JP2009303389A - ブラシ付モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシの延命化を図りつつ、モータ出力が大きくなっても容易に巻装作業を行うことができるブラシ付モータを提供する。
【解決手段】各ティース9は、互いに同方向に巻線を巻装して形成された第一コイル33U〜33Y、および第二コイル34U〜34Yを備え、第一コイル33U〜33Yの巻き始め端61が接続されているセグメント14と、第二コイル34U〜34Yの巻き始め端61が接続されているセグメント14とをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメント14に設定し、第一コイル33U〜33Yの巻き終わり端62が接続されているセグメント14と、第二コイル34U〜34Yの巻き終わり端62が接続されているセグメント14とをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメント14に設定した。
【選択図】図3
【解決手段】各ティース9は、互いに同方向に巻線を巻装して形成された第一コイル33U〜33Y、および第二コイル34U〜34Yを備え、第一コイル33U〜33Yの巻き始め端61が接続されているセグメント14と、第二コイル34U〜34Yの巻き始め端61が接続されているセグメント14とをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメント14に設定し、第一コイル33U〜33Yの巻き終わり端62が接続されているセグメント14と、第二コイル34U〜34Yの巻き終わり端62が接続されているセグメント14とをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメント14に設定した。
【選択図】図3
Description
この発明は、車両等に搭載されるブラシ付モータに関するものである。
一般に、ブラシ付きの直流モータは、内周面に永久磁石を取り付けた円筒状のヨークの内側にアーマチュアコイルが巻装されたアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている場合が多い。アーマチュアは回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有している。アーマチュアコアには軸方向に長いティースが複数形成され、これらティース間に軸方向に長いスロットが形成されている。各ティースにはスロットを介して巻線が巻装され、複数のコイルが形成されている。
各コイルは、回転軸に取り付けられた各セグメントに導通している。各セグメントは複数のブラシと摺接可能になっており、これらブラシを介してコイルに直流電流が供給される。そして、アーマチュアコアに形成される磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が回転される。この回転によってブラシが摺接するセグメントが順次変更されコイルに流れる電流の向きが切り替えられる、所謂整流が行われ、アーマチュアコアが継続的に回転する。
この種の直流モータでは、アーマチュアの回転に伴い、ブラシがセグメントと接触、および離間を繰り返すことになる。このため、セグメント間電圧が大きいとブラシがセグメントから離間する際、コイルに蓄電された電磁エネルギーが放出されることによりブラシとセグメントとの間で放電が発生することがある。ブラシとセグメントとの間で放電が発生すると、ブラシ、およびセグメントが放電摩耗を起こし、ブラシとセグメントとの電気的接触不良を引き起こすおそれがあると共に、ブラシの寿命が短くなるおそれがある。
ここで、各ティースに巻装されるコイルは、3相(U相、V相、W相)集中巻方式で構成されている場合が多いが、コイルを5相(U相、V相、W相、X相、Y相)集中巻法式で構造し、3相集中巻方式と比較してセグメント間電圧を低減させる技術が提案されている。このようにセグメント間電圧を低減させることで、ブラシの延命化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−136343号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、モータに形成される並列回路数が2回路、または4回路になるので、モータ出力を大きくしていくと巻線の線径が太くなってしまう。このため、各ティースに巻線を巻き難くなってしまうばかりか、モータが大型化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ブラシの延命化を図りつつ、モータ出力が大きくなっても容易に巻装作業を行うことができ、高出力、小型化を図ることができるブラシ付モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、8極の磁極を有するヨークと、前記ヨークの内側に回転自在に設けられる回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線が集中巻き方式にて巻装される10個のティースと、該ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる10個のスロットとを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ20枚のセグメントを周回り方向に配置したコンミテータと、前記セグメントに摺接し、給電を行うための複数のブラシとを備えたブラシ付モータにおいて、各ティースは、互いに同方向に前記巻線を巻装して形成された第一コイル、および第二コイルの2つのコイルを備え、前記第一コイルの巻き始め端が接続されている第一巻き始めセグメントと、前記第二コイルの巻き始め端が接続されている第二巻き始めセグメントとをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定し、前記第一コイルの巻き終わり端が接続されている第一巻き終わりセグメントと、前記第二コイルの巻き終わり端が接続されている第二巻き終わりセグメントとをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定し、前記第一巻き始めセグメントと前記第一巻き終わりセグメントは、互いに隣接配置されていると共に、前記第二巻き始めセグメントと前記第二巻き終わりセグメントは、互いに隣接配置され、各ティースをそれぞれU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、隣接するセグメント間には、周回り方向にU相、X相、V相、Y相、W相の順で前記第一コイル、または前記第二コイルが接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、コイルを5相(U相、V相、W相、X相、Y相)集中巻法式で構造しつつ、並列回路数を8回路とすることができる。このため、並列回路数が従来よりも増大する分、巻線の線径を細くすることが可能になる。
このように構成することで、コイルを5相(U相、V相、W相、X相、Y相)集中巻法式で構造しつつ、並列回路数を8回路とすることができる。このため、並列回路数が従来よりも増大する分、巻線の線径を細くすることが可能になる。
請求項2に記載した発明は、前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、セグメントに摺接させるブラシの個数を減少させることができる。
このように構成することで、セグメントに摺接させるブラシの個数を減少させることができる。
請求項1に記載した発明によれば、コイルを5相(U相、V相、W相、X相、Y相)集中巻法式で構造しつつ、並列回路数を8回路とすることができる。このため、並列回路数が従来よりも増大する分、巻線の線径を細くすることが可能になる。
ここで、従来の並列回路数のまま、ただ単に巻線の線径を細くしてしまうと、巻線の抵抗値が大きくなり、巻線に電流が流れ難くなってしまう。このため、モータ出力を大きくするためには、モータ自体が大型化してしまう。しかしながら、並列回路数を増大することで、コイル全体の抵抗値を小さくすることができるので、この分、巻線の線径を細くでき、巻線の巻装作業を容易に行うことができる。また、モータ自体を大型化することなく、モータ出力を大きくすることが可能になる。
ここで、従来の並列回路数のまま、ただ単に巻線の線径を細くしてしまうと、巻線の抵抗値が大きくなり、巻線に電流が流れ難くなってしまう。このため、モータ出力を大きくするためには、モータ自体が大型化してしまう。しかしながら、並列回路数を増大することで、コイル全体の抵抗値を小さくすることができるので、この分、巻線の線径を細くでき、巻線の巻装作業を容易に行うことができる。また、モータ自体を大型化することなく、モータ出力を大きくすることが可能になる。
請求項2に記載した発明によれば、セグメントに摺接させるブラシの個数を減少させることができるので、ブラシ付モータの部品点数を減少させることができ、製造コストを低減することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、車両に搭載する電装品(例えば、ラジエータファン)の駆動源となるものであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置した構成となっている。ヨーク2の内周面には周回り方向に永久磁石4が8個固定され、ヨーク2の磁極数は8極に設定されている。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、車両に搭載する電装品(例えば、ラジエータファン)の駆動源となるものであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置した構成となっている。ヨーク2の内周面には周回り方向に永久磁石4が8個固定され、ヨーク2の磁極数は8極に設定されている。
アーマチュア3は、回転軸5に固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、アーマチュアコア6の一端側に配置されたコンミテータ13とから構成されている。アーマチュアコア6は、リング状の金属板8を軸方向に複数枚積層したものである。金属板8の外周部にはT字型のティース9(図2参照)が周回り方向に沿って等間隔に10個放射状に形成されている。
複数枚の金属板8を回転軸5に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周には隣接するティース9間に蟻溝状のスロット11が形成されている。スロット11は軸方向に沿って延びており、周回り方向に沿って等間隔に10個形成されている。
各ティース9には、スロット11を介してエナメル被覆の巻線12が集中巻方式にて巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成される。
各ティース9には、スロット11を介してエナメル被覆の巻線12が集中巻方式にて巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成される。
コンミテータ13は、回転軸5の一端に外嵌固定されている。コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が20枚取り付けられている。
セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周回り方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体形成されている。ライザ15には、アーマチュアコイル7を形成する巻線12の巻き始め端61、および巻き終わり端62(後述の図3で詳述する)が掛け回わされている。これら巻き始め端61、および巻き終わり端62は、ヒュージングによりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周回り方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体形成されている。ライザ15には、アーマチュアコイル7を形成する巻線12の巻き始め端61、および巻き終わり端62(後述の図3で詳述する)が掛け回わされている。これら巻き始め端61、および巻き終わり端62は、ヒュージングによりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
また、図2に示すように、同電位となるセグメント14(本実施形態では4つ置きのセグメント14)に対応するライザ15には、それぞれ接続線25が掛け回され、接続線25はヒュージングによりライザ15に固定されている。接続線25は、同電位となるセグメント14同士を短絡するためのものであって、コンミテータ13とアーマチュアコア6との間に配線されている。
図1に示すように、回転軸5の他端側は、ヨーク2に突出形成されたボス内の軸受16によって回転自在に支持されている。ヨーク2の開口端にはカバー17が設けられており、このカバー17の内側にはホルダーステー18が取り付けられている。ホルダーステー18には、周回り方向に45°の間隔を開けてブラシホルダ19が2箇所形成されている。ブラシホルダ19には、それぞれブラシ21が各々スプリング29を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部は、スプリング29によって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源がブラシ21を介してコンミテータ13に供給されるようになっている。
このように構成された、8極10スロット20セグメントの電動モータ1のアーマチュア3には、以下のように巻線12が巻装されている。
図3は、アーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9、ヨーク2側に固着される永久磁石4、そして、接続線25を展開した図面であり、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント14、各ティース9、および巻装された巻線12にそれぞれ符号を附して説明する。
図3は、アーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9、ヨーク2側に固着される永久磁石4、そして、接続線25を展開した図面であり、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント14、各ティース9、および巻装された巻線12にそれぞれ符号を附して説明する。
同図に示すように、同電位となるセグメント14同士は、接続線25によって短絡されている。つまり、4つ置きのセグメント14同士(例えば、1番セグメント14、6番セグメント14、11番セグメント14、16番セグメント14)が接続線25によってそれぞれ短絡されている。
また、各ティース9には、それぞれU相、V相、W相、X相、Y相が周回り方向にこの順で割り当てられている。つまり、1番、6番ティース9がU相、2番、7番ティース9がV相、3番、8番ティース9がW相、4番、9番ティース9がX相、5番、10番ティース9がY相になっている。
また、各ティース9には、それぞれU相、V相、W相、X相、Y相が周回り方向にこの順で割り当てられている。つまり、1番、6番ティース9がU相、2番、7番ティース9がV相、3番、8番ティース9がW相、4番、9番ティース9がX相、5番、10番ティース9がY相になっている。
巻線12は、この巻き始め端61が1番セグメント14より巻き始められた場合、まず、1番セグメント14のライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14近傍に存在する1−10番ティース9の間のスロット11に引き込む。そして、各ティース9に巻線12をそれぞれn(nは1以上の自然数)回巻装するものとした場合、1番ティース9にn/2回順方向(図3における時計回り方向)に巻装する。
続いて、巻線12は1−2番ティース9の間のスロット11から引き出され、1番セグメント14に隣接する2番セグメント14のライザ15に掛け回される。そして、2番セグメント14に巻き終わり端62が接続される。これにより、1−2番セグメント14,14間には、1番ティース9に順方向に巻装されたU相の第一コイル33Uが形成される。
一方、1番セグメント14と接続線25によって短絡され、1番セグメント14と同電位になっている6番セグメント14のライザ15に掛け回された巻線12を1−10番ティース9の間のスロット11に引き込む。そして、1番ティース9にn/2回順方向に巻装する。
一方、1番セグメント14と接続線25によって短絡され、1番セグメント14と同電位になっている6番セグメント14のライザ15に掛け回された巻線12を1−10番ティース9の間のスロット11に引き込む。そして、1番ティース9にn/2回順方向に巻装する。
続いて、巻線12は1−2番ティース9の間のスロット11から引き出され、6番セグメント14に隣接し、かつ2番セグメント14と接続線25によって短絡されている7番セグメント14のライザ15に掛け回される。そして、7番セグメント14に巻き終わり端62が接続される。これにより、6−7番セグメント14,14間には、1番ティース9に順方向に巻装されたU相の第二コイル34Uが形成される。
したがって、U相の第一コイル33Uの巻き始め端61が接続されている1番セグメント14を第一巻き始めセグメントとし、U相の第二コイル34Uの巻き始め端61が接続されている6番セグメント14を第二巻き始めセグメントとした場合、これら第一巻き始めセグメントと第二巻き始めセグメントは、それぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定されていることになる。
また、U相の第一コイル33Uの巻き終わり端62が接続されている2番セグメント14を第一巻き終わりセグメントとし、U相の第二コイル34Uの巻き終わり端62が接続されている7番セグメント14を第二巻き終わりセグメントとした場合、これら第一巻き終わりセグメントと第二巻き終わりセグメントは、それぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定されていることになる。
また、U相の第一コイル33Uの巻き終わり端62が接続されている2番セグメント14を第一巻き終わりセグメントとし、U相の第二コイル34Uの巻き終わり端62が接続されている7番セグメント14を第二巻き終わりセグメントとした場合、これら第一巻き終わりセグメントと第二巻き終わりセグメントは、それぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定されていることになる。
このような構成のもと、U相に相当する1番ティース9には、巻線12が順方向にn/2回巻装されたU相の第一コイル33U、およびU相の第二コイル34Uの2つのコイルを備えたn回巻きのアーマチュアコイル7が形成される。
同様にして、1番ティース9と同相のU相である6番ティースにもU相の第一コイル33U,およびU相の第二コイル34Uの2つのコイルを備えたn回巻きのアーマチュアコイルを形成する。すなわち、1番セグメント14と接続線25によって短絡され、1番セグメント14と同電位になっている11番セグメント14と、2番セグメント14と接続線25によって短絡され、2番セグメント14と同電位になっている12番セグメント14との間に、6番ティース9にn/2回順方向に巻装されたU相の第一コイル33Uを形成する。また、11番セグメント14と同電位の16番セグメント14と、12番セグメント14と同電位の17番セグメント14との間に、6番ティース9にn/2回順方向に巻装されたU相の第二コイル34Uを形成する。
U相以外の他の相のティース9にも同様にして巻線12を巻装し、かつ隣接するセグメント14間に、U相、X相、V相、Y相、W相の各コイル33U〜34Yがこの順で電気的に順次接続されるように構成する。
すなわち、例えば、V相のティース9において、巻線12の巻き始め端61が3番セグメント14より巻き始められ、V相に相当する2番ティース9にn/2回順方向に巻装してV相の第一コイル33Vを形成する。その後、3番セグメント14に隣接する4番セグメント14に接続する。
一方、3番セグメント14と接続線25によって短絡され、3番セグメント14と同電位になっている8番セグメント14と、4番セグメント14と接続線25によって短絡され、4番セグメント14と同電位になっている9番セグメント14間に、2番ティース9にn/2回順方向に巻装されたV相の第二コイル34Vを形成する。
すなわち、例えば、V相のティース9において、巻線12の巻き始め端61が3番セグメント14より巻き始められ、V相に相当する2番ティース9にn/2回順方向に巻装してV相の第一コイル33Vを形成する。その後、3番セグメント14に隣接する4番セグメント14に接続する。
一方、3番セグメント14と接続線25によって短絡され、3番セグメント14と同電位になっている8番セグメント14と、4番セグメント14と接続線25によって短絡され、4番セグメント14と同電位になっている9番セグメント14間に、2番ティース9にn/2回順方向に巻装されたV相の第二コイル34Vを形成する。
これを順次各セグメント14間に各相のコイル33U〜34Yを形成しながら巻き進むことにより、アーマチュアコア6には5相(U相、X相、V相、Y相、W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
また、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されているため、結果的に隣接するセグメント14間には、U相、X相、V相、Y相、W相のアーマチュアコイル7がこの順で電気的に順次接続された構造になる。
また、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されているため、結果的に隣接するセグメント14間には、U相、X相、V相、Y相、W相のアーマチュアコイル7がこの順で電気的に順次接続された構造になる。
つまり、1−2番セグメント14,14間、11−12番セグメント14,14間には、U相の第一コイル33Uが接続され、2−3番セグメント14,14間、12−13番セグメント14,14間には、X相の第一コイル33Xが接続され、3−4番セグメント14,14間、13−14番セグメント14,14間には、V相の第一コイル33Vが接続され、4−5番セグメント14,14間、14−15番セグメント14,14間には、Y相の第一コイル33Yが接続され、5−6番セグメント14,14間、15−16番セグメント14,14間には、W相の第一コイル33Vが接続される。
また、6−7番セグメント14,14間、16−17番セグメント14,14間には、U相の第二コイル34Uが接続され、7−8番セグメント14,14間、17−18番セグメント14,14間には、X相の第二コイル34Xが接続され、8−9番セグメント14,14間、18−19番セグメント14,14間には、V相の第二コイル34Vが接続され、9−10番セグメント14,14間、19−20番セグメント14,14間には、Y相の第二コイル34Yが接続され、10−1番(11番セグメント14と同電位)セグメント14,14間、20−11番(1番セグメント14と同電位)セグメント14,14間には、W相の第二コイル34Vが接続される。
次に、図2、図4に基づいて、この実施形態のブラシ付モータ1の作用について説明する。なお、以下の説明においては、2つのブラシ21,21の一方が1−2番セグメント14,14間に配置され、他方が4番セグメント14に配置されている場合について説明する。これに加え、1−2番セグメント14,14間に配置されたブラシ21を陽極側のブラシ21とし、4番セグメント14に配置されたブラシ21を陰極側のブラシ21とした場合について説明する。
図4に示すように、陽極側のブラシ21は、1−2番セグメント14,14間に配置されているので、U相の各コイル33U,34Uは短絡された状態になる。そして、V相の2番ティース9、および7番ティース9に巻装されているV相のコイル33V,34Vと、X相の4番ティース9、および9番ティース9に巻装されているX相のコイル33X,34Xに順方向(図4における時計回り方向)に電流が流れる。
一方、W相の3番ティース9、および8番ティース9に巻装されているW相のコイル33W,34Wと、Y相の5番ティース9、および10番ティース9に巻装されているY相のコイル33Y,34Yに逆方向(図4における反時計回り方向)に電流が流れる。
つまり、V相からY相の各ティース9に流れる電流の順逆の向きが周回り方向に順番になる。すると、各ティース9に形成される磁界と永久磁石4との間に磁気的な吸引力や反発力が回転軸5を中心にして点対称位置で同じ方向に作用する(図2参照)。これによって、回転軸5が回転する。
つまり、V相からY相の各ティース9に流れる電流の順逆の向きが周回り方向に順番になる。すると、各ティース9に形成される磁界と永久磁石4との間に磁気的な吸引力や反発力が回転軸5を中心にして点対称位置で同じ方向に作用する(図2参照)。これによって、回転軸5が回転する。
したがって、上述の実施形態によれば、巻線12を5相(U相、V相、W相、X相、Y相)集中巻法式で巻装してアーマチュアコイル7を形成しつつ、並列回路数を8回路とすることができる。このため、並列回路数が従来よりも増大する分、巻線12の線径を細くすることが可能になり、巻装作業を容易に行うことができる。また、ブラシ付モータ1自体を大型化することなく、モータ出力を大きくすることが可能になる。
また、コンミテータ13に、同電位となるセグメント14同士を短絡する接続線25が設けられているので、2つのブラシ21で各相のコイル33U〜34Wに電流を供給することができる。このため、ブラシ21を磁極の数と同じ8つ設ける必要がなく、ブラシ付モータ1の部品点数を減少させることができる。よって、ブラシ付モータ1の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、コンミテータ13に、同電位となるセグメント14同士を短絡する接続線25が設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、接続線25を設けなくてもよい。この場合、ブラシ21を磁極の数と同じ8つ設ける必要があるが、並列回路数は8回路であるので巻線12の線径を細径化することは可能である。
また、上述の実施形態では、コンミテータ13に、同電位となるセグメント14同士を短絡する接続線25が設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、接続線25を設けなくてもよい。この場合、ブラシ21を磁極の数と同じ8つ設ける必要があるが、並列回路数は8回路であるので巻線12の線径を細径化することは可能である。
1 ブラシ付モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル
9 ティース
11 スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14 セグメント(第一巻き始めセグメント、第一巻き終わりセグメント、第二巻き始めセグメント、第二巻き終わりセグメント)
21 ブラシ
25 接続線(短絡部材)
33U〜33Y 第一コイル
34U〜34Y 第二コイル
61 巻き始め端
62 巻き終わり端
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル
9 ティース
11 スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14 セグメント(第一巻き始めセグメント、第一巻き終わりセグメント、第二巻き始めセグメント、第二巻き終わりセグメント)
21 ブラシ
25 接続線(短絡部材)
33U〜33Y 第一コイル
34U〜34Y 第二コイル
61 巻き始め端
62 巻き終わり端
Claims (2)
- 8極の磁極を有するヨークと、
前記ヨークの内側に回転自在に設けられる回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線が集中巻き方式にて巻装される10個のティースと、該ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる10個のスロットとを有するアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ20枚のセグメントを周回り方向に配置したコンミテータと、
前記セグメントに摺接し、給電を行うための複数のブラシとを備えたブラシ付モータにおいて、
各ティースは、互いに同方向に前記巻線を巻装して形成された第一コイル、および第二コイルの2つのコイルを備え、
前記第一コイルの巻き始め端が接続されている第一巻き始めセグメントと、前記第二コイルの巻き始め端が接続されている第二巻き始めセグメントとをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定し、
前記第一コイルの巻き終わり端が接続されている第一巻き終わりセグメントと、前記第二コイルの巻き終わり端が接続されている第二巻き終わりセグメントとをそれぞれ別個で、かつ互いに同電位となるセグメントに設定し、
前記第一巻き始めセグメントと前記第一巻き終わりセグメントは、互いに隣接配置されていると共に、
前記第二巻き始めセグメントと前記第二巻き終わりセグメントは、互いに隣接配置され、
各ティースをそれぞれU相、V相、W相、X相、Y相の順で割り当てたとき、
隣接するセグメント間には、周回り方向にU相、X相、V相、Y相、W相の順で前記第一コイル、または前記第二コイルが接続されていることを特徴とするブラシ付モータ。 - 前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のブラシ付モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008155346A JP2009303389A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | ブラシ付モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008155346A JP2009303389A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | ブラシ付モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009303389A true JP2009303389A (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=41549684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008155346A Pending JP2009303389A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | ブラシ付モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009303389A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015116015A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | アスモ株式会社 | アーマチャ及びモータ |
-
2008
- 2008-06-13 JP JP2008155346A patent/JP2009303389A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015116015A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | アスモ株式会社 | アーマチャ及びモータ |
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