JP2010213491A - 直流モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】6極9スロット9セグメントで構成された直流モータにおいて、各ティース12に、それぞれ巻線14が集中巻きで巻装されてティース12毎に各コイル91U〜93Wが形成され、各コイル91U〜93Wの巻き始め端34、および巻き終わり端44は、各々のコイル91U〜93Wが軸方向で対向しているセグメント15であって、隣接する2つのセグメント15,15にそれぞれ接続されていると共に、周方向で隣り合う2つのコイル91U〜93Wのうち、一方のコイルの巻き終わり端44と他方のコイルの巻き始め端34とがそれぞれ同一のセグメント15に接続されている。
【選択図】図3
Description
各セグメントは、ヨークハウジング内に収納されたブラシホルダに支持されている一対のブラシと摺接可能になっている。そして、これらブラシを介してコイルに直流電流が供給されると、アーマチュアコアに形成される磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が回転される。この回転によってブラシが摺接するセグメントが順次変更されコイルに流れる電流の向きが切り替えられる、所謂整流が行われ、アーマチュアコアが継続的に回転する。
また、例えば、モータ出力毎に複数の直流モータの機種を用意する場合にあっては、機種毎に線径の異なる複数種類の巻線を用意する必要があり、巻線の線径の共通化を図り難い。このため、材料コストを低減し難いという課題がある。
また、巻線の細径化できるので、線径の異なる複数機種の直流モータを用意する場合であっても、比較的線径が太くなる大型機種の巻線を細径化することで、比較的線径が細くなる小型機種の巻線と共通化を図ることができる。このため、直流モータの機種毎に巻線を用意する必要がなく、材料コストを低減することが可能になる。
図1は、本発明に係る直流モータ2が適用された減速機付直流モータ1の構成を示す断面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものであって、直流モータ2の回転軸3に、ウォームギヤ減速機4が連結されている。
直流モータ2は6極モータであって、有底筒状のヨーク5内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっている。
ヨーク5の底壁(エンド部)51には、中央に軸方向外側に向かって突出するボス57が形成され、ここに回転軸3の一端を軸支するための軸受け18が圧入固定されていると共に、回転軸3のスラスト荷重を受ける円柱状の樹脂部材35が設けられている。
金属板11の外周部にはT字型の9つのティース12が周方向に沿って等間隔で放射状に形成されている。9つのティース12は、それぞれU相、V相、W相の順に割り振られている。すなわち、同相同士のティース12は、それぞれ3つずつ存在し、かつ周方向に等間隔で存在していることになる。
ティース12の外周部12bは軸方向平面視で弧状に形成されているのに対し、これに対向する永久磁石7は平板状に形成されている。このため、永久磁石7の中央から周方向両端に向かうに従って徐々に永久磁石7とアーマチュアコア8との間のエアギャップが大きくなる。
これらスロット13間にエナメル被覆の巻線14を挿通し、ティース12の巻胴部12aに絶縁材であるインシュレータ39を介して巻線14が巻装される。これにより、アーマチュアコア8の外周に、複数のアーマチュアコイル9が形成される。
したがって、この実施形態の直流モータ2は、永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成された直流モータとなっている。
また、同電位となるセグメント15同士(本実施形態では2つ置きのセグメント15)に形成されているライザ16には、それぞれ接続線19が掛け回され、ヒュージングなどによりライザ16に固定されている。接続線19は、同電位となるセグメント15同士を短絡するためのものであって、コンミテータ10とアーマチュアコア8との間に配線されている。
ブラシ収納部22は、ギヤハウジング23の直流モータ2側に凹状に形成されたものである。このブラシ収納部22には、一対のブラシホルダ20が回転軸3を中心に対向配置した状態で内装され、ボルト17によって締結固定されている。
ギヤハウジング23は、ブラシ収納部22の他に、ウォーム軸収容部27とウォームホイール収容部28とを有している。
ウォーム軸25の両端側は、ウォーム軸収容部27に設けられた軸受け40,41によって回転自在に支持されている。ウォーム軸25と直流モータ2の回転軸3とは互いに軸方向に移動自在、かつ相対回転不能に連結されている。
すなわち、前述したスラストプレート37とこれに対応するウォーム軸25の先端との間に生じる摺動摩擦抵抗は、ウインドウガラスの開閉動作の際、ウインドウガラスの自重によるウォーム軸25の反転を防止するために作用するようになっている。
コネクタ29には、不図示の接続端子が内装されており、この接続端子が直流モータ2のブラシ31に電気的に接続されている。これによって、外部からの電源がブラシ31を介してコンミテータ10に供給される。この他にギヤハウジング23の外周部には、減速機付直流モータ1を固定するときに使用されるボルト孔33が3箇所設けられている。
図3は、アーマチュア6のセグメント15(ライザ16)とティース12、ヨーク5の内面側に設けられた永久磁石7、そして、接続線19を展開した図面であり、隣接するティース12間の空隙がスロット13に相当している。なお、各セグメント15、および各ティース12にそれぞれ符号を付して説明する。
なお、U,V,W相の順に割り振られている各ティース12は、1番ティース12から順にU相、V相、W相に割り振られているものとする。すなわち、1番、4番、7番ティース12をU相とし、2番、5番、8番ティース12をV相とし、3番、6番、9番ティース12をW相とする。
その後、2番−3番ティース12,12の間のスロット13から巻線14を引き出し、2番セグメント15に隣接する3番セグメント15のライザ16に掛け回す。そして、巻線14の巻き終わり端44を3番セグメント15に接続する。これにより、2番−3番セグメント15,15の間に、第一U相コイル91Uが接続された状態になる。
その後、3番−4番ティース12,12の間のスロット13から巻線14を引き出し、3番セグメント15に隣接する4番セグメント15のライザ16に掛け回す。そして、巻線14の巻き終わり端44を4番セグメント15に接続する。これにより、3番−4番セグメント15,15の間に、第一W相コイル91Wが接続された状態になる。
そして、これを順次各ティース12に行う。これにより、4番−5番セグメント15,15には4番ティース12に形成された第二U相コイル92Uが接続され、5番−6番セグメント15,15には5番ティース12に形成された第二V相コイル92Vが接続され、6番−7番セグメント15,15には6番ティース12に形成された第二W相コイル92Wが接続される。また、7番−8番セグメント15,15には7番ティース12に形成された第三U相コイル93Uが接続され、8番−9番セグメント15,15には8番ティース12に形成された第三V相コイル93Vが接続され、9番−1番セグメント15,15には9番ティース12に形成された第三W相コイル93Wが接続される。
ここで、1対のブラシ31、つまり、陽極側ブラシ31a、および陰極側ブラシ31bは、陽極側ブラシ31aが1番−2番セグメント15,15に跨るように摺接する一方、陰極側ブラシ31bが6番セグメント15に摺接している場合について説明する。
一方、3番ティース12に形成された第一W相コイル91W、6番ティース12に形成された第二W相コイル92W、および9番ティース12に形成された第三W相コイル93Wには、紙面時計回り方向に向かって電流が流れる。
また、上述の実施形態では、直流モータ2を減速機付直流モータ1に適用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、直流モータ2をウォームギヤ減速機4と連結させずに用いてもよいし、他の減速機溝と連結させて用いてもよい。
2 直流モータ
3 回転軸
5 ヨーク
6 アーマチュア
7 永久磁石
8 アーマチュアコア
9 アーマチュアコイル
10 コンミテータ
12 ティース
13 スロット
14 巻線
15 セグメント
19 接続線
31 ブラシ
34 巻き始め端
44 巻き終わり端
91U 第一U相コイル(コイル)
91V 第一V相コイル(コイル)
91W 第一W相コイル(コイル)
92U 第二U相コイル(コイル)
92V 第二V相コイル(コイル)
92W 第二W相コイル(コイル)
93U 第三U相コイル(コイル)
93V 第三V相コイル(コイル)
93W 第三W相コイル(コイル)
Claims (1)
- ヨークと、
前記ヨークの内周面に固定され磁極数が6極の永久磁石と、
前記ヨークの内側に回転自在に設けられているアーマチュアとを備え、
前記アーマチュアは、
前記ヨークに軸支される回転軸と、
前記回転軸の周囲に固定されるアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に沿って並設したコンミテータとを有し、
前記アーマチュアコアは、
径方向外側に向かって延びる9つのティースと、
前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる9つのスロットとを有し、
前記コンミテータのセグメントは、同電位となるセグメント同士が接続線によって短絡されている直流モータであって、
各ティースに、それぞれ巻線が集中巻きで巻装されてティース毎にコイルが形成され、
各コイルの巻き始め端、および巻き終わり端は、各々のコイルが軸方向で対向しているセグメントであって、隣接する2つのセグメントにそれぞれ接続されていると共に、
周方向で隣り合う2つのコイルのうち、一方のコイルの巻き終わり端と他方のコイルの巻き始め端とがそれぞれ同一のセグメントに接続されていることを特徴とする直流モータ。
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JP2008306913A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-12-18 | Mitsuba Corp | 電動モータ用アーマチュア、および電動モータ |
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US9705380B2 (en) | 2011-12-08 | 2017-07-11 | Mitsuba Corporation | Electric motor equipped with deceleration device |
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