JP2010214995A - 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法 - Google Patents

車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010214995A
JP2010214995A JP2009060718A JP2009060718A JP2010214995A JP 2010214995 A JP2010214995 A JP 2010214995A JP 2009060718 A JP2009060718 A JP 2009060718A JP 2009060718 A JP2009060718 A JP 2009060718A JP 2010214995 A JP2010214995 A JP 2010214995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
rear wheel
angle
actuator
front wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009060718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5262871B2 (ja
Inventor
Masayuki Sao
雅之 佐尾
Nagatoshi Seki
永俊 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009060718A priority Critical patent/JP5262871B2/ja
Publication of JP2010214995A publication Critical patent/JP2010214995A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262871B2 publication Critical patent/JP5262871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】前輪転舵アクチュエータ5の異常が解消してから通常の4輪操舵制御に復帰する時間を短縮する。
【解決手段】前輪転舵アクチュエータ5の異常を検出し且つ後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出していない場合には、後輪の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータ5の駆動を禁止し、前輪転舵アクチュエータ5の異常を検出し且つ後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止する。更に、上記後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出した後に、当該後輪転舵アクチュエータ9の異常が検出されなくなると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操向輪である前輪と後輪とをそれぞれ個別のアクチュエータで転舵制御する車両用舵角制御の技術に関する。
4輪操舵車両(4WS)では、ステアリングホイールの操舵角(以下、単に操舵角と呼ぶ。)に応じて、操向輪である前輪の転舵に加えて、後輪も転舵する。例えば、非特許文献1に記載のような車両では、上記操舵角に対応する転舵角に対し、車両状態等に応じた補正転舵角だけ、前輪転舵アクチュエータによって前輪転舵角を変更する。また、車両状態等に応じ、後輪も後輪転舵アクチュエータで転舵する。これによって、4輪操舵を実現する。
このとき、前輪転舵アクチュエータに過熱等の暫定的な異常が発生した場合、前輪転舵アクチュエータと後輪転舵アクチュエータの動作を停止するフェールセーフ制御を行う。
「SKYLINE V36型系車 新型車解説書」、日産自動車株式会社、2006年11月、p.STC−27
しかし、前輪転舵アクチュエータと後輪転舵アクチュエータの動作を停止すると、補正転舵角及び後輪の転舵角は異常が発生した時点の角度で保持される。このため、前輪転舵アクチュエータの異常が解消した時点では、操舵角に対応する前輪転舵角と実舵角とに偏差が発生し、運転者に違和感を与える可能性が有る。これを防止する為に、通常の4輪操舵制御に戻る前に次の復帰処理を行う。その復帰処理は、前輪転舵アクチュエータの異常解消を検出すると、後輪の転舵角を中立位置に復帰させる処理の後に、前輪側の保持された補正転舵角についても復帰制御を実施する。そして、この前輪の暫定的な異常からの復帰時における、上記復帰処理の動作に要する時間が長くなるほど、運転者に違和感を与え易くなる懸念がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、前輪転舵アクチュエータの異常が解消してから通常の4輪操舵制御に復帰する時間を短縮することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用舵角制御は、前輪転舵アクチュエータの異常を検出し且つ後輪転舵アクチュエータの異常を検出していない場合には、後輪の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータの駆動を禁止し、前輪転舵アクチュエータの異常を検出し且つ後輪転舵アクチュエータの異常を検出している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ及び後輪転舵アクチュエータの駆動を禁止する。更に、上記後輪転舵アクチュエータの異常を検出した後に、当該後輪転舵アクチュエータの異常が検出されなくなると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する。
本発明によれば、前輪転舵アクチュエータが異常の間に、後輪転舵アクチュエータが異常となっていない場合若しくは異常が解消した場合には、前輪転舵アクチュエータの異常が解消する前であっても、後輪の転舵角を中立位置に復帰させる処理を開始する。
これによって、前輪転舵アクチュエータの異常が解消してから通常の4輪操舵制御に復帰する時間を短縮する。その短縮分、前輪転舵アクチュエータの一時的な異常から復帰に対する、運転者へ違和感を与えがたくなる。
本発明に基づく実施形態に係る車両の構成図である。 本発明に基づく実施形態に係る舵角制御コントローラを説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る目標値生成部の構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る目標出力値生成部の構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る中立復帰制御演算部の構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る中立復帰制御演算部の処理を説明する図である。 タイムチャート例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1に本実施形態に係る車両の構成図を示す。
まず構成について図1を参照しながら説明する。
運転者が操作するステアリングホイール1は前輪転舵機構SSを介して前輪8に連結する。すなわち、ステアリングホイール1にステアリング入力軸2が連結する。そのステアリング入力軸2に対し、ステアリング出力軸が連結する。そのステアリング出力軸は、ラックアンドピニオン機構を介してラック軸7に連結する。すなわち、ステアリング出力軸に連結するピニオンがラック軸7のラックに噛み合う。ラック軸7は、車幅方向に軸を向けて配置してある。そして、ステアリング出力軸を回動変位させることで、ラック軸7は車幅方向に向けて軸方向変位する。上記ラック軸7の左右端部は、それぞれ左右のタイロッドを介して各前輪8のナックルに連結する。
上記ステアリング出力軸に、前輪転舵アクチュエータ5が連結する。前輪転舵アクチュエータ5は、前輪転舵コントローラ6からの指令に基づきステアリング出力軸を回動変位する。具体的には、前輪転舵アクチュエータ5は、操舵角に対するピニオン角を変更することで、操向輪である前輪8の転舵角を、前輪転舵コントローラ6からの指令に応じた転舵角に制御する。すなわち、前輪8は、上記前輪転舵機構SSによってステアリングホイールの操舵角θに応じた転舵角だけ転舵すると共に、前輪転舵アクチュエータ5によって操舵角と転舵角との比(以下、ギヤ比と記載する。)を調整することで転舵角を変更して、目標前輪転舵角α*となるように調整される。すなわち、目標前輪転舵角α*と操舵角θに応じた転舵角との差である補正転舵角分だけ、前輪転舵アクチュエータ5によって加減制御が行われることとなる。
なお、前輪転舵アクチュエータ5の転舵用モータに転舵アクチュエータ角度センサ(不図示)を設ける。転舵アクチュエータ角度センサは、前輪転舵アクチュエータ5のモータの回転角度位置を検出し、その検出信号をフィードバック制御量として前輪転舵コントローラ6に出力する。
ここで、ステアリング入力軸2に対し、メカニカルバックアップ装置3を介してステアリング出力軸が連結しても良い。メカニカルバックアップ装置3は、通常状態では、ステアリング入力軸2とステアリング出力軸との間のトルク伝達を切った状態とする。また、メカニカルバックアップ装置は、舵角制御コントローラ4からの指令に基づき、ステアリング入力軸2とステアリング出力軸とを接続してトルク伝達を可能な状態とする。この場合には、前輪転舵アクチュエータ5は、目標前輪転舵角α*となるようステアリング出力軸を回転駆動する。
また、符号9は、後輪転舵アクチュエータである。後輪転舵アクチュエータ9は、後輪転舵コントローラ10からの信号に応じて、ラック軸11を車幅方向に向けて軸方向変位する。上記ラック軸11の左右端部は、それぞれ左右のタイロッドを介して後輪12用のナックルに連結する。なお、後輪転舵アクチュエータ9の転舵用モータに転舵アクチュエータ角度センサ(不図示)を設ける。転舵アクチュエータ角度センサは、後輪転舵アクチュエータ9のモータの回転角度位置を検出し、その検出信号をフィードバック制御量として後輪転舵コントローラ10に出力する。
また、前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30、及び後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31を備える。
前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30は、上記前輪転舵アクチュエータ5の異常の有無を検出し、検出結果を舵角制御コントローラ4に出力する。前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30は、前輪転舵アクチュエータ5に係る電気系統や機械系統の異常を検出する。機械系統であれば、例えばアクチュエータの温度を計測する温度センサを備え、アクチュエータの温度が当該アクチュエータの規格上過熱状態と見なせる所定過熱温度以上か否かを判定する。すなわち、アクチュエータの温度が上記過熱温度以上の場合に異常と判定する。なお、異常解消は、上記過熱温度より若干温度の低い所定温度となった場合、過熱による異常解消と判定する。また、電気系統であれば、例えばアクチュエータに供給する電圧をモニタする電圧センサを備え、アクチュエータに供給される電圧が、アクチュエータを駆動変化させるのに十分と見なすことが出来ない最低電圧以下か否かを判定する。すなわち、アクチュエータに供給される電圧が上記最低電圧以下の場合に異常と判定する。なお、異常解消は、上記最低電圧よりも若干電圧が高い所定電圧となった場合、電圧に係る異常解消と判定する。
後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31は、上記後輪転舵アクチュエータ9の異常の有無を検出し、検出結果を舵角制御コントローラ4に出力する。後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31は、前輪転舵アクチュエータ5に係る電気系統や機械系統の異常を検出する。検出の例は、上記前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30と同じである。
また、操舵角センサ20、車体速センサ21、モード選択部22を備える。
操舵角センサ20は、ステアリングホイール1の操舵角θを検出し、検出した操舵角θ信号を舵角制御コントローラ4に出力する。操舵角センサ20は、ステアリング入力軸2若しくはステアリングホイール1に設ける。操舵角センサ20は、例えば、パルスエンコーダ等からなり、運転者が操作する操舵角θを検出する。
車体速センサ21は、車両の車体速Vを検出し、検出した車体速信号を舵角制御コントローラ4に出力する。
モード選択部22は、運転者が操作して車両特性モードを選択するためのスイッチである。運転者が選択した車両特性モードに対応するスイッチ信号を舵角制御コントローラ4に出力する。本実施形態では、車両特性モードとして、例えばコンフォートモード(モードA)やスポーツモード(モードB)を備える。なお、車両特性モードは、3種類以上あっても構わない。
前輪転舵コントローラ6は、舵角制御コントローラ4が演算した目標前輪転舵角α*に前輪8の実舵角が一致するように、前輪転舵アクチュエータ5を介して操向輪である前輪8をフィードバックによって転舵制御する。つまり、前輪転舵コントローラ6は、舵角制御コントローラ4が算出した目標前輪転舵角α*と制御対象となる前輪転舵アクチュエータ5の回転角θACTとの偏差に基づいて目標駆動電流Irefを算出し、算出した目標駆動電流Irefに基づいて転舵アクチュエータに供給する電流をPWM方式等によって制御する事で、目標駆動電流Irefに応じた駆動電流IACTを転舵アクチュエータに供給する。これにより、前輪転舵アクチュエータ5の回転角θACTが目標前輪転舵角α*に追従するよう制御される。ここで、前輪転舵アクチュエータ5は、ステアリング出力軸3を回動変位させ、前輪転舵アクチュエータ5の回転変位によって前輪88が転舵駆動するので、制御量としての目標前輪転舵角α*と前輪転舵アクチュエータ5の回転角θACTとはピニオンギヤとラックギヤのギヤ比に基づいて一意に決まる関係に有る為、同等とみなすことが可能である。
後輪転舵コントローラ10は、舵角制御コントローラ4が演算した目標後輪転舵角δ*となるように、後輪転舵アクチュエータ9を介して操向輪である後輪12を転舵制御する。
但し、前輪転舵コントローラ6及び後輪転舵コントローラ10は、駆動禁止指令を入力すると、対応するアクチュエータの駆動を停止する。
舵角制御コントローラ4は、車体速V、ステアリングホイール1の操舵角θ、及び選択された車両特性モードに基づき、目標前輪転舵角α*及び目標後輪転舵角δ*を演算する。そして、最終的に選択した目標前輪転舵角α*及び目標後輪転舵角δ*をそれぞれ前輪転舵コントローラ6及び後輪転舵コントローラ10に出力する。
舵角制御コントローラ4は、車体速Vと操舵角θとから推定する車両走行状態に係る車両状態量によって、車両特性モードに応じた目標ヨーレートおよび目標横速度を演算する。
そして、その演算した目標ヨーレートおよび目標横速度に基づいて操向輪の目標前輪転舵角α*、δ*を演算する。ここで、上記車体速Vと操舵角θとから推定する車両走行状態に係る車両状態量は、走行状態を特定するヨーレート及び横加速度に関する車両状態量である。すなわち、目標ヨーレートおよび目標横速度が目標とする車両挙動としての目標車両挙動を表す量となる。
上記舵角制御コントローラ4は、図2に示すように、目標値生成部41と目標出力値生成部42とを備える。上記目標値生成部41は、図3に示すように、車両モデル演算部41Aと前後輪転舵用目標値演算部41Bとを備える。また、目標出力値生成部42は、図4に示すように、前後輪転舵用制御演算部42A、中立復帰制御演算部42B、及び目標出力部を備える。
(車両モデル演算部41A)
車両モデル演算部41Aは、適用する車両モデルに従い、現在の操舵角θ及び車体速Vに応じた車両の走行状態を特定するヨーレート及び横速度に係る、車両状態量(車両パラメータ)を演算する。演算する車両状態量は、gφ(V)、ζφ(V)、ωφ(V)、Tφ(V)、及びgv(V)、ζv(V)、ωφ(V)、Tv(V)である。これらの状態量は、操舵角θ及び車体速Vから、後述の(5)式及び(8)式によって演算出来る。
ここで、後述の通り、ヨーレートに係る車両状態量は、gφ(V)、ζφ(V)、ωφ(V)、Tφ(V)である。また、横速度に係る車両状態量は、gv(V)、ζv(V)、ωv(V)、Tv(V)である。
このうち、gφ(V)及びgv(V)は、定常特性に関する基本の車両状態量となる。ζφ(V)、ωφ(V)、ζv(V)、ωv(V)は、過渡特性に関する車両状態量となる。
ここで、車両モデルを使用した車両状態量について説明する。
車両モデルとして2輪モデルを採用すると、車両のヨーレートと横速度は、下記式で表すことが出来る。すなわち、下記(1)式の状態方程式から、操舵角θ及び車体速Vに応じたヨーレートと横速度を推定することが出来る。
Figure 2010214995
ここで、
φ′:ヨーレート
s:微分演算子
θ:運転者の操舵角(前輪転舵角相当)
δ:後輪転舵角
Vx、V:車体速
Vy:横速度
Iz:車両慣性モーメント
M:車両重量
Lf:前軸〜重心点距離
Lr:重心点〜後軸距離
N:ギア比
Kf:前輪8コーナリングパワー
Kr:後輪コーナリングパワー
また、
Figure 2010214995
である。
次に、上記状態方程式から、前輪8操舵に対するヨーレート、及び横速度の伝達関数を求めると、下記(3)式及び(4)式となる。
Figure 2010214995
上記(3)式から、ヨーレートの伝達関数は、下記式で表すことが出来る。
Figure 2010214995
また、上記(4)式から横速度の伝達関数は、下記式で表すことが出来る。
Figure 2010214995
以上から、操舵角θ及び車体速Vに応じた車両の走行状態を、ヨーレート及び横速度で特定することが出来る。
そして、ヨーレートに係る車両状態量(車両パラメータ)が、gφ(V)、ζφ(V)、ωφ(V)、Tφ(V)となる。
また、横速度に係る車両状態量(車両パラメータ)は、gv(V)、ζv(V)、ωv(V)、Tv(V)となる。
ここで、gφ(V)、gv(V)は、特性モードの基本状態を示す状態量(基本の車両状態量)である。
ζφ(V)、ζv(V)は、減衰項に係る状態量である。
ωφ(V)、ωv(V)は、バネ系の固有振動数に係わる状態量である。
Tφ(V)、Tv(V)は、定常偏差に係わる状態量である。
次に、前後輪転舵用目標値演算部41Bについて説明する。
前後輪転舵用目標値演算部41Bは、運転者操舵角θ、車体速V、及び車両モデル演算部41Aが演算した車両状態量から、車両の目標ヨーレートφ′*fr、及び目標横速度Vy*frを求める。
先ず、選択されている車両特性モードに応じた目標特性状態量を算出する。
すなわち、車両モデルに対応する車両状態量に対して、下記式のように、それぞれ車両特性モードに応じたゲインを乗算する。これによって、車両モデル演算部41Aが演算した車両状態量を、車両特性モードに応じた目標特性状態量に変換する。
目標特性状態量は、gφ*(V)、ζφ*(V)、ωφ*(V)、Tφ*(V)、及びgv *(V)、ζv *(V)、ωv *(V)、Tv *(V)である。
gφ*(V) =gφ(V) ×yrate_gain_map1
ζφ*(V) =ζφ(V) ×yrate_zeta_map1
ωφ*(V) =ωφ(V) ×yrate_omegn_map1
Tφ*(V) =Tφ(V) ×yrate_zeta_map1
v *(V) =gv(V) ×vy_gain_map1
ζv *(V) =ζv(V) ×vye_zeta_map1
ωv *(V) =ωv(V) ×vy_zero_mapa1
v *(V) =Tφ(V) ×vy_zeta_map1
ただし、yrate_gain_map1、yrate_omegn_map1、yrate_zeta_map1,yrate_zero_mapa1、 vy_gain_map1、vy_omegn_map1、vye_zeta_map1、vy_zero_mapa1は、車体速によって変化する予め設定したチューニングパラメータである。
ここで、yrate_gain_map1、及びvy_gain_map1は、車両特性モード毎に別のマップを有する。そして、選択された車両特性モードに対応するyrate_gain_map1、及びvy_gain_map1を使用する。
次に、前後輪転舵用目標値演算部41Bは、車両モデル演算部41Aが演算した車両状態量の代わりに、車両特性モードに応じた目標特性状態量を適用することで、下記式に基づき、車体速V、操舵角θ、及び目標特性状態量から目標ヨーレートと目標横速度を求める。
ここで、目標ヨーレートは、下記(9)式となる。
Figure 2010214995
また、目標横速度は、下記(10)式となる。
Figure 2010214995
次に、目標出力値生成部42における前後輪転舵用制御演算部42Aについて説明する。
前後輪転舵用制御演算部42Aは、目標値生成部41が演算した目標ヨーレートφ′*frと、目標横速度Vy*frとから、目標転舵角α*、δ*を決定する。
前後輪を操向輪とした操舵時はヨーレート及び横加速度制御であるので、目標前輪転舵角α*と目標後輪転舵角δ*は、下記(12)式、及び(13)式から求める。
Figure 2010214995
そして、前後輪転舵用制御演算部42Aは、演算した目標前輪転舵角α*と目標後輪転舵角δ*を、目標出力部42Cに出力する。
次に、中立復帰制御演算部42Bの処理について説明する。
中立復帰制御演算部42Bは、図5に示すように、アクチュエータ駆動禁止手段50、アクチュエータ異常復帰手段51、及び後輪中立復帰処理手段52を備える。
アクチュエータ駆動禁止手段50は、前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30及び後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31の検出結果に基づき異常判定を行う。すなわち、アクチュエータ駆動禁止手段50は、上記前輪転舵アクチュエータ5が異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータ9が異常でないと判定した場合には、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータ5の駆動を禁止する。また、アクチュエータ駆動禁止手段50は、上記前輪転舵アクチュエータ5が異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータ9が異常であると判定している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止する。また、アクチュエータ駆動禁止手段50は、上記前輪転舵アクチュエータ5が異常で無いと判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータ9が異常であると判定している場合には、上記後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止する。
アクチュエータ異常復帰手段51は、図5に示すように、後輪アクチュエータ異常復帰手段51A及び前輪アクチュエータ異常復帰手段51Bを備える。
後輪アクチュエータ異常復帰手段51Aは、上記後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31の検出に基づき、アクチュエータ駆動禁止手段50で上記後輪転舵アクチュエータ9が異常であると判定した後に、当該後輪転舵アクチュエータ9の異常が解消したと判定すると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する。
上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する処理は、後輪中立復帰処理手段52が実施する。すなわち、後輪中立復帰処理手段52は、後輪アクチュエータ異常復帰手段51Aとアクチュエータ駆動禁止手段50とで共通の処理部である。
前輪アクチュエータ異常復帰手段51Bは、上記前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30の検出に基づき、アクチュエータ駆動禁止手段50で上記前輪転舵アクチュエータ5が異常であると判定した後に、当該前輪転舵アクチュエータ5の異常が解消したと判定すると、作動する。 前輪アクチュエータ異常復帰手段51Bは、作動すると、下記条件を満足すると、前輪8の復帰処理を実施する。
・後輪駆動アクチュエータに異常が発生していない。
・後輪アクチュエータ異常復帰手段51Aの復帰処理中でない。
前輪アクチュエータ異常復帰手段51Bによる前輪8の復帰処理は、次のように実施する。
先ず、復帰時の目標前輪転舵角α*を取得し、取得した目標前輪転舵角α*と、異常検出時の目標前輪転舵角α*(前輪8実転舵角)との差である前輪転舵角差を求める。
次に、操舵角速度θ′に応じた前輪変更量Δθfを求める。前輪変更量Δθfは、操舵角速度θ′が大きいほど大きくなるように設定する。
そして、異常検出時の目標前輪転舵角α*(前輪8実転舵角)に対して所定制御サイクル毎に前輪変更量Δθfづつ補正を行い。補正後の目標前輪転舵角α*を所定制御サイクル毎に目標出力部42Cに出力する。
ここで、補正後の目標前輪転舵角α*が、復帰時の目標前輪転舵角α*に等しく若しくは、復帰時の目標前輪転舵角α*との差が小さくなった時点で、復帰処理を終了する。
次に、後輪中立復帰処理手段52の処理を説明する。
先ず、操舵角速度θ′に応じた後輪変更量Δθrを求める。後輪変更量Δθrは、操舵角速度θ′が大きいほど大きくなるように設定する。後輪変更量Δθrは、上記後輪の中立位置への復帰速度に対応する。なお、操舵角検出手段が、操舵角θを微分することで操舵角速度を検出する。
後輪変更量Δθrは、操舵角が小さい(中立付近)ときは遅く、操舵角θが大きいときは速くしても良い。また、後輪変更量Δθrは、車体速Vが高いときは遅く、車体速Vが低いときは速くしても良い。また、後輪変更量Δθrは、車体速と操舵角から算出する推定横加速度が小さいときは遅く、推定横加速度が高いときは速くしても良い。
そして、異常検出時の目標後輪転舵角δ*(後輪実転舵角)に対して所定制御サイクル毎に後輪変更量Δθrを減算する補正を行い。補正後の目標後輪転舵角δ*を所定制御サイクル毎に目標出力部42Cに出力する。
ここで、補正後の目標後輪転舵角δ*が、中立位置の転舵角(例えば0度)に等しく若しくは、中立位置の転舵角との差が小さくなった時点で、復帰処理を終了する。
次に、中立復帰制御演算部42Bの処理を、図6に示すフローを参照して説明する。
まずステップS100にて、前輪転舵アクチュエータ5若しくは後輪転舵アクチュエータ9のいずれかが異常か否かを判定する。異常と判定した場合には、ステップS110に移行する。いずれも異常でないと判定した場合には、そのままステップS190に移行する。ここで、前輪転舵アクチュエータ5が異常の場合には、前輪暫定異常フラグFE−FLGをONとする。後輪転舵アクチュエータ9が異常の場合には、後輪暫定異常フラグRE−FLGをONとする。
ステップS110では、前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止する信号を目標出力部42Cに出力する。
ステップS120では、後輪転舵アクチュエータ9が暫定的な異常か否かを判定する。後輪転舵アクチュエータ9が異常の場合にはステップS110に移行する。後輪転舵アクチュエータ9が異常でない場合にはステップS130に移行する。
ステップS130では、後輪中立復帰処理手段52を作動させて、後輪転舵角を中立位置に復帰させる制御を行う。
ステップS140では、後輪転舵角が中立位置の転舵角になったか否かを判定する。後輪転舵角が中立位置の転舵角になったら、ステップS150に移行する。後輪転舵角が中立位置の転舵角になっていない場合にはステップS130に戻って、後輪の復帰処理を続行する。
ステップS150では、前輪転舵アクチュエータ5が暫定的な異常か否かを判定する。前輪転舵アクチュエータ5の暫定的な異常が解消するとステップS160に移行する。
ステップS160では、復帰条件が成立するとステップS170に移行する。車体速が高いときに復帰処理を行うと、挙動変化が敏感となる可能性があるので、車体速が所定範囲となっている場合を復帰条件とする。ステップS160は省略しても構わない。
ステップS170では、前輪アクチュエータ異常復帰手段51Bを作動して、前輪8実舵角を、前輪8の異常解消時の目標前輪転舵角α*に向けて変更する制御を行う。
ステップS180では、前輪8実舵角が前輪8の異常解消時の目標前輪転舵角α*となったか否かを判定し、条件を満足するとステップS190に移行する。
ステップS190では、異常復帰処理終了の信号を目標出力部42Cに出力する。その後、ステップS100の処理に戻る。異常復帰処理終了の信号は、前輪暫定異常フラグFE−FLG、及び後輪暫定異常フラグRE−FLGを共にOFFとすることで実現する。
また、目標出力部42Cは、通常は、前後輪転舵用制御演算部42Aから入力した目標前輪転舵角α*と目標後輪転舵角δ*を、前輪転舵コントローラ6及び後輪転舵コントローラ10に出力する。
但し、前輪暫定異常フラグFE−FLG、及び後輪暫定異常フラグRE−FLGのいずれかがONの場合には、駆動禁止の指令を前輪転舵コントローラ6及び後輪転舵コントローラ10に出力する。そして、目標出力部42Cは、復帰処理終了(前輪暫定異常フラグFE−FLG、及び後輪暫定異常フラグRE−FLGが共にOFF)の信号を入力するまで、中立復帰制御演算部42Bから目標前輪転舵角α*と目標後輪転舵角δ*を取得した場合には、中立復帰制御演算部42Bからの目標前輪転舵角α*と目標後輪転舵角δ*を優先して出力する。
ここで、上記実施形態では、異常時の復帰処理を舵角制御コントローラ4で行う場合で説明している。これに代えて、復帰処理は、前輪転舵コントローラ6及び後輪転舵コントローラ10で行うようにしても良い。
(動作)
出来るだけ車両の実際の走行状態を検出するために、車両モデルを使用して車両走行状態を表すヨーレート及び横速度を演算して、車両特性モードに応じた目標ヨーレート及び目標横速度を求める。すなわち、目標とする車両挙動である目標車両挙動を推定し、その推定した目標車両挙動である、その目標ヨーレート及び目標横速度を実現するための、目標前輪転舵角α*及び目標後輪転舵角δ*を演算する。
そして、前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9を制御して、操向輪である前輪8の転舵角、及び後輪の転舵角を、それぞれ目標前輪転舵角α*及び目標後輪転舵角δ*に調整する。
このとき、目標車両挙動とするために、前輪8の転舵角を、ステアリングホールの操舵角に対応する転舵角から、「目標前輪転舵角α*と、操舵角に対応する転舵角との差分」である、補正転舵角だけ変更するように、前輪転舵アクチュエータ5を駆動する。
この状態で、前輪転舵アクチュエータ5が過熱するなど、当該前輪転舵アクチュエータ5の暫定的な異常を検出すると、前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止(停止)する。これによって、前輪転舵アクチュエータ5を保護する。
このとき、後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出しない場合には、前輪転舵アクチュエータ5が異常な状態であっても、後輪の転舵角が中立位置の転舵角となるように、後輪転舵アクチュエータ9を駆動して、後輪の転舵角を中立位置の転舵角に復帰させる。
また、後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出している場合には、後輪転舵アクチュエータ9の異常が解消した時点で、後輪の転舵角が中立位置の転舵角となるように、後輪転舵アクチュエータ9を駆動して、後輪の転舵角を中立位置の転舵角に復帰させる。
後輪の中立復帰制御は、暫定異常発生時の後輪舵角から中立状態へ一定の角速度で動作させる。このとき、上記後輪の中立位置への復帰速度は、操舵角速度が遅いときは遅く、操舵角速度が速いときは速くしても良い。また、上記後輪の中立位置への復帰速度は、操舵角が小さい(中立付近)ときは遅く、操舵角が大きいときは速くしても良い。また、上記後輪の中立位置への復帰速度は、車体速が高いときは遅く、車体速が低いときは速くしても良い。また、上記後輪の中立位置への復帰速度は、車体速と操舵角から算出する推定横加速度が小さいときは遅く、推定横加速度が高いときは速くしても良い。
異常と判定した前輪転舵アクチュエータ5の異常が解消すると、後輪の転舵角が中立位置の転舵角に復帰することを待って、当該異常解消時における目標前輪転舵角α*に向けて前輪8の転舵角を復帰させる。前輪8の中立復帰制御は、暫定異常から通常状態への復帰時の目標前輪転舵角と前輪8実舵角の差分を中立ズレ量と認識し、その中立ズレ量を操舵角速度に応じて減算していくように制御する。中立ズレ量が0となった時点で、通常制御へ復帰する。
以上の処理によって、前輪転舵アクチュエータ5でのみ異常を検出した場合、前輪転舵アクチュエータ5が異常と判定して、前輪転舵アクチュエータ5を駆動停止しているときに、後輪転舵アクチュエータ9を駆動して、後輪の転舵角を中立位置の転舵角に復帰させる処理を実施する。従って、前輪転舵アクチュエータ5が解消した後における、後輪の転舵角が中立位置の転舵角に復帰するのに要する時間が短くなる。すなわち、前輪転舵アクチュエータ5が暫定的に異常となった場合に、後輪の復帰処理を前輪転舵アクチュエータ5の異常解消を待ってから処理を開始する場合に比べて、前後輪が中立位置へ復帰するまでに時間を短縮できる。
このように前後輪が中立位置へ復帰するまでに時間を短縮出来る結果、例えば、ステアリングホイールの操舵角が大きい状態で、前輪転舵アクチュエータ5が暫定的に異常となった場合には、ステアリングホイールを中立位置に戻したときに、ステアリングホイールの中立ズレが発生していないか、発生していた中立ズレずれの解消が早くなる。この結果、前輪転舵アクチュエータ5の暫定的な異常発生からの復帰に対する、運転者への違和感を抑制することができる。
図7に、タイムチャート例を示す。この例は、時刻t1〜t2で、前輪転舵アクチュエータ5だけが暫定異常となった場合である。このとき、後輪転舵アクチュエータ9は、異常と判定しないので、時刻t1から後輪転舵を中立位置(0度)に復帰する処理を実施している。また、時刻t3では、後輪の復帰処理が終了し、また、前輪の異常も解消しているので、前輪の実舵角を、目標前輪転舵角α*と一致するように制御する。ここで、目標前輪転舵角α*は操舵角相当の角度である。そして、この時刻t3で、運転者がステアリングホイール1の操舵角θを中立に戻すと、それに応じて、こ目標前輪転舵角α*もゼロに向かって行く、そして、の例では、時刻t4で、ステアリングホイール1の戻し完了に合わせて、前輪側の中立復帰が終了している。
ここで、舵角制御コントローラ4は、目標転舵角演算手段を構成する。
(本実施形態の効果)
(1)前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30は、上記前輪転舵アクチュエータ5の異常を検出する。後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31は、上記後輪転舵アクチュエータ9の異常を検出する。
そして、アクチュエータ駆動禁止手段50は、上記前輪転舵アクチュエータ異常検出手段30及び後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31の検出に基づき、上記前輪転舵アクチュエータ5が異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータ9が異常でないと判定した場合には、上記後輪12の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータ5の駆動を禁止し、上記前輪転舵アクチュエータ5が異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータ9が異常であると判定している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ5及び後輪転舵アクチュエータ9の駆動を禁止する。
また、後輪アクチュエータ異常復帰手段51Aは、上記後輪転舵アクチュエータ異常検出手段31の検出に基づき、上記後輪転舵アクチュエータ9が異常であると判定した後に、当該後輪転舵アクチュエータ9の異常が解消したと判定すると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する。
前輪転舵アクチュエータ5が異常の間に、後輪転舵アクチュエータ9が異常となっていない場合若しくは異常が解消した場合には、前輪転舵アクチュエータ5の異常が解消する前であっても、後輪の転舵角を中立位置に復帰させる処理を開始する。
これによって、前輪転舵アクチュエータ5の異常が解消してから通常の4輪操舵制御に復帰する時間を短縮する。その短縮分、前輪転舵アクチュエータ5の一時的な異常から復帰に対する、運転者へ違和感を与えがたくなる。
(2)前輪転舵機構SSが、運転者が操舵するステアリングホイール1の操舵角θに応じて前輪8を転舵する。目標転舵角演算手段は、上記ステアリングホイール1の操舵角θに基づき目標となる車両挙動としての目標車両挙動を推定し、推定した目標車両挙動に応じた目標前輪転舵角α*及び目標後輪転舵角δ*を演算する。前輪転舵コントローラ6は、上記前輪8の転舵角が目標転舵角演算手段が演算した目標前輪転舵角α*となるように上記前輪転舵アクチュエータ5を制御する。後輪転舵コントローラ10は、上記後輪の転舵角が目標転舵角演算手段が演算した目標後輪転舵角δ*となるように上記後輪転舵アクチュエータ9を制御する。
前輪転舵アクチュエータ5が故障しているときに、ステアリングホイール1を中立位置に戻しても、前輪転舵アクチュエータ5による変更分だけ中立位置に戻らない。このとき、復帰時の処理時間を短縮することで、ステアリングホイール1を中立に戻したときの中立ズレの時間を短くすることが出来る。
(3)上記後輪12の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、操舵角速度θ′が遅い場合に、操舵角速度θ′が速い場合に比べて、遅くする。
操舵角速度が遅い場合、操舵角速度が早い場合に比べて、車両挙動変化に対する運転者の感度が高い。これに鑑み、「操舵角速度が遅い場合に、操舵角速度が速い場合に比べて遅くする」ことで、運転者に与える違和感を低減する。
(4)上記後輪12の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、操舵角θが大きい場合には、操舵角θが小さい場合に比べて速くする。
操舵角が大きい場合には、車両旋回状態と推定出来る。旋回状態では、操舵角θが小さい直進状態に比べて、車両挙動に対する運転者の感度が低い。これに鑑み、「操舵角が大きい場合には、操舵角が小さい場合に比べて速くする」ことで、運転者に与える違和感を低減する。
(5)上記後輪12の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、車体速Vが高い場合には、車体速が低い場合に比べて遅くする。
車体速Vが高いほど、車両挙動変化に対して車両は敏感に反応する。これに鑑み「車体速が高い場合には、車体速が低い場合に比べて遅くする」ことで、運転者に与える違和感を低減する。
(6)上記後輪12の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、推定される横加速度が小さい場合には、推定される横加速度が大きい場合に比べて遅くする。
横加速度が大きい場合には、車両旋回状態と推定出来る。旋回状態では、横加速度が小さい直進状態に比べて、車両挙動に対する運転者の感度が低い。これに鑑み、「推定される横加速度が小さい場合には、推定される横加速度が大きい場合に比べて遅くする」ことで、運転者に与える違和感を低減する。
1 ステアリングホイール
4 舵角制御コントローラ
5 前輪転舵アクチュエータ
6 前輪転舵コントローラ
8 前輪
9 後輪転舵アクチュエータ
10 後輪転舵コントローラ
12 後輪
20 操舵角センサ
21 車体速センサ
30 前輪転舵アクチュエータ異常検出手段
31 後輪転舵アクチュエータ異常検出手段
41 目標値生成部
41A 車両モデル演算部
41B 前後輪転舵用目標値演算部
42 目標出力値生成部
42A 前後輪転舵用制御演算部
42B 中立復帰制御演算部
42C 目標出力部
50 アクチュエータ駆動禁止手段
51 アクチュエータ異常復帰手段
51A 後輪アクチュエータ異常復帰手段
51B 前輪アクチュエータ異常復帰手段
52 後輪中立復帰処理手段
FE 前輪暫定異常フラグ
RE 後輪暫定異常フラグ
SS 前輪転舵機構
V 車体速
α 目標転舵角
δ 目標後輪転舵角
Δθf 前輪変更量
Δθr 後輪変更量
θ 操舵角
θ′ 操舵角速度
φ 目標ヨーレート

Claims (7)

  1. 運転者が操舵するステアリングホイールの操舵角に応じた転舵角で転舵する前輪と、
    前記ステアリングホイールの操舵角に応じた前輪の転舵角を変更する前輪転舵アクチュエータと、後輪を転舵する後輪転舵アクチュエータと、
    上記前輪転舵アクチュエータの異常を検出する前輪転舵アクチュエータ異常検出手段と、上記後輪転舵アクチュエータの異常を検出する後輪転舵アクチュエータ異常検出手段と、
    上記前輪転舵アクチュエータ異常検出手段及び後輪転舵アクチュエータ異常検出手段の検出に基づき、上記前輪転舵アクチュエータが異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータが異常でないと判定した場合には、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータの駆動を禁止し、上記前輪転舵アクチュエータが異常であると判定し且つ上記後輪転舵アクチュエータが異常であると判定している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ及び後輪転舵アクチュエータの駆動を禁止するアクチュエータ駆動禁止手段と、
    上記後輪転舵アクチュエータ異常検出手段の検出に基づき、上記後輪転舵アクチュエータが異常であると判定した後に、当該後輪転舵アクチュエータの異常が解消したと判定すると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御する後輪アクチュエータ異常復帰手段と、
    を備えることを特徴とする車両用舵角制御装置。
  2. 運転者が操舵するステアリングホイールの操舵角に応じて前輪を転舵する前輪転舵機構と、
    上記ステアリングホイールの操舵角に基づき目標となる車両挙動としての目標車両挙動を推定し、推定した目標車両挙動に応じた目標前輪転舵角及び目標後輪転舵角を演算する目標転舵角演算手段と、
    上記前輪の転舵角が目標転舵角演算手段が演算した目標前輪転舵角となるように上記前輪転舵アクチュエータを制御する前輪転舵コントローラと、上記後輪の転舵角が目標転舵角演算手段が演算した目標後輪転舵角となるように上記後輪転舵アクチュエータを制御する後輪転舵コントローラと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載した車両用舵角制御装置。
  3. 上記後輪の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、操舵角速度が遅い場合に、操舵角速度が速い場合に比べて、遅くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した車両用舵角制御装置。
  4. 上記後輪の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、操舵角が大きい場合には、操舵角が小さい場合に比べて速くすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した車両用舵角制御装置。
  5. 上記後輪の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、車体速が高い場合には、車体速が低い場合に比べて遅くすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した車両用舵角制御装置。
  6. 上記後輪の転舵角を中立位置の角度に転舵する復帰速度を、推定される横加速度が小さい場合には、推定される横加速度が大きい場合に比べて遅くすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載した車両用舵角制御装置。
  7. 運転者が操舵するステアリングホイールの操舵角に応じた転舵角で転舵する前輪の転舵角を変更する前輪転舵アクチュエータ、及び後輪を転舵する後輪転舵アクチュエータの各異常の有無を検出し、
    上記前輪転舵アクチュエータの異常を検出し且つ上記後輪転舵アクチュエータの異常を検出していない場合には、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御すると共に前輪転舵アクチュエータの駆動を禁止し、上記前輪転舵アクチュエータの異常を検出し且つ上記後輪転舵アクチュエータの異常を検出している場合には、上記前輪転舵アクチュエータ及び後輪転舵アクチュエータの駆動を禁止し、
    更に、上記後輪転舵アクチュエータの異常を検出した後に、当該後輪転舵アクチュエータの異常が検出されなくなると、上記後輪の転舵角を中立位置の角度に制御することを特徴とする車両用舵角制御方法。
JP2009060718A 2009-03-13 2009-03-13 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法 Active JP5262871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009060718A JP5262871B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009060718A JP5262871B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010214995A true JP2010214995A (ja) 2010-09-30
JP5262871B2 JP5262871B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42974310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009060718A Active JP5262871B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262871B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9079607B2 (en) 2010-12-01 2015-07-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle steering control apparatus
JP2016097793A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 Ntn株式会社 後輪転舵制御装置
KR20190002881A (ko) * 2017-06-30 2019-01-09 현대모비스 주식회사 차량의 후륜 조향 제어 방법 및 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0443159A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Japan Electron Control Syst Co Ltd 車両の電動式後輪操舵装置
JPH0459483A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Mazda Motor Corp 車両の操舵装置
JPH06312668A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Nippondenso Co Ltd 車両の後輪操舵装置
JP2007038824A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 4輪アクティブステアシステム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0443159A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Japan Electron Control Syst Co Ltd 車両の電動式後輪操舵装置
JPH0459483A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Mazda Motor Corp 車両の操舵装置
JPH06312668A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Nippondenso Co Ltd 車両の後輪操舵装置
JP2007038824A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 4輪アクティブステアシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9079607B2 (en) 2010-12-01 2015-07-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle steering control apparatus
JP2016097793A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 Ntn株式会社 後輪転舵制御装置
KR20190002881A (ko) * 2017-06-30 2019-01-09 현대모비스 주식회사 차량의 후륜 조향 제어 방법 및 장치
KR102202752B1 (ko) 2017-06-30 2021-01-14 현대모비스 주식회사 차량의 후륜 조향 제어 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP5262871B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10703405B2 (en) Steering control device
US7957867B2 (en) Steering system of vehicle
JP4293021B2 (ja) 車両用操舵装置
EP2492168A1 (en) Electric power steering device for vehicle
US7740102B2 (en) Steering control device for vehicle
WO2017022006A1 (ja) ステアバイワイヤシステム及びステアバイワイヤシステムの制御方法
JP5338491B2 (ja) 車両用操舵装置および車両用操舵方法
JP2010166740A (ja) 電気自動車の制御装置
JP6098352B2 (ja) 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法
JP2009113729A (ja) 車両制御装置
JP2021154894A (ja) 操舵制御装置
JP4821185B2 (ja) 車両用操舵制御装置
JP2018047827A (ja) 操舵制御装置
JP2004338562A (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP5262871B2 (ja) 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法
JP6048253B2 (ja) 操舵制御装置
JP2006282067A (ja) 車両用操舵制御装置
JP2010254096A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010234841A (ja) 車両の後輪トー角制御装置
JP2006306326A (ja) 操舵制御装置及び操舵制御方法
JP5407402B2 (ja) 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法
JP2006069497A (ja) ステアリング装置
JP5407407B2 (ja) 車両舵角制御装置及び車両舵角制御方法
JP6098351B2 (ja) 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法
JP2013018381A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5262871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150