JP2010216001A - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプラッシュ粒子による捕捉部材の目詰まりを防止することのできる成膜装置を提供する。
【解決手段】本発明の成膜装置100は、物理気相成膜法によって基板W上に成膜材料Mを成膜する成膜装置であって、基板Wを装着する基板装着部121を有する真空チャンバー101と、真空チャンバー101内に設けられた成膜材料Mを収容する成膜源104と、成膜源104と基板装着部121との間に設けられ、成膜源104からスプラッシュによって飛散したスプラッシュ粒子を捕捉する、複数の開口部を有する捕捉部材130と、捕捉部材130を成膜材料Mの沸点以上の温度に加熱する加熱装置Hと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、成膜装置に関するものである。
真空蒸着装置やスパッタ装置に代表される物理気相成膜装置では、坩堝内で溶融した蒸着材料が突沸を起こし、気化することなく液状のまま飛散する、スプラッシュという現象を起こすことがある。スプラッシュによって飛散する粒子は、固体若しくは液状であることから、例えば、1μm前後から数μm程度の比較的大きい粒径となる。
スプラッシュ粒子が基板に付着すると、予め成膜された薄膜を突き破ることになり、結果として、成膜欠陥となってしまう。そのため、特許文献1では、坩堝と基板との間にスプラッシュ粒子を捕捉するためのメッシュ状の捕捉部材を配置し、基板へのスプラッシュ粒子の飛散を抑制している。
特開2001−271157号公報
しかしながら、特許文献1の成膜装置では、捕捉部材に次々とスプラッシュ粒子が付着することにより、メッシュの目詰まりが発生し、捕捉部材の交換を含めたメンテナンスの頻度が多くなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、スプラッシュ粒子による捕捉部材の目詰まりを防止することのできる成膜装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の成膜装置は、物理気相成膜法によって基板上に成膜材料を成膜する成膜装置であって、前記基板を装着する基板装着部を有する真空チャンバーと、前記真空チャンバー内に設けられた成膜材料を収容する成膜源と、前記成膜源と前記基板装着部との間に設けられ、前記成膜源からスプラッシュによって飛散したスプラッシュ粒子を捕捉する、複数の開口部を有する捕捉部材と、前記捕捉部材を前記成膜材料の沸点以上の温度に加熱する加熱装置と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、捕捉部材に付着したスプラッシュ粒子は、加熱装置によって加熱され再蒸発するので、捕捉部材の開口部に目詰まりが発生することがない。そのため、捕捉部材の交換を含めたメンテナンスの回数を少なくすることができ、生産性の高い成膜装置を提供することができる。
本発明の成膜装置の一例を示す断面図である。 成膜装置に備えられる捕捉部材の一例を示す平面図である。
図1は本発明の成膜装置の一例を示す断面図である。図1の成膜装置100は、例えば、有機EL装置の発光層や陰極、陰極保護層等を形成するために用いられるものである。
成膜装置100は、真空チャンバー101と、プラズマビームを発生するプラズマビーム発生器110と、真空チャンバー101内を減圧する真空ポンプ150とを備えている。真空ポンプ150としては、例えば、ターボ分子ポンプ等を用いる。
真空チャンバー101は、上部の成膜室102と下部のプラズマ室103とからなり、プラズマ室103の内底部103aには、成膜源としてのハース(陽極)104が設けられている。
ハース104は上方に開口した筒状の容器となっており、内部に成膜材料Mが収納されている。また、ハース104を取り囲むように補助陽極140が設けられている。補助陽極140は、内部にコイル140aを有している。
プラズマ室103の内壁103bには、プラズマビーム発生器110と、プラズマ室103内に反応性ガスRGを導入する反応性ガス導入部156が取り付けられている。
プラズマビーム発生器110は、一方の端部がプラズマ室103に開口する導入管105を有している。導入管105の外側には、これを取り巻くようにステアリングコイルSCが設けられている。
導入管105には、第1の中間電極106と、第2の中間電極107とが互いに同心となるように連結されている。第1の中間電極106は内部にコイル106aを有し、第2の中間電極107は内部に永久磁石107aとコイル(図示省略)を有している。
第1の中間電極106および第2の中間電極107を介した導入管105のもう一方の端には、例えば、ガラス管からなる絶縁管108が連結しており、絶縁管108の他方の端は、導体板109によって閉塞されている。
絶縁管108の内部には、熱電子放出部材112が先端側に設けられた導電性のパイプ111と、導体板109を貫通して、パイプ111の内部にキャリアガスCGを導入する配管とを有している。パイプ111は、例えば、高融点材料のモリブデン、タンタル等からなり、熱電子放出部材112には六ホウ化ランタン(LaB6)が用いられている。キャリアガスCGは、アルゴン(Ar)ガスである。
成膜装置100は、導体板109にマイナス端が接続された第1の可変電源V1と、第1の中間電極106のコイル106aとステアリングコイルSCとに接続された第2の可変電源V2と、第2の中間電極107のコイル(図示省略)にプラス端が接続された第3の可変電源V3と、を備えている。
第1の可変電源V1のプラス端は、第3の可変電源V3のマイナス端に接続されると共に、抵抗R0を介して第1の中間電極106に接続されている。また、第1の可変電源V1のプラス端は、補助陽極140に接続されると共に、可変抵抗R1を介してハース104に接続されている。可変抵抗R1の値を調整することによりハース104に印加される電位を調整することができる。
第1の可変電源V1は、導体板109を介して熱電子放出部材112に電位を与え、熱電子を放出させる。また、抵抗R0を所定の大きさに設定し電圧値を調整することで、第1の中間電極106が発生する磁場の大きさを制御することができる。
第2の可変電源V2は、その電圧レベルを調整することにより、ステアリングコイルSCにより発生する磁場の大きさを調整することができる。
キャリアガスCGであるArガスに熱電子放出部材112からの電子放出を受けて発生したプラズマビームPBは、第1の中間電極106及び第2の中間電極107によって収束され、ステアリングコイルSCが発生する磁場の大きさにより所望の方向にガイドされてプラズマ室103に射出される。
そして、補助陽極140のコイル140aに印加される電圧レベルを調整することにより、補助陽極140において発生する磁場の大きさが制御され、射出されたプラズマビームPBがハース104に導かれる。第3の可変電源V3は、その電圧レベルを制御することにより、発生したプラズマビームPBを収束させる。
プラズマ室103のもう一方の内壁103cには、真空ポンプ150に繋がる配管155が設けられている。配管155には、真空ポンプ150側にゲートバルブ(GV)154と、プラズマ室103側に圧力調整バルブ153とを有している。圧力調整バルブ153は、成膜室102に設けられた真空計151からの信号を受けて圧力コントローラ(APC)152が制御信号を生成し、この制御信号を受けて稼動するように構成されている。
成膜室102には、被膜形成物としての基板Wが装着される基板装着部121と、基板装着部121を吊設してハース104に対して所定の距離を保って一定方向(X軸方向)に移動可能な移動機構120とが設けられている。そして、移動機構120により基板Wを移動させて、基板Wの表面に薄膜を均一に蒸着することができる。
基板装着部121とハース104との間には、捕捉部材としての捕捉板130が設けられている。捕捉板130は、加熱装置であるヒーターHに接続され、ヒーターHにより成膜材料Mの沸点以上の温度に加熱されるようになっている。
図2(a)〜(c)は捕捉板の構造の一例を示す平面図である。図2(a)の捕捉板130は、複数の開口部130aを有するメッシュ状の部材であるが、図2(b)に示すような丸孔130bを有する捕捉板130や、図2(c)に示すようなハニカム構造130cを有する捕捉板130としてもよい。
捕捉板130の材料としては、ヒーターHの加熱により変形し難い高融点金属またはその合金、あるいは導電性の無機材料を用いるのが好ましい。高融点金属としては、ステンレス、鉄、銅、タングステン、モリブデン、ニッケル、チタン、カーボン、シリコン等が挙げられ、成膜材料Mの沸点よりも高い融点を有する材料、すなわち、ヒーターHにより加熱される温度よりも融点の高い材料が選択される。
開口部130aの大きさ(開口径)は、成膜材料Mが加熱され突沸して飛散する飛沫(スプラッシュ粒子)が容易に開口部130aを通過しない大きさとされる。ただし、あまりに細かくすると、成膜に影響を及ぼすので、適宜その大きさを設定することが好ましい。このような観点から、開口部130aの開口径は、0.1μm以上0.5μm以下が好ましい。
図1に戻って、捕捉板130とハース104との間、例えば、成膜室102とプラズマ室103との連通部には、これを開閉するシャッターSが設けられている。シャッターSを設けることにより、成膜の開始、停止を正確に制御することができる。また、成膜材料Mが所定の温度に達する前にシャッターSを閉じておくことにより、捕捉板130に不用意に成膜材料Mが付着する(すなわち開口部130aが目詰まりする)ことを防止することができる。
上記構成の成膜装置100では、真空ポンプ150により真空チャンバー101内を所定の減圧状態(真空状態)とし、プラズマビーム発生器110から発生したプラズマビームPBをハース104に導くことにより、収納された成膜材料MにプラズマビームPBを照射する。プラズマビームPBが照射された成膜材料Mはジュール熱により加熱され蒸発する。蒸発した成膜材料Mは、基板装着部121に装着された基板Wに到達して薄膜として形成される。また、プラズマ室103に反応性ガスRGを導入すれば、蒸発した成膜材料Mと反応性ガスRGとを反応させ、反応物からなる薄膜を基板Wの表面に形成することもできる。
加熱された成膜材料Mは、蒸発するだけでなく、その物性により溶融物を生ずる場合がある。溶融物にプラズマビームPBが照射されると突沸し易い。溶融物が突沸すると、飛沫(スプラッシュ粒子)となって飛散する。本実施形態の成膜装置100では、基板Wとハース104との間に微細な開口部130aを有する捕捉板130を設けているため、スプラッシュ粒子は捕捉板130の開口部130aを通過することができず、捕捉板130の表面に付着する。また、捕捉板130の表面に付着したスプラッシュ粒子は、ヒーターHによって加熱され、再蒸発して基板Wの表面に堆積される。そのため、捕捉板130の開口部130aに目詰まりが生じることがない。
以上説明したように、本実施形態の成膜装置100では、基板Wとハース104との間に、スプラッシュ粒子を捕捉するための微細な開口部130aを有する捕捉板130を設け、捕捉板130をヒーターHで成膜材料Mの沸点以上の温度に加熱する構成とした。この構成によれば、捕捉板130に付着したスプラッシュ粒子は、ヒーターHによって加熱され再蒸発するので、捕捉部材の開口部に目詰まりが発生することがない。そのため、捕捉板130の交換を含めたメンテナンスの回数を少なくすることができ、生産性の高い成膜装置100を提供することができる。
100…成膜装置、101…真空チャンバー、104…ハース(成膜源)、121…基板装着部、130…捕捉板(捕捉部材)、130a,130b、130c…開口部、H…ヒーター(加熱装置)、M…成膜材料、W…基板

Claims (1)

  1. 物理気相成膜法によって基板上に成膜材料を成膜する成膜装置であって、
    前記基板を装着する基板装着部を有する真空チャンバーと、
    前記真空チャンバー内に設けられた成膜材料を収容する成膜源と、
    前記成膜源と前記基板装着部との間に設けられ、前記成膜源からスプラッシュによって飛散したスプラッシュ粒子を捕捉する、複数の開口部を有する捕捉部材と、
    前記捕捉部材を前記成膜材料の沸点以上の温度に加熱する加熱装置と、を備えていることを特徴とする成膜装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040313A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 トヨタ自動車株式会社 成膜装置
JP2018006260A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 トヨタ自動車株式会社 アーク放電発生装置及び成膜方法
JP2022107539A (ja) * 2020-01-30 2022-07-21 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置製造用マスク

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