JP5058753B2 - 電動モータ - Google Patents
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Description
アーマチュアコイルは、回転軸に取り付けられた各セグメントに導通している。各セグメントはブラシと摺接可能になっており、このブラシからセグメント端子に電圧を印加することによってアーマチュアコイルに電流が給電されるようになっている。このとき、アーマチュアコイルに磁界が形成され、ヨークの磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が駆動するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電動モータの作用を図13〜図15に基づいて説明する。図13〜図15は、アーマチュア100への通電パターンを示す説明図であり、図13は2つの陽極側ブラシ101,103と2つの陰極側ブラシ102,104との4つのブラシに通電した状態、図14は1つの陽極側ブラシ101と2つの陰極側ブラシ102,104との3つのブラシに通電した状態、図15は1つの陽極側ブラシ101と1つの陰極側ブラシ102との2つのブラシに通電した状態を示す。
4つのブラシ101,102,103,104に通電すると(図13参照)、回路C1にブラシ101からブラシ104に向かう電流I1が流れ、回路C2にブラシ101からブラシ102に向かう電流I2が流れ、回路C3にブラシ103からブラシ102に向かう電流I3が流れ、回路C4にブラシ103からブラシ104に向かう電流I4が流れる。すなわち、全ての回路C1,C2,C3,C4に電流が流れる。
一方、2つのブラシ101,102に通電すると(図15参照)、各回路C1,C2,C3,C4に電流I1,I2,I3,I4’が流れる。
このように、各ブラシ101,102,103,104の通電パターンを変えることで、有効導体数や通電電流を変えてトルクを変化させ、回転速度を切替えることができる。
このように構成することで、ティースに集中巻き方式にて巻線を巻装しても2つのセグメント群にそれぞれ3相構造の回路が形成される。このため、並列回路数を従来の集中巻き構造での並列回路数と比較して2倍の4回路とすることができる。つまり、1つの3相集中巻きの回路には、並列回路数が2回路存在しているので、これを2つ合わせて全部で4回路とすることができる。
また、各相の巻線はそれぞれ同相同士のティース全てに直列に巻装されているので、ブラシの通電パターンを変化させて例えば、3つのブラシに通電した場合であっても通電される巻線のバランスが悪化することを防止できる。すなわち、ブラシの通電パターンを変化させることで、通電される巻線がアンバランスになった場合であっても、通電している相と同相のティース全てに同程度の磁界を発生させることができる。
このように構成することで、各相のコイルを形成するにあたり、巻線の巻き始めとなるティースと巻き終わりとなるティースをそれぞれ巻線の巻き始め端が接続されるセグメントと巻線の巻き終わり端が接続されるセグメントの近傍に設定することができる。このため、巻き始め端から巻き始めのティースに至るまでの配線長さ、および巻き終わりのティースから巻き終わり端に至るまでの配線長さを短く設定することができる。
このため、4ブラシ通電時、3ブラシ通電時、および2ブラシ通電時において、電流が流れる巻線の本数を変化させることができ、それぞれトルクの大きさを変化させることが可能になる。よって、巻線を3相集中巻き方式にて巻装した場合であっても、4つのブラシの通電パターンを変えることで回転速度の切替えを行うことができる。
このため、通電される巻線によるアーマチュアの振れ回りを低減することが可能になると共に、電磁気バランスの差異や抵抗差によって生じる循環電流を低減させることが可能になる。
よって、アーマチュアコアとコンミテータとの間の巻き太りを解消することができ、アーマチュアの小型化を図ることが可能になる。
図1に示すように、電動モータ1は、例えば、自動車のパワーウインドウモータ、ワイパモータ、およびファンモータ等に用いられる車両搭載用の直流モータであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置している。ヨーク2の内周面には周方向にセグメント型の永久磁石4が磁極を順番に変えながら8個固定されている。
ブラシホルダ19には、それぞれブラシ21がスプリング29を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部は、スプリング29によって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源がブラシ21を介してコンミテータ13に供給されるようになっている。
図3、図4はアーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9を展開した図面であり、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント14、各ティース9、および巻装された巻線12にそれぞれ符号を附し、各ティース9にU相、V相、W相をこの順で割り当てて説明する。
この7番セグメント14gに巻き始め端30が接続された巻線12は、7番セグメント14gのライザ15に掛け回された後、7番セグメント14gの近傍に存在する6−7番ティース9の間のスロット11eに引き込まれる。続いて、7番ティース9にn回巻回された後、7−8番ティース9の間のスロット11fから巻線12が引き出される。
図5〜図7は、通電させるブラシ別の各アーマチュアコイルU〜W’の通電状態を示す結線図であって、図5(a)、図6(a)、図7(a)は、陽極側ブラシ51a,52aがそれぞれ5番セグメント14e、11番セグメント14kに存在し、陰極側ブラシ51b,52bがそれぞれ1番セグメント14a、7番セグメント14gに存在している場合を示す。また、図5(b)、図6(b)、図7(b)は、陽極側ブラシ51a,52aがそれぞれ5番セグメント14e、11番セグメント14kに存在し、陰極側ブラシ51b,52bがそれぞれ6−7番セグメント14f,14g間、12−1番セグメント14l,14a間に存在している場合を示す。
なお、図5〜図7において、SWは各ブラシ51a〜52bへの通電/非通電状態を切り替えるためのスイッチング素子を示す。
T4=(P/π)Zφ×(E/R)×4
つまり、通常の8極12スロット集中巻き方式と同様のトルク(モータ特性)を得ることができる。
このため、第一回路K1のU相のアーマチュアコイルUに電流値I=E/Rの電流が流れる。一方、第二回路K2のV相のアーマチュアコイルV’とW相のアーマチュアコイルW’とに電流値I’=E/2Rの電流が流れる。
このため、第一回路K1のU相のアーマチュアコイルUと第二回路K2のV相のアーマチュアコイルV’には、電流値I=E/Rの電流が流れる。
T3=(P/π)Zφ×(E/R)×2=T4/2
つまり、3つのブラシ51a,51b,52aを通電させた状態でのモータトルクT3は、4つのブラシ51a〜52b全てを通電させた状態でのモータトルクT4の半分のトルクとなる。
T2=(2/5)T4
つまり、モータトルクT2は4つのブラシ51a〜52b全てを通電させた状態でのモータトルクT4の2/5のトルクとなる。
この結果、モータトルクT2は次式のようになる。
T2=(1/3)T4
つまり、モータトルクT2は4つのブラシ51a〜52b全てを通電させた状態でのモータトルクT4の1/3のトルクとなる。
これに加え、第一回路K1のW相のアーマチュアコイルWの巻き終わり端40が第二回路K2のU相のアーマチュアコイルU’の巻き始め端30に接続されていると共に、第一回路K1のU相のアーマチュアコイルUの巻き始め端30が第二回路K2のW相の巻き終わり端40に接続されている。さらに、同極側同士のブラシ21が機械角で180°、異極側同士のブラシ21が電気角で180°間隔に配置されている。
よって、巻線12を集中巻き方式でアーマチュアコア6に巻装した場合であっても、4つのブラシ51a〜52bの通電パターンを変えることでトルクを変化させ、アーマチュア3の回転軸5の回転速度の切替えを行うことが可能になる。
ここで、第二実施形態では、各相のアーマチュアコイルU〜W’を形成するにあたり、巻線12の巻き終わりとなるティース9が巻き始めとなるティース9から数えて2番目のティース9に設定されている。すなわち、巻線12の巻き終わりとなるティース9が、巻き始めとなるティース9と同相であって、かつ巻き始めとなるティース9の近傍に存在するティース9に設定されている。
また、これと同様に、第二回路K2の各相のアーマチュアコイルU’,V’,W’も巻き始めのティース9と、巻き始めから2番目のティース9をn−a回巻きの主コイル71とa回巻きの副コイル72とで構成する。そして、対応するセグメント14間に各相のアーマチュアコイルU’,V’,W’の巻き始め端30、および巻き終わり端40を接続する。これにより、第二セグメント群42に4極6スロットの3相(U’,V’,W’)構造の第二回路K2を形成する。
具体的には、図12に示すように、例えば、U相のアーマチュアコイルUとV相のアーマチュアコイルVを形成するにあたり、1番ティース9と2番ティース9のみ、n−a回巻回された主コイル71とa回巻回された副コイル72とで構成してもよい。この場合、それぞれの巻き終わり端40は、巻き終わりのティース9の近傍に存在する所定のセグメント14に接続すればよい。
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7,U〜W’ アーマチュアコイル
9 ティース
11,11a〜11h スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14、14a〜14l セグメント
21 ブラシ
25a,25b 接続線(短絡部材)
30 巻き始め端
40 巻き終わり端
41 第一セグメント群
42 第二セグメント群
51a,52a 陽極側ブラシ
51b,52b 陰極側ブラシ
71 主コイル
72 副コイル
K1 第一回路(一方の回路)
K2 第二回路(他方の回路)
Claims (2)
- 8極の磁極を有するヨークと、
前記ヨークに軸支される回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線が集中巻き方式にて巻装される12個のティースと、該ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる12個のスロットとを有するアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ12枚のセグメントを周方向に配置したコンミテータと、
前記セグメントを介して前記巻線に給電を行うための4つのブラシとを備え、
前記4つのブラシを陽極側ブラシと陰極側ブラシとの組みを2つ備えて構成し、
同極側同士のブラシを前記回転軸を中心にして対向配置すると共に、異極側同士のブラシを電気角で180度周方向に間隔をあけて配置している3相構造の電動モータであって、
前記セグメントを前記回転軸を中心にして互いに点対称位置に存在する2つのセグメント群で構成し、
各セグメント群の同電位となるセグメント同士を短絡部材で短絡し、
前記セグメント群毎に、同相同士のティース全てに直列に巻装された各相の巻線で構成される回路を形成し、
一方の回路の第3相の巻き終わり端と、他方の回路の第1相の巻き始め端とを接続すると共に、
一方の回路の第1相の巻き始め端と、他方の回路の第3相の巻き終わり端とを接続することを特徴とする電動モータ。 - nを2以上の自然数、aを1以上の自然数で、かつnよりも小さい数としたとき、
前記各相の巻線は、この巻線に対応するティースで、かつ巻き始め端が接続されているセグメントの近傍に存在するティース、または、巻き始め端が接続されているセグメントの近傍に存在するティースと同相であって、かつこのティースに隣接する2つのティースのうちの何れか一方にn−a回巻回され、
これらのティースと同相であって、かつその他のティースにn回巻回した後、再度巻き始めのティース、または、巻き始めのティースに隣接する前記一方のティースにa回巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
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