JP2009038935A - 電動モータ - Google Patents

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直樹 塩田
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Abstract

【課題】長寿命化を図りつつ、小型化、高出力化できる電動モータを提供する。
【解決手段】コンミテータ13に、同電位となるセグメント41同士を短絡する接続線を設け、隣接するセグメント41間の電位差と等しい電位差を有するセグメント41間に巻線38が電気的に接続されると共に、回転軸5を中心にして対向配置された2つの同相同士のティース36に巻線38が連続して直列巻装され、アーマチュアコア6のコンミテータ13側の側面に、巻線38のうちの同相同士のティース36間を渡る渡り線38aをライザ43の配設位置よりも径方向外側に配索させるガイド部66を設けた。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両等に搭載される8極10スロット、5相集中巻構造の電動モータに関するものである。
一般に、自動車等の車両に搭載される電動モータとしては、ブラシ付きのものが多く使用されている。この種のブラシ付きの電動モータは、円筒状のヨークの内周面に永久磁石が2極、又は4極配置され、この永久磁石の内側にコイルが巻装されたアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有しており、アーマチュアコアには軸方向に長いスロットが複数形成されている。
このスロットには所定間隔をあけて巻線が重巻き方式にて巻装され、複数のコイルが形成されている。各コイルは、回転軸に取り付けられた各々セグメントに導通している。各セグメントは一対のブラシと摺接可能になっており、ブラシを介してコイルに給電することによりこのコイルに磁界が形成される。そして、ヨークに固定されている永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が駆動する。
ここで、永久磁石としては、近年のさらなる電動モータの小型化、高出力化の要望に伴い、フェライト磁石に代わって極異方性希土類ボンド磁石を用いる場合がある。このように高性能な永久磁石を用いることで電動モータの小型化、高出力化を図ろうとしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3480733号公報
ところで、電動モータの小型化、高出力化させるための対策として巻線の巻装方式を重巻き方式に代えて集中巻き方式にすることも考えられる。この集中巻き方式によれば、ティース毎に巻線を巻回するので、所定間隔をあけたスロット間に巻線を巻回する重巻き方式と比較してコイルの周長を大幅に短縮することが可能になる。このため、巻線の使用量を大幅に低減できると共に、巻線抵抗を大幅に低減できるので電動モータの小型化、高出力化を図ることができる。
しかしながら、一般的な集中巻き構造のモータである3相集中巻きの電動モータにあっては、各コイルと永久磁石との間に所望の磁気的吸引力や反発力を発生させようとすると、セグメント間電圧が高くなる傾向にある。このため、ブラシの摩耗が促進されブラシの寿命が短くなってしまい、結果的に電動モータの使用寿命が短くなるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、長寿命化を図りつつ、小型化、高出力化できる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、8極の磁極を有するヨークと、前記ヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線が巻装される10個のティースと、該ティース間に形成され軸方向に沿って延びる10個のスロットとを有するアーマチュアコアと、複数のセグメントと、該セグメントの一端から突設され前記巻線を接続するためのライザとを有し、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられるコンミテータとを備えた電動モータにおいて、前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する接続線を設け、隣接するセグメント間の電位差と等しい電位差を有するセグメント間に前記巻線が電気的に接続されると共に、前記回転軸を中心にして対向配置された2つの同相同士のティースに前記巻線が連続して直列巻装され、前記アーマチュアコアの前記コンミテータ側の側面に、前記巻線のうちの同相同士のティース間を渡る渡り線を前記ライザの配設位置よりも径方向外側に配索させるガイド部を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記アーマチュアコアは、環状に形成され前記回転軸に外嵌固定される回転軸固定部と、前記ライザの配設位置よりも径方向外側に形成される外側環状部と、これら回転軸固定部と外側環状部とを連結する複数のスポーク部と、前記外側環状部から径方向外側に向かって放射状に突設された前記ティースとで構成され、前記外側環状部の近傍であって前記コンミテータ側の側面に、前記ガイド部を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ガイド部が環状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ガイド部が複数のガイドピンで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電動モータを8極10スロットで構成することで、5相集中巻き構造にできるので、3相巻き構造のものと比較してセグメント間電圧を低減させることができる。このため、巻線を集中巻き方式にて巻装してもブラシの摩耗を抑制することができ、電動モータの使用寿命を延ばすことができる。
また、1回転あたりの電流の変化が3相巻き構造のモータよりも小さくできるため、3相集中巻き構造の電動モータよりもモータのトルクむらを低減させることができる。このため、電動モータの高性能化を図ることができる。
そして、同電位となるセグメント同士を接続線で短絡することでセグメントの個数と同じ数のブラシを設ける必要がなくなり、ブラシの設置数を低減させることができる。このため、部品点数を減少させることができ、製造コストを削減することができると共に、電動モータをより小型化することが可能になる。
ここで、電動モータを8極10スロットの5相で構成すると、同相のティースは互いに回転軸を中心に対向配置されることになる。この場合、2つの同相同士のティースにそれぞれ巻線を連続で直列巻きすると、同相同士のティース間を渡る巻線の渡り線がティースとティースとの間を直線的に跨るように配索されてしまうおそれがある。このように巻線の渡り線がティース間に直線的に配索されると、コンミテータの首下にあっては、ライザと巻線の渡り線とが混在した状態になってしまう。このような状態では、ライザと巻線との接続作業が困難になる。
しかしながら、本発明によれば、アーマチュアコアのコンミテータ側の側面に、巻線の渡り線をライザの配設位置よりも径方向外側に配索させるガイド部が設けられているので、コンミテータの首下でライザと渡り線とが混在することを防止できる。このため、巻装作業を効率よく行うことが可能になる。
また、本発明によれば、アーマチュアコアを回転軸固定部と、外側環状部と、これら回転軸固定部と外側環状部とを連結する複数のスポーク部と、外側環状部から径方向外側に向かって放射状に突設されたティースとで構成するので、アーマチュアコアの回転軸固定部と外側環状部との間に軸方向に貫通する貫通孔を形成することができる。このため、この貫通孔に空気を通すことができ、アーマチュアコアの放熱性を高めることが可能になる。よって、電動モータの性能を高めることができる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、電動モータ1は、車両に搭載する電装品(例えば、ラジエータファン)の駆動源となるものであって、有底円筒形状のヨーク2内に回転自在に設けられたアーマチュア3を備え、ヨーク2の開口部2cをエンドブラケット17で閉塞したものである。
ヨーク2の周壁2aには、内面に周方向に沿って永久磁石4が8つ並設されている。また、ヨーク2のエンド部(底部)2bには、径方向略中央にボス部10が形成されている。このボス部10には、アーマチュア3の回転軸5を挿通するための挿通孔11が形成されていると共に、回転軸5の一端側を回転自在に支持するための軸受け12が内装されている。
アーマチュア3は、回転軸5に外嵌固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、回転軸5の他端側に配置されたコンミテータ13とから構成されている。アーマチュアコア6は、複数の金属板を軸方向に積層したものである。
図1、図3に詳示するように、アーマチュアコア6は、回転軸5に外嵌固定される略円環状の回転軸固定部61を有している。回転軸固定部61に形成されている挿通孔61aに回転軸5が圧入固定される。この回転軸固定部61の径方向外側には、回転軸固定部61と同心円上に形成された外側環状部62が設けられている。これら回転軸固定部61と外側環状部62との間には、両者61,62に跨り互いを連結するスポーク部63が周方向に等間隔で5本設けられている。すなわち、アーマチュアコア6には、回転軸固定部61、外側環状部62、およびスポーク部63によって、軸方向に貫通し、且つ軸方向平面視略扇状の貫通孔64が5つ形成されていることになる。
外側環状部62の径方向外側には、軸方向平面視略T字状のティース36が周方向に沿って等間隔に10個放射状に形成されている。隣接するティース36間には、蟻溝状のスロット37が形成されている。スロット37は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に10個形成されている。そして、このスロット37にエナメル被覆の巻線38が通され、この巻線38が不図示のインシュレータ(絶縁紙)を介して集中巻にてティース36に巻装されている。これにより、アーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されるようになっている。
また、アーマチュアコア6には、径方向中央に軸方向の平面視で略円形の薄肉部65が段差によって形成されている。薄肉部65の直径E2は、外側環状部62の内径と一致している。すなわち、薄肉部65は、アーマチュアコア6の外側環状部62の内側にある回転軸固定部61とスポーク部63に形成されていることになる。薄肉部65には、回転軸5の他端側(図1における上側)の側面65aにリング状のガイド部66が設けられている。
図4に詳示するように、ガイド部66の外径E1は、薄肉部65の直径E2と略一致するように形成されている。これにより、ガイド部66は、薄肉部65にインロー嵌合、または圧入固定されて径方向の位置が決定する。また、ガイド部66の高さH1は、薄肉部65の段差の深さH2よりも高く、且つガイド部66をアーマチュアコア6にセットした際、後述するライザ43の設置位置よりも高くならないように設定されている。
回転軸5の他端側に配置されたコンミテータ13は、回転軸5に外嵌固定され円柱状に形成されている樹脂モールド体40と、この樹脂モールド体40の外周面に露出配設された複数(本実施形態では20枚)のセグメント41を備えている。
セグメント41は軸方向に長い板状の金属片から成るものであって、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント41のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で突設され先端が径方向内側に折り曲げられたライザ43が一体成形されている。
ライザ43はセグメント41にアーマチュアコイル7を接続させるためのものであって、アーマチュアコイル7から引き出された巻線38の巻き始め端50と巻き終わり端51とがそれぞれ掛け回わされ、ヒュージングにより固定されるようになっている。これにより、セグメント41とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
ここで、ライザ43はガイド部66よりも径方向内側に位置するように形成されている。つまり、薄肉部65の外周側に形成されているアーマチュアコア6の外側環状部62はライザ43の配設位置よりも径方向外側に設けられている。したがって、ライザ43と巻線38とを接続するためのヒュージング作業はガイド部66よりも径方向内側で行うようになっている。
図1に示すように、エンドブラケット17は、金属製で略円盤形状に形成されたものであって、径方向略中央にボス部18が突出形成されている。このボス部18には、回転軸5の他端側を回転自在に支持するための軸受け19が圧入固定されている。
エンドブラケット17の外周部側には、径方向外側に向かって延出するステー9が設けられている。このステー9は、電動モータ1を固定するときに使用されるものであって、バーリング加工によって形成されヨーク2とは反対側に向かって突出するボルト孔9aが設けられている。
エンドブラケット17の内側(図1における下側)には、ホルダステー20が取り付けられている。ホルダステー20は、樹脂製で略円盤状に形成されたものであって、ここにブラシホルダ21が固定されている。ブラシホルダ21には、それぞれブラシ22がスプリング23を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ22の先端部は、スプリング23によって付勢されているためコンミテータ13のセグメント41に摺接した状態になっている。なお、ブラシ22は、不図示の外部電源に接続されている。これにより、ブラシ22が摺接されているセグメント41を介してアーマチュアコイル7に電流を供給することができる。
次に、図5に基づいて、永久磁石4が8つ、スロット37が10個、セグメント41が20枚で構成された8極10スロット20セグメントの電動モータ1におけるアーマチュア3への巻線38の巻装方法について説明する。
図5は、アーマチュア3のセグメント41(ライザ43)とティース36、ヨーク2側に固着される永久磁石4を展開した図面であり、隣接するティース36間の空隙がスロット37に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント41、各ティース36および巻装された巻線38にそれぞれ符号を附して説明する。
同図に示すように、同電位となるセグメント41同士、つまり、例えば1番セグメント41aと6番セグメント41gのように4つ置きのセグメント41は、接続線42によって短絡されている。各接続線42は、ライザ43に掛け回すようにして各々セグメント41に接続されている。また、各ティース36には、それぞれU,V,W,X,Y相が周回り方向にこの順で割り当てられ5相構造となっている。
つまり、1番、6番ティース36がU相、2番、7番ティース36がV相、3番、8番ティース36がW相、4番、9番ティース36がX相、5番、10番ティース36がY相になっており、同相のティース36同士は互いに回転軸5を中心にして対向配置された状態にある(図3参照)。
巻線38は、例えば、その巻き始め端50が1番セグメント41aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント41aのライザ43に掛け回された後、巻線38を1番セグメント41aの近傍に存在する1−10番ティース36の間のスロット37aに引き込む。そして、1番ティース36にn(nは1以上の自然数)回巻装して第一コイル7aを形成する。
続いて、1−2番ティース36の間のスロット37bから巻線38を引き出し、5−6番ティース36の間のスロット37cに引き込む。そして、6番ティース36にn回巻装して第二コイル7bを形成する。
このとき、図3、図5に示すように、1番ティース36と6番ティース36との間の巻線38の渡り線38aは、ガイド部66の外周面に沿って配索される。
ここで、1番ティース36と6番ティース36は互いに回転軸5を中心に対向配置されているので、通常、これらの間に配索される渡り線38aは直線的になり、ライザ43の配設位置に渡り線38aが混在した状態になる(図3における2点鎖線)。しかしながら、アーマチュアコア6にガイド部66を設けることで1番ティース36と6番ティース36との間に配索される渡り線38aはガイド部66よりも径方向内側に存在する状態にはならない。すなわち、渡り線38aはライザ43の配設位置よりも径方向外側に配索される。
巻線38は、第二コイル7bを形成した後、6−7番ティース36の間のスロット37dから引き出し、6番ティース36の近傍に存在する12番セグメント41bのライザ43に掛け回される。そして、12番セグメント41bに巻線38の巻き終わり端51が接続される。これにより、1,12番セグメント41a,41bの間には1番ティース36と6番ティース36に直列巻装された一対のコイル7a,7bを備えるアーマチュアコイル7(U相)が形成される。
なお、巻き終わり端51が接続されている12番セグメント41bと1番セグメント41aに隣接する2番セグメント41eは、接続線42により短絡されている。このため、1番セグメント41a、12番セグメント41b間の電位差は、隣接するセグメント(セグメント41a,41e)間の電位差と等しくなる。
同様にして、例えば、巻線38の巻き始め端50が3番セグメント41cより巻き始められた場合、まず、3番セグメント41cのライザ43に掛け回された後、巻線38を3番セグメント41c近傍に存在する1−2番ティース36の間のスロット37bに引き込む。そして、2番ティース36にn回巻装して第一コイル7aを形成する。
続いて、2−3番ティース36の間のスロット37eから巻線38を引き出し、6−7番ティース36の間のスロット37dに引き込む。そして、2番ティース36に対して回転軸5を中心に対向配置されている7番ティース36にn回巻装して第二コイル7bを形成する。このとき、2番ティース36と7番ティース36との間に配索される渡り線38aもガイド部66によってライザ43の配設位置よりも径方向外側に配索される。
巻線38は、第二コイル7bを形成した後、7−8番ティース36の間のスロットから引き出され、7番ティース36の近傍に存在する14番セグメント41dのライザ43に掛け回される。そして、14番セグメント41dに巻線38の巻き終わり端51が接続される。これにより、2,14番セグメント41c,41dの間には2番ティース36と7番ティース36に直列巻装された一対のコイル7a,7bを備えるアーマチュアコイル7(V相)が形成される。
そして、これを順次各ティース36に2つのコイル7a,7bを繰り返し形成しながら巻き進むことにより、アーマチュアコア6には5相(U,V,W,X,Y相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
また、同電位となるセグメント41同士が接続線42によって短絡されているため、結果的に隣接するセグメント41間には、U,X,V,Y,W相のアーマチュアコイル7がこの順で電気的に順次接続された構造となっている。つまり、1−2番セグメント41a,41e間にはU相のアーマチュアコイル7が、2−3番セグメント41e,41c間にはX相のアーマチュアコイル7が接続され、続けて隣接するセグメント41間にV,Y,W相のアーマチュアコイル7がそれぞれ接続された状態になっている。
したがって、上述の第一実施形態によれば、電動モータ1を8極10スロットで構成することで、5相集中巻き構造にできるので、3相巻き構造のものと比較してセグメント41間の電圧を低減させることができる。このため、巻線38を集中巻き方式にて巻装してもブラシ22の摩耗を抑制することができ、電動モータ1の使用寿命を延ばすことができる。
また、1回転あたりの電流の変化が3相巻き構造のモータよりも小さくできる。すなわち、転流ごとの電流の変化が3相巻き構造のモータよりも小さくなるため、モータのコギングトルク、およびトルクむらを減少させることができる。よって、電動モータ1の高性能化を図ることができる。
そして、同電位となるセグメント41同士を接続線で短絡することでセグメント41の個数と同じ数のブラシ22を設ける必要がなくなり、ブラシ22の設置数を低減させることができる。このため、部品点数を減少させることができ、製造コストを削減することができると共に、電動モータ1をより小型化することが可能になる。
また、アーマチュアコア6に形成された薄肉部65のコンミテータ13側の側面65aにガイド部66を設け、同相同士のティース36間に配索された巻線38の渡り線38aをライザの配設位置よりも径方向外側に位置させることができる。このため、コンミテータ13の首下において、ライザ43と渡り線38aとが混在した状態になるのを防止することができる。よって、ライザ43へ巻線38をヒュージングする際、渡り線38aがヒュージングの妨げになるようなことはなく、容易にヒュージング作業を行うことができ、巻線38の巻装作業を効率よく行うことが可能になる。
さらに、アーマチュアコア6を回転軸固定部61と、外側環状部62と、これら回転軸固定部61と外側環状部62とを連結する複数のスポーク部63と、外側環状部62から径方向外側に向かって放射状に突設されたティース36とで構成している。このため、アーマチュアコア6の回転軸固定部61と外側環状部62との間に軸方向に貫通する貫通孔64を形成することができる。よって、貫通孔64に空気を通すことができ、アーマチュアコア6の放熱性を高めることが可能になるので、電動モータ1の性能を高めることができる。
なお、この第一実施形態では、同電位となるセグメント41同士の各々ライザ43に接続線42を掛け回し、同電位のセグメント41同士を短絡させた場合について説明したが、これに限られるものではなく、コンミテータ13の樹脂モールド体40に同電位となるセグメント41同士を短絡させる短絡部材45を埋設してもよい。
具体的に図6、図7に示すように、短絡部材45は、樹脂モールド体40の内部に複数の短絡リング46を軸方向に間隔をあけて積層させたものである。この短絡リング46は、同電位となるセグメント41の裏面にそれぞれ接続されている。すなわち、同電位となるセグメント41同士は1つの短絡リング46で短絡されており、各々同電位のセグメント41同士に接続された各短絡リング46は、軸方向に沿って並設された状態になっている。
このように、接続線42に代わって短絡部材45を用いて同電位のセグメント41同士を短絡させることで、接続線42のライザ43への結線工数を削減することが可能になる。
また、同電位同士を短絡させる部分をコンミテータ13の外部に露出させることなく、コンミテータ13の樹脂モールド体40に埋設させることができる。このため、コンミテータ13の周囲の配線が簡素化され、アーマチュアを小型化することが可能になる
さらに、8極10スロット20セグメントの電動モータ1にあっては、巻線38を掛け回す必要がないライザ43が存在するので、このライザ43を削除することが可能になる(図7のA部参照)。
より詳しくは、図5に示すように、2番セグメント41e、4番セグメント41f、6番セグメント41g、8番セグメント41h、10番セグメント41i、11番セグメント41j、13番セグメント41k、15番セグメント41l、17番セグメント41m、19番セグメント41nのライザ43にそれぞれ巻線38を掛け回す必要がない。したがって、これらのライザ43を削除することが可能になるので、銅量削減やアーマチュア3の軽量化を図ることが可能になる。
次に、この発明の第二実施形態を図8、図9に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態でも同様)。
以下の実施形態において、電動モータ1は、有底円筒形状のヨーク2内に回転自在に設けられたアーマチュア3を備え、ヨーク2の開口部2cをエンドブラケット17で閉塞したものであって、8極10スロット20セグメントで構成される5相集中巻きのモータである点、アーマチュアコア6が回転軸固定部61と、外側環状部62と、これら回転軸固定部61と外側環状部62とを連結する複数のスポーク部63と、外側環状部62から径方向外側に向かって放射状に突設されたティース36とで構成されている点、アーマチュアコア6における同相のティース36に各々コイル7a,7bが直列巻装されている点等の基本的構成は、前記第一実施形態と同様である。
ここで、この第二実施形態と前述の第一実施形態との相違点は、前記第一実施形態のリング状のガイド部66がアーマチュアコア6の薄肉部65にインロー嵌合、または圧入固定されているのに対し、第二実施形態のガイド部70がアーマチュアコア6の外側環状部62に設けられている点にある。
より詳しくは、図8、図9に示すように、ガイド部70は複数本(この第二実施形態では10本)のガイドピン71で構成されている。すなわち、アーマチュアコア6の外側環状部62には、ティース36の付け根部に対応する位置に周方向等間隔でピン孔72が設けられ、ここにガイドピン71が圧入固定されている。
ガイドピン71の高さH3は、アーマチュアコア6の肉厚H4よりも高く、且つガイドピン71をアーマチュアコア6に圧入固定した際、ガイドピン71の端部がライザ43の設置位置よりも高くならないように設定されている。そして、同相の2つのティース36間に配索される巻線38の渡り線38aは、ガイドピン71の外側に沿って配索されるようになっている。
したがって、上述の第二実施形態では、上述の第一実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、この第二実施形態において、ガイドピン71は鉄損を考慮して否磁性の材料を用いるのが好ましい。また、アーマチュアコア6の磁路確保のため、ガイドピン71は必要以上に大きく形成することなく、できるかぎり小さく形成することが望ましい。
次に、この発明の第三実施形態を図10、図11に基づいて説明する。
この第三実施形態では、アーマチュアコア6のティース36と巻線38との絶縁を確保するために用いられるインシュレータ80に、リング状のガイド部81を一体成形している。
図10、図11に示すように、アーマチュアコア6のコンミテータ13側の端面6aには、絶縁材であるインシュレータ80が装着されている。インシュレータ80の軸方向平面視の形状は、アーマチュアコア6の軸方向平面視の形状に対応するように形成されている。つまり、インシュレータ80は、ティース36、および外側環状部62の軸方向端面を覆うように形成されている。なお、アーマチュアコア6のコンミテータ13とは反対側の面にも不図示のインシュレータが装着されている。
インシュレータ80には、外側環状部62の内径側に対応する部位にリング状のガイド部81がコンミテータ13側に向かって立ち上がるように一体成形されている。ガイド部81の内径E3は、アーマチュアコア6の薄肉部65の直径E2(図4参照)と略一致するように設定されている。すなわち、インシュレータ80に一体成形されたガイド部81は、ライザ43の配設位置よりも径方向外側に設けられている。これによって、巻線38の渡り線38aは、ガイド部81の外側に配索されることになる。
したがって、この第三実施形態によれば、上述の第一実施形態と同様の効果に加え、インシュレータ80にガイド部81を一体成形するので、ガイド部81を別途設ける必要がなく、部品点数の減少、製造コストの低減を図ることが可能になる。
次に、この発明の第四実施形態を図12、図13に基づいて説明する。
この第四実施形態では、上述の第一実施形態から第三実施形態のアーマチュアコア6が複数の金属板を軸方向に積層して成るものであるのに対し、アーマチュアコア90が軟磁性粉末を加圧成形することで形成される、所謂圧粉磁性体により形成されている。
アーマチュアコア90の外側環状部62には、コンミテータ13側端面90aの内径側にリング状のガイド部91が一体成形されている。
したがって、この第四実施形態によれば、上述の第一実施形態と同様の効果に加え、アーマチュアコア90とガイド部91とを一体成形することができる。このため、ガイド部91を別途設ける必要がなく、部品点数の減少、製造コストの低減を図ることが可能になる。
なお、この第四実施形態では、リング状のガイド部91をアーマチュアコア90と一体成形した場合について説明したが、これに限られるものではなく、図8、図9に示す第二実施形態のようなガイドピン71をアーマチュアコア90と一体成形してもよい。
また、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
さらに、上述の実施形態では、電動モータ1が車両に搭載する電装品である場合について説明したが、これに限られるものではなく、この電動モータ1を家電等に搭載してもよい。
本発明の第一実施形態における電動モータの構成を示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態における電動モータの構成を示す平面図である。 本発明の第一実施形態におけるアーマチュアの構成を示す平面図である。 本発明の第一実施形態におけるアーマチュアの構成を示す一部断面側面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアの展開図である。 本発明の第一実施形態における電動モータの構成を示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態における電動モータの構成を示す平面図である。 本発明の第二実施形態におけるアーマチュアの構成を示す平面図である。 本発明の第二実施形態におけるアーマチュアの構成を示す一部断面側面図である。 本発明の第三実施形態におけるアーマチュアの構成を示す平面図である。 本発明の第三実施形態におけるアーマチュアの構成を示す一部断面側面図である。 本発明の第四実施形態におけるアーマチュアの構成を示す平面図である。 本発明の第四実施形態におけるアーマチュアの構成を示す一部断面側面図である。
符号の説明
1 電動モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6,90 アーマチュアコア
6a 端面
7 アーマチュアコイル
7a 第一コイル
7b 第二コイル
13 コンミテータ
36 ティース
37,37a〜37f スロット
38 巻線
38a 渡り線
41,41a〜41n セグメント
42 接続線
43 ライザ
45 短絡部材
61 回転軸固定部
62 外側環状部
63 スポーク部
65 薄肉部
65a 側面
66,70,81,91 ガイド部
71 ガイドピン
80 インシュレータ
90a 端面

Claims (4)

  1. 8極の磁極を有するヨークと、
    前記ヨークに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線が巻装される10個のティースと、該ティース間に形成され軸方向に沿って延びる10個のスロットとを有するアーマチュアコアと、
    複数のセグメントと、該セグメントの一端から突設され前記巻線を接続するためのライザとを有し、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられるコンミテータとを備えた電動モータにおいて、
    前記コンミテータに、同電位となるセグメント同士を短絡する接続線を設け、
    隣接するセグメント間の電位差と等しい電位差を有するセグメント間に前記巻線が電気的に接続されると共に、
    前記回転軸を中心にして対向配置された2つの同相同士のティースに前記巻線が連続して直列巻装され、
    前記アーマチュアコアの前記コンミテータ側の側面に、前記巻線のうちの同相同士のティース間を渡る渡り線を前記ライザの配設位置よりも径方向外側に配索させるガイド部を設けたことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記アーマチュアコアは、
    環状に形成され前記回転軸に外嵌固定される回転軸固定部と、
    前記ライザの配設位置よりも径方向外側に形成される外側環状部と、
    これら回転軸固定部と外側環状部とを連結する複数のスポーク部と、
    前記外側環状部から径方向外側に向かって放射状に突設された前記ティースとで構成され、
    前記外側環状部の近傍であって前記コンミテータ側の側面に、前記ガイド部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記ガイド部が環状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記ガイド部が複数のガイドピンで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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