JP2017225250A - 三相ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱性や設計上の自由度を向上する。【解決手段】 軸方向に並ぶ第1〜第3のステータ10,20,30と、これらステータに対して回転するロータ40と、該ロータ40に一体的に設けられたドライブシャフト50と、前記ステータとの磁気作用により回転力を発生するようにロータ40に固定された磁石60とを備え、第1〜第3のステータ10,20,30は、それぞれ、鉄心部2と該鉄心部2に巻かれた巻線3とから磁極部10u,20v,30wを構成しており、第1のステータ10の磁極部10uは、U相用として設けられ、第2のステータ20の磁極部20vは、第1のステータ10の前記U相用の磁極部10uに対し所定角度ずれた位置にV相用として設けられ、第3のステータ30の磁極部30wは、第2のステータ20の前記V相用の磁極部20vに対し所定角度ずれた位置にW相用として設けられている。【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、小型電動航空機や無線操縦式模型飛行機などの原動機として好適な三相ブラシレスモータに関するものである。
従来、この種の発明には、例えば、特許文献1に記載されるもののように、ステータ(14)と、該ステータの周囲で回転するように支持されたロータ(12)と、該ロータの内周面に固定された複数の磁石(26)とを備えたアウターロータタイプの三相ブラシレスモータがある。
この三相ブラシレスモータにおいて、ステータ(14)は、円盤状のベース部(32)と、このベース部(32)の外周に間隔を置いて並べられた複数のティース(34)と、各ティース(34)に巻回されたコイル(40)とを備える。そして、ティース(34)及びコイル(40)は、U相に対応する第1磁極部(42U)と、V相に対応する第2磁極部(42V)と、W相に対応する第3磁極部(42W)とを構成しており、同一円周上に複数組設けられ、複数スロットのステータ(14)を構成している。なお、前記括弧内の数値は、特許文献1における符号を示す。
この三相ブラシレスモータにおいて、ステータ(14)は、円盤状のベース部(32)と、このベース部(32)の外周に間隔を置いて並べられた複数のティース(34)と、各ティース(34)に巻回されたコイル(40)とを備える。そして、ティース(34)及びコイル(40)は、U相に対応する第1磁極部(42U)と、V相に対応する第2磁極部(42V)と、W相に対応する第3磁極部(42W)とを構成しており、同一円周上に複数組設けられ、複数スロットのステータ(14)を構成している。なお、前記括弧内の数値は、特許文献1における符号を示す。
ところで、上記従来技術によれば、コギングトルク低減等のためにスロット数を多くすると、隣接するティース間のスペースが少なくなる。このため、通電時にティース間に熱がこもり、放熱性能が低下したり、このことに起因してモータ効率が低下したりする場合がある。
また、例えば、巻数を増やしてトルクを増大するために、各ティースに緻密に巻線を巻回しようとした場合には、ティース間のスペースが小さいために自動巻線機が使えず、手巻き作業になってしまう場合がある。
また、各巻線を太くするとともに巻数を減らして回転数を上げる場合にも、ティース間スペースの制約を受ける場合がある。
また、例えば、巻数を増やしてトルクを増大するために、各ティースに緻密に巻線を巻回しようとした場合には、ティース間のスペースが小さいために自動巻線機が使えず、手巻き作業になってしまう場合がある。
また、各巻線を太くするとともに巻数を減らして回転数を上げる場合にも、ティース間スペースの制約を受ける場合がある。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
軸方向に並ぶ第1〜第3のステータと、これらステータに対して回転するロータと、該ロータに一体的に設けられたドライブシャフトと、前記ステータとの磁気作用により回転力を発生するように前記ロータに固定された磁石とを備え、第1〜第3のステータは、それぞれ、鉄心部と該鉄心部に巻かれた巻線とから磁極部を構成しており、第1のステータの前記磁極部は、U相用として設けられ、第2のステータの前記磁極部は、第1のステータの前記U相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にV相用として設けられ、第3のステータの前記磁極部は、第2のステータの前記V相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にW相用として設けられていることを特徴とする三相ブラシレスモータ。
軸方向に並ぶ第1〜第3のステータと、これらステータに対して回転するロータと、該ロータに一体的に設けられたドライブシャフトと、前記ステータとの磁気作用により回転力を発生するように前記ロータに固定された磁石とを備え、第1〜第3のステータは、それぞれ、鉄心部と該鉄心部に巻かれた巻線とから磁極部を構成しており、第1のステータの前記磁極部は、U相用として設けられ、第2のステータの前記磁極部は、第1のステータの前記U相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にV相用として設けられ、第3のステータの前記磁極部は、第2のステータの前記V相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にW相用として設けられていることを特徴とする三相ブラシレスモータ。
本発明は、以上説明したように構成されているので、放熱性や設計上の自由度を向上することができる。
本実施の形態の第1の特徴は、軸方向に並ぶ第1〜第3のステータと、これらステータに対して回転するロータと、該ロータに一体的に設けられたドライブシャフトと、前記ステータとの磁気作用により回転力を発生するように前記ロータに固定された磁石とを備え、第1〜第3のステータは、それぞれ、鉄心部と該鉄心部に巻かれた巻線とから磁極部を構成しており、第1のステータの前記磁極部は、U相用として設けられ、第2のステータの前記磁極部は、第1のステータの前記U相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にV相用として設けられ、第3のステータの前記磁極部は、第2のステータの前記V相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にW相用として設けられている(図1〜図9参照)。
第2の特徴は、具体的な好ましい態様として、第1のステータの前記U相用の磁極部と、第2のステータの前記V相用の磁極部と、第3のステータの前記W相用の磁極部とを、それぞれ、複数且つ同数であって同間隔に設け、これら全ての磁極部の数をNとし、前記U相用の磁極部に対する前記V相用の磁極部のずれ角度と、前記V相用の磁極部に対する前記W相用の磁極部のずれ角度とを、それぞれ、360/N度とした。
第3の特徴は、特に好ましい態様として、前記ロータ及び前記磁石を第1〜第3のステータの周囲に配置して、アウターロータ型モータを構成している。
第4の特徴は、良好な支持構造を得るために、前記ロータが有底筒状に形成され、このロータの中心部に前記ドライブシャフトが固定され、前記ドライブシャフトの外周には該ドライブシャフトを回転自在に挿通する支持筒が設けられ、前記支持筒の外周部には前記第1〜第3のステータが固定されている。
第5の特徴は、各ステータを容易に固定するために、第1〜第3のステータの各々は、筒状基部の外周面から前記鉄心部を径外方向へ突出しており、前記筒状基部の内周面と前記支持筒の外周面は、同形状の角筒状に形成され嵌り合っている(図6〜図9参照)。
第6の特徴は、各ステータの周方向の位置決めを容易にするために、前記筒状基部の周壁には、軸方向に沿う貫通孔が設けられ、これら貫通孔は、第1〜第3のステータの全ての磁極部と同数設けられ、周方向において等間隔に位置している。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る三相ブラシレスモータの一例を示す。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る三相ブラシレスモータの一例を示す。
この三相ブラシレスモータAは、軸方向に並ぶ第1〜第3のステータ10,20,30と、これらステータの周囲で回転するように支持されたロータ40と、該ロータ40に一体的に設けられたドライブシャフト50と、ロータ40の内周面に固定された磁石60と、ドライブシャフト50を回転自在に挿通して第1〜第3のステータ10,20,30を支持する支持筒70とを備え、第1〜第3のステータ10,20,30と磁石60との間の磁気作用によって周囲のロータ40を回転させるアウターロータ型モータを構成している。
第1のステータ10は、複数の薄板状の磁性体(例えば、ケイ素鋼板等)を、その相互間を絶縁するとともに軸方向に積層してり、円筒状の筒状基部1(図3参照)と、該筒状基部1から径外方向(言い換えれば遠心方向)へ突出する鉄心部2と、該鉄心部2に巻かれた巻線3とを一体に具備している。
筒状基部1は、その周壁部に、軸方向の貫通孔1aを複数有する円筒状に形成される(図3参照)。これら貫通孔1aは、後述するずれ角度α毎(図4参照)に設けられ、図示例によれば、30度毎に12個設けられる。
鉄心部2は、径外方向の突端側を周方向へ拡幅したT字状に形成されており、ティースと呼称される場合もある。この鉄心部2は、周方向に所定間隔を置いて複数設けられ、図示例によれば一定間隔を置いて4つ配設される。
巻線3は、外周面を絶縁材により被覆した金属電線であり、鉄心部2毎に所定回数巻かれている。
この巻線3は、周方向に間隔を置いた複数の鉄心部2にそれぞれ設けられ、これら複数(図示例によれば4つ)の巻線3は、連続している。すなわち、何れかの鉄心部2に巻かれた巻線3は、周方向に隣接する他の鉄心部2に巻かれた巻線3に電気的に接続され、連続している。
この巻線3は、周方向に間隔を置いた複数の鉄心部2にそれぞれ設けられ、これら複数(図示例によれば4つ)の巻線3は、連続している。すなわち、何れかの鉄心部2に巻かれた巻線3は、周方向に隣接する他の鉄心部2に巻かれた巻線3に電気的に接続され、連続している。
第2のステータ20と第3のステータ30も、第1のステータ10と同様に、筒状基部1、鉄心部2及び巻線3によって構成される(図4〜図5参照)。
第1のステータ10には、各鉄心部2と、該鉄心部2に巻かれた巻線3とによってU相用の磁極部10uが構成される(図3参照)。この磁極部10uは、周方向に所定間隔を置いて複数設けられ、図示例によれば角度90度間隔を置いて4つ設けられる。
そして、第1のステータ10は、支持筒70の外周部に環状に装着され回転不能に固定される。
この第1のステータ10の巻線3は、リード線3uによって外部の三相電源(インバータ回路)のR相に接続される(図1参照)。
そして、第1のステータ10は、支持筒70の外周部に環状に装着され回転不能に固定される。
この第1のステータ10の巻線3は、リード線3uによって外部の三相電源(インバータ回路)のR相に接続される(図1参照)。
同様にして、第2のステータ20には、V相用の複数の磁極部20vが構成される。
第2のステータ20は、V相用の各磁極部20vを、第1のステータ10のU相用の磁極部10uに対し所定角度αずらして配置し(図2及び図4参照)、支持筒70の外周面に回転不能に固定されている。図示例によれば、ずれ角度αは30度である。
この第2のステータ20の巻線3は、リード線3vによって前記三相電源のS相に接続される(図1参照)。
第2のステータ20は、V相用の各磁極部20vを、第1のステータ10のU相用の磁極部10uに対し所定角度αずらして配置し(図2及び図4参照)、支持筒70の外周面に回転不能に固定されている。図示例によれば、ずれ角度αは30度である。
この第2のステータ20の巻線3は、リード線3vによって前記三相電源のS相に接続される(図1参照)。
同様にして、第3のステータ30には、W相用の複数の磁極部30wが構成される。
第3のステータ30は、W相用の各磁極部30wを、第2のステータ20の磁極部20vに対し、さらに所定角度αずらして配置し(図2及び図5参照)、支持筒70の外周面に回転不能に固定されている。
第3のステータ30の巻線3は、リード線3wによって前記三相電源のT相に接続される(図1参照)。
第3のステータ30は、W相用の各磁極部30wを、第2のステータ20の磁極部20vに対し、さらに所定角度αずらして配置し(図2及び図5参照)、支持筒70の外周面に回転不能に固定されている。
第3のステータ30の巻線3は、リード線3wによって前記三相電源のT相に接続される(図1参照)。
すなわち、第1のステータ10のU相用の磁極部10uと、第2のステータ20のV相用の磁極部20vと、第3のステータ30のW相用の磁極部30wとは、それぞれ、複数且つ同数(図示例によれば4つ)であって同間隔(図示例によれば90度間隔)に設けられる。そして、これら全ての磁極部10u,20v,30wの数をNとすると、U相用の磁極部10uに対するV相用の磁極部20vのずれ角度αと、V相用の磁極部20vに対するW相用の磁極部30wのずれ角度αとを、何れも、360/N度(図示例によれば30度)としている。
したがって、当該三相ブラシレスモータAは、図2に示すように、Nスロット(図示例によれば12スロット)の三相ブラシレスモータとみなすことができ、各相の巻線が対応する電源の相に接続される。
したがって、当該三相ブラシレスモータAは、図2に示すように、Nスロット(図示例によれば12スロット)の三相ブラシレスモータとみなすことができ、各相の巻線が対応する電源の相に接続される。
第1のステータ10に対し、第2のステータ20と第3のステータ30をずれた位置で位置決めする作業には、各ステータの複数の貫通孔1aが用いられる。
すなわち、第1〜第3のステータ10,20,30において、全ての貫通孔1aは、全ての磁極部10u,20v,30wと同数設けられ、周方向において等間隔に配設されている。
したがって、第1のステータ10に対し、第2のステータ20を角度αずらし、さらに第2のステータ20に対し第3のステータ30を角度αずらした状態で、これら三つのステータに連通する貫通孔1aに軸状の治具等を挿入して、位置合わせすることができる。
すなわち、第1〜第3のステータ10,20,30において、全ての貫通孔1aは、全ての磁極部10u,20v,30wと同数設けられ、周方向において等間隔に配設されている。
したがって、第1のステータ10に対し、第2のステータ20を角度αずらし、さらに第2のステータ20に対し第3のステータ30を角度αずらした状態で、これら三つのステータに連通する貫通孔1aに軸状の治具等を挿入して、位置合わせすることができる。
ロータ40は、第1〜第3のステータ10,20,30の周囲を覆うようにして配置された有底円筒状の部材であり、磁性材料によって形成されている(図1参照)。
このロータ40の底壁(図1によれば右側壁)の内面には、その中心部に、ブラケット54等を介してドライブシャフト50が回転不能に固定されている。
また、ロータ40の開口部側(図1によれば左端側)は、円環状のブラケット52及びベアリング53を介して、支持筒70の外周面に回転自在に支持されている。
このロータ40の底壁(図1によれば右側壁)の内面には、その中心部に、ブラケット54等を介してドライブシャフト50が回転不能に固定されている。
また、ロータ40の開口部側(図1によれば左端側)は、円環状のブラケット52及びベアリング53を介して、支持筒70の外周面に回転自在に支持されている。
ドライブシャフト50は、ロータ40の中心部に位置するようにしてその一端側がロータ40の底部に固定され、他端側をロータ40の開口部から軸方向へ突出させている。
このドライブシャフト50は、ロータ40内にて、支持筒70内に貫通状に挿通され、支持筒70内周側の複数のベアリング51,52を介して回転自在に支持されている。
このドライブシャフト50は、ロータ40内にて、支持筒70内に貫通状に挿通され、支持筒70内周側の複数のベアリング51,52を介して回転自在に支持されている。
磁石60は、第1〜第3のステータ10,20,30の外周面から所定のエアギャップを置くようにして、ロータ40の内周面に固定されている。
この磁石60は、図2に示すように、全ての磁極部10u,20v,30wの数よりも多く、周方向に所定間隔を置いて複数(図示例によれば14個)設けられる。
各磁石60は、ロータ40径内方向側を一方の磁極(例えばN極)とし、径外方向側を他方の磁極(例えばS極)とした永久磁石であり、軸方向において第1〜第3のステータ10,20,30に跨るように長尺状に設けられる(図1参照)。
そして、周方向に隣接する二つの磁石60,60は、その一方の磁石60の内面の磁極と、その他方の磁石60の内面の磁極とが逆になるように配置される。すなわち、複数の磁石60は、その内面において、周方向にN極とS極が交互に並ぶように配置される。
この磁石60は、図2に示すように、全ての磁極部10u,20v,30wの数よりも多く、周方向に所定間隔を置いて複数(図示例によれば14個)設けられる。
各磁石60は、ロータ40径内方向側を一方の磁極(例えばN極)とし、径外方向側を他方の磁極(例えばS極)とした永久磁石であり、軸方向において第1〜第3のステータ10,20,30に跨るように長尺状に設けられる(図1参照)。
そして、周方向に隣接する二つの磁石60,60は、その一方の磁石60の内面の磁極と、その他方の磁石60の内面の磁極とが逆になるように配置される。すなわち、複数の磁石60は、その内面において、周方向にN極とS極が交互に並ぶように配置される。
また、支持筒70は、略円筒状の部材であり、その一端側に、第1〜第3のステータ10,20,30を固定した小径円筒状の筒部71を有し、他端側には、筒部71に対し拡径されてベアリング53を支持する拡径部72を有する。
よって、上記構成の三相ブラシレスモータAによれば、ステータ毎(例えば第1のステータ10毎)における複数の磁極部(例えば磁極部10u)を周方向に比較的広い間隔(図示例によれば90度間隔)を置いて配置することができる。言い換えれば、各ステータにおいて、周方向に隣接する磁極部の間隔を比較的広くすることができる。
このため、周方向に隣接する磁極部間の隙間が小さくなり、熱がこもり、放熱性が低下したり、この発熱に起因してモータ効率が低下したりするのを防ぐことができる。
さらに、周方向に隣接する鉄心部2,2の間が比較的広いため、巻線3の巻き数を増やす場合にも、手巻き作業を要せず、自動巻線機を用いた作業とすることができる。
また、各巻線3を太くするとともにその巻数を減らして回転数を上げる場合にも、隣接する鉄心部2,2間のスペース的な制約を受け難い。
したがって、巻線3の巻き数や太さ、スロット数等について、設計上の自由度を向上することできる。
このため、周方向に隣接する磁極部間の隙間が小さくなり、熱がこもり、放熱性が低下したり、この発熱に起因してモータ効率が低下したりするのを防ぐことができる。
さらに、周方向に隣接する鉄心部2,2の間が比較的広いため、巻線3の巻き数を増やす場合にも、手巻き作業を要せず、自動巻線機を用いた作業とすることができる。
また、各巻線3を太くするとともにその巻数を減らして回転数を上げる場合にも、隣接する鉄心部2,2間のスペース的な制約を受け難い。
したがって、巻線3の巻き数や太さ、スロット数等について、設計上の自由度を向上することできる。
なお、上記実施態様によれば、各ステータを構成する筒状基部1の内周孔を円筒状に形成したが、他例としては、上述した第1〜第3のステータ10,20,30を、図6〜図8に示す第1〜第3のステータ10’,20’,30’に置換してもよい。
第1〜第3のステータ10’,20’,30’では、筒状基部1の内周孔1b及び支持筒70の外周面(図示せず)を同形状の角筒状(例えば六角筒状)に形成している。
第1のステータ10’と第3のステータ30’は、同一構成のものを、所定角度ずらして用いる。また、第2のステータ20’は、第1のステータ10’に対し、内周孔1bを角度α回転させたものである。
よって、第1〜第3のステータ10’,20’,30’を用いて三相ブラシレスモータAを構成すれば、第1のステータ10’に対し、第2のステータ20’と第3のステータ30’の角度をずらす際の位置決め作業を容易にすることができる。
第1〜第3のステータ10’,20’,30’では、筒状基部1の内周孔1b及び支持筒70の外周面(図示せず)を同形状の角筒状(例えば六角筒状)に形成している。
第1のステータ10’と第3のステータ30’は、同一構成のものを、所定角度ずらして用いる。また、第2のステータ20’は、第1のステータ10’に対し、内周孔1bを角度α回転させたものである。
よって、第1〜第3のステータ10’,20’,30’を用いて三相ブラシレスモータAを構成すれば、第1のステータ10’に対し、第2のステータ20’と第3のステータ30’の角度をずらす際の位置決め作業を容易にすることができる。
また、他例としては、上述した第1〜第3のステータ10,20,30を、それぞれ、図9に示すステータ10”に置換してもよい。
ステータ10”は、第1のステータ10に対し、筒状基部1の内周孔1cをN角形の各孔とし、前記Nを三つのステータにおける全ての磁極部の数(図示例によれば12個)としたものである。この内周孔1cに挿入される支持筒70も、その外周面を内周孔1cと同形状にしている。
よって、図9に示すステータ10”を用いて三相ブラシレスモータAを構成すれば、同構成の3つのステータ10”を、角度をずらして支持筒70に嵌め合せればよく、当該三相ブラシレスモータAの生産性を向上することができる。
ステータ10”は、第1のステータ10に対し、筒状基部1の内周孔1cをN角形の各孔とし、前記Nを三つのステータにおける全ての磁極部の数(図示例によれば12個)としたものである。この内周孔1cに挿入される支持筒70も、その外周面を内周孔1cと同形状にしている。
よって、図9に示すステータ10”を用いて三相ブラシレスモータAを構成すれば、同構成の3つのステータ10”を、角度をずらして支持筒70に嵌め合せればよく、当該三相ブラシレスモータAの生産性を向上することができる。
なお、上記実施態様によれば、磁極部10uを有する第1のステータ10と、磁極部20vを有する第2のステータ20と、磁極部30wを有する第3のステータ30を順番に軸方向に並べたが、他例としては、これらの順序を変えた態様とすることも可能である。
すなわち、軸方向の一端側に磁極部10uを有する第1のステータ10を配置し、その他端側に磁極部20vを有する第2のステータ20を配置し、これらの間に磁極部30wを有する第3のステータ30を配置するようにすることも可能である。
すなわち、軸方向の一端側に磁極部10uを有する第1のステータ10を配置し、その他端側に磁極部20vを有する第2のステータ20を配置し、これらの間に磁極部30wを有する第3のステータ30を配置するようにすることも可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:筒状基部
2:鉄心部
3:巻線
10,10’,10”:第1のステータ
10u:磁極部
20,20”:第2のステータ
20v:磁極部
30,30’:第3のステータ
40:ロータ
50:ドライブシャフト
60:磁石
70:支持筒
2:鉄心部
3:巻線
10,10’,10”:第1のステータ
10u:磁極部
20,20”:第2のステータ
20v:磁極部
30,30’:第3のステータ
40:ロータ
50:ドライブシャフト
60:磁石
70:支持筒
Claims (6)
- 軸方向に並ぶ第1〜第3のステータと、これらステータに対して回転するロータと、該ロータに一体的に設けられたドライブシャフトと、前記ステータとの磁気作用により回転力を発生するように前記ロータに固定された磁石とを備え、
第1〜第3のステータは、それぞれ、鉄心部と該鉄心部に巻かれた巻線とから磁極部を構成しており、
第1のステータの前記磁極部は、U相用として設けられ、
第2のステータの前記磁極部は、第1のステータの前記U相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にV相用として設けられ、
第3のステータの前記磁極部は、第2のステータの前記V相用の磁極部に対し所定角度ずれた位置にW相用として設けられていることを特徴とする三相ブラシレスモータ。 - 第1のステータの前記U相用の磁極部と、第2のステータの前記V相用の磁極部と、第3のステータの前記W相用の磁極部とを、それぞれ、複数且つ同数であって同間隔に設け、これら全ての磁極部の数をNとし、前記U相用の磁極部に対する前記V相用の磁極部のずれ角度と、前記V相用の磁極部に対する前記W相用の磁極部のずれ角度とを、それぞれ、360/N度としたことを特徴とする請求項1記載の三相ブラシレスモータ。
- 前記ロータ及び前記磁石を第1〜第3のステータの周囲に配置して、アウターロータ型モータを構成していることを特徴とする請求項1又は2記載の三相ブラシレスモータ。
- 前記ロータが有底筒状に形成され、このロータの中心部に前記ドライブシャフトが固定され、前記ドライブシャフトの外周には該ドライブシャフトを回転自在に挿通する支持筒が設けられ、前記支持筒の外周部には前記第1〜第3のステータが固定されていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の三相ブラシレスモータ。
- 第1〜第3のステータの各々は、筒状基部の外周面から前記鉄心部を径外方向へ突出しており、
前記筒状基部の内周面と前記支持筒の外周面は、同形状の角筒状に形成され嵌り合っていることを特徴とする請求項4記載の三相ブラシレスモータ。 - 前記筒状基部の周壁には、軸方向に沿う貫通孔が設けられ、
これら貫通孔は、第1〜第3のステータの全ての磁極部と同数設けられ、周方向において等間隔に位置していることを特徴とする請求項5記載の三相ブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016119467A JP2017225250A (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 三相ブラシレスモータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016119467A JP2017225250A (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 三相ブラシレスモータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017225250A true JP2017225250A (ja) | 2017-12-21 |
Family
ID=60687263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016119467A Pending JP2017225250A (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 三相ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017225250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021191220A (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-13 | 深▲セン▼市一吉製造有限公司Shenzhen Yiji Manufacturing Co., Ltd. | 新型2固定子・4回転子付きの複合省エネ型モータ |
JP2021191221A (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-13 | 深▲セン▼市一吉製造有限公司Shenzhen Yiji Manufacturing Co., Ltd. | 新型4固定子・4回転子付きの複合省エネ型モータ |
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2016
- 2016-06-16 JP JP2016119467A patent/JP2017225250A/ja active Pending
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JP2021191221A (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-13 | 深▲セン▼市一吉製造有限公司Shenzhen Yiji Manufacturing Co., Ltd. | 新型4固定子・4回転子付きの複合省エネ型モータ |
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