JP2010214233A - 排水の吸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 環境適合性に優れ、処理槽内の被吸着物質の純度を低下させることなく、吸着剤が反応槽から流出することを有効に防止することができる排水の処理装置を提供する。
【解決手段】 排水中のリンを吸着剤と流動接触反応させる反応槽2と、リンを含む排水を反応槽に供給する排水供給手段P1,L1,21と、吸着剤を反応槽内に投入する吸着剤投入手段10,11,12,24と、リンを吸着剤に吸着させた後の処理水を反応槽から排出する処理水排出手段P2,L2,22と、リンが吸着した吸着剤を反応槽から排出する吸着剤排出手段P3,L3,23と、リンを吸着剤に流動接触反応させる間に、吸着剤が反応槽内から流出するのを防止する吸着剤流出防止手段P4,L4,8,9とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排水中のリン、ホウ素、フッ素、油分等の被吸着物質を吸着剤により吸着する排水の吸着装置に関する。
従来、排水中のリン等の被吸着物質は、ハイドロタルサイト、硫酸アルミニウムやPAC(ポリ塩化アルミニウム)等の凝集剤、活性炭等の吸着剤により、吸着処理される。これらのうち、ハイドロタルサイトを吸着剤とし、リンを被吸着物質とする従来技術として例えば特許文献1〜3がある。特許文献1〜3の従来技術について図6〜図8を用いて説明する。
特許文献1の吸着剤103は、図6に示すように、外表面にハイドロタルサイト31、中間にバインダーとなるポリ乳酸32、芯剤にゼオライト粒子33を有し、これらが内部から順次結合したものである。従来の装置100において、図7に示すように、排水は、水配管ラインL1を介して反応槽102の底部に導入され、上昇流となって反応槽102内の吸着剤103と接触し、上部の排出ラインL2から排出される。吸着剤103は、反応槽102内の排水導入部よりも少し上方に設けた支持体106により支持されている。吸着剤103を反応槽102から回収するための回収ラインL3が接続されている。
この従来装置100において、ハイドロタルサイト31を表面に有する吸着剤103は、供給された排水と接触することによって、排水中に含まれるリン酸イオン34を吸着する。リン酸イオン34がハイドロタルサイト31表面に吸着したものは、図8に示すように吸着済みの吸着剤103Aとなり、回収ラインL3の弁105を開けて反応槽102から取り出される。
特開2003−299948号公報 特開2007−106620号公報 特開2005−60164号公報
しかしながら、上記の従来技術には下記(1)〜(3)の問題点がある。
(1)被吸着物質たるリン酸イオンの含有量が少なくなり、かかるリン酸イオンの純度が低下する。
特許文献1の吸着剤103にはハイドロタルサイト31以外のバインダー32や芯剤33等の他の成分が多く含まれているため、吸着剤103に吸着されたリン酸イオン濃度が低くなり、リン酸イオンの純度が低下する。純度が低下すれば、リン酸を例えば肥料として使用する場合に生産コストが高くなるといった問題がある。
(2)環境中への影響が大きくなる。
特許文献1の吸着剤103にはバインダー32や芯剤33の成分が多く含まれているため、これを肥料として用いた場合に、少量では土壌に悪影響を及ぼさないとしても、多量に用いた場合には土壌中に多量に蓄積されて土壌に悪影響を及ぼすおそれがある。すなわち、吸着剤の芯剤33を構成するゼオライトは一種の砂のようなものであるため、土壌がリン酸を含む肥料でなく、砂を多量に含む土壌に変わるおそれがあり、かえって植物や食品の栽培環境に悪影響を及ぼすようなことが懸念される。
(3)吸着剤のハイドロタルサイトが反応槽から流出する。
吸着剤として、バインダー32や芯剤33等を含まないで、ハイドロタルサイト31のみを単体で用いることも考えられる。この場合には、ハイドロタルサイト31は、特許文献2に記載されているように粒径0.1〜1μmであるか、または特許文献3に記載されているように粒径1〜20μmであるように、サイズが非常に小さい微粒子である。従って、排水の流量によっては、ハイドロタルサイト31の粒子は反応槽102内から水配管ラインL1を通って処理水中に流出してしまい、反応槽102内から吸着剤であるハイドロタルサイト31が消失して吸着反応できなくなるといった問題がある。また、同時に、吸着済みの吸着剤としても回収することができなくなるといった問題もある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、環境適合性に優れ、処理槽内の被吸着物質の純度を低下させることなく、吸着剤が反応槽から流出することを有効に防止することができる排水の処理装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、反応槽内における吸着剤の挙動について鋭意研究した結果、吸着剤としてハイドロタルサイト31にバインダー32や芯剤33等の担体を付けなければ、吸着済みの吸着剤を回収した場合に上記(1)と(2)の課題がともに解決されるということを見出した。さらに、ハイドロタルサイト31は上述したように微粒子であるため、処理水とともに反応槽から流出しやすく、初期の処理能力を維持することが困難であったが、反応槽内における水流、特に流動床吸着剤層を有する反応槽内における水の流動を鋭意研究した結果、吸着剤の流出防止に有効な方策としていくつかの吸着剤流出防止手段を反応槽に設置することを検証してみた。その結果、吸着剤流出防止手段を設けることが上記(3)の課題を解決する上で非常に有効であるということを見出した。本発明はこれらの知見に基づいてなされたものであり、以下の特徴を有するものである。
本発明に係る排水の処理装置は、排水中の処理対象物質を吸着剤と流動接触反応させる反応槽と、前記処理対象物質を含む排水を前記反応槽に供給する排水供給手段と、前記吸着剤を前記反応槽内に投入する吸着剤投入手段と、前記処理対象物質を前記吸着剤に吸着させた後の処理水を前記反応槽から排出する処理水排出手段と、前記処理対象物質が吸着した吸着剤を前記反応槽から排出する吸着剤排出手段と、前記排水中の処理対象物質を前記吸着剤に流動接触反応させる間に、前記吸着剤が前記反応槽内から流出するのを防止する吸着剤流出防止手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の排水の吸着装置によれば、吸着剤を反応槽から流出させることなく、吸着済みの吸着剤の純度を高くすることができる。
本発明の実施の形態に係る排水の吸着装置を示す構成ブロック図。 本発明の他の実施の形態に係る排水の吸着装置を示す構成ブロック図。 本発明の他の実施の形態に係る排水の吸着装置を示す構成ブロック図。 本発明の他の実施の形態に係る排水の吸着装置を示す構成ブロック図。 本発明の他の実施の形態に係る排水の吸着装置を示す構成ブロック図。 従来の吸着剤の断面模式図。 従来の装置を模式的に示す構成ブロック図。 回収物質を吸着したときの従来の吸着剤を模式的に示す断面図。
本発明の排水の処理装置は、排水中の処理対象物質を吸着剤と流動接触反応させる反応槽と、前記処理対象物質を含む排水を前記反応槽に供給する排水供給手段と、前記吸着剤を前記反応槽内に投入する吸着剤投入手段と、前記処理対象物質を前記吸着剤に吸着させた後の処理水を前記反応槽から排出する処理水排出手段と、前記処理対象物質が吸着した吸着剤を前記反応槽から排出する吸着剤排出手段と、前記排水中の処理対象物質を前記吸着剤に流動接触反応させる間に、前記吸着剤が前記反応槽内から流出するのを防止する吸着剤流出防止手段と、を有するものである。
上記の吸着剤流出防止手段は、排水供給または処理水排水に伴う反応槽内の流動状態を変化させる反応槽内流動状態変化装置を有するものである。
このような反応槽内流動状態変化装置として、反応槽内を流動する水流の向きとは異なる向きに排水を循環させる循環ラインと循環ポンプを有することが好ましく、また、反応槽内に吸着剤が堆積する吸着剤層から処理水排出手段までの間に配置され、反応槽内を流動する水流に随伴して流出しようとする吸着剤の移動を制限する邪魔板を有することが好ましく、また、反応槽内に吸着剤が堆積する吸着剤層から処理水排出手段までの間に配置され、反応槽内を流動する水流に随伴して流出しようとする吸着剤の移動を制限するろ過膜を有することが好ましい。
さらに、反応槽内に設置したろ過膜を洗浄するための洗浄装置を有することが好ましい。長期連続運転すると、ろ過膜に目詰まりを生じて通水性能が低下するため、洗浄装置を用いてろ過膜を定期的に洗浄して通水性能を回復させる必要がある。このようなろ過膜の洗浄装置として、上記の循環ラインをろ過膜の逆洗水処理に利用することができる。
なお、排水が処理対象物質としてリン酸イオン、ホウ素イオン、フッ素イオン、油分等の成分、好ましくはリン酸イオンを含むものであり、吸着剤はハイドロタルサイト、シリカ、アルミナまたは活性炭であり、好ましくはハイドロタルサイトの微粒子であることが望ましい。ハイドロタルサイト粒子はリン酸イオンを極めてよく吸着するからである。このようなハイドロタルサイト粒子は、無機層状化合物に由来する比重1を超える平均粒径0.1〜20μm程度の微粒子である。
反応槽は固定床、流動床、膨張床のいずれの反応器形態を用いてもよいが、本発明ではとくに反応槽の反応器形態を流動床とすることが好ましい。
さらに、本発明では反応槽が流動床である場合に、上昇流と下降流との流量比を1:0.1〜1:1の範囲とすることが好ましい。この流量比が1:0.1を下回ると、上昇流の流動を有効に変えることができなくなり、吸着剤の流出が増加するようになるからである。一方、流量比が1:1を超えると、流動床としての本来の機能を発揮することができなくなり、吸着剤による吸着効率が低下するからである。
以下、添付の図面を参照して本発明の種々の好ましい実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して本発明の第1の実施形態に係る排水の処理装置を説明する。
本実施形態の排水の処理装置1は、排水供給ラインL1、処理水排出ラインL2、吸着剤排出ラインL3および循環ラインL4がそれぞれ接続され、内部に吸着剤3の流動床が形成される反応槽2を備えている。
反応槽の下部2bにはポンプP1を有する排水供給ラインL1が接続され、排水供給源21から余剰汚泥の処理工程から排出される汚泥の脱離液(リンイオンを含む)が処理対象排水として反応槽2内に導入されるようになっている。また、反応槽の上部2aにはポンプP2と開閉弁4を有する処理水排出ラインL2が接続され、処理水が反応槽2から処理水排出部22へ排出されるようになっている。処理水排出部22は次工程につながるものである。また、反応槽下部2b近傍の吸着剤層にはポンプP3と開閉弁5を有する排水供給ラインL3が接続され、吸着剤3が反応槽2から吸着剤排出部23へ排出されるようになっている。さらに、反応槽下部2b近傍から中段にかけてポンプP4を有する循環ラインL4が接続され、循環ラインL4を介して反応槽2の下部近傍の排水を反応槽2の中段に送って注入することにより、下降流26を含む循環流が反応槽2の内部に形成されるようになっている。なお、吸着剤3の流動床から処理水排出ラインL2の連通開口までの距離は、吸着剤3が流出しにくいように十分に離れた距離に設定されている。吸着剤3の流動床の上部から処理水排出ラインL2の連通開口までの離間距離は、例えばおよそ1.5〜5mとすることができる。
本実施形態では吸着剤3として所定粒径(平均粒径0.1〜20μm)のハイドロタルサイト粒子を用いる。反応槽の下部2bにはハイドロタルサイト粒子の粒径よりも小さい孔部を有する支持体6が取り付けられており、この支持体6の上にハイドロタルサイト粒子3が堆積している。支持体6に形成された多数の孔部を通って反応槽下部2bから排水が上昇流となって通水することによりハイドロタルサイト粒子3の流動床が形成される。
次に本実施形態の作用を説明する。
排水と吸着剤3との接触反応時には、吸着剤排出弁5をOFFに、処理水排出弁4をONにしており、排水は供給ラインL1を介して反応槽2の底部空隙部2bに供給される。その後、支持体6、ハイドロタルサイト粒子3の層を順次介して水流25の方向に上方に流動し、さらに処理水排出弁4を有するラインL2を介して処理水が排出される。
この作用の際、循環ポンプP4を駆動することによって、反応槽2の底部近傍の水が循環ラインL4を介して反応槽2の中央部に循環供給される。この中央部に供給された水は、下降流26として反応槽2の内部を下降する。この下降流26によりハイドロタルサイト粒子3の上昇流25の方向への移動が抑制され、ポンプP4を有する循環ラインL4と反応槽2内の下部から中央部までの位置の間にハイドロタルサイト粒子3が保持される。これにより反応槽2からのハイドロタルサイト粒子3の流出が防止される。
また、排水中のリン酸イオンは、ハイドロタルサイト粒子3と接触反応して、同粒子3の表面に吸着される。吸着済みハイドロタルサイト粒子3Aは、吸着剤排出弁5をONにすることで、ラインL3を介して吸着剤排出部23に回収される。
本実施形態の効果を説明する。
本実施形態の装置1では、反応槽2の内部に邪魔板や膜などの他の吸着剤流出防止装置を設けなくとも、ポンプP4を有する循環ラインL4を反応槽2の外部に設置できるので、反応槽2へのハイドロタルサイト粒子3の投入や追加投入が上方の吸着剤投入装置24から反応槽2内に投入でき、運転が簡易化する。
また、反応槽2内の構造がシンプルとなり、同槽2内を洗浄も容易にすることが可能となる。
さらに、循環ポンプP4の流量を制御することにより、ハイドロタルサイト粒子3の粒径や充填量あるいは排水の流量に応じて、ハイドロタルサイト粒子3の流出防止が可能となる。すなわち、ハイドロタルサイト粒子3が小さい場合、または充填量が小さい場合、または排水の流量が大きい場合には、ハイドロタルサイト粒子3が流出しやすくなる。本実施形態ではハイドロタルサイト粒子3の流動床から処理水排出ラインL2の連通開口までの距離を十分な高さ距離(例えば1.5〜5m)に離間させているが、それでも上昇流25が強いときにハイドロタルサイト粒子3が流出することがある。従って、かかる場合には、循環ポンプP4の流量を増加させることにより、ハイドロタルサイト粒子3の流出を効果的に防止することができる。
図1に示す装置を用いて、排水として余剰汚泥の処理工程から排出される汚泥の脱離液(リンイオンを含む)を処理対象とし、吸着剤として平均粒径1μmのハイドロタルサイト粒子を用いて、排水中のリン酸イオンを吸着させた。また、上昇流と下降流との流量比を1対0.5として運転した。その結果、反応槽からの吸着剤の流出を大幅に低減することができた。
また、本実施形態の変形例として、図2に示すように排水の処理装置1Bは、反応槽2の上方に吸着剤供給源10、ポンプ11および吸着剤投入ライン12を備えている。ポンプ11を駆動させると吸着剤供給源10からライン12を通って新品の吸着剤3が反応槽2内に投入される。この場合の効果として、吸着済みのハイドロタルサイト粒子3が排出されて反応槽2内の充填量が低減しても、追加投入して接触反応の効率が低下せずに運転可能である。
(第2の実施形態)
図3を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と共通する重複部分の説明は省略する。
本実施形態の装置1Cでは、吸着剤3の流動床から処理水排出ラインL2の連通開口までの間のスペースに邪魔板8を設置している。邪魔板8は、通水のための少なくとも1つの開口部8aを有し、吸着剤流動床から流れてくる上昇流25の一部を制限するものである。この邪魔板開口部8aの直上の位置に循環ラインL4が開口し、上流側の槽底部近傍からの排水を開口部8aに向けて下向きに注入し、下降流26を形成するようにしている。
本実施形態の装置1Cによれば、循環ポンプP4を有する循環ラインL4と開口部8aを有する邪魔板8との組み合わせにより形成される下降流26の作用により、ハイドロタルサイト粒子3の一部、粒径の小さいものが上方に流出した場合であっても、邪魔板8で遮断することができ、同粒子3の流出をさらに抑制できる。
また、弁5を有する吸着剤排出ラインL3の設置場所は反応槽2の下部2bのみに制限されるものではなく、反応槽2の上部2aに配置することもできる。この効果としては、吸着済みのハイドロタルサイト粒子を上方に流動させながら回収することができるので、回収効率が向上できるというメリットがある。
(第3の実施形態)
図4を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と共通する重複部分の説明は省略する。
本実施形態の装置1Dでは、吸着剤3の流動床から処理水排出ラインL2の連通開口までの間のスペースに平均ポアサイズ0.1μmの通水孔を有するろ過膜9を設置している。
本実施形態の装置1Dにおいては、ハイドロタルサイト粒子3が上方に流出しても、ろ過膜9で完全に遮断され、同粒子3はこのろ過膜9の下方に保持され、清澄な水のみが弁4を有する排出ラインL2を介して処理水として得られる。
本実施形態の装置1Cによれば、0.1μmのろ過膜9を配したので、ハイドロタルサイト粒子3の粒径のいかんに拘わらず、完全に同粒子3の流出を抑制することができる。
本実施形態の変形例として、他のポアサイズ0.1〜20μmのろ過膜を使用することができる。この場合の効果として、ハイドロタルサイト粒子3が大きい場合、例えば平均粒径が10μmで、ろ過膜5μmの場合には、膜表面の目詰まりが低減できるという効果を有する。
(第4の実施形態)
図5を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と共通する重複部分の説明は省略する。
本実施形態の装置1Eでは、循環ポンプP4を有する循環ラインL4とろ過膜9とを組み合わせて用いている。
本実施形態の装置1Dによれば、ろ過膜9が目詰まりした場合であっても、接触反応運転を停止することなく、循環ポンプP4を運転するだけで、ろ過膜9を洗浄でき、膜表面の目詰まり物質を剥離させることが可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E…排水の吸着装置、
2…反応槽、2a…上部、2b…下部、
3…吸着剤(ハイドロタルサイト粒子)、
4,5…弁、6…支持体、8…邪魔板、8a…開口部、9…ろ過膜、
10…吸着剤供給源、11…吸着剤輸送ポンプ、12…吸着剤投入ライン、
21…排水供給源、22…処理水排出部、23…吸着剤排出部、
24…吸着剤投入装置、
25…上昇水流、26…下降水流、
L1…供給ライン、L2,L3…排出ライン、L4…循環ライン、
P1…供給ポンプ、P2,P3…排出ポンプ、
P4…循環ポンプ(反応槽内流動状態変化装置)。

Claims (7)

  1. 排水中の処理対象物質を吸着剤と流動接触反応させる反応槽と、
    前記処理対象物質を含む排水を前記反応槽に供給する排水供給手段と、
    前記吸着剤を前記反応槽内に投入する吸着剤投入手段と、
    前記処理対象物質を前記吸着剤に吸着させた後の処理水を前記反応槽から排出する処理水排出手段と、
    前記処理対象物質が吸着した吸着剤を前記反応槽から排出する吸着剤排出手段と、
    前記排水中の処理対象物質を前記吸着剤に流動接触反応させる間に、前記吸着剤が前記反応槽内から流出するのを防止する吸着剤流出防止手段と、
    を具備することを特徴とする排水の吸着装置。
  2. 前記吸着剤流出防止手段は、排水供給または処理水排水に伴う反応槽内の流動状態を変化させる反応槽内流動状態変化装置を有することを特徴とする請求項1記載の排水の吸着装置。
  3. 前記反応槽内流動状態変化装置として、前記反応槽内を流動する水流の向きとは異なる向きに前記排水を循環させる循環ラインと循環ポンプを有することを特徴とする請求項2記載の排水の吸着装置。
  4. 前記反応槽内流動状態変化装置として、前記反応槽内に吸着剤が堆積する吸着剤層から前記処理水排出手段までの間に配置され、前記反応槽内を流動する水流に随伴して流出しようとする吸着剤の移動を制限する邪魔板を有することを特徴とする請求項2または3のいずれか1項記載の排水の吸着装置。
  5. 前記反応槽流動状態変化装置として、前記反応槽内に吸着剤が堆積する吸着剤層から前記処理水排出手段までの間に配置され、前記反応槽内を流動する水流に随伴して流出しようとする吸着剤の移動を制限するろ過膜を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の排水の吸着装置。
  6. 前記ろ過膜を洗浄する洗浄装置をさらに有することを特徴とする請求項5記載の排水の吸着装置。
  7. 前記排水が前記処理対象物質としてリン酸イオンを含み、前記吸着剤がハイドロタルサイトの微粒子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の排水の吸着装置。
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