JP2008278689A - 直流モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】集中巻き方式にて小型・軽量化を図る直流モータであっても、セグメント幅を小さくすることなく、セグメントやブラシを容易に製造することができ、且つ直流モータの長寿命化を図ることができる直流モータを提供する。
【解決手段】磁極とスロットとセグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、セグメント15に摺接する一対のブラシ21,21を回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、各ティース12をU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント15間に、Y相、X相、W相、V相、U相のティース12に逆方向で巻装された巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71をこの順で接続した。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両に搭載される直流モータに関するものである。
一般に、自動車等の車両に搭載される直流モータとしては、ブラシ付きのモータが多く使用されている。この種の直流モータは、円筒状のヨークハウジングの内周面に複数の永久磁石が配置され、この永久磁石の内側にアーマチュアコイルが巻装されたアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有している。アーマチュアコアには、巻線を巻装するためのティースが放射状に形成され、これらティース間に軸方向に長いスロットが複数形成されている。そして、巻線をスロットを介してティースに巻回することでアーマチュアコアに複数のアーマチュアコイルが形成される。
巻線は、回転軸に取り付けられたコンミテータのセグメントに導通している。各セグメントは、ヨークハウジング内に収納された一対のブラシと摺接可能になっている。そして、これらブラシからセグメントに電圧を印加することによって各アーマチュアコイルに直流電流が供給されると、アーマチュアコアに形成される磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が回転するようになっている。この回転によってブラシが摺接するセグメントが順次変更され、コイルに流れる電流の向きが切り替えられる、所謂整流が行われる。これによって、アーマチュアコアを継続的に回転させることができる。
ところで、直流モータの小型・軽量化を図るために巻線をアーマチュアコアに集中巻き方式にて巻装する場合がある。この場合、磁極とスロットの個数比は2:3に設定される場合が多い。このような磁極とスロットの個数比が2:3(例えば、6極9スロット)の直流モータでは、セグメント間電圧が印加電圧とほぼ同等になる。
このため、アーマチュアの回転に伴いブラシからセグメントが離れるとき、コイルに蓄電された電磁エネルギーが放出されることによりブラシとセグメントとの間で放電が発生することがある(スパイク電圧)。ブラシとセグメントとの間で放電(火花)が発生すると、ブラシ、およびセグメントが放電摩耗を起こし、ブラシとセグメントとの電気的接触不良を引き起こすおそれがある。
また、磁極とスロットの個数比が2:3の直流モータでは、その構造上、同電位同士のセグメントを接続線(均圧線)で接続したとき、接続線に短絡電流が流れないようにブラシ幅を最大でセグメント幅の1/2までに設定する必要がある。このため、整流時間が短くなり、過整流による放電が発生しやすい。さらに、コイルインダクタンスが大きく、整流時間が短いため、平均リアクタンス電圧が大きくなり、良好な整流を得ることが困難になる。
そこで、従来の直流モータでは、磁極とスロットとセグメントをそれぞれ6極8スロット24セグメントとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、磁極とスロットとセグメントをそれぞれ6極10スロット20セグメントとした直流モータがある(例えば、特許文献2参照)。このようにすることで、ブラシとセグメントとの間での放電を抑制することができ、ブラシ、およびセグメントの放電摩耗を低減して直流モータの寿命を延ばすことができる。また、良好な整流を行うことができ、モータ特性を向上させることができる。
特開2004−40934号公報 国際公開第06/069842号パンフレット
しかしながら、上述の特許文献1、および特許文献2にあっては、セグメントの個数が24個や20個になるため、ブラシ幅が小さくなる。このため、直流モータを自動車等の車両に搭載すべく小型化を図ろうとするとセグメント、およびブラシの製造が事実上困難になるという課題がある。
また、同電位同士のセグメントを接続線(均圧線)で接続しようとすると、セグメント数が多いため、配線が複雑になってしまうという課題がある。
そこで、この発明は、集中巻き方式にて小型・軽量化を図る直流モータであっても、セグメント幅を小さくすることなく、セグメントやブラシを容易に製造することができ、且つ直流モータの長寿命化を図ることができる直流モータを提供するものである。
また、セグメント数を減少させることで、例えば、同電位同士のセグメントを接続線(均圧線)で接続する場合、この接続作業を容易に行うことができる直流モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、複数の磁極を有するヨークハウジングと、前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相のティースに逆方向で巻装された前記巻線の端末をこの順で接続したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、複数の磁極を有するヨークハウジングと、前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相のティースに巻装された前記巻線の端末をこの順で接続し、前記巻線は、同相同士のティースに直列巻きされると共に、各々同相同士のティースに逆方向、順方向の順で巻装されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、複数の磁極を有するヨークハウジングと、前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、前記セグメントを第一セグメント、第二セグメント、第三セグメントの順で割り当て、隣接する2つのティースに順方向、逆方向の順で前記巻線を巻装し、これら2つの巻線の巻き始め端、および巻き終わり端を3つの前記第一セグメント、第二セグメント、および第三セグメントに接続するにあたり、順方向に巻装した巻線の巻き始め端と逆方向に巻装した巻線の巻き終わり端とを前記第二セグメントに接続し、順方向に巻装した巻線の巻き終わり端を前記第三セグメントに接続し、逆方向に巻装した巻線の巻き始め端を前記第一セグメントに接続すると共に、各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、前記セグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相の前記巻線の端末をこの順で接続したことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記磁極が6極、前記スロットが10個、前記セグメントが15個の6極10スロット15セグメントに設定したことを特徴とする。
請求項1〜請求項4に記載した発明によれば、磁極とスロットとセグメントの個数比が6:10:15であるので、例えば、従来のような6極8スロット24セグメントや、6極10スロット20セグメントの直流モータに対して、セグメント幅を大きく設定することができる。また、ブラシ幅を最大でセグメント幅と同一とすることができる。このため、セグメントやブラシを容易に製造することができる。
また、ブラシ幅を大きく設定することで、ブラシの電流密度を小さくすることができる。このため、ブラシの放熱性が向上し、結果的に直流モータの長寿命化を図ることが可能になる。さらに、コイルインダクタンスを小さくし、セグメント幅を従来よりも大きく設定する分、整流時間を長くすることができるため、平均リアクタンス電圧が小さくなり、良好な整流を得ることが可能になる。
そして、セグメント数を減少させることで、例えば、同電位同士のセグメントを容易に接続線(均圧線)で接続する場合、この接続作業を容易に行うことが可能になる。また、一対のブラシを回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置しているため、直流モータの扁平化を図ることができる。
さらに、スロット数が偶数個であるため、請求項3に記載した発明のような巻装構造とすれば回転軸を中心にして点対称に位置するティースを同時に巻装する所謂ダブルフライヤ方式での巻装が可能となる。このため、巻装時間を短縮することが可能となり、作業効率を向上させることができる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る直流モータ2が適用された車両のパワーウインドウ装置1の構成を示す断面図、図2は、アーマチュア6の平面図、図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、パワーウインドウ装置1は、直流モータ2と直流モータ2の回転軸3に連結されたウォームギヤ減速機4とを備えたものであって、車両のドア(不図示)に内装されている。
直流モータ2は、有底円筒形状のヨーク本体5Aを有するヨークハウジング5内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっている。ヨーク本体5Aの内周面には周方向に分割された瓦状の永久磁石7が6個等間隔に固定されている。つまり、直流モータ2は磁極が6極に設定されている。
アーマチュア6は、回転軸3に固定されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に巻装されたアーマチュアコイル9と、アーマチュアコア8の一端側に配置されたコンミテータ10とから構成されている。アーマチュアコア8は、リング状の金属板11を軸方向に複数枚積層したものである。
金属板11の外周部にはT字型のティース12(図2参照)が周方向に沿って等間隔に10個放射状に形成されている。複数枚の金属板11を回転軸3に外嵌固定することにより、アーマチュアコア8の外周には隣接するティース12間に蟻溝状のスロット13が形成されている。スロット13は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に10個形成されている。このスロット13間にはエナメル被覆の巻線14が巻装され、これによりアーマチュアコア8の外周に複数のアーマチュアコイル9が形成される。
コンミテータ10は回転軸3の一端側に外嵌固定されている。コンミテータ10の外周面には、導電材で形成されたセグメント15が15個取り付けられている。
セグメント15は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント15のアーマチュアコア8側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ16が一体形成されている。ライザ16には、アーマチュアコイル9の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線14が掛け回わされ、巻線14はヒュージングによりライザ16に固定されている。これにより、セグメント15とこれに対応するアーマチュアコイル9とが電気的に接続される。
また、図2に示すように、同電位となるセグメント15(本実施形態では4つ置きのセグメント15)に対応するライザ16には、それぞれ接続線17が掛け回され、この接続線17はヒュージングによりライザ16に固定されている。接続線17は、同電位となるセグメント15同士を短絡するためのものであって、コンミテータ10とアーマチュアコア8との間に配線されている。
図1、図3に示すように、回転軸3の他端側は、ヨーク本体5Aに突出形成されたボス19に内装された軸受け18によって回転自在に支持されている。ヨーク本体5Aの開口端にはブラシ収納部5Bが設けられ、ヨーク本体5Aと一体形成されている。ブラシ収納部5Bは、筒状で断面略長円形に形成されたものであって、その周壁51は、平面壁51Aと円弧壁51Bとで構成されている。
ブラシ収納部5Bの内側には、これに対応するように形成されたブラシホルダ20が設けられている。ブラシホルダ20上には、一対の板バネ60,60の基端側がそれぞれ平面壁51Aと円弧壁51Bとが交わる部分の近傍に配置され、ボルト22によって締結固定されている。すなわち、一対の板バネ60,60は、互いに回転軸3を中心にして点対称位置に配置されている。板バネ60の先端には、それぞれブラシ21がコンミテータ10側に向かって付勢された状態で支持されている。したがって、ブラシ21の先端部は、コンミテータ10に摺接した状態になっている。
図1に示すように、ブラシ収納部5Bの開口端には、フランジ52が設けられている。
このフランジ52には、直流モータ2をウォームギヤ減速機4のギヤハウジング23に締結固定するためのボルト孔24が形成され、このボルト孔24にボルト24Aが螺入されている。
ギヤハウジング23は、直流モータ2の回転軸3の一端に連結されたウォーム25を収容するウォーム収容部27と、ウォーム25に噛合されているウォームホイール26を収容するウォームホイール収容部28とで構成されている。
ウォーム25の両端側は、ウォーム収容部27に設けられた軸受け40,41によって回転自在に支持されている。ウォーム25と直流モータ2の回転軸3とは互いに軸方向に移動自在、且つ相対回転不能に連結されている。
ウォームホイール26には、ウォームホイール26と共に回転可能に駆動連結された出力軸(不図示)が直流モータ2の回転軸3の直交方向に沿うように設けられている。なお、この不図示の出力軸が回転することによって車両のウインドウガラスが開閉するようになっている。
また、ギヤハウジング23には、コネクタ29が回転軸3の直交方向に沿うように外方(図1における上側)に向かって設けられている。このコネクタ29は、外部からの電源を直流モータ2に供給するためのものである。コネクタ29のコネクタハウジング30は、ギヤハウジング23と一体成形されている。コネクタ29の接続端子31は、直流モータ2のブラシ21とリード線32、給電部61、およびサーキットブレーカ62を介して電気的に接続されている(図3参照)。これによって、外部からの電源がブラシ21と摺接するコンミテータ10に供給されるようになっている。この他にギヤハウジング23の外周部には、パワーウインドウ装置1を固定するときに使用されるボルト孔33が3箇所設けられている。
次に、図4、図5に基づいて、6極10スロット15セグメントに構成された直流モータ2のアーマチュアコイル9の巻装方法について説明する。
図4は、アーマチュア6の展開図であり、隣接するティース12間の空隙がスロット13に相当している。図5は、図4の結線図である。なお、以下の図面においては、各セグメント15、各ティース12および巻装された巻線14にそれぞれ符号を附して説明する。
図4に示すように、同電位となるセグメント15同士は、接続線17によって短絡されている。つまり、4つ置きのセグメント15同士(例えば、1番セグメント15a、6番セグメント15d、および11番セグメント15h)が接続線17によってそれぞれ短絡されている。
また、各ティース12には、それぞれU,V,W,X,Y相が周回り方向にこの順で割り当てられている。つまり、1番、6番ティース12がU相、2番、7番ティース12がV相、3番、8番ティース12がW相、4番、9番ティース12がX相、5番、10番ティース12がY相になっている。
ここで、1番ティース12に逆方向(図4における反時計回り方向)にn(nは1以上の自然数)回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が15番セグメント15kに、巻き終わり端71が1番セグメント15aに接続されている。
2番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が15番セグメント15kに、巻き終わり端71が4番セグメント15cに接続されている。
3番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が3番セグメント15bに、巻き終わり端71が4番セグメント15cに接続されている。
4番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が3番セグメント15bに、巻き終わり端71が7番セグメント15eに接続されている。
5番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が6番セグメント15dに、巻き終わり端71が7番セグメント15eに接続されている。
6番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が6番セグメント15dに、巻き終わり端71が10番セグメント15gに接続されている。
7番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が9番セグメント15fに、巻き終わり端71が10番セグメント15gに接続されている。
8番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が9番セグメント15fに、巻き終わり端71が13番セグメント15jに接続されている。
9番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が12番セグメント15iに、巻き終わり端71が13番セグメント15jに接続されている。
10番ティース12に逆方向にn回巻装された巻線14は、その巻き始め端70が12番セグメント15iに、巻き終わり端71が1番セグメント15aに接続されている。
このようにU,V,W,X,Y相が周回り方向にこの順で割り当てられた各ティース12にそれぞれ巻線14を逆方向に巻装し、これら巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71を所定のセグメント15に接続すると共に、同電位となるセグメント15同士を接続線17によって短絡することによって、隣接するセグメント15間は、Y,X,W,V,U相の巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71がこの順で接続された状態になる。
すなわち、1〜10番ティース12がU,V,W,X,Y相の順で割り当てられているのに対し、1−2番セグメント15a−15l間にはY相の巻線14が接続され、2−3番セグメント15l−15b間にはX相の巻線14が接続され、続けて隣接するセグメント15間に順にW,V,U相の巻線14が接続されている。これにより、この第一実施形態のアーマチュア6には、並列回路数が4回路形成される。
具体的には、図5に示すように、例えば、1番セグメント15aに一対のブラシ21,21のうちの陰極側(−)ブラシが当接し、8−9番セグメント15m−15f間に陽極側(+)ブラシが当接している場合、8−9番セグメント15m−15f間に接続されているW相(3番ティース12、8番ティース12)の巻線14は短絡された状態となり、残りのティース12(1,2,4,5,6,7,9,10番ティース12)で4つの並列回路を形成する。
したがって、上述の第一実施形態によれば、直流モータ2を6極10スロット15セグメントで構成することにより、従来の6極8スロット24セグメントや6極10スロット20セグメントの直流モータに対してセグメント15の幅を大きく設定することができる。これに加え、ブラシ21の幅をセグメント15と同等の幅に設定した場合であっても、構造上、接続線17に短絡電流が流れるおそれがないので、ブラシ21の幅をセグメント15と同等の幅に設定することができる。このため、セグメント15やブラシ21を容易に製造することが可能になる。
また、ブラシ21の幅を大きく設定することで、ブラシ21の電流密度を小さくすることができる。このため、ブラシ21の放熱性が向上し、結果的に直流モータ2の長寿命化を図ることが可能になる。さらに、コイルインダクタンスを小さくし、セグメント15の幅を従来よりも大きく設定する分、整流時間を長くすることができるため、平均リアクタンス電圧が小さくなり、良好な整流を得ることが可能になる。
そして、セグメント15の配設個数を従来のものと比較して減少させることで、同電位同士のセグメントを容易に接続線17で接続することが可能になる。
また、一対のブラシ21,21を回転軸3を中心にして互いに点対称となるように配置しているため、直流モータ2の扁平化を図ることができる。
次に、この発明の第二実施形態を図1〜図3を援用し、図6に基づいて説明する。
この第二実施形態において、直流モータ2は6極10スロット15セグメントで構成されている点、同電位同士のセグメント15が接続線1で短絡されている点、各ティース12が周回り方向にそれぞれU,V,W,X,Y相の順で割り当てられている点、一対のブラシ21,21が回転軸3を中心にして互いに点対称となるように配置されている点等の基本的構成は前記第一実施形態と同様である(以下の実施形態でも同様)。
ここで、第二実施形態では、同相同士のティース12に巻線14が直列巻きで巻装されていると共に、各々同相同士のティース12に逆方向(図6における反時計回り方向)、順方向(図6における時計回り方向)の順で巻線14が巻装されている。
具体的には、例えば、6番セグメント15dに巻き始め端70が接続された巻線14は、5番ティース12に逆方向でn回巻装され、続いて5番ティース12と同相の10番ティース12に順方向でn回巻装されている。そして、この巻き終わり端71が12番セグメント15iに接続されている。このとき、6番セグメント15dは1番セグメント15aと接続線17によって短絡され、12番セグメント15iは2番セグメント15lと短絡されている。したがって、1−2番セグメント15a−15l間には、Y相の巻線14が接続されていることになる。
また、12番セグメント15iに巻き始め端70が接続された巻線14は、9番ティース12に逆方向でn回巻装され、続いて9番ティース12と同相の4番ティース12に順方向でn回巻装されている。そして、この巻き終わり端71が3番セグメント15bに接続されている。このとき、3番セグメント15bに隣接する2番セグメント15lは12番セグメント15iと短絡している。したがって、2−3番セグメント15l−15b間には、X相の巻線14が接続されていることになる。
このように、同相同士のティース12に巻線14が直列巻きで巻装されていると共に、各々同相同士のティース12に逆方向、順方向の順で巻線14が巻装され、各巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71が所定のセグメント15に接続されることによって、1〜10番ティース12がU,V,W,X,Y相の順で割り当てられたとき、1〜15番ティース12のそれぞれ隣接するセグメント15間は、Y,X,W,V,U相の巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71がこの順で接続された状態になる。
したがって、この第二実施形態によれば、上述の第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、この発明の第三実施形態を図1〜図3を援用し、図7に基づいて説明する。
ここで、第三実施形態では、回転軸3を中心にして点対称に位置するティース12を同時に巻装する所謂ダブルフライヤ方式で巻線14を巻装している。
具体的には、まず、1番ティース12と6番ティース12から巻き始める場合、一方の巻線14a(図7における実線で示す巻線)の巻き始め端70を15番セグメント15kに接続すると共に、他方の巻線14b(図7における一点鎖線で示す巻線)の巻き始め端70を5番セグメント15nに接続する。このとき、5番セグメント15nに接続した他方の巻線14bは引き続き同電位の10番セグメント15gに接続して接続線17を形成する。
他方の巻線14bは、10番セグメント15gに接続された後、6番ティース12に順方向でn回巻装し、11番セグメント15hに接続する。これと同時に15番セグメント15kに接続された一方の巻線14aを1番ティース12に逆方向でn回巻装し、1番セグメント15aに接続する。
続いて、11番セグメント15hに接続した他方の巻線14bを同電位の1番セグメント15aに接続して接続線17を形成すると同時に、1番セグメント15aに接続した一方の巻線14aを同電位の6番セグメント15dに接続して接続線17を形成する。
次に、1番セグメント15aに接続された他方の巻線14bを10番ティース12に順方向でn回巻装し、2番セグメント15lに接続する。これと同時に6番セグメント15dに接続された一方の巻線14aを5番ティース12に逆方向でn回巻装し、7番セグメント15eに接続する。
ここで、例えば、10番ティース12と1番ティース12との隣接する2つのティース12に巻装された巻線14a,14bは、周方向に連続する3つのセグメント15に接続されている。すなわち、15番セグメント15k、1番セグメント15a、および2番セグメント15lをそれぞれ順番に第一セグメント、第二セグメント、および第三セグメントとしたとき、1番ティース12に逆方向に巻装されている一方の巻線14aの巻き始め端70は第一セグメント(15番セグメント15k)に接続され、巻き終わり端71は第二セグメント(1番セグメント15a)に接続されている。一方、10番ティース12に順方向に巻装されている他方の巻線14bの巻き始め端70は第二セグメント(1番セグメント15a)に接続され、巻き終わり端71は第三セグメント(2番セグメント15l)に接続されている。
このように、隣接する2つのティース12(例えば、10番ティース12と1番ティース12)を順方向、逆方向の順で巻線14a,14bを巻装し、これら2つの巻線14a,14bの巻き始め端70、および巻き終わり端71を周方向に連続する3つの第一セグメント、第二セグメント、第三セグメント(例えば、15番セグメント15k、1番セグメント15a、および2番セグメント15l)に接続するにあたり、順方向に巻装した他方の巻線14bの巻き始め端70と逆方向に巻装した一方の巻線14aの巻き終わり端71とを第二セグメントに接続し、他方の巻線14bの巻き終わり端71を第三セグメントに接続し、一方の巻線14aの巻き始め端70を第一セグメントに接続する。
そして、これを順次各ティース12で行うことによって、回転軸3を中心にして点対称に位置するティース12、つまり、同相同士のティース12をそれぞれ一方の巻線14aと他方の巻線14bとで順次同時に巻装することができる。これに加え、1〜15番ティース12のそれぞれ隣接するセグメント15間に、Y,X,W,V,U相の巻線14の巻き始め端70、および巻き終わり端71をこの順で接続させることができる。
したがって、この第三実施形態によれば、上述の第一実施形態と同様の効果に加え、ダブルフライヤ方式での巻装が可能になるため、巻装時間を短縮することが可能となり、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、車両のパワーウインドウ装置1に直流モータ2を適用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、直流モータ2は、さまざまな装置に適用することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、直流モータ2は、永久磁石7の個数が6個、スロット13(ティース12)の個数が10個、セグメント15の個数が15個設けられた6極10スロット15セグメントの直流モータである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、磁極(永久磁石7)とスロット13とセグメント15の個数比が6:10:15に設定された直流モータであればよい。
本発明の実施形態におけるパワーウインドウ装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアの平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第一実施形態におけるアーマチュアの展開図である。 図4の結線図である。 本発明の第二実施形態におけるアーマチュアの展開図である。 本発明の第三実施形態におけるアーマチュアの展開図である。
符号の説明
1 パワーウインドウ装置
2 直流モータ
3 回転軸
5 ヨークハウジング
6 アーマチュア
7 永久磁石(磁極)
8 アーマチュアコア
9 アーマチュアコイル
10 コンミテータ
12 ティース
13 スロット
14 巻線
14a 一方の巻線(逆方向に巻装した巻線)
14b 他方の巻線(順方向に巻装した巻線)
15,15a〜15n セグメント
17 接続線(短絡部材)
21 ブラシ
70 巻き始め端
71 巻き終わり端

Claims (4)

  1. 複数の磁極を有するヨークハウジングと、
    前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
    前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、
    前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、
    前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、
    各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相のティースに逆方向で巻装された前記巻線の端末をこの順で接続したことを特徴とする直流モータ。
  2. 複数の磁極を有するヨークハウジングと、
    前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
    前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、
    前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、
    前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、
    各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相のティースに巻装された前記巻線の端末をこの順で接続し、
    前記巻線は、同相同士のティースに直列巻きされると共に、各々同相同士のティースに逆方向、順方向の順で巻装されていることを特徴とする直流モータ。
  3. 複数の磁極を有するヨークハウジングと、
    前記ヨークハウジングに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
    前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設け、
    前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比を6:10:15に設定した直流モータであって、
    前記セグメントに摺接する一対のブラシを前記回転軸を中心にして互いに点対称となるように配置し、
    前記セグメントを第一セグメント、第二セグメント、第三セグメントの順で割り当て、
    隣接する2つのティースに順方向、逆方向の順で前記巻線を巻装し、これら2つの巻線の巻き始め端、および巻き終わり端を3つの前記第一セグメント、第二セグメント、および第三セグメントに接続するにあたり、
    順方向に巻装した巻線の巻き始め端と逆方向に巻装した巻線の巻き終わり端とを前記第二セグメントに接続し、
    順方向に巻装した巻線の巻き終わり端を前記第三セグメントに接続し、
    逆方向に巻装した巻線の巻き始め端を前記第一セグメントに接続すると共に、
    各ティースをU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、前記セグメント間に、Y相、X相、W相、V相、U相の前記巻線の端末をこの順で接続したことを特徴とする直流モータ。
  4. 前記磁極が6極、前記スロットが10個、前記セグメントが15個の6極10スロット15セグメントに設定したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の直流モータ。


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