに防止されるかについて説明する。この腐食の防止方法は、ボイラ給水W3に対する脱酸素剤M2の注入位置に関するものであるので、まず、従来の技術、すなわち、脱酸素剤M2を注入部P0から1次側給水ライン6の脱気器3入口側に注入する場合について説明する。
脱気器3前の1次側給水ライン6中に脱酸素剤M2を注入しなければ、脱気器3出口のボイラ給水W3には、微量の溶存酸素が存在することになるが、従来のように、注入部P0から脱気器3前に脱酸素剤M2を注入すると、脱気器3出口側のボイラ給水W3中の溶存酸素濃度はゼロ近くになり、2次側給水ライン5内は還元性雰囲気となる。このような状況で、ボイラ給水W3の温度が100℃から200℃に達していると、2次側給水ライン5のボイラ給水W3との接触鋼面には、マグネタイト(Fe3O4)の1次皮膜が形成される。この1次皮膜は、多数の小孔を有しており、この小孔を介して鋼面から鉄イオン(Fe++)を溶け出させ、これを表面に沈着させる。そして、1次皮膜の外面に2次皮膜が形成されると、これらが鋼面を覆う安定な保護皮膜となる。
ところが、2次側給水ライン5内では、ボイラ給水W3の流速は大きく、かつ、配管形状によっては、局部的に流速の大きい乱流を引き起こしている。このため、鋼面上にマグネタイトによる1次皮膜が形成されても、鋼面から溶け出した鉄イオン(Fe++)は、ボイラ給水W3側に持ち去られ、これが1次皮膜の外面に沈着して2次皮膜を形成することがないため、鋼面に腐食(エロージョン・コロージョン)が進行する。
一方、この発電ボイラシステム1では、脱酸素剤M2やpH調整剤M3として、揮発性物質が用いられ、ボイラ給水W3には、揮発性物質処理(All Volatile Treatment:略してAVT)がなされていることになるとともに、ボイラ給水W3の水質は、カチオン導電率(25℃基準)で0.05mS/m以下であり、高純度である。また、この発電ボイラシステム1では、脱酸素剤M2を、脱気器3の入口側には注入せず、ボイラ装置2のエコノマイザ20直前に注入し、1次側給水ライン6はもちろん、2次側給水ライン5にも、脱酸素剤M2をできるだけ注入しないようにしている。このため、脱酸素剤M2の注入部P3までの2次側給水ライン5内のボイラ給水W3中の溶存酸素は、脱気器3により除去されるのみであり、このボイラ給水W3中には微量の溶存酸素が存在する。
すなわち、この発電ボイラシステム1の2次側給水ライン5内は、酸化性雰囲気となり、AVT(O)の処理条件がほぼ満たされて、ボイラ給水W3との接触鋼面には、マグネタイトに替わりヘマタイト(Fe2O3)の不導体皮膜(ヘマタイト被膜)が形成される。このヘマタイト皮膜は、安定で、マグネタイト皮膜のように鋼面から鉄イオン(Fe++)を溶出させないので、鋼面の保護皮膜となって、エロージョン・コロージョンを生じさせない。ここで、ボイラ給水W3の純度に関しては、カチオン導電率(25℃基準)が、0.05mS/m以下であれば、AVT(O)の処理条件がほぼ満たされて、エロージョン・コロージョンが生じにくいことが確認されている。
また、この発電ボイラシステム1では、ボイラ装置2のエコノマイザ20直前に、脱酸素剤M2を注入しているので、ボイラ装置2を介して、復水W1中の溶存酸素濃度を低く抑えることができ、復水ライン12中の鋼製材料や銅系材料の、溶存酸素に起因する腐食も防止できる。
さて、以上の説明は、2次側給水ライン5中の高圧給水加熱器51に、銅系材料が使用されていない場合である。高圧給水加熱器51の伝熱管等には、熱伝達率を上げるために銅系材料が使用される場合も多いが、この場合には、脱酸素剤は、2次側給水ライン5中の、エコノマイザ20の直前(注入部P3の位置)でなく、高圧給水加熱器51の直前(注入部P4の位置)に注入される。銅系材料が酸素との共存下において生成するCuO被膜の溶解度は、脱気条件下で生成されるCu2O被膜の溶解度に比べて大きいため、銅系材料の酸素との共存は好ましくないからである。
したがって、高圧給水加熱器51に銅系材料が使用されている場合には、2次側給水ライン5のうち、脱気器3出口から高圧給水加熱器51の直前までの部分では、AVT(O)の条件がほぼ満たされ、ボイラ給水W3との接触鋼面にヘマタイト皮膜が形成されて、エロージョン・コロージョンが防止されるとともに、ボイラ給水W3中には、高圧給水加熱器51直前から脱酸素剤M2が注入されるので、高圧給水加熱器51内のボイラ給水W3の溶存酸素濃度が減少され、高圧給水加熱器51の銅系材料の腐食も防止される。
この場合、2次側給水ライン5のうち、高圧給水加熱器51出口からボイラ装置2のエコノマイザ20入口までの部分には、従来と同様に、ボイラ給水W3に接する鋼面にマグネタイトの皮膜が形成され、エロージョン・コロージョンが生じ易い。しかし、この場合でも、エロージョン・コロージョンの生じる部分は、2次側給水ライン5の内の一部であり、2次側給水ライン5全体としては、銅系材料の腐食防止とともに、鋼面のエロージョン・コロージョンが防止できることとなる。なお、2次側給水ライン5の高圧給水加熱器51出口側にpH調整剤M3を更に注入して、以降のボイラ給水W3のpHを9.4以上に上げることにより、上記部分のエロージョン・コロージョンを防止するようにしてもよい。
以上のように、この発電ボイラシステム1では、高圧給水加熱器51に銅系材料が使用されていない場合には、脱酸素剤M2をボイラ装置2のエコノマイザ20直前に注入するようにして、脱気器3下流側の、2次側給水ライン5中のボイラ給水W3に微量の溶存酸素を残すようにしている。このため、この発電ボイラシステム1では、2次側給水ライン5中のほぼ全域のボイラ給水W3がAVT(O)の処理条件を満たすようになり、この2次側給水ライン5において生じるエロージョン・コロージョンを、ボイラ給水W3のpHを高めることなく容易に防止することができる。
また、この発電ボイラシステム1では、高圧給水加熱器51に銅系材料が使用されている場合、脱酸素剤M2を高圧給水加熱器51直前に注入するようにして、脱気器3下流側の2次側給水ライン5中の高圧給水加熱器51直前までのボイラ給水W3に微量の溶存酸素を残すようにしている。このため、この発電ボイラシステム1では、2次側給水ライン5の、この部分のエロージョン・コロージョンを、ボイラ給水W3のpHを高めることなく容易に防止することができるとともに、高圧給水加熱器51中のボイラ給水W3中の溶存酸素濃度を低く抑えることができるので、高圧給水加熱器51の銅系材料の腐食も防止することができる。
さらに、この発電ボイラシステム1では、ボイラ装置2側には必ず脱酸素剤M2を注入するようにして、ボイラ装置2側の溶存酸素濃度をゼロ近くに維持しているので、ボイラ装置2とともに、このボイラ装置2を介して、高圧蒸気S1の復水W1中の溶存酸素濃度も、従来通り、低く抑えることができ、溶存酸素に起因した復水ラインL1の腐食も防止することができる。また、この発電ボイラシステム1では、ボイラ給水W3のpHを高めることがないため、復水器120に使用されている銅系材料の腐食を防止することができる。
ここで、低圧給水予熱器60には、脱気器3による脱気前のボイラ給水W3が流れるため、低圧給水予熱器60内のボイラ給水W3中の溶存酸素濃度は高いが、ボイラ給水W3の温度が低いため、これが銅系材料により形成されていても、ボイラ給水W3のpHが9以下に維持されていれば、銅系材料の腐食は生じにくい。
つぎに、この発明の具体的な実施例について説明する。
図2は、高圧給水予熱器51と低圧給水予熱器60とが銅系材料にて形成されている発電ボイラシステム1を示している。この発電ボイラシステム1では、高圧給水加熱器51の直前に、注入部P4を介して、脱酸素剤M2が注入される。
図2は、高圧給水予熱器51と低圧給水予熱器60とが銅系材料にて形成されている発電ボイラシステム1を示している。この発電ボイラシステム1では、高圧給水加熱器51の直前に、注入部P4を介して、脱酸素剤M2が注入される。
この発電ボイラシステム1においても、2次側給水ライン5のうち、脱気器3出口から高圧給水加熱器51の直前までの部分では、AVT(O)の処理条件がほぼ満たされ、ボイラ給水W3との接触鋼面にヘマタイト皮膜が形成されて、エロージョン・コロージョンが防止されるとともに、ボイラ給水W3中には、高圧給水加熱器51直前から脱酸素剤M2が注入されるので、高圧給水加熱器51内のボイラ給水W3の溶存酸素濃度が減少され、高圧給水加熱器51の銅系材料の腐食も防止される。
図3は、この発電ボイラシステム1における、低圧給水加熱器60からボイラ装置2のエコノマイザ20までの、ボイラ給水W3の温度変化を示している。図から、低圧給水加熱器60で50℃まで加熱された、ボイラ給水W3は、脱気器3で110℃まで加熱された後、高圧給水加熱器51で150℃まで加熱され、つづいて、エコノマイザ20にて210℃まで加熱される。このように、2次側給水ライン5中のボイラ給水W3は、エロージョン・コロージョンを発生させる100℃から200℃の温度に達していることがわかる。
図4は、脱酸素剤M2の注入を除いた、図2で示される発電ボイラシステム1に関して、脱酸素剤M2を、注入部P4からではなく、脱気器3入口側(図1の注入部P0)から注入する従来技術の場合と、脱酸素剤M2を注入しない脱酸素剤未注入場合と、脱酸素剤M2を高圧給水加熱器51直前の注入部P4から注入する図2の実施例の場合とにおける、低圧給水加熱器60出口からボイラ装置2までの、所定ポイントにおけるボイラ給水W3やボイラ水の水質を示している。なお、上記各場合において、ボイラ給水W3のpH(25℃基準)は9に維持されている。
脱酸素剤M2を脱気器3入口側に注入する従来技術の場合では、ボイラ給水W3中の溶存酸素濃度は、高圧給水加熱器51出口以降において、ゼロ(2ppb>)近くに維持されており、このため、高圧給水加熱器51出口からエコノマイザ20入口までのFeイオン濃度は、14ppb、12ppbと急増しており、2次側給水ライン5において、エロージョン・コロージョンが発生していることが理解できる。また、ボイラ給水W3中のCuイオン濃度は、高圧給水加熱器51出口において僅かに上昇(9ppb)しており、高圧給水加熱器51において銅系材料の腐食が僅かに生じていることがわかる。
脱酸素剤M2を注入しない脱酸素剤未注入の場合では、溶存酸素濃度は、脱気器3出口から高圧給水加熱器51出口まで、ボイラ給水W3中に微量(6ppb、4ppb)だけ存在することとなり、AVT(O)の処理要件が満たされることとなるため、2次側給水ライン5中のボイラ給水W3中のFeイオン濃度は、6ppb、5ppbとほぼ増加しておらず、2次側給水ライン5のエロージョン・コロージョンの防止が図られていることがわかる。ところが、微量の溶存酸素は、銅系材料に腐食を生じさせるため、高圧給水加熱器51出口とエコノマイザ20入口のおけるCuイオン濃度が13ppb、12ppbと増加し、高圧給水加熱器51に銅系材料の腐食が生じていることがわかる。
脱酸素剤M2を高圧給水加熱器51直前に注入する図2の実施例の場合、脱気器3出口から高圧給水加熱器51入口までの2次側給水ライン5では、溶存酸素がボイラ給水W3中に微量(6ppb)に存在することとなり、AVT(O)の処理要件が満たされることとなる。このため、2次側給水ライン5中の高圧給水加熱器51入口までのボイラ給水W3中のFeイオン濃度は、3ppbと増加しておらず、2次側給水ライン5の高圧給水加熱器51入口までのエロージョン・コロージョンの防止が図られていることがわかる。
また、図2の実施例の場合、高圧給水加熱器51直前から脱酸素剤M2を注入しているので、高圧給水加熱器51出口の溶存酸素濃度がゼロ近く(2ppb>)まで減少し、高圧給水加熱器51の銅系材料の腐食が防止されることとなる。すなわち、図2の実施例の場合、高圧給水加熱器51出口のCuイオン濃度は、僅かに(8ppb)に上昇するのみであり、この高圧給水加熱器51の銅系材料の腐食もある程度防止されていることが分かる。
なお、高圧給水加熱器51出口とエコノマイザ20入口までの2次側給水ライン5には、脱酸素剤M2が注入されて従来と同様な条件(溶存酸素濃度がほぼゼロ)になっているにもかかわらず、エコノマイザ20入口のFeイオン濃度は、5ppbと上昇しておらず、この給水ラインには、エロージョン・コロージョンが生じていないこともわかる。
1 発電ボイラシステム(高圧ボイラシステム)
2 ボイラ装置(ボイラ)
3 脱気器
5 2次側給水ライン(給水ライン)
12 復水ライン
20 エコノマイザ
51 高圧給水加熱器(給水加熱器)
H1 高圧蒸気
M2 脱酸素剤
M1 pH調整剤
W1 復水
W2 イオン交換水
W3 ボイラ給水
2 ボイラ装置(ボイラ)
3 脱気器
5 2次側給水ライン(給水ライン)
12 復水ライン
20 エコノマイザ
51 高圧給水加熱器(給水加熱器)
H1 高圧蒸気
M2 脱酸素剤
M1 pH調整剤
W1 復水
W2 イオン交換水
W3 ボイラ給水
Claims (5)
- 高圧の蒸気を発生させるボイラの給水ラインに、pH調整剤及び脱酸素剤として揮発性物質が注入されるとともに、ボイラ給水として、復水の他に補給水としてイオン交換水が用いられる、高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法であって、
脱気器出口から前記ボイラのエコノマイザ入口までの給水ライン中に設けられている給水加熱器に銅系材料が使用されている場合には、この給水ラインの前記給水加熱器直前に、又、前記給水加熱器に銅系材料が使用されていない場合には、この給水ラインの前記エコノマイザ直前に、前記脱酸素剤をそれぞれ注入することを特徴とする高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法。 - 前記脱気器が、ボイラ給水1リッター当たり、7μgになるまで、ボイラ給水中の溶存酸素を除去する能力を有していることを特徴とする請求項1記載の高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法。
- 前記脱気器は加熱タイプのものであり、この脱気器出口から前記ボイラのエコノマイザ入口までのボイラ給水が、100℃〜200℃の温度に加熱されていることを特徴とする請求項1記載の高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法。
- 前記脱酸素剤がヒドラジンであることを特徴とする請求項1記載の高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法。
- 前記ボイラ給水のカチオン導電率が、25℃基準で、0.05mS/m以下であることを特徴とする請求項1記載の高圧ボイラシステムの給水ライン及び復水ラインの腐食の防止方法。
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---|---|---|---|---|
JP2011196679A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Babcock & Wilcox Power Generation Group Inc | 高温蒸気発生器用のハイブリッド水処理 |
JP2017154049A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 栗田工業株式会社 | ボイラ水の水処理方法 |
-
2009
- 2009-03-18 JP JP2009066125A patent/JP2010216762A/ja active Pending
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