JP2002257302A - 腐食抑制剤の薬注方法 - Google Patents

腐食抑制剤の薬注方法

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JP2002257302A
JP2002257302A JP2001051494A JP2001051494A JP2002257302A JP 2002257302 A JP2002257302 A JP 2002257302A JP 2001051494 A JP2001051494 A JP 2001051494A JP 2001051494 A JP2001051494 A JP 2001051494A JP 2002257302 A JP2002257302 A JP 2002257302A
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corrosion
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water
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2303/00Specific treatment goals
    • C02F2303/08Corrosion inhibition

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気配管および/または復水配管の防食に必
要な腐食抑制剤を無駄無く薬注することができ、かつ水
位制御のトラブルを引き起こさない腐食抑制剤の薬注方
法を提供する。 【解決手段】 復水配管5を備えたボイラ設備におい
て、蒸気配管3または復水配管5に腐食抑制剤を薬注す
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、復水配管を備え
たボイラ設備の蒸気配管および/または復水配管の腐食
を抑制する腐食抑制剤の薬注方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラから蒸気を負荷機器へ供給
し、負荷機器における熱交換後の蒸気を復水として回収
して、これをボイラ給水に再利用するようにしたボイラ
設備がある。この種のボイラ設備は、図3に示すよう
に、ボイラ21から蒸気配管22を介して負荷機器23
へ供給された蒸気は、この負荷機器23で熱交換し、熱
交換後の復水は、復水配管24を介して給水タンク25
内で原水配管26から供給された原水と混合し、給水ラ
イン27から前記ボイラ21へ給水するように構成され
ている。
【0003】このボイラ設備における蒸気配管22およ
び復水配管24は、給水に含まれている重炭酸イオン,
二酸化炭素等による復水のpHの低下作用や、溶存酸素
による酸化作用により、蒸気および復水と接触する部分
に全面腐食および孔食が生じることがある。
【0004】この全面腐食および孔食の発生を防止する
対策としては、一般的に化学薬品を用いて防食する化学
的処理がとられている。化学的処理には、金属配管等へ
皮膜を形成させて配管の腐食を防止する皮膜型の防食剤
を用いる方法や、酸性物質を中和して配管の腐食を防止
する中和型の防食剤を用いる方法等の腐食抑制剤を用い
る方法等がある。
【0005】ここで、この化学的処理について、図3を
用いて説明する。まず、腐食抑制剤は、通常、薬注装置
28を用いて、給水タンク25からボイラ21へ供給す
る給水ライン27に薬注されている。ここにおいて、問
題となるのが、前記ボイラ21内で、腐食抑制剤が蒸気
中とボイラ水中とに分配されることが挙げられる。つま
り、蒸気配管22および復水配管24を防食するために
注入する腐食抑制剤の全てが蒸気配管22および復水配
管24へ流入せず、ボイラ水に残留し、蒸気配管22お
よび復水配管24の防食に関与しない腐食抑制剤が存在
する。そのため、このボイラ水に残留する腐食抑制剤を
考慮してボイラ給水に薬注するため、過多量の薬注をし
ている。
【0006】また、他にも、皮膜型の防食剤を用いる場
合であれば、前記ボイラ21内の水位を制御する水位電
極(図示省略)に皮膜を形成し、水位制御のトラブルを
引き起こす事例が報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記課題
に鑑み、蒸気配管および/または復水配管の防食に必要
な腐食抑制剤を無駄無く薬注することができ、かつ水位
制御のトラブルを引き起こさない腐食抑制剤の薬注方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、復水配管を備えたボイラ設備において、蒸気
配管または復水配管に腐食抑制剤を薬注することを特徴
としている。
【0009】さらに、請求項2に記載の発明は、前記蒸
気配管に設けた蒸気ヘッダに腐食抑制剤を薬注すること
を特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、蒸気ボイラ等の復水配管
を備えたボイラ設備において、蒸気配管および/または
復水配管の防食に好適に実施することができる。この発
明は、蒸気配管または復水配管に腐食抑制剤を薬注する
ものである。
【0011】まず、蒸気配管について説明する。この蒸
気配管は、通常、ボイラ稼働中、蒸気で満たされている
ため、腐食する可能性は低い。しかし、ボイラの稼動を
停止すると、前記蒸気配管の温度が低下し、前記蒸気配
管中の蒸気が凝縮して水になる。この凝縮した水に二酸
化炭素等が溶け込むことにより酸性物質を生じ、pHの
低下による腐食が起きる。
【0012】つぎに、復水配管について説明する。この
復水配管には、スチームトラップが設けられており、こ
のスチームトラップにより前記負荷機器で使用して凝縮
した水と蒸気を分離し、水のみを排出する。そして、こ
の凝縮した水に二酸化炭素等が溶け込むことにより酸性
物質を生じ、pHの低下による腐食が起きる。
【0013】そこで、この酸性物質による腐食を防ぐた
めに、腐食抑制剤が薬注されている。この腐食抑制剤と
しては、前記蒸気配管および前記復水配管に皮膜を形成
して防食する皮膜型防食剤,蒸気および復水中に含まれ
る酸性物質を中和処理して防食する中和型防食剤および
皮膜型防食剤と中和型防食剤とを組み合わせた複合型防
食剤とがある。
【0014】そして、前記蒸気配管および前記復水配管
を防食するために、この腐食抑制剤を用いている。この
腐食抑制剤の薬注位置としては、前記蒸気配管の上流側
で行うことが好ましい。また、蒸気ヘッダを備えている
ボイラ設備においては、蒸気ヘッダに薬注することが好
ましい。
【0015】まず、前記蒸気配管の上流側で腐食抑制剤
を薬注する場合について説明する。前記蒸気配管は、酸
性物質により腐食されやすい。つまり、この酸性物質を
含んだ蒸気が存在する部分は、蒸気が凝縮したときに腐
食が起きると考えられる。そのため、蒸気が通過する最
初の位置で薬注することにより、前記蒸気配管およびそ
の後流側にある全ての配管の腐食を抑制する。つまり、
前記蒸気配管以降の全ての配管における腐食を抑制する
ために、前記蒸気配管において、できる限り上流側に腐
食抑制剤を薬注することが好ましい。
【0016】前記蒸気配管の上流側で腐食抑制剤を薬注
する利点としては、まず前記蒸気配管以降の全ての配管
を防食できることにある。つまり、前記蒸気配管および
前記復水配管の防食を行うことができる。また、前記蒸
気配管に腐食抑制剤を薬注するため、水位電極に皮膜を
形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなく
することができる。さらに、前記蒸気配管に腐食抑制剤
を薬注することになるため、薬注する腐食抑制剤全てを
腐食抑制因子として用いることができ、前記ボイラの蒸
発量に合わせて薬注することができる。つまり、蒸発量
にあった薬注が可能になり、腐食抑制剤の過多薬注を防
ぐことができる。
【0017】つぎに、前記蒸気ヘッダに腐食抑制剤を薬
注する場合について説明する。この蒸気ヘッダは、単数
または複数のボイラの蒸気を集めて、単数または複数の
負荷機器へ供給する装置である。つまり、各ボイラから
発生した蒸気は、前記蒸気ヘッダへ集められる。そのた
め、前記蒸気ヘッダに薬注することにより、前記蒸気ヘ
ッダから複数の負荷機器へ供給するために使用する各蒸
気配管の腐食を一度に抑制することができる。また、前
記負荷機器通過後の前記復水配管も同時に防食すること
ができる。
【0018】前記蒸気ヘッダに腐食抑制剤を薬注する利
点としては、まず前記蒸気ヘッダから給水タンクまでの
蒸気配管および復水配管をまとめて防食することができ
る。つまり、薬注装置を前記蒸気ヘッダに1台備えるだ
けで、前記給水タンクへ戻るまでの配管の防食をするこ
とができるため、薬注装置の台数を減らすことができ
る。また、前記蒸気ヘッダに腐食抑制剤を薬注するた
め、水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引
き起こす可能性もなくすることができる。さらに、前記
蒸気ヘッダに腐食抑制剤を薬注することになるため、薬
注する腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いること
ができ、前記蒸気ヘッダ内の蒸発量に合わせて薬注する
ことができる。つまり、蒸発量にあった薬注が可能にな
り、腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0019】他にも、前記蒸気ヘッダから前記負荷機器
へ供給する蒸気配管中に薬注する方法もある。この場合
は、前記蒸気ヘッダから前記負荷機器までの各蒸気配管
全てに薬注装置を設け、それぞれ別々に薬注する。この
方法においても、前記蒸気配管および前記復水配管を防
食することができる。また、水位電極に皮膜を形成して
水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすること
ができる。そして、全ての前記蒸気配管へ薬注するた
め、腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いることが
できる。さらに、各負荷機器の使用蒸発量に基づいて、
それぞれ薬注することができるため、腐食抑制剤の過多
薬注を防ぐことができる。
【0020】さらに、前記負荷機器以降の前記復水配管
に薬注する方法もある。この場合は、とくに前記スチー
ムトラップの後流側で薬注することで、揮発性のない腐
食抑制剤を使用することができる。これは、前記スチー
ムトラップにより、蒸気は水に状態変化しており、腐食
抑制剤に揮発性が要求されないためである。この方法に
おいても、前記復水配管を防食することができる。ま
た、水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引
き起こす可能性もなくすることができる。そして、全て
の前記復水配管へ薬注するため、腐食抑制剤全てを腐食
抑制因子として用いることができる。さらに、各負荷機
器の使用蒸発量に基づいて、それぞれ薬注することがで
きるため、腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0021】以上のように、この発明によれば、蒸気配
管および/または復水配管の防食に必要な腐食抑制剤を
無駄無く薬注することができ、かつ水位制御のトラブル
を未然に防止することができる。また、蒸気ヘッダに薬
注する場合においては、薬注装置の台数を減らすことが
できる。
【0022】
【実施例】つぎに、この発明の具体的実施例について説
明する。図1は、この発明における第一実施例の構成を
概略的に示す説明図である。また、これらは例示であっ
て、この発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0023】まず、図1において、ボイラ1と負荷機器
2を蒸気配管3で接続するとともに、前記負荷機器2と
給水タンク4を復水配管5で接続し、前記給水タンク4
と前記ボイラ1の下部とを給水ポンプ6を備えた給水配
管7で接続している。また、前記給水タンク4内で、原
水配管8から供給された補給水と前記復水配管5から供
給された復水とを混合する。また、前記復水配管5に
は、スチームトラップ9を設けており、このスチームト
ラップ9で蒸気と水を分離し、水のみを排出させる。そ
して、この発明のおける腐食抑制剤の薬注は、薬注装置
10を用いて、前記蒸気配管3に薬注する。ここにおい
て、前記蒸気配管3における腐食抑制剤の薬注位置は、
前記蒸気配管3の上流側が好ましく、上流側に供給する
ほど腐食抑制剤が、前記蒸気配管3および前記復水配管
5全体の腐食を抑制することができる。
【0024】つぎに、この発明の第二実施例について図
2に基づいて説明する。図2は、この発明における第二
実施例の構成を概略的に示す説明図で、第一実施例の蒸
気配管3に蒸気ヘッダ11を設けている。この蒸気ヘッ
ダ11を設けた場合、腐食抑制剤は、前記薬注装置10
を用いて、前記蒸気ヘッダ11へ薬注する。そして、複
数の負荷機器2,2,・・・へ蒸気を分配供給する場合に
は、前記各負荷機器2へ供給する前記蒸気配管3,3,
・・・それぞれに前記薬注装置10を設けなくて良く、前
記薬注装置10の設置台数を減少させることができる。
【0025】また、前記各負荷機器2側の用途に応じ
て、腐食抑制剤を変更する必要がある場合は、その用途
に応じて、前記蒸気ヘッダ11から、前記各負荷機器2
へ供給する前記各蒸気配管3のそれぞれに前記薬注装置
10を設ける構成とすることもできる。
【0026】つぎに、前記復水配管5に腐食抑制剤を薬
注する場合について説明する。前記スチームトラップ9
は、前記復水配管5に設けられており、前記スチームト
ラップ9により、蒸気と水が分離され、復水のみが排出
される。そのため、前記スチールトッラプ9の後流側
は、復水として存在する。第一実施例の図1において
は、前記スチームトラップ9の直後に薬注することが好
ましく、第二実施例の図2においては、前記各スチーム
トラップ9の直後にそれぞれ薬注することが好ましい。
とくに、前記スチームトラップ9の下流側にそれぞれ前
記薬注装置10を設けることにより、揮発性のない腐食
抑制剤も使用可能になり、腐食抑制剤の選択範囲を広め
ることができる。
【0027】つぎに、腐食抑制効果について行った第一
実験例および第二実験例について説明する。
【0028】第一実験例 蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラに軟水を給水
し、圧力8kg/cm2で蒸気を連続的に発生させなが
ら運転を行った。そして、腐食抑制剤として2−アミノ
−2−メチル−1−プロパノールを蒸気配管に100m
g/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1
リットルに対して腐食抑制剤を蒸気配管に100mg薬
注する)。この際、テストピース(軟鋼50×25×
1)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)
を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給
水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理し
て使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝
導度:250μs/cm,Mアルカリ度:50mgCa
CO3/リットルである。
【0029】第二実験例 蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラに軟水を給水
し、圧力8kg/cm2で蒸気を連続的に発生させなが
ら運転を行った。そして、腐食抑制剤として2−アミノ
−2−メチル−1−プロパノールを蒸気ヘッダに100
mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水
1リットルに対して腐食抑制剤を蒸気配管に100mg
薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50×25×
1)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)
を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給
水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理し
て使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝
導度:250μs/cm,Mアルカリ度:50mgCa
CO3/リットルである。
【0030】比較例 腐食抑制剤として2−アミノ−2−メチル−1−プロパ
ノールを蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラに10
0mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した軟水
を給水し、圧力8kg/cm2で蒸気を連続的に発生さ
せながら運転を行った。この際、テストピース(軟鋼5
0×25×1)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度
(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここに
おいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟
水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.
1,電気伝導度:250μs/cm,Mアルカリ度:5
0mgCaCO3/リットルである。
【0031】
【表1】
【0032】表1から明らかなように、2−アミノ−2
−メチル−1−プロパノールを給水に薬注したほうが蒸
気配管に薬注するよりも腐食速度が大きく、腐食抑制効
果が低いことが分かる。一般に、2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノールの分配比は、ボイラ中で蒸気中と
ボイラ水中とに約37:63で分配されている。そのた
め、蒸気配管および復水配管で腐食抑制効果を示す腐食
抑制剤量が薬注時の約63%減少する。これにより、腐
食抑制効果が弱まり、腐食速度が増加するのである。つ
まり、蒸気配管に薬注する場合は、給水に薬注する腐食
抑制剤より約63%少ない薬注量で同等の腐食抑制効果
を得ることができる。また、第一実施例および第二実施
例で用いた腐食抑制剤が、オクタデシルアミンのような
被膜型防食剤であっても、蒸気配管に腐食抑制剤を薬注
するため、水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブ
ルを引き起こす可能性もなくすることができる。さら
に、第二実施例のように、蒸気ヘッダに薬注する場合に
は、薬注装置を1台設けるだけで良いので薬注装置の台
数を減らすことができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、蒸気
配管および/または復水配管の防食に必要な腐食抑制剤
を無駄無く薬注することができ、かつ水位制御のトラブ
ルを引き起こさない腐食抑制剤の薬注方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を概略的に示す説明図で
ある。
【図2】この発明の第二実施例を概略的に示す説明図で
ある。
【図3】従来の薬注方法を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
3 蒸気配管 5 復水配管 11 蒸気ヘッダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水配管5を備えたボイラ設備におい
    て、蒸気配管3または復水配管5に腐食抑制剤を薬注す
    ることを特徴とする腐食抑制剤の薬注方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸気配管3に設けた蒸気ヘッダ11
    に腐食抑制剤を薬注することを特徴とする請求項1に記
    載の腐食抑制剤の薬注方法。
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